JPH06168684A - 電離放射線コンバータ - Google Patents
電離放射線コンバータInfo
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- JPH06168684A JPH06168684A JP5011812A JP1181293A JPH06168684A JP H06168684 A JPH06168684 A JP H06168684A JP 5011812 A JP5011812 A JP 5011812A JP 1181293 A JP1181293 A JP 1181293A JP H06168684 A JPH06168684 A JP H06168684A
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- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
- H01J31/00—Cathode ray tubes; Electron beam tubes
- H01J31/08—Cathode ray tubes; Electron beam tubes having a screen on or from which an image or pattern is formed, picked up, converted, or stored
- H01J31/50—Image-conversion or image-amplification tubes, i.e. having optical, X-ray, or analogous input, and optical output
- H01J31/501—Image-conversion or image-amplification tubes, i.e. having optical, X-ray, or analogous input, and optical output with an electrostatic electron optic system
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- Measurement Of Radiation (AREA)
- Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 出力イメージの歪みを改善する電離放射線コ
ンバータを提供する。 【構成】 コンバータ１０は、真空密閉筺体１２と、カ
ソード１６と、ピンホール２０を画成しかつ前記カソー
ドと反対方向に向いた出力リン層を含むアノード１８
と、収束電極２６、３０とを含む。前記収束電極と、ア
ノードと、カソードとは、使用中、入力電離放射線の結
果として、カソードにより放出される光電子を出力リン
層に衝突して入力放射線を表わす増強信号を生じるよう
に、ピンホールを通りアノードに戻るよう移動させる。
ンバータを提供する。 【構成】 コンバータ１０は、真空密閉筺体１２と、カ
ソード１６と、ピンホール２０を画成しかつ前記カソー
ドと反対方向に向いた出力リン層を含むアノード１８
と、収束電極２６、３０とを含む。前記収束電極と、ア
ノードと、カソードとは、使用中、入力電離放射線の結
果として、カソードにより放出される光電子を出力リン
層に衝突して入力放射線を表わす増強信号を生じるよう
に、ピンホールを通りアノードに戻るよう移動させる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、イメージ倍増管の如き
電離放射線コンバータに関し、特にＸ線イメージ倍増管
に関する。
電離放射線コンバータに関し、特にＸ線イメージ倍増管
に関する。
【０００２】
【従来の技術】本明細書においては、用語「電離放射
線」とは、少なくとも１５ｅＶのエネルギを持つ光子と
関連する電磁放射を意味するため用いられる。このた
め、Ｘ線、ガンマ線および一部の紫外線は、全ての種類
の電離放射線である。用語「電離放射線コンバータ」
は、その範囲内に電離放射線イメージ倍増管を含むが、
かかる倍増管に限定されることなく、例えば、電離放射
線検出器をも含む。
線」とは、少なくとも１５ｅＶのエネルギを持つ光子と
関連する電磁放射を意味するため用いられる。このた
め、Ｘ線、ガンマ線および一部の紫外線は、全ての種類
の電離放射線である。用語「電離放射線コンバータ」
は、その範囲内に電離放射線イメージ倍増管を含むが、
かかる倍増管に限定されることなく、例えば、電離放射
線検出器をも含む。
【０００３】出願人が知るところのＸ線イメージ倍増管
は、管の一端部に向けて配置された光電子コンバータに
