JPS6277511A

JPS6277511A - 芯式液体燃料燃焼装置

Info

Publication number: JPS6277511A
Application number: JP21495685A
Authority: JP
Inventors: Katsuyoshi Kumazawa; 熊沢　克義
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1985-09-30
Filing date: 1985-09-30
Publication date: 1987-04-09

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔発明の技術分野〕この発明は、大巾火力調節を図れるようにした芯式液体
燃料燃焼器に関する。

〔発明の技術的背景とその問題点〕

従来より芯式液体燃料燃焼装置として知られる芯式・石
油燃焼器は、多数の通気孔を有する内・外炎筒を同心的
に配置して燃焼室を形成し、この燃焼室の下部に設けら
れた芯に石油を含浸させ、この芯から蒸発する石油蒸気
を上記燃焼室内部で燃焼させるように構成されている。

ところで、この種の芯式石油燃焼器にあっては、一般に
上記石油を含浸した芯を支持する芯ガイドからの上記芯
の露出量を調節することによって、その燃焼量を調節す
ることが行われている。

ところが火力を小さくするべく、前記芯を芯ガイド側に
下げると、一時的には石油の蒸発量が減少して火力が小
さくなるものの、蒸発燃料の燃焼領域が下方に移動して
芯温度を上昇させ、石油蒸発量の増大を招来する。この
為、上記芯を極端に下げない限り、その火力を小さくす
ることができず、円滑な火力調整ができないことのみな
らず、その調整幅も少なかった。

また逆に火力を大きくするべく、芯を上げてその露出量
を大きくすると、燃焼筒内部の高温雰囲気中に、多量の
石油を含浸した芯が導入されることになる。この結果、
石油の蒸発量が急激に促進され、その蒸発燃料が燃焼室
内で完全に燃焼できなくなり、立炎の発生を招いた。こ
れ故、安全対策上、問題があった。

また、弱燃焼時にあっては、その火炎が燃焼室の下方位
置に移動することから、燃焼空気との予混合が少なくな
り、不完全燃焼を招来してＣ０１Ｔ　ＨＣ等の有害ガス
の発生を招来すると云う不具合があった。

これに対し、独立して燃焼可能なように、芯を分割形成
するとともに仕切板によって燃焼室を区画して火力を調
節する法がある。しかし、この方法には、燃焼筒を仕切
板で分割し、その一方のみで燃焼を行わせることによっ
て火力調節するため、燃焼部分と消炎部分が仕切板を境
に接することになる（弱燃焼時）。この時燃焼側の仕切
板付近の火皿では、消炎側への熱移動がｓｂ、中央部と
仕切板付近では温度差が生じるた灼全体として均一な蒸
発が得られず火炎が中央部に片寄って、中央部分が空気
不足となり不完全燃焼を招くといった不具合があった。

この不具合を改善する目的で単に空気孔数を増加した場
合には、可燃混合域が芯付近に形成されて、芯付近の通
気孔は保炎状態になり燃料蒸発量が増えてしまい、通気
孔を増設した効果がなくなってしまう。そればかりか燃
料と空気の混合距離を充分に長く取りにくくなるため不
完全燃焼を生じて、Ｃｏ、ＴＨＣ等を発生する原因にな
る欠点がある。

〔発明の目的〕

本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、
その目的とするところは火力調節中の拡大と弱燃焼時に
おける有害ガス発生を防止することのできる実用性の高
い芯式液体燃料燃焼装置を提供することにある。

〔発明の概要〕

独立燃焼可能なように複数に分割した芯と、仕切板によ
って分割した燃焼筒を有し、独立燃焼させることによっ
て火力調節する芯式液体燃料燃焼器で、燃料遭度が端く
なるそれぞれの燃焼室の中央部下方で、燃料蒸発に直接
関与しない部分に他よりも多くの燃焼用空気を供給する
ように通気孔を配設して有害ガスの発生を改善した。

〔発明の効果〕

複数に分割した芯の一方を燃焼させる場合、燃焼室の消
炎側との境いの仕切板付近では、消炎側への熱移動があ
り、中央部に比べ温度が低くなる。

そのため燃料蒸発量は中央部が大きく、仕切板付近は、
小さくなる。一方燃焼用空気は、従来は一定に配設した
通気孔から供給されていたがこれでは中央部が空気不足
になり有害ガスの発生をまねく。

本発明は、この燃料蒸発量の多い中央部の通気孔を密に
開口して空気を、仕切板側よりも大量に供給することに
よって、燃焼排ガスの改善を行ない得る。また、この密
に配設する通気孔を、他より小径、あるいは逆三角形に
配列することによってその部分の燃料蒸発量を増すこと
なく、空気を増量でき、有害ガス発生防止の効果が大き
い。

〔発明の実施例〕

以下、図面を参照して本発明の一実施例につき説明する
。第１図〜第２図は、芯分割式の芯式石油燃焼器の概略
構成を示す斜視図および横断面図ものである。第１図に
おいて、１は通気孔１１を配設した内炎節で、通気孔１
２．１２’を配設した外炎筒２と燃焼室空間１０を形成
している。この燃焼室空間１０は左右２枚の仕切板６に
よって分割されている。また、この内外炎筒１，２の外
周には外筒３が図示しないクロスピンによって自由度を
持たせて固定しである。外筒３の上には外炎筒２のふく
射熱を外へ放射するためにガラス筒などの透過筒４を設
けている。以上が燃焼筒Ｕである。

