JPS628406A - 感圧導電性ゴムシ−ト - Google Patents

感圧導電性ゴムシ−ト

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JPS628406A
JPS628406A JP60147160A JP14716085A JPS628406A JP S628406 A JPS628406 A JP S628406A JP 60147160 A JP60147160 A JP 60147160A JP 14716085 A JP14716085 A JP 14716085A JP S628406 A JPS628406 A JP S628406A
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JP
Japan
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rubber
resistance value
pressure
inorganic filler
sheet
Prior art date
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Application number
JP60147160A
Other languages
English (en)
Inventor
真下 智司
山口 良雄
徹 野口
中嶋 正仁
垣内 一
谷田 亀寿郎
長安 進
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsuboshi Belting Ltd
Original Assignee
Mitsuboshi Belting Ltd
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Publication date
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Priority to DE8686108731T priority patent/DE3674086D1/de
Priority to EP86108731A priority patent/EP0207450B1/en
Priority to KR1019860005352A priority patent/KR910005578B1/ko
Priority to US06/882,083 priority patent/US4765930A/en
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は感圧導電性ゴムシートに係り(詳しくは無機質
充填剤をゴム配合物に複合してなるゴム弾性に優れたゴ
ムシート体であって、非加圧と加圧時の電気抵抗値を大
きく変化させた感度が良好で且つ長期間に沿って使用で
きる感圧導電性ゴムシートに関する。
(従来技術) 従来、ゴム弾性体に導電性の優れたカーボンフラッフ、
金属粒子などを混合充填したゴムシートが加圧変形を受
けることにより電気抵抗値が大幅に変形することは、例
えば特開昭55−58504号公報、特開昭55−14
7549号公報、そして特開昭56−5840号公報な
どにおいて既に開示されている。
また、このほか導電性ゴムシートの感度を向上させろた
めにシートの表層部に細胞構造の空隙部を形成し、金属
粉末等の導電材料を高充填に配合したゴムシートが、例
えば特開昭58−209810号公報に開示されている
、そして更にゴムシートの厚み方向に金属繊維を充填し
たもの(例えば特開昭58−220307号公報)等が
種々提案されている。
(発明が解決しようとする問題点) ところが、このような導電性ゴムシートは、金属粒子あ
るいは金属繊維がゴムマトリックスの表面から沈下して
表面に窪み部をもったた構造となり、非加圧時において
は 上記金属充瞑材は電極板に直接接触しないために 
電流を遮断する状態となり、また一方加圧時にはゴムマ
トリックスの変形によって電極板が上記金属充瞑材に接
触して電気抵抗値を減少させている。ただ、ゴムマトリ
ックスの表面に微細な窪み部にごみ等の微少な異物が挟
嵌まり込むことがあり、これによって加圧一時の電気抵
抗値が減少しなくなり感度が悪くなることもあった。
本発明は上述の如き実状に対処し、加圧によって電気抵
