JPS6311840A - ブタンガス濃度の測定方法およびその装置 - Google Patents

ブタンガス濃度の測定方法およびその装置

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JPS6311840A
JPS6311840A JP62018639A JP1863987A JPS6311840A JP S6311840 A JPS6311840 A JP S6311840A JP 62018639 A JP62018639 A JP 62018639A JP 1863987 A JP1863987 A JP 1863987A JP S6311840 A JPS6311840 A JP S6311840A
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JP
Japan
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light
butane gas
wavelength
measurement
optical fiber
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JP62018639A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Fukunaga
浩 福永
Shoji Yabe
正二 矢部
Yoshiaki Arakawa
荒川 美明
Fumio Inaba
稲場 文男
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Japan Science and Technology Agency
Resonac Holdings Corp
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Showa Denko KK
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Publication date
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/17Systems in which incident light is modified in accordance with the properties of the material investigated
    • G01N21/25Colour; Spectral properties, i.e. comparison of effect of material on the light at two or more different wavelengths or wavelength bands
    • G01N21/31Investigating relative effect of material at wavelengths characteristic of specific elements or molecules, e.g. atomic absorption spectrometry
    • G01N21/35Investigating relative effect of material at wavelengths characteristic of specific elements or molecules, e.g. atomic absorption spectrometry using infrared light
    • G01N21/3504Investigating relative effect of material at wavelengths characteristic of specific elements or molecules, e.g. atomic absorption spectrometry using infrared light for analysing gases, e.g. multi-gas analysis

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、測定地点から遠く離れている箇所でのブタン
ガス濃度の測定に好適なガス濃度測定法およびその装置
に関するものである。
[従来の技術] ブタンガスの漏洩検知には、主に接触燃焼式ガスセンサ
や半導体式ガスセンサが用いられている。
接触燃焼式ガスセンサは細い白金線のコイルにアルミナ
担体を付け、その担体の表面’rPt−Pd触媒などで
表面処理がされている。ブタンガスなどの可燃性ガスが
このセンサに接触すると、Pt−Pd触媒などの触媒作
用によって可燃性ガスは接触燃焼を起こす。可燃性ガス
が燃焼するとアルミナ担体の温度は上昇し、アルミナ担
体の中にある白金線コイルの電気抵抗が変化する。この
電気抵抗の変化は可燃性ガスの濃度と比例関係にあるの
で、電気抵抗の変化を測定することによってガス濃度を
検知することができる。半導体ガスセンサはガスの半導
体への吸脱着と、半導体の電気抵抗の変化との関係を利
用してガス濃度全検知している。
また、ブタンガスは、LNGやLPGに含まれるガスで
、LNGやLPGは燃料用ガスとして自動車、−婦 曙家庭用などに広く使用され、また化学工業用の有用な
ガスとし門も利用されている。これらのガスを取扱う場
合、その漏洩に充分注意しなければ重大な人身事故を起
しかねないし、実際に、タンカーなどのガス爆発や火災
事故は毎年発生している。このためメタンガスやプロ・
ぐンガスの有用な漏洩検知・警報器の開発が望まれ、発
明者等は既に特許出願し、特開昭60−98334号、
プロパンガス濃度の測定方法およびその装置、特開昭5
9−56151号、特開昭59−212738号、特開
昭60−29642号、メタンガス濃度の測定方法及び
その装置、に示されている。
[発明が解決しようとする問題点] 上述した従来より用いられている燃焼式ガスセンサや半
導体式ガスセンサ等では、ガスの選択検知性、動作の安
定性が不十分であり、湿度の影響を受は易く、稀薄ガス
の検知能力て不満があり、更に保守の面でも考慮しなけ
