JPS63108004A - 低粘度で透明な溶液を生成する塩素化塩化ビニル樹脂の製造方法 - Google Patents

低粘度で透明な溶液を生成する塩素化塩化ビニル樹脂の製造方法

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JPS63108004A
JPS63108004A JP25443486A JP25443486A JPS63108004A JP S63108004 A JPS63108004 A JP S63108004A JP 25443486 A JP25443486 A JP 25443486A JP 25443486 A JP25443486 A JP 25443486A JP S63108004 A JPS63108004 A JP S63108004A
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JP
Japan
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vinyl chloride
ethylene
copolymer
polymerization
propylene
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JP25443486A
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English (en)
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Terufumi Adachi
足立 輝文
Hiroshi Saeki
浩 佐伯
Hiroshi Kakei
加計 博志
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Tokuyama Sekisui Co Ltd
Original Assignee
Tokuyama Sekisui Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、低粘度で透明な溶液を生成する塩素化塩化
ビニル樹脂の製造方法に関するものである0 (従来の技術) 塩化ビニル樹脂は、耐薬品性の良好な樹脂である。従っ
て、塩化ビニル樹脂は、腐蝕を防ぐために物体表面に塗
布するに適している。塗布には、樹脂を溶剤に溶解して
溶液とすることが最も手取り早い。ところが、塩化ビニ
ル樹脂は、これを有機溶剤に溶解した場合に粘度の高い
溶液を生成し、塗布するに適した溶液を生成しない。そ
こで、塩化ゼニル樹脂を改良して低粘度の溶液を生成す
るようにすることが必要とされた。
塩化ビニル樹脂のうちで、塩化ビニルを他の適当な単量
体と共重合させて得られた共重合樹脂は、塩化ビニルの
単独重合樹脂よりも低粘度の溶液を生成することが知ら
れている。また、塩化ビニル樹脂をあとで塩素化して得
られた塩素化塩化ビニル樹脂は、塩化ビニル樹脂よりも
低粘度の溶液を生成することも知られている。従って塗
料又は接着剤のように、溶液として用いる場合には、塩
化ビニル樹脂を用いないで、これを塩素化して得た塩素
化塩化ビニル樹脂として用いることもあった。
この場合、塩素化するに用いられる樹脂は、塩化ビニル
の単独重合体に限られ、共重合体を塩素化することは試
みられなかった。
塩素化塩化ビニル樹脂(以下、CPVCという)は、塩
化ビニル樹脂(以下、PvCという)よりも低粘度であ
るとは云うものの、刷毛塗りに適したほどの低粘度溶液
を生成させるには、CPVCとしてどのような組成のも
のとすべきかについて、なお一層の工夫が必要とされた
。また、これまでのCPVCは、これを有機溶剤に溶解
して溶液にすると、溶液が濁ったものとなり、透明とな
り得なかった。
また、用いることのできる有機溶媒も限られたものとな
って、広範な有機溶媒を用いることができなかった。そ
こで、広範囲の溶剤に溶解し、低粘度で透明な溶液を生
成するようなcpvcの出現が要望された。
