JPS63106448A - 車輌用自動変速機の油圧制御装置 - Google Patents

車輌用自動変速機の油圧制御装置

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JPS63106448A
JPS63106448A JP61250423A JP25042386A JPS63106448A JP S63106448 A JPS63106448 A JP S63106448A JP 61250423 A JP61250423 A JP 61250423A JP 25042386 A JP25042386 A JP 25042386A JP S63106448 A JPS63106448 A JP S63106448A
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valve
gear
brake
hydraulic
port
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Yuji Kashiwabara
裕司 柏原
Yutaka Taga
豊 多賀
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、自動車等の車輌に用いられる自動変速機の油
圧制御装置に係り、特にアイドル運転時のクリープ低減
制御に関連して車輌の後退を阻止するヒルホールド制御
を行う油圧制御装置に係る。
従来の技術 自動車等の車輌に用いられる自動変速機に於ては、車輌
が実質的に停止している信号待ち等のアイドル運転時に
はマニュアルシフトレンジがDレンジであっても歯車変
速装置をニュートラル状態或いはニュートラル状態相当
にすべく前記歯車変速装置の摩擦係合装置のうちのフォ
ワードクラッチを解放或いはフォワードクラッチの係合
圧を前進変速段達成時に比して低くして該フォワードク
ラッチが滑りを生じ得るようにすることにより、或いは
流体式継手のトルク伝達容量を低減せしめることにより
内燃機関の出力トルクが前記歯車変速装置に伝達されな
いようにしてクリープの発生を防止し、更にこの時には
車輌が運転者の意に反して後退することを防止し、坂道
発進が行われにくくなることを回避するために、前記歯
車変速装置の複数個の摩擦係合装置のうちの一つのシフ
ト用ブレーキ、例えばセカンドコーストブレーキを係合
させて前記歯車変速装置の出力軸が車輌後進方向へ回転
することを阻止すること、即ちヒルホールド制御を行う
ことが既に提案されており、これは特開昭61−554
55号公報に示されている。
発明が解決しようとする問題点 上述の如きヒルホールド制御は、車輌が実質的に停止し
ていてクリープ低減制御が行われる時にのみ厳格に行わ
れるべきであり、さもないとヒルホールド制御のための
シフト用ブレーキの係合により本来はあり得ない組合せ
にて歯車変速装置の摩擦係合装置が係合して大きいショ
ックが生じ、また摩擦係合装置及び歯車変速装置自体に
大きい衝撃が作用してそれらの耐久性が著しく損なわれ
る虞れがある。
例えば、ヒルホールド制御を行う前記シフト用ブレーキ
が歯車変速装置のサンギアの自転を阻止するセカンドコ
ーストブレーキである場合には、誤ってDレンジの第三
速段による減速運転中に前記セカンドコーストブレーキ
が係合作動すると、第三速段を形成すべく歯車変速装置
の入力部材とサンギアとを直接係合するダイレクトクラ
ッチと前記セカンドコーストブレーキとが同時に係合す
ることになり、このため歯車変速装置の出力軸の回転が
阻止されようとして非常に大きいショックが生じ、また
これに伴いそれら摩擦係合装置及び歯車変速装置の構成
部材に大きい衝撃が作用するようになり、これらの耐久
性が著しく低下するようになる。
本発明は上述の如き問題点を解決する改良された油圧制
御装置を提供することを目的としている。
問題点を解決するための手段 上述の如き目的は、本発明によれば、複数個の油圧係合
装置の係合と解放により複数個の変速段の間に切換えら
れる歯車変速装置を有し、前記複数個の摩擦係合装置は
係合することにより前記歯車変速装置の出力軸が車輌後
進方向へ回転することを阻止する油圧作動式のシフト用
ブレーキを含んでいる車輌用自動変速機の油圧制御装置
