JPS6276141A

JPS6276141A - Ｘ線イメ−ジインテンシフアイア

Info

Publication number: JPS6276141A
Application number: JP21464185A
Authority: JP
Inventors: Hiroshi Kubo; 宏久保; Satoru Sano; 哲佐野
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1985-09-30
Filing date: 1985-09-30
Publication date: 1987-04-08

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔発明の技術分野〕この発明は、Ｘ線イメージインテンシファイアに係り、
特にその電極構造を改良したＸ線イメージインテンシフ
ァイアに関する。

〔発明の技術的背景とその問題点〕

Ｘ線イメージインテンシファイアは、第７図に示すよう
に、外囲器（１）の一端部内側に入力面（２）、この入
力面（２）に対向して外囲器（１）の他端部内側に出力
面（３）が設けられ、さらにこの入力面（２）と出力面
（３）との間に複数の軸対称電極（４）〜（７）が同軸
に設けられている。このＸ線イメージインテンシファイ
アは、入力面（２）がＸ線源と対向する如く設置され、
入力面（２）を構成するＸ線発光蛍光体層（８）が被写
体を透過したＸ線を吸収して発光し、この発光を上記蛍
光体層（８）に隣接して形成された光電面（９）で光電
子に変換して、この光電子を複数の電極（４）〜（７）
で集束加速して出力面（３）に上記被写体の像を結像す
るようになっている。

特に、この図面に示したＸ線イメージインテンシファイ
アのように、複数の電極（４）〜（７）を、入力面（２
）から出力面（３）方向に順次配列された第１、第２、
第３グリツド電樟（４）〜（６）からなる３個の電極と
、出力面（３）を取り囲む如く設けられたアノード電極
（７）とで構成されたものは、第３グリツド電極（６）
の電位（入力面電位を基準）を変えることにより、出力
面（３）に得られる被写体像の視野サイズを任意に変え
ることができる。なおこの出力面（３）に得られる被写
体像は、たとえば撮像カメラで取り出し、モニタテレビ
に再生することにより観察することができる。

ところで、このＸｉイメージインテンシファイアの最も
重要な性能の一つは、出力面（３）に得られる画像の品
質にあり、その評価は、被写体を透過することにより変
調されたＸ線の強度分布をどれだけ忠実に表示するかと
いうことで決定される。

すなわち、入力面（２）のある一点にＸ線が入射すると
、その入射点の蛍光体がそれを吸収して、入射Ｘ線強度
に比例した強度の光に変換する。そしてこの光は、光電
面（９）でその強度に比例した量の光電子に変換され、
複数の電極（４）〜（７）により集束加速されて電子レ
ンズ光学系によりきめられた出力面（３）の一点に入射
し、上記入射Ｘ線の強度に比例した強度の発光または信
号を生ずる。

しかし、このＸ線イメージインテンシファイアの入力面
（２）を構成する光電面（９）は、その製造工程におい
て管排気後光電而形成物質を蒸発させて形成されるので
、その光電面形成物質は、入力面（２）ばかりでなく、
入力面支持体（１０）や複数の電極（４）〜（７）など
にも付着する。そのためこれら付着部分も電子を放出し
やすい状態となり、光電面（９）を透過した蛍光体層（
８）からの光（１１）などによるわずかな刺激で電子を
放出する。この電子は、電子放射位置、その放射角、電
極（４）〜（７）の形状、各電極（４）〜（７）の電位
によって決定する管内電界などにより、出力面（３）に
入射することがある。

このような電子の入射は、光電面（９）から放出される
被写体像を形成する正規電子と重なって、出力面（３）
に得られる被写体像の画質を劣化させる。

特にこのような電子が出力面（３）の狭い範囲に集中し
て入射するときは、その画質をいちじるしく劣化させる
。

また視野可変のＸ線イメージインテンシファイアでは、
視野サイズを変えるために電極電位を変化させるとき、
特定範囲の電位で上記光電面（９）以外からの電子が集
中して出力面（３）に入射することがあり、そのため任
意サイズの視野可変ができず、視野サイズが限定される
こともある。

〔発明の目的〕

この発明は、光電面以外の部分から放出される電子によ
っておこる出力面における画質の劣化を防止することに
ある。

〔発明の概要〕

入力面と出力面との間に上記入力面で発生した電子を集
束加速する複数の軸対称電極が同軸に配設されてなるＸ
線イメージインテンシファイアにおいて、上記出力面の
有効径をＡ、上記出力面に隣接する第１−の電極の電子
通過孔の直径を巳、この第１の電極に隣接する第２の電
極の電子通過孔の直径をＣ１上記出力面と上記第１の電
極の電子通過孔との間隔をり０、上記出力面と上記第２
の電極の電子通過孔との間隔をＬ２として、（Ａ十Ｂ）
／Ｌ、＜（Ａ＋Ｃ）／Ｌ２を満足するように構成することにより、上記入力面以外
の部分から放出される電子によっておこる出力面におけ
る画質の劣化を大幅に軽減するようにしたものである。

〔発明の実施例〕

以下、図面を参照してこの発明を一実施例に基づいて説
明する。

この実施例のＸ線イメージインテンシファイアの全体の
構成は、前記した第７図のＸ線イメージインテンシファ
イアと同一であるので、その説明を省略し、第１図にそ
の要部構成のみを示す。この要部構成は、人力面に対向
して外囲器の他端部内に設けられた出力面（２０）と、
この出力面（２０）を取り囲む如く隣接して設けられた
軸対称円筒状のアノード電極（第１の電極）　（２１）
と、このアノード電極（２１）に隣接して入力面側に設
けられた軸対称円筒状の第３グリツド電ＫＡ（第２の電
ｔ−１）（２２）とからなる。これら出力面（２０）、
アノード電極（２１）および第３グリツド電極（２２）
は、人力面および他の電極とともに管軸上に同軸に配設
され、かつ第３グリツド電極（２２）は、これに隣接す
る第２グリツド電極より直径が小さく、またこの第３グ
リツド電極（２２）の先端には、環状の端面（２３）で
取り囲まれた電子通過孔（２４）が設けられている。

