JPS63100377A - 免疫測定用試薬精製法 - Google Patents

免疫測定用試薬精製法

Info

Publication number
JPS63100377A
JPS63100377A JP24526486A JP24526486A JPS63100377A JP S63100377 A JPS63100377 A JP S63100377A JP 24526486 A JP24526486 A JP 24526486A JP 24526486 A JP24526486 A JP 24526486A JP S63100377 A JPS63100377 A JP S63100377A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reagent
measurement
column
antigen
antiserum
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24526486A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroko Tsubakimoto
椿本 裕子
Toshiyuki Sagusa
佐草 寿幸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP24526486A priority Critical patent/JPS63100377A/ja
Publication of JPS63100377A publication Critical patent/JPS63100377A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Peptides Or Proteins (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は免疫測定用試薬の精製法に係り、特に、免疫測
定用試薬を、予め、試薬分注機の流路弁と同一の材質の
固相が充填されたカラムクロマトグラフィで精製するこ
とを特徴とする免疫測定用試薬の精製法である。
〔従来の技術〕
免疫関連物質の検査法は一言で言うなら試料中の目的と
する抗原または抗体様物質と特異的に反応する試薬中の
抗体、または抗原様物質による抗原抗体反応(補体が関
与する場合もある)を何らかの手段で検出して目的成分
を定量するに尽きる。
その検出手段によって沈降力、ゲル内拡散法、比濁法、
比ろう法、酸素免疫測定法、蛍光免疫法。
発光免疫測定法、放射化免疫測定法など多種多様な方法
が用いられている。しかし、最近、測定手技術の簡便さ
と自動化の容易さのため、比濁法による免疫関連物質の
測定が多用化されつつある。
これは、従来生化学検査で使用されていた自動分析装置
を用いて、上述の抗原抗体反応の結果生ずる濁り(抗原
抗体複合体)を吸光度として測定する方法である。すな
わち、この方法は免疫比濁法と総称されるもので、目的
物質の濃度が比較的高く、直接に抗原と抗体を反応させ
る方法の他に目的物質の濃度が比較的低く、ラテックス
粒子などの不活性担体に、どちらか一方を固定化せしめ
た状態で反応させる方法(免疫凝集反応)も含むキので
ある。前者の例としては、I g G、 I g As
IgMなどの免疫グロブリンや、CB、Caなど補体や
C反応性蛋白(CRP)、 トランスフェリン、ハプト
グロビン、α1−アンチトリプシンなどの測定がある。
後者の例として、IgE、フェリチン、α−フェトプロ
ティン、癌胎児性抗原などの腫瘍マーカーやヒト胎盤ラ
クトーゲン、ヒト絨毛性ゴナドトロピンなどのホルモン
の測定が知られている。
前述のように、不活性担体を用いるかどうかの差はある
が、上記全ての測定は各々の目的物質を特徴とする特異
抗体を含む試薬を各目的物質を含む試料に添加混合して
、抗原抗体反応によって生ずる濁りを所定の波長で測定
して、目的物質の量を求めるものである。濁りの測定は
前者の直接的な抗原抗体反応の場合は、340nmによ
る1波長法または34QHmと700nmの2波長法、
後者の不活性担体を用いる場合は、600nmや700
nmのように長波長領域の1波長法が多用されている。
この測定のためには、比濁法に適した試薬の調合が必要
である。例えば、IgGの測定を例にすると、先ずでき
るだけ純度の高いヒトIgGを作製する。ヒトIgGす
なわち抗原の精製は種々のカラムクロマトグラフィ、塩
析法、超遠心法あるいはこれらの方法を組み合せること
によってなされることは一般に良く知られている。
このようにして、精製したヒトIgGを兎、山羊。
