JPS63106444A - 伝動ベルト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は無段変速機等のＶ溝プーリ間に掛は渡して用い
る伝動ベルトに関するものである。

（従来の技術） この種伝動ベルトは、多数の平行ピンを相隣れるもの同
士リンクプレートにより相互に連結してなる無終端リン
ク連結体を具え、この無終端リンク連結体にその長手方
向へ順次配して多数のＶ形ブロックを設け、これら■形
ブロックをプーリ■溝に摩擦係合させて動力伝達を行う
よう構成するのが普通である。

実用に当っては、この伝動ベルトをＶ形ブロックがプー
リＶ溝側壁と摩擦係合するようＶ溝プーリ間に掛は渡す
、駆動側Ｖ溝プーリの動力はそのＶ溝側壁と摩擦係合す
るＶ形ブロックを経て無終端リンク連結体に伝わり、そ
の後被動側Ｖ溝プーリのＶ溝側壁と摩擦係合するＶ形ブ
ロックを経て被動側Ｖ溝プーリに至り、両プーリ間で動
力の受渡しが可能である。

ところで上記伝動ベルトにおいては、Ｖ形ブロックをピ
ンに取着するか、リンクプレートに■形ブロックを取着
した型式の伝動ベルトを本願出願人も特願昭６１−７４
６４４号により提案法である。

（発明が解決しようとする問題点） しかしこの伝動ベルトにおいては、各ピンをリンク連結
体の両側方に突出させ、隣り合うビン突部間にＶ形ブロ
ックを挟んでベルト長手方向に係合させる構成のため、
Ｖ形ブロックと無終端リンク連結体との間の伝動がピン
突部を介し行われることとなり、このビン突部が片持梁
型式のものであるここととも相俟って、曲げ変形したり
、折損する問題があった。

（問題点を解決するための手段） 本発明はピンを介さず直接Ｖ形ブロックと無終端リンク
連結体との間の伝動がなされるようにして上述の問題を
解決しようとするもので、■形ブロックを、対応するリ
ンクプレートに設けた係止部により該リンクプレートに
対しベルト長手方向に係合させた構成に特徴づけられる
。

（作　用） 伝動ベルトによるプーリ間での動力伝達中、■形ブロッ
ク及びリンク連結体間における伝動はリンクプレートに
設けた係止部を介して行われる。

従って、Ｖ形ブロック及びリンク連結体間での伝動時に
生ずる力がピンに加わることはなくなり、ピンが曲げ変
形したり、折損する問題を回避することができる。

（実施例） 以下、図示の実施例に基づき本発明の詳細な説明する。

第１図（ａ）乃至第１図（ｄｌは本発明伝動ベルトの一
実施例で、図中１は４本の無終端リンク連結体を示す、
各無終端リンク連結体１は２個のロッカジツイントピン
２よりなるピンを等ピッチに配して平行に具え、これら
ピンを相隣れるもの同士リンクプレート３により相互に
連結して構成する。４本の無終端リンク連結体１を、中
央の２列の無終端リンク連結体と両側の無終端リンク連
結体とでビン配列ピンチの半分だけ位相がずれるよう並
置する。そして、これらリンク連結体１を１まとめにし
て横方向に包囲するＶ形ブロック４をリンク連結体の長
手方向に順次嵌合して隙間なく設置する。

各リンクプレート３の外側縁には係止部としての突部３
ａを設け、この突部をリンクプレートの両端間中央に配
して、Ｖ形ブロック４のベルト走行方向寸法に一致させ
る。ベルト走行方向に隣り合う突部３ａ間にキーブロッ
ク５を密嵌し、キーブロック５を突部３ａより若干張り
出す厚さとする。従って、４本のリンク連結体１を包囲
するＶ形ブロック４は第１図（Ｃ）の如きリンク連結体
嵌合窓を持つものと、同図（ｄ）の如きリンク連結体嵌
合窓を持つものとの２種類となり、これらを交互にベル
ト長手方向に配置することとなる。