抗値が大きく変化する感度の良好で、且つ長期にわたっ
て良好な感度を維持できる感圧導電性コムシートを提案
することを目的とするものである。
(問題点を解決するための手段) 即ち、本発明の特徴とするところは、電気絶縁性を有す
るゴムに導電性カーボンブラック、そして非金属の無機
質からなる短繊維、粉体及びウィスカーから選ばれた無
機質充填材をゴムマトリックス中に均一に分散した複合
体とし、上記複合体表面において該無機質充填材の一部
をゴムマトリックスの表面から突出せしめた導電性ゴム
シートにある。
本発明において電気絶縁性を有するゴムとしては、例え
ば天然ゴム、ポリブタジェンゴム、ポリイソプレンゴム
、スチレン−ブタジェン共重合ゴム、ニトリルゴム、ブ
チルゴム、クロロプレンゴム、アクリロニトリル−ブタ
、ジエン共重合体ゴムエチレン−プロピレン共重合体ゴ
ム等があるが、そのうちこれらのゴムを2種類使用する
ことも可能である。そして、上記ゴムは機械的強度及び
耐熱性を向上させるために硫黄、硫黄化合物又は過酸化
物で架橋可能なゴムを用い、又架橋して使用される。
また、本発明において使用する導電性カーボンブラック
としては、例えば通常用いられるファーネスブラック系
、アセチレンブラック系、サーマルブラック系、チャネ
ルブランク糸環公知のものが使用され、その添加量は上
記ゴム100重量部に対して2.0〜100重量部好ま
しくは10〜80重量部であり、2重量部以下の場合に
は加圧、非加圧時とも抵抗値が高く加圧導電ゴムとなら
ない。
また一方、100重量部以上なるとゴムが硬化し加圧に
よる抵抗値変化が小さくなる。
そして、本発明において使用する無機質充填材は非金属
無機質の短繊維、粉体あるいはウィスカーであり、上記
短繊維としては炭化珪素(SiC)、ガラス、窒化珪素
(Si:IN+)などのセラミック等を素材とするもの
で、長100μn+〜10IIIII+、径0.3〜3
0μmを有し、一方粉体としては粉径が0゜05μIl
〜100μ糟のセラミック粉と呼ばれるもので、例えば
炭化珪素(SiC)、炭化チタン(TiC)、炭化ホウ
a (84G ) 、炭化タングステン(WC)等の炭
化物、窒化珪素(Si:3N 4) 、窒化アルミニウ
ム(AIN ) 、窒化ホウ素(BN) 、窒化チタン
(Tie)等の窒化物及びアルミナ(Al2O2)、ジ
ルコニア(ZrOa) 、ベリリア(BeO)等の酸化
物であり、最も好ましくは炭化珪素または窒化珪素であ
る。
更に、ウィスカーとしては、α−炭化ケイ素(a−Si
C)、β−炭化ケイ@(β−5iC) 、窒化ケイ素(
Si3 N 4 ) 、α−7/L/ミナ(A120m
)、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化スズ、黒鉛、Fe、 
Cu、Ni等テアリ、直径0.05〜3 p m 、長
さ5〜5ooμI程度の形状からなる針状単結晶体であ
る。上記無機充填材をゴムに添加するにあたっては、前
もってシランカップリング剤やチタンカップリング剤等
で処理したり、ゴムと混合時にシランカップリング剤や
チタンカップリング剤を添加することも可能である。こ
のことにより、補強効果がより高まり、ゴムへの分散性
がより良好となる。
上記無機充填材の添加量は、ゴム100重量部に対して
1〜80重量部、好ましくは5〜40重量部であり、も
し無機充填材の添加量が1重量部以下ではゴムシート表
面における無機充填材の露出効果が小さくなって非加圧
時の抵抗値が減少し、また加圧0.5Kg /Fにおけ
る電気抵抗値も高くて通電性が悪くなり、また、一方8
0重量部以下になるとゴムの硬化により加圧時の抵抗変
化率が小さくなる。
次に、前記各成分を混合する方法としては特に制限はな
く、例えばバンバリーミキサ−゛、ニーダ−、ロールな
どを用い、適宜公知の手段、方法によって混練され加圧
することができる。
そして、本発明においては通常ゴムに使用される軟化剤
、老化防止剤、加工助剤、加硫促進剤、架橋剤等を添加
することができる。
かくして得られた感圧導電性ゴムシートは、上記無機充
填剤がゴムマトリックス中に均一に分散した複合体とな
り、此の複合体表面において無機充填材の一部が露出し
た状態になっている。
特に、本発明において使用する無機充填材のうちウィス
カーは針状結晶体であるため、形態のもつ特異性から複
合体表面へ露出しやすくなり、これによって電極板との
