JPS583780B2 - 自硬性鋳型用樹脂組成物 - Google Patents
自硬性鋳型用樹脂組成物Info
- Publication number
- JPS583780B2 JPS583780B2 JP13205179A JP13205179A JPS583780B2 JP S583780 B2 JPS583780 B2 JP S583780B2 JP 13205179 A JP13205179 A JP 13205179A JP 13205179 A JP13205179 A JP 13205179A JP S583780 B2 JPS583780 B2 JP S583780B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin
- phenol
- self
- furfuryl alcohol
- formaldehyde resin
- Prior art date
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- Expired
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- Mold Materials And Core Materials (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は改良された自硬性鋳型用樹脂組成物に関するも
のである。
のである。
自硬性鋳型を製造する方法の1つに珪砂にフルフリルア
ルコールーフェノール共縮合樹脂、フルフリルアルコー
ルー尿素−フェノール共縮合樹脂、フェノール樹脂、尿
素−フェノール共縮合樹脂、などの粘結剤と酸性硬化剤
を配合し室温で鋳型を製造する方法が行なわれている。
ルコールーフェノール共縮合樹脂、フルフリルアルコー
ルー尿素−フェノール共縮合樹脂、フェノール樹脂、尿
素−フェノール共縮合樹脂、などの粘結剤と酸性硬化剤
を配合し室温で鋳型を製造する方法が行なわれている。
しかしこれら従来広く用いられている粘結剤では、初期
の強度の発現が遅く、脱型可能な強度に達するのに時間
がかかる。
の強度の発現が遅く、脱型可能な強度に達するのに時間
がかかる。
これを解決するため、酸性硬化剤の量を増すという方法
が採られている。
が採られている。
しかしこの方法によると被覆砂は、保管中に硬化反応が
進行してしまい著しい強度低下を招く、いわゆる可使時
間が短かいという欠点が発生する。
進行してしまい著しい強度低下を招く、いわゆる可使時
間が短かいという欠点が発生する。
このため初期の強度の発現が速く、可使時間を長く取る
ことのできる自硬性鋳型用樹脂が望まれていた。
ことのできる自硬性鋳型用樹脂が望まれていた。
本発明は初期の強度の発現が速く可使時間を長く取るこ
とのできる自硬性鋳型用樹脂組成物を提供するものであ
る。
とのできる自硬性鋳型用樹脂組成物を提供するものであ
る。
本発明者等はレゾール型フェノール、ホルムアルデヒド
樹脂(以下フェノール樹脂と称す)を酸性硬化剤で硬化
させる際のフェノールー核体、フェノールニ核体および
それらのメチロール化物(以下低分子量成分という)の
挙動を検討した結果、自硬性鋳型用樹脂粘結剤として低
分子量成分をほとんど含まないレゾール型フェノールホ
ルムアルデヒド樹脂をフルフリルアルコール−ホルムア
ルデヒド樹脂、フルフリルアルコール−尿素−ホルムア
ルデヒド樹脂およびフルフリルアルコールモノマーから
選ばれる少なくとも1種に溶解した樹脂組成物を用いる
ことにより目的を達成することが出来ることを見い出し
た。
樹脂(以下フェノール樹脂と称す)を酸性硬化剤で硬化
させる際のフェノールー核体、フェノールニ核体および
それらのメチロール化物(以下低分子量成分という)の
挙動を検討した結果、自硬性鋳型用樹脂粘結剤として低
分子量成分をほとんど含まないレゾール型フェノールホ
ルムアルデヒド樹脂をフルフリルアルコール−ホルムア
ルデヒド樹脂、フルフリルアルコール−尿素−ホルムア
ルデヒド樹脂およびフルフリルアルコールモノマーから
選ばれる少なくとも1種に溶解した樹脂組成物を用いる
ことにより目的を達成することが出来ることを見い出し
た。
これは低分子量成分があると樹脂組成物の鋳型強度発現
に必要な高分子量化が遅くなるためと考えられる。
に必要な高分子量化が遅くなるためと考えられる。
低分子量成分の合計はレゾール型フェノールホルムアル
デヒド樹脂重量の5重量%以下であることが必要である
。
デヒド樹脂重量の5重量%以下であることが必要である
。
本発明に使用するフェノール樹脂は、フェノール1モル
対し、3.5〜6.0モルのホルムアルデヒドを0.1
〜2.0モルのアルカリ性触媒の存在下40°〜100
℃で水混和度が0.3 〜4.0ml/g以下になるま
で反応させた後、酸でP H 4.5〜6.5になるよ
うに中和し樹脂を沈澱させ分離精製を行ない製造した樹
