JPS631077Y2 - - Google Patents

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JPS631077Y2
JPS631077Y2 JP7210282U JP7210282U JPS631077Y2 JP S631077 Y2 JPS631077 Y2 JP S631077Y2 JP 7210282 U JP7210282 U JP 7210282U JP 7210282 U JP7210282 U JP 7210282U JP S631077 Y2 JPS631077 Y2 JP S631077Y2
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JP
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crankshaft
generator
rotor
torsional
inertia
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JP7210282U
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JPS58173848U (ja
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  • Auxiliary Drives, Propulsion Controls, And Safety Devices (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はクランク軸の両端に慣性能率の大きさ
の異なる発電機用ロータを有する内燃機関で、主
として自動二輪車用内燃機関における捩り振動吸
収装置に関するものである。
近来自動二輪車においては、電気を必要とする
電装品の増加等により消費電力が増大し、その結
果発電機の発電容量の増加が望まれている。そこ
でその対策として、従来クランク軸の一端にのみ
発電機が設置されていたものを、クランク軸の両
端に発電機(主発電機及び副発電機)を設置する
ように改良した構成が既に提案されている(例え
ば実願昭56−189236(実開昭58−92135号公報参
照)。
ところが上記構成では、捩り振動吸収装置が設
けられておらず、クランク軸の捩り振動による騒
音、馬力のロス、軸受の早期破損等の不具合が発
生するおそれがある。
本考案は上記不具合に鑑み、クランク軸の両端
に慣性能率の異なる発電機用ロータを有する内燃
機関において、クランク軸の捩り振動を効率良く
吸収できる捩り振動吸収装置を提供することを目
的とするものである。
次に本考案の基礎となるものとして、クランク
軸の捩り振動の様子を知るために、クランク軸の
マスが両端に集中して分布していると考えた2自
由度の捩り振動系を考える。第1図のようにばね
定数kの軸Sの両端にそれぞれ慣性能率J1,J2
マスM1,M2が固定されている振動系では、軸S
上の振幅は軸Sに沿つて実線Aのように変化す
る。軸Sの両端の振幅a1,a2とマスM1,M2の慣
性能率J1,J2との関係は、a1・J1=a2・J2であり、
慣性能率の小さい側の振幅が大きくなる。これを
実際のクランク軸とクランク軸の両端に設けられ
た発電機とに当て嵌めて考えてみると、主発電機
に対し副発電機が小さい、即ち主発電機の慣性能
率よりも副発電機の慣性能率が小さい場合には、
クランク軸の副発電機側端部の振幅が主発電機側
に比べて大きくなることが分かる。このことは実
験によつても確認されている。
本考案は上記基礎的な解析結果を基に考案され
たものであり、慣性能率の小さなロータを有する
クランク軸端部にトーシヨナルダンパを設けたこ
とを特徴としている。
第2図は本考案による捩り振動吸収装置の横断
平面略図である。クランク軸1の中央に一体的に
固定されたスプロロケツト2は、チエーン3を介
してミツシヨンの入力軸に一体的に固定されたス
プロケツト4に連結され、クランク軸1の回転を
ミツシヨンに伝達するようになつている。クラン
ク軸1の右端には円筒面内側に磁石を有する主発
電機のロータ5が設けられ、左端には同様の副発
電機のロータ6が設けられている。各ロータ5,
6はそれぞれクランクケースに対し固定されたコ
イル7,8を半径方向のわずかな隙間を隔てて覆
い、それぞれ主発電機9及び副発電機10を形成
している。主発電機9のロータ5にはその円筒面
5a上に突起11が形成され、突起11にわずか
な間隔を隔てて電磁コイル12がクランクケース
上に固定されて、エンジン点火用の点火信号発生
装置13を形成している。副発電機10側にはト
ーシヨナルダンパー14及びフリーホイール15
が装着されている。なおここでは主発電機9のロ
ータ5よりも、副発電機10のロータ6の慣性能
率が小さく設定されている。
副発電機10近傍の横断平面部分図である第3
図で明らかなように、クランク軸1の左端のテー
パ面16にはハブ17が嵌合し、雌ねじ18にボ
ルト19が螺合することによりハブ17がクラン
ク軸1に固定されている。ハブ17の外向きフラ
ンジ20には前記ロータ6が、図示しないリベツ
トにより一体的に固定されている。更にフランジ
20のロータ6と反対側の面には円板状ベース2
1の内周部が固定されており、ベース21の外周
部のフランジ20側の面には円環状のゴムダンパ
22の一端面が焼付け等により固着されている。
ゴムダンパ22の他端面にはウエイト23が焼付
け等により固着されており、ウエイト23とベー
ス21とがゴムダンパ22により弾性的に連結さ
れている。ウエイト23の内周面は、フランジ2
0の外周面であるガイド部24により、回転方向
摺動自在かつハブ17と同心に支持されている。
ベース21の右側にはワンウエイクラツチの機
能を有するフリーホイール15が配置されてい
る。フリーホイール本体25は円筒形であり、ベ
ース21の右側面に当接しており、ボルト26が
雌ねじ27に螺合することによりベース21を介
してハブ17に一体的に固定されている。一方、
