JPS6312700B2 - - Google Patents
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- JPS6312700B2 JPS6312700B2 JP55151097A JP15109780A JPS6312700B2 JP S6312700 B2 JPS6312700 B2 JP S6312700B2 JP 55151097 A JP55151097 A JP 55151097A JP 15109780 A JP15109780 A JP 15109780A JP S6312700 B2 JPS6312700 B2 JP S6312700B2
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Landscapes
- Mold Materials And Core Materials (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は酸硬化タイプのフエノール系樹脂自硬
性鋳型の造型に好適な鋳型用結合剤被覆砂粒(以
下被覆砂粒という)に関するものである。 〔従来技術〕 鋳型の製造方法としては、鋳型の成形材料とし
て乾態砂を使用するシエルモールド法のほかに、
湿態砂を使用するホツトボツクス法、自硬性鋳型
造型法が知られている。 この自硬性鋳型造型法の中の1つ、酸硬化タイ
プのフエノール系樹脂自硬性鋳型造型法は鋳物
砂、フエノール系樹脂および酸硬化剤とからなる
被覆砂粒を常温の金型または木型に吹き込むかま
たはつき固めて鋳型を製造する。 従来この種の酸硬化剤としてはパラトルエンス
ルホン酸、ベンゼンスルホン酸が一般に用いられ
ていた。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかし、上記パラトルエンスルホン酸、ベンゼ
ンスルホン酸を用いた被覆砂粒は夏季の高温雰囲
気下で鋳型造型を行つた場合、硬化速度も速く鋳
型造型サイクル、すなわち生産性にも問題はない
が、特に冬季の低温雰囲気下、特に10℃以下で鋳
型造型を行つた場合は硬化が遅く、鋳型造型サイ
クルが長くなるという問題がある。 本発明の目的は、低温雰囲気下において硬化速
度の速い、すなわち生産性の良い自硬性の鋳型用
結合剤被覆砂粒を提供することである。 〔問題を解決するための手段〕 本発明は、鋳物砂、フエノール系樹脂および酸
硬化剤とからなる鋳型用結合剤被覆砂粒におい
て、該酸硬化剤がメタンスルホン酸であることを
特徴とする自硬性の鋳型用結合剤被覆砂粒であ
る。本発明に用いるメタンスルホン酸は水、メタ
ノール、エタノール、IPT等の溶媒に溶解し、溶
液として用いるのが好ましい。メタンスルホン酸
の水溶液として用いるのがより好ましい。メタン
スルホン酸の水溶液の濃度は、10〜90重量%で良
く、好ましくは50〜80重量%である。メタンスル
ホン酸水溶液の添加量は、フエノール系樹脂100
重量部に対して20〜70重量部である。 本発明に用いるフエノール系樹脂は、フエノー
ル類とホルムアルデヒドをアルカリ側で縮合反応
させたのち濃縮して得られるレゾール型液状フエ
ノール樹脂、またはフエノール類に尿素、フラ
ン、フルフリルアルコールを任意の割合で組合せ
ホルムアルデヒドと共縮合させた変性レゾール型
液状フエノール樹脂である。なお「フエノール
類」とは、フエノール、クレゾール、ヒドロキノ
ン、キシレノール等を示す。 被覆砂粒は、サンドミル等の混合機に鋳物砂と
メタンスルホン酸水溶液を仕込み、数分間混合し
た後フエノール系樹脂を添加し、さらに混合して
得られる。 〔作用〕 メタンスルホン酸は、パラトルエンスルホン酸
やベンゼンスルホン酸に比べ低温時においてもス
ルホン基を遊離しやすく、またレジンとの相溶性
がよい。その為メタンスルホン酸を用いた被覆砂
粒は低温時において硬化が速く、鋳型造型サイク
ルを短くすることができる。 〔実施例〕 以下本発明の実施例を示す。 実施例 1 撹拌機、コンデンサー、および温度計をセツト
した2の3つ口フラスコに37%ホルマリン645
gと、フエノール375gを仕込み1N可性ソーダを
添加して内容物のPHを8.0に調整した後、加温し
て徐々に昇温させ、フラスコ内容物の温度が90℃
に達した時、この温度を保持して1時間反応さ
せ、その後減圧下で加温し、濃縮脱水させ内容物
の温度が90℃に達した時水を添加し、内容物の粘
度を85〜100c.p.sに調整して650gのレゾール型
液状フエノール樹脂を得た。 つぎに鋳物砂5Kg(三栄銀砂4号)と70%メタ
ンスルホン酸水溶液40gとをシンプソン式サンド
ミルで2分間混合し、さらに上記のレゾール型液
状フエノール樹脂100gを加え2分間混合し被覆
砂粒を得た。 この被覆砂粒を径50mm、長さ50mmの木型に入れ
つき固め、温度20℃湿度60%の恒温恒湿機に入れ
硬化させてテストピースを得た。試験結果を表に
示す。 実施例 2 70%メタンスルホン酸水溶液を60gとし、恒温
恒湿機の温度を5℃とした以外は実施例1と同様
に被覆砂粒とテストピースを得た。試験結果を表
に示す。 比較例 1 70%メタンスルホン酸水溶液の代りに70%パラ
トルエンスルホン酸水溶液を使用した以外は実施
例1と同様にして被覆砂粒とテストピースを得
た。試験結果を表に示す。 比較例 2 70%メタンスルホン酸水溶液の代りに70%パラ