接触量が多くなり非加圧時の導電性シートの電気抵抗値
は他の無機充填材に比べて小さくなる。上記ウィスカー
は複合体表面のゴムマトリックス中に埋設し、その一部
が突出した状態で露出しており、その突出量は0.05
〜500μm、好ましくは0,1〜200μmになって
いる。
一方、上記複合体内部においてはウィスカーは均一に分
散し且つゴムマトリックスとの間にボイドをもった状態
になっている。このため、導電性シートが加圧されると
、内部に位置するウィスカーがゴムマトリックスと十分
に密着し電気抵抗値を大きく減少させることが可能とな
り、加圧時にのみ充填材の特性を活用することができる
また、本発明では上記ウィスカーのほかに同材質の粉体
あるいは短繊維を使用できることは前述のとおりであり
、この場合にはウィスカーのようにゴムマトリックスの
表面に露出しにくいために、加硫後導電性シートをペー
パー等により研磨すれば短繊維あるいは粉体の一部がゴ
ムマトリックスの表面に露出し突出する。この突出量は
0.05〜500μm、好ましくは0.1〜200μm
である。また、ゴムマトリックスの内部はウィスカーと
同じであると考えられる。
(実施例) 次に、本発明を具体的な実施例により更に詳細に説明す
る。
実施例1〜4、比較例1〜5 第1表に示す配合にもとずき、ゴム配合物をバンバリー
ミキサ−で混練後、ロールを用いて厚さ2mmのシート
に押し出した。そのシートをモールドに挟み加硫条件1
50℃×20分で加硫した。得られたシートを30X 
33n+に切断してテストピースとし、これの非加圧時
そして又加圧時の初期電気抵抗値を測定した。また、上
記シートを0.5Kg/cdの加圧条件で10回繰り返
し加圧した後、該シートの無加圧待時そして0.5Kg
 /−の加圧時の電気抵抗値を測定した。その結果は第
1表に示される。
電気抵抗値の測定は、まずテストピースを約200gの
テフロン板に挟持するが、このときテストピースとテフ
ロン板の間に厚さ約0.3mmの銅板を設置し、この一
対の銅板を電極板としてデジタルマルチメータにより抵
抗値を求めた。加圧は上側に位置するテフロン板に錘を
設置することにより行なった。第1表に示すようにカー
ボンブラックとウィスカーを混入した導電性ゴムシート
は、導電剤としてカーボンブランクのみを混入したゴム
シートに比べて初期状態および繰り返しの電気抵抗値は
非常に小さくなっており、また加圧時の電気抵抗値の変
化率も大きくなっている。
実施例 5〜10 無機充填剤のセラミック粉体としてSac % 5t3
N4、BN、そしてガラス、また短繊維としてSiC、
ガラス繊維を用いた場合について検討した。配合と結果
は第2表に示されるが、無荷重の電気抵抗値および加圧
後の電気抵抗値の変化はウィスカーに比べて劣っている
以   下  余   白 (1)パウダー、短繊維は体積充填率(%)実施例 1
1〜18、比較例 6 カーボンブランクとしてアセチレンブランク、そして電
気絶縁性を有するゴムとしてクロロプレンゴム、ニトル
ゴム(NBR)、そして天然ゴム(NR)とブチルゴム
(B R)のブレンド物を使用した場合を検討した。そ
の配合と電気抵抗値の結果は第3表に示される。
アセチレンブラックを混入すれば無荷重時の抵抗値が小
さく、また加圧後の抵抗値変化率も小さいことから、ア
セチレンブラックが非常に有効であり、またゴムとして
天然ゴムとブチルゴムのブレンド物が良好な結果を示し
ている。
しかし、アセチレンブラックだけでは無荷重時において
電気抵抗値が低く通電性が良好で、且つ抵抗値変化率も
20%と高く感圧導電性シートにならない。
実施例 19〜22 上記実施例1〜18において明らかになった最も好まし
いゴム、カーボンブラックそして無機充填材を選定して
導電性ゴムシートを製造し、繰り返し後の無荷重時の抵
抗値と0.5にg/ant時の抵抗値を求めた。その結
果は第4表に示される。
この結果より、無機質充填材として材質は同じであって
も形態の異なるウィスカーの方が加圧時の電気抵抗値の
変化率が大きく、感圧導電性ゴムシートとして感度の優
れたものであることを示している。
上記ウィスカーを初めとする無機充填材は、ボームマト
リックスの表面においてその一部が露出した状態となり
、また内部においてゴムマトリックスとの異面間でボイ
ドを有する状態で埋設している。そのため、無荷重時に
おいて表面に露出した充填材が電極板を保持し、結局電
