JPS6288617A - 四輪駆動車のスリツプ制御装置 - Google Patents

四輪駆動車のスリツプ制御装置

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JPS6288617A
JPS6288617A JP22807385A JP22807385A JPS6288617A JP S6288617 A JPS6288617 A JP S6288617A JP 22807385 A JP22807385 A JP 22807385A JP 22807385 A JP22807385 A JP 22807385A JP S6288617 A JPS6288617 A JP S6288617A
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JP
Japan
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differential
slip
wheel
wheels
state
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JP22807385A
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English (en)
Inventor
Takafumi Inagaki
稲垣 隆文
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的 [産業上の利用分野] 本発明は四輪駆動車のスリップ制御装置に係わり、詳し
くはスリップ状態に応じて、前輪と後輪との間に設けら
れた差動手段を制御する四輪駆動車のスリップ制御装置
に関する。
[従来の技術] 四輪駆動車は、泥滓地もしくは積雪路等の悪路を安全に
走行することが可能であると共に、登板性能および高速
走行時の安定性に優れるため、近年広く普及するに至っ
ている。このような四輪駆動車は、旋回時に生じる前輪
と後輪との間の回転速度差を吸収するために、前後輪間
に差動機構を備えている。一方、四輪のうちの少なくと
も一車輪が悪路等に進入して空転すると、上記差動機構
の作用により他の車輪にも駆動力が伝達されなくなる。
このような場合の対策として上記差動機構の差動作用を
阻止する機構が設けられている。この差動作用を阻止す
る機構の作用により、前後輪間の速度差が無くなり、い
ずれかの車輪に有効な駆動力の伝達が行なわれるのであ
る。
ところで、上記のような四輪駆動車が摩擦係数の低い路
面を走行する場合、上述した差動機構が作用していると
各車輪が独立にスリップ状態に陥る可能性がある。この
ような不具合点に対する対策として、操向車輪と路面と
の間の摩擦係数が所定値以下となり、かつ前後輪間の差
動機能が阻止されていない場合には、差動機能を阻止す
るよう指示を表示する「4輪駆動車」 (実開昭59−
155225号公報)等が提案されている。
[発明が解決しようとする問題点] かかる従来技術としての四輪駆動車のスリップ制御装置
には以下に示すような問題点があった。
すなわち、 (1) 摩擦係数が低い路面を走行中に、前後輪間の差
動機能を阻止するよう指示が表示されても、その操作は
運転者によって行なわれなければならなかった。ところ
が、上述のような路面を走行中は、車両の走行安定性や
制動安定性が低下しており、運転が困難な状況にある。
このような場合に、運転者が表示に従って新たな操作を
行なうことは運転者にとって負担となり四輪駆動車の操
作性を低下させるという問題点があった。
(2) また、従来は操向車輪である前輪と路面との間
の摩擦係数のみに着目してスリップ状態を判定していた
。このため、前輪に先立ち後輪がスリップ状態に陥った
場合には、該スリップを抑制できないという問題もあっ
た。
本発明は、四輪のいずれかがスリップ状態に陥った場合
に、運転者に負担を与えることなく該スリップ状態を好
適に抑制する四輪駆動車のスリップ制御装置の提供を目
的とする。
RIL璽承 [問題点を解決するための手段] 本発明は上記問題点を解決するため第1図に例示する構
成をとった。すなわち、本発明は第1図に例示するよう
に、 伝達される駆動力により回転する前輪と後輪との回転速
度の差を吸収する差動機能を有°する差動手段M1を具