実用に当っては第１図（Ｃ１，（ｄ）に示す如く、■形
ブロック４がプーリＶ溝６の両側壁に順次摩擦係合する
ようＶ溝プーリに巻き掛けし、これらＶｒＪＩブーり間
で伝動ベルトは動力の受渡しを行うことができる。この
動力伝達中、■形ブロック４及びリンク連結体１間の伝
動は、キーブロック５及びリンクプレート突部３ａを介
して行われる。従って、当該伝動にともなう力がピン２
に加わることはなく、このピンが曲げ変形したり、折損
するのを防止することができる。そしてピン２にはリン
クプレート３相互間に生ずるベルト張力相当の剪断力が
かかるのみであり、ピン２の耐久性を向上させることが
できる。

なおキーブロック５の取着に際しては、第２図に示すよ
うに、リンク連結体１を諸元上限界まで小さな曲率半径
Ｒａとなるよう湾曲させた状態で、嵌合済Ｖ形ブロック
の対応溝４ａ内にキーブロック５を挿入する。しかして
第３図に示すように、伝動ベルトの実用中はそのプーリ
巻き掛は円弧径が最小値Ｒ−＋−（Ｒ−１，＞　Ｒａ）
になっても、キーブロック５が外脱することのないよう
各部の寸法を定める。

又上述の例では、Ｖ形ブロック４をリンクプレート３に
対しベルト長手方向に係合させる係止部を突部３ａで構
成したが、■形ブロックをリンクプレートに圧嵌して所
定位置に固定する構成にしても同様の目的を達し得る。

更に上述の例では、Ｖ形ブロック４をリンク連結体１の
長手方向に隙間なく嵌合設置したが、第４図（ａ）、　
（ｂ）に示すようにＶ形ブロック４をリンク連結体ｌの
長手方向に隙間を持って嵌合設置する場合も、同様の考
え方により■形ブロック４をすンクプレート３に対しベ
ルト長手方向に係合させ、同様の目的を達し得る。

卯ちこの場合、突部３ａのベルト長手方向寸法を■形ブ
ロック４の同方向寸法に合せて小さくし、その分キーブ
ロック５の同方向寸法を大きくする。

かかる構成では、Ｖ形ブロック４の小型化によって伝動
ベルトの軽量化が可能であり、又隣り合うＶ形ブロック
４間に隙間があっても、キーブロック５と突部３ａとの
係合により伝動ベルトのプーリ間直線部分が相互に接近
する方向へ撓曲するのを防止することができ、該直線部
分の弦振動を抑制し得る。

ところで、第１図及び第４図の例において伝動ベルトを
組立てるにあり、最終的に組付けるべき■形ブロック４
は第５図の如（上側部を開放させておき、この開放部を
着脱自在な蓋板７で塞ぎ得るようにする。そして、最後
のリンクプレート相互をピン２により連結して無終端状
としたリンク連結体１の内周側よりこのＶ形ブロック４
をその開放部を経て嵌め込み、その後蓋板７を取付けて
伝動ベルトの組立てを完了するようになす。

なお、Ｖ形ブロック４間に隙間が存在する第４図の構成
例では、最終的なＶ形ブロックを特殊な形状にしなくて
も、第６図及び第７図に示す方法により組立作業を完遂
させることができる。

即ち、第６図（ａ）、　（ｂ）に示すように最終的な■
形ブロック４′を一方向へ寄せておき、これによって開
くこととなったビン孔に最終的なロッカジヨイントピン
の一方２′を挿入する。次で第７図（ａ）。

（′ｂ）に示すように■形ブロック４′を逆方向へ寄せ
ておき、これによって開くこととなったビン孔に最終的
なロッカジヨイントピンの他方２“を挿入する。その後
Ｖ形ブロック４′を中央の所定位置に持ち来たし、溝４
ａに第２図の如（にしてキーブロック５を挿入し、Ｖ形
ブロック４′をこの所定位置に固定することで、伝動ベ
ルトの組立てを完了する。

