JPS627278Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、衣類乾燥機外箱の前面に設けた被乾
燥衣類の出入れ用密閉扉の取付構造に関する。

従来の密閉扉の外箱への取付構造は、第１図に
示すように、扉２の裏面の回転軸側上下２個所と
も蝶番２８で軸着していた。

蝶番２８を取付けるには必ず複数個所のビス止
めを必要とし、取付作業に時間と労力を要して組
立作業能率が悪く、また、部品としても高価で費
用も嵩むものであつた。

本考案の目的は、かかる従来例の不都合を解消
し、部品点数及び組立工程の削減が図れ、容易か
つ迅速に外箱に扉を取付けることができ、しかも
出来上りの体裁がよい衣類乾燥機における密閉扉
の取付構造を提供することにある。

しかしてこの目的は本考案によれば、外箱内に
ドラムを回転自在に支承し、該ドラム内に温風を
送るためのヒーターと、フアンとを備えた衣類乾
燥機において、外箱前面に設ける被乾燥衣類の出
入れ用密閉扉の回転軸側下面に突起を一体成形し
この突起を扉の直下で外箱前面から突出させた電
装品取付部の上面に形成した穴に挿入することに
より達成される。

以下、図面について本考案の実施例を詳細に説
明する。

第２図は、本考案の密閉扉の取付構造を用いた
薄型除湿タイプの衣類乾燥機の縦断正面図、第３
図は同上側面図で図中１は外箱、２は外箱１の前
面に設ける気密機構の扉、３は前面の開口３ａ以
外はすべて閉塞した退転ドラム４は温風循環用フ
アン、５は半導体ヒーター、６はモーターを示
す。

上記被乾燥衣類出入れ用の密閉扉２は、第５図
の斜視図に示すように、回転軸側の裏面上部を１
組のＬ字状ブラケツト２８ａ，２８ｂで相互に回
動自在に軸着した蝶番２８で外箱１に軸着する。

一方、下面には突起２９を一体成形しておき扉
２の直下位置で外箱１前面に、タイマー、スイツ
チ等の電装品を収納するパネル体からなる電装品
取付部３０を突設し、該取付部３０の上面板３１
に形成した穴３２、上記突起２９を回動自在に挿
入する。

このようにして扉２の下面が上面板３１と接す
る位置で、扉２を外箱１に取付る。

なお、扉２の上部の蝶番２８による軸着は必ず
しも蝶番を使用する必要はなく、例えば下部と同
じく突起を突設し、これを外箱１側の穴又はリン
グ体で受けるようにしてもよい。

前記ドラム３の開口３ａ上部に吸気側端７ａ
が、該開口３ａ下部に送気側端７ｂが連通するダ
クト７を外箱１内に設け、該ダクト７内に前記フ
アン４、多数の放熱フイン８ｂを通気管路８ａに
設けた熱交換器８、半導体ヒーター５を順次並べ
て配設する。なお、このダクト７は一体物でな
く、例えばフアン４周囲を覆うフアンケーシング
や熱交換器８や半導体ヒーター５のケーシングを
相互に他の部材で連結してなる組合せ物で構成し
てもよい。また、熱交換器８の排気側近傍のダク
ト壁に排水孔９を設け、その先端を外箱１外へ突
出させる。

さらに、前記ダクト７の吸気側端７ａにはリン
トフイルター１０を収納し、このフイルター１０
を着脱するための扉１１を外箱１に取付ける。

一方、回転ドラム３は前面開口３ａ端面を前部
回転軸として外箱１に一体的に形成した前部軸受
１２でパツキン１３を介して受け、該ドラム３の
背面中央に固定する合成樹脂製円盤体１４を後部
回転軸としてドラム支持板１５に形成して凹部か
らなる後部軸受１６で受ける。

温風循環用フアン４の回動軸１７には同一形状
の冷却フアン１８をダクト７外に位置させて取付
け、該回動軸１７端にフアンプーリー１９を固定
する。この冷却フアンは、外箱１の下部に開口し
た給気口２０から熱交換器８の外周面を通りさら
にダクト７に沿つて延びかつ開口する冷却風路２
１内に配設されるものであり、また前記給気口２
０に防塵フイルター２２を設置する。