対する電離放射線の形態における入力要素即ちカソード
と、管の反対側端部に向けて配置されたアノードと、中
間の収束用電極とを含む。アノードは、カソードに面す
る透明な出力ウインドウ面上の出力リン層を含む。使用
において、カソードはＸ線により照射されてカソード上
の入力リン層に１次の可視イメージを形成する。照射さ
れた結果としてカソードから放出される光電子は、倍増
された可視出力イメージが衝突する光電子により出力リ
ン層に生じるように収束電極により加速され収束され
る。このイメージは、透明な出力ウインドウから見るこ
とができる。
は、管の一端部に向けて配置された光電子コンバータに
対する電離放射線の形態における入力要素即ちカソード
と、管の反対側端部に向けて配置されたアノードと、中
間の収束用電極とを含む。アノードは、カソードに面す
る透明な出力ウインドウ面上の出力リン層を含む。使用
において、カソードはＸ線により照射されてカソード上
の入力リン層に１次の可視イメージを形成する。照射さ
れた結果としてカソードから放出される光電子は、倍増
された可視出力イメージが衝突する光電子により出力リ
ン層に生じるように収束電極により加速され収束され
る。このイメージは、透明な出力ウインドウから見るこ
とができる。
【０００４】Ｘ線イメージ倍増管により生じるイメージ
の鮮明度が倍増管の量子検出効率（ＱＤＥ）および変調
伝達関数（ＭＴＦ）の積に比例することが知られてい
る。ＱＤＥは、平均して吸収された各Ｘ線光子が管によ
りその出力で検出される、即ち視覚化される効率の測定
値である。ＭＴＦは、１次イメージの空間的細部の出力
イメージにおける管によるコントラストおよび鮮鋭度の
低下の測定値である。
の鮮明度が倍増管の量子検出効率（ＱＤＥ）および変調
伝達関数（ＭＴＦ）の積に比例することが知られてい
る。ＱＤＥは、平均して吸収された各Ｘ線光子が管によ
りその出力で検出される、即ち視覚化される効率の測定
値である。ＭＴＦは、１次イメージの空間的細部の出力
イメージにおける管によるコントラストおよび鮮鋭度の
低下の測定値である。
【０００５】Ｍａｌａｓｈａｎｋｏの米国特許第５，１
４４，１２３号に示されるように、従来の管における不
充分なエネルギ変換プロセスの一部を改善即ち取除くこ
とにより、従来の管のイメージ品質を改善することが一
般的傾向であった。しかし、このような従来の管のイメ
ージ品質は、全てのこのような管において使用される本
質的なイメージ欠陥を持つ屈折電子光学要素のＭＴＦに
より制約を受けたままである。例えば、入力Ｘ線はカソ
ードを透過して出力リン層に衝突し、出力リン層に衝突
する光電子により生じるイメージにおける望ましくない
バックグラウンドおよびフォギング（ｆｏｇｇｉｎｇ）
を生じる。
４４，１２３号に示されるように、従来の管における不
充分なエネルギ変換プロセスの一部を改善即ち取除くこ
とにより、従来の管のイメージ品質を改善することが一
般的傾向であった。しかし、このような従来の管のイメ
ージ品質は、全てのこのような管において使用される本
質的なイメージ欠陥を持つ屈折電子光学要素のＭＴＦに
より制約を受けたままである。例えば、入力Ｘ線はカソ
ードを透過して出力リン層に衝突し、出力リン層に衝突
する光電子により生じるイメージにおける望ましくない
バックグラウンドおよびフォギング（ｆｏｇｇｉｎｇ）
を生じる。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、従来のコンバータの上記の短所が少なくとも軽減さ
れると考えられる別の電離放射線コンバータの提供にあ
る。
は、従来のコンバータの上記の短所が少なくとも軽減さ
れると考えられる別の電離放射線コンバータの提供にあ
る。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、下記の
構成の電離放射線コンバータが提供される。即ち、真空
密閉筺体と、筺体の一端部に向けて配置されたカソード
と、筺体の他端部に向けて配置されたアノードとを設
け、このアノードはピンホールを画成し、カソードから
反対を向いた衝突電子応答領域を含み、更に収束手段を
設けてなり、アノード、カソードおよび収束手段は、使
用中、カソードで受取られた入力電離放射線の結果とし
て、カソードから放出される光電子をピンホールに向け
てこれを通る方向に移動させ、その後移動の方向は、前
記光電子が衝突電子応答領域に衝突して入力放射線を表
わす増強信号を生じるように変更される。
構成の電離放射線コンバータが提供される。即ち、真空
密閉筺体と、筺体の一端部に向けて配置されたカソード
と、筺体の他端部に向けて配置されたアノードとを設
け、このアノードはピンホールを画成し、カソードから
反対を向いた衝突電子応答領域を含み、更に収束手段を