に於て、マニュアルシフトレンジが所定の走行レンジに
設定されていて車輌が実質的に停止しているアイドル運
転時に於てクリープの発生を防止するクリープ低減制御
を行う時に前記シフト用ブレーキの油圧サーボ室へ油圧
を供給する油路が変速段の切換を行うシフト弁を経由し
て設けられ、前記シフト弁が特定の変速段切換位置にあ
る時にのみ前記油路の連通が確立するよう構成されてい
ることを特徴とする油圧制御装置によって達成される。
発明の作用及び効果 上述の如き構成によれば、ヒルホールド制御を行うシフ
ト用ブレーキの油圧サーボ室への油圧の供給がシフト弁
を経由して行われ、前記シフト弁が特定の変速段切換位
置にある時にのみ前記油圧サーボ室に対する油圧の供給
が行われるから、特定の変速段、例えば前記シフト用ブ
レーキがセカンドコーストブレーキである場合には前記
シフト弁が第二速段切換位置にある時にのみ前記油圧サ
ーボ室に対する油圧の供給が行われて該セカンドコース
トブレーキがヒルホールド制御のために係合するが、そ
れ以外の時には誤ってヒルホールド制御の指示が行われ
ても前記油圧サーボ室に油圧が供給されず、前記シフト
用ブレーキが誤って係合することが回避され、これの誤
った係合によって大きい変速ショックが生じること及び
摩擦係合装置や歯車変速装置に大きい衝撃が作用してこ
れらの耐久性が損なわれることが回避されるようになる
実施例 以下に添付の図を参照して本発明を実施例について詳細
に説明する。
第1図は本発明による油圧制御装置と組合せられて用い
られる車輌用自動変速機の一例を解図的に示している。
車輌用自動変速機10は、それ自身周知とされているも
のであり、原動機である内燃機関100の出力軸102
に駆動連結されたポンプ22とタービン24とステータ
26とを有する三要素一段二相型の一般的な流体式トル
クコンバーク20と、補助変速装置としての歯車変速装
置30とを存しており、歯車変速装置30は流体式トル
クコンバータ20の出力部材であるタービン24に駆動
連結された入力軸32と車輌の図示されていない駆動車
輪に駆動連結された出力軸34とを?ji数個の変速比
のうちから選択された一つの変速比をもって駆動連結す
る複数個の変速段と人力軸32と出力軸34とを駆動連
結関係より切離す中立段にュートラル)との間に切換え
られるようになっている。
歯車変速装置30は、オーバドライブ装置としての遊星
歯車装置40を有しており、遊星歯車装置40は、入力
軸32に連結されたキャリア42と、キャリア42によ
って担持されたプラネタリビニオン44と噛合したサン
ギア46及びリングギア48と、キャリア48とサンギ
ア46の間に設けられたワンウェイクラッチ(Fo)5
0と、キャリア48とサンギア46とを選択的にトルク
伝達関係に接続するODクラッチ(Co )52と、サ
ンギア46をトランスミッションケースに対し選択的に
固定するODブレーキ(Bo )54とを有しており、
ODクラッチ52の係合によって直結段を達成し、OD
ブレーキ54の係合によって増速段を達成するようにな
っている。
歯車変速装置30は遊星歯車装置40とは別に前進三段
後進一段を達成する遊星歯車装置60を有しており、遊
星歯車装置60は、フロントサンギア62及びリアサン
ギア64と、フロントサンギア62とリアサンギア64
とを互いに連結するサンギア軸66と、フロントリング
ギア68及びリアリングギア70と、フロントサンギア
62及びフロントリングギア28とに噛合したフロント
プラネタリビニオン72及び該ビニオンを担持したフロ
ントキャリア74と、リアサンギア64とリアリングギ
ア70とに噛合したリアプラネタリビニオン76及び該
ビニオンを担持したリアキャリア78と、フロントリン
グギア68を遊星歯車装置40の出力部材であるリング
ギア48に選択的にトルク伝達関係に接続するフォワー
ドクラッチ(C+ )80と、サンギア軸66をリング
ギア48に選択的にトルク伝達関係に連結するダイレク
トクラッチ(C2)82と、サンギア軸66を選択的に
トランスミッションケースに対し固定してその回転を阻
止するセカンドコーストブレーキ(B+ )84と、エ
ンジンドライブ時にのみロック状態1こなるワンウェイ
クラッチ(F+ )86を介してサンギア軸66に接続
