JPS6289681A - 5ht↓2受容体の選択的遮断剤 - Google Patents

5ht↓2受容体の選択的遮断剤

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JPS6289681A
JPS6289681A JP61234254A JP23425486A JPS6289681A JP S6289681 A JPS6289681 A JP S6289681A JP 61234254 A JP61234254 A JP 61234254A JP 23425486 A JP23425486 A JP 23425486A JP S6289681 A JPS6289681 A JP S6289681A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 アメリカ合衆国特許第3.580,916号は、種々の
開裂鎖および環状ジオール類で形成される次式: ’   (1)                 (
II)(式中、R1は、HSC,−C3アルキル、アリ
ルまたはベンジル、R2は、C2C8モノヒドロキシア
ルキル、CtC8ジヒドロキシアルキルまたは5〜8個
の環状炭素を有するCs  C++モノヒドロキシシク
ロアルキルである) で示される1群のリセルグ酸および9.10−ジヒドロ
リセルグ酸を開示している。これらの化合物は、ヒト以
外の動物における神経鎮静剤として説明されている。
式(1)または(II)中、R2基がヒドロキシシクロ
アルキルであるものは、ジヒドロキシシクロアルカンを
リセルグ酸またはジヒドロリセルグ酸の”活性化”型と
反応させて生成する。
本発明は、式(Ill): 0OR2 ― (式中、Rは、第1または第20.−C,アルキル、C
H,−C,−C,アルケニル、C3−C,シクロアルキ
ルまたはC3−C,シクロアルキルで置換したC、−C
5第1または第2アルキルであり、R中の総炭素数は8
以上ではなく、R1はアリルまたはC,−C,直鎖アル
キル、即ち、メチル、エチル、n−プロピルまたはn−
ブチル、R2はヒドロキシで置換したC5−07シクロ
アルキルである)で示されるエルゴリンおよびその医薬
上許容される酸付加塩を必須成分とする医薬製剤であっ
て、アルファー受容体に影響を与えることなく5t−r
’rt受容体を遮断するための医薬製剤を提供するもの
である。
上式中のR基には、メチル、エチル、アリル、n−プロ
ピル、イソプロピル、クロチル、メタリル、n−ヘキシ
ル、5ec−アミル、5ec−オクチル、n−ヘプチル
、2.4−ジメチルペンデル、2−エチルペンチル、シ
クロプロピル、シクロプロピルメチル、シクロペンチル
メチル、2−シクロブチルエチル、シクロヘキシル、イ
ソブチル、sea −ブチル、3−メチル−2−ブチル
イソアミル、2−メチルヘキシル、3−メチルヘキシル
、4−・メチルヘキシル(イソヘキシル)、2−ヘキシ
ル、3−ヘキシル n−ヘプチル、2−ヘプチル、3−
ヘプチル、4−ヘプチル、n−オクチル、2−オクチル
、3−オクチル、4−オクチル イソオクチル、2−メ
チルペプチル、3−メチル−2−ペプチルなどがある。
R1基の例としては、4−ヒドロキシシクロヘキシル、
3−ヒドロキンシクロヘキシル、3−ヒドロキシシクロ
ペンチル、3−ヒドロキシシクロペンチル、4−ヒドロ
キシシクロペンチル、2−ヒドロキシシクロペンチル、
2−ヒドロキシシクロヘキシル、2−ヒドロキシシ上式
(Ill)で示される化合物は、橋頭水素がトランス(
−)であるエルゴリン誘導体、即ち5R110R配置が
特定されているエルゴリン誘導体として示すことができ
る(その配置は、天然のニルゴツトアルカロイド類にお