設けてなり、アノード、カソードおよび収束手段は、使
用中、カソードで受取られた入力電離放射線の結果とし
て、カソードから放出される光電子をピンホールに向け
てこれを通る方向に移動させ、その後移動の方向は、前
記光電子が衝突電子応答領域に衝突して入力放射線を表
わす増強信号を生じるように変更される。
【０００８】アノード、カソードおよび収束手段は、使
用中、アノードにより分離される第１および第２の反対
方向の電界を生じる。収束手段は、カソードとアノード
間に配置された少なくとも１つの中間収束電極と、反対
側でカソードとしてアノードから隔てられて、それ自体
とアノード間にカソードとアノード間に生じた第１の電
界方向と反対の方向を持つ第２の電界を生成する少なく
とも１つの出力収束電極とを含むことが望ましい。
用中、アノードにより分離される第１および第２の反対
方向の電界を生じる。収束手段は、カソードとアノード
間に配置された少なくとも１つの中間収束電極と、反対
側でカソードとしてアノードから隔てられて、それ自体
とアノード間にカソードとアノード間に生じた第１の電
界方向と反対の方向を持つ第２の電界を生成する少なく
とも１つの出力収束電極とを含むことが望ましい。
【０００９】光電子を伝達する電離放射線バリア装置
が、カソードとアノード間に設けられる。アノードは、
電離放射線バリア装置を含むことが望ましい。例えば、
アノードは、適当な重金属あるいは処理された鉛ガラス
から作ることもできる。あるいはまた、アノードは、ピ
ンホールと整合関係にある開口を画成する適当な重金属
あるいは鉛ガラスの層を含むこともある。
が、カソードとアノード間に設けられる。アノードは、
電離放射線バリア装置を含むことが望ましい。例えば、
アノードは、適当な重金属あるいは処理された鉛ガラス
から作ることもできる。あるいはまた、アノードは、ピ
ンホールと整合関係にある開口を画成する適当な重金属
あるいは鉛ガラスの層を含むこともある。
【００１０】以下に述べる反射屈折型電子光学素子およ
びアノード構造により、本発明によるコンバータのＱＤ
ＥおよびＭＴＦが従来のコンバータのそれよりも優れる
ものとなるものと考えられる。
びアノード構造により、本発明によるコンバータのＱＤ
ＥおよびＭＴＦが従来のコンバータのそれよりも優れる
ものとなるものと考えられる。
【００１１】反射防止面をカソードに面するアノード表
面に設けることができ、またピンホールが漏斗形状であ
ることが望ましい。
面に設けることができ、またピンホールが漏斗形状であ
ることが望ましい。
【００１２】本発明によるコンバータの第１の実施例に
おいては、衝突電子応答領域は、出力リン層を含む。
おいては、衝突電子応答領域は、出力リン層を含む。
【００１３】第２の実施例においては、衝突電子応答領
域は更に、出力リン層に隣接してカソードに向けて配置
された電荷結合デバイス（ＣＣＤ）アレイを含む。
域は更に、出力リン層に隣接してカソードに向けて配置
された電荷結合デバイス（ＣＣＤ）アレイを含む。
【００１４】第３の実施例においては、衝突電子応答領
域は、電子射突電荷結合ダイオード（ＥＣＣＤ）アレイ
を含む。
域は、電子射突電荷結合ダイオード（ＥＣＣＤ）アレイ
を含む。
【００１５】また、本発明の範囲内には診断用電離放射
線装置が含まれ、該装置は、電離放射線ジェネレータ
と、電離放射線イメージ倍増管と、電離放射線イメージ
倍増管の出力と導通する外部イメージ検出手段とを含
み、電離放射線イメージ倍増管は、真空筺体と、この筺
体の一端部に向いて配置されたカソードと、筺体の他端
部に向いて配置され、ピンホールを画成してカソードと
反対を向いた衝突電子応答領域を含む、アノードと、収
束手段とを含み、アノード、カソードおよび収束手段
は、使用中、カソードから放出される光電子を、カソー
ドで受取られる入力電離放射線の結果として、ピンホー
ルに向けてこれを通る方向に移動させ、その後移動の方
向は、光電子が衝突電子応答領域に衝突して前記出力に
おける入力放射線を表わす増強された信号を生じるよう
に変更され、この信号が外部イメージ検出手段により検
出される。
線装置が含まれ、該装置は、電離放射線ジェネレータ
と、電離放射線イメージ倍増管と、電離放射線イメージ
倍増管の出力と導通する外部イメージ検出手段とを含
み、電離放射線イメージ倍増管は、真空筺体と、この筺
体の一端部に向いて配置されたカソードと、筺体の他端
部に向いて配置され、ピンホールを画成してカソードと
反対を向いた衝突電子応答領域を含む、アノードと、収
束手段とを含み、アノード、カソードおよび収束手段
は、使用中、カソードから放出される光電子を、カソー
ドで受取られる入力電離放射線の結果として、ピンホー
ルに向けてこれを通る方向に移動させ、その後移動の方
