JPS6297500A - 立体音場再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 Ａ、産業上の利用分野 本発明は、試聴者の前面だけではなく、後方にもスピー
カが設けられているコンシューマ用立体音場再生装置に
関する。

Ｂ１発明の概要 前面スピーカを２乃至３個、背後スピーカを１乃至２個
使用するコンシューマサラウンドシステムにおいて、前
面スピーカの音像定位や音の明瞭度に向上させるために
、低周波成分に較べて高周波成分を遅延させるとともに
、背後スピーカからの音場には前面スピーカからの音に
較べて漠然とした拡がりを持たせて臨場感を増大させる
ために、背後スピーカに供給される信号（以下本明細書
においては後方信号と略称する。）は前面スピー力に供
給される信号（以ド本明細−Ｆににいては前方信号と略
称する。）とけ逆に、１゛６周波成分に較べて低周波成
分を遅延させる。

Ｃ１従来の技術 第３図は従来のコンシューマ用立体音場再生装置の構成
を示すブロック図で、図中１．２はｒＨＲｌ（右耳用信
号）、【イ１（左耳用信号）で、前面スピーカ３，４を
駆動して、試聴者１０に対してステレオ音場を作る。サ
ラウンドマトリクス５け差動増幅器でよく、遅延線６は
１５〜３０　ｍｓの可変遅延時間を持つものが好ましい
が、２０　ｍｓの固定のものでもよい。この遅延時間に
より、試聴者１０の背後のスピーカ９の音は前面スピー
カ３゜４よりも遅れて聴こえるので、臨場感を生じさせ
る。低域フィルタ７の帯域は７　ｋｌｌｚであり、ドル
ビ雑音除去回路８と併せて、背後スピーカ９での不要信
号を削除する。すなはち、背後スピーカ９からの音は前
面スピーカ３．４の音に較べて狭帯域で、かつ遅延さ仕
られ、試聴者は前方のＦｆ源からの音が周囲の壁で反射
して生じた音を聴いているように感じ、臨場感を受ける
。

この方式では、後方信号が前方信号よりも遅延させられ
ているので、両者の時間差が、再生音を反響音が存在す
る音場と同様に聴こえるようにし。

臨場感を生じさせる。後方信号を狭帯域にするのはＳ／
Ｎ比を向上させるためと、反響音の方が前方からの音に
よる音像よりもぼけている方が自然な状態に近いからで
ある。

［）０発明が解決しようとする問題魚 具−１−記載された方式では一応の立体感は得られるけ
れども、前方の音像の形の鮮明さ、および後方信号によ
って形成される音像のぼけ方が本来の反響音によって形
成される音像のぼけ方に較べてか少ないという欠点があ
る。

本発明の目的は、前方信号によって駆動される前面スピ
ーカで形成される音場による音像は鮮明に、それに反し
て後方信号によって駆動される背後スピーカで形成され
る音場による反響音は広がった感じどすることができる
立体音場再生装置を提供することである。

Ｅ８問題点を解決するための手段 」二記目的を達成するために、本発明による立体音場再
生装置は、左用再生信号と石川再生信号をそれぞれ少な
くとも高域成分と低域成分に分岐する第１および第２の
分岐回路と、そのように分岐して得られる信号成分の高
域成分を低域成分に対して遅延させる第１の遅延手段と
、ｌ記低域成分と第１の遅延手段で遅延させられた高域
成分で１ψ動される前面スピーカと、−１・７記左用再
生信号と右用再生信号の差信号を取り出す手段と、その
ようにして得られる差信号を遅延させる第２の遅延手段
と、該第２の遅延手段によって得られる遅延信号を少な
くとも高域成分と低域成分に分岐する第３の分岐回路と
、該第３の分岐回路によって得られる分岐信号の低域成
分を高域成分に対して遅延させる第３の遅延手段と、上
記高域成分と第３の遅延手段で遅延させられた低域成分
で駆動される背後スピーカとを含むことを要旨とする。

Ｆ８作用 本発明者は、先に昭和６０年７月１日付けで提出した［
狭帯域伝送系の音質補償回路ｊと題する特許出願（特願
昭６０−１．４４９６６号）の中で、人の感覚では低周
波（例えば５０　Ｈｚ　）では高周波（例えば１　ｋｌ
−１ｚ　）に較べて数ｌｌ１ｓ遅延して知覚されること
を述べた。また、上記特許で提案したように、音響信号
に対して聴覚と反対の遅延特性、すなわち高周波を低周
波に対して遅延させると、聴知覚では立上りが急峻な波
形となり、迫力感や明瞭度が増大する。また、このこと
をステレオ信号に適用すると、音像の定位が鮮明になる
。同じ原理によって、前方では音像を鮮明にし、背後で
はぼけさせることによって臨場感を高めることができる
。

Ｇ、実施例 第１図は本発明による立体音場再生装置の構成を示すブ
ロック図で、図中、第３図と共通する引用番号は第３図
におけるものと同じか、またはそれに対応する部分を表
す。１１，２１．２３は狭帯域フィルタ群から成る分波
器、１２，１３゜１４、・・・・・・・・・、１５；２
４，２５，２６．・・・・・・・・　、２７　け中心周
波数がそれぞれｆｌ＋　ｆ２＋　ｆ３＋・・・・・・・
ｌ　ｆ’１１の狭Ｊｉ）域フィルタ、＋６．１７．・・
・・・・・・・、１９；２８，２９．　　・・・・・・
・・、３１　は可変遅延線、２０，２２．３２　は加算
回路である。

