JPS63105299A - モ−タ・フアン付き熱交換器用合成樹脂製シユラウド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えば自動車用ラジェータ等の熱交換器に用
いられるモータ・ファン付き合成樹脂製シュラウドに関
するものである。

〔従来の技術〕

従来、モータ・ファン付き熱交換器用シュラウドは、強
度上の理由から金属板製が多く用いられていたが、昨今
の合成樹脂製複合材の進歩によってポリプロピレン又は
ナイロンに硝子繊維を３０％前後配合した複合材が使用
されるようになって来た。

この種のモータ・ファン付き熱交換器用合成樹脂製シュ
ラウドは、例えば実開昭５５−６９１９１号公報に開示
されるもの等が知られている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

然し、上記複合材で成形したモータ・ファン付き熱交換
器用合成樹脂製シュラウドは、大きさく長さ１幅）、形
状の違いによって多少の差はあるが、反り、歪、ひねり
を生じて変形し、車体又はラジェータに取り付ける作業
が難しくなるという合成樹脂製品の弱点を有している。

そこで、反り。

歪、ひねりの大きいものは、成形後に矯正治具に入れて
寸法矯正を行なう必要があり、生産性に難があった。

又、上述の如きモータ・ファン付き熱交換器用合成樹脂
製シュラウドは、反り、歪、ひねりを考慮して無理に取
り付けるため、有害且つ不必要な外部応力が加わり、長
期使用時の割れの原因となる虞がある。

更に、硝子繊維配合材は、成形時の樹脂流れが悪いので
、成形を容易にするため比較的厚肉にする必要がある。

このため製品重量が重くなっていた。

〔発明の目的〕

本発明は斯か′る従来の問題点を解決するために為され
たもので、その目的は、反り、歪、ひねりを減少して軽
量化を可能としたモータ・ファン付き熱交換器用合成樹
脂製シュラウドを提供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明に係るモータ・ファン付き熱交換器用合成樹脂製
シュラウ日よ、モータ・ファン用の開口部を有し、熱交
換器のコア部を覆うシュラウド本体と、このシュラウド
本体に取り付けられ、且つシュラウド本体のモータ・フ
ァン用の開口部にモータ・ファンを配設するモータ・フ
ァン取付部を有するモータ・ファン取付用ステーとから
成るモータ・ファン付き熱交換器用合成樹脂製シュラウ
ドに於て、シュラウド本体が無機フィラー等を配合した
比重の小さい合成樹脂材で成形され、モータ・ファン取
付用ステーが硝子繊維配合合成樹脂材で成形されている
ものである。

〔発明の作用〕

本発明に於ては、シュラウド本体が無機フィラー等を配
合した比重の小さい合成樹脂材で成形されているから、
薄肉にして成形しても、所望の強度を有し、熱交換器コ
アを通過する風のガイドとして機能する。又、モータ・
ファン取付用ステーが硝子繊維配合合成樹脂材で成形さ
れているから、雰囲気温度が８０℃又はそれ以上になっ
ても、モータ、ファン及びシュラウドの重量を支持する
耐熱剛性を持ち、且つ車体からの振動、ファン駆動時の
振動に耐えることができる。

〔発明の実施例〕

以下、本発明の実施例を第１図に基づいて説明する。

本発明は、従来のシュラウドと同様に、シュラウド本体
ｌにステー２を組み付けたものである。

尚、シュラウド本体１とステー２とは、一体的に成形さ
れても、別途に成形したものを接合しても良く、その製
造方法は任意である。

シュラウド本体ｌは、ラジェータ等の熱交換器のコア部
（図示せず）を覆うもので、通常は箱型を為している。

そして、中央部には熱交換器のコア部に風を通過させる
ための開口部１１が設けである。

シュラウド本体ｌは、熱交換器コア部を通過する空気流
のみをファンで吸引するための隔壁であり、過大の剛性
を有する材料で構成する必要はない。

そこで、本発明では、シュラウド本体ｌを、無機フィラ
ーを配合したポリプロピレン又は無機フィラー無しのポ
リプロピレン或いはナイロンを素材として成形した。此
処で、無機フィラーとは、タル゛り、珪酸カルシウム、
シリカ等を言う。この無機フィラーの配合量は、シュラ
ウド本体１の強度を保持できる範囲であれば、任意であ
る。

又、ステー２は、シュラウド本体ｌを熱交換器に取り付
けるための取付部２１と、モータ・ファン（図示せず）
をシュラウド本体１の開口部１１に位置させるための取
付部２２とを有する。

そして、ステー２は、雰囲気温度８０℃又はそれ以上で
、シュラウド本体１の重量を支持する耐熱剛性を持ち、
且つ車体からの振動、ファン駆動時の振動に耐えるもの
である。

そこで、本発明では、ステー２は、硝子繊維配合ポリプ
ロピレン、硝子繊維と無機フィラーを配合したポリプロ
ピレン、硝子繊維配合ナイロン、硝子繊維と無機フィラ
ーを配合したナイロンを素材として成形した。

このように構成され１こ合成樹脂製シュラウドは、シュ
ラウド本体１が従来のシュラウドに比し比重が小さくな
るため、全体的に軽量化できると共に、硝子繊維を含ま
ないため、肉厚を薄（することができる。その結果、反
り、歪、ひねりが少なくなり、組付作業性が著しく向上
すると共に、組付に無理がないため、外部応力が加わる
虞がなくなり、長期間使用しても割れることがなくなる
。

尚、本発明者の実験によれば、ステー２を硝子繊維配合
のポリプロピレン又は硝子繊維と無機フィラーを配合し
たポリプロピレンで成形する場合には、シュラウド本体
１を無機フィラー配合のポリプロピレン又は無配合のポ
リプロピレンで成形することが望ましい。又、ステー２
を硝子繊維配合ナイロン又は゛硝子繊維と無機フィラー
を配合したナイロンで成形する場合には、シュラウド本
体１を無機フィラー配合のポリプロピレン又は無配合の
ポリプロピレン或いはナイロンで成形することが望まし
いことが判明した。

更に、上記実施例では、自動車用ラジェータの吸引ファ
ン用シュラウドについて説明したが、押し込みファン用
シュラウドでも良い。又、自動車用ラジェータに限らず
、他の熱交換器に取り付けるシュラウドに適用しても良
いことは勿論である。

〔発明の効果〕

以上のように本発明によれば、シュラウドの重量を保持
して高温、振動に耐え、反り、歪、ひね　　　　−りの
小さい製品を作ることができると共に、軽量化した製品
が得られる等の利点を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す平面図である。 ■・・・シュラウド本体、２・・・ステー、１１・・・
開口部、２１．２２・・・取付部。 す＋、、４’＝；

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　モータ・ファン用の開口部を有し、熱交換器のコア部
   を覆うシュラウド本体と、このシュラウド本体に取り付
   けられ、且つシュラウド本体のモータ・ファン用の開口
   部にモータ・ファンを配設するモータ・ファン取付部を
   有するモータ・ファン取付用ステーとから成るモータ・
   ファン付き熱交換器用合成樹脂製シュラウドに於て、シ
   ュラウド本体が無機フィラー等を配合した比重の小さい
   合成樹脂材で成形され、モータ・ファン取付用ステーが
   硝子繊維配合合成樹脂材で成形されていることを特徴と
   するモータ・ファン付き熱交換器用合成樹脂製シュラウ
   ド。