備した四輪駆動車のスリップ制御装置において、 上記差動手段M1が外部からの指令に従って上記差動機
能を作動または阻止するよう構成され、ざらに、 上記前輪の回転状態を検出する前輪回転状態検出手段M
2と、 上記後輪の回転状態を検出する後輪回転状態検出手段M
3と、 上記前輪回転状態検出手段M2と上記後輪回転状態検出
手段M3との検出結果に基づいて、上記前輪または上記
後輪がスリップ状態にあるか否かを判定するスリップ判
定手段M4と、 該スリップ判定手段M4によりスリップ状態にあると判
定された時には上記差動機能の阻止を、上記スリップ状
態にあると判定された時より所定時間経過後には上記差
動機能の作動を、各々上記差動手段M1に指令する差動
制御手段M5と、を備えたことを特徴とする四輪駆動車
のスリップ制御装置を要旨とするものである。
差動手段M1とは、四輪駆動車の前輪と後輪との間の回
転速度差を吸収する差動機能を外部からの指令に従って
阻止または作動させるものである。
例えばかさ歯車よりなる1対の差動小歯車と1対の差動
大歯車および駆動軸を直結させる多板クラッチとその駆
動機器とから構成してもよい。また例えば、遊星歯車と
該遊星歯車のサンギヤ、プラネタリギヤ、リングギヤの
うちのいずれか2者を結合するクラッチおよびその駆動
機器とから溝成することもできる。
前輪回転状態検出手段M2とは、前輪の回転状態を検出
するものである。
後輪回転状態検出手段M3とは、後輪の回転状態を検出
するものである。
ここで回転状態とは、例えば回転速度もしくは回転加速
度であってもよく、また回転角であってもよい。したが
って、上記両回乾状態検出手段M2、M3は、例えば車
輪の車軸に近接して設けた電磁ピックアップもしくは近
接スイッチまたは半導体ホールセンサ等から構成するこ
ともできる。
また例えば、車軸もしくは車軸と連動する軸に配設した
格子円板の格子を光学式センサで検出するよう構成して
もよい。
スリップ判定手段M4とは、前輪と後輪との回転状態か
ら上記両輪のいずれかがスリップ状態にあるか否かを判
定するものである。例えば、前輪と後輪との回転速度差
が所定値以上の場合にはスリップ状態にあるものと判定
するよう構成してもよい。また例えば、前輪または後輪
の各々の回転速度を基本とし、この回転速度と車体速度
との偏差の割合に基づいてスリップ状態を判定するよう
構成することもできる。
差動制御手段M5とは、スリップ状態にあると判定され
た時には差動機能の阻止を、上記スリップ状態にあると
判定された時より所定時間経過後に差動機能の作動を、
各々上記差動手段M1に指令するものである。なお、例
えば、上記所定時間経過前に再びスリップ状態にあると
判定された時には、その時より上記所定時間の計時を新
たに行なうよう構成してもよい。ここで所定時間とは、
路面摩擦係数の比較的低い値を平均した値に対して定め
てもよい。また、駆動力と車輪の回転加速度から走行し
ている路面の摩擦係数を算出し、該算出値に応じて定め
てもよく、車両に備えた路面摩擦センサにより路面摩擦
係数を検出し、該検出値に対応して定めてもよい。ざら
に、スリップ状態の程度もしくは前輪と後輪の回転速度
差等に対応して定めることもできる。
上記スリップ判定手段M4と上記差動制御手段M5とは
、各々独立したディスクリートな論理回路として実現す
ることもできる。また、周知のCPUを中心にROM、
RAMおよびその他の周辺回路素子と共に論理演算回路
として構成され、予め定められた処理手順に従って上記
両手段を実現し、スリップの判定を行なうと共に差動手
段M1に指令を出力するものであってもよい。
[作用] 本発明の四輪駆動車のスリップ制御装置は、第1図に例
示するように、前輪回転状態検出手段M2と後輪回転状
態検出手段M3との検出結果に基づいて、スリップ状態
にあるとスリップ判定手段M4により判定された時には
差動制御手段M5が差動手段M1に差動機能の阻止を指
令し、一方、スリップ状態にあるとスリップ判定手段M
4により判定された時より所定時間経過後に差動制御手
段M5が差動手段M1に差動機能の作動を指令するよう
働く。
すなわち、スリップ状態にある場合には四輪駆動車の前
輪と後輪との回転速度差がない状態に差動手段M1によ
り保持され、一方、スリップ状態を脱出したと推定され
る場合には前輪と後輪との回転速度差は差動手段M1に
より吸収されるのである。
従って本発明の四輪駆動車のスリップ制御装置は、四輪