(この発明が解決しようとする問題点)この発明は、上
記の要望に答えるためになされたものである。すなわち
、この発明は、広範囲の有機溶媒に溶解しやすく、溶解
すると低粘度の溶液を生成し、溶液を乾燥すると透明な
皮膜を形成するようなCPVCを提供しようとしてなさ
れたものである。
(問題を解決するための手段) ・この発明者は、上記問題の解決のために塩化ビニルの
共重合体を塩素化することを試みた。その結果、m化ビ
ニルにエチレン又はプロピレンのようなα−オレフィン
を共重合させ、こうして得られた共重合樹脂を塩素化し
てcpvcとするときは、このcpvcは広範囲の有機
溶媒Gこ溶解しやすいものとなり、溶解して低粘度の溶
液を生成するものであることを確認した。そのうちでも
、α−オレフィンが2−25重量%含まれている共重合
樹脂を用いると、有機溶媒に溶解したとき、一層低粘度
の溶液となることを見出した。さらに、この発明者は、
α−オレフィンが2−25重量%含まれている共重合樹
脂を作るとき、重合の進行とともに重合容器内の圧力が
変動するのを、塩化ビニルノ補充又はα−オレフィンの
除去によって防ぎ、重合容器内の圧力を実質的に同一に
保ちながら重合を行うと、あとでこれを塩素化してCP
VCとしたとき、CPVCが溶解性を増し、低温でも有
機溶媒に短時間で溶解するに至ることを発見した。この
発明は、このような確認と知見とに基づいてなされたも
のである。
この発明は、重量で塩化ビニル100部に対しエチレン
又はプロピレンを8ないし70の割合に混合し、この混
合物を加圧下に重合開始剤の存在下に共重合させ、共重
合の進行とともに塩化ビニルを補充するか又はエチレン
若くはプロピレンを除去して、実質的に同一圧力下に共
重合を進行させ、こうしてエチレン又はプロピレンが2
−25重量%含まれている塩化ビニルの共重合体を作り
、次いでこの共重合体を常法により塩素化することを特
徴とする、低粘度で透明な溶液を生成する塩素化塩化ビ
ニル樹脂の製造方法に関するものである。
この発明は、これを大まかに見ると、塩化ビニルの共重
合体を作る工程と、この共重合体を塩素化する工程との
、2つの工程の組合わせがら成り立っている。このよう
な2つの工程の組合わせによりCPVCを製造すること
は、既に公知のことである。
この発明は、共重合体を作る工程において、得られる共
重合体を2−25重量%のエチレン又ハプロピレン(以
下、エチレン又はプロピレンを簡単にオレフィンと云う
)が含まれている塩化ビニルの共重合体に限定している
点に、特徴を持っている。また、この発明は、共重合体
を作る過程では、重合を行なわせるにあたって、重合容
器内の温度及び圧力を実質的に同一に保つこととし、そ
のために容器内に塩化ビニルを補充するか、又はオレフ
ィンを除去することとしている点に、特徴を持っている
(共重合の工程の説明) この発明は、共重合を色々な態様で行い得るものとして
いる。すなわち、懸濁重合、乳化重合、溶液重合、塊状
重合、播種重合、及び沈澱重合の何れの態様をも採用で
きる。
これら重合態様のうち、塊状重合、乳化重合及び播種重
合を例に取って以下に説明する。まず、共重合を行うた
めに、必要により分散剤、また時により連鎖移動剤を加
えた水性媒体を重合容器に入れる。次いで、酸素のよう
な重合を妨げる気体が重合容器内に残留するのを避ける
ために、重合容器内から気体を減圧して除く。その後、
水性媒体中に塩化ビニルとオレフィンとを圧入する。塩
化ビニルとオレフィンとは、何れを先にし何れをあとに
してもよい。塩化ビニルとオレフィンとの割合は得よう
とする共重合体中の割合よりもオレフィンを過剰に加え
ておく。こうして、塩化ビニルとオレフィンとが重量で
100部対8ないし70部の割合で存在する混合物を作
る。次いで、この混合物に重合開始剤を加える。
オレフィンは、エチレン又はプロピレンが単独ニ存在ス
る場合に限らず、エチレンとプロピレンとが混合されて
いてもよい。
懸濁重合、乳化重合及び播種重合の場合には、分散剤を
用いるが、分散剤としては、実質的にセルロース誘導体
のみを使用することが望ましい。
今までは、懸濁重合の際に各種の分散剤を混合して用い