向は、光電子が衝突電子応答領域に衝突して前記出力に
おける入力放射線を表わす増強された信号を生じるよう
に変更され、この信号が外部イメージ検出手段により検
出される。
【００１６】本発明については、添付図面に関して例示
としてのみ更に記述する。
としてのみ更に記述する。
【００１７】
【実施例】Ｘ線イメージ倍増管の形態における本発明に
よる電離放射線コンバータは、図１において参照番号１
０により全体的に示される。
よる電離放射線コンバータは、図１において参照番号１
０により全体的に示される。
【００１８】管１０は、実質的に真空に保持される、内
部チャンバ１４を画成する段部のある管状真空密閉筺体
１２を含む。筺体の一端部には、Ｘ線光電子コンバータ
即ちカソード１６が設けられている。このカソードは、
凸状の形状を呈し、Ｘ線を検出する外側の入力リン層１
６．１と、内側の光電材料層１６．２とを含む。
部チャンバ１４を画成する段部のある管状真空密閉筺体
１２を含む。筺体の一端部には、Ｘ線光電子コンバータ
即ちカソード１６が設けられている。このカソードは、
凸状の形状を呈し、Ｘ線を検出する外側の入力リン層１
６．１と、内側の光電材料層１６．２とを含む。
【００１９】筺体１２の他端部に向けて、電離放射線バ
リアを形成する適当に処理された鉛ガラスから作られた
丸いディスク形状のアノード１８が設けられている。図
２において最もよく示されるように、このアノードは、
カソード１６の曲率中心に配置された漏斗状の中心ピン
ホール２０を有する。反射防止面２１が、カソードに面
したアノード１８の面上に設けられている。カソード１
６と反対方向を向いたアノード１８の面２２上には、光
反射面２３と、出力リン層２４の形態の衝突電子応答領
域とが設けられている。
リアを形成する適当に処理された鉛ガラスから作られた
丸いディスク形状のアノード１８が設けられている。図
２において最もよく示されるように、このアノードは、
カソード１６の曲率中心に配置された漏斗状の中心ピン
ホール２０を有する。反射防止面２１が、カソードに面
したアノード１８の面上に設けられている。カソード１
６と反対方向を向いたアノード１８の面２２上には、光
反射面２３と、出力リン層２４の形態の衝突電子応答領
域とが設けられている。
【００２０】図１に示されるように、軸方向開口２８を
画成する円形の収束電極２６が、カソード１６とアノー
ド１８間に設けられている。図２に最もよく示されるよ
うに、透明ガラスの出力ウインドウ３０上には、透明な
ＳｎＯ2の出力収束電極３２が設けられている。アノー
ドと反対方向に向いたガラスのウインドウ３０の面と、
アノードに向いた電極３２の面とは共に、それぞれ反射
防止コーティング３４、３６により覆われている。
画成する円形の収束電極２６が、カソード１６とアノー
ド１８間に設けられている。図２に最もよく示されるよ
うに、透明ガラスの出力ウインドウ３０上には、透明な
ＳｎＯ2の出力収束電極３２が設けられている。アノー
ドと反対方向に向いたガラスのウインドウ３０の面と、
アノードに向いた電極３２の面とは共に、それぞれ反射
防止コーティング３４、３６により覆われている。
【００２１】使用において、電源装置３８を用いてカソ
ード１６および電極３２を０ボルトに保持するが、アノ
ード１８は収束電極２６より実質的に高い電圧に保持さ
れる。このため、アノード１８の方向における加速およ
び収束電界が、カソード１６とアノード１８との間に生
成される。更に、反対方向の第２の電界が、電極３２と
アノード１８との間に生成される。
ード１６および電極３２を０ボルトに保持するが、アノ
ード１８は収束電極２６より実質的に高い電圧に保持さ
れる。このため、アノード１８の方向における加速およ
び収束電界が、カソード１６とアノード１８との間に生
成される。更に、反対方向の第２の電界が、電極３２と
アノード１８との間に生成される。
【００２２】使用において、カソード１６は、検査され
る物体５４を透過したＸ線ジェネレータ５２（図５に示
される）からのＸ線により照射される。Ｘ線は、可視光
子を層１６．１（図１に示される）により放出させ、こ
の光子が１次イメージを構成する。光子は更に、光カソ
ード１６．２から光電子を放出させる。これらの光電子
は、上記の加速および収束電界によりピンホール２０に
向けて加速され収束される。次に電子は前記ピンホール
を経て、アノード１８と電極３２間の前記の第２電界へ
通過する。この電界は、最初に電子の移動を減速し、次
いで停止して移動方向を反転させ、実質的に平坦な出力
リン層２４上に電子を収束させる。次に、出力リン層
は、増強されるも縮小された出力イメージを構成する可
視光を放出する。
る物体５４を透過したＸ線ジェネレータ５２（図５に示