のうちいずれかの車輪がスリップ状態に陥った場合でも
、運転者による特別な操作を必要としないで、該スリッ
プ状態を抑制するよう働く。
以上のように本発明の各構成要素が作用して本発明の技
術的課題が解決される。
[実施例] 次に、本発明の好適な一実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。
本発明一実施例である四輪駆動車のスリップ制御装置の
システム構成を第2図に示す。エンジン1の出力は、自
動変速@2を介して四輪駆動用1〜ランスフ7機構3に
伝達された俊、各車輪に駆動力として分配される。
自動変速機2は、ロックアツプ付きトルクコンバータ4
と変速機5とを有する。ロックアツプ付きトルクコンバ
ータ4は、入力軸4aと出力軸4bとを係合するロック
アツプクラッチを内部に有し、該ロックアツプクラッチ
はロックアツプ制御ソレノイド6の作動により入力軸4
aと出力軸4bとを係合または分離する。エンジン1の
出力は一図示しないクランク軸より上記入力軸4aに与
えられ、ロックアツプ制御ソレノイドの作動によりロッ
クアツプクラッチが係合している場合は、出力軸4bか
ら変速機5に伝達される。
変速機5は、遊星歯車を備えた周知の機構であり、変速
制御ソレノイド7の作動により、複数の変速段に亘って
切り替わるよう構成されている。
変速機5の出力は四輪駆動用トランスファ機構3に伝達
される。
四輪駆動用トランスファ機構3は、遊星歯車式のセンタ
ーディフルンシャル8を有している。
該センターディファレンシャル8は、変速機5から、動
力の伝達を受けるキャリア9と、該キャリア9に担持さ
れたプラネタリピニオンギヤ10と、該プラネタリピニ
オンギヤ10に歯合したサンギヤ11およびリングギヤ
12とから構成されている。リングギヤ12は後輪駆動
軸13に接続され、サンギヤ11は上記後輪駆動軸13
と同心のスリーブ状の前輪駆動用中間軸14に接続され
ている。
四輪駆動用トランスファ機構3には、上記前輪駆動用中
間軸14と平行に前輪駆動軸15が設けられており、前
輪駆動用中間軸14と前輪駆動軸15とは、その各々に
配設されたスプロケット16および17に歯合するエン
ドレスチェーン18により連結されている。なお、後輪
駆動軸13と前輪駆動軸15とへの駆動力の配分比は1
ノンギヤ11とリングギヤ12との歯数比に基づいて定
まる。
四輪駆動用トランス77機構3には、サンギヤ11とリ
ングギヤ12とを選択的に係合する差動制御クラッチ1
9が配設されており、該差動制御クラッチ19は差動制
御ソレノイド20の作用により係合または分離を行なう
よう構成されている。
後輪駆動軸13には、自在継手21を介してリアプロペ
ラシャフト22の一端側が接続され、該リアプロペラシ
ャフト22の他端は同様に自在継手23に接続され、図
示しない後輪ディファレンシャルを介して後輪24に駆
動力が伝達される。
一方、前輪駆動軸15には、自在継手25を介してフロ
ントプロペラシャフト26の一端側が接続され、該フロ
ントプロペラシャフト26の他端は同様に自在継手27
に接続され、図示しない前輪ディファレンシャルを介し
て前輪28に駆動力が伝達される。
駆動力伝達滋構は以上のように構成されているため、次
のように作動する。すなわち、上述した差動制御ソレノ
イド20の作用により差動制御クラッチ19が係合して
いない場合には、センタディフルンシャル8が作動機能
を果すのでエンジン1の出力は自動変速機2を介し、四
輪駆動用トランスファ機構3より後輪24と前輪28と
の各々に駆動力として伝達される。その駆動力の分配比
はサンギヤ11とリングギヤ12との歯数比に応じて定
まる。一方、差動制御ソレノイド20の作用により、差
動制御クラッチ19が係合している場合には、センタデ
ィファレンシャル8が直結された状態となるので、エン
ジン1の出力は後輪24と前輪28とに各々50%ずつ
均等配分されて伝達される。この場合には、センタディ
ファレンシャル8が差動機能を阻止された状態となり、
後輪24と前輪28とが各々直結駆動される。
なお、本システムには図示しないブレーキ用油圧回路の
連通・遮断を行なうことにより、加速スリップを防止す
るための油圧切換用ソレノイド29a、29bも配設さ
れている。
本システムは検出器として、後輪駆動軸13の回転速度
を計測することにより車速を検出する車速センサ30.