され係合作動することによりサンギア軸66の一方向の
回転を阻止するセカンドブレーキ(B2 )88と、リ
アキャリア78を選択的にトランスミッションケースに
対し固定して該リアキャリアの回転を阻止するファース
ト&リバースブレーキ(B3 )90と、リアキャリア
78とトランスミッションケースとの間に設けられてエ
ンジンドライブ時にのみロック状態になるワンウェイク
ラッチ(F2)92とを有し、フロントキャリア74と
リアリングギア70とが出力軸34にトルク伝達関係に
固定されており、上述の二つのクラッチ80及び82と
三つのブレーキ84.88.90が次に示されている表
に従って係合或いは解放されることにより前進三段後進
一段を達成するようになっている。
第1速    QO×××××△X△ D 第2速    ○○xxxQxΔΔX第3速   
 O○0×XOXΔX× 0/D     xO00XOX×××第1速    
O○xxxxx△×Δ S 第2速    00XXO○×Δ△X第3速   
 oooxxoxΔ×× L 第1速    oox x x x○Δ×Δ第2速
    oo’xx○O×△Δ×この一覧表に於て、0
印は当該クラッチ又はブレーキが係合されていることを
示し、X印は当該クラッチ又はブレーキが解放されてい
ることを示し、△印は当該ワンウェイクラッチがエンジ
ン側より車輌を駆動するエンジンドライブ時には係合(
ロック)され、車輌側よりエンジンが駆動されるエンジ
ンブレーキ時には解放(フリー)されることを示してい
る。尚、Lレンジに於ては、第二速段のアップシフトは
行われず、第二速段より第一速段のダウンシフトが行わ
れる。
第2図は本発明による油圧制御装置の一つの実施例をそ
の要部について示している。第2図に於て、110はマ
ニュアルシフト弁を示しており、マニュアルシフト弁1
10は油圧入口ポート114を有している。油圧入口ポ
ート114にはオイルポンプ120によりオイルパン1
22より吸い上げられてライン油圧制御弁(プライマリ
レギュレータ弁)124によって調圧されたライン油圧
PLが油路126を経て供給されるようになっている。
マニュアルシフト弁110は、図示されていないマニュ
アルシフトレバ−によって駆動されるスプール弁112
を有し、マニュアルシフトレンジがDレンジである時に
は油圧入口ボート114をDレンジボート116に連通
接続し、これに対しマニュアルシフトレンジがSレンジ
である時には油圧入口ポート114をSレンジボート1
18に連通接続するようになっている。
Dレンジポート116は油路300,302を経て2−
3速シフト弁140のポート146に連通接続され、S
レンジポート118は油路304によって2−3速シフ
ト弁140のもう一つのポー)148に連通接続されて
いる。
2−3速シフト弁140はスプール弁142を存し、ス
プール弁142は、ポート144に油圧が供給されてい
ない時には図にて右半分に示されている如き上昇位置に
あってポート146をポート1ら0に連通接続し且ボー
ト148をポート152に連通接続し、これに対しポー
ト144に油圧が供給されている時には図にて左半分に
示されている如き降下位置に位置してポート146とポ
ート150との連通を遮断し且ボート148とポート1
52との連通を遮断してポート152をドレンポート1
54に連通接続するようになっている。ポート144に
対する油圧の供給は図示されていないソレノイド弁によ
りそれ自身周知の態様にて行われ、第三速段或いはオー
バドライブ段(0/D)を達成する時にのみポート14
4に油圧が供給されるようになっている。従って、スプ
ール弁142は、第−速段或い第二速段の達成時には前
記上昇位置に位置し、これに対し第三速段或いはオーバ
ドライブ段の達成時には前記降下位置に位置する。
ポート150は油路306によってブレーキ制御弁18
0のポート186に連通接続されている。
ポート152は、油路308、セカンドコーストモジュ
レータ弁160、油路310を経てチェック弁170の
ポート172に連通接続されている。
尚、2−3速シフト弁140は、ポート146.148
.150.152及びドレンボート154以外に一般的
構造としての複数個のポートを存しており、これらポー
トは周知の2−3速シフト弁に於ける場合と同様にスプ
