JPS63101170A - 後輪油圧制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、前後四輪操舵自動車の後輪油圧制御装置に関
するものである。

〈従来の技術〉 コーナリングの安定性や小回りをきかせるために前後四
輪すべてが動く四輪操舵技術が開発されている。この四
輪操舵には、前後輪のステアリング機構をメカニカル連
結し、前輪の動きをリンケージ等で伝えて後輪操舵の位
相と舵角を与える前輪舵角対応型と、前輪操舵角、車速
等に応じて油圧を制御し後輪操舵の位相と舵角を与える
車速応動型とがある。

この車速応動型の機構は、例えば第３図で示すように、
ピストン２を左右のスプリング７゜８によりニュートラ
ル位置に押圧した後輪操舵用のパワーシリンダ１の左右
室５，６と供給ポンプ９とをサーボ弁ＩＯを介して接続
し、車速。

前輪操舵角等に基づいてコンピュータ１４で制御される
ステッピングモータ１１の回転をギヤ１２及びトーショ
ンバー１３を介して前記サーボ弁１０を制御し、前記パ
ワーシリンダ１の左右室５，６に圧油を供給してピスト
ン２をニュートラル位置より左右方へ移動させる構造で
ある。この後輪操舵は、前輪の舵角があまり太き（ない
高速域では前輪と同位相操舵角が与えてコーナリングの
安定を図り、低速域では逆位相操舵角を与えて小回り性
や内輪差の解消などを図っている。

〈発明が解決しようとする問題点〉 上記従来装置の場合、ステッピングモータ１１はトーシ
ョンバー１３を捩じるだけのトルクを必要とし、その分
ステッピングモータ１１が大きくなる。後輪操舵装置は
取付部が狭く、ステッピングモータ１１が大形化すると
取付けられな（なる。また、ステッピングモータ１１の
最低単位度以下の回転制御はできず、制御が段階的とな
ってスムーズな制御ができない。さらに、ステッピング
モータ１１の確実な作動を確認するための回転角センサ
１５を必要としシステムが複雑となるばかりでなく、ス
テッピングモータ１１は税調のおそれがあり応答性に問
題があ゛る。また、回転伝達系に減速ギヤ１２が用いら
れており、これから音が発生する不具合がある。

く問題点を解決するための手段〉 本発明は、上記従来の問題点を解消するためになされた
もので、その構成は、後輪操舵用のパワーシリンダに前
輪操舵角、車速等に応じて圧油を給排し後輪を操舵する
四輪操舵の後輪操舵装置において、供給ポンプより吐出
された一定流量の圧油を前記パワーシリンダの左右室に
　　゛等比分流して供給するフローデバイダと、この７
０−デバイダにより等比分流した圧油を前輪操舵角、車
速等に応じて低圧倒に逃し前記パワーシリンダに供給す
る圧油の圧力を制御する圧力制御弁とを備えたものであ
る。

く作　　　用〉 本発明は、７０−デバイダで等比分流した圧油の圧力を
圧力制御弁により前輪操舵角、車速等に応じて制御し、
パワーシリンダの左右室に供給される圧油の圧力をコン
トロールして後輪の操舵角２位相を制御する。

く実　施　例〉 以下本発明の実施例を第１図に基づいて説明する。２０
は前輪、２１は前輪操舵用のパワーシリンダ、２２は動
力舵取装置であり、ハンドル２３の操作によって供給ポ
ンプ２４からパワーシリンダ２１の左右室に供給される
圧油をコントロールする。

２５は後輪、２６は後輪操舵用のパワーシリンダである
。２７は前記パワーシリンダ２６内に摺動可能に嵌装さ
れているピストンであり、このピストン２７によって区
画されるパワーシリンダ２６の左右室２８．２９内にス
プリング３０．３１が介装され、前記ピストン２７をパ
ワーシリンダ２６の中央のニュートラル位置に押圧して
いる。

前記ピストン２７の左右にはピストンロッド３２．３３
がパワーシリンダ２６の左右端を貫通して外部に延在さ
れ、このピストンロッド３２，３３端とナックルアーム
３４．３５とがタイロッド３６．３７を介して連結され
ている。３８は後輪２５の操舵角を検出する位置センサ
である。

３９は自動車エンジンによって駆動される後輪用の供給
ポンプである。尚、この供給ポンプ３９は前輪用の供給
ポンプ２４と共通のものでもよいし、タンデムポンプと
してもよい。４０は前記供給ポンプ３９からの吐出圧油
の流ＪＩＱｏを一定流量Ｑに制御する流量制御弁である
。この流量制御弁４０はメータリングオリフィス４１と
、このメータリングオリフィス４１の前後圧に応じて作
動され、この前後圧を常に一定に保持するよう低圧側に
通じたバイパス通路４２を開口制御するバイパス弁４３
と、リリーフ弁４４とによって構成されている。尚、供
給ポンプが定速モータ駆動式の一定流量を吐出するもの
である場合には前記流量制御弁４０は不要である。

４５は前記流量制御弁４０の高圧側と接続するフローデ
バイダ（分流ｉＩＩｗ弁）である。このフローデバイダ
４５は前記供給ポンプ３９からの一定流量Ｑの圧油を導
入する入口ボート６０と、この入口ボート６０から導入
された圧油を等比分流してパワーシリンダ２６の左室２
８と右室２９に流す２つの出口ボート６１．６２と、前
記等比分流させるスプール６６とを有している。６５は
スプール６６を図において左方に押圧するスプリング、
６４はオペレーティングボートであり、前記一定流ｆｆ
１Ｑの圧油の一部がオリフィス６３を通して導入される
。