ける配置とおなじである)。
合衆国特許3,580,916においては、異なる命名
システムが用いられている。すなわち、基本の環系は、
6aR,10aR−4,6,6a、7,8,9゜IQ、
10a−オクタヒドロインドa[4,3−fgEキノリ
ンである。R1がメチル以外である場合、上式(Ill
)において指定した番号付はノステムとともに、慣用名
“エルゴリン”を本明細書中にて使用する。R1がメチ
ルである場合には、9.10−ジヒドロリセルグ酸の名
称を用いる。例えば、9゜IO−ジヒドロリセルグ酸は
、6aR,10aR−7−メチル−4,6,6a、7,
8,9,10.10a −オクタヒドロインドロC4,
3−1’g)キノリン−9β−カルボン酸または6−メ
チル−8β−カルボキシエルゴリンである。
本発明の方法において有用な、式(Ill)の化合物の
医薬上許容されうる酸付加塩には、脂肪族モノおよびジ
カルボン酸、フェニルで置換されたアルカン酸およびア
ルカンジオン酸、芳香族酸類、脂肪族および芳香族硫酸
類などの非毒性有機酸から誘導される塩と同様に、塩酸
、硝酸、リン酸、硫酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、亜
リン酸などの非毒性無機酸から誘導される塩がある。そ
れ故、この様な医薬上許容される塩類には、硫酸塩、ピ
ロ硫酸塩、二硫酸塩、亜硫酸塩、二亜硫酸塩、硝酸塩、
リン酸塩、−水素リン酸塩、二水素リン酸塩、メタリン
酸塩、ピロリン酸塩、塩化物、臭化物、ヨウ化物、フッ
化物、酢酸塩、プロピオン酸塩、カプリル酸塩、アクリ
ル酸塩、蟻酸塩、イソブチル酸塩、カプリン酸塩、ヘプ
タン酸塩、プロピオン酸塩、オキサリル酸塩、マロン酸
塩、コハク酸塩、スペリン酸塩、セバシン酸塩、フマル
酸塩、マレイン酸塩、マンデル酸塩、ブチン−1゜4−
ジオン酸塩、ヘキシン−1,6−ジオン酸塩、安息香酸
塩、塩化安息香酸塩、メトキシ安息香酸塩、フタル酸塩
、テレフタル酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、トルエンス
ルポン酸塩、塩化ベンゼンスルホン酸塩、キシレンスル
ホン酸塩、フェニル酢酸塩、フェニルプロピオン酸塩、
フェニル−ブチル酸塩、クエン酸塩、゛メタンスルホン
酸塩、プロパンスルホン酸塩、ナフタレン−1−スルホ
ン酸塩、ナフタレン−2−スルホン酸塩などの塩類があ
る。
本発明の治療方法において有用なものには、2−ヒドロ
キンシクロヘキシル l−メチル−8β−9,10−ジ
ヒドロリセルグ酸エステル コハク酸塩、2−ヒドロキ
シシクロペンチル 1.6−ジエチルエルゴリン−8β
−カルボン酸エステル 塩酸塩、2−ヒドロキシシクロ
へブチルエルゴリン 1−n−プロピル−6−アリル−
8β−カルボキシレート 硫酸塩、2−ヒドロキシシク
ロヘキシル !−イソプロピルー6−n−プロピルエル
ゴリン−8β−カルボン酸エステル 臭化水素酸塩、4
−ヒドロキシシクロヘプチル l−アリルー6−エチル
エルゴリンー8β−カルボン酸エステル 酒石酸塩など
がある。
式(II+)中の不整炭素5.8およびIOにおけろ配
置は定まっている(5β、8βおよびlOα)か、各々
のノクロヘキザンジオールは、さらに2つの不整炭素を
もつ。たとえば、シクロヘキサン−1,3−)オールは
、2つのラセミ体として存在することになり、各々のラ
セミ体は、2つのエナンチオマーまたはステレオアイソ
マーをもつ。
しかし、分子のシス異性体(C−2〜C−5)により、
対称平面を画くことができ、このようにして、2つの異
性体を重ね合わせることができろメソ型が生じる。それ
故、本発明のエステルを低級にするために用いるあるジ
オールは、ラセミ体およびメソ体として存在する。しか