エンジン1のスロットルバルブの開度を検出するスロッ
トルポジションセンサ31、シフ1〜位置を検出するニ
ュートラルスタートスイッチ32を有している。上記各
センサおよびスイッチの信号は変速制御用電子制御装置
(以下単にTECUとよぶ)40に入力され、該TEC
U40は上述したロックアツプ制御ソレノイド6、変速
制御ソレノイド7、差動制御ソレノイド20を駆動制御
する。
また、本システムは他の検出器として、左前輪の回転速
度を検出する左前輪回転速度センサ51、右前輪の回転
速度を検出する右前輪回転速度センサ52、後輪の回転
速度を検出する後輪回転速度センサ53を協えている。
上記各センサの信号は加速スリップ制御用電子制御装置
(以下単に5ECUとよぶ)60に入力され、該5EC
tJ60は上述した油圧切換用ソレノイド29a、29
bを駆動制゛御する。
次に、上記TECU40および5ECU60の構成を第
3図に基づいて説明する。
TECU40は、既述した、各センサおよびスイッチに
より検出された各データを制御プログラムに従って入力
および演算すると共に、既述した各機器を制御するため
の処理を行なうCPU40a、上記制御プログラムおよ
び初期データが予め記憶されているROM40b、TE
CU40に入力される各種データおよび演算制御に必要
なデータが一時的に記憶されるRAM40Gを中心に論
理演算回路として構成され、コモンバス40dを介して
入出力ポート40eおよび出力ポート40fに接続され
て外部との入出力を行なう。
TECU40は、既述したニュートラルスタートスイッ
チ32、スロットルポジションセンサ31のバッフ14
0cl、4Qhおよび車速セン勺30の出力信号の波形
を整形する波形整形回路401を有し、後)ホする5E
CtJ60との間でデータの転送を行なうデータバス5
5を介して転送されるデータおよび上記各センサからの
出力信号は入出力ボート40eを介してCPLI40a
に入力され、CPU40aは入出力ポート40eを介し
て上記データバス55にデータを出ツノする。
また、TECU40は、既述したロックアツプ制御ソレ
ノイド6、変速制御ソレノイド7、差動制御ソレノイド
20に駆動電流を通電する駆動回路40j、40に、4
0mを備え、CPU40aは出力ポート40fを介して
上記駆動回路40j。
40に、40mに制御信号を出力する。
一方、5EC1J60は、同様にCPU40a。
ROM60b、RAM60cを中心に論理演算回路とし
て構成され、コモンバス60eを介して入出カポ−トロ
0fおよび出力ポートロ0gと接続されて外部との入出
力を行なう。
5ECLJ60は、既述したスロットルポジションセン
サ31のバッフ760hおよび車速センサ30、左前輪
回転速度センサ51、右前輪回転速度センサ52、後輪
回転速度センサ53の出力信号の波形を整形する波形整
形回路60iを有し、上述したTECU40との間でデ
ータの転送を行なうデータバス55により転送されるデ
ータおよび上記各センサからの出力信号は入出カポ−ト
ロ0fを介してCPLI40aに入力され、CPU4O
aは入出カポ−トロ0fを介して上記データバス55に
データを出力する。
また、5ECU60は、既述した油圧切換用ソレノイド
29a、29bに駆動電流を通電する駆動回路60j、
60kを有し、CPU60aは出力ポートロ0C1を介
して上記駆動回路60j、60kに制御信号を出力する
。なお、5ECU60は、設定された時間だけ経過する
とCPU60aに割り込みを発生する自走式のタイマ6
0mも備えている。
次に上記TECU40および5ECU60により実行さ
れる処理について第4図および第5図のフローチャート
に基づいて説明する。
まず、5ECU60により実行されるスリップ制御処理
を第4図に示すフローチャートに基づいて説明する。本
スリップ制御処理は、5ECLJ60起動後、四輪駆動
車の走行に伴い、4 [m5eC]毎に繰り返して実行
される。なお、本スリップ制御処理の実行に伴い、図示
しない車輪回転速度算出処理により各車輪の回転速度セ
ンサの出力信号に基づいて、左前輪、右前輪および後輪
の各回転速度Vfl、 Vfr、 Vrが算出されてい
る。
ステップ100では、上記車輪回転速度算出処理により
算出され左前輪回転速度Vfl、右前輪回転速度Vfr