脂であり、このフェノール樹脂には低分子量成分をほと
んど含んでいない。
対し、3.5〜6.0モルのホルムアルデヒドを0.1
〜2.0モルのアルカリ性触媒の存在下40°〜100
℃で水混和度が0.3 〜4.0ml/g以下になるま
で反応させた後、酸でP H 4.5〜6.5になるよ
うに中和し樹脂を沈澱させ分離精製を行ない製造した樹
脂であり、このフェノール樹脂には低分子量成分をほと
んど含んでいない。
ここで水混和度とは反応液を1g採取し、30℃に保温
しながら水を滴下し白濁するに要した水の滴下量をいう
。
しながら水を滴下し白濁するに要した水の滴下量をいう
。
このレゾール型フェノールホルムアルデヒ脂を溶解する
フルフリルアルコール−ホルムアルデヒド樹脂、フルフ
リルアルコール−尿素−ホルムアルデヒド樹脂およびフ
ルフリルアルコールモノマーから選ばれる少くとも1種
の樹脂は、フェノールホルムアルデヒド樹脂100重量
部に対し50〜900重量部、好ましくは100〜40
0重量部用いられる。
フルフリルアルコール−ホルムアルデヒド樹脂、フルフ
リルアルコール−尿素−ホルムアルデヒド樹脂およびフ
ルフリルアルコールモノマーから選ばれる少くとも1種
の樹脂は、フェノールホルムアルデヒド樹脂100重量
部に対し50〜900重量部、好ましくは100〜40
0重量部用いられる。
50重量部以下の場合には粘結剤の粘度が高くなり、作
業性の点から好ましくない。
業性の点から好ましくない。
また900重量部以上の場合には効果がない。
フェノールホルムアルデヒド樹脂を溶解
にメタノール、エタノール、イソプロビルアルコールの
ようなアルコール系の有機溶剤を20重量%まで添加す
ることが行われる。
ようなアルコール系の有機溶剤を20重量%まで添加す
ることが行われる。
特にフェノールホルムアルデヒド樹脂の粘度が高い場合
有効である。
有効である。
粘結剤の酸性硬化剤としてはリン酸、硫酸、。
パラトルエンスルホン酸、キシレンスルホン酸のような
通常自硬性鋳型用樹脂に用いられる酸性硬化剤が使用出
来る。
通常自硬性鋳型用樹脂に用いられる酸性硬化剤が使用出
来る。
以下実施例に用いた樹脂の合成法及び表−1に鋳型特性
の測定に用いた粘結剤組成を示す。
の測定に用いた粘結剤組成を示す。
また鋳型特性を表−2に示す。
樹脂A(本発明に使用できるフェノール樹脂)冷却管、
攪拌装置を備えた四口フラスコにフェノール94g,3
7%ホルムアルデヒド325gを入れ攪拌しながら50
%水酸化ナトリウム8gを加えた後、反応温度75℃で
水混和度が0.5ml/g(30℃)になるまで反応さ
せた後冷却する。
攪拌装置を備えた四口フラスコにフェノール94g,3
7%ホルムアルデヒド325gを入れ攪拌しながら50
%水酸化ナトリウム8gを加えた後、反応温度75℃で
水混和度が0.5ml/g(30℃)になるまで反応さ
せた後冷却する。
冷却後酢酸でPH5.0に中和し12時間静置後上澄液
を抜きとり沈澱物を得た。
を抜きとり沈澱物を得た。
GPCの測定によれば低分子量成分は存在しなかった。
樹脂B(比較フェノール樹脂)
冷却器、攪拌装置を備えた四口フラスコにフェノール9
4g,37%ホルマリン190gを入れ攪拌しながら5
0%水酸化ナトリウム4gを加えた後40℃で粘度が1
20cp(30℃)になるまで反応させた。
4g,37%ホルマリン190gを入れ攪拌しながら5
0%水酸化ナトリウム4gを加えた後40℃で粘度が1
20cp(30℃)になるまで反応させた。
GPCの測定によれば低分子量成分は10重量%以上存
在した。
在した。
第1図に樹脂A,Bで得た樹脂の分子量分布を示す。
樹脂C(フルフリルアルコールーホルムアルデヒド樹脂
) 冷却管、攪拌装置を備えた四口フラスコに、フ泣 324g8%塩酸水溶液を入れ、70℃で4時間反応さ
せた後20%水酸化ナ 0.35g添加し中和した。
) 冷却管、攪拌装置を備えた四口フラスコに、フ泣 324g8%塩酸水溶液を入れ、70℃で4時間反応さ
せた後20%水酸化ナ 0.35g添加し中和した。
中和后減圧濃縮を行ない30℃で70cpの樹脂を得た
。
。
樹脂D(フルフリルアルコール−尿素−ホルムアルデヒ
ド樹脂) 冷却管攪拌装置を備えた四口フラスコに尿素60g37
%ホルマリン162.1g及び5%炭酸ソーダ水溶液3
.5mlを入れ、80℃で1.5時間反応させる。
ド樹脂) 冷却管攪拌装置を備えた四口フラスコに尿素60g37
%ホルマリン162.1g及び5%炭酸ソーダ水溶液3
.5mlを入れ、80℃で1.5時間反応させる。
次にメタノール32g及び5%シュウ酸水溶液を加えp
H3.5〜4.5で30分反応させた後5%炭酸ソーダ
水溶液を加えpH6.5〜8.0に調整する。
H3.5〜4.5で30分反応させた後5%炭酸ソーダ
水溶液を加えpH6.5〜8.0に調整する。
その後減圧濃縮を行ない部分メチルエーテル化尿素樹脂
水溶液160gを得だ。
水溶液160gを得だ。