し、光学活性基が、ンヒドロリセルグ酸基のような水酸
基の内のいずれかと結合して、エステルを生成する場合
には、もはや、対称の平面を画くことはできず、シクロ
ベンタンジオール、シクロベンタンジオールおよびシク
ロへブタンジオール類のモノエステル類は、各々、通常
2つの(±)ノアステレオ異性体の対として存在する。
しかし、シクロヘキサン−1,4−ジオールのようなあ
る種のジオール類の場合には、式(m で示される化合物中の点線で表される様に2つの対称平
面を画くことができ、この化合物は、2つのメソ型とし
て存在する。即ち、両方の鏡像体のセットを重ね合わせ
る事ができる。しかし、シス型およびトランス型と呼ば
れる2つの異性体は、便宜上、式(lVa)および(I
Vb)シス            トランス(IVa
)             (IVb)で示される様
に二次元で表される。
9.10−ジヒドロリセルグ酸のモノエステル類を合成
する場合、各々のエステルは、理論上は、2つのノアス
テレオ異性体として存在しうるが、モデルで点検する〆
、そのようにはならず、2つの光学不活性のエステルが
存在するのみである。
これらは、シスまたはトランス異性体として名付けられ
ることになる(シクロアルカン−1,4−ジオール類の
立体化学のさらに詳細な説明は、ミカエル・ハナヂ(M
ichael Hanach)による”コンフォメーシ
ョン理論(Conformation Theory)
”(アカデミツク プレス(Academic Pre
ss)、Inc、五番通り、ニューヨーク、N、Y、 
10003.1965を参照せよ)。
前記の式(III)で示される化合物の合成については
、アメリカ合衆国特許第3,580,916号に詳細な
説明がある。
本発明によれば、最初に、ジヒドロリセルグ酸のインド
ール窒素を、標準的な方法を用いて、たとえば、塩基と
ハロゲン化アルキルを用いてアルキル化する。ナトリウ
ムアミドを塩基として用い、メチル、エチル、イソプロ
ピルまたはn−プロピルヨウ化物、または、塩化アリル
または臭化アリルをアルキル化試薬として用いる場合、
液体アンモニアが便111な溶媒である(アメリカ合衆
国特許第3,183.234号(ガルブレット(G a
rbret)およびリン(L 1n))に、このアルキ
ル化の方法についての一般的な指針、および具体例か述
べられている)。
別法として、モルゾニ(Morzoni)の方法(アメ
リカ合衆国出願第782,339号)を用いてもよく、
この場合はアルカリ金属水酸化物の存在下、非プロトン
性溶媒中(DMF中のNaOHが便利である)にて、9
.IO−ジヒドロリセルグ酸を、アリールスルホン酸エ
ステル、R−0−9o2−フェニル−Y(式中、Rは前
の意味と同じ、YはCH3、NO,またはBr)と反応
させ所望のN−1誘導体を生成させる。
9、to−ジヒドロリセルグ酸が出発物質である場合、
インドール窒素が置換されたら、本発明に係る合成法の
次の段階は、エステル化である。
この反応は、加熱を必要とする。即ち、約120℃が好
ましいが、その他の点ではこの反応は、標準的な酸−触
媒エステル化で行なう。上記のごとくに調製した遊離酸
とシクロアルカンジオールを用い、エステル化した混合
物を、水と、水に混和しない溶媒(例えば、CH2Cl
、)との間に分配する後処理にかける。
ジヒドロリセルグ酸系列の6−メチルが、エチル、n−
プロピル、n−ブチルまたはアリルで置換された化合物
を調製したい場合、6−メチル基の置換は、N1−アル
キル化の後に、エステル(C+Ct低級アリルエステル
を基質として用いるのが好ましい)を用いて行うべきで
ある。コーンフェルト(Kornreld)、およびバ