される）からのＸ線により照射される。Ｘ線は、可視光
子を層１６．１（図１に示される）により放出させ、こ
の光子が１次イメージを構成する。光子は更に、光カソ
ード１６．２から光電子を放出させる。これらの光電子
は、上記の加速および収束電界によりピンホール２０に
向けて加速され収束される。次に電子は前記ピンホール
を経て、アノード１８と電極３２間の前記の第２電界へ
通過する。この電界は、最初に電子の移動を減速し、次
いで停止して移動方向を反転させ、実質的に平坦な出力
リン層２４上に電子を収束させる。次に、出力リン層
は、増強されるも縮小された出力イメージを構成する可
視光を放出する。
【００２３】アノード１８とカソード１６間の加速電界
は、色収差および球面収差を生じる収束電子レンズを形
成する。これらの収差は、本発明によるコンバータのア
ノード１８と出力収束電極３２間の均一な反転および減
速電界によって実質的に打ち消され、その結果焦点面が
実質的に平坦となり、イメージの歪みが少くなり、その
全域にわたり収束を改善する。
は、色収差および球面収差を生じる収束電子レンズを形
成する。これらの収差は、本発明によるコンバータのア
ノード１８と出力収束電極３２間の均一な反転および減
速電界によって実質的に打ち消され、その結果焦点面が
実質的に平坦となり、イメージの歪みが少くなり、その
全域にわたり収束を改善する。
【００２４】更に、光が出力リン層２４から、その電子
が衝突する面からウインドウ３０に向けて放出される。
反対方向に放出された光もまた、光反射面２３により効
率的に反射される。従来のＸ線イメージ倍増管において
は、出力リン層からの光がこの出力リン層に面する感光
性の光カソードに達することを阻止する不透明な光バリ
アが出力リン層上に被着されねばならない。このバリア
は、電子ビームからのエネルギを吸収し、バリアを透過
しなければならない電子を散乱させて出力リン層上に衝
突させる。バリアが高い反射性のものであれば、バリア
とリン層間の多くの反射がコントラストを低下させる。
この層が反射性でなければ、光出力は著しく減少される
ことになる。解像度または明るさのいずれか一方、ある
いはその両方のこのような逸失は、本発明による管の衝
突電子応答領域２４において低減される。
が衝突する面からウインドウ３０に向けて放出される。
反対方向に放出された光もまた、光反射面２３により効
率的に反射される。従来のＸ線イメージ倍増管において
は、出力リン層からの光がこの出力リン層に面する感光
性の光カソードに達することを阻止する不透明な光バリ
アが出力リン層上に被着されねばならない。このバリア
は、電子ビームからのエネルギを吸収し、バリアを透過
しなければならない電子を散乱させて出力リン層上に衝
突させる。バリアが高い反射性のものであれば、バリア
とリン層間の多くの反射がコントラストを低下させる。
この層が反射性でなければ、光出力は著しく減少される
ことになる。解像度または明るさのいずれか一方、ある
いはその両方のこのような逸失は、本発明による管の衝
突電子応答領域２４において低減される。
【００２５】更にまた、アノード１８の放射線バリア
は、カソード１６を透過して出力リン層２４に達するか
もしれない入力Ｘ線の伝達を阻止する。このため、この
ような透過Ｘ線により生じる望ましくないバックグラウ
ンドあるいはフォギングが、本発明による管のカソード
１６と反対方向に向く衝突電子応答領域上に生じる出力
イメージにおいて減じられる。
は、カソード１６を透過して出力リン層２４に達するか
もしれない入力Ｘ線の伝達を阻止する。このため、この
ような透過Ｘ線により生じる望ましくないバックグラウ
ンドあるいはフォギングが、本発明による管のカソード
１６と反対方向に向く衝突電子応答領域上に生じる出力
イメージにおいて減じられる。
【００２６】図５に示されるように、目に見える出力イ
メージが、データ通信リンク５８を介してコンピュータ
６０に接続されたビデオ・カメラ５６により捕捉され
る。出力イメージは、リアルタイムにモニター６２上に
表示され、あるいはイメージと関連するデータが以降の
表示および（または）診断のため捕捉され、格納され、
コンピュータ６０により処理される。
メージが、データ通信リンク５８を介してコンピュータ
６０に接続されたビデオ・カメラ５６により捕捉され
る。出力イメージは、リアルタイムにモニター６２上に
表示され、あるいはイメージと関連するデータが以降の
表示および（または）診断のため捕捉され、格納され、
コンピュータ６０により処理される。
【００２７】図３において、参照番号３００により示さ
れる本発明による管の第２の実施例の一部をなすアノー
ドに対する別の構造が示される。この管の残部は、図１
および図２に関して述べたものと同じである。アノード
