JPS6291236A - 乳化組成物 - Google Patents

乳化組成物

Info

Publication number
JPS6291236A
JPS6291236A JP60231795A JP23179585A JPS6291236A JP S6291236 A JPS6291236 A JP S6291236A JP 60231795 A JP60231795 A JP 60231795A JP 23179585 A JP23179585 A JP 23179585A JP S6291236 A JPS6291236 A JP S6291236A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
trehalose
acid
succinyl
components
oil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP60231795A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadashi Funada
船田 正
Masako Kayano
茅野 雅子
Yoshitaka Uji
宇治 義隆
Kazuhito Imai
今井 一仁
Yuji Shibayama
裕治 柴山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TOYO BIYUUT KK
NOF Corp
Original Assignee
TOYO BIYUUT KK
Nippon Oil and Fats Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TOYO BIYUUT KK, Nippon Oil and Fats Co Ltd filed Critical TOYO BIYUUT KK
Priority to JP60231795A priority Critical patent/JPS6291236A/ja
Publication of JPS6291236A publication Critical patent/JPS6291236A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61QSPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
    • A61Q19/00Preparations for care of the skin
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/02Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by special physical form
    • A61K8/04Dispersions; Emulsions
    • A61K8/06Emulsions
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/18Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
    • A61K8/30Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds
    • A61K8/60Sugars; Derivatives thereof

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Birds (AREA)
  • Dispersion Chemistry (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Dermatology (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Cosmetics (AREA)
  • Emulsifying, Dispersing, Foam-Producing Or Wetting Agents (AREA)
  • Colloid Chemistry (AREA)
  • Detergent Compositions (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は化粧品、医薬部外品、医薬品、トイレタリー
製品、洗浄剤、食品等の各種産業分野において広く利用