ール弁142により切換接続され、変速制御を行うよう
になっている。
チェック弁170は、入口ボート172以外にもう一つ
の入口ポート174と一つの出口ポート176とを有し
ており、チェックボール178の作用によって入口ボー
ト172に油圧が供給されている時には人口ボート17
4を閉じ、これに対し入口ボート174に油圧が供給さ
れている時には入口ボート172を閉じるようになって
いる。
入口ポート174は油路312によってブレーキ制御弁
180のポート188に連通接続され、出口ポート17
6は油路314によって1−2速シフト弁130のポー
ト136に連通接続されている。
1−2速シフト弁130はスプール弁132を宵し、ス
プール弁132は、ポート134に油圧が供給されてい
ない時には図にて右半分に示されている如き上昇位置に
位置してポート136と138とを連通接続し、これに
対し信号油圧ポート134に油圧が供給されている時に
は図にて左半分に示されている如き降下位置に位置して
ポート136と138との連通を遮断してポート138
をドレンポート139に連通接続するようになっている
。ボート134には図示されていないソレノイド弁の作
用により第一速段達成時にのみ油圧が供給され、これに
よりスプール弁132は、第二速段、第三速段或いはオ
ーバドライブ段の達成時には前記上昇位置に位置し、第
一速段達成時にのみ図にて前記降下位置に位置する。
ポート138は油路316によってセカンドコーストブ
レーキ84の油圧サーボ室85に連通接続されている。
尚、1−2速シフト弁130は、ポート136.138
及びドレンボート139以外に一般的構造としての複数
個のボートを有しており、これらボートは周知の1−2
速シフト弁に於ける場合と同様にスプール弁132によ
って切換接続され、変速制御を行うようになっている。
ブレーキ制御弁180はスプール弁182とプラグ18
4とを冑し、スプール弁182は、図にて上半分に示さ
れている如き左側位置にある時にはポート186と18
8とを連通接続し且ボート190と192との連通を遮
断してボート192をドレンボート198に連通接続し
、これに対し図にて下半分に示されている如き右側位置
にある時にはポート186を閉じてボート188をドレ
ンボート187に連通接続し且ボート190と192と
を連通接続するようになっている。
ポート190は油路314及び油路300によってマニ
ュアルシフト弁110のDレンジボート116に連通接
続され、ボート192は油路316によってクラッチ制
御弁200のボート208に連通接続されている。
スプール弁182は、ボート194及び196に与えら
れる油圧によって駆動され、ポート194と196の少
なくとも何れか一方に所定値Psset以上の信号油圧
Psが供給されている時には前記左側位置、即ちヒルホ
ールド制御解除位置に位置し、これに対しポート194
と196の何れにも所定値P 5set以上の信号油圧
Psが供給されていない時には前記右側位置、即ちヒル
ホールド制御位置に位置するようになっている。ボート
194は油路318によって油路320に連通接続され
て油路320の信号油圧Psを供給されるようになって
おり、またポート196は図示されていない油路によっ
てスロットル油圧或いはフォワードクラッチ80のサー
ボ油圧(クラッチ油圧)を供給されるようになっている
油路320はソレノイド弁240の弁要素242により
開閉されるドレンボート244に連通接続され、ソレノ
イド弁240の電磁コイル246に与えられるパルス信
号のデユーティ比りに応じて弁要素242がドレンボー
ト244をそのデユーティ比りに応じた時間比をもって
繰返し開閉することにより油路320にはそのデユーテ
ィ比りに応じた信号油圧Psが生じるようになっている
ソレノイド弁240はノーマリクローズ型のソレノイド
弁により構成されており、これにより油路320の信号
油圧Psは電磁コイル246に与えられるデユーティ比
りの増大に応じて低下する。
油路320は、元油圧を供給されるべく絞り280、油
路322、モジュレータ弁250、油路324を経て油
路126に連通接続され、これにより油路322にはモ
ジュレータ弁250によって所定の一定圧に調圧された