入力面を構成する光電面が、Ｘ線イメージインテンシフ
ァイアの製造工程において、管排気後光電面形成物質を
蒸発させることにより形成され、このとき光電面形成物
質が入力面以外にも付着することは先に述べた。このよ
うに光電面形成物質が付着すると、このＸ線イメージイ
ンテンシファイアを構成する各電極に、入力面の陰極電
位を基準にして各電極に管を動作させる所定電位を付与
すると、上記入力面以外の光電面形成物質付着部分から
放出される電子の一部は、第６図に矢印（２６）で示す
ように第３グリツド電極（６）の環状端面に衝突する。

この衝突電子は、一部は反射電子となり、また一部は二
次電子となって、第３グリツド電極（６）の電子通過孔
を通って同電位のアノード電極（７）または出力面（３
）に入射する。ところでこの反射電子および二次電子は
、その発生位置が出力面（３）に対して近いため、出力
面（３）に入射するとき、比較的狭い範囲に集中して入
射し、出力面（３）に得られる被写体像の画質をいちじ
るしく劣化する。

それ故、第１図に示したこの例のＸ線イメージインテン
シファイアにおいては、第２図に示すように、出力面（
２０）の有効径をＡ、アノード電極（２１）の電子通過
孔の直径をＢ、第３グリツド電極（２２）の電子通過孔
の直径をＣ１出力面（２ｏ）とアノード電極（２１）の
電子通過孔との間隔をし□、出力面（２０）と第３グリ
ツド電極（２２）の電子通過孔との間隔をＬ２として、
出力面（２０）の有効径端（Ｐ）と第３グリツド電極（
２２）の環状端面の内縁（Ｑ）を結ぶ直線ＰＱを底辺と
する直角三角形△ＰＱＲから容易にわかるように、出力
面（２０）および電極（２１）、（２２）の形状、配置
を、（Ａ＋Ｂ）／Ｌ□＜（Ａ＋Ｃ）／Ｌ２　　　　・・・・
・・（１）（１）式を満足するように構成した。

上記のようにＸ線イメージインテンシファイアを構成す
ると、出力面（２０）に近い第３グリツド電極（２２）
の端面（２３）に衝突した反射電子および衝突により発
生した二次電子の出力面（２０）への入射を防止して、
出力面（２０）に得られる被写体像の画質を向上するこ
とができる。すなわち１画質を判定するため、第３図に
示すように、Ｘ線イメージインテンシファイア（２５）
の前面中央部に入力面有効径より小径のＸ線遮蔽鉛円板
（２６）を配置してＸ線を照射し、第４図に示すように
出力面（２０）の中央部に上記円板（２６）の像（２７
）を形成して、この像形成部分の明るさに、を測定し、
つぎに」二記円板（２６）をはずして同一部分の明るさ
に２を測定してその比に□／に２を求めると、この比に
□／に２は、出力面に得られる画質の良否を表し、上記
第３グリツド電極の端面に衝突した反射電子や衝突によ
り発生した二次電子などが入射する場合は、その比Ｋｌ
／に２が大きくなる。第５図に横軸に視野サイズをとっ
て、」二記（１）式を満足するＸ線イメージインテンシ
ファイアの比特性（ＫＬ／に２）を曲線（２８）に、ま
た比較のため従来のＸ線イメージインテンシファイアの
それを曲線（２９）で示した。従来のＸ線イメージイン
テンシファイアは、視野サイズ８吋付近において画質を
いちじるしく劣化しているが、この発明のＸ線イメージ
インテンシファイアは、視野サイズ４．５〜９吋の範囲
でほぼ一定の良好な画質が得られ、従来のようないちじ
るしい画質の劣化はない。

〔発明の効果〕

入力面と出力面との間に、入力面で発生した電子を集束
加速する複数の軸対称電極が同軸に配設されてなるＸ線
イメージインテンシファイアにおいて、出力面およびこ
の出力面に順次隣接する第１、第２の電極を（１）式に
示す（Ａ＋Ｂ）／Ｌ工＜（Ａ＋Ｃ）／Ｌ。

の関係に構成して、画質をいちじるしく劣化する出力面
に近い電極からの電子の入射を防止するようにしたので
、常に出力面に良好な画像を形成することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例であるＸ線イメージインテ
ンシファイアの要部構成を示す図、第２図はその要部構
成の幾何学的関係を説明するための図、第３図はＸ線イ
メージインテンシファイアの画質試験方法説明図、第４
図はその画像を示す図、第５図は視野サイズと画質との
関係を示す図、第６図は画質劣化の原因を説明するため
の図、第７図は従来のＸ線イメージインテンシファイア
の全体構成を示す図である。

Claims

【特許請求の範囲】入力面と出力面との間に上記入力面で発生した電子を集
束加速する複数の軸対称電極が同軸に配設されてなるＸ
線イメージインテンシファイアにおいて、上記出力面有効径をＡ、上記出力面に隣接する第１の電
極の電子通過孔の直径をＢ、この第１の電極に隣接する
第２の電極の電子通過孔の直径をＣ、上記出力面と上記
第１の電極の電子通過孔との間隔をＬ＿１、上記出力面
と上記第２の電極の電子通過孔との間隔をＬ＿２として
、（Ａ＋Ｂ）／Ｌ＿１＜（Ａ＋Ｃ）／Ｌ＿２を満足するように構成したことを特徴とするＸ線イメー
ジインテンシファイア。