JPS6296837A - ナトリウム漏洩検出装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、高速増殖炉の冷却材として用いられるナトリ
ウムの漏洩事故を検出するナトリウム漏洩検出装置に関
するものである。

〔発明の技術的背景とその問題点〕

高速増殖炉では、冷却材として金属ナトリウムが使用さ
れており、金属ナトリウムが配管や機器から漏洩すると
炉心を冷却することができなくなるので、漏洩を早期に
検出するための漏洩検出装置が設けられている。

ナトリウム漏洩検出装置の従来のシステム構成の一例を
第２図に示す。

第２図において、１は窒素ガスで満された一次系雰囲気
、２は外気に通ずる二次系雰囲気であり、隔壁３によっ
て仕切られている。

隔壁３は一次系内の放射性物質の拡散に対する防止壁と
なっており、−次系内で発生したナトリラム漏洩の検出
は、−次系雰囲気１内の窒素ガスを隔壁３を貫通する入
口連通管４および入口電磁弁５を通してナトリウム検知
器７に導き、ポンプ８で流量計９．出口電磁弁１０およ
び出口連通管１１を経由して一次系雰囲気１に戻し、こ
れによって窒素ガスをサンプリングしてナトリウムを検
出する。

なお１２はナトリウム検知器コントローラ、１３は警報
発生器、１４はポンプ電源、１５は電磁弁駆動部である
。

一次系雰囲気１内でナトリウムの漏洩事故が発生すると
窒素ガス中にナトリウムのミストや蒸気が混入するので
、ナトリウム検知器７でナトリウムが検出され、ナトリ
ウム検知器コントローラ１２から漏洩信号が発信されて
炉の停止や冷却材であるナトリウムのドレン処理などが
行なわれ、さらにナトリウム漏洩検出装置を一次系雰囲
気から隔離するため、警報発生器１３からの信号によっ
て入口電磁弁５および出口電磁弁１０を閉じると共にポ
ンプ電源１４を切ってポンプ８を停止させる。

しかしながら第２図に示す従来の入口電磁弁５では、ナ
トリウムのミストや蒸気が入口電磁弁５内のディスク６
などの表面に固体状に付着する。

このためナトリウム漏洩検出後、警報発生器１３の信号
によって電磁弁駆動部１５を動作させ、ディスク６を下
降させて入口電磁弁５を閉じるとき。

付着ナトリウム１６がはさまって入口電磁弁５が完全に
閉じず、ナトリウム漏洩検出装置を一次系から確実に隔
離することができなくなるという問題を生ずる。

〔発明の目的〕

本発明は、ディスクに付着したナトリウムを洗浄する機
能を備えた電磁弁を用いることによってナトリウム検出
後の一次系からの隔離を確実に行える安全性の高いナト
リウム漏洩検出装置を提供することを目的としている。

〔発明の概要〕

本発明は、−次系の雰囲気を隔壁を貫通する連通管およ
び電磁弁を通してポンプで循環させ、ナトリウム検知器
でサンプリングして一次系内のナトリウムの漏洩を検出
するナトリウム漏洩検出装置において、ナトリウム漏洩
検出時に電磁弁のディスク表面に付着したナトリウムを
除去する洗浄剤（水、水蒸気、　その他ナトリウムを溶
解するＮａＫなとの液体金属）を電磁弁のディスク表面
に噴射する水カプセルを電磁弁に挿入し、これによって
漏洩検出後に付着ナトリウムを除去して電磁弁の閉動作
を確実に行わせ、ナトリウム漏洩検出装置を一次系から
完全に隔離できるようにしたものである。

〔発明の実施例〕

本発明の一実施例を第１図に示す、第１図は本発明に用
いられる入口ｆＩｔ磁弁５Ａの詳細を示したものである
。

第１図に示す入口電磁弁５Ａは従来の入口電磁弁５と比
較して、付着ナトリウムを洗浄するための水カプセル１
８が電磁弁本体を貫通して挿入されており、他は従来の
入口電磁弁５と同じである。

水カプセル１８の内部には水１９および不活性ガス（例
えば窒素やアルゴン）が圧入され、凸起部にはねじ２１
が切られると共に、先端部には切込み２２が設けられ、
ねじ２１によって電磁弁本体に挿入されている。

ナトリウム漏洩が検出されて入口電磁弁５Ａのディスク
６が下って弁を閉じる動作を行うと、水カプセル１８の
先端部の切込み２２がディスク６に押されて破断し、破
断部から水１９が不活性ガス２０の圧力によって噴出し
、ディスク６の表面にある付着ナトリウム１６と反応し
て水酸化ナトリウムの溶液となり、これによって付着ナ
トリウム１６を洗浄して取除くので、入口電磁弁５Ａは
完全に閉じ、従ってナトリウム漏洩検出装置は完全に一
次系から遮断される。

なお上記実施例では水カプセルの中に水が封入されてい
る場合を示したが、水蒸気や液体金属（例えばＮａＫ）
などナトリウ１１を溶解する他の物質を用いてもよい。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明によれば、ナトリウム漏洩を
検出した後、電磁弁のディスクなどに固棒状に付着する
付着ナトリウムを水その他の洗浄剤によって除くことが
できるので、ナトリウム漏洩検出後の電磁弁の閉路が完
全に行われてナトリウム漏洩検出装置が一次系から完全
に隔離され、安全性の面で極めて有利となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す入口電磁弁の断面図、
第２図は従来のナトリウム漏洩検出装置の一例を示す系
統図である。 １・・・−次系雰囲気　　２・・・二次系雰囲気：３・
・・隔壁　　　　　　４・・・入口連通管５．５Ａ・・
・入口電磁弁　６・・・ディスク７・・・ナトリウム検
知器　８・・・ポンプ９・・・流量計　　　　　１０・
・・出口電磁弁１１・・・出口連通管 １２・・ナトリウム検知器コントローラ１３・・・警報
発生器　　　１４・・・ポンプ電源１５・・・電磁弁駆
動部　　１６・・・付着ナトリウム１８・・・水カプセ
ル　　　１９・・・水２０・・・不活性ガス　　　２１
・・・ねじ２２・・・切込み °　　　代理人　弁理士　猪股祥晃（ほか１名）第１図

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）一次系の雰囲気を隔壁を貫通する連通管および電
   磁弁を通してポンプで循環させ、ナトリウム検知器でサ
   ンプリングして一次系内のナトリウムの漏洩を検出する
   ナトリウム漏洩検出装置において、上記電磁弁に電磁弁
   のディスク表面の付着ナトリウムを除去する洗浄剤を噴
   出させる水カプセルを挿入したことを特徴とするナトリ
   ウム漏洩検出装置。
2. （２）上記水カプセルの先端部に上記電磁弁のディスク
   の閉動作によって破断されて洗浄剤を噴出させる切込み
   を設けた特許請求の範囲第１項記載のナトリウム漏洩検
   出装置。
3. （３）上記水カプセルを密閉容器とし、洗浄剤と不活性
   ガスを圧入した特許請求の範囲第１項記載のナトリウム
   漏洩装置。
4. （４）上記洗浄剤として、水、水蒸気、その他ナトリウ
   ムを溶解する液体金属を用いた特許請求の範囲第１項記
   載のナトリウム漏洩検出装置。