極板がゴムマトリックスと完全に密着した状態にはらな
いため、ゴムシートの電気抵抗値は高くなり、一方加圧
時においては内部に埋設している上記充填材がゴムマト
リックスと十分に密着することによりゴムシートの電気
抵抗値が減少することになるJこの現象は無機充填材の
うちウィスカーが顕著であると思われる。
(発明の効果) 以下のように本発明の感圧導電性ゴムシートは、ゴムマ
トリックス中に短繊維、粉体そしてウィスカーから選ば
れた無機質充填材をカーボンブラックと併用して混合し
、そして上記無機質充填材の一部をゴムマトリックスの
表面に露出させることにより、無荷重時の電気抵抗値を
大きくし、更に加圧下における抵抗値を大きく減少させ
て通電性を良好にすることが可能となり、しかも加圧時
の電気抵抗値が小さいことから、わずかな電圧でも電流
が流れる感度良好な導電性シートになる。特に、本発明
では無礪質充項けがゴムマトリックスの表面で一部露出
した状態となり、他方内部においてゴムマトリックスの
界面間でボイドを有する状態、即ち上記無機質充填材が
ゴムマトリックスと完全に密着した状態になっておらな
いため、非加圧下において電極板が表面に露出した無機
質充填材に保持されてゴムマトリックスの表面と密着し
ておらず、そのためゴムシートは比較的高い電気抵抗値
を示して絶縁状態を保持し、他方加圧下においては、内
部に埋入している上記充填材がゴムマトリックスと十分
に密着することになり電気抵抗値を減少することになり
、加圧に対して感度の良好な効果を有している。
特許出願人  三ツ星ベルト株式会社。
手続補正書(自発) 昭和61年3月28日 特許庁長官  宇 賀 道 部 殿 1、事件の表示 昭和60年特許願第147160号 2、発明の名称 感圧導電性ゴムシート 3、補正をする者 事件との関係  特許出願人 住所 神戸市長田区浜添通4丁目1番21号自発補正 5、補正の対象 (1)明細書の全文 6、補正の内容 (1)  明細書の全文を別紙の通り補正する。
7、添付書類の目録 (1)訂正明細書           1通(訂正)
明 IIII  書 1、発明の名称 感圧導電性ゴムシート 2、特許請求の範囲 1、電気絶縁体を有するゴムに少なくとも導電性カーボ
ンブラックそして非金属の無機質からなる短繊維、粉体
そしてウィスカーから選ばれてなる無機質充填材をゴム
マトリックス中に分散した複合体とし、上記複合体表面
において該無機質充填材の一部をゴムマトリックス表面
に露出せしめたことを特徴とする感圧導電性ゴムシート
3、発明の詳細な説明 (産業上の利用分野) 本発明は感圧導電性ゴムシートに係り、詳しくは無機質
充填材をゴム配合物に複合してなるゴム弾性に優れたゴ
ムシート体であって、非加圧から加圧時の抵抗値を大き
く低下させ、また加圧力の変化に対して抵抗値を敏感に
変化させる感圧導電性ゴムシートに関する。
(従来の技術) 従来、ゴム弾性体に導電性の優れたカーボンブラック、
金属粒子等を混合充填したゴムシートが加圧変形を受け
ることにより電気抵抗値が大幅に低下することは、例え
ば特開昭55−58504号公報、特開昭55−147
549号公報、そして特開昭56−5840号公報等に
おいて既に開示されている。
また、このほか導電性ゴムシートの感度を向上させるた
めにシートの表層部に細胞構造の空隙部を形成し、金属
粉末等の導電材料を高充填に配合したゴムシートが、例
えば特開昭58−209810公報に開示されている。
そして更にゴムシートの厚み方向に金属繊維を充填した
もの(例えば特開昭58−220307号公報)等が種
々提案されている。
(発明が解決しようとする問題点) ところが、従来の導電部材を分散させたものは、加圧力
によりゴムシートが変形すると、これにより導電部材が
接触する確率が大きくなって抵抗値が減少する機能であ
るため、圧縮変形に伴って導電部材がゴムマトリックス
から分離しやすくなり安定した抵抗値変化が得られにく
い欠点かあ−った。
また、他の導電性ゴムシートは、金属粒子あるいは金属
繊維がゴムマトリックスの表面から沈下して表面に窪み
部をもった複雑な表面構造となり、非加圧時においては
上記金属充填材は電極板に直接接触しないために、電流
を遮断する状態となり、また一方加圧時にはゴムマトリ
ックスの変形によって電極板が上記金属充填材に接触し
て電気抵抗までは抵抗値がほとんど変化せず、いったん