羊、ラットなどの適当な動物に静注しく抗体価を高める
ために一般的に繰返し投与が行われる)、例えば、2〜
3週間後に採血して遠心分離するこ)k h= *°r
vcmffi&ll:&4Jl’JO6h7u16′事
実である。
このようにして得られるクルードな抗血清のグロブリン
画分は当然ながら目的抗原であるヒトIgGに対するポ
リクロナル抗体を主成分とするが、不純物として種々の
他の抗原物質に対するポリクロナル抗体を含むことは言
うまでもない。故に、目的物質の濃度範囲に応じて適当
な精製が行われる。免疫グロブリン、補体など目的物質
の濃度が高い場合はクルードな抗血清そのまま、あるい
はせいぜいグロブリン画分を用いる程度の精製でも交差
反応による誤差はほとんど問題にならない。
腫瘍マーカーやホルモンのような微量物質を目的とする
場合は、交差反応を起こすと考えられる抗原の不溶化物
で処理したり、適当なカラムクロマトグラフィで処理し
ていわゆるモノスペシフィック抗体として用いる必要が
あることが知られている。いずれにしても、このように
調整した抗血清あるいはそのグロブリン画分の精製物の
適量を適当な緩衝液中に溶解し、必要に応じて適当量の
保進剤、例えばポリエチレングリコール等を添加するこ
とによって、免疫比濁法の試薬が得られる。
緩衝液としては、例えばIOMリン酸緩衝剤十0.8 
%塩化ナトリウム(pH7,4)などが使用され、促進
剤としては3%前後のポリエチレングリコール(分子量
6000)などが汎用されている(日本語法検査自動化
学会誌vo1.9 、34 、 P 4 。
1984)。また、ラテックス凝集比濁法を用いる場合
、上記のように適当に精製された抗血清のグロブリン画
分を室温でラテックス(通常0.1〜0.3μの均一球
形粒子)粒子と反応させた抗体感作ラテックスの適量を
BSA(牛アルブミン)加すン酸t1衝液(pH8,0
)に溶解することによって上記測定用試薬が得られるこ
とも良く知られた事実である(特開昭58−18255
8号公報)、前述の他の測定項目の場合の試薬の調合法
も全く同様である。このように調合した試薬を自動分析
装置で使用して人血清試料中のIgGなど目的成分を測
定する。
自動分析装置は従来生化学検査に使用されている装置を
そのまま用いられるが、そのような自動分析装置は試薬
の分注方式に注目すると2種類に大別される。その一つ
は、特開昭59−22905号公報の第1図に開示され
ているものである。これは、使用する試薬の数に対応す
る各々独立した試薬分注機構を有するもので、多数の分
注機構を有するため装置が高価になる欠点を有するが、
その反面、多検体処理に適した処理能力の高い装置が達
成される長所を有する。他の一つは、同公報の第2図に
開示されているもので、少数のピペッティング方式の試
薬分注機構によって種々の異なった試薬を分注するもの
である0分注機構の数が少ないため装置が安価になる利
点はあるが、処理能力が低いことが欠点である。
前者の改良形として、単一のシリンジ機構に1流路多接
点方式の多流路切換弁を介して、複数の試薬の吸入、吐
出流路を設ける方式も開発されているが、各試薬毎に全
く独立した3方切換弁と吸入側、吐出側の流路を形成す
るのは従来のものと原理的には同一である。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は上記のような大型の自動分析装置に対して、前
述の要領で1ill製された免疫比濁法の試薬を適用し
た場合に重大な欠点を有する知見に始り、その解決法を
見い出したものである。すなわち、試薬毎に独立した分
注機構の三方切換弁の材質として、最近汎用されている
セラミック、合成サファイア、合成ルビーなどのアルミ
スを主成分とす。
る材質や、グラファイトのようなカーボンを生成分とす
る材質と前述の試薬中の抗血清酸が骨接触すると意外に
も非特異的凝集が起ることが分った。
イムノグロブリン(I gG、I gA、I gM)。
補体(C8,C4)、トランスフェリン、パブトグロビ
ン、α1アンチトリプシンの免疫比濁法とASLO,R
F、CRP、α−FPのラテックス凝集比濁法について
、種々市販されている試薬について検討したが、全ての
試薬が若干の程度差はあるが上述の非特異的凝集をする
ことが分った。
これは、自動分析装置において、上記三方切換弁と各試
薬の接触する時間が異なる場合、すなわち、自動分析装
置において最も重要な機能である検体毎に任意項目選択
を行った場合、非特異的凝集による試薬ブランク値の変
動すなわち測定値の変動という致命的欠陥をもたらすも
のである。
第2図にIgGとCRP測定における上述の非特許的凝
