JPS63107613A - Ｐｃ鋼線入りコンクリ−ト既製杭、及び同既製杭製造用型枠の端板 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、ＰＣ鋼線入りの中空コンクリート既製杭（い
わゆるコンクリートパイル）、及び該既製杭を製造する
為の型枠の端板に関するものである。

［従来の技術］ 第４図は、筒状の型枠１の両端をそれぞれ端板２（１個
のみ図示す）で覆って中空のコンクリート既製杭を製造
している状態を示す縦断面図である。

上記の端板２を貫通せしめてＰＣ鋼線３が配設され、テ
ンションＴが加えられる。４は中子である。

上記の型枠内にコンクリート５を注入、固化せしめると
第５図に示すような従来型のｐｃｍ線入りコンクリート
既製杭（以下、単に杭と略称することあり）が出来、Ｐ
Ｃ鋼線′３がその端部に突出している。この突出部を切
除するとＰＣ鋼線３′の如くになる。このように突出部
を切断したＰＣ鋼線３′の端部付近■の拡大詳細を第６
図に示す９粗雑に端部を切断すると実線で示したａの如
く。

切断面が杭５′の端面から若干突出して残る。これを手
工具で研摩して仕上げると、鎖線で示したｂの如く、そ
の周囲を杭５′の端面に揃えることは出来るが、これよ
りも削りこむことは容易でない。

［発明が解決しようとする問題点コ 第６図に示したようにＰＣ鋼線の端部が杭５′の端面と
ほぼ揃っていると、この杭５′の端面に矢印Ｆの如く衝
撃力を加えて打ち込むとき、この衝撃力の一部が直接的
にｐｃｍ線３′の上端に加えられ、このため亀裂Ｃを生
じ、杭５′の端部が欠損する。

従来技術に係るｐｃｉ線入りの既製コンクリート杭（第
６図）を欠損させずに打ち込むには、保護キャップ（図
示省略）を装着するなど、格別の手当を施さねばならな
い。

本発明は上述の事情に鑑みて為されたもので、格別の保
護手段を講じなくても欠損せしめる虞れなく打ち込むこ
とが出来るｐｃｍ線入りコンクリート既製杭、及び、上
記のＰＣ鋼線入りコンクリート既製杭を製造するに好適
な型枠用の端板を提供することを目的とする。

［問題点を解決するための手段］ 上記の目的を達成するため、本発明に係る杭は、その端
面において、ＰＣ鋼線の中心線が交わっている部分に、
上記ｐｃｓ線の中心線を取り囲む形の凹部を設け、かつ
、上記ＰＣ鋼線を上記凹部の底面と当該既製杭の端面と
の間において切断した。

また、上記の発明に係る杭を容易に製造する為に創作し
た本発明の型枠用端板は、ｐｃ鋼線を挿通する為の透孔
を有する短管状のボスを設けたものである。

上記の「透孔を有する短管状のボスを設ける」とは、「
透孔の周囲に輪状の厚肉部を設ける」ことと同意である
。

［作　　用コ 上記のように構成した杭は、ＰＣ鋼線の切断端がコンク
リート管の端面よりも引っ込んでいるので、コンクリー
ト管の端面を叩いてもＰＣ鋼線が直接的に衝撃を受けな
いので欠損する虞れが無い。

また、前記のように構成した端板を用いてコンクリート
の打設を行うと、前記のボス部に対応する凹部が出来る
ので、本発明に係る杭を容易に製造することが出来る。

［実施例］ 第１図乃至第３図は１本発明を適用して改良した１例で
ある端板６を用いて、本発明に係る杭を製造する工程の
１実施例の説明図である。

本例における第１図が、従来例を示した第４図に比して
異るところは、端板２にボス６ａを設けた点にある。第
１図の■部を拡大した第２図に示す如く、端板６にはＰ
Ｃ鋼線３を挿通するための透孔６ｂを設けると共に、こ
の透孔を中心孔として、型枠の内側（第２図において右
側）へ突出する短管状のボス６ａを設ける。

本発明において短管状とは、長さしが外径りよりも短い
か略同じであることを言い、直管状であっても良く、本
例（第２図）の如くテーパ管状であっても良い。

３ａは、ｐｃｉ線３にテンションを掛ける為に設けた雄
ネジである。

第２図に示したボス６ａを設けた端Ｆｉ６を用いてコン
クリートを打設（注入）すると、第３図に示す如く、杭
７の端面に、ＰＣ鋼線３を取り囲む凹部７ａが形成され
る。

第３図に示したｐｃｍ線３が、凹部７ａ内に突出してい
る部分（鎖線で示す）を、適宜の手段で切断する。切断
個所は特に限定されず、残り部分が端面７ｃよりも引っ
込んでいるよう、端面７Ｃと底面７ｂとの間で切断すれ
ば良い、切断面は粗であっても支障が無い。

このようにして製造した本例の杭７は、完成状態におい
てはＰＣ鋼線３が杭の端面７Ｃと交っていないが、端面
７ｃと中心線３ｂとの交点Ｅの周囲に凹部７ａが形成さ
れ、ＰＣ鋼線３の断端部Ｇは杭の端面７Ｃよりも内側（
凹部７ａ内）に位置している。このため、該端面７Ｃに
打撃を加えて打込作業を行っても、Ｐ（Ｊ９線３は直接
的な衝撃を受けず、欠損を誘発する虞れが無い。

［発明の効果］ 以上詳述したように、本発明のＰＣ鋼線入りコンクリー
ト既製杭は、格別の保護手段を講じないで打込作業を行
っても欠損を生じる虞れが無い。

また、本発明の型枠用の端板を用いると、上記発明に係
る杭を迅速、容易に製造することが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第３図は、本発明の１実施例を示し、本発明
に係る端板を用いて本発明の杭を製造する工程の説明図
である。 第４図及び第５図は従来例の杭の製造工程の説明図、第
６図はその不具合の説明図である。 １・・・筒状の型枠、２・・・従来例の端板、３・・・
ｐｃ鋼線、４・・・中子、５・・・コンクリート、５′
・・・従来例の杭、６・・・本発明を適用して構成した
端板、６ａ・・・ボス、６ｂ・・・透孔、７・・・本発
明の１実施例に係る杭、７ａ・・・凹部、７ｂ・・・底
面、７ｃ・・・端面。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、ＰＣ鋼線を貫通せしめて埋設した中空のコンクリー
   ト既製杭において、当該既製杭の端面にＰＣ鋼線の中心
   線が交わっている部分に、上記ＰＣ鋼線の中心線を取り
   囲む形の凹部を設け、かつ、上記ＰＣ鋼線を上記凹部の
   底面と当該既製杭の端面との間において切断したことを
   特徴とする、ＰＣ鋼線入りコンクリート既製杭。 ２、ＰＣ鋼線を貫通せしめて埋設した中空のコンクリー
   ト既製杭を製造するための型枠において、その端部を構
   成している端板に、ＰＣ鋼線を貫通せしめるための透孔
   を有する短管状のボスを設けたことを特徴とする、コン
   クリート既製杭製造用型枠の端板。