できる乳化組成物、特に安全かつ使用感の優れたバイオ
サーファクタント系乳化組成物に関するものである。
〔従来の技術〕
近年、乳化に関する数多くの研究がなされ、新規の乳化
剤および乳化技術の進歩は著しく、安全性の非常によい
乳化組成物(エマルション)が各種産業分野で広く利用
されるようになった。しかし、その多くは合成非イオン
性界面活性剤1合成陰イオン性界面活性剤、合成陽イオ
ン性界面活性剤または合成両性界面活性剤を乳化剤とし
た乳化組成物であり、一般消費者間では安全性の面でか
なり不安感を持つ人が多い。また比較的安全性も高く使
用感も良好である高級脂肪酸石鹸を乳化剤とする乳化組
成物が従来から利用されてきたが、石鹸本来の性質上乳
化組成物は弱アルカリ性を呈し、皮膚刺激などの問題が
あり、また皮膚に塗布したとき、起泡性が大きく、いつ
までも白さが消えないので使用上好ましくない。
このような点を改善するものとしてバイオサーファクタ
ント系の乳化組成物が注目されている。
従来この種の乳化組成物として、糖脂質を乳化剤として
利用した乳化組成物が提案されている(例えば特開昭5
9−39338号)。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記のような従来の糖脂質を使用した乳
化組成物においては、糖脂質が非イオン性界面活性剤で
あるため乳化安定性が悪く、このため糖脂質を多価アル
コール中に溶解し、これに油分を加えることにより、微
細なエマルションを得ており、非水乳化という特別な乳
化手段が必要であるとともに、乳化組成物の適用範囲に
制約があるという問題点があった。
〔問題点を解決するための手段〕 この発明は上記の問題点を解決するためのちので、乳化
安定性に優れ、安全性および優れた使用感を有し、かつ
適用範囲の広いバイオサーファクタント系の乳化組成物
を提供することを目的としている。
この発明は、トレハロース1モル当り、コハク酸1〜2
モルおよび脂肪酸1〜2モルからなるサクシニル・トレ
ハロース脂質またはその塩から選ばれる1種以上の乳化
剤成分と、水相成分と、油相成分とのエマルションから
なることを特徴とする乳化組成物である。
この発明で使用する乳化剤成分は、トレハロース1モル
当り、コハク酸1〜2モルおよび脂肪酸1〜2モルから
なるサクシニル・トレハロース脂質またはその塩から選
ばれる1種以上のものである。このようなサクシニル・
トレハロース脂質は、炭化水素資化性菌として分離した
ロドコッカス属(genus Rhodococcus
)に属する菌を、炭素数8以上のノルマルアルカン、ノ
ルマルアルケン、長鎖飽和および不飽和脂肪酸、脂肪酸
エステル、高級アルコール、ならびに油脂類の1種また
は2種以上を含む培地で好気的に培養して得られるもの
である。
サクシニル・トレハロース脂質の塩としては、例えば水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水
酸化セシウム、水酸化アンモニウム、水酸化マグネシウ
ムなどの無機塩基、リチウムイオン、ナトリウムイオン
、カリウムイオン、アンモニウムイオン、カルシウムイ
オン、マグネシウムイオンなどを含む塩基性無機塩およ
び塩基性有機塩、リジン、アルギニン、ヒスチジン、オ
ルニチンなどの塩基性アミノ酸およびそれらを塩基とし
て有する塩基性オリゴペプチド、モノエタノールアミン
、ジェタノールアミン、トリエタノールアミンなどの塩
基性アミン等との塩を挙げることができる。これらの物
質による塩の生成はあらかじめ別途行われても、また乳
化組成物の製造過程で行われてもよい。
この発明において使用する油相成分としては、例えば流
動パラフィン、スクワラン、ワセリン等の液状もしくは
半固体(グリース)状の炭化水素類;オクチルドデシル
ミリステート、イソプロピルパルミテート、セチル−2
−エチルヘキサノエート、グリセリルトリー2−エチル
ヘキサノエート、ビタミンEアセテート、ビタミンAパ
ルミテ−1〜、ビタミンCステアレート等のエステル油
類;固形パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、
セレシンワックス、ミツロウ、鯨ロウ等のワックス類;
オリーブ油、大豆油、サフラワー油、米ヌカ油、アーモ
ンド油、椿油、ホホバ油等の植物油脂類;牛脂、豚脂、
ミンク油、タードル油等の動物性油脂類;セタノール、
ステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、オ
レイルアルコール、オクチルドデカノール、ベヘニルア