集により試薬ブランク値の変動を示した。
試薬は両方とも市販されているもので、IgGは免疫比
濁法、CRPはラテックス凝集比濁法により測定を行っ
た。第2図は、その項目の測定依頼をしない時間(試薬
と前記セラミック製三方弁の接触している時間)を変化
させて、ブランク値(サンプルとして生理食塩水を測定
した時の濃度値)の変動を確認したものである。すなわ
ち、10分以上の接触により測定値に致命的な正誤差を
生ずることが分る。
本発明は自動分析装置による免疫関連項目の測定におけ
る上述の問題を解決するため、非特異的凝集による正誤
賛差をないように免疫測定用試薬を精製する方法を提供
す菖ことを目的とする。
、′〔問題点を解決するための手段〕 本発明は、上述の非特異的凝集を防止するために試薬の
組成、特に抗血清を特殊な方法で精製した場合にのみ、
目的が達せられるという事実に基づいている。すなわち
、抗血清を溶解する緩衝剤の種類、塩類の濃度、促進剤
の種類と濃度について検討した結果、上記非特許的凝集
はこれら条件とは無関係であり、抗血清あるいはその精
製画分の性質すなわち免疫学的な純度の問題であること
が分った。さらにまた、この非特異的凝集は抗血清(抗
体)の構造上のFC部分でなく、F(ad)”の部分に
原因があることが分った。また、このような非特異的凝
集は抗血清が親水性の固体表面に吸着された時に起きる
ことが分った。
以上の結果を基に抗血清を飽和硫安による分画法、低イ
オン濃度、低温エタノール法(Cohn法)。
Pluronic  F −38分画法、イオン交換樹
脂による分画法、ポリエチレングリコール処理法、ゲル
濾過クロマトグラフィによる分画法、アフィニティーク
ロマトグラフィによる分画法など種々な方法で精製して
得られる抗体(免疫グロブリン画分)で試薬を調合し、
上述の非特異現象の発現を検討した結果、各抗血清(抗
体)に適した抗原を固定化したカラムによるアフィニテ
ィークロマトグラフィにより試薬を精製することが最も
有効であることが分った。
しかし、アフィニティークロマトグラフィによる精製を
行った場合、リガンドに抗原を使うため高価な試薬とな
る。そのため、IgG31!定を例として、切換弁と同
一組成のセラミック粉末を固相に使用した抗血清(抗体
)をカラムクロマトグラフィでMWiして、前述の非特
異的凝集が改良されるかどうかを検討した。ヒトIgG
測定用試薬の抗血清をセラミック粉末を充填したカラム
に注入し、同測定試薬の緩衝液(促進剤として3%のポ
リエチレングリコール6000を含む)溶離液として溶
出させる方法を用いた。その結果、カラムクロマトグラ
フィによる精製はアフィニティークロマトグラフィの精
製と同等以上の効果があり、上記非特異的凝集による測
定誤差を解決できることが分った。
本発明は、このような知見によりなされたものであり、
その構成は次の通りである。すなわち、試薬分注機によ
って被検物に添加され当該役物との間で生ずる抗原−抗
体反応により、被験物の測定を行う免疫測定用試薬の精
製法であって、当該免疫測定用試薬を、予め、前記分注
機の流路弁を構成する材質と同一組成の固相が充填され
たカラムク、ロマトグラフイによって、精製することを
特徴とする免疫測定用試薬精製法である。
本発明におけるカラムクロマフグラフィの同相には、試
薬分注機の流路切換弁と同一材質のものを用いる。例え
ば、セラミック、サファイア、ルビーなどのアルミナを
主材とする粉末またはカーボン粉末を用いることができ
る。
〔作用〕
すなわち本発明は、アフィニティークロマトグラフィに
よる精製と同程度の効果を簡単で安価な方法で達成する
ものである。その原理は、試薬切換弁を構成しているセ
ラミック、人工サファイア。
人工ルビーなどの表面に試薬中に抗体蛋白と微量に混在
する不純物抗原が吸着することによって反応するという
事実を逆用して、これら切換弁と同一組成の粉末を同相
に用いるカラムクロマトグラフィで精製するものである
すなわち、カラム上端に吸着された目的の抗体成分と不
純物の抗原物質は固定相粉末への脱着を緑返しながら、
カラム中を下端に向って移動する・が、上述のようにセ
ラミック表面で結合(非特異凝集した)抗体抗原様複合
体は遊離の抗原よりもセラミック粒子への親和性が大き
くなり、移動速度が遅くなる。従って、このクロマト溶
出液を適当な時開帯で前溶出分と後溶出分に2分して、
前溶畠分を試薬に用いることによって試薬の精製を可能
とするものである。すなわち、分注機の切換弁と全く同
一の固相を用いることによって、前述した試薬使用時の
非特異的凝集をカラム中で生ぜしめ、これによって試薬
の分離精製することを可能とするものである。
〔実施例〕
