JPS627234A - Pcm伝送方式およびその装置 - Google Patents

Pcm伝送方式およびその装置

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JPS627234A
JPS627234A JP14604285A JP14604285A JPS627234A JP S627234 A JPS627234 A JP S627234A JP 14604285 A JP14604285 A JP 14604285A JP 14604285 A JP14604285 A JP 14604285A JP S627234 A JPS627234 A JP S627234A
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JP
Japan
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data
difference
transmission
signal
pcm
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JP14604285A
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English (en)
Inventor
Susumu Takahashi
暹 高橋
Susumu Tanaka
進 田中
Tadaaki Chikashige
唯章 近重
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Sansui Electric Co Ltd
Original Assignee
Sansui Electric Co Ltd
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Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、P CM (pulse code mod
ulation 〜パルス符号変調)伝送方式およびそ
の装置に係り、特に、D P CM (difTere
ntial  P CM 〜差分PCM)のようにサン
プル間の差分データを伝送する方式のPCM伝送におけ
る誤り補正時の直流分のずれに対する改善技術に関する
ものである。
なお、この場合「伝送」とは、無線、有線の通信回線を
介しての伝送に限らず、単に、変/復調系や記録/再生
系を通すことも含む広義の伝送を意味し、したがって「
伝送路」とは、通信・信号回線、変/復調系、記録/再
生系等やこれらの組合わせを含む系を意味する。
〔発明の技術的背景〕
DPCM伝送システムは、基本的に直流伝送を行なうこ
とができないシステムである。何故ならば、原アナログ
信号の差分値情報だけを伝送するので、たとえ一度でも
伝送エラーが生ずると、そのエラーは受信側で直流値の
変化として永久に保存されてしまう。
例えば、DPCM伝送時において、伝送エラーが発生し
、いわゆる誤り訂正処理によって訂正することができず
、補正による誤り回復を図った場合について説明する。
第9図に示すような正弦波信号swが図示A〜D点でサ
ンプリングされて差分データとして伝送された場合、伝
送の過程でBSC点の差分データが失われると、受信側
で前置ホールドが行なわれて、差分値が零として扱われ
、図示B′、C゛点として受信される。次に、D点につ
いての正しい差分データが伝送された場合、受信側では
、A点と値の等しいC゛点を基準として差分データが加
算され、D′点として受信される。したがって、受信波
形は図示破線のようになり、データの欠落個所において
直流レベルがずれてしまう。このため、原信号が零レベ
ルを中心とする正弦波信号であっても、再生系のダイナ
ミックレンジ(零レベルを中心とする)の上限、下限の
中心から外れ、有効ダイナミックレンジが狭くなってし
まう。
また、DPCM伝送におけるもうひとつの問題は、特に
高域信号と低域信号とが同時に存在する2信号伝送時に
、低域信号が高域信号に比して低いビットレベルに落込
んでしまうことである。このように、低域信号が低いビ
ットレベルに落込んでしまうと、伝送ビットが少ないと
きには低域信号が伝送できなくなってしまう。さらに、
この場合のようなりPCM信号に準瞬時圧伸を施す場合
にも、送信側で下位ビットを切捨ててデータの圧縮を行
なうため、低域情報が切捨てられることになり、低域信
号が伝送されなくなる。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、アナログ原信号の逐次差分データの伝
送を利用して、しかも伝送エラーに起因する直流分のず
れ等の悪影響を実質的に防止し、その上、高周波成分と
低域成分とが同時に存在する場合にも良好な伝送特性を
得ることを可能とするPCM伝送方式およびその装置を
提供することにある。
