JPH045939B2 - - Google Patents

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JPH045939B2
JPH045939B2 JP5511683A JP5511683A JPH045939B2 JP H045939 B2 JPH045939 B2 JP H045939B2 JP 5511683 A JP5511683 A JP 5511683A JP 5511683 A JP5511683 A JP 5511683A JP H045939 B2 JPH045939 B2 JP H045939B2
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JP
Japan
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light
wavelength
wavelength band
ammonia gas
characteristic absorption
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JP5511683A
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JPS59183348A (ja
Inventor
Akio Shinohara
Yoshiaki Arakawa
Fumio Inaba
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Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
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Publication date
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Publication of JPS59183348A publication Critical patent/JPS59183348A/ja
Publication of JPH045939B2 publication Critical patent/JPH045939B2/ja
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/17Systems in which incident light is modified in accordance with the properties of the material investigated
    • G01N21/25Colour; Spectral properties, i.e. comparison of effect of material on the light at two or more different wavelengths or wavelength bands
    • G01N21/31Investigating relative effect of material at wavelengths characteristic of specific elements or molecules, e.g. atomic absorption spectrometry
    • G01N21/314Investigating relative effect of material at wavelengths characteristic of specific elements or molecules, e.g. atomic absorption spectrometry with comparison of measurements at specific and non-specific wavelengths

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、測定地点が遠く離れている箇所での
アンモニアガス濃度測定に好適なガス濃度測定法
およびその装置に関するものである。
アンモニアガスは、毒性ガスであるばかりでな
く16〜22容量%では爆発するガスであり、このガ
スを取扱う工場ではその取扱いを慎重にしなけれ