ッハ(B ach)の方法(アメリカ合衆国特許第4,
166.182号)を用い、N−メチルを、臭化シアン
と反応させて、N−シアノ誘導体を生成することによっ
て、6−メチル基をエチル、n−プロピル、アルキル、
n−ブチルなどと置換するのが便利である。そのシアノ
基を、亜鉛末および塩酸を用いて水素添加することによ
り除去する。得られた生成物は、第2アミンであるNl
−アルキルエルゴリン−8β−カルボン酸である。ここ
で、標準的な反応条件を用いて、所望のエステル基を、
アルコール(式:R20H)を用いて調製ずろ。次に、
この第2アミンを、D M F溶液中、炭酸ナトリウム
などの塩基の存在下で、アルキル化、または、アリル化
して、1−アルキル(または、アリル)−6−置換エル
ゴリン−8β−カルボン酸エステルを生成する。N−メ
チル基が、出発物質中に存在しているので、上記の第2
アミンをヨウ化メチルを用いて、再びアルキル化するの
は余分かもしれない。しかし、アイソトープの、または
、放射活性を有するCまたはI−1を含んでいるメチル
基を入れて代謝実験に有用な誘導体を得る場合もあるこ
とに注目するべきである。
l−イソプロピル−6−メチルエルゴリン−8β−カル
ボン酸の4−ヒドロキシシクロヘキシルエステル、およ
び、そのシス−(±)ラセミ体、および、トランス−(
±)ラセミ体の調製方法を、以下に例をあげて説明する
実施例1 4−ヒドロキシシクロヘキシル l−イソプロピル−9
,lO−ジヒドロリセルグ酸エステルの調製 1−イソプロピル−9,10−ジヒドロリセルグ酸(9
,36g)、シクロヘキサン−1,4−ジオール(20
g)およびp−トルエンスルホン酸(5゜7g)から、
反応混合物を調製した。この反応混合物を、約90℃に
て、−夜加熱し、次に、冷却した。この反応混合物を、
2塩化メチレン(400al)、および、濃水酸化アン
モニウムを用いてpl(を約11に調整した水(250
a+1)の間に分配した。
その有機層を、塩酸(10%、200m1)を用いて、
次に、水(200al)を用いて洗浄した。その有機層
を分離し、減圧下、蒸発乾固して、上記の反応および後
処理にて生成した4−ヒドロキシシクロヘキシル 1−
イソプロピル−9,10−ジヒドロリセルグ酸エステル
塩酸塩を、残炎として得た。
この塩酸塩を結晶化し、その結晶塩をろ過し、分離した
。収率=約2.3g(17%)、nmrは、それが、シ
スおよびl・ランス異性体の混合物であることを示して
いた(遊離塩基の分子イオン:410)。
上記の方法に従って、1−イソプロピル−9゜lO−ジ
ヒドロリセルグ酸(3,12g)、精製したトランス−
シクロヘキサン−1,4−ジオール(4,64g)、お
よび、p−)ルエンスルホン酸(1,9g)を110℃
にて、−夜加熱した。この反応混合物を冷却し、その冷
却した混合物を、2塩化エチレンと水(pH=約10)
の間に分配した。得られた有機層を分離し、その分離し
た層を塩酸(10%、250m1)を用いて洗浄した。
得られた塩酸塩をろ過して回収したが、メタノール/エ
ーテル混合溶媒から結晶化するのは困難であった。この
有機ろ液を濃縮し、得られた残炎を2塩化エチレンに溶
解した。塩酸塩画分を水溶液中で混合し、希水酸化アン
モニウムと混合して、その塩酸塩をその遊離塩基に変換
した。得られた遊離塩基を、(CH,CI)を中に抽出
し、精製した。その後、その遊離塩基をトランス−4−
ヒドロキシシクロヘキシル l−イソプロピル−9,1
0−ジヒドロリセルグ酸エステルのマレイン酸塩に変換
し、エタノール/エーテル混合溶媒から再結晶化した(
分子イオン:41O1収率=0.43g)。
元素分析値   CHN 計算値:  66.14 7.27 5.23実測値:
”65.98 7,06 5.17゜上記の方法に従っ
て、l−イソプロピル−9゜10−ジヒドロリセルグ酸
(3,12g)およびシス−フクロヘキサン−1,4−
ジオール(5,5g)をp−トルエンスルホン酸(1,
9g)の存在下、約90°Cにて、18時間加熱して反
応させた。この反応混合物を上記の様に後処理し、溶媒
を蒸発乾固してシス−(±)−4−ヒドロキシシクロヘ
キシル1−イソプロピル−9,lO−ジヒドロリセルグ
酸エステルの遊離塩基を得た。この遊離塩基を、マレイ
ン酸塩に変換し、そのマレイン酸塩をメタノールとエー
テルの混合物から結晶化して、黄褐色の固杉物を得た。
さらに2回再結晶して活性炭で脱色し、シス−4−ヒド
ロキシシクロへキシル−1−イソプロピル−9,lO−
ジヒドロリセルグ酸エステル マレイン酸塩(1,3g
)を得た。収率=1.3g、分子イオン:41O。
シスおよびトランス−シクロヘキサン−1,4−ジオー
ル中間体は、以下の様に調製した。
製造法l シクロヘキサン−1,4−ジオール(23,2g。
シスおよびトランス異性体の50150混合物と推定)
、および、n−ブチルボロン酸(20,4g)を含む反
応混合物をトルエン(300al)中で調製した。この
反応混合物を、ディーンースターク トラップを用いて
一夜、還流加熱した。この反応混合物を減圧濃縮して、
シス異性体のボロン酸エステルおよび未反応のトランス
異性体の混合物を得た。この2つのシクロヘキサン−1
,4−ジオール体の内、シス配置のもののみがn−ブチ
ルボロン酸とジエステルを生成する。トランス異性体は
、その生じるジエステルのひずみが大きすぎて、5員環
を形成できないため反応しないのであろう。
得られたn−ブチルボロン酸エステルを、0.1トル、
65−74℃にて蒸留した。その蒸留物にエチレングリ
コール(10ml)を加え、約80℃にて1時間加熱し
て、シス−シクロヘキサン−1゜4−ジオールから、ボ
ロン酸エステル形成を除去した。3−8トル、35−3
8℃にて蒸留して、n−ブチルボロン酸エチレングリコ
ールエステルを除去した。シス−シクロヘキサン−1,
4−ジオールを含む残留物を、酢酸エチルから再結晶し
た(収率=1.44g)。
その構造式は、360  MH7nmrにより確認した
ボロン酸エステルのシス異性体を蒸留した後に残る残留
物に、エチレングリコール(10ml)を加えてトラン
ス異性体を調製した。この混合物を、約1時間放置した
後、3トル、約35℃にて蒸留X して、エチレングリ
コールのボロン酸エステルを除去した。このトランス−
シクロヘキサン−1゜4−ジオールからなる熱残香を酢
酸エチルから再結晶した(収率=5.2g)。同様に、
トラ、シス体の構造を、360  MH7nmrにより
確認した。
ある一定の容量レベルにおいては、5HT2受容体は遮
断するが、アルファー受容体には影響を及ぼさないとい
う本発明の新規の使用は、循環血中のセロトニンが過剰
であることが主原因である病状を治療するのに有用であ
り得る。これらの病状には、高血圧、血栓症、神経性無
食欲症、うつ病、そう病、カルシノイド症候群、偏頭痛
、および、血管けいれんがある。現在用いられているケ
タンセリンを含む多くの抗高血圧薬とは異なって、アル
ファー受容体阻止活性を欠く式(III)で示される化
合物は高血圧などの治療に用いる場合には、通常のアル
ファー受容体遮断に伴う望ましくない副作用−一体位低
血圧、頻脈、インポテンツ、および、血中のレニンレベ
ルの増加−一を、伴わないであろう。
式(III)で示される化合物は、5 HT2受容体に
極度に高い親和性を有し、アルファー受容体への親和性
は非常に低い。アルファー受容体対5 HT2受容体の
相互作用の相対的解離定数比は、200゜000−30