３００は、導電性の円形キャリヤ３０２を含む。小さな
開口３０５を画成する適当な重金属の層３０４の形態の
電離放射線バリアが、カソードに面するキャリヤ面上に
設けられている。開口３０７を画成する反射防止層３０
６が、層３０４上に重ねられている。電荷結合デバイス
（ＣＣＤ）アレイ３０８が、層３０４と出力リン層３１
０間に設けられている。漏斗状のピンホール３１２が挿
入子３１４に画成されている。開口３０５、３０７はピ
ンホール３１２と整合関係にある。
れる本発明による管の第２の実施例の一部をなすアノー
ドに対する別の構造が示される。この管の残部は、図１
および図２に関して述べたものと同じである。アノード
３００は、導電性の円形キャリヤ３０２を含む。小さな
開口３０５を画成する適当な重金属の層３０４の形態の
電離放射線バリアが、カソードに面するキャリヤ面上に
設けられている。開口３０７を画成する反射防止層３０
６が、層３０４上に重ねられている。電荷結合デバイス
（ＣＣＤ）アレイ３０８が、層３０４と出力リン層３１
０間に設けられている。漏斗状のピンホール３１２が挿
入子３１４に画成されている。開口３０５、３０７はピ
ンホール３１２と整合関係にある。
【００２８】アノード３００を構成する管の動作は、出
力リン層３１０により放出される光子がＣＣＤアレイ３
０８により検出され受取られることを除いて、管１０の
動作と実質的に類似する。入力放射線を表わす電気信号
が出力３１６に与えられる。この実施例においては、出
力ウインドウ３０および収束電極３２が透明である必要
がない。
力リン層３１０により放出される光子がＣＣＤアレイ３
０８により検出され受取られることを除いて、管１０の
動作と実質的に類似する。入力放射線を表わす電気信号
が出力３１６に与えられる。この実施例においては、出
力ウインドウ３０および収束電極３２が透明である必要
がない。
【００２９】図４において、参照番号４００により示さ
れる本発明による管の第３の実施例の一部をなすアノー
ドに対する更に別の構造が示される。この管の残部は、
出力ウインドウ３０が省かれるが収束電極４０２が保持
される点を除いて、図１および図２に関して述べたもの
と同じである。
れる本発明による管の第３の実施例の一部をなすアノー
ドに対する更に別の構造が示される。この管の残部は、
出力ウインドウ３０が省かれるが収束電極４０２が保持
される点を除いて、図１および図２に関して述べたもの
と同じである。
【００３０】アノード４００の構造は、ＣＣＤアレイ３
０８およびアノード３００の出力リン層３１０が電子射
突電荷結合ダイオード（ＥＢＣＣＤ）アレイ４０４で置
換される点において図３のアノードと異なる。入力放射
線を表わす電子出力信号が出力４０６に与えられる。
０８およびアノード３００の出力リン層３１０が電子射
突電荷結合ダイオード（ＥＢＣＣＤ）アレイ４０４で置
換される点において図３のアノードと異なる。入力放射
線を表わす電子出力信号が出力４０６に与えられる。
【００３１】アノード３００または４００の一方が用い
られる時、図５に示されるシステムにおけるカメラ５６
は省かれる。出力３１６または出力４０６のいずれか一
方がデータ通信リンクを介してコンピュータ５８におけ
る適当なインターフェース（図示せず）またはビデオ・
モニター（図示せず）に接続されている。
られる時、図５に示されるシステムにおけるカメラ５６
は省かれる。出力３１６または出力４０６のいずれか一
方がデータ通信リンクを介してコンピュータ５８におけ
る適当なインターフェース（図示せず）またはビデオ・
モニター（図示せず）に接続されている。
【００３２】本発明によるコンバータには、頭書の特許
請求の範囲および趣旨から逸脱することなく細部におい
て多くの変形があることが理解されよう。
請求の範囲および趣旨から逸脱することなく細部におい
て多くの変形があることが理解されよう。
【図１】Ｘ線イメージ倍増管の形態における本発明によ
る電離放射線コンバータの軸方向断面図である。
る電離放射線コンバータの軸方向断面図である。
【図２】図１の倍増管の一実施例のアノードおよび出力
ウインドウのみを示す拡大軸方向断面図である。
ウインドウのみを示す拡大軸方向断面図である。
【図３】図１の倍増管の第２の実施例のアノードおよび
出力ウインドウのみを示す類似の図である。
出力ウインドウのみを示す類似の図である。
【図４】本発明の第３の実施例のアノードおよび収束電
極のみを示す類似の図である。
極のみを示す類似の図である。
【図５】本発明によるＸ線イメージ倍増管を含む診断用
Ｘ線システムを示す概略図である。
Ｘ線システムを示す概略図である。