ることとして来た。例えば、セルロース誘導体、ポリビ
ニルアルコール、ポリビニルピロリドン から数種のものを選び、これらを混合して用いて来た。
ところが、このように分散剤として数種のものを混合し
て用いることは、透明なcpvcを得るためには好まし
くなく、セルロース誘導体だけを単独で用いるのが好ま
しい。但し、セルロース誘導体に対し重量で20%以下
の他の分散剤、例エバ、ポリビニルアルコール ン −l=/lzロース誘導体としては、メチルセルロース
、エチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒ
ドロキシプロピルメチルセルロース、等のセルロースエ
ーテルを用いることができる。これらのセルロースエー
テル類は、単独で又は混合して用いられる。その使用量
は、重合すべき単量体に対して0.01ないし0.2重
量部の割合とすることが望ましい。
重合開始剤としては、塩化ビニル又はオレフィンの重合
用触媒として既に知られたものを用い、既に知られた操
作に従って加える。詳述すれば、懸濁重合を行うべき場
合には、油溶性の重合開始剤を用いることとし、ペンゾ
ールパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、2−
エチルへキシルパーオキシカーボネートのような有機過
酸化物、アゾビスイソブチロニトリルのようなアゾ化合
物を用いることができる。また、乳化重合を行うべき場
合には、水溶性の重合開始剤、例えばアセチルパーオキ
サイド、過硫酸カリウム等を用いることができる。重合
開始剤の添加割合は、重合すべき単量体総量に対し、0
.Olないし0.8重量%とする。
また、この発明では、重合の際に連鎖移動剤を存在させ
ることが望ましい。連鎖移動剤を存在させると、得られ
た共重合体が塩素化されたのちにまでも、この発明目的
にとって好ましい性質を保つことは驚ろくべきことであ
る。すなわち、連鎖移動剤を存在させて得た共重合体は
、これを塩素化してCPVCにすると、得られたCPV
Cが有機溶媒に対する溶解性を高め、広範な有機溶媒に
可溶となり、また溶解によって得られた溶液が低粘度で
透明になる。
油溶性連鎖移動剤としては、塩素化合物、アルデヒド類
、メルカプト化合物、ヒドロキシ化合物、ジエン化合物
等を用いることができる。これらは、単独又は2種以上
のものを混合して用いる。例を挙げると、塩素化合物と
しては、ジクロロニー11zン、トリクロロエチレン、
四塩化炭素を用いることができ、アルデヒド類としては
、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、n−オクチル
アルデヒドを用いることができ、メルカプト化合物とし
ては、オクチルメルカプタン、メルカプトエタノール、
オクチルチオグリコレートを用いることができ、ヒドロ
キシ化合物としては、2.5−ジ−t−ブチルハイドロ
キノン、ブチルヒドロキシトルエンを用いることができ
、ジエン化合物としてはブタジェン、ペンタジェンを用
いることができる。
連鎖移動剤の使用量は、重合すべき単量体総量に対して
0.01ないし10重量%とする。
水性媒体の中には、上記以外のもの、例えば酸化防止剤
、門調節剤等を添加してもよい。また、用途に悪影響を
及ぼさない限り、第3成分としてアクリル系単量体、他
のビニル系単量体を少量添加しておくこともできる。そ
の量は、オレフィンと塩化ビニルとの合計量に対し工な
いし10重量%とする。
塩化ビニルとオレフィンとが加圧下に分散されている水
性媒体内に、油溶性重合開始剤を加えると、塩化ビニル
とオレフィンとは重合を開始する。
この発明では重合を進行させる間、重合系の温度、とく
に水性媒体の温度を実質的に同じ温度に維持する。
重合が進行すると、単量体が減少するから、重合容器内
の圧力は低下するように考えられる。ところが、実際は
、塩化ビニルとオレフィンとの重合速度が異なり、塩化
ビニルがオレフィンよりも大きな重合速度を持つために
、残留単量体の中ではオレフィンの割合が多くなり、従