かかる組立方法によれば、最終的なＶ形ブロック４′と
錐も第５図のような特殊な形状にする必要がなく、部品
管理が楽であると共に、■形ブロック４′が開放部を持
たないことによってその強度低下を回避し得る。

第８図（ａ）、　（ｂ）は、組立てを完了した無終端リ
ンク連結体１に仮組リンク連結体１′を並置した状態で
本組みする方法を示す。仮組リンク連結体１′は予め弾
性変形可能な合成樹脂製の半円状仮止ピン８により無終
端状に仮組みするが、この際ピン８は第１工程■にて示
す回転位置にし、リンクプレート３相互の長手方向ガタ
をなくしておく０本組みに際しては先ず仮止ピン８を第
２工程■により９０度回転させ、これにより空いたピン
孔スペースに第３工程■でロッカジヨイントピンの一方
２′を挿入する０次の第４工程■で仮止ピン８を引抜き
、この目的のため仮止ピン８には第９図の如く切欠き８
ａを形成しておき、引抜き用のシリンダ９のピストンロ
ッド先端に切欠き８ａと係合する突起９ａを設ける。仮
止ピン８の引抜きにより空いたピン孔スペースに次の第
５工程■でロッカジヨイントピン２＃を挿入する。各仮
止ピン８によるリンクプレート連節部に順次上記の工程
を行ってロッカジヨイントピンと入換えることにより、
仮組リンク連結体１′を木組リンク連結体１に並置した
まま本組みすることができる。

（発明の効果） かくして本発明伝動ベルトは上述の如く、Ｖ形ブロック
４を対応するリンクプレート３に設けた係止部３ａによ
り該リンクプレートに対しベルト長手方向に係合された
構成になるから、動力伝達中、Ｖ形ブロック４及びリン
ク連結体１間における伝動がピン２を介さす係止部３ａ
を介して行われることとなり、ピン２が曲げ変形したり
、折損する問題を回避することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明伝動ベルトの一実施例で、同図（ａ）は
同図（ｂｌのＡ−Ａ線上における横断平面図、同図中）
は同図（ＩｋｌのＢ−Ｂ断面図、同図（Ｑ）、　（ｄ）
は同図（ｂｌのＣ−Ｃ及びＤ−Ｄ断面図、 第２図は同側伝動ベルトのキーブロック挿入作業説明図
、 第３図は同側伝動ベルトの実用最小巻き掛は径時におけ
るプーリ巻掛は状態図、 第４図（ａｌ、　（ｂｌは夫々本発明伝動ベルトの他の
例を示す第１図（ａｌ、　（ｂ）と同様な断面図第５図
は最終のＶ形ブロックを示す正面図、第６図は（ａ）、
　（ｂｌ及び第７図（ａ）、　（ｂ）は夫々第４図に示
す伝動ベルトの最終組立過程を示す第４図（ａ）。 山）相当断面図、 第８図は（ａｌ、　（ｂ）は夫々リンク連結体の本組み
工程説明図、 第９図は同率組み工程で行うべき仮止ピンの引抜き要領
説明図である。 １・・・無終端リンク連結体 ２・・・ロッカジヨイントピン ３・・・リンクプレート３ａ・・・突部（係止部）４・
・・ｖ形ブロック　　　５・・・キーブロック６・・・
プーリＶ溝 第３図 第６図 （ａ） 第７図 第８図 第９図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、多数の平行ピンを相隣れるもの同士リンクプレート
   により相互に連結してなる無終端リンク連結体を具え、
   この無終端リンク連結体にその長手方向へ順次配して多
   数のＶ形ブロックを設け、これらＶ形ブロックをプーリ
   Ｖ溝に摩擦係合させて動力伝達を行うようにした伝動ベ
   ルトにおいて、前記Ｖ形ブロックを、対応するリンクプ
   レートに設けた係止部により該リンクプレートに対しベ
   ルト長手方向に係合させたことを特徴とする伝動ベルト
   。