、後輪回転速度VrをRAM60cの所定のエリアから
読み込む処理が行なわれる。続くステップ105では、
左前輪回転速度Vflと右前輪回転速度Vfrとの平均
値と後輪回転速度yrとの差を次式(1)のように算出
して、前後輪差DV1を算出する処理が行なわれる。
DVI = l Vr −(Vfrffrl) /21
−= (1)次に、ステップ110では左前輪回転速度
Vfl、右前輪回転速度Vfrとの差を次式(2)のよ
うに算出して、左右輪差DV2を算出する処理が行なわ
れる。
DV2= l Vfr−Vfl I         
・・−(2>次にステップ115に進み、上記ステップ
105で算出した前後輪差DV1が、前後輪差基準値V
TIを上回るか否かの判定が行なわれる。前後輪差DV
1が前後輪差基準値VT1を上回ったと判定された場合
には前後輪のいずれかがスリップ状態に陥ったものとみ
なされて、ステップ120に進む。ステップ120では
前後輪差フラグFFRを値1にセットする処理が行なわ
れる。続くステップ125では前後輪差タイマT fr
rをリセットすると共に、計時を開始する処理が行なわ
れた後、ステップ130に進む。一方、上記ステップ1
15で前後輪差DVIが前後輪差基準値VT1以下であ
ると判定された場合には、ステップ130に進む。
ステップ130では、上記ステップ110で算出した左
右輪差DV2が左右輪差基準値VT2を上回るか否かか
が判定される。左右輪差DV2が左右輪差基準値VT2
を上回ったと判定された場合には、左前輪もしくは右前
輪のいずれかがスリップ状態に陥ったものとみなされて
、ステップ135に進む。ステップ135では、左右輪
差フラグFLRを値1にセットする処理が行なわれる。
続くステップ140では、左右輪差タイマ丁flrをリ
セットすると共に、計時を開始する処理が行なわれた後
、ステップ145に進む。一方、上記ステップ130で
左右輪差DV2が左右輪差基準値VT2T2以下ると判
定された場合には、ステップ145に進む。
ステップ145では、上記ステップ125で計時を開始
した前後輪差タイマT ffrの値が前後輪差基準時間
T1を上回ったか否かが判定される。
いまだ計時が不充分で前後輪差基準時間T1だけ経過し
ない場合には、ステップ155に進む。一方、計時が充
分行なわれて前後輪差基準時間T1だけ経過した場合に
は、ステップ150に進む。
ステップ150では、上記ステップ120で値1にセッ
トした前後輪差フラグFFRを値Oにリセットする処理
が行なわれた後、ステップ155に進む。
ステップ155では、上記ステップ140で計時を開始
した左右輪差タイマTflrの値が左右輪差基準時間T
2を上回ったか否かが判定される。
いまだ計時が不充分で左右輪差基準時間T2だけ経過し
ない場合には、ステップ16゛5に進む。一方、計時が
充分行なわれて左右輪差基準時間T2だけ経過した場合
には、ステップ160に進む。
ステップ160では、上記ステップ135で値1にセッ
トした左右輪差フラグFLRを値Oにリセットする処理
が行なわれた後、ステップ165に進む。
ステップ165では、左右輪差フラグFLRが値1にセ
ットされているか否かが判定される。左右輪差フラグF
LRが値1にセットされている場合、すなわち左・右前
輪のいずれかがスリップ状態に陥っている場合にはステ
ップ170に進む。
ステップ170では、差動制御フラグFDLを値1にセ
ットする処理が行なわれた後、rNEXTJへ扱けて本
スリップ制御処理を終了する。一方、左右輪差フラグF
LRが値0にリセットされている場合、すなわち左・右
前輪がいずれもスリップ状態に陥っていない場合には上
記ステップ165からステップ175に進む。ステップ
175では、前後輪差フラグFFRが値1にセットされ
ているか否かが判定される。前後輪差フラグFFRが値
1にセットされている場合、すなわち前・後輪のいずれ
かがスリップ状態に陥っている場合には既述したステッ
プ170に進み差動制御フラグFDLを値1にセットし
た後、rNEXTJへ恢けて本処理を終了する。一方、
前後輪差フラグFFRが値Oにリセットされている場合
、すなわち前・後輪がいずれもスリップ状態に陥ってい
ない場合には上記ステップ175からステップ180に
進む。ステップ180では差動制御フラグFDLを値O
にリセットする処理が行なわれた後、rNEXTJへ抜