４８は前記出口ボート６１とパワーシリンダ２６の左室
２８とを接続する圧油流路、４９は前記出口ボート６２
とパワーシリンダ２６の右室２９とを接続する圧油流路
である。この圧油流路４８．４９のそれぞれにフローデ
バイダ４５によって等比分流された圧油の圧力を前輪操
舵角、車速等に応じて制御する圧力制御弁４６．４７が
設けられている。この圧力制御弁４６．４７は圧油流路
４８．４９を流れる圧油を低圧側へ逃すメインスプール
５４．５５と、このメインスプール５４，５５を制御す
るパイロットリリーフ弁５２．５３によって構成されて
いる。

前記パイロットリリーフ弁５２．５３は位置センサ、車
速、前輪操舵角等の信号が入力されるコンピュータ５６
により制御される。

次に上記構成における動作について説明する。図示する
上記実施例の場合には供給ポンプ３９より吐出された圧
油の流４１　Ｑ　ｏを流量制御弁４０によって後輪操舵
用のパワーシリンダ２６に必要とする所定の流量Ｑに制
御してフローデバイダ４５の入口ボート６０に導かれる
。

このフローデバイダ４５に導かれた一定流量の圧油は２
つの出口ボート６１．６２より流量１／２Ｑに等比分流
され、圧油流路４８．４９を介してパワーシリンダ２６
の左右室２８．２９に供給される。第２図はその圧油流
路４８．４９に接続されるリリーフ弁５２．５３のリリ
ーフ圧力特性を示すもので、例えばこのパイロットリリ
ーフ弁５２．５３のソレノイドには前輪２０の舵角に応
じて増大する電流が印加され、またその印加電流を増加
させることによってこのリリーフ弁５２．５３のリリー
フ圧が上昇し、オリフィス５０．５１を通って前記スプ
リング６７．６８の室に導入される流体圧が上昇し、こ
れによってメインスプール５５の低圧側への逃し通路６
９．７０が閉じられ、流体圧ＰＬ、Ｐｌ’ｌを上昇させ
るようになっている。従って、前輪２０に舵角を与えて
いない状態ではリリーフ弁５２゜５３のソレノイドには
電流はほとんど供給されず、その結果第２図に示す圧力
特性によりパワーシリンダ２６の左右室２８．２９に供
給される圧油の圧力ＰＬ、ＰＲは低圧でかつ等圧であり
、ピストン２７はスプリング３０．３１と前記圧力ＰＬ
、ＰＲとによってニュートラル位置にロックされた状態
となり、後輪２５は直進方向に保持される。

前輪２０に舵角を与えると、その舵角の方向に応じて左
右のパイロットリリーフ弁５２．５３の何れか一方のソ
レノイドに電流が供給される。例えば、図において右側
のパイロットリリーフ弁５３のソレノイドに通電される
と、第２図に示すリリーフ圧力特性により、パワーシリ
ンダ２６の右室２９の圧力ＰＲが上昇し、ピストン２７
は左室２８の圧力ＰＬ　（低圧）との差圧によって左方
に移動して後輪２５に左方舵角を与える。尚、右方舵角
は右側のパイロットリリーフ弁５２の制御によりパワー
シリンダ２６のピストン２７が右方移動することによっ
て得られる。

そこで、この後輪舵角の制御は、前輪の舵角があまり大
きくない高速時には後輪を前輪と同位相操舵し、極低速
では後輪を前輪とは逆位相に舵角を与え、速度が上がる
につれて、徐々に舵角（転舵比）を少な（シ、ある速度
以上に達すると後輪舵角は前輪と同位相とする。これら
の制御は、左右のパイロットリリーフ弁５２．５３をコ
ンピュータ５６によって制御し、パワーシリンダ２６の
左右室２８．２９の圧力ＰＬ、ＰＲを前輪操舵角、車速
に応じて制御することによって得られる。

〈発明の効果〉 以上のように本発明によると、供給ポンプから吐出され
た一定流量の圧油をフローデバイダによって等比分流し
て後輪操舵用のパワーシリンダの左右室に供給し、この
パワーシリンダの左右室に供給される圧油の圧力を圧力
制御弁によって前輪操舵角、車速その地走行状態に応じ
て制御する圧力制御機構であるから、油圧システムが簡
単であり、従来のステッピングモータ機構による問題点
を全て解消し、信頼性の高い後輪操舵が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す後輪油圧制御装置の油圧
系統図、第２図はパイロットリリーフ弁の圧力特性を示
す図、第３図は従来の後輪油圧制御装置の概略図である
。 ２５・・・・後輪、２６・・・・パワーシリンダ、３９
・・・・供給ポンプ、４５・・・・フローデバイダ、４
６．４７・・・・圧力制御弁。 特　許　出　頭　人　豊田工機株式会社（外　１　名）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 後輪操舵用のパワーシリンダに前輪操舵角、車速等に応
   じて圧油を給排し後輪を操舵する四輪操舵の後輪操舵装
   置において、供給ポンプより吐出された一定流量の圧油
   を前記パワーシリンダの左右室に等比分流して供給する
   フローデバイダと、このフローデバイダにより等比分流
   した圧油を前輪操舵角、車速等に応じて低圧側に逃し前
   記パワーシリンダに供給する圧油の圧力を制御する圧力
   制御弁とを備えたことを特徴とする後輪油圧制御装置。