JPS63111996A - 廃液の処理方法 - Google Patents

廃液の処理方法

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JPS63111996A
JPS63111996A JP61258196A JP25819686A JPS63111996A JP S63111996 A JPS63111996 A JP S63111996A JP 61258196 A JP61258196 A JP 61258196A JP 25819686 A JP25819686 A JP 25819686A JP S63111996 A JPS63111996 A JP S63111996A
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JP
Japan
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sulfuric acid
waste liquid
reaction
liquid
recovered
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JP61258196A
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Hideetsu Fujiwara
秀悦 藤原
Kenji Hosoya
細谷 賢治
Naoki Ando
直樹 安藤
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JSR Corp
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Japan Synthetic Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、硫酸を触媒、あるいは反応原料として使用し
て得られる反応液から生じる硫酸と水不溶性または水難
溶性有機物(以下、単に「有機物」という)を含む廃液
の処理方法に関する。
〔従来の技術〕
化学工業などで排出される硫酸を含む廃液は、有機物な
どを含むことが多く、公害防止のために処理を必要とす
るが、その処理は容易でなく、化学工業における工程上
の障害となる場合が多い。
従来より行われている硫酸と有機物とを含む廃液の処理
方法としては、以下の二つの方法が知られている。
■中和法 廃液を、水酸化カルシウム、水酸化ナトリウムなどのア
ルカリ性化合物で中和し、固体の析出物がある場合には
固液分離を行い、次いで水層中の有機物を活性汚泥法、
吸着法などの方法により、減少させ、廃棄する。
■燃焼法 廃液を燃料とともに燃焼させ、有機物を炭酸ガス、−酸
化炭素などとし、また硫酸は燃焼により硫黄酸化物とし
、該硫黄酸化物は再度硫酸として回収する。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、前記■中和法における活性汚泥法、吸着
法などの方法は、いずれも大規模な施設を必要とすると
いう問題を有する。特に、活性汚泥法では、芳香族系の
有機物が溶解している場合においては、活性汚泥による
有機物の分解速度が遅く、有機物濃度が高い場合には、
活性汚泥が死滅するなど、工業上重大な欠陥を有する。
また、吸着法による場合には、吸着物を脱離させる工程
、または吸着後の吸着剤を廃棄処理する工程が必要であ
り、工程を複雑化する。
前記■燃焼法の場合には、前記■中和法よりさらに複雑
な設備が必要となる。
本発明は、前記従来技術の問題点を背景になされたもの
で、硫酸を触媒あるいは反応原料として使用し、目的と
する反応生成物を回収した後の硫酸および有機物を含む
廃液の簡便な処理方法を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
すなわち、本発明は、次の各工程を含むことを特徴とす
る15重量%以上の硫酸と0.5重量%以上の有機物と
を含有する廃液の処理方法を提供するものである。
