JPS62828B2

JPS62828B2 -

Info

Publication number: JPS62828B2
Application number: JP56011433A
Authority: JP
Inventors: Susumu Yamada; Seiji Kawai
Original assignee: Mitsubishi Electric Corp
Current assignee: Mitsubishi Electric Corp
Priority date: 1981-01-28
Filing date: 1981-01-28
Publication date: 1987-01-09
Also published as: JPS57126366A

Description

【発明の詳細な説明】この発明はエレベータのかご呼びを登録する装
置の改良に関するものである。

エレベータのかご内で行先ボタンを操作する
と、その行先ボタンの示す階のかご呼びが登録さ
れ、かごは呼びの登録された階に停止する。その
ためには、行先ボタンを操作する時期に制限があ
る。例えば、かごを５階に停止させようとすれ
ば、かごが５階から一定距離（正規減速に必要な
距離）以上手前にあるとき操作しなければならな
い。エレベータが高速になるに従い、上記減速距
離は長くなるので、行先ボタンはできるだけ早く
操作しなければならない。ところが、乗り込んだ
乗客数が多い場合、または操作に不慣れな乗客の
場合には、上記行先ボタンの操作が遅れることが
ある。このように、登録が遅れたためかごの位置
よりも走行方向前方にありながら停止不可能な呼
び（以下遅れ呼びと言う）は、当該行先階を通過
するとき、かごが停止したときと同様に解除され
る。これは、遅れ呼びと通常の呼びとはいずれも
その階の呼びとして登録されていて、区別がつか
ないからであるが、乗客に対しサービス上好まし
くないことである。

この発明は上記不具合を改良するもので、行先
ボタンによる遅れ呼びが生じたときでも、乗客へ
のサービス向上を計るようにしたエレベータのか
ご呼び登録装置を提供することを目的とする。

以下、図によつてこの発明の一実施例を説明す
る。

図中、１はかごの位置（１階）と同期して変化
するかご位置信号、２は階床選択機（図示しな
い）から発せられかご位置よりも前進しかごの停
止可能階を示す前進位置信号、３はかご内の行先
ボタンの操作によりかご呼びが登録されたとき発
せられるかご呼び信号、４はかごが就役階（呼び
があれば停止する階）に相当する就役階信号で、
前進位置信号２と同期して発せられる。５は同じ
くかごの就役しない階に相当する非就役階信号、
６は入力Ｂと入力Ａの間にある階を演算して順次
出力する演算回路、７は入力Ａ〜Ｃの値が一致し
たとき出力が「Ｈ」となり、一致しないときは出
力が「Ｌ」となる停止検出回路、８は入力Ａ〜Ｃ
の値が一致したときその値を出力し、一致しない
ときは零を出力する検出回路、９は入力Ａ，Ｂの
値が一致したときその値を出力し、一致しないと
きは零を出力する非停止検出回路、１０は第１の
かご呼び登録装置、１１はエレベータの制御装
置、１２はかごの運転方向と同方向の乗場呼びに
応答した後方向反転するとき「Ｈ」となる方向反
転信号、１３は入力Ｓの値を記憶して出力し、入
力Ｒが「Ｈ」になると記憶を失う記憶回路、１４
は入力Ｇが「Ｈ」になると入力Ｉの値を出力する
ゲート回路、１５は第２のかご呼び登録装置、１
６は入力Ａ〜Ｃに相当する内容を音声に合成して
音声信号１６ａとして発し、放送が終了すると終
了信号１６ｂを発する自動放送装置、１７はかご
内に設けられた自動放送装置１６に接続されたス
ピーカである。