フリーホイールギヤ28はクランク軸1の段部2
9とハブ17との間で、回転自在にクランク軸1
に支持されており、外周部の歯部28aは図示し
ないアイドルギヤを介してスタータモータに連結
されており、又ギヤ28のボス部28bはクラン
ク軸1と同心の外周面を有している。ボス部28
bと半径方向に対向するフリーホイール本体25
の内周面は、一部がボス部28bの外周面に摺動
自在に当接しており、更にその当接部分より円周
方向に進むにつれボス部28bの外周面から徐々
に間隔が隔たるように形成されている。そのボス
部28bとホイール本体25の内周面との間に
は、クランク軸1と平行な中心線を有するローラ
30が回転自在かつボス部28bの外周面を移動
自在に挿入されている。ローラ30は、ボス部2
8bとホイール本体25の内周面との間隔の狭い
部分に位置する場合にはギヤ28のトルクをホイ
ール本体25に伝達し、間隔の広い部分ではから
回りしてトルクを伝達せず、ワンウエイクラツチ
と同様に作動するよう構成されている。31はホ
イール本体25にかしめて固定された板金製のカ
バーである。又32は図示しないクランクケース
に固定された発電機カバーである。
次に作動を説明する。まずスタータモータを始
動すると、第3図において、フリーホイールギヤ
28、ローラ30、フリーホイール本体25、ハ
ブ17を介してクランク軸1を回転させ、内燃機
関が始動する。内燃機関が始動してクランク軸1
が回転すると、フリーホイール本体25とボス部
28bとの間でローラ30の嵌合が解除され、か
ら回りするようになつて、クランク軸1のトルク
はフリーホイールギヤ28に伝達されることはな
い。クランク軸1の回転により、第2図に示すロ
ータ5,6が回転し、発電機9,10が発電を開
始し、又点火信号発生装置13が点火信号を発
し、内燃機関は作動を続ける。
クランク軸1に捩りトルクが発生すると、第1
図の基礎的原理に則り、慣性能率の小さい副発電
機10側の振幅が大きくなる。この振動によるク
ランク軸1の回転の変化は、第3図に示すハブ1
7に直接伝達されるが、一方ウエイト23はゴム
ダンパ22を介してハブ17に弾性的に連結され
ていることから、ウエイト23自身の慣性力によ
り一定の回転を続けようとする。その結果ウエイ
ト23とベース21間で捩れが発生し、ゴムダン
パ22が捩れる。そしてその時発生するゴムダン
パ22の内部摩擦により振動エネルギーが吸収さ
れクランク軸1の振動が抑制される。この時吸収
される振動エネルギーはゴムダンパ22の捩れの
度合い、即ち振幅に比例して増加するため、振幅
の大きい、即ち慣性能率の小さい側にトーシヨナ
ルダンパ14が設けられていることから、効率良
く振動吸収が行なわれ、制振効果が大きい。
以上説明したように本考案によると、慣性能率
の小さなロータ(副発電機10のロータ6)を有
する側のクランク軸1端部にトーシヨナルダンパ
14を設けたので、トーシヨナルダンパ14が振
幅の大きな箇所に配置されることになり、クラン
ク軸1の捩り振動を効率良く吸収できる捩り振動
吸収装置を得ることができる。又クランク軸1の
左右のアンバランスを可及的に解消できる利点も
ある。
なお通常発電機においては、慣性能率が小さい
ことは、小形であるということに繋る。従つて小
形の発電機側にトーシヨナルダンパ14を配置す
ることになることから、通常はダンパ14を設置
し易い利点もある。又第2図,第3図ではフリー
ホイール15を有する例を示したが、フリーホイ
ール15のないタイプにも同様に本考案が実施で
きることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
第1図は2自由度にモデル化した振動系の概念
図、第2図は本考案による捩り振動吸収装置を示
す横断平面略図、第3図は第2図の副発電機近傍
の拡大図である。 1……クランク軸、5,6……ロータ、9,1
0……発電機、14……トーシヨナルダンパ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. クランク軸の両端に慣性能率の異なる発電機用
    ロータを有する内燃機関において、慣性能率の小
    さなロータを有するクランク軸端部にトーシヨナ
    ルダンパを設けたことを特徴とする内燃機関の捩
    り振動吸収装置。
JP7210282U 1982-05-17 1982-05-17 内燃機関の「ねじ」り振動吸収装置 Granted JPS58173848U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7210282U JPS58173848U (ja) 1982-05-17 1982-05-17 内燃機関の「ねじ」り振動吸収装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7210282U JPS58173848U (ja) 1982-05-17 1982-05-17 内燃機関の「ねじ」り振動吸収装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS58173848U JPS58173848U (ja) 1983-11-21
JPS631077Y2 true JPS631077Y2 (ja) 1988-01-12

Family

ID=30081680

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7210282U Granted JPS58173848U (ja) 1982-05-17 1982-05-17 内燃機関の「ねじ」り振動吸収装置

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JP (1) JPS58173848U (ja)

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JPS58173848U (ja) 1983-11-21

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