(イ)硫酸および水不溶性または水難溶性有機物を含有
する前記廃液を下記(ロ)工程で得られる回収液で希釈
し、相分離させることによって有機層を除去し、硫酸を
含む水層を回収する工程。
(ロ)前記(イ)工程で得られる水層に、塩基性カルシ
ウム化合物および/または塩基性バリウム化合物を添加
することにより部分的に中和し、生成する固形分を除去
し、回収液を得る工程。
本発明における15重景%以上の硫酸と0.5重量%以
上の有機物とを含有する廃液(以下、単に「廃液」とい
う)とは、反応終了後の反応液(以下「原液」という)
が有機層と水層とに相分離している場合には、有機相を
分離除去した後の水層をいう。なお、本処理方法におい
ては、原液が相分離する場合にも、原液をそのまま廃液
としてもよい。また、原液が均一系または分散系の場合
には、原液そのものをいう。
前記原液は、例えば以下の反応によって生成する。
■芳香族化合物とアルデヒド類との縮合反応芳香族化合
物とアルデヒド類とは、濃硫酸の存在下で縮合反応を生
起し、ジアリール化合物を生成する。
反応例 2C6H,+CH3CHO→ 2CHs  −C,H5+CH3CHO→(cH:l 
  Cb  Ha  )z  CH’CH3+H202
CH3−C6H5+C6H5CHO→(cH3Cb  
Ha  )z  CHCb  H5+H202(cH3
)z   Cb  H4+CH3CHO→■芳香族化合
物のニトロ化反応 芳香族化合物のニトロ化反応では、芳香族化合物を硫酸
および硝酸とからなる混酸と反応させ、原液を得る。
■芳香族化合物のスルホン化反応 芳香族化合物のスルホン化反応では、該芳香族化合物を
濃硫酸または三酸化硫黄を含有する発煙硫酸と反応させ
て原液を得る。本反応では、原液を前記廃液とする。
■オレフィンの低重合反応あるいは付加反応硫酸を触媒
とするオレフィンの低重合反応や付前反応においては、
原液を相分離させて有機層を除去することにより、硫酸
に溶解し易い芳香族化合物やスルホン化物が溶は込んだ
り、分散したりしている硫酸を含有する廃液が生じる。
反応例 CH3CH= CHz→ プロピレンオリゴマー(cH
:l )2 Cb Ha +cH,=CHCb H5→
(cH3) z Ch Hi  CI  Cb Hs 
Hx 本発明は、これらの反応のうち、前記■芳香族化合物と
アルデヒド類との縮合反応、あるいは■オレフィンの低
重合反応あるいは付加反応で生じる廃液に適用する場合
に特に有効である。
また、前記■縮合反応にあっては、芳香族化合物として
はベンゼン、トルエンおよび/またはキシレンを、一方
アルデヒド類としてはアセトアルデヒドを使用して対応
するジアリールエタンを生成する反応における廃液に特
に有効である。
本発明で処理する廃液は、前記反応などによって生成す
るものであり、15重量%以上の硫酸と0.5重量%以
上の有機物とを含有する廃液である。原液中の有機物含
有量が0.5重量%未満の場合は、単純な中和処理で対
処できることが多いが、有機物含有量が0.5重量%以
上で、かつ硫酸濃度が15重量%以上の場合には、中和
後に残る廃液中の有機物濃度が極めて高いものとなり、
これをそのまま排出することは、公害防止上の観点から
困難である。通常、これらの廃液は、その中に含まれる
有機物の含有率を低下させるためのなんらかの措置が必
要となり、単純な中和処理では対処が非常に困難である
本発明は、単純な中和処理では困難な上記廃液を処理す
るに好適な方法を提供するものであり、以下の(イ)工
程および(ロ)工程を含むことを特徴とするものである
(イ)工程 (イ)工程では、かかる廃液を後記(ロ)工程で得られ
る回収液で希釈し、相分離した後、有機相を分離除去し
、硫酸を含む水層を回収する。
この場合の廃液と回収液との割合(廃液/回収液)は、
重量比で0.5〜50、好ましくは1〜20であり、廃
液の量が多いと有機物の相分離が充分でなくなる場合が
生じる。一方、回収液の量が多いと、水層中に溶解する
有機物の絶対量が多くなり、また後記(ロ)工程での部
分的な中和が効率的に行われな(なる。
なお、(イ)工程で使用される回収液は、後記(ロ)工
