JPS6291450A - セメント混合物用乾燥収縮低減剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 一般に、コンクリートモルタル、グラウトなどのセメン
トと水の混合物は、硬化と乾燥に伴なって体積の減少を
示す。

これは「乾燥収縮」と呼ばれる現象であって。

コンクリートの壁体、床版のびびわれの主たる原因であ
る。

このひびわれは、構造物の機能の低下、剛性の低下をも
たらすばかでなく、ひびわれ部分から水と空気がコンク
リートの内部に浸透することにより、コンクリートの中
性化を促進し、内部の鉄筋の錆を促進して、構造物の耐
久性を著しく損なうものである。

本発明は、コンクリート、モルタルあるいはごれに類す
るセメント混合物のひびわれの原因となる「乾燥収縮」
を大１１弓こ低減し２かっセメント混合物の強度低↑パ
を生じない材料としてのセメント混合物用乾燥収縮低減
剤に関するものである。

「従来の技術」 乾燥収縮に起因するひびわれに対する−・般的対策とし
ては、収縮は避は得ぬとの前ｔにで１）Ｈ１ｔ！１を設
置して、ひびわれをこの部分に簗申させ、他の部分に発
とｌニジないようにする。１１）ひびゎれの発生しやす
い箇所に予め鉄筋を余分に設置し、この鉄筋によって、
ひびわれ中を小さく押える。などのことが行なわれてき
たが、いずれの対策も完全にはひびわれを制御するには
至っＣいない。

又、「収縮」を相殺してしまうとの嶌えがら。

コンクリート等に膨張剤を添加して２乾燥収縮ひびわれ
を防ＩＩ−シようとする試カが行なわれているカ、コン
クリ−１・専の膨張現象がセメントの硬化の過程の極く
早い時期に終了してしまって長期にわたる乾燥収縮には
追従しない顔向があるほか。

乾燥収縮を低減するための祠の適正な添加はを決定する
ことが困難であるなど、ひびわれの発生を完全に防！ト
するには至っていない。

か様な従来の技術の経緯を踏まえて、コンクリ−１等の
乾燥収縮ひびわれを防止するには、乾燥収縮自体を犬１
１１に低減することが最も確実でしかも効果的であるこ
とが明らかになってきた。

このような見地から１例えば、公開特許公報昭５６−０
３７２５８．仝昭５６−０３７２５９に示されるような
セメント用乾燥収縮低減剤が開発されている。

又、特願昭５８−１０７５２８号では、セメンｌ−量の
１％１１１後の添加けで乾燥収縮低減の効果を示す化合
物を見い出している。

「発明が解決し７ようとする問題点」 しかしながら、上記低減剤の前者にあっては。

セメント量の４％前後の添加量としなければ実用上の効
果が得られないので、極めて高価となる欠点があり、又
、後者はセメント混合物に添加すると、セメント混合物
の強度が３〜１２％の低下を示すという欠点があった。

［問題点を解決するだめの手段−１，「作用」本発明は
、炊上の事情に鑑みなされたもので１新規化合物による
試験の結果、極めて少ない使用量で、コンクリート等の
乾燥収縮を大１）に低減し。

同時にセメント混合物の強度低下を生ぜずに低コストで
コンクリートに生ずる乾燥収縮ひびわれを防止すること
に成功したものである。

すなわち２本発明者等は。

一般式 〔式中、■２１およびＲ２ばそれぞれ水素原子−または
メチル基を、Ｒ３，Ｒ４，Ｒ５、Ｒ６、Ｒ−、。

−　ＣＩｌ　２−　Ｃ１１２０−で示される基を、Ｙは
式−ＣＩｌ。

Ｃｌｌ　（Ｃｌｌ　３　）　Ｏ−−で示される基を１ｍ
はｏ〜２の整数を、ｎは０またば１〜３０の整数をそれ
ぞれ意味し、ｍ＋ｎは１〜３０の整数であるものとする
。そし、てＸおよびＹは任意の順序で配列している。す
なわら、酸化エチレン又は酸化プロピレンの単独の付加
物および重合物、或はブロック重合物又はランダム重合
物を示す。〕を有する化合物１種又は２種以上からなる
ものの添加が、セメント乾燥収縮低減剤に極めて有効で
ある事を発見した。

前記（１）式に於いて、Ｒ３，Ｒ４，Ｒ５、Ｒ６。

Ｒ・７．およびＲ８の炭素数１〜１２のアルキル基とし
ては、メチル基、エチル基、ｎ−プロピル基。

１ｓｏ−プロピル基、ｎ−ブチル基、　　１ｓｏ−ブチ
ル基、　ｔｅｒｔ−ブチル基、ペンチル基５ヘキシル基
。

ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基。

ウンデシル基、ドデシル基などがあげられる。

ＸおよびＹは、酸化エチレン、酸化プロピレンの中独の
付加物および重合物、或いは酸化エチレン、酸化プロピ
レンのブロック又はランダム重合６一 物からなり、ＸおよびＹは、任意の順序で配列している
。

一般式（１１で示される化合物は、酸化エチＬノンまた
は酸化プロピレンを付加したものであるが、この化合物
はアルキレンオキシドとして、他のＡキシド、たとえば
ブチレンオキシ巳スチレンオキシドを炭素数２〜８のア
ルキレンオキシドとともに、性能を阻害しない程度共付
加させたものであってもよく、このような化合物も本発
明の範囲に含まれる。