ばならない。したがつてアンモニアガスの濃度を
測定するためには遠隔測定が可能であつてしかも
着火源をもたない本質安全防爆構造の検知方式、
検知機器を用いる必要がある。
従来より用いられている電気化学センサーとし
て定電位電解式センサーは、応答特性や干渉ガス
(被測定ガス以外の毒ガスや電気伝導性ガスなど)
の分離などの点で問題があり、さらに電解液の変
化や汚れなどがあり保守の面で考慮しなければな
らない点が多いなどの間題点もある。又遠隔監
視、遠隔測定の場合電気信号が送受されるので電
磁誘導による誤報やケーブルの損傷による事故誘
発などの危険性も無視することができなかつた。
本発明は、前述の事情に鑑みなされたものであ
つて、アンモニアガスの漏出を確実に迅速に検知
して警報を発するようにしたものであつて、厳し
い測定条件下でも信頼性が高く、実時間測定が出
来、かつ極めて遠隔の箇所における測定が可能で
あると共に事故誘発などの危険性の全くないアン
モニアガス濃度の測定方法およびその装置を提供
することにある。
以下図面を参照しながら本発明のアンモニアガ
ス濃度の測定方法およびその装置の詳しい内容を
説明する。
本発明は、近年光通信用として開発された例え
ば石英系光フアイバーのような光フアイバーを利
用するものである。このような光フアイバーは、
1.1〜1.7μmの波長領域では光の伝送損失が極め
て低い。又アンモニアガスは、1.285〜1.325μm、
1.465〜1.560μm、1.615〜1.675μmの各ブロード
な波長帯域において特性吸収帯がある。更に上記
のアンモニアガスの特性吸収帯内には、水蒸気
(H2O)および炭酸ガス(CO2)による吸収がほ
とんどない狭い波長域が選択出来る。本発明は以
上のような新たな知見にもとづいてなされたもの
である。即ち、アンモニアガスの特性吸収帯内の
波長帯であつて伝送する光フアイバーによる損失
が少なく又H2OやCO2の影響を受けることの少な
い波長域を選ぶことによつて本発明の目的である
遠隔の地点においてアンモニアガスの濃度の正確
な迅速な測定を可能にしたものである。
第1図は、石英系光フアイバーの0.6〜1.8μm
の波長域における伝送損失を示すグラフである。
この図より明らかなように波長1.1〜1.7μmでは
伝送損失が1dB/Km以下である。特に波長1.4〜
1.6μmでは0.2dB/Kmという超低損失を示してい
る。このように超低損失の光フアイバーを光伝送
路として用いれば遠隔地に存在するアンモニアガ
スの濃度を吸光光度法によつて測定することが可
能である。
第2図、第3図は、本発明において対象になる
アンモニアガスの特性吸収を示す図である。これ
ら図のうち第2図A,B,Cをみればわかるよう
にアンモニアガスの特性吸収波長帯はブロードな
波長帯としてみた場合1.285〜1.325μm、1.465〜
1.560μm、1.615〜1.675μmの三つの波長帯である
ことを示している。尚これらの図に示していない
波長領域では、アンモニアガスの特性吸収は極め
て小さいか又は存在しない。例えば1.325μmと
1.465μmにおいては透過率がほぼ100%であつて
その間の波長領域においてもほぼ100%の透過率
を示し特性吸収波長帯は極めて小さいか又は存在
しない。同様にして1.560〜1.615μmおよび1.325μ
m以下と1.675μm以上においても特性吸収はほと
んどない。
又これら図のうちA,Cにはアンモニアガスが
1気圧の場合のみが又Bには100Torrの場合と1
気圧の場合が示してあり、曲線aが100Torrのア
ンモニア、曲線bは1気圧のアンモニアガスの場
合のものである。これらの図のうち第2図Bによ
ればアンモニアガスの濃度の変化によつて吸光比
が変化することがわかる。
第3図A,B,C,Dは、第2図に示す特性
〔ただしBは1.465μm〜1.560の波長範囲における
気圧が100Torrの時の又Dは同波長範囲における
1気圧の時の特性〕の更に詳細な変化を示したも
のである。これらの図からわかるようにブロード
な吸収帯内には個々の吸収線が存在していてこれ
らが重なり合つて第2図A,B,Cのような様相
を呈していることがわかる。したがつて測定に利
用する吸収帯域を選ぶ場合、まず第2図A,B,
Cの三つのブロードな特性吸収帯を選び、そのう
ちから第3図A,B,Cをみて、もつと狭い波長
帯での吸収特性から例えば1.465〜1.560μmのう