程で得られる回収液中に硫酸濃度を調整するために、さ
らに水を添加したものであってもよい。
この(イ)工程によって、廃液中の有機物は、水層に対
する溶解性または分散性を失い、水層と容易に相分離し
、廃液中に0.5重量%以上含まれていた有機物は、相
分離した水層中では、その含有量が著しく低下する。
(ロ)工程 (ロ)工程では、このようにして(イ)工程で回収した
硫酸を含む水層に、中和剤として塩基性カルシウム化合
物および/または塩基性バリウム化合物を添加し、部分
的な中和によってスラリーを生成させ、固形分を除去し
、回収液を得る工程である。
塩基性カルシウム化合物としては、水酸化カルシウム、
酸化カルシウム、炭酸カルシウムなどを挙げることがで
きる。また、塩基性バリウム化合物としては、水酸化バ
リウム、酸化バリウム、炭酸バリウムなどを挙げること
ができる。
このうち、水酸化カルシウムは、消石灰として市販され
ており安価であり、かつ取扱性にも優れているので、最
も好ましいものである。
また、酸化カルシウム(生石灰)を使用する場合は、添
加時の発熱が大きいため、除熱に注意する必要があり、
炭酸カルシウムは、中和と同時に炭酸ガスを発生するの
で、使用上注意する必要がある。
かかる塩基性カルシウム化合物および/または塩基性バ
リウム化合物の使用量は、通常、廃液を部分的に中和し
た後に得られる回収液の硫酸濃度が3〜20重景%重量
ましくは5〜15重量%になるように適宜選定される。
この塩基性カルシウム化合物および/または塩基性バリ
ウム化合物の使用量が多すぎ、中和後の回収液の硫酸濃
度が3重量%未満となった場合、または該回収液が塩基
性となった場合には、この回収液を使用して(イ)工程
の希釈を実施する際に、回収液中にカルシウムイオンお
よび/またはバリウムイオンが多くなるため、有機層と
水層との分離が困難となり好ましくなく、一方20重量
%を超えた場合には回収液を用いて希釈を行う際、廃液
中の硫酸濃度が高くなりすぎ、廃液中に含まれる有機物
の量が多くなり、有機物の分離が不充分となる。
硫酸を含む水層を部分的に中和した後はスラリー化する
ので、このスラリー液をデカンテーション、遠心分離、
濾過などの一般的方法で固液分離を行い、固体側として
酸性スラッジからなる固形分、法例として回収液を分離
する。この酸性スラッジ中には、硫酸と塩基性カルシウ
ム化合物および/または塩基性バリウム化合物とが反応
して得られる中性塩(すなわち、硫酸カルシウムおよび
/または硫酸バリウム)、水、硫酸のほか、を機動など
が含まれている。
この酸性スラッジは、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ムなどの水溶液からなるアルカリ性の洗浄液で中和洗浄
するか、あるいは塩基性カルシウム化合物および/また
は塩基性バリウム化合物をさらに混合することにより中
性化させることができ、無公害化を達成することが可能
である。
このようにして得られる回収液は、(イ)工程において
詳述したように、廃液の希釈に使用される。
なお、本発明の処理方法を実施するに際しては、第1回
目に使用する回収液を得るための予備処理が必要である
。ここで、予備処理とは、(ロ)工程で得られる回収液
の代わりに水を用いて(イ)工程を行い、硫酸を含む水
層を得て、この水層を用いて(ロ)工程を行い、最初の
回収液を得る反応をいう。予備処理後は、予備処理で得
た回収液を用いて本発明による処理方法を行う。
以上のように、本発明では、(イ)工程において廃液の
希釈剤として(ロ)工程で得られる回収液を使用し、有
機層を効率的に除去し、また(口)工程では、硫酸を含
む水層を部分的に中和することにより、廃棄処理が容易
な固形分と、再使用が可能な回収液とに分離することに
より、クローズドシステム化を可能とすることができる
〔実施例〕
以下、実施例を挙げ、本発明をさらに具体的に説明する
なお、実施例中の%は、重量基準である。
実施例1 (1)予備処理 硫酸(濃度98%)300g (3モル)を丸底フラス
コ中に入れ、氷水で冷却した。
内容液を攪拌しつつ、O−キシレン424g(4モル)