ルコール等の高級アルコール類;ラウリン酸、ミリスチ
ン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノ
ール酸、リルン酸、イソステアリン酸等の高級脂肪酸類
;ジメチルシリコーン、メチルフェニルシリコーン、環
状シリコーン等のシリコーン油11などの従来から化粧
品、医薬部外品、医薬品、トイレタリー製品、洗浄剤、
食品等の分野で使用されている油相成分があり、これら
の1種以上のものが使用できる。
一方、この発明において使用する水相成分としては、水
;エタノール、プロパツール、イソプロパツール、ブタ
ノールなどの一価アルコール;エチレングリコール、プ
ロピレングリコール、1゜3−ブチレングリコール、1
,4−ブチレンゲリコール、ヘキシレングリコール、グ
リセリン、ジグリセリン、トリグリセリンもしくはそれ
以上のポリグリセリン、またはグルコース、マルトース
、マルチトール、ショ糖、ソルビトールなどの分子内に
2個以上の水酸基を有する多価アルコール類;その他従
来から化粧品、医薬部外品、医薬品、トイレタリー製品
、洗浄剤5食品等にすでに利用されている水相成分があ
り、これらは1種以上のものが使用できる。
この発明の乳化組成物はこれらの必須成分以外の成分を
含んでいてもよく、例えば薬効物質、紫外線吸収剤、防
腐殺菌剤、酸化防止剤、着香料、着色料、増粘剤、安定
剤等の各種添加剤を配合してもよい。また通常使用する
必要はないが、乳化組成物の使用目的によっては、従来
使用されている非イオン系、陰イオン系、陽イオン系、
両性系の界面活性剤のほか、カゼイン、カゼインナトリ
ウム、サポニン、レシチン、ムチンなどの合成または天
然の界面活性剤を併用してもよい。
この発明の乳化組成物は上記成分を乳化したエマルショ
ンであり、pH4〜8のものが好ましい。
乳化組成物の好ましい組成割合は、サクシニル・トレハ
ロース0.01〜30重量%好ましくは0.1−10重
量%、水相成分10〜95重量%好ましくは30〜90
重量%、油相成分3〜90重量%好ましくは5〜70重
量%、その他の成分0〜50重量%である。上記範囲と
することにより、良好な乳化組成物が得られる。
この発明の乳化組成物は上記成分をホモジナイザ等の通
常の乳化手段により乳化することにより得られる。この
場合サクシニル・トレハロース脂質は親木基としてトレ
ハロース(二糖類)とコハク酸残基を有する糖脂質であ
るため、非イオン性と陰イオン性を有し、このため界面
活性が非常に高く、前記特開昭59−39338号のよ
うに特別の乳化方式をとることなく乳化安定性の高い乳
化組成物が得られる。また糖部のコハク酸残基を適当に
塩基で中和することにより、弱酸性〜弱アルカリ性の範
囲で、任意のpHの乳化組成物を得ることができる。
本発明で使用するサクシニル・トレハロースは、炭化水
素資化性菌として分離したロドコッカス・エリスロポリ
ス(Rhodococcus erythropoli
s)に所属するSD −74株を、炭素数8以上のノル
マルアルカン、ノルマルアルケン、長鎖飽和および不飽
和脂肪酸、脂肪酸エステル、高級アルコール、ならびに
油脂類から選ばれる1種以上の物質を含む培地で好気的
に培養して、サクシニル・トレハロース脂質混合物を生
成させ、培養物から採取することにより製造される。
ここで用いるSD −74株は炭化水素資化性菌として
アルカリ性土壌より分離されたロドコッカス・エリスロ
ポリス(Rhodococcus erythropo
lis)に所属する菌株で、工業技術院微生物工業技術
研究所に受託番号微工研菌寄第8472号として寄託さ
れており、以下の菌学的性質を有している。
(1)形態的特徴 菌糸状に生育1分岐が観察される。菌糸は培養の進行に
従ってかん菌に分断する。気菌糸および胞子は観察され
ない。菌糸の直径は約0.6μm前後である。
(2)各培地における生育状態(25℃、lO日間観察
)■シュクロース・硝酸塩寒天培地 生育は貧弱であり、コロニーの色は白色である。
■グルコース・アスパラギン寒天培地 生育は貧弱であり、コロニーの色は白色である。
■グリセリン・アスパラギン寒天培地 生育は貧弱であり、コロニーの色は白色である。
■スターチ寒天培地 はとんど生育しない。
■チロシン寒天培地 生育は貧弱であり、コロニーの色は白色である。
■栄養寒天培地 生育は豊富であり、コロニーの色は淡い褐色である。
■イースト・麦芽寒天培地 生育は豊富であり、コロニーの色は淡い褐色である。
■オートミール寒天培地 生育は貧弱であり、コロニーの色は白色である。
(3)各生理的性質 ■生育温度範囲=10〜40℃、最適温度25〜30℃