ちの1.508〜1.512μmの吸収帯を選択することに
よつて発光源よりの光がこの1.508〜1.512μmに
おいてどの程度の吸収を受けるかを測定すること
によつてアンモニアの濃度を検知することが出来
る。この波長帯(1.508〜1.512μm)の光を用い
てアンモニアの濃度を吸光光度法によつて測定す
る場合、前記のアンモニアガスの特性吸収波長帯
(1.465〜1.560μm)以外の特性吸収のない波長で
この特性吸収波長帯の近くの波長である1.45μm
付近又は1.57μm付近であつてH2O、CO2の特性
吸収帯がほとんど存在しない波長帯を参照波長帯
として利用し、測定波長帯の透過光の強度と参照
波長帯での透過光の強度との比をとることによつ
てアンモニアガスの濃度の精度の良い測定が可能
になる。
第4図はH2Oの吸収波長特性曲線を示すもの
である。この図より明らかなようにH2Oの強い
吸収帯は1.2〜1.7μmにおいては1.350〜1.393μm
の波長帯に集中している。したがつてこの波長帯
を除けば水分の影響の少ない測定が可能になる。
同様にしてCO2の特性吸収のある波長帯を除いた
波長帯を利用することによつて炭酸ガスの影響の
ほとんどない測定が可能になる。
尚以上の説明は、1.465〜1.560μmの波長帯を
例として行なつたが同様にして1.285μm〜1.325μ
m、1.615〜1.675μmの波長帯についても測定が
可能である。又上述の例の波長帯のほかに1.285
〜1.325μmおよび1.615〜1.675μm中の波長帯を選
んでの測定を併用して同時に二つ又はそれ以上の
波長帯での測定を行なつてもよい。このように複
数の波長帯を併用すれば、それだけ高感度、高信
頼性にての測定が可能となり極めて低濃度のアン
モニアガスでも検出し得る利点が生ずる。この場
合、アンモニアガスのブロードな特性吸収波長帯
例えば1.285〜1.325μm中でより狭い波長帯を複
数選択しこれを測定のための波長帯とすることも
出来る。したがつて数多くの波長帯の組合わせが
可能になるので、最も望ましい波長帯の選択が出
来る。
以上述べた内容から明らかなように、例えば石
英ガラス系光フアイバーを光伝送路として用い、
第2図、第3図に示すようなアンモニアガスの特
性吸収波長帯を利用すれば遠隔地にあるアンモニ
アガスの濃度を、共存するH2O、CO2の影響をほ
とんど受けることなく又伝送路における光損失な
どの影響も受けることなしに高精度にての測定が
出来る。
次に本発明のアンモニアガス濃度測定装置にて
用いる光源即ちアンモニアガスの特性吸収波長帯
に対応する近赤外域の光を発光する光源について
説明する。この波長域の光源としては、一般に半
導体レーザーダイオード(LD)、発光ダイオード
(LED)、放電管(キセノンランプなど)、加熱線
等が挙げられる。いずれにしても測定波長域をカ
バーする光を発し、しかも発光エネルギー強度の
大きいもの程低濃度ガスの検知が出来るので望ま
しい。
LDは、高出力が得られやすく単色性が強いの
で発光源として望ましい。しかしアンモニアガス
の特性吸収波長帯のような一見ブロードな波長帯
であつても、発振波長を厳密に選定して安定化す
ることが必要である。すなわち、電源電圧の変動
や温度変化などによる発振波長の変動がないよう
に留意する必要がある。又LDを光源として用い
る場合は、参照波長用と特性吸収波長用の少なく
とも二つの異なるLDを用いることが必要である
が、帯域透過フイルター等の分光器を用いる必要
がない。尚特性吸収波長用のLDとして発光波長
の異なるものを複数用いることによつて感度や精
度のより高い測定が可能になる LEDや放電管などは、出力は低いが出力の安
定性や長寿命性などはよい。又発光スペクトルは
ブロードであるのでこれらの光源を用いる場合に
は、分光器を用いて検出波長帯を狭め、所望の特
性吸収波長帯や参照波長帯での変化量をキヤツチ
してアンモニアガスの濃度を測定するようにすれ
ばよい。この場合の分光器としては安価な帯域透
過フイルター等が考えられる。
次に上記の場合等において用いられる帯域透過
フイルターについて述べる。一般に帯域透過フイ
ルターの透過幅は1〜数nm程度であるので、被
測定ガスの特性吸収帯内の或る波長幅のものを選
択すればよい。
第5図は中心波長が1.510μm、半値幅が2nmで
ある透過特性がガウス分布型の帯域透過フイルタ
ーを用い、このフイルターを透過した後の光の強