金属充填材と接触するとわずかな加圧力の範囲でも急激
に抵抗値が減少する傾向があり、またゴムマド・Jl リックスの表面に微細な窪み部にゴミ等の微すな異物が
嵌り込むことがあり、これによって加圧時に電気抵抗値
が減少しなくなって感度が悪くなることもあった。
本発明は上述の如き実状に対処し、加圧によって電気抵
抗値を大きく低下させると共に加圧力の変化により抵抗
値を敏感に変化させる感圧導電性ゴムシートを提供する
ことを目的とするものである。
(問題点を解決するための手段) 即ち、本発明の特徴とするところは、電気絶縁[[する
ゴムに少なくとも導電性カーボンブラック、そして非金
属の無機質からなる短繊維、粉体及びウィスカーから選
ばれてなる無機質充填材をゴムマトリックス中に分散し
た複合体とし、上記複合体表面において該無機質充填材
の一部をゴムマトリックスの表面に露出せ−しめた導電
性ゴムシートにある。
本発明において電気絶縁性を有するゴムとしては、例え
ば゛天然ゴム、ポリブタジェンゴム、ポリイソプレンゴ
ム、スチレンーブダジエン共重合体ゴム、ニトリルゴム
、ブチルゴム、クロロブレンゴム、アクリロニトリル−
ブタジェン共重合体ゴム、エチレン−プロピレン共重合
体ゴム、シリコンゴムなどがあるが、そのうちこれらの
ゴムを2種類使用することも可能である。そして、上記
ゴムは機械的強度及び耐熱性を向上させるために硫黄、
硫黄化合物又は過酸化物で架橋可能なゴムを用い、また
架橋して使用される。
また、本発明において使用する導電性カーボンブラック
としては、例えば通常用いられるファーネスブラック系
、アセチレンブランク系、サーマルブラック系、チャネ
ルプラック光等公知のものが使用され、その添加量は上
記ゴム100重量部に対して2.0〜100重量部、好
ましくは10〜80重量部であり、2重量部未満の場合
には加圧、非加圧時とも抵抗値が高く感圧導電ゴムにな
りにくい。
また一方、100重量部を越えるとゴムが硬化し加圧に
よる抵抗値変化が小さくなる。
そして、本発明において使用する無機質充填材は非金属
無機質の短繊維、粉体あるいはウィスカーであり、上記
短繊維としては炭化珪素(S i C)、ガラス、窒化
珪素(SiBN4’)等のセラミック等を素材とするも
ので、長さ100μm〜10璽1、径0.3〜30μm
を有し、一方粉体としては直径が0.05〜100μm
のセラミック粉と呼ばれるもので、例えば炭化珪素(S
 i C) 、炭化チタン(TiC)、炭化ホウ素(8
4G)、炭化タングステン(WC)等の炭化物、窒化珪
素(Si8N4) 、窒化アルミニウム(AIN)、窒
化ホウ素(BN) 、窒化チタン(T i C)等の窒
化物及びアルミナ(A120B)、ジルコニア(Zr0
2)、ベリリア(B e O)等の酸化物であり、最も
好ましくは炭化珪素または窒化珪素である 、、、、;
、。
素(Si9N4)、α−アルミナ(AI2’s)、酸化
チタン、酸化亜鉛、酸化スズ、黒鉛、Fe、Cu % 
N i等であり、直径0.05〜3μm、長さ5〜50
0μm程度の形状からなる針状結晶体である。上記無機
質充填材をゴムに添加するにあたっては、前もってシラ
ンカップリング剤やチタンカップリング剤等で処理した
り、ゴムと混合時にシランカップリング剤やチタンカッ
プリング剤を添加することも可能である。これにより、
補強効果がより高まりゴムへの分散性がより良好となる
上記無機質充填材の添加量は、ゴム100重量部に対し
て1〜80重量部、好ましくは5〜40重量部であり、
もし無機質充填材の添加量が1重量部未満ではゴムシー
ト表面における無機質充填材の露出効果が小さくなって
非加圧時の抵抗値が減少し、更に加圧0.5ktz/c
dにおける電気抵抗値も高くて抵抗値が敏感に変化しに
くく、また一方80重量部を越えるとゴムの硬化により
加圧時の抵抗保持率も大きくなる。
次に、前記各成文を混合する方法としては特に制限はな
く、例えばバンバリーミキサ−、ニーグー、ロール等を
用い、適宜公知の手段、方法によって混練され加圧する
ことができる。
そして、本発明においては通常ゴムに使用される軟化剤
、老化防止剤、加工助剤、加硫促進剤、架橋剤等を添加
することができる。
かくして得られた感圧導電性ゴムシートは、上記無機質
充填材がゴムマトリックス中に分散した複合体となり、
此の複合体表面において無機質充填材の一部が露出した
状態になっている。このため、非加圧時においては、感