■ゼラチンの液化: 陰性。
■スターチの加水分解: 陰性。
■脱脂牛乳の凝固、ペプトン化: ともに陰性。
■メラニン様色素の生成: 陰性。
(4)各炭素源の同化性(プリドハム・ゴドリーブ寒天
培地上)(+:二同する、−8同化しない)1、 L−
アラビノース: − 2、D−キシロース 二 − 3、0−グルコース : + 4、  D−フルクトース: + 5、シュクロース  : + 6、イノシトール  : + 7、 L−ラムノース 二 − 8、ラフィノース  : − 9、D−マンニット : + 10、エリスリトール : − 11、ガラクトース  : − 12、ラクトース   二 − 13、ソルビトール  : + 14、ソルボース   : − 15、トレハロース  : + 16、グリセロール  : + 以上の菌学的性質を有する本菌について、HoGood
fallov & G、 Aldarson The 
Actinomycate−genus  Rhodo
coccus:  A  Home  for  th
e’rhodochrous’ Co+5plex”J
ournal of GeneralMicrobio
logy、 100.99=122. (1977)に
基づいて検索した結果、本菌株はロドコッカス・エリス
ロポリス(Rhodococcus arythrop
olis)に属することが判明した。
一方、上記の培地に培養基質として用いるノルマルアル
カンは炭素数8以上のものであり、・例えばn−オクタ
ン、n−デカン、n−ウンデカン、n−トリデカン、n
−テトラデカン、n−ペンタデカン。
n−ヘキサデカン、n−ヘプタデカン、n−オクタデカ
ン、n−ノナデカン等が例示できる。
ノルマルアルケンは炭素数8以上のものであり、例えば
1−オクテン、1−デセン、1−ウンデセン、l−ドデ
セン、1−トリデセン、l−テトラデセン、1−ペンタ
デセン、1−へキサデセン、1−へブタデセン、1−オ
クタデセン等が例示できる。
長鎖飽和および不飽和脂肪酸は炭素数8以上のものであ
り、オクタン酸、デカン酸、ウンデカン酸、ドデカン酸
(ラウリン酸)、トリデカン酸、テトラデカン酸(ミリ
スチン酸)、ペンタデカン酸、ヘキサデカン酸(パルミ
チン酸)、ヘプタデカン酸。
オクタデカン酸(ステアリン酸)、オレイン酸等が例示
できる。
脂肪酸エステルは炭素数8以上のものであり、上記脂肪
酸のエステル化合物等が例示できる。
高級アルコールは炭素数8以上のものであり。
ウンデシルアルコール、ドデシルアルコール(ラウリル
アルコール)、テトラデシルアルコール(ミリスチルア
ルコール)、ヘキサデシルアルコール(セチルアルコー
ル)、オクタデシルアルコール(ステアリルアルコール
)、オレイルアルコール等が例示ができる。
油脂は植物性、動物性の広範囲な種類を包含するもので
あって、ヤシ油、パーム油、大豆油、オリーブ油、サフ
ラワー油、菜種油、とうもろこし油、綿実油、トール油
、牛脂、豚脂、鯨油、いわし油等が例示できる。
これらの中には培養中固体状のものがあるが。
、その場合には培養前に超音波等により破砕を行うこと
ができる。
サクシニル・トレハロースの製造は、これら物質から選
ばれる1種以上の物質を培養基質として基本培地中に加
え、一方便用菌株が資化し得る炭素源(例えばグルコー
ス、グリセロール)を含む培地中で予め培養して得た菌
体を上記培養基質を含む培地に添加し、振どうまたは通
気攪はん培養などの好気的条件下に培養を行う、基本培
地としては、この種の微生物の培養に使用される通常の
培地が使用できる。培地のpHは5.5〜9,5.培養
温度は20〜35℃が好ましく、培養期間は通常6日間
程度である。上記の培養により、サクシニル・トレハロ
ース脂質混合物が培地11itar当り5〜15g生産
される。
これらの培養物から目的物質であるサクシニル・トレハ
ロース脂質を採取するには、培養物から菌体、残基質を
除去した液を酸性とした後、沈殿区分として得ることが
でき、またクロロホルム:メタノール(2: 1)等の
有機溶媒で抽出することもできる。
抽出された生産物は、ペーパークロマトグラフィー、薄
層クロマトグラフィー、ガスクロマトグラフィー、質量
分析等によって同定することができるが、糖部分・トレ
ハロースにトレハロース1モル当すコハク酸が1〜2モ
ルおよび脂肪酸が1〜2モルエステル結合した糖脂質で
ある。
このサクシニル・トレハロース脂質はミコール酸を含ま
ず、二塩基性酸としてコハク酸のみ1〜2モル結合した
アニオン性のサクシニル・トレハロース脂質ジ、トリ、
テトラエステルの混合物である。この糖脂質の脂肪酸部