モジュレート油圧Piが供給される。
油路320は、油路318によってブレーキ制御弁18
0のポート194に連通接続していると共に油路326
、絞り282を経てクラッチ制御弁200のボート21
0に連通接続されている。
クラッチ制御弁200はスプール弁220と二つのプラ
グ204及び206とを有し、スプール弁202は、油
路328によって油路300に連通接続されてライン油
圧PLを供給されるポート212のドレンボート216
に対する連通度合を制御することによって出口ボート2
14の油圧を調圧するようになっており、その調圧値は
圧縮コイルばね218がスプール弁202に与える図に
て左方向のばね力とプラグ204及び206によってス
プール弁202に直接的に与えられる図にて左方向の押
圧力の増大に応じて増大するようになっている。出口ポ
ート214は、絞り284、油路320を経てフォワー
ドクラッチ80の油圧サーボ室81に連通接続されてい
る。
また油路328と油路330とは一方向弁260によっ
て接続されており、一方向弁260は油路330より油
路328への油の流れ、即ち油のドレン流れのみを許す
ように構成されている。
マニュアルシフトレンジがDレンジに設定されていて第
一速段が成立している時には1−2速シフト弁130の
スプール弁132は降下位置にあり、2−3速シフト弁
140のスプール弁142は上昇位置にある。クリープ
低減制御及びヒルホールド制御がまだ開始されていなく
てソレノイド弁240にオフ信号が与えられている間は
油路320の信号油圧Psはモジュレータ弁250の出
力油圧Paと同じ油圧に設定され、この油圧がブレーキ
制御弁180のボート194とクラッチ制御弁′200
のボート210とに供給される。従ってこの時にはブレ
ーキ制御弁180のスプール180は左側位置、即ちヒ
ルホールド制御解除位置に位置し、これによりボート1
86が閉じられ七ボート188がドレンボート187に
連通接続され、またボート190がボート192に連通
することにより油路300.314よりのライン油圧P
Lが油路316を経てクラッチ制御弁200のボート2
08に入り、これによりクラッチ制御弁200はボート
210に与えられている信号油圧Psに加えてボート2
08に供給されたライン油圧pLの作用によって左側位
置、即ち通常モード位置に位置し、ドレンボート216
が完全に閉じられることによってボート212に与えら
れたライン油圧pLが減圧されることなくそのままボー
ト214より油路330を経てフォワードクラッチ80
の油圧サーボ室81に導入される。従ってこの時にはフ
ォワードクラッチ80は完全係合して第一速段が達成さ
れる。二の時にはブレーキ制御弁180のボート186
が閉じられていてボート188がドレン接続され、しか
も1−2速シフト弁130のボート136が閉じられて
ボート138がドレン接続されていることにより、セカ
ンドコーストブレーキ84のサーボ油圧室85には何の
油圧も供給されず、セカンドコーストブレーキ84は解
放状態を維持する。
マニュアルシフトレンジがDレンジに設定されている状
態下にて内燃機関100のスロットル開度がアイドル開
度位置にまで戻され、しかも車速が0に極く近い所定値
以下にまでなると、クリープ低減制御及びヒルホールド
制御を行うべくソレノイド弁240の電磁コイルにパル
ス信号が与えられ、そのデユーティ比りを時間の経過と
共に増大することが行われる。電磁コイル246に与え
られるパルス信号のデユーティ比りの増大に応じて油路
320の信号油圧Psは時間の経過と共に徐々に減少し
、その信号油圧Psが所定値P 5setにまで低下す
ると、ブレーキ制御弁180のスプール182が前記左
側位置より前記右側位置に切換わり、ボート188がド
レンボート187に代えてボート186に連通し、また
ボート192がボート190に代えてドレンボート19
8に連通ずる。
この時にはボート208にライン油圧PLが供給されな
くなるため、クラッチ制御弁200の調圧値、即ちクラ
ッチ油圧はボート210に与えられる信号油圧Psによ
り決まり、信号油圧Psの減少に伴いドレンボート21
6が開かれるようになってボート214よりフォワード
クラッチ80のサーボ油圧室81に供給されるクラッチ
油圧(サーボ油圧)が低下し、これによりフォワードク
