JPS63122442A - 磁気共鳴イメ−ジング装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は、磁気共鳴（Ｍ　Ｒ：　ｍａｇｎｅｔｉｃｒｅ
ｓｏｎａｎｃｅ　）現象を利用して生体である被検体の
特定の断面における特定原子核スピンの密度分布に基づ
くいわゆるコンピュータ断ＩＩ　（ＣＴ　：ｃｏｍｐｕ
ｔｅｄ　　ｔｏｎ＋ｏｇｒａｐｈｙ）によりＣＴ像（Ｃ
ＯＩＲｐｌＪｔｅｄｔｏｌＯｇｒａｌ）として画像化（
ｉｍａｇｉｎｇ　）する磁気共鳴イメージング装置に関
し、特に、ＲＦシールドの構成を改良した磁気共鳴イメ
ージング装置に関する。

（従来の技術） 例えば生体診断に用いる医用磁気共鳴イメージング装置
では、生体である被検体の特定部位における断層像を得
るために、第２図に示すように被検体Ｐに対して図示２
方向に沿う非常に均一な静磁場Ｈａを図示しない静磁場
発生コイルにより発生させて作用させ、さらに一対の傾
斜磁場発生コイルＩＡ、１Ｂにより上記静磁場Ｈａに線
形磁場勾配Ｇｘを印加する。ここで、静磁場Ｈｏに対す
る特定原子核は、次式で示される角周波数ω０で共鳴す
る。

ω０−γＨａ　　　　　　　’　　・・・（１）この（
１）式において、γは磁気回転比であり、原子核の種類
に固有のものである。そこでさらに、特定原子核のみに
共鳴させる角周波数ωａの回転磁場Ｈ１をプローブヘッ
ド内に設けられた例えば一対の送信コイル２Ａ、２Ｂを
介して被検体Ｐに作用させる。

このようにすると、上記線型磁場勾配ＧｘによりＺ軸方
向について選択設定される図示ｘ−ｙ平面部分について
のみ選択的に作用し、断層像を得る特定のスライス部分
Ｓ（平面上の部分であるが現実にはある厚みを持つ）の
みに磁気共鳴現象が生じる。この磁気共鳴現象は上記プ
ローブヘッド内に設けられた例えば一対の受信コイル３
Ａ。

３Ｂを介して事由誘導減衰信号（ｆｒｅｅ　　１ｎｄｕ
ｃｔｉ。

ｄｅｃａｃｙ　：以下ｒＦＩＤ信号」と略称する。）と
して観測され、ＭＲ倍信号して用いられる。このＦＩＤ
信号をフーリエ変換することにより、特定原子核スピン
の回転周波数について単一スペクトルが得られる。

断層像をＣＴ像として得るには、スライス部分Ｓのｘ−
ｙ平面内の多方向についての投影が必要である。そのた
め、スライス部分Ｓを励起して磁気共鳴現象を生じさせ
た後、第３図に示すように磁場ＨａにＸ′軸方向（Ｘ軸
より角度θ回転した座標系）に直線的な傾斜を持つ線型
磁場勾配ＧＸＹを図示しない傾斜磁場発生コイルにより
作用させると、被検体Ｐのスライス部分Ｓにおける等磁
場線Ｅは直線となり、この等磁場Ｐ３Ｅ上の特定原子核
スピンの回転周波数は上記（１）式であられされる。

ここで説明の便宜上、等磁場線ＥをＥ１〜Ｅｎとし、こ
れら等磁場線ＥをＥ１〜Ｅｎ上の磁場により一種のＦＩ
Ｄ信号である信号Ｄ１〜Ｄｎをそれぞれ生ずると考える
。信＠Ｄ１〜Ｄｎの振幅はそれぞれスライス部分Ｓを貫
く等磁場線Ｅ１〜Ｅｎ上の特定原子核スピン密度に比例
することになる。ところが、実際に観測されるＦＩＤ信
号は、信号０１〜Ｑｎを全て加え合せた合成ＦＩＤ信号
となる。そこで、合成ＦＩＤ信号をフーリエ変換するこ
とによってスライス部分ＳのＸ′軸への投影情報（一次
元像）ＰＤを得る。次に、このＸ′軸をｘ−ｙ平面内で
回転させるが、これはたとえば二対の傾斜磁場発生コイ
ルによるｘ、ｙ方向についての磁場勾配ＧＸ、ＧＹの合
成磁場として磁場勾配Ｇｘｙを作り、上記磁場勾配ＧＸ
、ＧＹの合成比を変化させることにより行う。この磁場
勾配Ｇｘｙの回転により上記と同様にしてｘ−ｙ平面内
の角方向への投影情報が得られ、これらの情報に基づい
てＣＴ像が合成されることになる。

以上が磁気共鳴イメージングの原理であるが、上記にお
ける傾斜磁場発生コイルはたとえば第４図（ａ）（ｂ）
に示される構成となっており、上述の原理に基づいてＭ
Ｒ倍信号空間的情報を付与するためにパルスシーケンス
駆動がなされるものである。