分は、培養基質である炭素源を変えることによって、そ
れぞれ異なった脂肪酸が結合するものである。
こうして生産されるサクシニル・トレハロース脂質は以
下のような特徴を有している。
■ すべてコハク酸1〜2モルを含むアニオン性トレハ
ロース脂質で、この場合マロン酸、グルタル酸、アジピ
ン酸なとの二塩基酸類は全く検出されない。
■ 長鎖脂肪酸としてはミコール酸は全く含まれず、す
べて直鎖であり、その鎖長は使用する原料により異なる
が、通常C,〜C1mである。
■ 1−アルケンを原料に使用する場合には、そのω−
位に二重結合のある長鎖脂肪酸が構成成分として含まれ
る6また。不飽和酸を含む油脂類を原料に使用する場合
には、相当する不飽和脂肪酸も含まれる。
■ 結合しているこれら有機酸は、コハク酸が1あるい
は2モル、直鎖脂肪酸が1あるいは2モルである。本生
産物はすべてアニオン性であるので、エステル基の数は
2,3および4であり。
これらの混合物として生産される。
上記により多量に生産されるサクシニル・トレハロース
脂質は、グラム陽性細菌に対して抗菌力を有するととも
に生分解性であり、非イオン性基および陰イオン性基を
有し、起泡性はない。
〔作 用〕
この発明の乳化組成物は化粧品、医薬部外品、医薬品、
トイレタリー製品、洗浄剤、食品等の分野において乳化
組成物として使用できる。
この発明の乳化組成物は、サクシニル・トレハロース脂
質のトレハロース部が非イオン性親水基として作用し、
コハク酸残基が陰イオン性親木基として、また脂質部が
親油基として作用し、一つの分子内に非イオン性と陰イ
オン性を有する安定性の高い理想的な界面活性剤として
作用するため、容易に乳化が起こるとともに、乳化安定
性が高い。
そしてバイオサーファクタントであるため、安全性、生
分解性が高いとともに、使用感も優れている。
〔実施例〕
以下、製造例および実施例により、本発明をさらに詳細
に説明する。
製造例1 栄養寒天斜面培地上で30℃、2日間培養した菌体の2
白金耳を、下記に示す組成のA培地30mNを分注した
300mQ容三角フラスコに接種し、30℃、2日間、
220rpmの速・度で回転振どう培養して種母培養を
調整した。
A培地:表1の組成物を水道水11iterに溶解し、
培地のpiを688に調整した。
表  1 グリセロール      10g NaNO31g KH2P041 g MgSO4・7H201g 酵母エキス       5g ペプトン        5g 次に下記に示す組成のB培地50+aQを500mA容
三角フラスコに分注し、培養基質としてテトラデカン1
.5mJを加え、120℃で15分間蒸気殺菌し、殺菌
終了後に各フラスコに上記種母培地2鳳Qを接種し、3
0℃、6日間、220rpmの速度で回転振どう培養を
行った。
B培地8表2の組成物を水道水11iterに溶解し、
培地のpHを7.0に調整した。
表  2 NaNO22,5g K2HPO40,5g Na2HP04    10 g MgSO,・7H200,2g 酵母エキス       2g 培養終了後に培養液中から糖脂質を回収するには、この
培養液を冷却遠心分離して菌体および残基質を取り除き
、塩酸を用いてpHを3とした後、クロロホルム:メタ
ノール(2: 1) 50+aMで2回抽出を行った。
溶媒留去後に生産物約0.52gを得た。この生産物は
脂肪酸含量44.8%、トレハロース含量37.3%、
コハク酸含量(遊離物) 16.0%であり、脂肪酸部
分はテトラデカン酸76.8%、ドデカン酸11.4%
、デカン酸4.9%から成る。
製造例2 培養基質としてテトラデカンに代えて、ペンタデカンを
用いる他は製造例1に記載したのと同様の手順で培養を
行った。その結果、生産物約0.42gを得た。この生
産物の脂肪酸部分はペンタデカン酸72.1%、トリデ
カン酸14.7%、ウンデカン酸6.7%から成る。
製造例3 培養基質としてテトラデカンに代えて、1−テトラデセ
ンを用いる他は製造例1に記載したのと同様の手順で培
養を行った。その結果、生産物約0.48 gを得た。
この生産物の脂肪酸部分はω−テトラデセン酸70.4
%、テトラデカン酸5.1%、ω−ドデセン酸12.3
%、ドデカン酸4.1%から成る。
製造例4 培養基質としてテトラデカンに代えて、1−ペンタデセ
ンを用いる他は製造例1に記載したのと同様の手順で培
養を行った。その結果、生産物約0.36 gを得た。
この生産物の脂肪酸部分はω−ペンタデセン酸73.5
%、ペンタデカン酸5.6%、ω−トリデセン酸9.2
%、ト、リゾカン酸3.3%から成る。
製造例5 培養基質としてテトラデカンに代えて、パルミチン酸メ