圧導電性ゴムシートはこの表面に露出した無機質充填材
が電極板と点接触の状態になって大きな抵抗値の絶縁状
態になり、またこれと共にリンク(導通路)も形成しな
くなる。
一方、比較的小さな加圧時においては上記感圧導電性ゴ
ムシートはこの表面に露出している無機質充填材がゴム
マトリックスに押し付けられ徐々に電極板と面接触し、
同時に無機質充填材はゴムマトリックスに局部的な歪を
与えるためカーボンブラック同志、無機質充填材とカー
ボンブラックあるいは無機充填材同志を近接させてリン
クを形成しやすくし、抵抗値が徐々に低下し始める。更
に、加圧力が増加するとゴムマトリックス全体が均一に
変形するために上記導電部材間が接触しリンクを形成す
る確率が高くなり、導通性が良好になる。
特に、本発明において使用する無機質充填材のうちウィ
スカーは針状結晶体であり、また非常に剛直な性質を有
しているため、この形態の特異性からゴムマトリックス
の表面で所々の方向角度で分散し露出している。加圧時
において、ゴムマトリックス中に分散しているウィスカ
ーはカーボンブラック及びウィスカーへ近接しやすく、
より一部リンクを形成しやすい状態となり、小さな加圧
力においても敏感に抵抗値を変化させる。また、ウィス
カーはアスペクト比の非常に太き・い針状体であり、他
方カーボンブラックはほぼ粒状体であるため、両者の導
電部材は全く形態の異なるものが分散している。このた
め、加圧時においては粒状体同志が近接するよりも針状
体と粒状体、針状体同志の方がより敏感に対応して近接
しやすいと推定される。
上記ウィスカーは複合体表面のゴムマトリックス中に埋
設し、その一部が突出した状態で露出しており、その突
出量は0.05〜500μm1好ましくは0.1〜20
0゛μmになっている。
また、本発明では上記ウィスカーのほかに同村質の粉体
あるいは短繊維を使用できることは前述のとおりであり
、この場合にはウィスカーのようにゴムマトリックスの
表面に露出させるためにロールから押出された未加硫シ
ートの表面に前記粉体、短繊維を分散させて加硫すれば
短繊維あるいは粉体の一部がゴムマトリックスの表面に
露出する。
(実施例) 次に、本発明の具体的な実施例により更に詳細に説明す
る。
実施例1〜4、比較例1〜5 第1表に示す配合にもとづき、ゴム配合物をバンバリー
ミキサ−で混練後、ロールを用いて厚さ2flのシート
に押し出した。そのシートをモールドに挟み加硫条件1
50℃×20分で加硫した。
得られたシートを30 X 33 wに切断してテスト
ピースとし、これの非加圧時そして又加圧時の所期電気
抵抗値を測定した。また、上記テストピース上に0.5
kg/aaになる荷重を設置して数秒後、これを取り除
き、これを10回繰り返した後の該シートの無加圧時、
そして0.5kg/co加圧時の電気抵抗値を測定した
。10回繰り返した後の抵抗値保持率(%)は加工時抵
抗値を非加圧時抵抗値で除した値である。その結果は第
1表に示される。
電気抵抗値の測定は、まずテストピースを約200gの
テフロン板に挟持するが、このときテストピースとテフ
ロン板の間に厚さ約0.3mmの銅板を設置し、この一
対の銅板を電極板としてデジタルマルチメータにより抵
抗値を求めた。加圧はテフロン板の上に錘を設置するこ
とにより行った。
第1表に示すようにカーボンブランクとウィスカーを混
入した感圧導電性ゴムシートは、導電材としてカーボン
ブラックのみを混入したゴムシートに比べて荷重が大き
くなるに従って抵抗値が敏感に減少する傾向を示し、ま
た加圧時の抵抗値保持率も大きく、抵抗値が大きく減少
している。
実施例5〜10 無機充填材のセラミック粉体としてSiC,Si 9 
N 4、BN、そしてガラス、また短繊維としてSiC
、ガラス繊維を用いた場合について検討した。配合と結
果は第2表に示されるが、無荷重の電気抵抗値及び加圧
後の電気抵抗値の変化はウィスカーに比べて劣っている
以   下  余   白 実施例11〜18、比較例6 カーボンブラックとしてアセチレンブラック、そして電
気絶縁性を有するゴムとしてクロロプレンゴム、ニトリ
ルゴム(NBR) 、そして天然ゴム(N R)とブチ
ルゴム(BR)のブレンド物を使用した場合を検討した
。この配合と電気抵抗値の結果は第3表に示される。
アセチレンブラックを混入すれば無荷重時の抵抗値が小
さく、また加圧後の抵抗値保持率も小さいことから、ア