とアセトアルデヒド44g(1モル)との混合液を4時
間かけて滴下した。この間、フラスコ内部の液温は、お
およそ20℃であった。
滴下終了後、20℃でさらに内容液を1時間攪拌し、反
応を終了させ、原液を得た。
次に、水を2.7kg加え、希釈を行った。30分間静
置し、相分離を行った後、下層を液液分離し、回収液3
.2kgを得た。
この回収液の硫酸濃度を電位差滴定装置を用いて滴定し
たところ、9.5%であった。
この回収液を用い、本発明方法に従う廃液の処理方法を
実施した。
(2)第1回目の廃液の処理 前記予備処理におけると同様の反応により生成した原液
に、前記予備処理で得た回収液3.2kgを加え、希釈
を行った。30分静置し、相分離を行った後、下層の水
層3.4kgを別容器に移した。
この水層に、水酸化カルシウム222g(3モル)を攪
拌しながら加え、30分間攪拌し続けた。
液温か55℃まで上昇したので冷却し、30℃となった
ところで遠心濾過機を用い、固液分離を行い、酸性スラ
ッジ1.02kgと回収液2.65kgを得た。この回
収液の硫酸濃度を電位差滴定装置を用いて測定したとこ
ろ、9.9%であった。
(3)第2回目の廃液処理 前記予備処理におけると同様の反応により生成した原液
に、水50gを加えた1回目の廃液処理の回収液(硫酸
濃度:9.7%)2.7kgを用い、第1回目の廃液処
理と同様の処理を行い、酸性スラッジ1.1kgと硫酸
濃度10.1%の回収液2.6に+rを得た。
(4)第3回目以降の廃液処理 以下、前記予備処理におけると同様の反応により生成し
た原液に、前回の廃液処理により回収した回収液(硫酸
濃度;9.7%)2.7kgを希釈用に用い、水酸化カ
ルシウムを部分的な中和後の回収液の硫酸濃度がおおよ
そ10%になるよう調節しながら加え(210〜230
g)、希釈、相分離、部分的な中和、固液分離を行い、
同様の廃液処理工程を計25回回繰り返した。この間、
どの工程でも特に問題を生じず、繰り返し系からの排水
は、零であった。回収した酸性スラッジは、1回分の酸
性スラッジに対して50gの水酸化カルシウムを混合し
、屋外に放置したところ、2日後にはかなり固化した。
酸性スラッジ中の有機物含有量は、4〜10%であった
が、臭気などはなく、特に問題はなかった。
比較例1 実施例1の予備処理におけると同様に反応を行い、2.
7kgの水で希釈して水層を分離した。
これに、水酸化カルシウム266gを投入し、1時間撹
拌した後、遠心濾過機を用い、固液分離を行った。濾液
は、pH=12程度のアルカリ性であり、有機物含有量
は40%と高いものであった。この濾液を用い、活性汚
泥による有機物の分解テストを行ったが、分解速度が著
しく低く、100倍希釈液の場合、5日間で1.1%、
1.000倍希釈液の場合、5日間で8.4%の有機物
を分解したのみであり、工業的な実施は不可能であった
比較例2 実施例1の予備処理におけると同様の反応を行い、2.
7kgの水で希釈し、水層を分離した。
これに中和後の濾液がpH=7〜8となるように水酸化
カルシウムの量を調節して加えた。
この中和後の濾液を、実施例2の第1回目の廃液処理に
おける希釈に用い、静置したところ、有機物層(上層)
と水層(下N)の中間に、固体を含む中間層が生成し、
液液分離が困難となった。
中間層を下層とともに分離し、第2回目の廃液処理にお
ける希釈に用い、同様にして第3回目の廃液処理におけ
る希釈も行ったが、第3回目の廃液処理における希釈後
、液を静置すると、中間層の量が増大し、有機物層の収
率が著しく低下した。
有機物層の合計重量は114gであり、供給有機物に対
する重量比率は24%と低く、工業的実施は困難であっ
た。
実施例2 (1)予備処理 丸底フラスコ中に、硫酸(濃度70%)100g (0
,7モル)と0−キシレン212g(20モル)を加え
、強く攪拌しつつ、加熱、還流を行った。これに、スチ
レン104g(1モル)を6時間かけて滴下した。この
間、フラスコ内部の液温は、130〜141℃であった
滴下終了後、135°Cでさらに内容液を30分間攪拌
後、放冷した。この反応は、1−(3,4−ジメチルフ
