JPS62833Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は２種類のワークを各々２個ずつ、１つ
の操作で同時にセンタングする装置に関するもの
である。

この種のセンタリング装置として、従来用いら
れているものにエキスパンダ式によるものがある
が、構造が複雑で、操作がむずかしく、かつ価格
が高価である。

本考案の目的は、構造が簡単で操作が容易であ
り、ワークの形状寸法に多少のバラツキがあつて
も充分使用し得るセンタリング装置を提供するこ
とにある。

以下、図面に例示した実施例により、本考案を
具体的に説明する。第１図は実施例の平面図（左
右ほぼ対称であるので、右半部のみを示す）を、
第２図はその側面図を示す。図において、１はワ
ークＡ、２はワークＢを示す。ワークＡのセンタ
リングは、軸受３及び軸受４に支持された回転軸
５の先端に取り付けられたピニオン６をハンドル
７の手動回転により、ラツク軸８及びラツク軸９
が対称に動き、移動板１０に固定されたコマ１１
がワークＡの両端面に当接して行うものである。
移動板１０は取付板１２に固定されたガイド１３
を軸受とし、ガイドピン１４により案内される。
また、ラツク軸８及びラツク軸９はガイド１５に
より案内される。

ワークＢのセンタリングは、移動板１０が移動
することにより、ピン１７に支持されたアーム１
６も移動する。この時アーム１６は、取付板１２
に固定されたブラケツト１８のスプリングフツク
１９に取り付けられたスプリング２０の引張力に
より、ワークＢをセンタリングする。アーム１６
の対称側のアーム２１との連結は、ピン２２によ
り支持される。ストツパ２３は取付板１２に固定
されたブラケツト２４に固定され、、センタリン
グ開放時のストツパとして使用される。即ち、ハ
ンドル７の逆操作により、アーム１６は逆移動し
つつストツパ２３に当り、ワークＢは解放され
る。

以上述べたように、本考案によれば、至極簡単
な構成で、１つの操作で２種類のワークを各２個
ずつ同時にセンタリングすることができるので、
安価な装置が提供できると共に、作業性の向上が
はかれる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の右半部の平面図、
第２図は側面図である。 １……ワークＡ、２……ワークＢ、５……回転
軸、６……ピニオン、７……ハンドル、８，９…
…ラツク軸、１０……移動板、１１……コマ、１
２……取付板、１６……アーム。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 回転可能に配置されたピニオンと、このピニオ
   ンに噛合うラツクを備え、ピニオンの回転により
   互いに反対方向に移動する一対のラツク軸と、各
   ラツク軸の一端に結合され、ラツク軸と共に互い
   に近接もしくは離間する方向に移動可能な相対向
   する一対の移動板と、各移動板の対向面の両端部
   に、互いに相対向するように立設された複数のコ
   マと、前記各移動板の上面の両端部に回動可能に
   支持され、一端が前記移動板の対向間隙の側方へ
   突出し、他の一端が前記移動板の非対向面側に延
   設され、その端部が互いに摺動可能に結合された
   略Ｌ字状の二対のアームと、前記移動板の移動領
   域の外方に配置され、前記アームに回動力を付与
   する弾性部材と、この弾性部材に並置され、前記
   移動板が互いに離間する方向へ移動したとき、前
   記アームの一端に当接するストツパとを設けたこ
   とを特徴とするセンタリング装置。