0,000であり、これは5 HT 2受容体に対する
劇的な選択性を示している。見かけの解離定数(KB)
は5HT’!およびアルファー受容体に対する親和性の
指標であり、負の対数として表し、以下に示す方法で測
定する。
雄性ウィスター系ラット(150−300グラム重量)
を殺傷し、外頚静脈および胸部大動脈を結合組織から離
し、イン・ジツにてカニュレーションし、適切な組織浴
槽中の改良したクレブス重炭酸塩緩衝液中に入れた。2
つのし一型30−ゲージステンレスースチール皮下注射
針を各々のカニユーレに挿入し、切開した血管を穏やか
に針に押しこんだ。ひとつの針を固定したガラス棒に紐
で結びつけ、もうひとつは、トランスデュウザーにむす
びつけた。[この方法は、ホラカー(Ho。
ker)、カルキシス(Calkins)、および、フ
レインシュ(Fleish)が、輪状平滑筋の標本に関
して使用される方法を記述した“血管(Blood V
essels)”、貝、■、(1977)に従った]。
改良クレブス重炭酸緩衝液は、以下に示す構成であった
:(a度単位はミリモル): 塩化ナトリウム、118
゜2;塩化カリウム、46;塩化カルシウムニ永和物、
1,6;二水素リン酸カリウム、■、2:硫酸マグネン
ウム、■、2:デキストロース、■0゜O;重炭酸ナト
リウム、24.8 、および水を加えて1000 gに
する。組織浴槽は37°Cに維持し、95%酸素−5%
C02を通気した。初期最適休止張力lおよび4gを各
々、頚静脈および大動脈に適用した。等収縮を、スタザ
ムUC−3)ランスデユーザーおよび微小目盛り付属物
を備えているバックマン・ディノブラフ上に、力のダラ
ム変位として記録した。組織を薬物にさらす前に、1〜
2時間平衡化させた。頚静脈におけるセロトニンに対す
る対照反応および大動脈におけるノルエピネフリンに対
する対照反応を得た。その後、血管を適切な濃度のアン
タゴニストと共に1時間インキュベートした。その後、
アンタゴニストの存在下におけるセロトニンおよびノル
エピネフリンに対する反応を繰り返した。セロトニンに
対する収縮は頚静脈を用いて評価した。これは、この組
織がアルファー受容体の非存在下において、セロトニン
に対して著しい反応を呈示するためである。使用しfこ
方法については、コーヘン(Cohen)およびライレ
イ−(Wiley)、ジャーナル・オブ・ファーマノユ
ティカル・アンド・エクスベリメンタル・セラビイ(、
J 、Pharm、Exp、Ther、、 205.4
00、(1978))および、コーヘン、コルベルト(
Colbert)およびウィッターナ(Yittena
uer)によるドラッグ・ディベロップメント・リサー
チ(Drug Dev、Res、、5.513、(19
85))を参照せよ。アルファー受容体のアンタゴニス
ト活性は、大動脈(α1)またはモルモット回腸(α2
)において評価した。
各々のアンタゴニスト濃度に対する見かけのアンタゴニ
スト解離定数を以下の式を用いて決定した。
[用量比−lコ 式中、[B]はアンタゴニストの濃度であり、用量比は
対照のED5.で除したアンタゴニスト存在下における
ED5oである。次に、これらの結果をKBの対数の負
数として表す。4−ヒドロキンノクロヘギンル 1−イ
ソプロピル−9,10−ジヒドロキシセルグ酸エステル
、異性体混合物(ラセミ体)、および、純粋な異性体(
ヒドロキシシクロヘキシル基の立体化学に関するシスお
よびトランス)に関して、5 HT 2受容体に対して
得た、log KB値プラス標準誤差を以下のitに示
す。
表1 4−ヒドロキシシクロヘキ シル1−イソプロピル−9゜ 10−′)ヒドロリセルグ酸 エステル 混合物        10.18  (±)  0.