けて本処理を終了する。なお、以後、本処理は4 [m
5ec]毎に繰り返して実行される。
次に、TECU40により実行される差動制御処理を第
5図に示すフローチャートに基づいて説明する。本差動
制御処理は、上述したスリップ制御処理に伴い、所定時
間毎に繰り返して実行される。
ステップ200では、上述したスリップ制御処理により
設定された差動制御フラグFDLの値を5ECU60か
らTECU40に読み込む処理が行なわれる。続くステ
ップ205では、上記ステップ200′t−読み込んだ
差動制御フラグFDLの値が1にセットされているか否
かの判定が行なわれる。差動制御フラグFDLが値1に
セットされていると判定された場合、すなわちいずれか
の車輪がスリップ状態に陥っている場合にはステップ2
15に進む。ステップ215では差動制御ソレノイド2
0に通電する処理が行なわれる。この処理により差動制
御クラッチ19がサンギヤ11とリングギヤ12とを係
合させるため、センタディファレンシャル8が差動機能
を阻止された状態となるので、後輪24と前輪28とは
直結駆動される。その後、rNEXTjへ扱けて本差動
制御処理を終了する。
一方、差動制御フラグFDLが値1にセットされていな
いと判定された場合、すなねらいずれの車輪もスリップ
状態に陥っていない場合にはステップ210に進む。ス
テップ210では差動制御ソレノイド20への通電を中
止する処理が行なわれる。この処理により差動制御クラ
ッチ1つがサンギヤ11とリングギヤ12とを分離する
ため、センタディファレンシャル8は差動機能を果すよ
うに作動し、後輪24と前輪28とは各々独立に駆動さ
れる。その後、rNEXTJへ抜けて本差動制御処理を
終了する。以後、本差動制御処理は、既述したスリップ
制御処理に伴い、繰り返して実行される。
次に、上述したスリップ制御処理および差動制御処理の
制御の様子の一例を第6図に示すタイミングチャートに
基づいて説明する。
四輪駆動車が走行中の時刻t1において、スリップが発
生し、左・右前輪平均回転速度と後輪回転速度との前後
輪差DV1が前後輪差基準値VT1を上回る。このため
、同時刻t1において前後輪差フラグFFRが値1にセ
ットされると共に、差動制御フラグFDLも値1にセッ
トされる。これにより、同時刻↑1において差動制御ソ
レノイド20に通電が開始され、所定のソレノイド作動
時間経過後にセンタディファレンシャル8の差動機能が
阻止されて前輪と後輪とが直結される。また、同時刻t
1より前後輪差タイマT ffrの計時が開始される。
前後輪を直結したことにより、前後輪間の回転速度差は
減少し、時刻t2において前後輪差DV1は前後輪差基
準値VT1以下となる。
一方、時刻t3において、左前輪もしくは右前輪のいず
れかにスリップが発生し、左右輪差DV2が左右輪差基
準値VT2を上回る。このため、同時刻t3において左
右輪差フラグFLRが値1にセットされる。なお、差動
制御フラグFDLは既に値1にセットされているので、
この状態が保持される。また、同時刻t3より左右輪差
タイマTflrの計時が開始される。
上記時刻t1より前後輪差基準時間T1だけ経過した時
刻t4において、前後輪差フラグFFRは値Oにリセッ
トされる。しかし、左右輪差フラグFLRは値1にセッ
トされているので、差動制御フラグFDLは値1にセッ
トされた状態に保持される。前後輪が継続して直結して
いるため、左右輪差DV2は減少し、時刻t5において
左右輪差DV2は左右輪差基準値VT2T2以下る。
上記時刻t3より左右輪差基準時間T2だけ経過した時
刻t6において、左右輪差フラグFLRは値Oにリセッ
トされる。同時刻には前後輪差フラグFFRも既に値O
にリセットされているので、差動制御フラグFDLも値
Oにリセットされる。
このため、同時刻t6において差動制御ソレノイド20
への通電が中止され、所定のソレノイド作動時間経過後
にセンタディフルンシャル8は差動機能を果すようにな
るので、前輪と後輪とは再び独立に駆動される。以後、
前後輪差フラグFFRまたは左右輪差フラグFLRのい
ずれか一方が値1にセットされている場合には、差動制
御フラグFDLが値1にセットされて前輪と後輪とを直
結し、一方、前後輪差フラグFFRおよび左右輪差フラ
グFLRが共に値Oにリセットされている場合には、差