って重合容器内の圧力は却って上昇する。例えば重合開
始時に3oKg/dの圧力を示したものが重合末期には
40Kg/liの圧力を示すようなことがある。このよ
うな状態のまま重合を続けるときは、重合末期に生成す
る共重合体はどオレフィンの割合が多くなる。
このために、生成される共重合体は重合の初期と末期と
で共重合の組成を異にすることとなり、従って組成の一
様な共重合体を生成し得ないことになる。
この発明では、共重合の進行とともに塩化ビニルを捕充
するか又はオレフィンを除去して、単量体混合物が実質
的に同一圧力を保つように調節する。従って、重合容器
内に残留している塩化ビニルとオレフィンとの割合は、
実質的に常に一定している。このために、生成する共重
合体は、重合の初期でも末期でも、共重合の組成を実質
的に同じくすることになる。従って、この発明によれば
、均一の共重合体を生成することとなる。このために、
この共重合体を塩素化して得られたcpvcも組成を同
じくすることとなり、透明性及び溶解性が向上するもの
と考えられる。
重合容器内を実質的に同一の圧力に保つために、この発
明では塩化ビニルを補充するか、又はオレフィンを除去
する。塩化ビニルを補充するには、重合容器の気相部分
Gこ連なるパイプから塩化ビニルを重合容器内に圧入す
ればよい。このように塩化ビニルを圧入すると、重合容
器内の圧力が低下するので、もとの圧力と実質的に同一
の圧力を示すまで塩化ビニルの供給を続け、同一圧力を
示すに至った時、供給を止めればよい。また、オレフィ
ンを除くには、上記のパイプを通して重合容器内の気相
部分を除くようにすればよい。このように気相部分を除
くと、重合容器内の圧力は低下するから、もとの圧力と
実質的に同一の圧力を示すまで気相部分の除去を続け、
同一圧力を示すに至った時、除去を止めればよい。
この発明では、実質的に同一の温度及び圧力下に共重合
を進行させるが、この場合実質的に同一の湿度とは±0
.5°Cの範囲内の温度を維持させることを意味し、ま
た、実質的に同一の圧力とは±IKl?/iの範囲内の
圧力を維持させることを意味している。こうして、オレ
フィンが2−25重量%含まれている塩化ビニルの共重
合体を生成させる。生成した共重合体は、これを水性媒
体から分離し、又は分離しないでそのまま塩素化される
(塩素化工程の説明) 共重合体を塩素化するには、従来方法をそのまま採用す
ることができる。塩素化は、懸濁状態でも、溶液状態で
も、側塊状態でもこれを行うことができる。懸濁状態で
行うには、共重合を行って得た水性懸濁体のまま、又は
一旦水性媒体から分離した共重合体を再び別の水中Qこ
分散し、これに塩素を通して塩素化する。このとき、紫
外線を照射して塩素化を促進させてもよい。また、この
とき、水中に少量のアセトン、メチルエチルケトン等の
ケトン類を加えてもよく、さらに必要に応じて塩酸を加
えてもよい。また、トリクロロエチレン、四塩化炭素等
の塩素系溶媒を加えてもよい。
塩素化の程度は、得られたCPVCの塩素含有量が60
−65重量%となるようにするのが望ましい。
(発明の効果) この発明によれば、重量で塩化ビニル100部に対しオ
レフィンを8ないし70部の割合に混合し、この混合物
を加圧下に重合開始剤の存在下に共重合させるから、オ
レフィンが2−25重量%含まれた塩化ビニルの共重合
体を容易に製造することができる。そのとき、共重合の
進行とともに塩化ビニルを補充するか又はオレフィンを
除去して、実質的に同一の温度及び同一の圧力の下に共
重合を進行させるから、生成された共重合体は重合の全
過程を通じて、共重合の割合を同じくすることとなる。
従って、この共重合体を常法により塩素化して得られた
cpvcは、組成の一定なものの集まりとなる。このた
め、得られたcpvcは、広範囲の有機溶剤に溶解しや
すく、溶解して得られた溶液の粘度が低く、且つ透明と
なる。この点で、この発明方法によって得られたCPV
Cは、従来のものよりもすぐれている。また、こうして
得られたcpvcが難燃性であって耐蝕性にすぐれてい
ることは云うまでもない。このcpvcは、溶液粘度が
