JPS63124989A - 時計ケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ムーヴメントを収納する内キャビティを共に
形成する中央透明部及び周側部を有するガラス付き胴ユ
ニットと、該ギャビティを遮閉する裏ふたと、該裏ふた
を上記ユニットに固着する組み付け手段とを有する類い
の時計ケースに関すする。

又、本発明は、それに限定されることではないが特に、
ガラス付き胴ユニットが鉱物質ガラスを全成分とし、裏
ぶたが金属から成る、防水ケースに関する。

以下余白 〔従来技術と問題点〕 この種の時計ケースは良く知られている。しかしながら
そのシンプル性にもかかわらず、２つの部品の組み付け
がいつも、決して充分に解決されないデリケートな問題
を起こすために広範囲に亘って使用されることは無かっ
た。

例えばドイツ国特許明細君第３１２０７９９号には、押
形ガラスから成る、ガラス付き胴ユニットと金属製裏ぶ
たとが、これら２つの部品との間に直接作用するスナッ
プ機構によって組み付けられる時計ケースが記述されて
いる。そして、そσ様な機構はケースを開閉したりする
際にガラス部を損傷或いは破壊し易いことが明らかであ
る。

その様な損傷を発生しにくい組み付け機構はスイス国特
許明細書第５５４０１４号で記述された時計ケースに使
用されている。このケースのガラス付き胴ユニットは焼
結コランダム（鋼玉）等の堅くてもろい材料から成り、
裏ぶたばスチール製である。

ここでこの２つの部品は、裏ぶた内の孔を通過して延び
ると共に、ガラス付き胴ユニ・ノド内孔に固着された金
属プラグ内へと送り込まれるねじによって組み付けられ
る。この組み付け機構は、局部的な高圧力を回避するが
、実際は機械加工が難かしい材料内孔あけと、プラグ嵌
合とを含むため実行段階においては高価なものとなる。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明の目的は、上述した類いの時計ケースにさらに側
部の内面に沿って変形可能なガスケツ１−を有し、組み
伺は手段が少くとも部分的にキャビティ内に突き出し、
裏ぷたと協働してガスケットに外向きく半径方向）の力
を課し、これにより上記内面に対しガスケットを押圧す
る時計ケースを提供することでこれらの欠点を克服する
ことにある。

本発明の時計ケースの一利点は、変形可能なガスケット
が上記内面に課せられる圧力を均等に分配することでガ
ラス付き胴ユニットを破壊し易い局部的変形のいかなる
危険をも回避できることにある。

本発明のその他の利点は組み付け手段のシンプルさにあ
り、それは巧妙な機械作業や複雑な部品を必要としない
ことによりケースのコストを低減する。

〔実施例〕

第１及び第２図に示された時計ケースは、２つのメイン
部品の内の１つとして環形状のガラス付き胴ユニット１
を有する。ユニット１は、比較的厚い端縁部２と、中央
のやや薄いドーム部３とを有する。好ましくはユニット
１は押形鉱物性ガラスから成る。即ち、それは単一均質
部品を形成する。端縁部２は、伝統的な時計における胴
と同様な機能を持ち、又透明なドーム部３は上記時計の
ガラスと同じ機能を果たす。端縁部２の外面には、それ
に特定の様相を付けるべく適当な処理がなされても良い
。この面は、例えば外から時計ケース内部が見えぬよう
に不透明にしても良い。

端縁部２は内方側面４を有し、それはドーム部３の内面
と共にユニット１における内キャビティ５を画成する。

キャビティ５は、図示しないムーヴメントや表示手段を
収納するように設計される。面４は円筒状であり、時計
ケースの主平面に対し直角を成す。

ドーム部３とは反対側においてユニット１は裏ぶた１０
と協働し、この裏ぶたば時計ケースの他のメイン部品と
なる。裏ぶた１０は主としてキャビティ５を遮閉するよ
うに設計された、例えばステンレス鋼から成る薄板を有
し、その対向端部には図示しない腕輪を固定し得る２対
の一体ホーン１１が形成され、上記薄板部には面４に並
行な軸線を持つ孔１２が設けられ、この孔に関しては後
で説明をする。

ユニット１内部には黄銅リング１５が配置され、ドーム
部３に向き合うリング端部には外向きフランジ１６が形
成される。フランジ１６の外方端縁部は面４と係合する
ことにより、キャビティ５内でリング１５が半径方向に
おける心出しをすることができる。リング１５は通常、
ムーヴメント用適合リングとして作用し得る。又、リン
グ１５には孔１２に対向するタップ穴１７が形成される
。

リング１５周りであって、面４からリングを隔てている
自由空間内において、黄銅環１８はフランジ１６からリ
ング１５の下端部まで延在する。

環１８の半径方向外方面にはベベル１８′が形成され、
その一部分はフランジ１６に近接する。

面４、リング１５、フランジ１６、及び環１８のベベル
１８′とによって画成された空間内には変形可能な環状
ガスケット１９が収納される。ガスケット１９はリング
１５や環１８に使用される材料より軟かい材料から作ら
れる。例えば仮りにリング１５や環１８をスチール、或
いは黄銅とすると、ガスケット１９はゴム、合成材、或
いは可能ならば銅の様な延性金属より形成され得る。

上述した部品１５　、１８　、及び１９は面４に沿って
軸方向自由にスライド可能である。即ちこれらは、キャ
ビティ５に容易に挿入できるし、又キャビティより取り
外すことも可能である。