次に、本発明に係る免疫測定用試薬精製法の実施例につ
いて説明する。
第1図に本発明を実施する装置の一実施例の系統図を示
す。
第1図において、ポンプ1.カラム2.検出部3は、液
流の上流側よりこの順に従い、1つのラインに接続され
ている。
ポンプ1は、ラインに測定用試薬である抗血清又は緩衝
液を流すためのものである。カラム2には、自動分析装
置の流路切換弁を構成するアルミナ粉末が充填されてい
る。
検8部3は、時間(又は流量)に対する吸光度の変化を
測定するもので、吸光度計からなる。ラインの最後は、
溶出液が排出されるようになっている。
次に、具体的な実施例について説明する。
〈実施例 1)IgGの測定 (1)セラミック切換弁に使用されている99.5%高
純度アルミナ粉末を焼結後、水び法(温潤した粒子液カ
ラム中に下方から水を流し、この水の流速によって粒子
を径毎の分別採取する方法)によって20μm±5μm
の粒子径にし、カラム(0,9φX200m)に充填す
る。
(2)セラミック粒子を平衝化するためにIgG測定用
試薬(ヘキストジャパン社、IgG測定用キット)の緩
衝液を十分に流す。
(3)IgG2!l定試薬の抗血清10mQを注入し、
カラム上部のセラミック充填剤に吸着させる。
(4)緩衝液を流量100 m f1/ h rで流し
、抗体と抗M様不純物を分前する。
(5)第1図に示すように、検知部3でモニタしながら
第3図で示す如く、IgG抗血清のピークの約80%が
溶出するまでの約190 m Qを分取する。残りの部
分は、前述の非特異的凝集を生じているので廃棄する。
実用的には、190mA分取後、I N a OHI 
OOm Qを流してカラムを再生する。
(6)上記の溶出液をIgG測定用試薬とする。
(7)第4図に示した自動分析装置に上記精製試薬を前
述した第2図の条件で適用し、前述した非特異的凝集の
有無と基礎特性を検討した。
自動分析装置の測定条件は21倍に希釈したサンプル量
5μQに上記精製試薬350μ旦を自動添加し、37℃
10分後の濁度を700μm7340μmの2波長で測
定するのである。
第4図に示す自動分析装置に上記精製試薬を適用する具
体的内容について述べる。まず、装置構成について詳説
する。
8個の三方切換弁36の一方のニップルは、流路41を
介して試薬瓶22に連続し、他方のニップルは流路42
を介して反応容器3の真上に開口している。また、各三
方切換弁36の共通のニップルは退避管40を介して切
換弁32の通路Q1〜Qδに連通している。切換弁32
の中央通路Pはシリンジ33に連通し、これに嵌入して
いるプランジャは、ラック・ピニオン機構37によって
出入させられるが、その動作は制御装置の出力で駆動さ
れるパルスモータ38によって実行される。
なお、シリンジ33は給水弁34.給水バイブ39を介
して蒸溜水槽に接続されている。
第4図の分析装置は、1流路8接点の項目選択用切換弁
32を用い、切換弁32の通路Q1〜Q6に連通する8
個の三方切換弁6を有する8四のスイッチバック分注回
路をもっている。三方切換弁36に連通している流路4
1,42の配管内容積は、シリンジ33のフルストロー
ク(本実施例では500μQ)に比較して、十分小さい
ように形成される0例えば、各試薬瓶22より三方切換
弁36までは0.5 mφX500mのフッ素系樹脂製
のチューブ(内容積98μ2)を用い、三方切換弁36
より流路42先端の試薬ノズル9の光端までは0.5 
mφX300mmのフッ素系樹脂製のチューブ(内容積
59μQ)を用いている。
また、各三方切換弁6より切換弁32までの退避管40
は、比較的大きな内径のフッ素系樹脂製のチューブln
iφX1000m (内容積785μff1)を用いて
いる。これによって、シリンジ33のフルストローク5
00μΩに相当する流路の部分は、保冷1126内に存
在するようにして試薬等の変質をできるだけ防止してい
る。すなわち、退避管40内に試薬を出入させるスイッ
チバック方式を用いても差支えないように構成している
切換弁32の共通通路Pからシリンジ33までの容積お
よびシリンジ33までの給水パイプ39の容積は任意で
あるが、本実施例においては両方共、1−φx500m
m(容積393μQ)としている。
このように構成された自動分析装置の動作は、自動洗浄
行程、!換行程および分注測定行程に大別されるので、
これについて順次説明する。
■ 自動洗浄による準備行程 装置を電源に接続したのち、三方切換弁36は吐出側(
第3図においては実線の方向)に、切換弁32は中間点
(流路Q1〜Q8のいずれとも連通しない状態)に、給
水弁34は開の状態にセットし、シリンジ33のプラン
ジャをフルストローク下降させて蒸溜水を吸入する。次