動制御フラグFDLが値Oにリセットされて前輪と後輪
とを独立に駆動する制御が繰り返される。
なお、本実施例において、四輪駆動用トランスフ1機構
3が差動手段M1に、左前輪回転速度センサ51と右前
輪回転速度センサ52と5ECU60とが前輪回転状態
検出手段M2に、後輪回転速度センサ53と5ECU6
0が後輪回転状態検出手段M3に各々該当する。また、
5ECLI60および該5ECU60により実行される
手段(ステップ105,110,115,130>がス
リップ判定手段M4として、5ECtJ60および該5
ECU60により実行される処理(ステップ120.1
25,135,140,145,150゜155.16
0,165,170,175,180)とTECU40
および該TECU40により実行される処理(ステップ
205,210.215)とが差動制御手段M5として
各々機能する。
以上説明したように本実施例は、左前輪回転速度センサ
51と右前輪回転速度センサ52と後輪回転速度センサ
53との検出結果に基づいて、前後輪差DV1が前後輪
差基準値vT1を上回った場合または前輪の左右輪差D
V2が左右輪差基準値VT2を上回った場合には四輪駆
動車がスリップ状態に陥ったものと判定されてセンタデ
ィファレンシャル8の差動機能を阻止して前輪と後輪と
を直結状態とし、一方、上記スリップ状態に陥ったもの
と判定された時から計時を開始し、前後輪差基準時間T
1および左右輪差基準時間T2が共に経過した場合には
センタディファレンシャル8に差動機能を果させ、前輪
と後輪とを独立に駆動するよう構成されている。このた
め、四輪駆動車がスリップ状態に陥った場合でも、運転
者の特別な操作を必要とせず該スリップ状態を抑制し、
走行安定性および制動安定性を向上させることができる
また、四輪駆動車に予め備えられているセンタディファ
レンシャル8と差動制御クラッチ19とを利用してスリ
ップ制御を行なうので、簡単な構成でスリップ制御を実
現することができる。
ざらに、前後輪差DVIと左右輪差DV2との両者に基
づいてスリップ判定を行なっているため、四輪のうちい
ずれか一輪がスリップ状態に陥った場合でも、スリップ
制御を開始または継続することが可能となる。これは、
泥滓地もしくは積雪路を走行する場合に特に有効である
なお、前後輪差基準時間T1および左右輪差基準時間T
2の計時を行なっている最中に、再び゛スリップ状態に
あると判定された時には、その時より上記両時間の計時
を新たに行なうため、差動制御ソレノイド20の不要な
作動がなくなるので、制御に伴うハンチングが防止でき
ると共に、差動制御ソレノイド20および差動制御クラ
ッチ19の耐久性・信頼性が向上するという利点も生じ
る。
また、前輪と後輪とを直結状態とすることによりスリッ
プ制御を行なうため、例えば専用のスリップ防止用のブ
レーキ系統に異常が発生した場合でもスリップ制御を実
行することができるという利点を生じる。
なお、本実施例では、TECU40と5ECU60とを
利用してスリップ制御を行なっているが、例えば1台の
ECUにてスリップ制御を行なうように構成することも
できる。
ざらに、本実施例では既存の加速スリップ制御装置を用
いることなく前後輪を直結させることによりスリップ制
御を行なっているが、例えば既存の加速スリップ制御装
置の制御と本実施例のスリップ制御とを併せて行なうよ
うに構成することもできる。このように構成した場合に
はスリップ制御の制御精度が向上すると共に、より速や
かなスリップ制御が可能となる□ なお、本実施例では左右輪差DV2は前輪のみから検出
したが、後輪の左右輪差も併せて検出するよう構成する
こともできる。このように構成した場合にもスリップ制
御の制御精度が向上する。
以上本発明の実施例について説明したが、本発明はこの
ような実施例に回答限定されるものではなく、本発明の
要旨を逸脱しない範囲内において種々なる態様で実施し
得ることは勿論である。
及咀力皇呈 以上詳記したように本発明の四輪駆動車のスリップ制御
装置は、前輪回転状態検出手段と後輪回転速度検出手段
との検出結果に基づいてスリップ状態にあるとスリップ
判定手段により判定された時は差動制御手段が差動手段
に差動機能の阻止を指令し、一方、スリップ状態にある
とスリップ判定手段により判定された時より所定時間経