ればならない点が多条ある。また、遠隔監視、遠隔測定
の場合、電気信号が送受されるので電磁誘導による誤報
やケーブルの損傷による事故誘発などの危険性も無視す
ることができなかった。なお、LNGタンク、LNGタ
ンカーなどのガス漏洩検知を考えた場合、集中監視によ
る遠隔測定が望まれ、また着火源をもたない本質的に防
爆検知方式であることが必要である。
本発明は上記間1m点全解消し、メタンガスやプロ・に
ンガスの検知ICとどまらず、ブタンガスも独立に検知
、5報できるならば、更に安全i生が向上するので、ブ
タンガスの測定方法とその装置について鋭意研究し、ブ
タンガスを安定して測定する方法とその装置を提供する
ことを目的とする。
[問題点全解決するための手段および作用]本発明は、
以上のような目的でなされたものであって、ブタンガス
の漏出を確実に、迅速に検知して警報を発することによ
り、ブタンガスのみならず、ブタンガスを含む天然ガス
などの漏出が検知でき6、厳しい測定条件下でもは頼性
が高く、実時間測定が行え、かつ極めて遠隔の箇所に2
ける測定が可能であると共に、事故誘発などの危険性の
全くないブタンガス濃度の測定方法およびその装置であ
る。
本発明の要旨は (1)発光源からの光を伝送損失の小さい光ファイバー
を通して、雰囲気ガスの流出入する測定セルの一端へ伝
送し、該測定セルを通った後、該測定セルの他端に接続
されている光ファイバーを通して光検出器に伝送し、該
光検出器にて検出して吸光光度法にてブタンガスの濃度
を測定する方法であって、前記ブタンガスがn−ブタン
ガスあるいはl−ブタンガスであり、該ブタンガスの特
性吸収波長帯である1、66〜1.80μmの波長帯内
の少なくとも一つの波長を中心波長とした光を測定光と
し、前記特性吸収波長帯外の少なくとも一つの波長を中
心波長とする光を参照光とし、前記測定光と前記参照光
を検出器にて検出して、その比を求めることによって濃
度を測定するブタンガス濃度の測定方法。
(2)  ブタンガスがn−ブタンガスあるいはi−ブ
タンガスであって、該ブタンガスの特性吸収波長帯であ
る1、66〜1.80μmの波長領域内の波長を少なく
とも含んでいる波長領域の光を発光する発光源と、雰囲
気ガスの流出入する測定セルと、前記発光源の光を前記
測定セルへ伝送するために用いられる前記波長領域での
伝送損失の少ない第1の光ファイバーと、前記測定セル
よりの光を伝送するための前記波長領域での伝送損失の
少ない他の第2の光ファイバーと、前記第2の光ファイ
バーにて伝送された前記測定セルよりの光を前記特性吸
収波長帯内の少なくとも一つの波長を中心波長とする測
定光と、特性吸収波長帯外の波長帯において、少なくと
も一つの波長を中心波長とする光の参照光とに分光する
分光器と、前記分光器にて分光された測定光および参照
光を検出する光検出器と、前記光検出器で検出された信
号にもとづいて濃度を求めるための演算処理装置とを備
えたブタンガス濃度の測定装置。
(3)  発光源からの光を伝送損失の少ない光ファイ
バーを通して雰囲気ガスの流出入する測定セルの一端へ
伝送し、該測定セルを通った後、該測定セルの他端に接
続されている光ファイバーから光合波器と光分波器とに
よって前記光ファイバー中を逆行させるがごとくして伝
送して、光検出器にて検出し、吸光光度法にてブタンガ
スの濃度を測定する方法であって、前記ブタンガスがn
−ブタンガスあるいはi−ブタンガスであり、該ブタン
ガスの特性吸収波長帯である1、66〜1.80μmの
波長帯内の少なくとも一つの波長を中心波長とする光を
測定光とし、前記特性吸収波長帯外の少なくとも一つの
波長全中心波長とする光を参照光とし、前記測定光と前
記参照光を検出器にて検出してその比を求めることによ
って濃度を測定するブタンガス濃度の測定方法。
(4)  ブタンガスがn−ブタンガスあるいは1−ブ
タンガスであって、該ブタンガスの特性吸収波長帯であ
る1、66〜1.80μmの波長帯の波長領域内の波長
を少なくとも含んでいる波長領域の光を発光する発光源
と、雰囲気ガスの流出入する測定セルと、前記発光源の
光を前記測定セルへ伝送し、かつ測定セルからの光を他
の光ファイバーを通した後、光合波器と光分波器を用い
ることによって逆方向へも伝送するために用いられる伝
送損失の少ない光ファイバーと、該光ファイバーにより
伝送された前記測定セルよりの光音前記特性吸収波長帯
内の少なくとも一つの波長を中心波長とする光の測定光
と特性吸収波長帯外の少なくとも一つの波長を中心波長
とする光の参照光とに分光する分光器と、前記分光器に
て分光された測定光と参照光を検出する光検出器と、前
記光検出器で検出された信号にもとづいて濃度を求める
ための演算処理装置とを備えたブタンガス濃度の測定装
置。
(5)  ブタンガスがn−ブタンガスあるいはi−ブ
タンガスであって、該ブタンガスの%4吸収波長帯であ
る1、66〜1.80μmの波長帯の少なくとも一つの
波長を中心波長とする測定光となる元金発光するレーザ
ーダイオードと、前記特性吸収波長帯外の少なくとも一
つの波長全中心波長とする参照光となる光を発光するレ
ーザーダイオードと全含む、少なくとも2つのレーザー
ダイオードからなる発光源と、雰囲気ガスの流出入する
測定セルと、前記発光源よりの光を前記i1’t11定
セルへ伝送するための伝送損失の小さい第1の光ファイ
バーと、前記測定セルを通った後の光を伝送するための
伝送損失の小さい第2の光ファイバーと、前記第2の光
ファイバーにより伝送されたtを検出する光検出器とを
備え、前記測定光と前記参照光とを交互に検出し両者の
強度比を求めて濃度を測定するブタンガス濃度の測定装
置。
にある。
ブタンガスにはn−ブタンガスとi−ブタンガスの2つ
の異性体があるが、以下ブタンガスとは両者のいずれか
を言う。n−ブタンガスおよびi−ブタンガスの両者が
共存する場合、その各々の成分ガス濃度を検知する方法
およびその装置については、既に、本発明者等は特許出
願した(特願昭61−116088号、混合ガスの成分
ガス濃度の検知方法およびその装@)。
以下、図面を参照しながら、本発明のブタンガス濃度の
測定方法およびその装6について、詳しく説明する。
本発明は、近年光通信用として開発された例えば、石英