に、切換弁32をQlに給水弁34を閉として、シリン
ジ33のプランジャを十分上昇させて試薬ノズル9より
蒸溜水を吐出する。これを複数回実施して、反応容器3
と共に試薬流路を洗浄する。
次に、切換弁32を順次切換えて、全流路について実施
する。例えば、各流路について3回ずつこの洗浄操作を
行うようにすると、合計して26回の洗浄動作が行われ
、この間、約5分間を要する。
■ 置換行程 三方切換弁36を破線で示す吸入側にセットし。
切換弁32を中間点に、給水弁34を開として300μ
意分だけシリンジ33のプランジャを下降させて蒸溜水
を吸入する。その後、切換弁32を流路Q1に連通させ
て、給水弁34を閉にセットしてプランジャを200μ
Qだけさらに下降させる。これによって、約100μ2
の試薬が三方切換弁36と01間の退避管中に吸入され
るとともに、試薬瓶22aと三方切換弁36aとの間の
流路は新しい試薬によって完全に置換される。
次に、三方切換弁36aを吐出側に切換えて、シリンジ
33のプランジャをフルストローク(500μQ)上昇
させ、退避管40から試薬ノズル9aまでの間を完全に
蒸溜水で置換する。このような操作を各三方切換弁36
を切換えながら8回実施すると、約1.5分を要する。
上記の2つの行程で約6.5分要するが、[源投入後、
制御袋!t35のマイクロコンピュータの指令によって
、自動的に実施される。すなわち、この状態では流路4
1には各試薬が満され、流路42および退避管40中に
は蒸溜水が満たされた状態となっている。
■ 分注と測定の行程 上記の如く洗浄と置換が終了すると、測定動作を開始し
、分注系は必要に応じて分注動作を行う。
例えば、ある時期に試薬瓶22aの試薬を反応容器3a
に分注添加するときは、三方切換弁36aを破線で示す
吸入側に、切換弁32を中間位置に、給水弁34を開に
セットする1次に、シリンジ33のプランジャを200
μQ分下降させて蒸溜水を吸入し、切換弁32をQlに
、給水弁34を閉にセットしてからプランジャをさらに
100μΩ分下降させ、退避管40に中に100μQの
試薬を吸入する。
このようにしてから、三方切換弁36aを実線で示す吐
出側にセットしてシリンジ33のプランジャを300μ
Q (上死点まで)上昇させて吐出すると、試薬瓶22
gの中の試薬100μQがその両側に100μΩの蒸溜
水を伴って吐出される。
このようにして、順次三方切換弁36と切換弁32、シ
リンジ33および給水弁34を設定操作すれば、各試薬
瓶22a〜22b中の試薬を反応容器3a〜3b中に3
倍に希釈して分注されることになる。
非特異的凝集試薬の結果を第1表(次頁)に示す。第1
表では比較例として、未処理の試薬、アフイニテイクロ
マトグラフイで処理した試薬の結果も示す。
第1表に示すように非特異的凝集は30分依頼なしの後
の試薬ブランク値の最大上昇中(正誤差)が約15■/
allで未処理の前述のキットの場合(最大500■/
a)の1730以下となり実用上関連ない程度に改善さ
れた。
同時再現性は、1000+ag / a 、 2000
mg / dQ (7)プール血清の各20回測定で各
々CV=2.6  %。
1.8 %で良好であった。
直線性は約2500■/aはで、プロゾーン現象は15
000■/dQまで発生しないことが確認できた。
〈実施例 2>  IgM測定 ヘキストジャパン社のIgMm定用試薬用試薬例1と全
く同様の方法で処理して精製試薬を作脱し上記非特異的
凝集を検討した。
精製試薬の30分依頼なし後のブランク値の最大上昇中
は約5■/aで未処理の場合の約1/25に改良された
〈実施例 3>  IgEの測定(ラテックス凝集比濁
法) (1)抗ヒトIgE血清(生化学工業)(約10μQ)
を実施例1の(1)〜(3)に従って、カラムに注入す
る。(但し、平衝化液は0.1  Mリン酸緩衝液PH
7,2を用いる。) (2) 0.1  M+)ン酸緩衝液pH7,2,10
0p f2をカラム上部より流す。この溶出液を透析脱
塩する。透析脱塩は溶出成約100μQをイマージブル
CX−30C日本ミリボア社)700nnHg減圧下で
約10μQまで濃縮した後、再度、蒸溜水で40μQに
希釈して約4μQまで濃縮する操作を2回繰返す。
(3) m’J5 L、 f= I g E抗血清(約
loμI2)を6μQの0.1 Mグリシン緩衝液(P
H7,4)に溶解する。同溶解液に平均粒径0.110
μmのラテックス粒子(種水化学工業10%溶液)3μ
Qを加え室温で4時間反応させる。
(4)上記感作ラテツクス粒子を4℃冷却下で遠心分離
(25000RPM−30分)後、0.2 %(7)牛
アルブミンを含む0.05Mリン酸塩、0.9%塩上下