度分布を模式的に示した図である。この図におい
て、実線はアンモニアガスが光路長50cmの測定セ
ル内に100Torrの圧力で含まれている場合を表わ
し、破線は、アンモニアガスが存在しない場合を
示している。この図における各曲線内の面積の差
を破線にて囲まれた面積で割ることによつてアン
モニアガスによる吸光比Aが求められる。このフ
イルターは、半値幅が3nmや4nmのものを用い
てもよい。
前述のような方法によつて吸光比Aが検出され
ると上記式からアンモニアガスの濃度を求めるこ
とが出来る。
第6図は以上述べたような方法にもとづいて構
成された本発明のアンモニア濃度測定装置の一実
施例を示すものである。この図において1は
LEDよりなる光源であつて、この光源により発
せされる例えば1.5μm帯(半値幅0.1μm)の光は
光結合器2を経て光伝送路である低伝送損失の光
フアイバー例えば石英系光フアイバー3に送られ
る。この石英系光フアイバーは、前述のように第
1図に示すような伝送特性を有し、1.1〜1.7μm
で極めて低損失のものである。したがつてその長
さが数Km〜10Km程度のものであつてもさしつかえ
ない。この石英系光フアイバー3により伝送され
た光は、結合器4bを経て測定セル4に送り込ま
れる。この測定セル4は円筒状体4aの両端に光
結合器4b,4b′を設けた構造であつて、円筒状
体4aは測定ガスの自然流出入を可能にするため
に多孔性焼結金属や連続気孔構造のプラスチツク
フオームなどにて構成されている。またこの測定
セル4は、一例として光路長(光結合器4b,4
b′間の距離)が50〜100cmのものが用いられる。
しかしアンモニアガスが低い濃度の場合には測定
セルの光路長を長くしたほうがよい。その場合周
知の多重光路型吸収セル等を用いてもよい。この
吸収セル4からの光は光結合器4b′を経て低伝送
損失の光フアイバー例えば石英系光フアイバー5
に送られる。この石英系光フアイバーも同様に低
損失のものが使用される。光フアイバー5によつ
て更に伝送された光は、光結合器6を通つてハー
フミラーにて構成されるビームスプリツター7に
送られ、このビームスプリツター7にて二つの光
束に分割される。分割された二つの光束のうち第
1の光束は、第1の帯域透過フイルター8へ送ら
れ、他の第2の光束は第2の帯域透過フイルター
9に送られる。これら帯域透過フイルターは、多
層膜干渉フイルター等の干渉フイルターで、いず
れも中心波長での透過率が高く半値幅が2.0〜
3.0nm程度のものが望ましい。第1のフイルター
8は中心波長が1.510μmであり前述のアンモニア
ガスの特性吸収波長帯1.465〜1.560μmのブロー
ドな吸収波長帯を利用してアンモニアガス濃度を
検知するためのものである。この第1の帯域透過
フイルター8は、光源として1.30μmを発光の中
心波長とする発光ダイオードを用いた場合には、
アンモニアガスの特性吸収波長帯として1.285〜
1.325μm帯を選び例えば1.295μmを中心波長とし
半値幅3nm程度の帯域透過フイルターを用いれ
ばよい。つまり発光源の波長帯とアンモニアガス
の特性吸収波長帯との関連において第1の帯域透
過フイルター8の波長帯を適宜選択すればよい。
この場合、H2O、CO2ガスの特性吸収波長帯をさ
けて測定のために利用する波長帯(上記の第1の
帯域透過フイルター8の波長帯)を選び、その波
長帯内の光を測定光とする。
一方第2の帯域透過フイルター9の中心波長
は、アンモニアガスの特性吸収波長以外の波長で
H2OやCO2ガスの特性吸収をほとんど示さない波
長を選び、その波長の光を参照光とすればよい。
例えば低濃度のアンモニアガスの検知の場合に
は、1.560μm 又は1.450μmがよい。
以上のような透過波長特性を有する第1、第2
の帯域透過フイルター8,9を配置することによ
つて第1の帯域透過フイルター8を透過した第1
の光束は、アンモニアガスによる吸収によつて一
部の強度の低下した1.510μmを中心波長としたガ
ウス型の透過波長分布の光となる。一方第2の帯
域透過フイルター9を通つた第2の光束は、アン
モニアガスによる吸収に無関係な1.45μm又は
1.56μmを中心波長(参照波長)としたガウス型
の透過波長分布の光となる。
なお、参照波長用光源として例えば発光の中心
波長が1.45μmのLEDをさらに用い、これによつ
て参照波長のエネルギーを1.50μm帯のLEDを一
