JPS627814Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は塀の構成材に関するものである。

従来、塀の構成材としてコンクリートブロツク
製のもの、金属製のもの、木製のもの等がある
が、コンクリートブロツク製のものは施工性が悪
く地震等により崩れたりすると事故をひきおこす
危険性があり、金属製のものは発錆しやすく、ま
た、木製のものは腐りやすく耐久性に乏しい欠点
があつた。

本考案者はかかる従来の欠点に鑑み鋭意工夫の
結果、上述の欠点を解消した新規な塀の構成材を
提供するものである。

以下、図面を参照しながら本考案の一実施例に
ついて説明する。

図面において、１は板状体であつて、多孔質体
１１の外壁に表面層１２が被覆されて形成されて
いる。

多孔質体１１はスチロールフオーム、ウレタン
フオーム等の発泡プラスチツク等から作製されて
いる。また、該多孔質体１１が発泡プラスチツク
から作製される場合には成形金型により容易に
種々の形状に作製でき好ましい。

表面層１２はガラス繊維強化コンクリート、ガ
ラス繊維強化プラスチツクあるいはセメントモル
タル等が多孔質体１１の外壁に吹付け養生されて
形成されている。また、吹付け養生の他に、上述
のガラス繊維強化コンクリート、ガラス繊維強化
プラスチツクあるいはセメントモルタル等からな
る板体が多孔質体１１の外壁に貼着されて表面層
１２が形成されてもよい。また、必要に応じて表
面層１２の外壁に表面化粧材が吹付け塗装される
と美観が向上し好ましい。

２は支柱であつて、第３図の如く板状体１にそ
の一部を表面層１２から突出させて上下方向の全
長に埋設一体化されている。また、該支柱２は第
１〜３図の如く下端部のみが表面層１２から突出
されていてもよいし、第４図の如く上下両端部が
表面層１２から突出され、上下両端部あるいはど
ちらか一方端部にフエンス３が取付けられるよう
になされていてもよい。なお、該支柱２はたとえ
ば多孔質体１１が発泡プラスチツクから作製され
る場合、プラスチツクの成形金型内にその一部が
挿入され多孔質体１１の成形と同時に多孔質体１
１内に埋設一体化されるものである。

以上詳述した如く、本考案塀の構成材は多孔質
体の外壁にガラス繊維強化コンクリート、ガラス
繊維強化プラスチツクあるいはセメントモルタル
等が被覆されて板状体が形成されているので、軽
量で取扱いやすく、発錆等の心配がなく耐久性に
優れ、防音効果を有するものである。

また、板状体に支柱がその一部を表面層から突
出させて埋設一体化されているので、塀としての
施工性に優れている。

さらに、本考案は支柱が板状体の上下方向の全
長に埋設一体化されているので板状体が支柱によ
つて補強され、耐久性が一層向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案構成材の一実施例を示す斜視
図、第２図は第１図−線における断面図、第
３図は第１図−線における断面図、第４図は
本考案構成材の他の実施例を示す斜視図である。 １……板状体、１１……多孔質体、１２……表
面層、２……支柱、３……フエンス。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 多孔質体１１の外壁にガラス繊維強化コンクリ
   ート、ガラス繊維強化プラスチツクあるいはセメ
   ントモルタル等からなる表面層１２が被覆されて
   板状体１が形成され、該板状体１に支柱２がその
   一部を表面層１２から突出させて上下方向の全長
   に埋設一体化されたことを特徴とする塀の構成
   材。