系光ファイバーのような光ファイバーを利用するもので
ある。このような光ファイバーは、1、0〜1.8μm
の波長領域では光の伝送損失が低い。
一方n−ブタンガスおよびi−ブタンガスは、前記の1
.0〜1.8μmの波長帯内においてHll、66〜1
.80μm帯のブロードな波長帯域において両ガス共特
性吸収帯がある。更に、上記のれ一ブタンガスおよびi
−ブタンガスの特性吸収帯内において水蒸気(H2O)
および炭酸ガス(C02)による光の吸収がほとんどな
い狭い波長域が選択できる。
本発明は、以上のような新たな知見にもとづいてなされ
たものである。即ち、ブタンガスの特性吸収帯内の波長
帯であって、伝送中、光ファイバーによる損失が少なく
、またH2OやCO2の影響をほとんど受けることのな
い波長域を選ぶことによって本発明の目的である遠隔の
地点においてブタンガスの濃度を正確に、しかも迅速に
測定できるようにしたものである。
第1図は石英系光ファイバーの0.6〜】、8μm(D
波長域における伝送損失を示すグラフである。この図よ
り明らかなように波長1.1〜147μmでの伝送損失
が1 dB/km以下であり、そして実用的には可視域
から1.8μmまでの波長域の光の伝送に有効であるこ
とがわかる。この様な低損失の光ファイパーを光伝送路
として用いれば、遠隔地に存在するブタンガス濃度を吸
光光度法によって測定することが可能である。
第2図はn−ブタンガスの特性吸収を示す図で、圧力が
12 Torr、測定セルの長さが5orInの場合で
、分解能0.5nm以下の分光器で測定した結果である
。これによれば、n−ブタンガスの特性吸収帯はブロー
ドな1つの波長域であることを示している。そして、そ
の領域は1.66〜1.8011mである。
第3図はi−ブタンガスの特性吸収を示す図で、圧力が
11 Torr、測定セルの長さが50crnの場合で
、分解能0.5nm以下の分光器で測定した結果である
。これKよれば、i−ブタンガスの特性波長帯はブロー
ドな1つの波長域であることを示している。そして、そ
の領域は1.66〜1.80μmである。
第4図は同波長帯近傍のメタンガスの特性吸収帯を、ま
た第5図は同波長帯近傍のプロパンガスの特性吸収帯を
示す。メタンガスは5QTorr、セルf< 50 c
mのとき、また第5図のプロ・ぞンガスは200 To
rr、セル長50αのとき得られたものである。その波
長帯はメタンガスでは、1.666μmを中心とした1
664〜1.669μmのシャープな波長帯であって、
n−ブタンガスおよびl−ブタンガスの特性吸収波長帯
に含まれていること、またゾロノクンガスでは、1.6
68〜1.72μmに特性吸収波長帯があってn−ブタ
ンガスおよびi−ブタンガスのそれと重なることがわか
る。これらを参照すると、n−ブタンガスあるいはi−
ブタンガスが単独に存在し、その漏洩探知をする場合に
は第2図および第3図の特性吸収波長帯がすべて選べる
が、メタンガス、プロ・ゼンガスと混存する場合はそれ
らのガスの特性吸収波長帯と重ならない1.72〜1.
80μmの特性吸収波長帯を利用すれば混存するメタン
ガス、プロパンガスの影響を受けることなくブタンガス
濃度の検知ができることがわかる。
以上述べたブタンガスの特性吸収の測定結果にもとづく
考察から明らかなように、ブタンガスの濃度を吸光光度
法によって測定する場合には、まず1.66〜1.80
μmの特性吸収帯の中から少なくとも1つの波長を中心
波長とする光を測定光として選び、これらの光がブタン
ガスの存在する測定セル中を通過した際にどの程度吸収
されるかを測定し、この吸収率からブタンガスの濃度を
検知することが出来る。この時に使用する光は、選定し
た測定波長を中心波長とする一つの狭い波長帯で、例え
ばn−ブタンガスの場合は帯域透過フィルターによって
選ばれた1、71〜1.72μmあるいは1.75〜1
.76μm、  i−ブタンガスの場合は1.688〜
1.698 Jimあるいは1.70−1.7111m
などの狭い波長帯の光である。
上述のような狭い波長帯の測定波長の光を一つ又は複数
個間ってブタンガスの濃度を吸光光度法によって測定す
る場合は、参照光の参照波長として通常、ブタンガスの
特性吸収波長帯である1、66〜1.80μm以外の波
長域から選ぶ必要がある。つまり、ブタンガスの存在に
より光が吸収されない波長域から参照波長を選ぶ必要が
ある。例えば、ブタンガスの特性吸収波長以外でその近
傍である1、65や1.81μm辺りの波長域でしかも
H2OやCO2の影響をほとんど受けない波長帯を参照
波長として選べばよい。更にブタンガスと共存する可能
性の強いメタンガスの特性吸収波長帯1.664〜1.
669μmやプロパンガスの特性吸収波長帯1.668
〜1.720μmを除いた波長域である1、73〜1.
80μmを選ぶことが望ましい。即ち、前述の波長帯の
一つ又は複数の波長を中心波長とする狭い波長帯の光を
参照光として選べばよい。
以上のようにして選ばれた測定波長と参照波長を用いて
測定セルを通過した後の夫々の波長での光強度全測定す
る。これらの測定値の中から、測定波長での測定値と参
照波長での測定値の比k 一つ又は、複数個求め、これ
と既知の濃度のn−ブタンガスおよびi−ブタンガスに
もとづき予め求めておいた、吸収率と濃度との関係をも
とにして測定すべきn−ブタンガスまたはi−ブタンガ
スの濃度を求めることが出来る。
このような本発明の測定方法によれば、選択された測定
波長と参照波長が夫々一つであっても従来のガス検知法
に比べて高い精度で又高い言頼性の結果が得られる。し
かし測定波長、参照波長のいずれか一方または両方に一
つ以上の波長帯の光を用いれば、一層高い精度で信頼性
のある測定結果が得られる。それは、複数の波長を選択
することによって複数の吸光光度比が得られるので、こ
れらの値を相互に比較することによってより信頼度の高
い結果が得られると共に、測定装置に原因する誤差やブ
タンガス以外のガスによる吸収の影響を検知することが
可能となり、これら誤差の原因を除去することによって
信頼性の高い測定が可能になり、また極めて低濃度のブ
タンガスの検出も可能になる。
第6図は、H2Oの吸収波長特性曲線を示すものである
。この図より明らかなようにH2Oの強い吸収帯は1.