つ用いた場合よりも大にして測定するようにする
ことも可能である。これによつてLEDは、発光
の強度が中心波長よりずれるにつれて小さくなる
ために参照波長の強度が小になる欠点を除去する
ことが出来る。
続いて第1の帯域透過フイルター8、第2の帯
域透過フイルター9を通つた光は、夫々第1の光
検出器10および第2の光検出器11に送られて
各々電気信号に変換される。これら検出器10,
11としては、検出波長が1.3〜1.8μmのアバラ
ンシエフオトダイオードやGeフオトダイオード
等が考えられる。これら検出器10,11により
の出力信号は、夫々増幅器12,13にて増幅さ
れた後にマイクロコンピユーター等にて構成され
た演算処理装置14に送られる。ここで前記電気
信号の比xおよび1−xから吸光比Aを求め、予
めアンモニアの標準ガスで求めた吸光比Aとアン
モニアガス濃度との関係を利用して、演算処理等
が行なわれて測定セル4内に存在する気体中のア
ンモニアガスの濃度が求められ、表示器15にそ
の結果が表示される。
第7図は、本発明のアンモニアガス濃度測定装
置の第2の実施例を示すもので、第6図に示す装
置と実質的に同じ部分には同一の符号を付してそ
の詳細な内容の説明は省略する。この実施例にお
いては、測定セル4を出た光は例えば石英系光フ
アイバーのような低損失の光フアイバー5を通
り、光分岐路16によつて二つの光束に分けら
れ、それぞれ光結合器17,18からシヨツパー
19を経て第1のフイルター8および第2のフイ
ルター9に送り込まれる点と、第1の光検出器1
0と第2の光検出器11からの電気信号が共に一
つの増幅器12に送り込まれる点とにおいて第6
図に示す実施例と相違する。この実施例において
は、光束がチヨツパー19を経て光検出器に達す
るので、光検出器10,11よりの電気信号は交
流にて得られるので増幅等が容易になる利点を有
している。
尚上記の各実施例は、いずれも測定セルが一つ
であつて、したがつて一つの測定地点におけるア
ンモニアガス濃度を測定するものである。しかし
これに限ることなく、一つの発光源よりの光を光
分岐路にて複数の光に分割し、夫々を別々の光フ
アイバーによつて複数の測定セル4…に伝送する
ことによつて複数の地点でのアンモニアガス濃度
を同時に測定し得るように構成することもでき
る。
第8図は、本発明の測定装置の第3の実施例を
示す図である。この第3の実施例は、発光源とし
てLDを用いたもので、例えばアンモニアガスの
特性吸収波長帯内の波長である1.499μmを発光の
中心波長(測定波長)とする第1の発光源1aと
前記の特性吸収波長以外の波長である1.45μmを
発光の中心波長(参照波長)とする第2の発光源
1bとの二つの発光源を用いている点と多層膜干
渉フイルター等の帯域透過フイルター(分光器)
を使用していない点で他の実施例と相違してい
る。
この実施例では第1の発光源と第2の発光源と
よりの光はチヨツパー19によつて交互に送られ
光伝送用光フアイバー3a,3b、光結合器1
6、他の光フアイバー3cにて伝送されて測定セ
ル4に送られる。更に測定セル4を通つた光は、
光フアイバー5により伝送されて光検出器10に
て検出される。光検出器10よりの出力電気信号
は増幅器12にて増幅され演算処理装置14にて
演算等が行なわれ表示器15にて濃度が表示され
る。尚20はランプ20aとフオトダイオード等
の受光器20bよりなり第1の発光源か第2の発
光源かを判別するもので受光器20bよりの信号
にもとづき検出器10よりの電気信号を判別す
る。
以上説明したように本発明のアンモニアガス濃
度の測定方法によれば、アンモニアガスの特性吸
収波長帯で、光フアイバーの最も低損失な波長領
域でしかもCO2、H2Oの吸収帯のほとんど存在し
ない波長帯を選択してアンモニアガス濃度を測定
するものであるから極めて遠隔な地点よりCO2
H2O等の影響をほとんど受けることなく高精度
な測定が可能である。又本発明の装置によれば、
発光源として例えば安定性のよいLEDを又光伝
送路として低損失の石英系光フアイバーを、波長
選択用分光器として安価な帯域透過フイルターを
用いたものであるから遠隔地点による測定を電磁
誘導を受けたり、ケーブル断線時の短絡事故を生
ずることなしに、しかも広い地域にわたつて配置
された複数の測定セルでの測定を集中監視する場
合などに好適である。また、吸光光度法を利用し