尚、従来から使用されているセメント用混和剤としては
１酸化エチレン５〜３０モル付加物のアルキルアリール
エーテルがあり２分散性、湿潤性。

気泡性などの界面活ｆ’１機能を有しセメント用空気連
行剤、セメン］・用分散剤等として使用されている。

このようなアルキルアリールエーテルは、セメント用乾
燥収縮低減剤として、効果を有していないか、有してい
ても５十分とは言えるものではない。

本発明品は、一般式（１）に示される化合物に於いて、
酸化エチレン単独付加の場合ｍが１〜２．酸化プロピレ
ン単独付加の場合わが１〜３０．酸化エチレン及び酸化
プロピレンの重合物或はブロック重合物又はランダム重
合物の場合、ｍ＋ｎが１〜３０からなる化合物は１分散
性、気泡性などの界面活性機能を有していないが、セメ
ント用乾燥収縮低減剤としての効果は、極めてずぐれて
いるものである。

本発明の収縮低減剤のコンクリート等への添加方法は１
通常の混和剤と同様に予め、混練水に添加してもよく、
一度練り一１二がったコンクリート等に添加しても良い
。

また、トラックミキサ−車によってコンクリートが現場
に到着した後に添加しても良い。

いずれの添加方法を採用するかは、収縮低減剤の種類お
よび構造物の条件等に応して決めれば良い。

本発明の収縮低減剤は、セメントの種類、骨材の種類、
併用する混和剤および混和材料の制限を受けない。

即ち、セメン１の種類としては、佇通セメン１−９早強
セメント、中庸熱セメント、高炉セメント。

フライアッシュセメントなど通常市販されているセメン
トは適用できる。

また、その一部をフライアッシュ、水砕スラグ粉末、シ
リカ質混合祠など置換することができ。

この置換によって本発明の［１的が有利に達成される場
合もある。

さらに、コンクリート用減水剤、空気連行剤。

膨張剤その他公知のコンクリート又はモルタル用混和材
料と併用することもできる。

本発明品を実際の構造体に適用するに際して。

乾燥収縮によるひびわれの発生が予想される箇所に限定
して使用することも可能であり、これによって経済性が
高まる場合もある。

「実施例」 以下１本発明を実施例にもとづいて説明する。

尤■１１土 各種の本発明の収縮低減剤および本発明以外のポリオキ
シアルキレンアルキルアリールエーテル類を、それぞれ
セメントに対して１および４重量％添加したものおよび
添加しないモルタル（水セメント比６０％１　セメント
砂沈０．５．砂としては豊浦標準砂）を、１１Ｓ＾１１
２９のコンパレーター法により乾燥収縮の測定を行なっ
た。

養生方法もＪＩＳ　Ａ　１１２９に準拠した。また、標
準水中養生を行なった直径５ｃｍ、高さ１０ｃｍの供試
体について、材令７日および２８日において、圧縮強度
試験を行なった。

試験結果を第１図の図表に示す。

、実−施例一？一 実施例１における収縮低減剤をそれぞれセメントに対し
て１および４重量％添加したものおよび添加しないコン
クリートを実施例１と同様の方法にて乾燥収縮率を測定
した。

また、直径１０ｃｍ、高さ２０ｃｍの供試体について実
施例１と同様の圧縮強度試験を行なった。

配合比を下表に、試験結果を第２図の図表に示す。

一１〇− この結果から明らかなように１本発明品を添加したモル
タルおよびコンクリ−１の乾燥収縮は。

無添加のものに比較して著しく低い値を示しており、ま
た、圧縮強度はｊｉｉＥ添加のものに比較し″（＋ｌ″
１１い値を示している。

尚、第１図、第２図の１３０は酸化エチレンを。

ＰＯは酸化ブト１ピレンを示す。

「発明の効、、！Ｉ！Ｊ このように２本発明によれば、極めて少ない使用量でモ
ルタル、′：Ｊンクリート等のセメント混合物の乾燥収
縮を大１１目こ低減し、収縮に起因するひびわれを防１
１−するとともに、七メン］・混合物の強度を少しも低
下させないとい・う、優れた効果を奏することが明らか
となった。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は本発明品と比較品との試験結果を示す
図表である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中、Ｒ＿１およびＲ＿２はそれぞれ水素原子または
   メチル基を、Ｒ＿３、Ｒ＿４、Ｒ＿５、Ｒ＿６、Ｒ＿７
   、およびＲ＿８はそれぞれ水素原子、炭素数１〜１２の
   アルキル基又は式（▲数式、化学式、表等があります▼
   ）ｑ（式中、ｑは１〜３を意味する数）で示される基を
   、Ｘは式：−ＣＨ＿２−ＣＨ＿２Ｏ−で示される基を、
   Ｙは式−ＣＨ＿２ＣＨ（ＣＨ＿３）Ｏ−で示される基を
   、ｍは０〜２の整数を、ｎは０または１〜３０の整数を
   それぞれ意味し、ｍ＋ｎは１〜３０の整数であるものと
   する。そしてＸおよびＹは任意の順序で配列している。 すなわち、酸化エチレン又は酸化プロピレンの単独の付
   加物および重合物、或はブロック重合物又はランダム重
   合物を示す。〕で示される化合物の１種又は２種以上を
   主成分として含むことを特徴とするセメント混合物用乾
   燥収縮低減剤。