JPS63108946A - 金属溶湯の脱酸方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は金属溶湯中の酸素を除去する方法に関する。

（従来の技術とその問題点） 銅などの金属を大気中で溶解すると大気中の酸素（以下
Ｏ１と略記）が金属溶湯（以下溶湯と略記）中に吸収さ
れ鋳塊などの靭性を低下させて加工性を阻害する。この
ため鋳造前に溶湯中へ還元剤を投入して脱酸することが
行われている。

脱酸反応は還元剤が溶湯と直接接触しておきるため両者
の接触面積はできるだけ広くとることが好ましい。しか
し還元剤として広く用いられる木炭は比重が小さく溶湯
上に浮遊してしまう。

第２図は銅の溶湯中の０１を木炭で還元する従来の方法
を示すものであるが木炭のほとんどの部分が溶湯上にあ
る。このような状態では脱酸に長時間を要しまた十分に
脱酸することができない。更に第２図にみられるように
木炭が重畳すると天井の電熱体と接触してショートをお
こす問題もある。

（問題点を解決するだめの手段および作用）本発明はか
かる状況に鑑みなされたものでその要旨とするところは
、金属溶湯に還元剤を浮遊させて金属溶湯中の０！を除
去する方法において、金属溶湯面近傍に耐火性板状体を
配置することにより還元剤を金属溶湯中へ没入させるこ
とを特徴とする金属溶湯の脱酸方法にある。

本発明において溶湯面近傍に配置された耐火性板状体は
溶湯に浮遊する木炭などの還元剤を上から押しつけて溶
湯中に没入させこれにより溶湯と還元剤の接触面積が増
加する。

（実施例） 以下に本発明の一実施例を図面を参照して説明する。

第１図は本発明の一実施例を示す金属溶湯の脱酸方法の
説明図で、脱酸炉１の中に０１を３０ｐｐｍ程度含有す
る銅の溶湯２が約１トン貯留されておりここに還元剤５
である木炭片がｌｌ０Ｋｇ投入され、その上に高アルミ
ナ質の耐火性板状体４がのせられ木炭片は数層に重なっ
て溶湯２中に没入した。

溶湯２は樋５を経て溶湯入口部６より毎時５００に９の
割合で連続して流入し同量の溶湯が連続して溶湯出口部
７より流出した。

実験中木炭片が天井の電熱体８に接触するようなことは
全くおこらなかった。

実験中溶湯を１時間ごとに溶湯入口部と溶湯出口部から
採取し溶湯中のＯ１量を分析した。

比較のため従来の脱酸方法についても同様の条件で実験
し分析した。

結果は第１表に示した。

第１表 第１表よシ明らかなように本発明の脱酸方法によれば溶
湯入口部で３０ｐｐｍ程度あった０！量が溶湯出口部で
３ｐｐｍにまで低減しておシ、従来の方法の１５ｐｐｍ
にくらべて明らかに優れている。

本実施例では還元剤に木炭を用いた例について説明した
が溶湯よシ軽い還元剤すべてに適用することができる。

耐火性板状体には任意の材質が使用できるが溶湯を汚染
する恐れのないものが好ましい。また脱酸炉の熱源が炉
の天井にある場合耐火性板状体にポーラス状のものや熱
伝導性のよいものを用いると溶湯の保温に有利である。

本実施例では高アルミナ質の板状体を用いたがその他に
は炭化珪素やコージライトなどが適している。

本実施例では連続脱酸の場合について説明したがバッチ
式のものに適用しても同様の効果が得られる。

（発明の効果） 本発明によれば、木炭などの還元剤と溶湯との接触面積
が増大するので溶湯の脱酸が十分になされまた脱酸時間
の短縮がはかれる、更に還元剤が炉内の電熱体と接触し
てショートをおこすこともなくなり工業上顕著な効果を
奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す金属溶湯の脱酸方法の
説明図、第２図は従来の金属溶湯の脱酸方法の説明図で
ある。 １・・・脱酸炉、２・・・溶湯、う・・・還元剤、４・
・・耐火性板状体、５・・・樋、６・・・溶湯入口部、
７・・・溶湯出口部、８・・・電熱体 第１図 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 金属溶湯に還元剤を浮遊させて金属溶湯中の酸素を除去
   する方法において、金属溶湯面近傍に耐火性板状体を配
   置することにより還元剤を金属溶湯中へ没入させること
   を特徴とする金属溶湯の脱酸方法。