2〜1.7μmにおいては1.350〜1.39311
m波長帯に集中している。したがってこの波長帯を除け
ばH2Oの少ない測定が可能になる。同様にしてCO2
の特性吸収の強い波長帯を除いた波長帯を利用すること
によって炭酸ガスの影響の少ない測定が可能になる。
以上述べた内容から明らかなように、例えば石英ガラス
系の光ファイバーを光伝送路として用い、第2図および
第3図に示すようなn−ブタンガスおよびi−ブタンガ
スの特性吸収波長帯を利用すれば遠隔地にあるブタンガ
スの濃度を共存するH2O(水蒸気、水分)やCO2の
影響をほとんど受けることなく、又光伝送路における光
損失などの影響もほとんど受けることなく高精度、高信
頼性にて測定ができる。
次に以上詳細に説明した本発明のブタンガス濃度測定方
法にもとづいて構成された本発明の装置について説明す
る。
本発明の装置に用いられる光源、すなわちブタンガスの
特性吸収波長帯に対応する近赤外域の光を発光する光源
としては、一般に半導体レーデ−ダイオード(LD )
、発光ダイオード(LED)、放電管(キセノンランプ
など)、加熱線などが挙げられる。いずれにしても測定
波長域をカバーする光を連続的に、あるいは・ぐルス的
に発し、しかも発光エネルギー強度の大きいものほど低
濃度ガスの検知ができるので望ましい。
LDは高出力が得られやすく、単色性が強いのでブタン
ガスの特性波長帯のよう・なブロードな波長帯である場
合は発振波長が選びやすく望ましい。
ただし、電源電圧の変動や温度変化などによる発振波長
の変動がないように留意する必要がある。
又LDf、光源として用いる場合は、参照波長用と特性
吸収波長(測定波長)用の少なくとも2つの異なるLD
’(H用いることが必要であるが、帯域透過フィルター
等の分光器を用いる必要はない。尚、特性吸収波長用の
LD、あるいは参照波長用のLDの一方又は両方におい
て発光波長の異なるものを複数用いることによって感度
や精度のより高い測定が可能となる。
またLEDや放電管などは、出力は低いが出力の安定性
や長寿命性などは良い。又、発光ス4クトルはブロード
であるのでこれらの光源を用いる場合には、分光器を用
いて検出波長帯を狭め、所望の特性吸収波長帯や参照波
長帯での選択した波長における変化ft−’にキャッチ
して、ブタンガス濃度を測定するようにすればよい。こ
の場合の分光器としては安価な帯域透過フィルター、プ
リズム等が考えられる。後にのべる本発明の装置の実施
例では、この帯域透過フィルターが用いられている。
この帯域透過フィルターの透過幅は一般に広く、1〜数
nm程度であり、被測定ガスの特性吸収波長域が、この
透過幅よりも狭い場合は効率的に不利となる。しかし、
ブタンガスの特性吸収波長帯は前述のようにブロードで
あるので、このような帯域透過フィルターを用いても測
定は充分に行ない得る。
第7図は中心波長が1.715μm、半値幅5 nmで
ある透過特性かがウス分布型の帯域透過フィルターを用
い、このフィルターを透過した後の光の強度分布を模式
的に示した図である。この図において、破線Un−ブタ
ンガスが光路長5ocrnの測定セル内に12Torr
の圧力で含まれている場合を表わし、実線はn−ブタン
ガスが存在しない場合を示している。この図における各
曲線内の面積の差を実線にて囲まれた面積で割ることに
よってn−ブタンガスによる吸光比Aが求められる。こ
のフィルターは、半値幅が例えば3 nmや10 nm
のものを用いても良い。
第8図は中心波長が1.688μm、半値幅が5 nm
である透過特性かがウス分布型の帯域透過フィルターを
用い、このフィルターを透過した後の光の強度分布を模
式的に示した図である。この図において、破線はi−ブ
タンガスが光路長506nの測定セル内に11 Tor
rの圧力で含まれている場合を表わし、実線はi−ブタ
ンガスが存在しない場合を示している。n−ブタンガス
と同様に、この図における各曲線内の面積の差を実線に
て囲まれた面積で割ることによってi−ブタンガスによ
る吸光比Aが求められる。またこのフィルターは、半値
幅が例えば3 nmや10 nmのものを用いても良い
[実施例] 次に、本発明のブタンガス濃度の測定装置の各実施例に
ついて説明する。
実施例1 第9図は、本発明のブタンガス濃度の測定装置の第1の
実施例の構成を示す図で、測定波長二つと参照波長一つ
を使用して測定を行なうようにした装置である。この図
において、lは例えばLED等よりなる発光源、3は発
光源1より発せられる例えばローブタンガスの場合1.
