JPS62743B2 - - Google Patents

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JPS62743B2
JPS62743B2 JP53054263A JP5426378A JPS62743B2 JP S62743 B2 JPS62743 B2 JP S62743B2 JP 53054263 A JP53054263 A JP 53054263A JP 5426378 A JP5426378 A JP 5426378A JP S62743 B2 JPS62743 B2 JP S62743B2
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JP
Japan
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catalyst
palladium
tellurium
gas
molecular oxygen
Prior art date
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Expired
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JP53054263A
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English (en)
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JPS54146289A (en
Inventor
Takeshi Onoda
Akihisa Oono
Junzo Haji
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Kasei Corp
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Corp
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Publication date
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Publication of JPS54146289A publication Critical patent/JPS54146289A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は共役ジエンをカルボン酸および分子状
酸素と反応させて不飽和グリコールジエステルを
製造するための、パラジウムおよびテルルを活性
炭に担持させた触媒の活性化法に関するものであ
る。 パラジウムならびにアンチモン、ビスマス、セ
レンおよびテルルから選ばれる少くとも一種を含
有する固体触媒の存在下に、共役ジエンをカルボ
ン酸および分子状酸素と反応させて、共役ジエン
の共役二重結合の各末端位にアシルオキシ基が付
加した不飽和グリコールジエステルを製造する方
法はすでに知られている。(特公昭50−23008、特
公昭52−12171) 上記固体触媒を活性化するために、固体触媒を
還元処理したのち200℃以上で分子状酸素を含有
するガスにより処理する方法(特公昭52−
12685)、さらにはこのような還元処理および酸化
処理を繰り返して行なう方法(特公昭52−
12686)が知られている。 本発明者らは更に高活性でかつ活性低下の小さ
な触媒を得るために活性化法について深く検討し
た結果、活性炭にパラジウムおよびテルルの少く
とも一種とを担持した固体触媒に、メタノールガ
スによる還元処理とこれに引き続く分子状酸素に
よる酸化処理からなる一連の還元酸化処理を少く
とも一回実施したのち水素ガスによる還元処理を
実施し、更に分子状酸素による酸化処理とこれに
引き続く水素ガスによる還元処理からなる一連の
酸化還元処理を少くとも一回実施することによ
り、高活性でかつ活性低下の小さな触媒が得られ
ることを見い出し、本発明に到達したものであ
る。 以下に本発明を詳細に説明する。 本発明における触媒が適用される反応は、1・
3−ブタジエン等の共役ジエン、酢酸等のカルボ
ン酸および分子状酸素より1・4−ジアセトキシ
ブテン−2等の不飽和グリコールジエステルを得
る反応であり、反応の詳細については特公昭50−
23008、特公昭52−12171、特公昭52−12685、特
公昭52−12686等に配載されている。 触媒を調製するにあたり、触媒成分の活性炭へ
の担持法としては、担体付金属触媒調製のための
周知の方法が適当に利用できる。たとえば、パラ
ジウム化合物およびテルル化合物を適当な溶媒に
溶解し、この溶液に活性炭を添加し、溶媒を溜去
して活性炭に上記成分を付着させる方法などによ
り容易に行なうことができる。パラジウムおよび
テルルは、活性炭に同時に担持しても順次担持し
てもよい。 担体である活性炭は市販のものをそのまま使用
してもよいが、予め硝酸水溶液中で加熱処理して