第１図に示すように、狭帯域フィルタ群から成る分波器
１１，２］に各フィルタ毎に可変遅延線を接続して、加
算回路２０で合成（加算）して、前面スピーカ３に加え
る。分波器１１は対数周波数で中心周波数がｆｌ＋　ｆ
２＋　ｆ３＋・・・・・・・ｌ　ｆｎとなっている狭帯
域フィルタ群であり、例えば周波数特性の等化回路も使
用することができる。遅延線１６．１７．・・・・・・
・・・、１９はＢｎｌｌでもよい。音像を鮮明にするた
めに、低周波成分を取り出すフィルタ］２のチャンネル
の遅延時間をＯとし、高周波成分を取り出すフィルタ１
５のチャンネルの遅延時間を最長とする。左耳信号ＥＬ
に対しても分波器２１、加算回路２２で同様な処理をし
て前面スピーカ４に加える。５はサラウンド・マトリク
スであり、ここで１顔　と１り、４の差信号に作り、遅
延線６で前面スピーカ３．４と背後スピーカ９からの音
に時間差を設ける。遅延線６の出力は分波器２３に加え
られる。この中味の狭帯域フィルタ２４，２５，２６．
・・・・・・・、２７はフィルタ１、２．　ｉ　３．１
．４．・・・・・・・・・、１５と同じである。

各フィルタ出力に接続される遅延ｆｉ２８，２９゜３０
、・・・・・・・・・、３］の遅延時間は前面スピーカ
用の分波器１１の各チャンネルとは逆の関係、すなけち
第１図の分波器２３の低周波成分を取り出すフィルタ２
４のチャンネルの遅延時間は大きく、高周波成分を取り
出すフィルタ２７のチャンネルの遅延時間はＯとする。

なお、第３図で背面スピーカ９の信号を低域通過フィル
タ７で制限しているのに対応して分波器２３の高周波成
分（７ｋＨｚ以１−）は除去される。かくして得られる
信号は加算回路３２で合成して背後スピーカ９に加えら
ｔシる。なお、必要な場合には加算回路３２の出力と雑
音除去回路を接続する。このようにして、背後スピーカ
９からの音は立上りが極めて穏やかで、広がり感のある
音場が得られる。可変遅延線２８゜２９．３０．・・・
・・・・・・、３１の遅延時間を調整し＝７＝ で、遅延線１６，１７，１．８．・・・・・・・・・、
１９と同様に高周波成分を低周波成分よりも遅延させる
と、背面スピーカ９の音も立−Ｌりが急峻となり、反響
音が鮮明になる。

第２図は第１図に示す装置の一変形であり、第１図で各
チャンネル毎に設けられている遅延線１、６．．１７．
１８．・・・・・・・・・、１９；２８，２９゜３０、
・・・・・・・・・、３１をタップ付き遅延線３３；３
４として構成の簡１１１化を図ったものである。なお、
第２図でタップ付き遅延線３４と遅延線６を一緒にして
もよい。

Ｈ０発明の詳細 な説明した通り、本発明によれば、前面スピーカの音の
知覚が鮮明になり、音像の立体感を強調するとともに、
背後スピーカの音は知覚的に立上りが緩やかとなり、拡
がり感を強調し、総合して周囲の効果が改善される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による立体音場再生装置の構成を示すブ
ロック図、第２図は第１図に示す装置の一変形を示すブ
ロック図、第３図は従来の立体音場再生装置の構成を示
すブロック図である。 １・・・・・・・・ＨＲ（右耳用信号）、２・・・・・
・・・ｐ、ｔ（左耳用信号）、３，４・・・・・・・・
前面スピーカ、５　、・・・・・・・・・サラウンドマ
トリクス（Ｅ）＋−Ｅｔ）＋６・・・・・・・・・可変
遅延線（１５〜３０ｍ５）、７・・・・・・・・低域通
過フィルタ（遮断周波数７ｖｚ）、８・・・・・・・・
・ドルビ雑音除去回路、９・・・・・・・・・背後スピ
ーカ。 １０・・・・・・・・・試聴者、１．１，２１．．２３
・・・・・・・・・狭帯域フィルタ群から成る分波器、
１２，１．３，１４゜・・・・・・・・、１．５；２４
，２５，２６．・・・・・・・・。 ２７・・・・・・・・・中心周波数がそれぞれｆｌ、ｆ
２＋　ｆ３＋・・・・・・・・・、ｆｌの狭帯域フィル
タ、１．６，１．７゜１８、・・・・・・・・・、１９
；２８，２９，３０．・・・・・・・・・。 ３１・・・・・・・・・可変遅延線、２０，２２，３２
・・・・・・・・加算回路、３３．３４・・・・・・・
・・タップ付き遅延線。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 （ａ）左用再生信号と右用再生信号をそれぞれ少なくと
   も高域成分と低域成分に分岐する第１および第２の分岐
   回路、 （ｂ）そのように分岐して得られる信号成分の高域成分
   を低域成分に対して遅延させる第１の遅延手段、 （ｃ）上記低域成分と第１の遅延手段で遅延させられた
   高域成分で駆動される前面スピーカ、（ｄ）上記左用再
   生信号と右用再生信号の差信号を取り出す手段、 （ｅ）そのようにして得られる差信号を遅延させる第２
   の遅延手段、 （ｆ）該第２の遅延手段によって得られる遅延信号を少
   なくとも高域成分と低域成分に分岐する第３の分岐回路
   、 （ｇ）該第３の分岐回路によって得られる分岐信号の低
   域成分を高域成分に対して遅延させる第３の遅延手段、
   および （ｈ）上記高域成分と第３の遅延手段で遅延させられた
   低域成分で駆動される背後スピーカ を含むことを特徴とする立体音場再生装置。