71μm11−ブタンガスの場合l、69μm(半値幅
0.1μm)の光を光−結合器2を経て伝送する低損失
の光ファイバー(例えば、石英系光ファイバー等)、4
は円筒状体4aの両端に光結合器4b、4b’を設けた
構造の測定セルで、この測定セル4の円筒状体4aは、
被測定ガスである雰囲気ガスが自由自在に流出入できる
、金属管に穴を明けたものや多孔性焼結金属や連続気孔
構造のプラスチックフオームなどで構成されている。ま
たこの測定セル4は、−例として光路長(光結合器4 
b 、 4 b’間の距離)が50〜1OOcrnのも
のが用いられる。しかしブタンガスが低い濃度の場合に
は、測定セルの光路長を長くしたほうがよい。この場合
周知の多重光路型吸収セル等を用いてもよい。5は測定
セル4よりの光を光結合器4 b’を経て伝送する低伝
送損失の光ファイバー(例えば石英系光ファイバー等)
、7は光ファイバー5により伝送され光結合器6を通っ
て来る光を第1の光束8と第2の光束10に分割するビ
ームスシリツタ−19は第1の光束8中に配置された第
1の帯域透過フィルター、11は第2の光束10中に配
置されこれを第3の光束12と第4の光束13とに分割
するビームスシリツタ−114は第3の光束12中に配
置された第2の帯域透過フィルター、15は第4の光束
13中に配置された第3の帯域透過フィルターである。
これらの帯域透過フィルター9.14.15は、例えば
薄膜による光の干渉作用を利用した干渉フィルターで、
多層膜干渉フィルターが好適に用いられ、中心波長の透
過率が出来る限り高く半値幅が2〜5 nmと狭いもの
が望ましい。そして例えば第1の帯域透過フィルター9
の中心波長はn−ブタンガスの場合1.715μm11
−ブタンガスの場合1.688μm、第2の帯域透過フ
ィルター14の中心波長はn−ブタンガスの場合1.7
55μm(逆に第1の帯域透過フィルター9の中心波長
が1.755μmで第2の帯域透過フィルター14の中
心波長が1.715μmでもよい)、1−ブタンガスの
場合1.705μm(逆に第1の帯域透過フィルターの
中心波長が1.7054Iで第2の帯域透過フィルター
14の中心波長が1.688μmでもよい)。つまりブ
タンガスの特性吸収波長帯内の波長で測定波長に選定さ
れた波長である。また第3の帯域透過フィルター15は
、ブタンガスの特性吸収波長以外の波長(参照波長)で
例えば1.650μmが選ばれる。尚、これらフィルタ
ーの中心波長は、当然ながら、H2O。
CO2の特性吸収を示てない波長が選ばれる。
更に16.17.18は夫々第1.第3.第4の光束8
,12.13中に配置でれた第1、第2、第3の光検出
器で、アパラ/シェフオドダイオード(APD )、フ
ォトダイオード(PD)(例えばGe半導体又はpbs
検出器)等が用いられる。19 +2(L21は増幅器
、22は各光検出器16 、17.18よりの電気信号
で夫々増幅器19 t 20121にて増幅された信号
をもとてしてブタンガスの吸光比更にブタンガスの濃度
を求めるための演算等を行なう信号処理装置である。
以上述べたような構成の第1の実施例において、光源1
よりの光は、光結合器2を通り光ファイバー3により伝
送されて測定セル4へ送られる。この測定セル40円筒
状体4aは、前述のように雰゛囲気ガスが流出入し得る
構造であるので、これを測定すべき個所に置けばその個
所の雰囲気ガスにて満たされる。したがって、光源lよ
りの光は、測定セル4内の雰囲気ガスにより吸収を受け
た後に光ファイバー5により伝送される。続いてビーム
スシリツタ−7にて分割された光のうち第1の光束8は
、第1の帯域透過フィルター9により測定波長である1
、715μmまたは1.688μmを中心波長とする狭
い帯域の光のみが透過され、第1の光検出器16にて受
光され、その受光量に対応した電気信号として出力され
、増幅器19にて増幅されてから信号処理装置22へ入
力される。
同様にしてビームスプリッタ−7,11にて分けられた
第3の光束12は第2の帯域透過フィルター14により
他の測定波長である1、755μmまたは1.705μ
mf中心波長とする狭い帯域の光のみが透過され、第2
の光検出器17にて受光され、その出力信号は増幅器2
0にて増幅されてから信号処理装置22へ入力される。
更に、ビームスシリツタ−7,11にて分けられた第4
の光束13は、第3の帯域透過フィルター15により参
照波長である1、650μmf中心波長とする狭い帯域
の光のみが透過され、第3の光検出器18にて検出され
、その出力信号は増幅器21にて増幅されてから信号処
理装置22に入力される。
このように信号処理装置22に入力された各電気信号の
うち第1の光検出器16よりのml電気信号第3の光検
出器18よりの電気信号との比が求EJ1’1 められる。つまり装定波長1.715μmまたは1.6
88μmと参照波長1.650μmでのn−ブタンガス
またはi−ブタンガスの吸光比A1が求められる。これ
と予め標準のプロノクンガスをもとにして求められた吸
光比A とグロノ4ンガス濃度P。との関係から、演算
処理によって測定セル内て存在する気体中のn−ブタン
ガス濃度あるいはi−ブタンガス濃度の測定値P、が得
られる。
同様てして第2の光検出器17よりの電気信号と第3の
光検出器18よりの電気信号にもとづいて、他の測定波
長1.755μmまたは1.705μmと参照波長1.