低く、且つ透明であるから、塗料、接着剤、インキのバ
インダー、レザー及び紙などの処理剤として適したもの
である。この発明は、このように色々な方面に使用でき
るものを提供する、という点で大きな利益をもたらすも
のである。
ここで、有機溶媒とは、接着剤及び塗料としてよく使用
される溶媒を指し、単一の有機溶媒だけではなくて複数
の有機溶媒混合物を指している。
例えばメチルイソブチルケトン、メチルエチルナトン、
トルエン、キシレン、ベンゼン、テトラヒドロフラン、
ジメチルフォルムアミド、シクロヘキサノン、塩化メチ
レン等の単一溶媒であり、又はメチルエチルケトン/ト
ルエン、メチルイソブチルケトン/トルエン、酢酸エチ
ル/トルエン等の混合溶媒である。
以下、実施例及び比較例を挙げて、この発明の詳細な説
明し、併わせでこの発明の効果のすぐれている点を具体
的に明らかにする。実施例及び比較例中で、単に部とい
うのは重量部の意味である。
(実 施 例) 実施例1 この実施例では、オレフィンとしてエチレンを用いた。
(共重合体の製造) ステンレスオートクレーブに、250部のイオン交換水
と、0.3部のセルロース誘導体(信越化学社製  メ
トローズ60 SH50)と、連鎖移動剤として0.0
5部のメルカプトエタノールと、0.4部の油溶性重合
開始剤(日本油脂部 ツク−ブチルND)を投入し、容
器内を真空脱気してのち、容器内に100部の塩化ビニ
ルと22部のエチレン全圧入した。その後、59℃で余
分のエチレンを排気しながら、36Kg/dの一定圧力
で、8時間重合を行なわせ、塩化ビニル−エチレン共重
合体を得た。
この共重合体はエチレン含有量が5重量%であり、平均
重合度は600であった。
(塩素化工程) ガラス製反応器に、600部のイオン交換水と、上で得
た塩化ビニル−エチレン共重合体100部と全投入し、
真空脱気したのち、容器内に窒素を入れ常圧とし、高圧
水銀灯を照射しながら、70°Cで塩素を吹き込み塩素
化を行なった。塩素含有量が68%に達したとき塩素化
反応を停止し、残存塩素を除去し、乾燥してCP V”
Cを得た。
比較例1 (共重合体の製造) ステンレスオートクレーブに250部のイオン交換水と
0.2部のセルロース誘導体(信越化学社製 メトロー
ズ605H50)と連鎖移動剤として0.05部のメル
カプトエタノールと0.8部の油溶性重合開始剤(日本
油脂部 パーブチルND)を投入し、容器内を真空脱気
してのち、容器内に100部の塩化ビニルと14部のエ
チレンを圧入した。その後59°Cで重合を行なった。
オートクレーブ内は反応開始時はBoKy/criであ
った。反応が進むにつれ、オートクレーブ内の内圧が上
昇し40Ky/crl となった。40Kg/crII
トナツタ時点で未反応の塩化ビニルとエチレンを除去し
塩化ビニル−エチレン共重合体を得た。
この共重合体はエチレン含有量が5重量%であり、平均
重合度が600であった。
(塩素化工程) 実施例−1と同様の方法により塩素化を実施し塩素含有
量68%のCPVC全得た。
比較例2 (共重合体の製造) セルロース誘導体の代わりに部分ケン化ポリビニルアル
コール(日本合成化学社製 ゴーセノールKH−17)
を使用することとした以外は比較例1と全く同様にして
エチレン含有量5重量%、平均重合度600の塩化ビニ
ル−エチレン共重合体を得た。
(塩素化工程) 実施例1と同様の方法により塩素化全実施し、塩素含有
量63%のCPVCを得た。
比較例8 (共重合体の製造) ステンレス製オートクレーブに200部のイオン交換水
と0.09部のセルロース誘導体(信越化学社製 メト
ローズ90SH100)と連鎖移動剤としてメルカプト
エタノール0.05部と0.04部の油溶性重合開始剤
(日本油脂製 パーロイルし)を投入し、容器内全真空
脱気してのち、容器内に塩化ビニルを圧入した。その後
66°Cで6時間重合を行ない、平均重合度600の塩
化ビニル重合体全得た。
(塩素化工程) 実施例1と同様の方法により塩素化を実施し、塩素含有
量68%のCPVCを得た。
比較例4 (共重合体の製造) 連鎖移動剤のメルカプトエタノールを使用せず油溶性重