ェニル)−1−フェニルエタンを得るための反応である
。反応終了後の下層液(硫酸層)は、やや透明度の低い
、濁りを持つものであった。この下層液を分離回収し、
再度。−キシレン212gを加え、還流下に前記と同様
にスチレン104gを滴下し、反応させた。反応終了後
、放冷して得た下層液は、透明度がさらに低下し、上下
層界面に白濁したスカム状物が多く認められた。
この硫酸相(廃液)100gを分離し、水150gを加
え、希釈し、上部に浮かんだスカム状物、油状物を回収
した後、この廃液へ水酸化カルシウム38g (0,5
1モル)を加えて攪拌し、部分的な中和を行った。減圧
濾過を行って固液分離をし、酸性スラッジ148gと回
収液139gを得  ゛た。酸性スラッジは、20gの
水で洗浄濾過し、濾液を回収液に加えた。回収液の量は
、合計159g、硫酸の濃度は7.4%であった。
(2)廃液処理 前記予備処理(1)で得られた回収液を用い、本発明方
法に従い、廃液の処理を以下の通り実施した。
すなわち、濃度70%の硫酸100g、O−キシレン2
12g、スチレン104gを使用して前記反応と同様の
反応を行い、第1回目の反応と、第2回目の反応を同じ
硫酸を2回使用して行い、得られた硫酸層をTl)で得
られた回収液で希釈し、相分離を行った。この操作で硫
酸濃度が31.4%の廃液260gが得られた。この水
層へ水酸化カルシウム47g (0,63モル)を加え
て攪拌し、(1)と同様に固液分離、酸性スラッジの洗
浄を行い、147gの回収液を得た。この回収液の硫酸
濃度は、7.6%であった。
以下、前記と同様に、2回反応する毎に硫酸層の処理を
行うという操作を続けた。
この間、水層の部分的な中和は、回収液の硫酸濃度が7
〜9%となるように水酸化カルシウムの量を調節した。
この方法を繰り返し、廃液の処理を18回(反応36回
)行い、何ら支障な〈実施することができた。
〔発明の効果〕
本発明方法によれば、高濃度の硫酸を触媒あるいは反応
原料として使用する化学操作において、硫酸と有機物と
を含む廃液の処理を、塩基性カルシウム化合物および/
または塩基性バリウム化合物によって中和するという単
純な方法で、かつ中和熱、希釈熱などによる操作の複雑
さを回避しつつ行い、さらに系外へ排出する排水を極め
て少量とすることができる。
これによって排水の処理に必要な設備および操作を、極
めて簡便なものとすることができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)次の各工程を含むことを特徴とする15重量%以
    上の硫酸と0.5重量%以上の水不溶性または水難溶性
    有機物とを含有する廃液の処理方法。 (イ)硫酸および水不溶性または水難溶性有機物を含有
    する前記廃液を下記(ロ)工程で得られる回収液で希釈
    し、相分離させることによって有機層を除去し、硫酸を
    含む水層を回収する工程。 (ロ)前記(イ)工程で得られる水層に、塩基性カルシ
    ウム化合物および/または塩基性バリウム化合物を添加
    することにより部分的に中和し、生成する固形分を除去
    し、回収液を得る工程。
  2. (2)前記廃液が、下記反応の一種によって生じる廃液
    である特許請求の範囲第1項記載の廃液の処理方法。 (a)芳香族化合物とアルデヒド類とを硫酸の存在下に
    縮合させてジアリール化合物を合成する反応。 (b)芳香族化合物と硫酸および硝酸とからなる混酸と
    の反応によりニトロ化芳香族化合物を合成する反応。 (c)芳香族化合物と濃硫酸または発煙硫酸とを反応さ
    せてスルホン化芳香族化合物を合成する反応。 (d)硫酸を触媒とするオレフィンの低重合反応あるい
    は付加反応。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010523325A (ja) * 2007-04-13 2010-07-15 ホンユン チェ 廃油処理方法
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