１０ 電離放射線コンバータ １２ 管状真空密閉筺体 １４ 内部チャンバ １６ カソード １８ アノード ２０ 中心ピンホール ２１ 反射防止面 ２３ 光反射面 ２４ 出力リン層 ２６ 収束電極 ２８ 軸方向開口 ３０ 出力ウインドウ ３２ 出力収束電極 ３４ 反射防止コーティング ３６ 反射防止コーティング ３８ 電源装置 ５２ Ｘ線ジェネレータ ５４ 物体 ５８ データ通信リンク ６０ コンピュータ
Claims (11)
- 【請求項１】 真空密閉筺体と、 前記筺体の一端部に向けて配置されたカソードと、 前記筺体の他端部に向けて配置されたアノードとを設
け、 前記アノードはピンホールを画成し、カソードから反対
を向いた衝突電子応答領域を含み、更に電子収束手段を
設け、 前記電子収束手段と、アノードと、カソードとが、使用
中、カソードで受取られる入力電離放射線の結果とし
て、カソードから放出される光電子をピンホールに向け
てこれを通る方向に移動させ、その後移動の方向は、前
記光電子が前記衝突電子応答領域に衝突して入力放射線
を表わす増強信号を生じるように変更されることを特徴
とする電離放射線コンバータ。 - 【請求項２】 前記アノードと、カソードと、電子収束
手段とが、使用中、該アノードにより分離される２つの
対向する電界を生成して、前記光電子を衝突電子応答領
域に衝突するようにカソードからピンホールを通るよう
移動させることを特徴とする請求項１記載の電離放射線
コンバータ。 - 【請求項３】 光電子を伝達する電離放射線バリア手段
を設け、該電離放射線バリア手段がアノードとカソード
間に配置されることを特徴とする請求項１または２に記
載の電離放射線コンバータ。 - 【請求項４】 前記アノードが、電離放射線バリア手段
として働く適当な材料から作られることを特徴とする請
求項３記載の電離放射線コンバータ。 - 【請求項５】 前記アノードが、導電性キャリヤと、電
離放射線バリア手段として働く適当な材料層とを含み、
該層が開口を画成し前記カソードと前記衝突電子応答領
域との間のキャリヤ上に配置され、ピンホールと整合関
係にある前記開口を有することを特徴とする請求項３記
載の電離放射線コンバータ。 - 【請求項６】 前記カソードに面する前記アノードの面
上に反射防止面を設けることを特徴とする請求項１乃至
５のいずれかに記載の電離放射線コンバータ。 - 【請求項７】 前記ピンホールが漏斗形状であることを
特徴とする請求項１乃至６のいずれかに記載の電離放射
線コンバータ。 - 【請求項８】 前記衝突電子応答領域が出力リン層を含
むことを特徴とする請求項１乃至７のいずれかに記載の
電離放射線コンバータ。 - 【請求項９】 前記衝突電子応答領域が更に、前記カソ
ードに向かって前記出力リン層に隣接して配置された電
荷結合デバイス（ＣＣＤ）アレイを含むことを特徴とす
る請求項８記載の電離放射線コンバータ。 - 【請求項１０】 前記衝突電子応答領域が、電子射突電
荷結合ダイオード（ＥＣＣＤ）アレイを含むことを特徴
とする請求項１乃至７のいずれかに記載の電離放射線コ
ンバータ。 - 【請求項１１】 電離放射線ジェネレータと、 電離放射線イメージ倍増管と、 該電離放射線イメージ倍増管の出力と導通する外部イメ
ージ検出手段とを設け、 前記イメージ倍増管が、真空密閉筺体と、該筺体の一端
部に向けて配置されたカソードと、前記筺体の他端部に
向けて配置され、ピンホールを画成し、かつ前記カソー
ドと反対方向に面する衝突電子応答領域を含む、アノー
ドと、電子収束手段とを含み、 前記アノードと、前記カソードと、前記電子収束手段と
が、使用中、カソードにより放出された光電子を、カソ
ードで受取られる入力電離放射線の結果として、前記ピ
ンホールに対してこれを通る方向に移動させ、その後移
動方向が、前記光電子が前記衝突電子応答領域に衝突し
て前記出力における入力放射線を表わす増強信号を生
じ、該信号が前記外部イメージ検出手段により検出され
るように変更される、ことを特徴とする診断用電離放射
線装置。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| ZA92541 | 1992-01-27 | ||
| ZA92/0541 | 1992-01-27 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06168684A true JPH06168684A (ja) | 1994-06-14 |
Family
ID=25581350
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5011812A Pending JPH06168684A (ja) | 1992-01-27 | 1993-01-27 | 電離放射線コンバータ |