合開始剤(パーロイルND)を0.15部とし、64℃
で重合を行なった以外は比較例1と全く同様にしてエチ
レン含有量5重量%、平均重合度600の塩化ビニル−
エチレン共重合体全得た。
(塩素化工程) 実施例1と同様の方法により塩素化を実施し、塩素含有
量68%のCPVC全得た。
実施例2 (共重合体の製造) 実1m例1においてエチレンの代わりにプロピレン全1
6部用いることとし、またメルカプトエタノールの代わ
りにn−ドデシルメルカプタン全0.08部用いること
とし重合温度全50°Cとした以外は実施例1と同様の
操作をしてプロピレンが4重量%の塩化ビニル−プロピ
レン共重合体全得た。この重合体の平均重合度は450
であった。
(塩素化工程) 実施例1と同様の方法により塩素化を実施し、塩素含有
量68%のcpvcを得た。
比較例5 (共重合体の製造) 比較例1においてエチレンの代わりにプロピレン10部
用いることとし、またメルカプトエタノールの代わりに
n−ドデシルメルカプタンを0.08部用いることとし
重合温度を50°Cとした以外は比較例1と同様の操作
をしてプロピレンが4重量%の塩化ビニル−プロピレン
共重合体を得た。この重合体の平均重合度は450であ
った。
(塩素化工程) 実施例1と同様の方法により塩素化を実施し、塩素含有
量63%のCPVCを得た。
実施例3 (共重合体の製造) 実施例1において余分のエチレンを排気する代りに、不
足の塩化ビニルを圧入する方法を行ない86Ky/cr
iの一定圧力で反応全行なった以外は実施例1と同様に
して塩化ビニル−エチレン共重合体全得た。この共重合
体はエチレン含有量5重量%であり、平均重合度は60
0であった。
(塩素化工程) 実施例1と同様の方法により塩素化全実施し、塩素含有
量68%のcpvcを得た。
比較例6 (共重合体の製造) 実施例1においてセルロース誘導体全メトローズ90 
SHI 00とし添加量を0.2部とし、油溶性重合開
始剤(バーブチルND)t−0,2部とし、エチレン量
を8部とし重合温度を64°Cとした以外は実施例1と
全く同様にしてエチレン含有量1重量%の塩化ビニル−
エチレン共重合体を得た。この共重合体の平均重合度は
600であった。
(塩素化工程) 実施例1と同様の方法により塩素化を実施し、塩素含有
量63%のCPVCを得た。
実施例4 (共重合体の製造) 実施例1において油溶性重合開始剤(パーブチルND)
を0.8部、連鎖移動剤メルカプトエタノール’t 0
.1部とし、エチレン全48部とし重合温度を55℃と
した以外は実施例1と全く同様にしてエチレン含有量9
重量%の塩化ビニル−エチレン共重合体を得た。この共
重合体の平均重合度は580であった。
(塩素化工程) 実施例1と同様の方法により塩素化を実施し、塩素含有
量63%のcpvc 全得た。
実施例5 (共重合体の製造) 実施例1において連鎖移動剤をトリクレン1.0部とし
重合温度全52°Cとした以外は実施例と全く同様にし
てエチレン含有量5重量%、平均重合度520の塩化ビ
ニル−エチレン共重合体を得た。
(塩素化工程) 実施例1と全く同様の方法により塩素化を実施し、塩素
含有量68%のcpvcを得た。
上述の実施例1〜5、比較例1〜6で得たCPVCをメ
チルエチルケトン対トルエンが4対1の混合溶媒にCP
VC7,5重量%溶解し、溶液が透明になるまでの溶解
速度を測定した。なお、この時の溶解温度は一5℃にて
実施した。
以上よりこの発明のCPVCが溶解性に優れていること
かわかる。
実施例に の実施例では、水とメタノールとの混合媒体を用い、沈
澱重合法によりエチレンと塩化ビニルとの共重合体を作
った。
(共重合体の製造) ステンレスオートクレーブに150部のイオン交換水と
、150部のメタノールと、0.2部の油溶性重合開始
剤(日本油脂製、パーブチルND)とを投入し、容器内
の酸素を除去してのち、容器内に100部の塩化ビニル
と22部のエチレンとを圧入した。その後、50℃でエ
チレンを除去しつつ、28Kg/iの一定圧力の下で7
時間重合を打なわせ、沈澱重合法によってエチレンと塩
化ビニルとの共重合体を得た。