12シス          9.95  (±)  
0.13トランス        10.02  (±
)  0.07式(Ill)で示される化合物はアルフ
ァー遮断活性を持たないことを、以下の実験により証明
した。
上記の様に調製したイン・ビトロにおけるラットの大動
脈標本をα1受容体用に、モルモットの回腸をα2受容
体用に使用した。ノルエピネフリンに対するED50(
有効用型の中間値)を被験化合物(10−5モル用量)
の存在下にて調べ、このED、。
を、対照のE D s oと比較した。得られた解離定
数を以下の紅に示す。
表2 4−ヒドロキシンクロヘキ ノルl−イソプロピル−9゜ 10−ノヒドロリセルグ酸 エステル α1      α2 混合物  4.84土OJ4 6.93±0.22ノス
   5.35±0.33 6.81±008トランス
 5.71±0.17 7.18±0.18上記の化合
物のいずれも、10−8M、の用量においてはアルファ
ー受容体に有色に拮抗しなかった。
本発明の化合物はまた、標準的な方法を用いて調べたと
ころ、モルモットの気管のヒスタミンまたはカルバミル
コリン(ムスカリン様)収縮に対する明白な作用をも欠
いていた。
表3 4−ヒドロキシンクロヘキ シル1−イソプロピル−9゜ 10−ジヒドロリセルグ酸 エステル ヒスタミン  ムスカリン様 混合物   〈5<5 トランス  <5〈5 ラットの皮質膜において、式(III)で示される化合
物が5I−IT、に比較して5 r−IT tに特異的
であることを紅に示した。用いた方法は、コーヘン、コ
ルベルト、ウィッターナーが、池の組織に対して行った
方法(上記引用文中)である。
表4 化合物      ラット皮質膜 4−ヒドロキシシクロ     結合 ヘキシル1−イソ      I C5o (nM)プ
ロピル−9,10− ジヒドロリセルグ酸 エステル 5)(Tl    5HT2 混合物        530  3 トランス        390   0.7自発性高
血圧ラット(SHR)においては5HT、受容体ではな
くアルファ−1受容体を遮断すると血圧が低下するが、
4−ヒドロキシシクロヘキシル l−イソプロピル−9
,IO−ジヒドロリセルグ酸エステル(10mg用量)
を経口投与しても、血圧も心拍数も影響を受けない。4
−ヒドロキシシクロへキシル l−イソプロピル−9,
10−ジヒドロリセルグ酸エステルのシスおよびトラン
ス異性体、および、シス−トランス異性体混合物の、5
 HT tおよびアルファー、受容体に対する相対的活
性および選択性を、以下に示す方法を用いて、イン・ビ
ボのを髄突刺SHRにおいて証明した。
SHRをハロタンで麻酔し、大腿部動脈および静脈カテ
ーテルを、前記した様に差し込み、気管をカニュレーシ
ョンした。各々のラットを、右眼球孔からスチール棒を
通し、を柱全長に渡ってつきおろし、脳を髄を突刺した
。スチール棒は、実験中、その位置ににKL持した。脳
を髄を切断した後、直ちに、ラットに室内空気を供給し
た。対照の測定の前および、薬物または媒体を経口投与
する前に、平衡時間(15分間)を観察した。アゴニス
トを経口投与したlまたは6時間後に、セロトニンまた
は、アルファー、アゴニスト、クロニジンの増加用量を
静脈注射(iv)した。その反応を記録し、セロトニン
投与後、血圧を対照レベルにまで回復させた。クロニジ
ンに対する累積用量一応答曲線を決定した。被験試薬溶
液は、毎日新f二に調製した。85および96中に、m
mレベルがOl−1mg/kgにおけるこれらの結果を
示す。
表1 脳を髄突刺ラット8に経口投与(0、1mg/ kg)
した1時間後における、セロトニン(5HT)7a意識
のある自発性高血圧ラット(SI−IR)に、麻酔の1
時間前に経口投与し、脳を髄を突刺し、5 HT iv
 (n=4−10/群)の頻回投与に対する血圧−用量
応答曲線を調べた。
5平均動脈血圧を50 mmHg上昇させるのに必要な
5HT用量。
表6 脳を髄突刺ラット8に経口投与(0、1mg/kg) 
した6時間後におけるセロトニン(51−IT)アンタ
ゴニストの相対的活性 8意識のある自発性高血圧ラット(Sl(R)に、麻酔
の6時間前に経口投与し、脳を髄を突刺し、5HT i
v (n=4−10/群)の頻回投与に対する血圧−用
量応答曲線を調べた。
5平均動脈血圧を50 mmHg上昇させるのに必要な
5HT用量。
シス−4−ヒドロキシシクロヘキシル I−イジプロピ
ル−9,10−ジヒドロキシリセルグ酸エステル(0,