セチレンブラックが非常に有効であり、またゴムとして
天然ゴムとブチルゴムのブレンド物が良好な結果を示し
ている。
しかし、アセチレンブラックだけでは無荷重時において
電気抵抗値が低く通電性が良好で、且つ抵抗値保持率も
20%と高く感圧導電性シートになりにくい。
実施例19〜22 上記実施例1〜18において明らかになった最も好まし
いゴム、カーボンブラックそして無機質充填材を選定し
て感圧導電性ゴムシートを製造し、繰り返し後の無荷重
時の抵抗値と0. 5kg/co!の抵抗値を求めた。
その結果は第4表に示される。
この結果より、無機質充填材として材質は同じであって
も形態の異なるウィスカーの方が加圧時の電気抵抗値の
変化が大きく抵抗変化に敏感に対応する感圧導電性ゴム
シートになってる。
上記ウィスカーを初めとする無機質充填剤は、ゴムマト
リックスの表面においてその一部が露出した状態となり
、また内部においてゴムマトリックス中に分散埋設して
いる。そのため、無荷重時において表面に露出した充填
材が電極板と点接触し、結局電極板がゴムマトリックス
と完全に面接触した状態になりにくいため、ゴムシート
の電気抵抗値は大きくなり、一方加圧時においては感圧
導電性ゴムシートは表面に露出した充填材がゴムマトリ
ックスへ押し付けられ、電極板と徐々に面接触する。一
方加圧力が大きくなると導電部材の接触によりリンクを
形成する確率も一層大きくなり、抵抗値も減少する。
以   下   余   白 (発明の効果) 以上のように本発明の感圧導電性ゴムシートは、ゴムマ
トリックス中に短繊維、粉体そしてウィスカーから選ば
れた無機質充填材をカーボンブラックと併用して混合し
、そして上記無機質充填材の一部をゴムマトリックスの
表面に露出させることにより、加圧により抵抗値を大き
くし減少させ、また加圧力の変化に応じて抵抗値が敏感
に変化する感度の良好なものになっている。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、電気絶縁性を有するゴムに導電性カーボンブラック
    そして非金属の無機質からなる短繊維、粉体そしてウィ
    スカーから選ばれた無機質充填材をゴムマトリックス中
    に均一に分散した複合体とし、上記複合体表面において
    該無機質充填材の一部をゴムマトリックス表面に露出せ
    しめたことを特徴とする感圧導電性ゴムシート。 2、上記無機質充填剤がゴムマトリックス表面から露出
    し突出している高さが0.05〜500μmであること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の感圧導電性ゴ
    ムシート。
JP60147160A 1985-07-03 1985-07-03 感圧導電性ゴムシ−ト Pending JPS628406A (ja)

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DE8686108731T DE3674086D1 (de) 1985-07-03 1986-06-26 Druckempfindlicher leitfaehiger gummiwerkstoff.
EP86108731A EP0207450B1 (en) 1985-07-03 1986-06-26 Pressure-sensitive conductive rubber material
KR1019860005352A KR910005578B1 (ko) 1985-07-03 1986-07-02 감압성 전도 고무재
US06/882,083 US4765930A (en) 1985-07-03 1986-07-03 Pressure-responsive variable electrical resistive rubber material
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03295110A (ja) * 1990-04-12 1991-12-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 透明性導電フィラーならびに該フィラーを用いた透明性導電樹脂膜

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