おくのが好ましい。また、活性炭を予め硝酸水溶
液中で加熱処理するかわりに、硝酸水溶液中にパ
ラジウムまたはパラジウムとテルルを溶解し、こ
の溶液中に活性炭を添加して、加熱処理と担持と
を同時に行なつてもよい。活性炭に硝酸による酸
化処理を施こしておくと、共役ジエンの両端にア
シルオキシ基が付加した不飽和グリコールジエス
テルがさらに高収率で得られる。 触媒調製のために使用されるパラジウム化合物
としては、塩化パラジウム等のハロゲン化物、酢
酸パラジウム等の有機酸塩、硝酸パラジウム、酸
化パラジウム等が好適である。担体上のパラジウ
ム濃度は広範囲で可変であるが、一般的には0.1
〜20.0%の範囲が好ましい。 触媒調製のために使用されるテルル化合物の具
体例としては、塩化テルル()、塩化テルル
()等のハロゲン化物、酸化テルル()、酸化
テルル()等の酸化物、テルル酸、亜硫酸テル
ルなどが挙げられる。所望ならば、金属態のテル
ルも使用することができる。テルルの担体上の濃
度は、一般的には0.01〜30重量%の範囲が好まし
く、またパラジウムに対する比率は、パラジウム
1グラム原子に対して合計量で、通常、0.01〜10
グラム原子、好ましくは0.05〜5グラム原子であ
る。 本発明方法においては前記のとおり活性炭にパ
ラジウムおよびテルルを担持した触媒を次のよう
な順序で活性化する。 (1) メタノールガスによる還元処理。 (2) 分子状酸素による酸化処理。 (3) 必要に応じて(1)および(2)の処理を繰り返す。 (4) 水素ガスによる還元処理。 (5) 分子状酸素による酸化処理。 (6) 水素ガスによる還元処理。 (7) 必要に応じて(5)および(6)の処理を繰り返す。 メタノールガスによる還元処理は、純粋なメタ
ノールガスまたは窒素、メタン等の不活性なガス
で希釈されたメタノール濃度0.1容量%以上のメ
タノール含有ガスの流通下、常圧ないしは数十気
圧、好ましくは常圧ないしは数気圧の圧力条件で
300〜500℃に触媒を、通常、1時間以上加熱する
ことにより行なわれる。処理温度が300℃未満で
は充分な触媒活性が得られず、また500℃を越え
ると金属粒子の半融によるものと推定される活性
低減をきたすので好ましくない。 分子状酸素による酸化処理は、純粋な酸素ガス
または窒素等の不活性なガスで希釈された酸素ガ
スの流通下に、触媒を200℃以上、好ましくは200
〜600℃に30分間程度以上加熱することにより行
なわれる。 本発明方法において、上記還元処理および酸化
処理に引き続いて、水素ガスによる還元処理を実
施することもできるが、上記還元処理および酸化
処理をさらに繰り返したのちに水素ガスにより還
元を行なうほうが高い活性と良好な寿命を有する
触媒を得ることができる。 水素ガスによる還元処理は、水素ガス気流中、
常圧ないし数十気圧の任意の圧力下で触媒を200
〜500℃に1時間以上加熱することにより行なわ
れる。水素還元の場合も、メタノール還元と同様
に、加熱温度が高すぎると触媒の活性が低下し、
低すぎると充分な触媒活性を得ることができな
い。 本発明方法においては、水素ガスによる還元処
理ののちさらに分子状酸素による酸化処理および
水素ガスによる還元処理を繰り返すことによつ
て、より高性能の触媒を得ることができる。この
際の分子状酸素による酸化処理および水素ガスに
よる還元処理は先に説明した条件と同様の条件で
行なわれる。 以上詳述したように、パラジウムおよびテルル
を活性炭に担持した触媒を本発明方法により活性
化することによつて、高活性でかつ長寿命の触媒
を調製することができる。 次に本発明を実施例により更に具体的に説明す
るが、本発明はその要旨を越えない限り以下の実
施例に限定されるものではない。 実施例 1 4〜6メツシユのヤシガラ破砕炭9.5Kgに水7.1
Kgおよび60重量%硝酸水溶液7.1Kgを加え、90〜
94℃に3時間保持した。冷却後、過して硝酸を
除去し、硝酸パラジウムおよびテルルを硝酸に溶
解して得られた水溶液14.0Kgを添加し、30℃に3
時間保持したのち5時間放冷した。次いで、固形
物を取し、240torr.の圧力下に最高140℃で8
時間乾燥した。得られた触媒はパラジウム2.83重
量%およびテルル0.53重量%(いずれも単体換算
値)を含有していた。 上記触媒のうち500c.c.を内径2.8cm(有効断面積
5.4cm2)のステンレス製活性化容器に充填し(層
高98cm)、メタノールガス8容量%を含有する窒
素を650Nl/hr.の流量で流通させながら、毎時50
℃の割合で昇温して400℃に到達したところで4
時間保持したのち、窒素気流中で室温まで放冷し
た。次に流通ガスを酸素ガス2容量%を含有する
窒素に切り換え、流量650Nl/hr.で流通させなが
ら300℃で15時間処理したのち、窒素気流中で室
温まで放冷した。その後、メタノールガス8容量
%を含有する窒素を流量650Nl/hr.で流通させな
がら、毎時50℃の割合で昇温し、400℃に15時間
保持したのち、窒素気流中で室温まで冷却し、続
いて酸素ガス2容量%を含有する窒素を650Nl/
hr.で流通させながら300℃に1時間保持したのち