チルを用いる他は製造例1に記載したのと同様の手順で
培養を行った。その結果、生産物約0.82 gを得た
。この生産物の脂肪酸部分はオクタデカン酸3.5%、
ヘキサデカン酸85.1%、テトラデカン酸7.8%、
ドデカン酸2.3%から成る。
製造例6 培養基質としてテトラデカンに代えて、ミリスチルアル
コールを用いる他は製造例1に記載したのと同様の手順
で培養を行った。その結果、生産物約0.13 gを得
た。
製造例7 培養基質としてテトラデカンに代えて、パーム油を用い
る他は製造例1に記載したのと同様の手順で培養を行っ
た。その結果、生産物約0.12gを得た。
上記製造例2〜7の脂肪酸含量、トレハロース含量およ
びコハク酸含量はいずれも製造例1とほぼ同等であった
次に上記の生産物から分離したトレハロースの8個の水
酸基のうち各2個がn−ペンタデカン酸およびコハク酸
でエステル化されたサクシニル・トレハロース脂質は1
%水溶性にすると僅かに濁っているが、沈澱を生じず、
安定な懸濁液(pH4,3)であった。さらに水酸化ナ
トリウムによる中和塩の水溶液(pH6,5〜7.0)
の表面張力対濃度曲線は図面に示すとおりである6すな
わち、臨界ミセル濃度における表面張力γcIIIcは
30.2mN/aであって、表面張力低下能が大きく、
臨界ミセル濃度cmcは0.07%で非常に小さい値で
あり、また起泡性を示さなかった。
実施例1〜4および比較例1 表3に示した組成により製造例1のサクシニル・トレハ
ロース脂質を使用して、A相およびB相をそれぞれ75
℃に加温したのち、A相をB相に加え、これをホモミキ
サーで攪拌した。次に室温まで冷却して乳化組成物を得
た。得られる乳化組成物の粒子径および安定性を調べ、
その結果を表3に併記した。
実施例5 表4の組成により、製造例2のサクシニル・トレハロー
ス脂質を使用して、実施例1と同様の操作手順で処理し
、乳液を得た。この乳液のPHは5.3であり、粘度(
25℃)は3200cPsであって、皮膚に塗布したと
き白くならず、安定でしかも使用感の良いものであった
表4 (A 相) サクシニル・トレハロース脂質      0.5  
部グリセリン             81.3−ブ
チレングリコール         2水酸化ナトリウ
ム(4%水溶液)0.4キサンタンガム       
      0.1ε−アミノカプロン       
    0・1ヒアルロン酸ナトリウム       
  0.05精製水                
73.75(B 相) スクワラン               10  部
オリーブ油                5パラベ
ン                 O1l実施例6 表5の組成により、製造例3のサクシニル・トレハロー
ス脂質を使用して、実施例1と同様の操作で45℃まで
冷却し、次にC相を加えてさらに40℃まで冷却してス
キンクリームを得た。このスキンクリームのPl+は4
.6で皮膚に塗布したとき白くならず、安定でしかも使
用感はきわめて良好であった・ 表5 (A 相) サクシニル・トレハロース脂質      1.5  
部グリセリン             15精製水 
               51.6(B 相) スクワラン              13   部
ホホバ油                2ミリスチ
ン酸オクチルドデシル      5サラシミツロウ 
           2ベヘニルアルコール    
       3ステアリン酸           
   6パラベン                0
.2(C相) 水溶性コラーゲン            0.5  
部ヨクイニン抽出液            0.1カ
ミツレ抽出液            0.1実施例7 表6の組成により、製造例4のサクシニル・トレハロー
ス脂質を使用して、策士改正日本薬局方親木軟膏の製法
に準じて、A相を加熱溶解し、75℃の混合物を調整し
、これに同温度に加熱したB相成分を攪拌しながら加え
た後、冷却して薬用親水軟膏を得た。この軟膏のpoは
5.6であり、日本薬局方で乳化剤として用いられてい
るラウリル硫酸ナトリウムと比較したが、皮膚に塗布し
たときの白さがなく、使用感も良いものであった。
表6 (A 相) 白色ワセリン             25   部
ステアリルアルコール         22プロピレ
ングリコール         12パラオキシ安息香
酸エチル        0.025パラオキシ安息香
酸プロピル       0.015(B 相) グルコン酸クロルヘキシジン(20%溶液)  1  