燃焼筒１６を載置する部分は火皿５で芯９をガイドする
芯ガイド筒７，８と連続している。

いま、図示しない点火装置で芯９に点火すると内外炎筒
１．２の通気孔１１．１２．１２’から流入する空気に
よって燃焼を開始する。その燃焼熱は、ふく射および火
皿からの熱伝導によって芯９に伝えられ、蒸発量を増し
、定常燃焼へと移って行く。

ここで、火力を調節するために芯９の一方をおとし消炎
させると他の一方の燃焼継続側では、温度がそのままの
状態に保持されて、消炎側は温度が下降する。この温度
差は、火皿５についても同様のことがいえ火皿５の温度
は、消炎側が低いため、燃焼継続側でも仕切板付近で熱
移動があり中央部に比べて低くなる。そして、蒸発量の
濃炎分布が生じ火炎が片寄る。また、この火炎の片寄り
がドラフト効果の強弱分布を生み、更に火炎が片寄ると
いった悪循環になる。火炎の片寄りが生じると通気孔１
１．１２．１２’の数が一定であると、仕切板付近では
空気過多になって冷却効果により、ＣＯ・ＴＨＣ等のガ
スを発生させる原因になる、また燃焼室の周方向中央部
付近では空気不足になってＣＯ・ＴＨＣが増加する。こ
のような不具合を改善するため本発明の燃焼筒は、第３
図に示すように空気不足となる区画された燃焼室の上下
方向中央部領域より下方に通気孔＃２２を他の通気孔１
２に比べて密に設けることにより、孔径一定でも保炎し
ない通気孔を形成でき燃焼室内に燃焼用空気を供給でき
るようになって空気不足を解消し、有害ガスの発生を防
止することができる。この密に形成する通気孔群２２は
、上下方向に形成される炎孔のうち最下位の段に形成さ
れる通気孔１２を除き、この列の孔１２より上方位置に
形成される。また、この消炎通気孔の効果のひとつに冷
却効果があり、蒸発量が両サイドに比べ多い中央部の燃
料の蒸発をある程度抑制でき、燃焼域の均一化に貢献し
ている。第４図は、第３図に示す外炎筒の展開図である
。尚、通気孔群２２は、第５図に示すように他の通気孔
１２の径より小径にすることによっても、中央部の燃料
蒸発量の増加を共なわずに燃焼用空気を増加できるので
同様の効果が得られる。

第６図は、第５図に示す外炎筒の展開図である。

また、通気孔群２２の配列を第６図および第７図に示す
ごとく逆三角形配列にすることによっても、通気孔径一
定で前記した効果が得られる他に、保炎通気孔が芯から
遠のくので、第４図の実施例に比べて、燃焼域の均一化
がより一層進み燃焼性の改善ができる。

以上、消炎通気孔の効果は、可燃混合気を芯から離れた
場所で作ることができるので、中央部の燃料蒸発量の増
加を共なわずに燃焼用空気を増加でき、良質な燃焼状態
が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の分割芯式液体燃料燃焼装置にの一例
を示す斜視図、第２図は、第１図の構成を説明するため
の平面図である。第３図は、本発明の一実施例を説明す
るための内外炎筒の分解斜視図、第４図は、第３図の外
炎筒の展開図、第５図は、本発明の他の実施例を示す内
外炎筒の分解斜視図、第６図は、第５図の外炎筒の通気
孔配列を示す展開図、第７図は、本発明の更に他の実施
例を示す分解斜視図、第８図は、第７図の外炎筒の展開
図である。１・・・内炎筒　　　　　２・・・外炎筒３・・・外筒
　　　　　４・・・ガラス筒５・・・火皿　　　　　６
・・・仕切板７・・・芯ガイ　ド筒（外）８・・・芯ガ
イ　ド筒（内）９・・・芯　　　　　　１０・・・燃焼
室１１．１２・・・通気孔　　　１２′・・・通気孔１
４・・・天板　　　　　２２・・・通気孔群代理人　弁
理士　則　近　憲　佑湯　　山　　幸　　夫第　ｆ　　区第　２　区穿　３　口　　　　　　　　　　′４４−　口＄ｓｏ　
　　　　　　　　　　　＄６　　Ｃ茅　７　［２１第　
δ　Ｂ

Claims

【特許請求の範囲】

（１）それぞれ独立して燃焼可能なように燃焼用芯を複
数個に分割形成し、各芯に対応する燃焼室を区画形成す
る仕切板を有する燃焼筒と、前記燃焼筒を載置する火皿
とによって燃焼器を構成し、前記区画された燃焼室の周
方向中央部に燃焼室の両端部に比べ多量の燃焼用空気を
供給したことを特徴とする芯式液体燃料燃焼装置。
（２）前記、区画された燃焼室を形成する内外炎筒のど
ちらか一方あるいは両方の上下方向中央部領域より下方
を同一径の通気孔で形成し、周方向中央部領域を端部よ
り密に形成したことを特徴とする特許請求の範囲第１項
記載の芯式液体燃料燃焼装置。
（３）前記、密なる通気孔を最下位の通気孔を除いて形
成したことを特徴とする特許請求の範囲第２項記載の芯
式液体燃料燃焼装置。
（４）前記、密なる通気孔を下方に向け漸減する形状に
配設したことを特徴とする特許請求の範囲第２項記載の
芯式液体燃料燃焼装置。
（５）前記、密なる通気孔を領域の孔径を他の領域より
小径に形成したことを特徴とする特許請求の範囲第２項
記載の芯式液体燃料燃焼装置。