過後に差動制御手段が差動手段に差動機能の作動を指令
するよう構成されている。このため、車両の走行安定性
や制動安定性が低下している走行状態、例えば路面摩擦
係数の低い路面に進入したような場合にも、運転者に特
別な操作を行なうといった負担をかけることなく、スリ
ップ状態を抑制することができるので、車両走行の安全
性を向上させることが可能となる。
また、前輪および後輪の回転速度に基づいてスリップ状
態を判定するため、四輪のうちいずれが一輪がスリップ
状態に陥った場合にも、確実に該スリップ状態を検出す
ると共に抑制することができる。
ざらに、例えば、差動制御手段を、所定時間経過前にス
リップ判定手段によりスリップ状態にあると判定された
時にはその時より上記所定時間の計時を新たに行なうよ
う構成した場合には、差動手段の差動機能を阻止または
作動させる指令の不要な出力が少なくなるため、差動手
段の信頼性および耐久性が向上するという利点も生じる
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の内容を概念的に例示した基本的構成図
、第2図は本発明一実施例のシステム構成図、第3図は
同じくその電子制御装置の構成を説明するためのブロッ
ク図、第4図、第5図は本発明一実施例において電子制
御装置により実行される処理を示すフローチャート、第
6図は同じくその制御の様子を示すタイミングチャート
である。 Ml・・・差動手段 M2・・・前輪回転状態検出手段 M3・・・後輪回転状態検出手段 M4・・・スリップ判定手段 M5・・・差動制御手段 3・・・四輪駆動用トランスファ機構 8・・・センタディファレンシャル 19・・・差動制御クラッチ 20・・・差動制御ソレノイド 24・・・後輪 28・・・前輪 40・・・変速制御用電子制御装置(TEC’U)51
・・・左前輪回転速度センサ 52・・・右前輪回転速度センサ 53・・・後輪回転速度センサ 60・・・加速スリップ制御用電子制御装置(SECU

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 伝達される駆動力により回転する前輪と後輪との回
    転速度の差を吸収する差動機能を有する差動手段を具備
    した四輪駆動車のスリップ制御装置において、 上記差動手段が外部からの指令に従って上記差動機能を
    作動または阻止するよう構成され、さらに、 上記前輪の回転状態を検出する前輪回転状態検出手段と
    、 上記後輪の回転状態を検出する後輪回転状態検出手段と
    、 上記前輪回転状態検出手段と上記後輪回転状態検出手段
    との検出結果に基づいて、上記前輪または上記後輪がス
    リップ状態にあるか否かを判定するスリップ判定手段と
    、 該スリップ判定手段によりスリップ状態にあると判定さ
    れた時には上記差動機能の阻止を、上記スリップ状態に
    あると判定された時より所定時間経過後には上記差動機
    能の作動を、各々上記差動手段に指令する差動制御手段
    と、 を備えたことを特徴とする四輪駆動車のスリップ制御装
    置。 2 上記差動制御手段が、上記所定時間経過前に上記ス
    リップ判定手段によりスリップ状態にあると判定された
    時にはその時より上記所定時間の計時を新たに行なうよ
    う構成された特許請求の範囲第1項に記載の四輪駆動車
    のスリップ制御装置。
JP22807385A 1985-10-14 1985-10-14 四輪駆動車のスリツプ制御装置 Pending JPS6288617A (ja)

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JP22807385A JPS6288617A (ja) 1985-10-14 1985-10-14 四輪駆動車のスリツプ制御装置
US06/918,082 US4830132A (en) 1985-10-14 1986-10-14 Four wheel drive power transmission system skidding control device and method

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