部サクシニル・トレハロースJIM質1.5精製水  
              38.064%水酸化ナ
トリウム水溶液       0.4実施例8〜10 表7の組成により、製造例5〜7のサクシニル・トレハ
ロース脂質を使用して実施例1と同様の操作をして室温
まで冷却し、乳化組成物を得た。
このものは食品用強化剤として用いることも可能である
。またこのものを10倍量の水で稀釈したものは、10
日経日後も安定なエマルションとして分散していた。
表  7 (A 相) ビタミンADオイル           20  部
ビタミンEアセテート          20(B 
相) サクシニル・トレハロース脂質      2 部グリ
セリン             25精製水    
            33防腐剤        
        適量〔発明の効果〕 以上のとおり、この発明の乳化組成物によれば。
下記のような効果を有する。
■生分解性もよく安全性、安定性の良い乳化組成物の調
製が可能である。
■一つの分子内で非イオン性と陰イオン性の界面活性作
用を有するので、乳化領域が広く、また適用範囲も広い
■起泡性が小さいので皮膚化粧料に適用したとき。
白さがでない。
■弱酸性〜弱アルカリ性までの乳化領域がある。
■低濃度で効果を示すので経済的である。
【図面の簡単な説明】
図面はサクシニル・トレハロース脂質の塩の表面張力対
濃度曲線図である。 代理人 弁理士 柳 原   成 図面 儂痕(/。)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)トレハロース1モル当り、コハク酸1〜2モルお
    よび脂肪酸1〜2モルからなるサクシニル・トレハロー
    ス脂質またはその塩から選ばれる1種以上の乳化剤成分
    と、水相成分と、油相成分とのエマルションからなるこ
    とを特徴とする乳化組成物。
  2. (2)乳化剤成分が0.01〜30重量%、水相成分が
    10〜95重量%、油相成分が3〜90重量%である特
    許請求の範囲第1項記載の乳化組成物。
  3. (3)サクシニル・トレハロースが、ロドコッカス属に
    属する炭化水素資化菌を、炭素数8以上のノルマルアル
    カン、ノルマルアルケン、長鎖飽和および不飽和脂肪酸
    、脂肪酸エステル、高級アルコール、ならびに油脂類か
    ら選ばれる1種以上の物質を含む培地で好気的に培養し
    て得られるものである特許請求の範囲第1項または第2
    項記載の乳化組成物。
JP60231795A 1985-10-17 1985-10-17 乳化組成物 Pending JPS6291236A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60231795A JPS6291236A (ja) 1985-10-17 1985-10-17 乳化組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60231795A JPS6291236A (ja) 1985-10-17 1985-10-17 乳化組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS6291236A true JPS6291236A (ja) 1987-04-25

Family

ID=16929137

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP60231795A Pending JPS6291236A (ja) 1985-10-17 1985-10-17 乳化組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6291236A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63126493A (ja) * 1986-11-17 1988-05-30 Nippon Oil & Fats Co Ltd 抗ウイルス剤
JP2002239368A (ja) * 2001-02-14 2002-08-27 Japan Energy Corp 新規界面活性剤およびその生産方法
WO2004054526A1 (en) * 2002-12-13 2004-07-01 Unilever Plc Hair treatment compositions