Country Status (7)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5357100A (ja) |
| EP (1) | EP0554076A1 (ja) |
| JP (1) | JPH06168684A (ja) |
| CN (1) | CN1085010A (ja) |
| FR (1) | FR2686731A1 (ja) |
| IL (1) | IL104534A0 (ja) |
| ZA (1) | ZA93581B (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5044005B2 (ja) * | 2010-11-08 | 2012-10-10 | マイクロＸジャパン株式会社 | 電界放射装置 |
| CN106842280B (zh) * | 2017-03-31 | 2023-06-16 | 中国工程物理研究院激光聚变研究中心 | 一种二维空间分辨的黑腔辐射流诊断系统 |
Family Cites Families (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| US3777201A (en) * | 1972-12-11 | 1973-12-04 | Litton Systems Inc | Light amplifier tube having an ion and low energy electron trapping means |
| ZA762611B (en) * | 1976-04-30 | 1977-12-28 | South African Inventions | An electron beam device |
| US4208577A (en) * | 1977-01-28 | 1980-06-17 | Diagnostic Information, Inc. | X-ray tube having scintillator-photocathode segments aligned with phosphor segments of its display screen |
| US4585935A (en) * | 1984-02-10 | 1986-04-29 | Rca Corporation | Electron discharge device having a substantially spherical electrostatic field lens |
| US4555731A (en) * | 1984-04-30 | 1985-11-26 | Polaroid Corporation | Electronic imaging camera with microchannel plate |
| JP2857181B2 (ja) * | 1989-10-20 | 1999-02-10 | 浜松ホトニクス株式会社 | イメージ管装置 |
-
1993
- 1993-01-21 ZA ZA93581A patent/ZA93581B/xx unknown
- 1993-01-26 US US08/009,295 patent/US5357100A/en not_active Expired - Fee Related
- 1993-01-27 EP EP93300599A patent/EP0554076A1/en not_active Withdrawn
- 1993-01-27 IL IL104534A patent/IL104534A0/xx unknown
- 1993-01-27 JP JP5011812A patent/JPH06168684A/ja active Pending
- 1993-01-27 FR FR9300819A patent/FR2686731A1/fr active Granted
- 1993-01-27 CN CN93102058A patent/CN1085010A/zh active Pending
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| IL104534A0 (en) | 1993-05-13 |
| FR2686731A1 (fr) | 1993-07-30 |
| FR2686731B1 (ja) | 1994-12-09 |
| US5357100A (en) | 1994-10-18 |
| ZA93581B (en) | 1993-09-01 |
| CN1085010A (zh) | 1994-04-06 |
| EP0554076A1 (en) | 1993-08-04 |
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