JPS6312436Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、磁気ヘツドの停止位置で磁気通帳に
当接する磁気ヘツドの姿勢を規制制御した磁気通
帳リーダーに関する。

従来磁気通帳リーダーは第１図のように通帳４
の裏面等に設けた磁気記録帯５に情報を磁気ヘツ
ド７で記録或は再生するもので、リーダーには磁
気通帳通路３の前方に上記記録或は再生動作の外
に別位置にプリンタ動作をするプリント部８の両
機能を備えるものが多用されている。実際のリー
ダー動作は停止通帳に対し、磁気ヘツドを往復運
動で摺接走行させて行うものが多い。

ここで、本考案の解決課題を説明するため、本
考案が適用される磁気通帳リーダーの構成につい
て説明すると、上記磁気ヘツド７は上記通帳通路
３に明けた細長窓孔６に沿つて走行が許され、磁
気ヘツドの原位置は第１図で左側の磁気記録帯５
の下側になつていて、原位置及び右側の往復動の
停止位置ではカム面１８ａからカム面１８ｂの下
側にローラ１６が押し下げられ、磁気ヘツド７が
下降されて通帳に当たらない状態になされてい
る。磁気通帳がリーダーに挿入されるときは第１
図で通帳通路３の下側から、第２図では左側又は
右側から挿入されて磁気記録帯５が細長窓孔６位
置で停止される。上記磁気ヘツド７は支持板１０
にピン１１で回動自在に保持されると共に下降さ
れているからピン１１を支点にベツド回転角αの
範囲内で傾斜する場合が生ずる。第２図に示すよ
うにヘツドが大きく傾斜していると、また回転角
αの最大限まで傾斜した状態では、ヘツドは細長
窓孔縁にあたる危険があり、通帳が挿入されると
き、通帳の端が磁気ヘツドに引つかかると共に磁
気記録帯に傾斜したヘツドの一部が当接される危
険もある。引つかかり防止については別に提案し
た。磁気ヘツドが磁気記録帯に斜めに当接する
と、磁気記録帯に適切な状態で当接する時間が遅
れ、書き込みジツターが悪くなる欠点がある。

本考案の目的は、磁気ヘツドの停止位置で姿勢
を簡単な構成で規制制御して上記欠点を解決した
磁気通帳リーダーを提案することにある。

以下、図示の実施例で本考案を説明する。第１
図、第３図から第５図で磁気通帳リーダーは枠板
１と２で磁気通帳通路３が形成され、磁気通帳４
が挿入停止された磁気記録帯５の下側通帳通路に
は窓孔６が形成されている。磁気記録帯５は通帳
の裏面に貼着され、窓孔６から突出しつつ孔方向
に走行される磁気ヘツド７が摺接して情報の記録
或は再生が行われている。通帳通路３の窓孔６位
置より前方にプリント部８が配置されている。

上記磁気ヘツド７はヘツドホルダー９に取りつ
けられ、ヘツドホルダーは支持板１０にピン１１
で首振り自在に保持され、支持板１０はレバー１
２に固定されている。レバー１２は軸１３で保持
板１４に上下回動自在に保持されてスプリング１
５で通帳方向に押圧付勢されてパツト圧発生手段
が構成されている。レバー１２にはローラ１６が
設けられて基枠１７に取り付けられた位置規制板
１８のカム面１８ｂに当接されている。上記保持
板１４は２本のガイド棒１９，１９で保持されて
スクリユーネジ２０で横方向に走行自在に設けら
れている。上記窓孔６は磁気通帳通路３に該通帳
４の挿入方向と直交する方向に形成されている。

上記磁気ヘツド７の首振りによるヘツド回転角
αは支持板１０に固定されたピン２１とヘツドホ
ルダー９に設けられた切り欠き部９ａで設定され
ている。

上記磁気ヘツド７の往復動の左右停止位置の基
枠１７にはＬ字形に屈曲された姿勢規制板２２が
固定され、停止位置で磁気ヘツドの一側に当接さ
せて姿勢を規制し、磁気ヘツドを垂直方向、即ち
通帳に対しては水平状態に起立させている。

上記のように磁気通帳リーダーが構成されて磁
気ヘツド７がスクリユーネジ２０で送られる途中
では、位置規制板１８のカム面１８ａにローラ１
６が当接されて磁気ヘツド７は上昇して磁気記録
帯５に摺接走行され、往復動の左限及び右限の停
止位置ではローラ１６が位置規制板１８のカム面
１８ｂで下降されると共に、磁気ヘツドの一側が
姿勢規制板２２で規制されて垂直に起立される。
したがつて磁気ヘツド７の摺接面は磁気記録帯５
に対し平行垂直に下降保持され、次の磁気ヘツド
の摺接走行において瞬時に書き込み・読み取り動
作がなされるから、書き込みジツターが悪くなる
等の欠点は解消される。

本考案は上述のように構成されたから、姿勢規
制板を設ける簡単な構造で磁気ヘツドの摺接面が
水平状態に保たれて、大きく傾いた状態で停止し
ていることを防止することができ、このためスタ
ート時に磁気通帳の磁気記録帯との接触がすばや
く適切な状態となされて正常な書き込み・読み出
しがなされ、ジツターが悪くなることが解消され
る。また停止状態における磁気ヘツドの姿勢を規
制制御するのでヘツドが突出走行する窓孔の巾を
小さくしても縁にあたる危険が解消される等の優
れた効果を奏する磁気通帳リーダーを提供するこ
とが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は磁気通帳リーダーの通帳通路説明図、
第２図は停止位置における磁気ヘツドの姿勢説明
図、第３図は本考案磁気通帳リーダーの要部正面
図、第４図は第３図の−線断面側面図、第５
図は要部平面図である。 ３……磁気通帳通路、４……磁気通帳、６……
窓孔、７……磁気ヘツド、２２……姿勢規制板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 磁気通帳通路に該通路の通帳挿入方向と直行方
   向の窓孔を形成し、該窓孔より磁気ヘツドが突出
   しつつ孔方向に走行し、通帳と摺接して情報の記
   録或いは再生を行う磁気通帳リーダーにおいて、
   上記磁気ヘツドを回動自在に保持すると共に上記
   磁気ヘツドが停止位置から走行を開始するとき、
   上記磁気ヘツドを上記通帳に対して水平な状態に
   位置規制する規制板を設け、磁気ヘツドが上記通
   帳に水平な状態で当接するよう姿勢を規制制御し
   た磁気通帳リーダー。