ての測定であるので実時間測定が可能であり、ア
ンモニアガス濃度変動に対して迅速な対応が可能
になる。また波長選択に帯域透過フイルターを用
いているので装置を小型になし得ると共に安価に
することが出来る。更に小形、低電力で冷却など
を必要としない小出力の発光ダイオードを用いて
も高感度の検出を達成できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に用いる石英系光フアイバーの
伝送損失を示すグラフ、第2図はアンモニアガス
のブロードな特性吸収帯を模式的に示す図、第3
図はアンモニアガスの実際の特性吸収波長を詳細
に示した図、第4図はH2Oの吸収波長特性曲線
を示す図、第5図はガウス分布型の帯域透過フイ
ルターを通過した光の強度分布を示す図、第6図
は本発明の装置の一実施例の構成を示す図、第7
図および第8図は夫々第2、第3の実施例の構成
を示す図である。 1……発光源、2……光結合器、3……光フア
イバー、4……測定セル、5……光フアイバー、
6……光結合器、7……ビームスプリツター、8
……第1の帯域透過フイルター、9……第2の帯
域透過フイルター、10……第1の光検出器、1
1……第2の光検出器、12……増幅器、13…
…増幅器、14……演算処理装置、15……表示
器、16……光分岐路、17……光結合器、18
……光結合器、19……チヨツパー。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 発光源からの光を伝送損失の小さい光フアイ
    バーを通して雰囲気ガスの流入出する測定セルへ
    伝送し、該測定セルを通つた後他の光フアイバー
    にて伝送して光検出器にて検出して光吸光光度法
    にて濃度を検出する方法で、アンモニアガスの特
    性吸収波長帯である1.285〜1.325μm又は1.465〜
    1.560μm又は1.615〜1.675μmの波長帯内の一波長
    を中心波長とした少なくとも一つの任意の波長帯
    の光を測定光とし前記特性吸収波長帯外の波長を
    中心波長とする波長帯の光を参照光とし、前記測
    定光と前記参照光を検出器にて検出してその比を
    求めることによつて濃度を測定することを特徴と
    するアンモニアガス濃度の測定方法。 2 アンモニアガスの特性吸収波長帯である
    1.285〜1.325μm又は1.465〜1.560μm又は1.615〜
    1.675μmの波長領域内の波長を少なくとも含んで
    いる光を発光する発光源と、雰囲気ガスの流出入
    する測定セルと、前記発光源の光を前記測定セル
    へ伝送するために用いられる前記波長領域での伝
    送損失の少ない光フアイバーと、前記測定セルよ
    りの光を前記特性吸収波長帯内の波長の測定光と
    特性吸収波長帯外の波長の参照光とに分光する分
    光器と、前記分光器にて分光された測定光と参照
    光とを検出する検出器と、前記検出器で検出され
    た測定光の電気信号と参照光の電気信号との比を
    演算してアンモニアガス濃度を求めるための演算
    処理装置とを備えたアンモニアガス濃度測定装
    置。 3 アンモニアガスの特性吸収波長帯である
    1.285〜1.325μm又は1.465〜1.560μm又は1.615〜
    1.675μmのうちに含まれる波長帯の光を発光する
    レーザーダイオードと前記特性吸収波長帯外の波
    長帯の光を発光するレーザーダイオードとを含む
    少なくとも二つのレーザーダイオードよりなる発
    光源と、雰囲気ガスの流出入する測定セルと、前
    記発光源よりの光を前記測定セルに伝送するため
    の伝送損失の小さい光フアイバーと、前記測定セ
    ルを通つた光を伝送する伝送損失の小さい第2の
    光フアイバーと、前記第2の光フアイバーにより
    伝送された前記特性吸収波長帯内の測定光と前記
    特性吸収波長帯外の参照光とを検出する光検出器
    と、前記光検出器で交互に検出された測定光の電
    気信号と参照光の電気信号との比を演算してアン
    モニアガス濃度を求めるための演算処理装置とを
    備えたアンモニアガス濃度の測定装置。
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