次に、この実施例の動作を説明する。

今、７階だけが非就役階に設定され、他の階は
すべて就役階に設定されているものとする。

かごは１階から上昇し、乗客が５階の行先ボタ
ンを操作したとすると、かご呼び信号３は５階に
相当する値となる。

なお、行先ボタンが複数個同時に操作されたと
き、このかご呼び信号３は一定の順序で発せら
れ、同時には発生しないようになつている。

一方、かご位置信号１はかご位置に応じて変化
し、演算回路６では前進位置信号２とかご位置信
号１の間にある階を演算する。この値は遅れ呼び
に相当する階に相当し、かごが停止不可能な階を
示す。すなわち、かごの停止可能な階は前進位置
信号２の示す階よりも前方の階である。今、前進
位置信号２が５階を示し、かご位置信号１が２階
を示していれば、かごの停止不可能な階は３階及
び４階となる。かご呼び信号３は５階になつてい
るから、かごが３階及び４階に達しても非停止検
出回路８の入力Ａ〜Ｃは一致せず、この回路８の
出力は零である。一方、前進位置信号２が５階に
達すると、就役階信号４も５階を示すので、停止
検出回路７の入力Ａ〜Ｃは一致し、その出力は
「Ｈ」となる。これで、制御装置１１は動作して
かごは減速して５階に停止する。これは周知の動
作であるから詳細は省略する。また、このとき、
前進位置信号２は５階の位置に停止したままとな
る。

次に、乗客が５階の行先ボタンを押したとき、
前進位置信号２は６階に進んでいたとすると、停
止検出回路７の出力は「Ｌ」となり、停止指令は
発せられない。一方、演算回路６から停止不可能
階として５階の信号が発せられると、非停止検出
回路８の入力Ａ〜Ｃは一致するので、この回路８
から５階に相当する出力が出る。これで、自動放
送装置１６は入力Ａに相当する内容を音声の合成
し、スピーカ１７から例えば「５階には止まりま
せん」と放送して、乗客にかごが５階を通過する
ことを報知する。一方、かごが通過する５階は記
憶回路１３に記憶される。その後かごがその運転
方向と同方向の乗場呼びに応答すると、方向反転
信号１２は「Ｈ」となるので、ゲート回路１４は
記憶回路１３の内容を出力する。これで、自動放
送装置１６は入力Ｃに相当する内容を音声に合成
し、スピーカ１７から例えば「５階へお越しのお
客様は、もう一度５階のボタンを押してくださ
い」と放送する。放送終了すると、終了信号１６
ｂは「Ｈ」となり、記憶回路１３はリセツトされ
る。

また、乗客が非就役階の７階の行先ボタンを操
作すると、かご呼び信号３は７階となる。そのた
め、前進位置信号２が７階に達して非就役階信号
５が７階になつたとき、非停止検出回路９の入力
Ａ，Ｂは一致するので、この回路９から７階に相
当する出力が出る。これで、自動放送装置１６は
入力Ｂに相当する内容を音声に合成し、スピーカ
１７から例えば「７階は止まりませんので御注意
ください」と放送する。

この発明は以上述べたとおりかご内の行先ボタ
ンが操作されてもかごが停止不可能な位置にある
ときは、反転指令が出た後再度行先ボタンを操作
することをかご内に報知するようにしたので、運
転方向が反転した後の運転においては、乗客は目
的階の行先ボタンを押す機会を逸することなく、
先行ボタンを操作できるという効果を有する。

【図面の簡単な説明】

図はこの発明によるエレベータのかご呼び登録
装置の一実施例を示すブロツク回路図である。１……かご位置信号、２……前進位置信号、３
……かご呼び信号、６……演算回路、８……非停
止検出回路、１６……自動放送装置、１７……ス
ピーカ。

Claims

【特許請求の範囲】

１かご内に設けられ行先階を示す行先ボタン、
この行先ボタンが操作されてもかごがこの行先ボ
タンの示す階に停止不可能な位置にあるとき動作
する非停止検出回路、この非停止検出回路の動作
信号を記憶する記憶装置、上記かごの運転方向が
反転するときに発せられる反転信号と上記記憶装
置の記憶内容によつて作動して上記行先ボタンを
再度操作することを上記かご内に報知する報知器
を備えてなるエレベータのかご呼び登録装置。