650μmとの比から波長1.755μmまたは1.7
05μmでの吸光比A2が求められ、これをもとに演算
によってn−ブタンガス濃度するいit、i−ブタンガ
ス濃度P2が得られる。
n−ブタンガスまたはl−ブタンガスについて、このよ
うにして求められた二つの異なる測定波長にもとづく二
つの測定値が比較され、両者が誤差の範囲内である場合
には、これらの値の平均値または必要に応じて最大値、
最小値が、測定地点でのn−ブタンガス濃度あるいはi
−ブタンガス濃度として表示器23に表示でれる。また
両側定値の間に所定値以上の偏差がある場合には、この
偏差が測定セル内にはn−ブタンガス測定の場合はn−
ブタンガス以外のガス、i−ブタンガスi11++定の
場合はi−ブタンガス以外のガス、例えば炭化水素系ガ
スが含まれていて、このガスの特性吸収波長と重なった
結果生じたのかあるいは測定装置の光結合器6以降の部
分即ちビームスプリンター7.11、帯域透過フィルタ
ー9.14.15、光検出器16.17.18、増幅器
19,20゜21に異常を生じたことを意味するのかど
ちらかであるのでその旨の表示が表示器23に示される
この場合、光結合器6とビームスプリッタ−7との間に
テスト用の発光源を設け、上記の異常時に光結合器6か
らの光を遮断し、このテスト用の発光源を発光させて測
定装置自体の異常を判断し得るようにすれば、少なくと
もビームスシリツタ−以降の光、電気系統での異常は検
知できるので、装置の信頼性は上がる。
実施例2 第10図は、本発明のブタンガス濃度の測定装置の第2
の実施例の構成を示す図である。この第2の実施例は、
測定セル4を出て光ファイバー5にて伝送された光を光
分岐路24によって三つの光束に分割し、分割された各
光束は、夫々光結合器25,26.27およびチョッパ
ぐ一28f:経て第1、第3、第2の帯域透過フィルタ
ー9.15゜14を透過して第1、第3、第2の光検出
器16゜18.17にて受光され、これら光検出器から
の電気信号のうち第1の光検出器16と第3の光検出器
18よりの電気信号は共に増幅器29にて増幅されて信
号処理装置22へ入力され、また第2の光検出器17と
第3の光検出器18よりの電気信号は増幅器30にて増
幅されてから信号処理装置22へ入力される点で第1の
実施例と相違している。その他の構成は第1の実施例と
実質的に同じであるので、同一機能の部分に対して(1
同一の符号を付して図示する。
この第2の実施例は、チョッパー28を用いたことによ
って各光検出器からの出力電気信号が交流となるので、
増幅等が容易となる利点を有している。
なお、これら実施例において、光源1からの光を光分岐
路により複数の光束に分割し、これら光束を別々の光伝
送路により異なる複数地点におかれた測定セルに樽くよ
うにすれば、異なる複数の地点でのブタンガス濃度を同
時に測定し得るような構成にすることも出来る。
実施例3 第11図は、本発明のブタンガス濃度の測定装置の第3
の実施例を示すものである。この第3の実施例は、信号
処理装置としてマイクロコンピュータ−を用いることに
よって、この信号処理装置22よりの信号にもとづいて
LEDよりなる光源1を連続発光でなくパルス発光させ
る点と、各帯域透過フィルター9.14.15を回転セ
クター31に配向してこれらフィルターを透過する測定
波長、参照波長の光が光検出616に交互に(時間音ず
らして順次)入射せしめるようにして光検出器および増
幅器が一つのみにて構成し得るようにした点において前
述の実施例1.2と異なっている。
即ち、信号処理装置22よりの信号にもとづいてノ!ル
ス発光して光源1よりの光は、測定セル4を通って光フ
ァイバー5により伝送され光結合器6を通ってから、回
転セクター31の回転により順次時間間隔をおいて第1
の帯域透過フィルター9を透過して光検出器16へ、第
2の帯域透過フィルター14を透過して光検出器16へ
、第3の透過フィルター15を透過して光検出器16へ
入射される。こればもとづいて光検出器16より各帯域
透過フィルターの透過帯域に応じた測定波長、参照波長
に対する電気信号が順次出力され、増幅器19により増
幅されてから信号処理装置22へ入力される。32.3
3.34は回転セクター31の近傍に設置されたフォト
ダイオードなどの受光器とランプとからなる同期信号発
生器で、この同期信号発生器32.33.34より信号
処理装置22へ入力される信号によって増幅器19よシ
入力された電気信号がどの信号であるかを判別し、それ
にもとづいて前述の各実施例と同様の演算によりブタン
ガス濃度を求める。以上の他は前述の実施例と実質的に
同じである。この実施例で、光検出器、増幅器が夫々一
つで済む等安価に構成し得る。特に最近ではマイクロコ
ンピュータ−の普及がめざましく廉価になっているので
実用上極めて有効である。
実施例4 第12図は、本発明のブタンガス濃度測定装置の第4の
実施例を示す図である。この第4の実施例は、発光源と
してLDを用いたもので、例えばn−ブタンガスの特性
吸収波長帯内の波長である1、715μmを発光の中心
波長とする第1の発光源1aを測定波長用発光源とし、
n−ブタンガス時性吸収波長以外の波長である1、65
0μmf発光の中心波長とする第2の発光源1bを参照
波長用発光源とする二つの発光源を用いることによって
多層膜干渉フィルター等の帯域透過フィルター(分光器
)を用いない構成とした点でこれまで述べた他の実施例
と異なっている。
また、i−ブタンガスを測定する場合fl 、1.68
8潮ヲ発光の中心波長としている。
この第4の実施例では、第1の発光源1aと第2の発光
源1bの前にチョッパー28を配向し、これらの発光源
よりの光を交互に光ファイバー3a又は3b、光結合器
35、光ファイバー30を通して測定セル4に導いてい