ラッチ80が非完全係合状態となり、これが滑りを生じ
得るようになる。これによって流体式トルクコンバータ
20の出力トルクが遊星歯車装置60の一つの入力部材
であるフロントリングギア68に伝達されることが阻止
され、アイドル振動の低減と同時にクリープの発生が防
止される。即ちクリープ低減制御が実行される。
この時にはブレーキ制御弁18が上述の如く切換わって
いてボート186と188とが連通しているから、2−
3速シフト弁140のスプール弁142が上昇位置、即
ち第−速段或いは第二速段を達成する切換位置にあれば
、マニュアルシフト弁110のDレンジポート116に
現れているうイン油圧PLが油路300.302.2−
3速シフト弁140のポート146及び150、油路3
06、ブレーキ制御弁108のポート186及び188
、油路312、チェック弁170、油路314を経て1
−2速シフト弁130のポート136にまで来ており、
従ってこの時に1−2速シフト弁130のスプール弁1
32が上昇位置にあれば、即ち第二速、第三速成いはオ
ーバドライブ段を達成する切換位置にあれば、ポート1
36のライン油圧PLがポート138より油路316を
経てセカンドコーストブレーキ84の油圧サーボ室85
に供給され、セカンドコーストブレーキ84が係合し、
サンギア軸66が固定されるようになる。サンギア軸6
6が固定されると、フロントサンギア62及びリアサン
ギア64の各々の回転が阻止されることによりワンウエ
イク与ツチ92の作用によって出力軸34が車輌後進方
向へ回転することが阻止され、所謂ヒルホールド制御が
行われる。
第3図に示されたタイムチャートに於ては、時点T!に
てソレノイド弁240の電磁コイル246に所定のデユ
ーティ比りのパルス信号を与えてクリープ低減制御が開
始され、時点T2にて電磁コイル246に与えられるパ
ルス信号のデユーティ比りが所定値D setになり、
これに応じて信号油圧Psが所定値P 5setになり
、ブレーキ制御弁180がヒルホールド制御位置に切換
わり、その時点T2より所定時間が経過した時点T3に
て1−2速シフト弁130が二速−三速−OD切換位置
に切換わってセカンドコーストブレーキ84の油圧サー
ボ室85にライン油圧PLが供給され、ヒルホールド制
御が実行される。
上述の如くヒルホールド制御の開始はブレーキ制御弁1
80の切換のみに依存せず、ブレーキ制御弁180の切
換後に於ては1−2速シフト弁130の切換によって任
意の時点にてヒルホールド制御を開始することができ、
ヒルホールド制御の開始時点をクリープ低減制御の実行
に対し任意の状態下にて行うことが可能になる。
誤作動によりソレノイド弁240にブレーキ制御弁18
0をヒルホールド制御位置に切換えるに充分なデユーテ
ィ比りのパルス信号が与えられ、また1−2速シフト弁
が第二速、第三速、或いはオーバドライブ段を達成する
切換位置に切換わっても2−3速シフト弁が第−速段或
いは第二速段を達成する切換位置に切換わらない限りセ
カンドコーストブレーキ84の油圧サーボ室85にはラ
イン油圧が供給されず、これによりこの時に誤ってセカ
ンドコーストブレーキ84が係合することが回避される
。2−3速シフト弁140が第−速段或いは第二速段を
達成する切換位置にある時には、前述の表に従ってダイ
レクトクラッチ82は解放されているから、このダイレ
クトクラッチ82が係合した状態にてセカンドコースト
ブレーキ84が係合することが確実に回避され、ダイレ
クトクラッチ82とセカンドコーストブレーキ84との
ダブルロックが防止される。
また、1−2速シフト弁130が第一速段を達成する切
換位置にある時には、ポート138がポート136より
切離されてドレンポート139に接続されるから、第一
速段達成時にセカンドコーストブレーキ84が係合して
誤って第二速段が達成することが回避される。
マニュアルシフトレンジがSレンジに設定されている時
にはマニュアルシフト弁110のSレンジポート118
よりライン油圧が2−3速シフト弁140のポート14
8に与えられ、この時に2−3速シフト弁140が第−
速段或いは第二速段を達成する切換位置に切換わってい
れば、ポート148のライン油圧PLはポート152よ
り油路308を経てセカンドコーストモジュレータ弁1