上記樹脂にフルフリルアルコール80gフルフラール8
gを加え60℃で30分反応しフルフリルアルコールー
尿素−ホルムアルデヒド樹脂を得た。
gを加え60℃で30分反応しフルフリルアルコールー
尿素−ホルムアルデヒド樹脂を得た。
表−1に示す粘結剤の調整方法を粘結剤1を例にとって
説明する。
説明する。
50℃に加温した樹脂D200gに樹脂A200gを加
え約1時間50℃に保ちながら攪拌し均一に溶解させた
。
え約1時間50℃に保ちながら攪拌し均一に溶解させた
。
以下粘結剤2〜6は同様にして均一に溶解するまで攪拌
を行ない調整した。
を行ない調整した。
実施例 1
三栄6号珪砂3000g,60%パラトルエンスルホン
酸水溶液22.5gを入れ1分間攪拌した後粘結剤1を
45gを入れ更に1分間攪拌し、湿潤混合物を得た。
酸水溶液22.5gを入れ1分間攪拌した後粘結剤1を
45gを入れ更に1分間攪拌し、湿潤混合物を得た。
得られた湿潤混合物を50φ×50の木型に込め一定時
間放置后抗圧力を測定した。
間放置后抗圧力を測定した。
また湿潤混合物を10分間放置后木型に込め24Hr放
置后の抗圧力を測定した。
置后の抗圧力を測定した。
対照例
使用粘結剤を粘結剤2に代えた以外は実施例1を繰り返
した。
した。
実施例2〜3、対照例2〜3
60%パラトルエンスルホン酸水溶液の添加量を13.
5gに減じ使用粘結剤を粘結剤3〜6に代え実施例1を
繰り返した。
5gに減じ使用粘結剤を粘結剤3〜6に代え実施例1を
繰り返した。
以上述べたように、フエノールー核体 フェノールニ核
体およびそれらのメチロール化物をほとんど含まないレ
ゾール型フェノールホルムアルデヒド樹脂をフリルアル
コールーホルムアルデヒド樹脂 アルデヒド樹脂およびフルフリルアルコールモノマーか
ら選ばれる少なくとも1種に溶解するととにより硬化速
度が速く、可使時間を長く取ることのできる自硬性鋳型
用樹脂が得られた。
体およびそれらのメチロール化物をほとんど含まないレ
ゾール型フェノールホルムアルデヒド樹脂をフリルアル
コールーホルムアルデヒド樹脂 アルデヒド樹脂およびフルフリルアルコールモノマーか
ら選ばれる少なくとも1種に溶解するととにより硬化速
度が速く、可使時間を長く取ることのできる自硬性鋳型
用樹脂が得られた。
第1図は実施例及び比較例で使用する樹脂A樹脂Bの高
速液体クロマトグラフイ−(HLC)で測定した分子量
分布を示す。
速液体クロマトグラフイ−(HLC)で測定した分子量
分布を示す。
Claims (1)
- 1 フエノールー核体、フェノールニ核体およびそれら
のメチロール化物の合計が5重量%以下であるレゾール
型フェノールホルムアルデヒド樹脂をフルフリルアルコ
ール−ホルムアルデヒド樹脂、フルフリルアルコール−
尿素−ホルムアルデヒド樹脂、及びフルフリルアルコー
ルモノマーから選ばれる少なくとも1種に溶解したこと
を特徴とする自硬性鋳型用樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13205179A JPS583780B2 (ja) | 1979-10-12 | 1979-10-12 | 自硬性鋳型用樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13205179A JPS583780B2 (ja) | 1979-10-12 | 1979-10-12 | 自硬性鋳型用樹脂組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5656753A JPS5656753A (en) | 1981-05-18 |
JPS583780B2 true JPS583780B2 (ja) | 1983-01-22 |
Family
ID=15072366
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13205179A Expired JPS583780B2 (ja) | 1979-10-12 | 1979-10-12 | 自硬性鋳型用樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS583780B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3162293B2 (ja) | 1996-06-25 | 2001-04-25 | 花王株式会社 | 鋳型成型用粘結剤組成物 |
-
1979
- 1979-10-12 JP JP13205179A patent/JPS583780B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5656753A (en) | 1981-05-18 |
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