窒素気流中で冷却した。 上記メタノール還元処理および酸素酸化処理を
施こされた触媒(以下、比較触媒−1という。)
にはパラジウム3.57重量%およびテルル0.66重量
%(いずれも単体換算値)が含有されていた。 比較触媒−1 10c.c.を有効断面積5.0cm2の耐熱
ガラス製活性化容器に装入し、水素ガスを
1.15Nl/hr.の流量で流通させながら毎時50℃の
割合で昇温し、400℃に到達したところで4時間
保持したのち、窒素気流中で放冷した。次に、酸
素2容量%を含有する窒素を1.15Nl/hr.の流量
で流通させながら300℃に15時間保持したのち、
窒素気流中で冷却し、さらに上記の水素ガスによ
る還元処理を繰り返して触媒−2を調製した。 比較例 1 比較触媒−1 25c.c.を有効断面積5.0cm2の耐熱
ガラス製活性化容器に装入し、酸素2容量%を含
有する窒素を32.5Nl/hr.の流量で流通させなが
ら290℃に14時間保持したのち、窒素気流中で放
冷した。次いで、メタノールガス8容量%を含有
する窒素を32.5Nl/hr.の流量で流通させながら
毎時50℃の割合で昇温し、400℃に到達したとこ
ろで4時間保持したのち、窒素気流中で放冷し、
比較触媒−3を調製した。 比較例 2 実施例1において調製されたパラジウム2.83重
量%およびテルル0.53重量%を含有している活性
化前触媒、25c.c.を有効断面積5cm2の耐熱ガラス製
活性化容器に充填し、メタノールガス8容量%を
含有する窒素を32.5Nl/hr.の流量で流通させな
がら、毎時50℃の割合で昇温して400℃に到達し
たところで4時間保持したのち、窒素気流中で室
温まで放冷した。次に流通ガスを酸素ガス2容量
%を含有する窒素に切り換え、流量32.5Nl/hr.
で流通させながら毎時50℃の割合で昇温し、300
℃に15時間保持したのち、窒素気流中で室温まで
冷却し、続いて水素を32.5Nl/hr.で流通させな
がら400℃に4時間保持したのち窒素気流中で冷
却して比較触媒−4を調製した。 触媒の活性試験 比較触媒−1、触媒−2および比較触媒−3を
各4gずつそれぞれ内径12mm、有効断面積0.848
cm2のステンレス製反応管に充填し、反応圧力60
Kg/cm2、反応温度100℃において、1・3−ブタ
ジエン0.122mole/hr.、氷酢酸2.5mole/hr.およ
び酸素6容量%を含有する窒素96.4Nl/hr.の流
量で流通させて連続的に反応を行なつた。 反応開始後、所定時間経過時の生成液を分析
し、各触媒1gについて1時間当りのジアセトキ
シブテンの生成量を求めた。結果は表−1に示
す。 【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 共役ジエンをカルボン酸および分子状酸素と
    反応させて不飽和グリコールジエステルを製造す
    るためのパラジウムおよびテルルを活性炭に担持
    させた触媒を活性化する方法において、該触媒に
    メタノールガスによるる還元処理およびこれに引
    き続く分子状酸素による酸化処理からなる一連の
    還元酸化処理を少くとも一回施こしたのち、水素
    ガスによる還元処理を施こし、更に分子状酸素に
    よる酸化処理およびこれに引き続く水素ガスによ
    る還元処理からなる一連の酸化還元処理を少くと
    も1回施こすことを特徴とする不飽和グリコール
    ジエステル製造用触媒の活性化法。
JP5426378A 1978-05-08 1978-05-08 Activating method for unsaturated glycol diester production catalyst Granted JPS54146289A (en)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS608864B2 (ja) * 1980-01-24 1985-03-06 東亜燃料工業株式会社 ジアシルオキシアルケン合成用触媒の製造法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5224180A (en) * 1975-08-20 1977-02-23 Mitsubishi Chem Ind Ltd Activating method of unsaturated ester synthesis catalyst
JPS5230284A (en) * 1975-09-03 1977-03-07 Mitsubishi Chem Ind Ltd Method of activating unsaturated ester production catalyst
JPS5651094A (en) * 1979-09-28 1981-05-08 Hokkaido Bunka Hoso Kk Prom writer with remarkably simple write-in

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