モーター６は、本実施例では外箱１の片側に寄
せ天井板より支持板２３，２３′で挟み込んで吊
下げ、モーター駆動軸６ａに駆動プーリー２４を
取付ける。

該駆動プーリ２４と前記フアン回動軸１７のフ
アンプーリー１９とは相互に同一面上に並ぶよう
に配し、この駆動プーリー２４、回転ドラム３の
周面及びフアンプーリー１９の順に一本の無端ベ
ルト２５を掛け渡す。

さらに、支持板２３に設けたバネ体２６の先に
アイドラープーリー２７を取付け、このアイドラ
ープーリー２７を無端ベルト２５に外側から押し
当ててゆるみを防止する。

次に本考案の組立工程及び作用を説明すると、
まず、外箱１内に回転ドラム３、温風循環用フア
ン４、半導体ヒーター５及びモーター６等を収納
し、電装品取付部３０を開口３ａ下方の外箱１前
面に突設する。

次で扉２の下面の突起２９を電装品取付部３０
の上面に形成した穴３２に挿入して、扉２の下面
が上面板３１と接するようにし、しかる後に、扉
２の回転軸側裏面の上部を蝶番２８で、外箱１に
軸着する。

この状態で、扉２は突起２９、穴３２及び蝶番
２８を介して外箱１及び電装品取付部３０で回動
自在に支持されるものである。

以上述べたように本考案の衣類乾燥機における
密閉扉の取付構造は、外箱内にドラムを回転自在
に支承し、該ドラム内に温風を送るためのヒータ
ーと、フアンとを備えた衣類乾燥機において、外
箱前面に設ける被乾燥衣類の出入れ用密閉扉の回
転軸側下面に突起を一体成形しこの突起を扉の直
下で外箱前面から突出させた電装品取付部の上面
に形成した穴に挿入することとしたので、突起を
容易に形成することができ、そしてこの突起によ
つて容易かつ迅速に扉を外箱に取付ることがで
き、部品点数及び組立工程の削減を図ることがで
きるものである。

また、蝶番を使用しないので、特に開閉による
回転荷重がかかる扉下部において、ネジのゆるみ
等による扉のガタツキが生ずるおそれもなく、扉
は、外箱と電装品取付部とで支持されるので、大
きな支持力を得ることができるものである。

さらに、扉と電装品取付部の前面を同一平面と
することができるので、見栄えがよいものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は扉の従来の取付構造を示す衣類乾燥機
の斜視図、第２図は本考案の密閉扉の取付構造の
実施例を示す薄型除湿タイプの衣類乾燥機の縦断
正面図、第３図は同上側面図、第４図は正面図、
第５図は同上斜視図、第６図は要部の分解斜視図
である。 １……外箱、２……扉、３……ドラム、３ａ…
…開口、４……温風循環用フアン、５……半導体
ヒーター、６……モーター、６ａ……駆動軸、７
……ダクト、７ａ……吸気側端、７ｂ……送気側
端、８……熱交換器、８ａ……通気管路、８ｂ…
…放熱フイン、９……排水孔、１０……リントフ
イルター、１１……扉、１２……前部軸受、１３
……パツキン、１４……合成樹脂製円盤体、１５
……ドラム支持板、１６……後部軸受け、１７…
…回動軸、１８……冷却フアン、１９……フアン
プーリー、２０……給気口、２１……冷却風路、
２２……防塵フイルター、２３，２３′……支持
板、２４……駆動プーリー、２５……無端ベル
ト、２６……バネ体、２７……アイドラープーリ
ー、２８……蝶番、２９……突起、２８ａ，２８
ｂ……Ｌ字ブラケツト、３０……電装品取付部、
３１……上面板、３２……穴。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外箱内にドラムを回転自在に支承し、該ドラム
   内に温風を送るためのヒーターと、フアンとを備
   えた衣類乾燥機において、外箱前面に設ける被乾
   燥衣類の出入れ用密閉扉の回転軸側下面に突起を
   一体成形しこの突起を扉の直下で外箱前面から突
   出させた電装品取付部の上面に形成した穴に挿入
   することを特徴とした衣類乾燥機における密閉扉
   の取付構造。