ナトリウム緩衝液10μρ分散する。
菌液を4℃冷却下遠心洗浄(25000RP M −3
0分)を2回繰返し、最終的に30μQの0.2%牛ア
ルブミン含有0.05Mリン酸、0.9 %塩化ナトリ
ウム緩衝液(PH7,4)に溶解して自動分析装置の第
2試薬を供する。
(5)別に4%(重量%)ポリエチレングリコール60
00を含有する0、05  Mリン酸塩、0.9 %塩
化ナトリウム緩衝液を調整して自動分析装置の第1試薬
に供する。
(6)上記の第1および第2試薬を第4図の自動分析装
置に適用して上記非特異的凝集を検討した。
すなわち、サンプル量10μQ、第1試薬300μQ、
第2試薬(感作ラテツクス)100μQ。
反応時間5分、′6t4定波長700umの1波長測光
の条件で測定した場合の30分依頼なし後の試薬ブラン
ク値の最大上昇中は5u/μQ前後であった。これは、
精製されない抗ヒトIgE抗体(生化学工業)をそのま
ま使用した場合の約1/26に改良されたものである。
以上のように、最近のアルミナを主体とする切換弁を有
する自動化学分析装置における免疫比濁法、ラテックス
凝集比濁法による各種免疫関連物質の規定を可能にする
ものである。すなわち〈実施例1〉の方法に従ってI 
gGt r gAt CRP。
C4,C8,トランスフェリン、ハプトグロビン。
C1−アンチトリプシン、C2−アシドグリコプロティ
ンのような各種蛋白成分の測定が可能である。また、〈
実施例3〉に従って微量のCRP。
RF(リウマチ因子)、ASLO(抗ストレプトリジン
−〇)、CEA (癌胎児性抗原)、フェリチン、β2
−ミクログロブリン、HLA (ヒト胎盤ラクトーゲン
)sT4 、Tδ(甲状腺ホルモン)。
インシュリンyIgEなどの微量物質の測定が可能とな
る。
使用されるカラム充填剤は切換弁と同一組成のセラミッ
クの粉末を使用するため、アフィニティークロマトグラ
フィに比べて非常に安価である。
また、前述のような非特異的凝集が生ずると例えば蛍光
免疫測定や酸素免疫測定においても測定を妨害する光散
乱現象が増大するので、これらの各種免疫測定法の自動
分析装置への適用においても有効であることは言うまで
もない、また、目的物質が抗体であり試薬中の反応物質
が抗原である場合も有効である。
〔発明の効果〕
以上、説明したように本発明によれば、試薬分注機と流
路弁と同一材質の固相が充填されたカラムクロマトグラ
フィによって免疫測定用試薬を精製しているため、アフ
ィニティクロマトグラフィで試薬を精製することなく、
安価に試薬の精製が可能となり、しがもその結果、非特
異的凝集が防止でき正確な抗原−抗体反応に基づく測定
を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を実施するための装置の一実施例系統図
、第2図は非特異的凝集による試薬ブランク値の変動を
示すグラフ、第3図は第1図の装置の検呂部におけるパ
ターンを示すグラフ、第4図は多項目多検体処理用の自
動分析装置の系統図である。 1・・・ポンプ、2・・・カラム、3・・・検出部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、試薬分注機によつて被検物に添加され、当該被検物
    との間で生ずる抗原−抗体反応により、被験物の測定を
    行う免疫測定用試薬の精製法であつて、当該免疫測定用
    試薬を、予め、前記分注機の流路弁を構成する材質と同
    一組成の固相が充填されたカラムクロマトグラフイによ
    つて精製することを特徴とする免疫測定用試薬精製法。
JP24526486A 1986-10-17 1986-10-17 免疫測定用試薬精製法 Pending JPS63100377A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24526486A JPS63100377A (ja) 1986-10-17 1986-10-17 免疫測定用試薬精製法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24526486A JPS63100377A (ja) 1986-10-17 1986-10-17 免疫測定用試薬精製法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS63100377A true JPS63100377A (ja) 1988-05-02

Family

ID=17131093