る。更にチヨン・り−28の近傍にラノゾとフォトダイ
オード等の受光器とからなる同期信号発生器32を配置
し、この同期信号発生器32よりの出力信号を信号処理
装置22に入力せしめて、この信号により光検出器16
よりの増幅器19’に介しての信号が第1の発光源1a
のものか第2の発光源1bのものかを判別して信号処理
装置22にて演算しn−ブタンガスまたはi−ブタンガ
スの濃度を求めるようにしている。
その他の構成は他の実施例と実質的に同一である。
この第4の実施例において第1、第2の発光源la、l
bをLEDにした場合でも、次に述べる手段によって帯
域透過フィルター(分光器)を用いることなしにブタン
ガス濃度を測定出来る。即ちLEDの発光波長はLDに
比ベブロードであるがその幅(半値幅)は約0.1 #
!程度である。したがって1、7μmを中心波長とする
発光ダイオードと1.6μmを中心波長とする発光ダイ
オードとを夫々測定光用光源および参照光用光源として
用いることによって、第4の実施例の構成の測定装置で
、帯域透過フィルターを用いることなしにブタンガスの
濃度を測定出来る。この場合検出のためのエネルギーが
大なる利点を有するが、波長が選択的でなく波長幅が比
較的広いので他のガスの影響が若干大になるおそれがあ
る。
実施例5 第13図は、本発明のブタンガス濃度測定製筒の第5の
実施例の構成を示すものである。
本発明は、遠隔の地でブタンガス濃度を測定することを
目的とするので、光伝送路としての光ファイバーの長さ
は長い。この光ファイバーは往復用いられるため一層長
さを必要とすることになる。
この実施例5は、光分波器36、光合波器37を用いる
ことによって一つの光ファイバー3を往路と復路を兼用
しても入射光と出射光が干渉することなしに低損失にて
伝送し得るようにしたもので、これによって光ファイバ
ーのコストヲ半分にすることが可能である。第13図(
、)は測定セル4上りの光を、光ファイバー5により伝
送し、光′合波器37を介して光ファイバー3へ入射せ
しめ、光ファイバー3の大部分を復路としても使用して
伝送した後、光分波器36を介して光検出器側へ送るよ
うにしたものである。このように第1の実施例乃至第4
の実施例にて用いる復路である光ファイバー5をほんの
一部用いるだけで、往路の光ファイバー3の大部分を兼
用したものである。
第13図(b)は、測定セル4内に反射鏡4Cを配置し
、これによって測定セル4に入射した光は、この反射@
4Cにて反射された後、入射側に戻され、光合波器37
を介して光ファイバー3に入射せしめたものである。こ
の第13図(b)の例の場合は光が測定セル4内を往復
するので測定セル4の大きさに比較して測定セル内の光
路長が長くなる。
[効 果] 以上説明した様に、本発明のブタンガス濃度の測定方法
によれば、ブタ/ガスの特性吸収波長帯で、光ファイバ
ーの最も低損失な波長領域でしかもCO2,H2Oの吸
収帯がほとんど存在しない狭い波長帯を選択してブタン
ガス濃度を測定するものであるから、極めて遠隔な地点
より、CO2,■■20等の影@をほとんど受けること
なく、高精度の測定が可能である。又、本発明の装置に
よれば、発光源としてLDや安定性のよいLEDt−5
また光伝送路として低伝送損失の石英系ファイバーを、
波長選択に安価な帯域透過フィルターを用いるので、遠
隔地点における測定で電磁誘導を受けたり、ケーブル断
線時の短絡事故を生ずることなしに測定できる。また広
い地域にわたって配置された複数のセルでの測定を一点
にて行なうことが出来るので、複数の地点での測定を集
中監視する場合などに好適である。また、吸光光度法を
利用した測定であるので、実時間測定が可能であり、ブ
タンガス濃度の変動に対して迅速な対応が可能であって
、実用性の高い、高信頼性、高精度の装置が提供できる
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に用いる石英系光ファイバーの伝送損失
を示すグラフ、第2図in−ブタンガスのブ兄−ドな特
性吸収帯を示した図、第3図はi−ブタンガスのブロー
ドな特性吸収帯を示した図、第4図はメタンガスの特性
吸収波長帯を示した図、第5図はプロパンガスの特性吸
収波長帯を示した図、第6図はH2Oの吸収波長特性を
示す図、第7図はn−ブタンガスてついてがウス分布型
の′帯域透過フィルターを通過した光の強度分布を示す
図、第8図?ii−ブタンガスについてがウス分布型の
帯域透過フィルターを通過した光の強度分布を示す図、
第9図乃至第13図は夫々本発明の装置の第1の実施例
乃至第5の実施例の構成を示す図である。 1、la、lb・・・発光源、2・・・光結合器、3゜
3a、3b、3c・・・光ファイバー、4・・・測定セ
ル、4a・・・円筒状体、4b、4b’・・・光結合器
、4C・・・反射鏡、5・・・光ファイバー、6・・・
光結合器、7゜11・・・ビームスプリンター、8・・
・第1の光束、9・・・第1の帯域透過フィルター、1
0・・・第2の光束、12・・・第3の光束、13・・
・第4の光束、14・・・第2の帯域透過フィルター、
15・・・第3の帯域透過フィルター、16・・・第1
の光検出器、17・・・第2の光検出器、18・・・第
3の光検出器、19,20゜21・・・増幅器、22・
・・信号処理装置、23・・・表示器、24・・・光分
岐路、25,26.27・・・光結合器、28・・・チ
ョソノ#−129,30・・・増幅器、31・・・回転
セクター、32 、33 、3 =1・・・同期信号発
生器、35・・・光結合器、36・・・光分波器、37
・・・光合波器。 特許出願人  昭和電工株式会社 同      稲  場  文  男 同    新技術開発事業団 代 理 人  弁理士 菊地精− 第9図 第10図 第12図

