JPS63108914A - 多穴偏平銅管の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、自動車のラジェータのコンデンサやエバポレ
ータその他に使用される断面ハーモニカ状の多穴偏平銅
管の製造方法に関するものである。

発明の背景 従来、自動車のラジェータ用コンデンサ及びエバポレー
タ等に使用される伝熱管は、断面ハーモニカ状の多穴偏
平管が使用され、この多穴偏平管の内部隔壁が、管をヘ
アピン状に曲げた場合の内部空間保持用のスペーサーと
して機能している。

このような多穴偏平管としては、従来、アルミ製のもの
が使用されているが、塩害による腐食等の問題から銅製
の多穴偏平銅管の開発が望まれている。

即ち、ラジェータには軽量で熱伝導性が良く、加工性の
良いアルミ製品が従来より多く用いられている。しかし
、自動車に取り付けられるラジェータの場合、凍結防止
用に路上に撒布される塩化物及び海岸地域における塩分
の多い大気等によってアルミは腐食進行の著しい欠点を
有している。

そのため、耐蝕性と熱伝導性及び二次加工性の点からｆ
Ｉ製への切り替えの要求がある。しかし、銅はアルミに
比べて融点が高く、押し出し変形域でアルミと同様に圧
接することは工具の使用可能な温度条件のもとでは困難
であり、銅の多穴偏平管の成形は未だ工業化されていな
い。

発明の目的 従って、本発明が目的とするところは、銅の性質に見合
った新しい製造方法を確率し、銅製の多穴偏平管を工業
的に得んとすることである。

発明の構成 上記目的を達成するために本発明が採用する主たる手段
は、その要旨とするところが、管中心軸に対して点対称
１等ピンチの複数のフィンを形成した部分とフィンを形
成していない部分とを有する円形断面の内面フィン付銅
管を押し出しにより成形する第１工程と、上記第１工程
と連続し、内面フィン付銅管を、その内面の対向するフ
ィンが半ピッチだけずれた状態で偏平加工する第２工程
と、内面フィンの先端が対向する壁面に接触するまで偏
平加工する第３工程とを具備してなる点に係る多穴偏平
銅管の製造方法である。

実施例 続いて、添付した図面を参照して本発明を具体化した実
施例につき説明し、本発明の理解に供する。ここに第１
図は第１工程の押し出し成形によって得られた円形断面
の内面フィン付則管及びこの内面フィン付銅管を第２工
程で部分的に偏平加工した状態を示す管の横断面図、第
２図は偏平加工が完了して得られた製品としての多穴偏
平銅管の断面図である。

尚、以下の実施例は本発明を具体化した一例にすぎず、
本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。

本発明においては、まず第１図に二点鎖線で示すような
隔壁となるフィンｌを内面に有する１大の銅製内面フィ
ン付き管を押し出し成形する。この場合フィン成形部の
マンドレル及びダイスは円形とする。後記するフィンの
位置決め上、マンドレル及びダイスを楕円あるいは矩形
にすることが望ましいが、押し出し時において、マンド
レルとダイス位置設定によって肉厚に不均一が生じ、品
質上重大な欠点となる不都合を回避するために円形断面
の内面フィン付銅管を第１工程として製造する。

この場合、上記管の内面には、等ピッチαのフィン１，
１・・・を有するフィン付部Ａとフィンの形成されてい
ない部分Ｂとが管の軸中心Ｃを中心として点対称となる
ように形成されている。

上記のような内面フィン付銅管を押し出すための押し出
しダイスの成形部は連続して二段に形成され、−ａ目は
前記したような円形の内面フィン付銅管を成形するため
円形となっているが、二段目は上記円形のフィン銅管を
偏平化するために長大型もしくは楕円状の偏平型となっ
ている。上記のような一段目と二段目の成形部が別個の
部品によって構成されたもの、また一つの単体部品であ
っても良いが、二段目の成形部分は回転変位をしないよ
うに、即ちマンドレルとの回転変位を生じないようにす
る。これにより二段目の成形部によって、上記内面フィ
ン付銅管はその内面の対向するフィンが半ピンチだけず
れた状態で向がい合うことになる。上記のようなフィン
相互間の位置がずれると、第２図に示した製品としての
多穴偏平銅管の穴形状が不均一となり、熱伝導性に悪影
響を与える。