トルエンスルホン酸水溶液を使用した以外は実施
例1と同様にして被覆砂粒とテストピースを得
た。試験結果を表に示す。 以上、実施例1、2および比較例1、2の性能
をみるためにテストピースを製造してから1.5時
間、3時間、6時間、24時間後の抗圧力を測定
し、その結果を表に示した。
性鋳型の造型に好適な鋳型用結合剤被覆砂粒(以
下被覆砂粒という)に関するものである。 〔従来技術〕 鋳型の製造方法としては、鋳型の成形材料とし
て乾態砂を使用するシエルモールド法のほかに、
湿態砂を使用するホツトボツクス法、自硬性鋳型
造型法が知られている。 この自硬性鋳型造型法の中の1つ、酸硬化タイ
プのフエノール系樹脂自硬性鋳型造型法は鋳物
砂、フエノール系樹脂および酸硬化剤とからなる
被覆砂粒を常温の金型または木型に吹き込むかま
たはつき固めて鋳型を製造する。 従来この種の酸硬化剤としてはパラトルエンス
ルホン酸、ベンゼンスルホン酸が一般に用いられ
ていた。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかし、上記パラトルエンスルホン酸、ベンゼ
ンスルホン酸を用いた被覆砂粒は夏季の高温雰囲
気下で鋳型造型を行つた場合、硬化速度も速く鋳
型造型サイクル、すなわち生産性にも問題はない
が、特に冬季の低温雰囲気下、特に10℃以下で鋳
型造型を行つた場合は硬化が遅く、鋳型造型サイ
クルが長くなるという問題がある。 本発明の目的は、低温雰囲気下において硬化速
度の速い、すなわち生産性の良い自硬性の鋳型用
結合剤被覆砂粒を提供することである。 〔問題を解決するための手段〕 本発明は、鋳物砂、フエノール系樹脂および酸
硬化剤とからなる鋳型用結合剤被覆砂粒におい
て、該酸硬化剤がメタンスルホン酸であることを
特徴とする自硬性の鋳型用結合剤被覆砂粒であ
る。本発明に用いるメタンスルホン酸は水、メタ
ノール、エタノール、IPT等の溶媒に溶解し、溶
液として用いるのが好ましい。メタンスルホン酸
の水溶液として用いるのがより好ましい。メタン
スルホン酸の水溶液の濃度は、10〜90重量%で良
く、好ましくは50〜80重量%である。メタンスル
ホン酸水溶液の添加量は、フエノール系樹脂100
重量部に対して20〜70重量部である。 本発明に用いるフエノール系樹脂は、フエノー
ル類とホルムアルデヒドをアルカリ側で縮合反応
させたのち濃縮して得られるレゾール型液状フエ
ノール樹脂、またはフエノール類に尿素、フラ
ン、フルフリルアルコールを任意の割合で組合せ
ホルムアルデヒドと共縮合させた変性レゾール型
液状フエノール樹脂である。なお「フエノール
類」とは、フエノール、クレゾール、ヒドロキノ
ン、キシレノール等を示す。 被覆砂粒は、サンドミル等の混合機に鋳物砂と
メタンスルホン酸水溶液を仕込み、数分間混合し
た後フエノール系樹脂を添加し、さらに混合して
得られる。 〔作用〕 メタンスルホン酸は、パラトルエンスルホン酸
やベンゼンスルホン酸に比べ低温時においてもス
ルホン基を遊離しやすく、またレジンとの相溶性
がよい。その為メタンスルホン酸を用いた被覆砂
粒は低温時において硬化が速く、鋳型造型サイク
ルを短くすることができる。 〔実施例〕 以下本発明の実施例を示す。 実施例 1 撹拌機、コンデンサー、および温度計をセツト
した2の3つ口フラスコに37%ホルマリン645
gと、フエノール375gを仕込み1N可性ソーダを
添加して内容物のPHを8.0に調整した後、加温し
て徐々に昇温させ、フラスコ内容物の温度が90℃
に達した時、この温度を保持して1時間反応さ
せ、その後減圧下で加温し、濃縮脱水させ内容物
の温度が90℃に達した時水を添加し、内容物の粘
度を85〜100c.p.sに調整して650gのレゾール型
液状フエノール樹脂を得た。 つぎに鋳物砂5Kg(三栄銀砂4号)と70%メタ
ンスルホン酸水溶液40gとをシンプソン式サンド
ミルで2分間混合し、さらに上記のレゾール型液
状フエノール樹脂100gを加え2分間混合し被覆
砂粒を得た。 この被覆砂粒を径50mm、長さ50mmの木型に入れ
つき固め、温度20℃湿度60%の恒温恒湿機に入れ
硬化させてテストピースを得た。試験結果を表に
示す。 実施例 2 70%メタンスルホン酸水溶液を60gとし、恒温
恒湿機の温度を5℃とした以外は実施例1と同様
に被覆砂粒とテストピースを得た。試験結果を表
に示す。 比較例 1 70%メタンスルホン酸水溶液の代りに70%パラ
トルエンスルホン酸水溶液を使用した以外は実施
例1と同様にして被覆砂粒とテストピースを得
た。試験結果を表に示す。 比較例 2 70%メタンスルホン酸水溶液の代りに70%パラ
トルエンスルホン酸水溶液を使用した以外は実施
例1と同様にして被覆砂粒とテストピースを得
た。試験結果を表に示す。 以上、実施例1、2および比較例1、2の性能
をみるためにテストピースを製造してから1.5時
間、3時間、6時間、24時間後の抗圧力を測定
し、その結果を表に示した。
本発明の鋳型用結合剤被覆砂粒は、表からも明
らかなように、従来用いられているパラトルエン
スルホン酸に比べ硬化が速く、特に低温時の硬化
速度が著しく速く、約3〜5倍の速さになり、極
めて実用上有用な自硬性の鋳型用結合剤被覆砂粒
である。
らかなように、従来用いられているパラトルエン
スルホン酸に比べ硬化が速く、特に低温時の硬化
速度が著しく速く、約3〜5倍の速さになり、極
めて実用上有用な自硬性の鋳型用結合剤被覆砂粒