3mg/kg用量)を経口投与した場合、平均動脈血圧
を50mml(g上昇させるのに必要な5l−IT用屯
は、1800であり、曲線移動は6.7であった。
トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル 1−イソプ
ロピル−9,IO−ジヒドロキシリセルグ酸エステル(
0,03mg/kg用量)を経口投与した場合、平均動
脈血圧を50 +nmHg上昇させるのに必要な5HT
用量は、200 ug/kg(iv)であり、トランス
異性体の活性は、ノス異性体の3倍であることが外挿法
により示された。
経口投与の場合における、4−ヒドロキシシクロヘキシ
ル l−イソプロピル−9,IO−ジヒドロリセルグ酸
エステルのシス異性体、および、トランス異性体間の、
上記の活性の違いは、表1中のイン・ビトロのデータか
らは予想しがたいものであった。
脳を髄突刺ラットににいて、5 HT (100mg/
 kg用M)を経口投与して調べたアルファー、アンタ
ゴニストの活性は、異性体混合物に対して僅かであり、
個々の異性体は表1−2の示すイン・ヒドロのデータよ
り乙大きな特異性(5HT2対アルフアー、)を示した
ヒトまたはS I−I R以外の哺乳動物においては、
高+fu圧は5HT受容体により仲介されているらしい
。それ故、式(Ill)で示される化合物は、ヒトにお
いてケクンセリン、もう1つの5 HT 2遮断剤、の
ように、しかし、アルファーアドレナリン様受容体を遮
断することに起因する副作用伴わずに、血圧を下げるこ
とが期待されるであろう。
本発明の新規な治療方法を行う場合、無毒の酸を用いて
生成した上記の式(Ill)で示される薬物の医薬上許
容される塩を、循環皿中のセロトニンが過剰である哺乳
動物に、経口または非経口投与して、5 HT を受容
体を遮断して、高血圧および偏頭痛などのセロトニンが
過剰であることに起因する症状を緩和するのが望ましい
。非経口投与の場合には、本発明に係る薬物の水溶性塩
を等凋の塩溶液に溶かし、静脈注射により投与する。経
口投与の場合には、本発明に係る薬物の医薬上に許容さ
れろ塩を、澱粉などの標準的な医薬上の賦形剤と混合し
て、各々か、活性薬物を01〜100 mg含むように
、カプセルに封入するか、または、錠剤を製造する。0
.1〜to mg/kgの用量レベルが、D [(T 
2受容体を遮断するのに有効であることが、メっかった
。それ故、1日の経口投与量は約、003〜約10.0
 mg/kgの用量レベルであり、2〜4回に分割投与
すればよい。
他の経口投与剤形、懸濁剤、エリキシル剤、および、錠
剤もまた用いてもよく、これらは標準的な方ダ去でWI
製ずろことができる。
特許出願人  イーライ・リリー・アンド・カンパニー

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)式(III): COOR^2 ▲数式、化学式、表等があります▼(III) (式中、Rは、第1または第2C_1−C_8アルキル
    、CH_2C_2−C_4アルケニル、C_3−C_8
    シクロアルキル、または、C_3−C_8シクロアルキ
    ルで置換したC_1−C_5第1または第2アルキルで
    あり、R中の総炭素数は、8以上ではなく、R^1は、
    C_1−C_4直鎖アルキルまたはアリル、R^2は、
    ヒドロキシC_5−C_7シクロアルキルである)で示
    されるエルゴリンまたはその医薬上許容される塩を活性
    成分とし、1またはそれ以上の担体を含有して成る医薬
    製剤であって、アルファー受容体に影響を与えることな
    く5HT_2受容体を遮断するための医薬製剤。
  2. (2)血圧降下剤である第1項に記載の医薬製剤。
  3. (3)抗偏頭痛剤である第1項に記載の医薬製剤。
  4. (4)カルシノイド症候群治療剤である第1項に記載の
    医薬製剤。
  5. (5)抗血管痙攣剤である第1項に記載の医薬製剤。
  6. (6)抗神経性拒食症剤である第1項に記載の医薬製剤
  7. (7)抗うつ剤である第1項に記載の医薬製剤。
  8. (8)躁病の発作抑制剤である第1項に記載の医薬製剤
JP61234254A 1985-10-01 1986-09-30 5ht▲下2▼受容体の選択的遮断剤 Expired - Lifetime JPH0669951B2 (ja)

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