JPS629534Y2

JPS629534Y2 -

Info

Publication number: JPS629534Y2
Application number: JP14734979U
Authority: JP
Priority date: 1979-10-24
Filing date: 1979-10-24
Publication date: 1987-03-05
Also published as: JPS5664573U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、磁気カードに対して磁気ヘツドを十
分に圧接することができる磁気カードリーダの磁
気ヘツド保持機構に関するものである。

従来、磁気カードリーダの磁気ヘツド支持機構
としては、磁気ヘツドを板バネ等の弾性部材に支
持させたものが存在した（実願昭50−178784号参
照）。しかしながら、この従来の磁気ヘツド支持
機構においては、磁気ヘツドを板バネに取付けて
いるため、磁気ヘツドに対して摩擦力の大きなカ
ードを使用する場合には、板バネの変形や振動に
より、誤動作を惹起するという欠点があつた。ま
た、板バネの支持構造が複雑なため、磁気ヘツド
の交換時に取外し操作が煩雑であるという欠点を
も生じた。

本考案の目的は、構造が簡単でかつ上記した従
来技術の有する諸欠点を除去し得る磁気カードリ
ーダの磁気ヘツド支持機構を提供することにあ
る。

本考案の構成は、剛性を有するヘツド保持板に
磁気ヘツドを固定し、該ヘツド保持板を磁気カー
ド通路の一側に配すると共に前記磁気ヘツドを該
磁気カード通路に突出させ、前記ヘツド保持板の
一端部に基部に山形膨出部を有する支持軸を挿通
して該山形膨出部により該ヘツド保持板の一端部
を支持し、前記支持軸と前記磁気ヘツドとの間に
支柱を遊嵌・挿通し、該支柱に前記磁気ヘツドを
前記磁気カード通路内へ突出付勢する弾発手段を
取付け、前記ヘツド保持板の前記支持軸とは反対
側の端部を長孔を介して軸支持したことを特徴と
する磁気カードリーダの磁気ヘツド支持機構であ
る。

以下、本考案の一実施例を図に基いて説明す
る。

磁気カードリーダ１は磁気カード通路２を有
し、磁気カード通路２は段部２ｂの位置で狭くな
りカード域が規制されている。磁気カード通路２
を構成するフレーム２ａには、支持軸３と支柱４
と軸５とが同一直線Ｍ上に植立されている（第４
図参照）。また、Ｎは基準寸法を表わし、Ｎは基
準面又は案内面を表わしている。支持軸３の基部
には山形膨出部３ａが、また軸５の基部には山形
膨出部５ａがそれぞれ形成されている。

ヘツド保持板６は両側を上方に屈曲させること
により、全体として剛性を有するように構成さ
れ、ヘツド保持板６には磁気ヘツド７が固着され
ている。そして、ヘツド保持板６には一端に小孔
６ａが、中央部に孔６ｂが、他端部に切欠き６ｃ
がそれぞれ形成され、小孔６ａには支持軸３が、
孔６ｂには支柱４が、切欠き６ｃには軸５がそれ
ぞれ挿通される。小孔６ａは支持軸３よりも大径
であり、これによりヘツド保持板６は上下動自
在、かつ、支持軸３を支点にしてＡ−A′方向に
揺動自在である。しかし、水平方向への移動はで
きない。また、支柱４は孔６ｂに遊嵌し、軸５は
切欠き６ｃに遊嵌している。

そして、支柱４にはカラー８が遊嵌されてお
り、このカラー８の存在によりヘツド保持板６が
大きなリフト量で変位したときにも軸３，５とヘ
ツド保持板６との係合が外れることはないものと
なる。支柱４の頂部にはネジ９によつて座金１０
が固定されており、ネジ９を外すのみでヘツド保
持板６が取り外せるようになつている。座金１０
とヘツド保持板６との間には圧縮コイルスプリン
グ１１が介装され、ヘツド保持板６を常時、磁気
カード通路２の方向へ付勢している。

１２は磁気ヘツド突出用孔を示し、磁気ヘツド
７はこの突出用孔１２から磁気カード通路２内へ
突出している。１３はパツトローラを示し、パツ
トローラ１３は磁気ヘツド７に対向して位置して
いる。

ここで、第４図に示すように磁気カードＣは矢
印方向へ走行することとすれば、磁気ヘツドの立
上り時（信号授受の始期）から安定、情報の授受
に極めて有利である。

尚、上記実施例における軸５の山形膨出部５ａ
は必ずしも存在する必要はなく、更に切欠き６ｃ
は長孔でも良い。そして、圧縮コイルスプリング
１１の代りに板バネを使用することもできる。更
に圧縮コイルスプリング１１の押え手段としてＥ
リング、嵌合引かけ等の手段を用いることもでき
る。

以上述べたことから明らかなように本考案によ
れば、ヘツド保持板が剛性を有するから、磁気ヘ
ツドは変形や振動を起さずに上下動及び磁気カー
ドの短手方向の揺動のみできて磁気カードの進行
方向には揺動しないので、磁気ヘツドに対して摩
擦力の大きな磁気カードを使用した場合であつて
も誤動作の防止が図れるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例の要部断面図、第２図
はヘツド保持板の平面図、第３図はヘツド保持板
の斜視図、第４図は軸の配置を示す平面図であ
る。１……磁気カードリーダ、２……磁気カード通
路、３……支持軸、３ａ……山形膨出部、４……
支柱、５……軸、６……ヘツド保持板、７……磁
気ヘツド、１１……圧縮コイルスプリング。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

剛性を有するヘツド保持板に磁気ヘツドを固定
し、該ヘツド保持板を磁気カード通路の一側に配
すると共に前記磁気ヘツドを該磁気カード通路に
突出させ、前記ヘツド保持板の一端部に基部に山
形膨出部を有する支持軸を挿通して該山形膨出部
により該ヘツド保持板の一端部を支持し、前記支
持軸と前記磁気ヘツドとの間に支柱を遊嵌・挿通
し、該支柱に前記磁気ヘツドを前記磁気カード通
路内へ突出付勢する弾発手段を取付け、前記ヘツ
ド保持板の前記支持軸とは反対側の端部を長孔を
介して軸支持したことを特徴とする磁気カードリ
ーダの磁気ヘツド支持機構。