である。
Claims (1)
- 1 鋳物砂、フエノール系樹脂および酸硬化剤と
からなる鋳型用結合剤被覆砂粒において、該酸硬
化剤がメタンスルホン酸であることを特徴とする
自硬性の鋳型用結合剤被覆砂粒。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15109780A JPS5772750A (en) | 1980-10-27 | 1980-10-27 | Binder composition for mold |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15109780A JPS5772750A (en) | 1980-10-27 | 1980-10-27 | Binder composition for mold |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5772750A JPS5772750A (en) | 1982-05-07 |
JPS6312700B2 true JPS6312700B2 (ja) | 1988-03-22 |
Family
ID=15511264
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15109780A Granted JPS5772750A (en) | 1980-10-27 | 1980-10-27 | Binder composition for mold |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5772750A (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09234540A (ja) * | 1996-02-29 | 1997-09-09 | Elf Atochem Japan Kk | 鋳型用結合剤被覆砂粒 |
FR2793493B1 (fr) * | 1999-04-28 | 2001-07-20 | Aerospatiale Airbus | Procede de protection contre la corrosion par les produits chimiques de membranes souples en silicone auto-demoulant |
JP5250300B2 (ja) * | 2008-04-30 | 2013-07-31 | 花王株式会社 | 鋳型の製造方法 |
JP5250301B2 (ja) * | 2008-04-30 | 2013-07-31 | 花王株式会社 | 鋳型の製造方法 |
DE102008024727A1 (de) * | 2008-05-23 | 2009-11-26 | Ashland-Südchemie-Kernfest GmbH | Methansulfonsäurehaltige Katalysatoren für das Säurehärtungsverfahren |
JP5864305B2 (ja) * | 2012-03-01 | 2016-02-17 | 花王株式会社 | 鋳型造型用砂組成物 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5152321A (en) * | 1974-11-01 | 1976-05-08 | Sumitomo Durez Co | Igatano seizohoho |
JPS53120632A (en) * | 1977-03-29 | 1978-10-21 | Tsnii Tefunorojii Mashinosutor | Sand for molding core and mold |
JPS5586642A (en) * | 1978-12-26 | 1980-06-30 | Dainippon Ink & Chem Inc | Composition for organic self-hardening mold |
-
1980
- 1980-10-27 JP JP15109780A patent/JPS5772750A/ja active Granted
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5152321A (en) * | 1974-11-01 | 1976-05-08 | Sumitomo Durez Co | Igatano seizohoho |
JPS53120632A (en) * | 1977-03-29 | 1978-10-21 | Tsnii Tefunorojii Mashinosutor | Sand for molding core and mold |
JPS5586642A (en) * | 1978-12-26 | 1980-06-30 | Dainippon Ink & Chem Inc | Composition for organic self-hardening mold |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5772750A (en) | 1982-05-07 |
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