60に与えられ、セカンドコーストモジュレータ弁16
0によって所定値に減圧されてセカンドコーストモジュ
レータ油圧として油路310、チェック弁170、油路
314を経て1−2速シフト弁130のポート136に
与えられ、そしてこの時に1−2速シフト弁130が第
二速段、第三速段或いはオーバドライブ段を達成する切
換位置にあれば、ポート136のセカンドコーストモジ
ュレータ油圧がポート138より油路136を経てセカ
ンドコーストブレーキ84の油圧サーボ室85に供給さ
れ、そのセカンドコーストモジュレータ油圧をもってセ
カンドコーストブレーキ84が係合する。
これによりSレンジ第二速に於ける時とヒルホールド制
御時に於ける時のセカンドコーストブレーキ84の係合
圧を各々任意の値に設定することが可能になる。
ヒルホールド制御及びクリープ低減制御を解除して車輌
の発進のために第一速段を達成する際には、ソレノイド
弁240の電磁コイル246に与えるパルス信号のデユ
ーティ比りを低減することが行われる。これにより油路
320の信号油圧PSはデユーティ比の増大に伴い増大
し、クラッチ制御弁200のポート210に与えられる
油圧が上昇することによってクラッチ制御弁200の調
圧値が増大し、これによってフォワードクラッチ80の
油圧サーボ室81に与えられるクラッチ油圧が増大し、
フォワードクラッチ80の係合圧が増大する。信号油圧
Psが所定値P 5setにまで上昇すると、二の時に
はフォワードクラッチ80の係合圧も充分大きくなって
いてセカンドコーストブレーキ84が解放されても車輌
が後退することがなくなり、この時にはその信号油圧P
sがブレーキ制御弁180のポート194にも与えられ
ることによってブレーキ制御弁180のスプール182
が左側位置、即ちヒルホールド制御解除位置へ駆動され
、これによってポート186は閉じられてポート188
がドレンポート187に接続され、セカンドコーストブ
レーキ84の油圧サーボ室85の油圧がドレンされ、こ
の時にまだ1−2速シフト弁130が一速切換位置に切
換わっていなくてもセカンドコーストブレーキ84が解
放され、車輌の発進可能な第一速段が達成されるように
なる。
また、上述の実施例に於ては、ブレーキ制御弁180の
ポート196にはスロットル油圧或いフォワードクラッ
チ80のクラッチ油圧が供給されることにより、ブレー
キ制御弁180は、スロットル油圧が所定値以上である
時、即ち内燃機関100のスロットル開度がアイドル開
度でない時、或いはフォワードクラッチ80のクラッチ
油圧が所定値以上である時、即ちフォワードクラッチ8
0の係合力の低減によるクリープ低減制御が行われてい
ない時には、強制的にヒルホールド制御解除位置に切換
わり、セカンドコーストブレーキ84の係合が禁止され
る。
以上に於ては、本発明を特定の実施例について詳細に説
明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本
発明の範囲内にて他の種々の実施例が可能であることは
当業者にとって明ら゛かであろう。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による油圧制御装置とを組合せられて用
いられる車輌用自動変速機の一例を示すスケルトン図、
第2図は本発明による油圧制御装置の一つの実施例をそ
の要部について示す概略構成図、第3図は本発明による
油圧制御装置の作動を示すタイムチャートである。 10・・・自動変速機、20・・・流体式トルクコンバ
ータ、22・・・ポンプ、24・・・タービン、26・
・・ステータ、30・・・歯車変速装置、32・・・入
力軸、34・・・出力軸、40・・・遊星歯車装置、4
2・・・キャリア、44・・・プラネタリピニオン、4
6・・・サンギア。 48・・・リングギア、50・・・ワンウェイクラッチ
。 52・・・ODクラッチ、54・・・ODブレーキ、6
0・・・遊星歯車装置、62・・・フロントサンギア、
64・・・リアサンギア、66・・・サンギア軸、68
・・・フロントリングギア、70・・・リアリングギア
、72・・・フロントプラネタリピニオン、74・・・
フロントキャリア、76・・・リアプラネタリピニオン
、78・・・リアキャリア、80・・・フォワードクラ