第４図（ａ）は二対からなる傾斜磁場発生コイル４の一
方を示す構成図、第４図（ｂ）は第４図（ａ）のＡ−Ａ
’力方向沿う断面図であり、巻枠５に、ｚ軸方向コイル
５．ｘ軸方向コイル７、　Ｖ軸方向コイル８が順次巻装
されている。第５図は第４図におけるｚ軸方向コイル６
の模式的な斜視図であり、コイル６の内周面には銅箔９
が設けられている。

この構成で、検出されるＭＲ倍信号微弱且つＲＦ周波数
帯のものであるため、外部から侵入してくるノイズの影
響を受けやすい。しかるに、このノイズの影響を抑制す
るためにＲＦシールドを構成するべくコイル内周面に銅
箔９を設けているが、傾斜磁場発生コイル４はパルス駆
動されるため、コイル内周面の銅箔９に渦電流が生じ、
無用なカップリングが形成されてしまい、画質低下を〜
招くことになった。

（発明が解決しようとする問題点） このように従来の技術では、ＲＦシールドを構成するた
めに傾斜磁場発生コイルにｒｆ４箔を設けているが、こ
の銅箔に渦電流が生じて画質低下を招く、という問題が
あった。

そこで本発明の目的は、ＲＦシールドを構成しつつ渦電
流の発生を抑制した磁気共鳴イメージング装置を提供す
ることにある。

［発明の構成］ （問題点を解決するための手段） 本発明は上記問題点を解決し且つ目的を達成するために
次のような手段を講じたことを特徴としている。すなわ
ち、本発明による磁気共鳴イメージング装置は、その傾
斜磁場発生コイルの内外周の少なくとも一方面に導電材
からなる綱を設けた構成としている。

（作用） このような手段を講じたことで、渦電流の流れる面積を
小さくし、カップリングを小さくできるという作用を秦
する。

（実施例） 以下本発明にかかる磁気共鳴イメージング装置の一実施
例を第１図を参照して説明する。すなわち、本実施例で
は、第１図に示すように、第５図の銅箔に代えて銅等の
導電材からなる網１０を傾斜磁場コイル４の内周面に設
けた構成としている。

ここで、過電流について説明する。すなわち、渦電流は
、次のように表わされる。

ｒＯ℃Ｊ−一σ（δＢ／δｔ） ここでσは導電率であり、（δＢ／δｔ）は磁場の時間
的変化である。

上記によれば、渦電流を低減するには、導電率を小さく
する手法、電流が流れる領域を狭くする手法等が考えら
れる。そこで本実施例では、渦電流が発生する領域であ
る傾斜磁場発生コイル４の内周面に、導電材からなる網
１１を設けているので、電流の流れる面積は挟まり、よ
ってカップリングは小さく且つ導電材の′ｌ！ｉ１１で
あることがらＲＦシールドとしての機能も得られるもの
である。

ここで、網１１のメツシュ＃はコイル励磁等により異な
るものであって適宜のものが適用可能である。また、図
示では傾斜磁場発生コイル４の内周の全域に網１を配置
しているが、その配置位ｄは渦電流の発生状況等により
、内周の一部又は外周の全域、一部、内外周の全領域に
等に適宜に変更して実施可能である。さらに、ｘ、ｙ、
ｚ方向の各コイルの全てに網１１を設けたり、一部のコ
イルにだけ配置したり、この点も渦電流の発生状況等に
より適宜に変更して実施可能である。

［発明の効果］ 以上のように本発明による磁気共鳴イメージング装置は
、傾斜１場発生コイルの内外周の少なくとも一方面に導
電材からなる網を設けたことにより、ＲＦシールドの鏝
能を奏し且つ渦電流の流れる面積が小さくなるので、画
質の低下を抑制することができるという、効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の構成を示す傾斜磁場発生コ
イルの斜視図、第２図及び第３図は磁気共鳴イメージン
グの原理を示す図、第４図は傾斜磁場発生コイルの構成
を示す図、第５図は従来例の構成を示す図である。 ４・・・傾斜磁場発生コイル、１１・・・導電材からな
る網。 出願人代理人　弁理士　鈴江武彦 第１図　　　　第５図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 静磁場発生コイルにより発生させた一様静磁場中に被検
   体を配置し、この一様静磁場に傾斜磁場発生コイルによ
   り発生させた傾斜磁場を重畳し且つコイルよりなるプロ
   ーブヘッドにより励起回転磁場を印加して上記被検体に
   磁気共鳴現象を生じせしめ、誘起された磁気共鳴信号を
   上記プローブヘッドにより検出し、画像再構成処理を施
   すことにより上記被検体の画像情報を得る磁気共鳴イメ
   ージング装置において、上記傾斜磁場発生コイルの内外
   周の少なくとも一方面に導電材からなる網を配置したこ
   とを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。