以上の説明は丸い時計ケースに関するものである。当然
、この実施例によりもたらされるものは、例えば四角形
や楕円形の時計ケースにも適用出来る。

時計ケースを組み立てるためガスケット１９は最初に、
それがフランジ１６と係合するまでリング１５上で滑ら
され、次にベベル１８′がガスケット１９と係合するま
で環１８がリング１５上を滑らされ、その結果サブ組立
体がキャビティ５内に挿入される。環１８の高さはこの
段階でその外方端部がユニット１とリング１５を超えて
突き出すようになる。

裏ぷた１０は、孔１２が孔１７と合致するような定位置
を以って環１８に対して当てられ、ねじ２０は答礼１２
を介して挿入され、組み合わされた孔１７の中に深々と
ねじ込まれる。その際、裏ぷた１０はリング１５に接近
し、環１８に軸方向の力を課す。恵ぷた１０に対し垂直
に向けられたこの力は、環１８のへベル１８′をリング
１８とガスケット１９との間にくさび止めし、ガスケッ
ト１９をフランジ１８に支承させることでガスケット１
９を変形せしめる。’ｒｉ　１８からの充分なくさび止
めにより、ガスケット１９は面４に対し外向きの力によ
って押し付けられ面４と係合することになる。ガスケッ
ト１９は変形可能であるが故に、ガスケット１９が面４
に課す圧力は均等に分配され、それによって、仮りにガ
スケット１９が堅くもろい材料である場合ユニット１を
破壊しがちな局部的変形を回避することになる。

ガスケット１９を面４に押し付ける外向きの力は、上記
三者間の静的摩擦係数を増大させ、それによってリング
１５がキャビティ１５の外側に動くのを防ぐことになる
。環１８の高さ又は軸方向長さ、及びベベル１８′の傾
斜は、ねじ２０がねじ込まれ裏ぶた１０がリング１５と
係合する際、面４とガスケット１９との間の静的摩擦が
時計ケースの偶発的な開口を防止するのに充分なように
選択される。ユニット１と裏ぶた１０との固着をさらに
改善するため、好ましくは面４に粗さを持たせても良く
、又ガスケット１９と係合する、面４の位置にガスケッ
ト収容溝２１を形成しても良い。

変形可能なガスケット１９は、面４に沿ってキャビティ
５に霧が入り込むのを防ぐためのシールを形成し得る。

しかしながら時計ケースが正確に防水性であるためには
、第２の密封ガスケット２５が、裏ふた１０とリング１
５との間であって、リング１５に形成された溝２４内に
設けられる。

ねじ２０は溝２４の半径方向外側に配置され、溝２４は
当然、裏ふた１０側に形成しても良い。

上述した時計ケースは添付した特許請求の範囲内で如何
様にも変形しても良い。例えばユニット１は別々の胴、
ガラス、及び可能なるベベルとから構成され、これら独
立した部品を従来法によって組み立てても良い。その際
胴は好ましくは焼結金属、コランダム或いはセラミック
等の硬質材料から成るが、黄銅、ステンレス鋼、或いは
金等の金属も又使用可能である。側面４は裏ぶた１０を
固着するために胴に設けられることになるであろう。他
の変形実施例において面４をガラス内に設けても良く、
その際ガラスは端部に厚い端縁部を有し、胴の高さはケ
ースの高さを増加させないように減少されることになる
。

【図面の簡単な説明】

第１図はメイン部品の組み立て過程を示す、本発明によ
る時計ケースの部分的側断面図；第２図は第１図と同様
であって組み立て後を示す図。 １・・・ガラス付き胴ユニット、 ５・・・内キャビティ、 １０・・・裏ぶた、　　　　　１５・・・リング、１８
・・・環、　　　　　　　１９・・・ガスケット、２０
・・・ねじ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、ムーヴメントを収納する内キャビティを共に形成す
   る中央透明部及び周側部を有するガラス付き胴ユニット
   と、上記キャビティを遮閉する裏ぶたと、該裏ぶたを上
   記ユニットに固着する組み付け手段と、上記周側部の内
   面に沿う変形可能ガスケットとを有し、上記組み付け手
   段は少くとも部分的に上記キャビティ内に突出して裏ぶ
   たと協働し、上記ガスケットに外向きの力を課し、上記
   内面にガスケットを押圧することを特徴とする時計ケー
   ス。 ２、上記組み付け手段は、 −上記キャビティ内に配置されると共に、それ自身と上
   記内面との間に自由空間を残すリングであって、内面に
   支承すると共にガスケット用支承部を形成する心出しフ
   ランジを有するリングと、−上記自由空間内に配置され
   ると共に、ガスケットに近接する部分にベベルを有して
   形成される半径方向外方面を備える環と、 −リングに裏ぶたを固着することで裏ぶたが上記環に軸
   方向力を課し、上記ベベルがフランジと協働してガスケ
   ットに外向きの力を課し、上記内面に対しガスケットを
   押圧する手段とを有することを特徴とする特許請求の範
   囲第１項に記載の時計ケース。 ３、上記裏ぶたはムーヴメント用適合リングを備えるこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第２項に記載の時計ケー
   ス。 ４、上記ガスケットは密封ガスケットであることを特徴
   とする特許請求の範囲第１項に記載の時計ケース。 ５、上記裏ぶたと上記リングとの間に密封ガスケットを
   有することを特徴とする特許請求の範囲第４項に記載の
   時計ケース。 ６、ガラス付胴ユニットは押型鉱物ガラスから成る単一
   部品であることを特徴とする特許請求の範囲第１項に記
   載の時計ケース。 ７、上記内面は上記変形可能なガスケットを受容する周
   状の溝を有することを特徴とする特許請求の範囲第１項
   に記載の時計ケース。 ８、リングに裏ぶたを固着する手段は少なくとも１つの
   ねじを有することを特徴とする特許請求の範囲第２項に
   記載の時計ケース。