このような押し出し成形において、第１段目で円形加工
を、第２段目で偏平加工を行うことにより、上記したよ
うに製品となった後のフィン相互間のピッチがαの半分
に均一化されると共に、肉厚のバラつきを生じないこと
になる。

但し、第２段目の成形部はあくまでも内面フィンの位置
決めをするためのもので、偏平度の大きい形状にする必
要はない、但し、上記押し出しダイスの二段目で製品寸
法に近い形状にすることも可能であるが押し出し材の先
端は厚肉となる場合があり、二段目成形部を通過する際
に後部の薄肉部が座屈し、押し出しが困難となる場合が
ある。

従って続く偏平成形工程としては、圧延もしくはダイス
抽伸を行うことが望ましい。

例えば、成形部の外径を２７φ、ピッチαを１０．４７
鶴とする溝３本を一組として対称に６本のフィン用溝を
設けたマンドレルを用い、銅管内面フィンとして幅０．
５龍高さ４．３ｆｌのフィンを有する円形の内面フィン
付銅管を一段目で形成し、更に二段目において、高さ１
８■×よこ幅４０ｍｎのダイスによりマンドレルの溝対
象方向とダイス二段成形部短軸方向を１１．１変度位し
て押し出し後（これは短軸方向に対して（１／４）α変
位させた意味で結果的に対向するフィンに対して（１／
２）αだけずれた位置となる）、内面を酸洗洗浄して更
にその後、幅３３．５ｍ、厚さ５．０ｆｌの矩形に冷間
抽伸し、７穴を有する第２図に示すようなハーモニカタ
イプの多穴偏平銅管を得ることができた。

上記のような第１図に実線で示した一次偏平加工後に、
第２図に示すような製品に偏平精整する方法は、圧延法
によっても可能である。

上記のような管内面のフィンの数は、４枚以上の複数を
前提としてマンドレル、ダイスの角度設定をおこなって
いるが、これは押し出された銅管の偏肉発生を防止する
ためであり、銅管の偏肉が許容される条件では、フィン
数を奇数とし、最終形状の大数を偶数とすることも可能
である。また、これら以外の場合として、フィン数３枚
以下とし、４穴以下のハーモニカタイプの銅管を工業的
に製造することも可能である。

発明の効果 本発明は、以上述べたように、円形断面で管中心軸に対
して点対称１等ピンチの複数のフィンを形成した部分と
フィンを形成していない部分とを有する円形断面の内面
フィン付銅管を押し出しにより成形する第１工程と、上
記第１工程と連続し、内面フィン付銅管を、その内面の
対向するフィンが半ピッチだけずれた状態で偏平加工す
る第２工程と、内面フィンの先端が対向する壁面に接触
するまで偏平加工する第３工程とを具備してなる多穴偏
平銅管の製造方法であるから、押し出し成形がアルミに
比べて困難な銅製の多穴偏平銅管を肉厚のバラつきを生
じることなく且つ、工具に無理な加工力が加わることな
く成形することができ、その場合、隔壁となるフィンの
製品上のピンチが均等となり、熱伝導性の良い多穴偏平
銅管の製造方法を提供し得たものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は第１工程の押し出し成形によって得られた円形
断面の内面フィン付銅管及びこの内面フィン付銅管を第
２工程で部分的に偏平加工した状態を示す管の横断面図
、第２図は偏平加工が完了して得られた製品としての多
穴偏平銅管の断面図である。 （符号の説明） １・・・フィン。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）管中心軸に対して点対称、等ピッチの複数のフィ
   ンを形成した部分とフィンを形成していない部分とを有
   する円形断面の内面フィン付銅管を押し出しにより成形
   する第１工程と、上記第１工程と連続し、内面フィン付
   銅管 を、その内面の対向するフィンが半ピッチだけずれた状
   態で偏平加工する第２工程と、 内面フィンの先端が対向する壁面に接触す るまで偏平加工する第３工程と、 を具備してなる多穴偏平銅管の製造方法。