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)発光源からの光を伝送損失の小さい光ファイバー
    を通して、雰囲気ガスの流出入する測定セルの一端へ伝
    送し、該測定セルを通った後、該測定セルの他端に接続
    されている光ファイバーを通して光検出器に伝送し、該
    光検出器にて検出して吸光光度法にてブタンガスの濃度
    を測定する方法であって、前記ブタンガスがn−ブタン
    ガスあるいはi−ブタンガスであり、該ブタンガスの特
    性吸収波長帯である1.66〜1.80μmの波長帯内
    の少なくとも一つの波長を中心波長とした光を測定光と
    し、前記特性吸収波長帯以外の少なくとも一つの波長を
    中心波長とする光を参照光とし、前記測定光と前記参照
    光を検出器にて検出して、その比を求めることによって
    濃度を測定することを特徴とするブタンガス濃度の測定
    方法。
  2. (2)ブタンガスがn−ブタンガスあるいはi−ブタン
    ガスであって、該ブタンガスの特性吸収波長帯である1
    .66〜1.80μmの波長領域内の波長を少なくとも
    含んでいる波長領域の光を発光する発光源と、雰囲気ガ
    スの流出入する測定セルと、前記発光源の光を前記測定
    セルへ伝送するために用いられる前記波長領域での伝送
    損失の少ない第1の光ファイバーと、前記測定セルより
    の光を伝送するための前記波長領域での伝送損失の少な
    い他の第2の光ファイバーと、前記第2の光ファイバー
    にて伝送された前記測定セルよりの光を前記特性吸収波
    長帯内の少なくとも一つの波長を中心波長とする測定光
    と、特性吸収波長帯外の波長帯において、少なくとも一
    つの波長を中心波長とする光の参照光とに分光する分光
    器と、前記分光器にて分光された測定光および参照光を
    検出する光検出器と、前記光検出器で検出された信号に
    もとづいて濃度を求めるための演算処理装置とを備えた
    ブタンガス濃度の測定装置。
  3. (3)発光源からの光を伝送損失の少ない光ファイバー
    を通して雰囲気ガスの流出入する測定セルの一端へ伝送
    し、該測定セルを通った後、該測定セルの他端に接続さ
    れている光ファイバーから光合波器と光分波器とによっ
    て前記光ファイバー中を逆行させるがごとくして伝送し
    て、光検出器にて検出し、吸光光度法にてブタンガスの
    濃度を測定する方法であって、前記ブタンガスがn−ブ
    タンガスあるいはi−ブタンガスであり、該ブタンガス
    の特性吸収波長帯である1.66〜1.80μmの波長
    帯内の少なくとも一つの波長を中心波長とする光を測定
    光とし、前記特性吸収波長帯外の少なくとも一つの波長
    を中心波長とする光を参照光とし、前記測定光と前記参
    照光を検出器にて検出してその比を求めることによって
    濃度を測定することを特徴とするブタンガス濃度の測定
    方法。
  4. (4)ブタンガスがn−ブタンガスあるいはi−ブタン
    ガスであって、該ブタンガスの特性吸収波長帯である1
    .66〜1.80μmの波長帯の波長領域内の波長を少
    なくとも含んでいる波長領域の光を発光する発光源と、
    雰囲気ガスの流出入する測定セルと、前記発光源の光を
    前記測定セルへ伝送し、かつ測定セルからの光を他の光
    ファイバーを通した後、光合波器と光分波器を用いるこ
    とによって逆方向へも伝送するために用いられる伝送損
    失の少ない光ファイバーと、該光ファイバーにより伝送
    された前記測定セルよりの光を前記特性吸収波長帯内の
    少なくとも一つの波長を中心波長とする光の測定光と特
    性吸収波長帯外の少なくとも一つの波長を中心波長とす
    る光の参照光とに分光する分光器と、前記分光器にて分
    光された測定光と参照光を検出する光検出器と、前記光
    検出器で検出された信号にもとづいて濃度を求めるため
    の演算処理装置とを備えたブタンガス濃度の測定装置。
  5. (5)ブタンガスがn−ブタンガスあるいはi−ブタン
    ガスであって、該ブタンガスの特性吸収波長帯である1
    .66〜1.80μmの波長帯の少なくとも一つの波長
    を中心波長とする測定光となる光を発光するレーザーダ
    イオードと、前記特性吸収波長帯外の少なくとも一つの
    波長を中心波長とする参照光となる光を発光するレーザ
    ーダイオードとを含む、少なくとも2つのレーザーダイ
    オードからなる発光源と、雰囲気ガスの流出入する測定
    セルと、前記発光源よりの光を前記測定セルへ伝送する
    ための伝送損失の小さい第1の光ファイバーと、前記測
    定セルを通った後の光を伝送するための伝送損失の小さ
    い第2の光ファイバーと、前記第2の光ファイバーによ
    り伝送された光を検出する光検出器とを備え、前記測定
    光と前記参照光とを交互に検出し両者の強度比を求めて
    濃度を測定することを特徴とするブタンガス濃度の測定
    装置。
  6. (6)第1の光ファイバーが第2の光ファイバーの一部
    を兼ねる構造にしたことを特徴とする特許請求の範囲(
    5)のブタンガス濃度の測定装置。
JP62018639A 1986-03-10 1987-01-30 ブタンガス濃度の測定方法およびその装置 Pending JPS6311840A (ja)

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