ッチ、81・・・油圧サーボ室、82・・・ダイレクト
クラッチ、84・・・セカンドコーストブレーキ、85
・・・油圧サーボ室、86・・・ワンウェイクラッチ、
88・・・セカンドブレーキ、90・・・ファースト&
リバースブレーキ、92・・・ワンウェイクラッチ、1
00・・・内燃機関、102・・・出力軸、110・・
・マニュアルシフト弁、112・・・スプール弁、11
4・・・油圧入口ポート、116・・・Dレンジポート
、118・・・Sレンジボート、120・・・オイルポ
ンプ、122・・・オイルパン、124・・・ライン油
圧制御弁、126・・・油路。 131・・・1−2速シフト弁、132・・・スプール
弁。 134.136.138・・・ボート、139・・・ド
レンボート、140・・・2−3速シフト弁、142・
・・スプール弁、144.146.148.150.1
52・・・ボート、154・・・ドレンポート、160
・・・セカンドコーストモジュレータ弁、170・・・
チェック弁、172.174・・・人口ポート、176
・・・出口ポート、178・・・チェックボール、18
0・・・ブレーキ制御弁、182・・・スプール弁、1
84・・・プラグ、186・・・ボート、187・・・
ドレンポート、 190.192.194.196・・
・ボート。 198・・・ドレンポート、200・・・クラッチ制御
弁。 202・・・スプール弁、204.204・・・プラグ
。 208.210.212.214・・・ボート、216
・・・ドレンポート、218・・・圧縮コイルばね、2
40・・・ソレノイド弁、242・・・弁要素、244
・・・ドレンポー)、246・・・電磁コイル、250
・・・モジュレータ弁、260・・・一方向弁、280
.282.284・・・絞り、300.302.304
.306、308、310、312.314、316.
318.320.322.324.326.328.3
30・・・油路。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1.  複数個の油圧係合装置の係合と解放により複数個の変
    速段の間に切換えられる歯車変速装置を有し、前記複数
    個の摩擦係合装置は係合することにより前記歯車変速装
    置の出力軸が車輌後進方向へ回転することを阻止する油
    圧作動式のシフト用ブレーキを含んでいる車輌用自動変
    速機の油圧制御装置に於て、マニュアルシフトレンジが
    所定の走行レンジに設定されていて車輌が実質的に停止
    しているアイドル運転時に於てクリープの発生を防止す
    るクリープ低減制御を行う時に前記シフト用ブレーキの
    油圧サーボ室へ油圧を供給する油路が変速段の切換を行
    うシフト弁を経由して設けられ前記シフト弁が特定の変
    速段切換位置にある時にのみ前記油路の連通が確立する
    よう構成されていることを特徴とする油圧制御装置。
JP61250423A 1986-10-21 1986-10-21 車輌用自動変速機の油圧制御装置 Granted JPS63106448A (ja)

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JP61250423A JPS63106448A (ja) 1986-10-21 1986-10-21 車輌用自動変速機の油圧制御装置
US07/109,305 US4879925A (en) 1986-10-21 1987-10-16 Hydraulic control system for automatic transmission, incorporating fail safe and progressive creep control and hill hold control

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JPS63106448A true JPS63106448A (ja) 1988-05-11
JPH0587707B2 JPH0587707B2 (ja) 1993-12-17

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