US7022651B1 (en) * 1997-08-06 2006-04-04 Lightcap Jr Donald V Composition, method, and apparatus for protecting plants from injury caused by frost or freezing temperatures
JP2007181789A (ja) * 2006-01-10 2007-07-19 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 乳化剤又は可溶化剤

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63126493A (ja) * 1986-11-17 1988-05-30 Nippon Oil & Fats Co Ltd 抗ウイルス剤
JPH0571570B2 (ja) * 1986-11-17 1993-10-07 Nippon Oils & Fats Co Ltd
US7022651B1 (en) * 1997-08-06 2006-04-04 Lightcap Jr Donald V Composition, method, and apparatus for protecting plants from injury caused by frost or freezing temperatures
JP2002239368A (ja) * 2001-02-14 2002-08-27 Japan Energy Corp 新規界面活性剤およびその生産方法
WO2004054526A1 (en) * 2002-12-13 2004-07-01 Unilever Plc Hair treatment compositions
JP2007181789A (ja) * 2006-01-10 2007-07-19 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 乳化剤又は可溶化剤

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102283331B1 (ko) 미생물을 이용하여 단독유화가 가능한 복합발효유화제 제조 방법 및 그 조성물
KR101633639B1 (ko) 자기회합 겔 특성을 이용한 세포막 유사 구조의 나노 겔타입의 에멀젼 및 그를 이용한 화장료 조성물
EP2514404B1 (en) Emulsified cosmetic material
CN107260568A (zh) 一种含有卵磷脂的液晶乳状液及其制备方法
KR101622024B1 (ko) 다당체를 포함하는 유화제, 이를 포함하는 화장료 조성물, 및 이의 제조방법
JP2011168527A (ja) 水中油型乳化組成物
JP2009079030A (ja) 油性ゲル状組成物および乳化組成物の調製方法
JP2011168548A (ja) 水中油型乳化化粧料
KR102208268B1 (ko) 미생물 발효물 및 소듐서펙틴을 포함하는 유화제 조성물 및 그 제조방법
JP2016094398A (ja) 乳化組成物
JPS6291236A (ja) 乳化組成物
JP2011225453A (ja) 皮膚化粧料
JP4717171B2 (ja) セラミド類を含有する透明分散液の製造方法
US5993861A (en) 12-hydroxy stearic acid esters, compositions based upon same and methods of using and making such compositions
JPH04100535A (ja) 多価アルコール中油型乳化組成物
CN115317387A (zh) 一种卸妆膏及其制备方法
JPH09151112A (ja) 微細エマルション組成物
JP7308953B2 (ja) 多糖、ポリオール並びに特定のエステル及び油を含む組成物
WO2020230691A1 (ja) セラミド類とオレイン酸イソブチルを含有する組成物
KR20130051010A (ko) 유화제 및 그 제조방법, 및 유화물의 제조방법
JP2004189693A (ja) 水中油型乳化化粧料
JPH0563219B2 (ja)
JP2748962B2 (ja) 親水性ゲル状組成物および水中油型乳化組成物
JP2023512406A (ja) 水中油型乳化化粧料
JP7075955B2 (ja) ベヘンジモニウムエチルリン酸ステアリルとアルキロイル乳酸塩とセラミド類を含有する組成物