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24526486A Pending JPS63100377A (ja) 1986-10-17 1986-10-17 免疫測定用試薬精製法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS63100377A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018004371A (ja) * 2016-06-30 2018-01-11 シスメックス株式会社 免疫複合体転移法により被検物質を検出するための抗体試薬及びその製造方法、並びにその抗体試薬の利用

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018004371A (ja) * 2016-06-30 2018-01-11 シスメックス株式会社 免疫複合体転移法により被検物質を検出するための抗体試薬及びその製造方法、並びにその抗体試薬の利用

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101431769B1 (ko) 당화 혈색소 측정용 원심력 기반의 미세유동 구조물, 당화 혈색소 측정용 원심력 기반 미세유동 장치 및 당화 혈색소의 측정방법
JP6172163B2 (ja) 検体中のヘモグロビンA1cの免疫測定方法
Conradie et al. ELISA solid phase: partial denaturation of coating antibody yields a more efficient solid phase
JP2902111B2 (ja) 固相免疫検定のための使い捨て反応容器および免疫反応により検出可能な成分の測定方法
US4108976A (en) Automated direct serum radioimmunoassay
US20110081731A1 (en) Method of Assaying Antigen and Reagent Therefor
JP7382071B2 (ja) 糖化ヘモグロビン(%)の測定方法
US4239743A (en) Carrier-bound immunoglobulin fission product and its use in immunologic analyses
JP2677753B2 (ja) 凝集イムノアッセイ法
JP2004294447A (ja) リガンドの検出のための固相アッセイ
CN101046479B (zh) 不含目标蛋白质人血清基体物质的制备方法
KR20150125920A (ko) 미감작 라텍스 시약의 열화 방지 방법
JPS63100377A (ja) 免疫測定用試薬精製法
JP4418895B2 (ja) 非特異的反応抑制剤、非特異的反応の抑制方法、免疫学的測定方法及び免疫学的測定試薬
JP4432252B2 (ja) タンパク質吸着担体の製造方法およびその担体を用いた測定方法
JPH06167495A (ja) 凝集イムノアッセイ法
EP0485377B1 (en) Solid phase immuno-assay with labelled conjugate
WO2024106336A1 (ja) 遊離ヘモグロビン測定方法および遊離ヘモグロビン測定試薬
WO2024053586A1 (ja) 遊離ヘモグロビン測定試薬、遊離ヘモグロビン測定方法および抗ヘモグロビン抗体
JPS6285865A (ja) 抗原−抗体反応測定方法
CN114636818B (zh) 一种包被液及含有该包被液的红细胞膜包被液及其应用
GB1573627A (en) Process and device for the determination and detection of a reaction component
JPH0829420A (ja) 免疫反応干渉作用の除去方法
Nerenberg et al. [46] Development and clinical application of radioimmunoassay techniques for measuring low levels of immunoglobulin classes G, A, M, D, and E in cerebrospinal and other body fluids
Hanfland A simple method for the rapid and selective absorption of warm‐reactive erythrocyte autoantibodies from serum