この共重合体はエチレン含有量が5重量%であり平均重
合度が600であった。
(塩素化工程) イオン交換水を1000部とした以外は、実施例1と全
く同様にして塩素化を行い、塩素含有量68%のCPV
Cを得た。
実施例7 この実施例では、乳化重合法によってエチレンと塩化ビ
ニルとの共重合体を作った。
(共重合体の製造) ステンレスオートクレーブに800部のイオン交換水と
、2部のラウリル硫酸ナトリウムと、10部の過硫酸カ
リウムとを投入し、容器内を真空脱気してのち、容器内
に100部の塩化ビニルと40部のエチレンとを圧入し
た。その後、50℃で重合を開始させ、そのまま50°
Cでエチレンを除去しながら、40Kg/crrIの一
定圧力の下で6時間重合を行ない、エチレンと塩化ビニ
ルとの共重合体を得た。
この共重合体はエチレン含有量が9重量%であり、平均
重合度が700であった。
(塩素化工程) 実施例1と全く同じ方法によって塩素化を行い、塩素含
有量が68%のCPVCを得た。
また、実施例1〜7及び比較例1〜6で得たCPVCl
 5重量%を溶解温度10°Cにてメチルエチルケトン
対トルエン4対1の混合溶媒に溶解し、溶解速度、透明
性及び20°Cにおける粘度を測定した。粘度の測定に
はB型粘度計を使用した。粘度の単位はセンチボイズで
示されている。
次に、MEK、)ルエン、キシレン、ベンゼンに対する
溶解性を見た。この時の溶解湿度は50°C1CPVC
の濃度15重量%で実施した。
以上の対比により、実施例のものが比較例に比べて溶解
速度が早く、粘度が低く、透明性が良好であり、各種の
溶液に対する溶解性も良好であり、この発明のすぐれて
いることがわかる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、重量で塩化ビニル100部に対しエチレン又はプロ
    ピレンを8ないし70部の割合に混合し、この混合物を
    加圧下に重合開始剤の存在下に共重合させ、共重合の進
    行とともに塩化ビニルを補充するか又はエチレン若くは
    プロピレンを除去して、実質的に同一の温度及び圧力の
    下に共重合を進行させ、こうしてエチレン又はプロピレ
    ンが2−25重量%含まれている塩化ビニルの共重合体
    を作り、次いでこの共重合体を常法により塩素化するこ
    とを特徴とする、低粘度で透明な溶液を生成する塩素化
    塩化ビニル樹脂の製造方法。 2、塩化ビニルとエチレン又はプロピレンとの混合物を
    水性媒体中に分散させて共重合させる、特許請求の範囲
    第1項に記載する方法。 3、実質的にセルロース誘導体のみから成る分散剤を予
    じめ水性媒体中に添加してのち、塩化ビニルとエチレン
    又はプロピレンとの混合物を水性媒体中に分散させる、
    特許請求の範囲第2項に記載する方法。 4、重合開始剤として油溶性のものを用いる、特許請求
    の範囲第1項ないし第3項の何れかの項に記載する方法
    。 5、重合開始剤とともに連鎖移動剤を加えて共重合させ
    る、特許請求の範囲第1項ないし第4項の何れかの項に
    記載する方法。
JP25443486A 1986-10-24 1986-10-24 低粘度で透明な溶液を生成する塩素化塩化ビニル樹脂の製造方法 Pending JPS63108004A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6440504A (en) * 1987-08-07 1989-02-10 Kanegafuchi Chemical Ind Production of chlorinated vinyl chloride polymer
JPH04114013A (ja) * 1990-09-05 1992-04-15 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd 溶解性に優れた塩素化塩化ビニル系樹脂

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