〔発明の概要〕
本発明に係る第1の発明は方法の発明であり、アナログ
原信号または該アナログ原信号から得られる信号に基づ
いて上記アナログ原信号の逐次差分値に対応するディジ
タル差分データを算出するとともに、該アナログ原信号
のレベルを実質的に判別し、該判別結果に応じて上記差
分データの算出における差分係数を可変制御してディジ
タル伝送データを得て、該伝送データおよび実質的に上
記判別結果に対応する判別情報を送信し、これら伝送デ
ータおよび判別情報を受信して、受信伝送データの積分
処理を行なうとともに、受信判別情報に基づき送信側の
上記差分係数に対応させて上記積分処理における積分係
数を制御し、この積分結果をアナログ再生信号への変換
に供することを特徴とするPCM伝送方式である。
また、本発明に係る第2の発明は、上記第1の発明方法
の実施に直接使用する物の発明であり、アナログ原信号
または該アナログ原信号から得られた信号から上記アナ
ログ原信号の逐次差分値に対応するディジタル差分デー
タを算出するとともに該算出における差分係数を可変と
した差分演算手段と、実質的に上記アナログ原信号また
は該アナログ原信号から得ら回た信号に基づいて上記ア
ナログ原信号のレベルを判別し、該判別結果に応じて上
記差分演算手段の差分係数を可変制御する判別制御手段
と、上記差分演算手段の出力データと上記判別制御手段
における判別結果とを実質的に伝送系に送出する送信手
段とを具備することを特徴とするPCM送信装置である
そして、本発明に係る第3の発明も、上記第1の発明の
実施に直接使用する物の発明であり、アナログ原信号の
レベルに応じて可変制御された差分係数による逐次差分
値に対応するディジタル差分データからなる伝送データ
と、上記差分係数に実質的に対応する判別情報とを含む
伝送信号を受信・復調し、上記アナログ原信号に対応す
る情報を得るためのPCM受信装置において、これら伝
送データおよび判別情報を伝送系から受信する受信手段
と、この手段で受信された受信伝送データの積分値を算
出して再生系へ出力するとともに、該算出における積分
係数を可変とした積分演算手段と、上記受信手段で受信
された受信判別情報に基づき送信側の上記差分係数に対
応させて上記積分演算手段の積分係数を可変制御する係
数制御手段とを具備することを特徴とするPCM受信装
置である。
〔発明の実施例〕
本発明の実施例について具体的に述べる前に、まず、本
発明の原理について説明する。
アナログ原信号がサンプリングされてディジタル化され
たリニアPCMデータの完全差分をとったDPCM伝送
において、所定周波数f lll1n以下の周波数につ
いては仮に高レベルの信号であったとしてもデータのL
 S B (least 51gn1f’1cantb
it〜最下位ビット)未満の振幅となってしまい、伝送
不能となってしまう。
このような場合に、差分係数αを1未満に減少させ不完
全差分とすると、周波数fc以下におけるデータ値の減
少が生じなくなる。 この周波数fcと差分係数αの値
には相関があるから、原信号のレベルに応じて差分係数
αの値を制御して、fcの値を変化させれば、低域信号
についても伝送できることになる。そして、原信号のレ
ベルが非常に低く、リニアPCMデータを用いても所定
の伝送ビット数内で充分に伝送できる場合には、差分係
数αを0、すなわちリニアPCMとすればよい。
さらに、原信号が単一の低周波信号でなく、高周波信号
あるいは周波数の異なる2以上の信号を含む場合、上記
周波数fCが高い周波数の信号の周波数に近い値となる
ようにαを制御すれば、低い周波数成分についてはレベ
ルが低くならないので実害は生じない。そこで、このよ
うな点を考慮し原信号の周波数とレベルに応じて差分係
数αを制御すれば、高周波信号あるいは周波数の異なる
2以上の信号についても良好な伝送が行なえることにな
る。
そこで、本発明では、伝送に用いる差分データを、通常
の完全差分データすなわち差分係数αが1の場合の差分
データのみとせず、所定の条件のもとに差分係数αを可
変制御して不完全差分データあるいは原データそのまま
のリニアデータとする(以下、説明の便宜上、この差分
データ、すなわち本発明において伝送に用いられる不完
全差分データおよびリニアデータを含む差分データをr
VDPCMデータ」と称する)。
所定のサンプリング周期でサンプリングされディジタル
化された原サンプルデータから差分データを得るために
は、第3図に示されるように、原サンプルデータと、1
サンプル分の遅延手段1により遅延された1サンプル前
の原サンプルデータとを減算手段2で減算すればよい。
そして、この減算にあたり、図示のように、遅延手段1
と減算手段2との間に、係数αを乗するための乗算手段
3を設け、この乗算手段3により、1サンプル前の原サ
ンプルデータに差分係数αを乗するようにする。この乗
算手段3の乗数αを可変制御することにより、上述のよ
うな差分係数αを変化させることができる。
差分係数αの値と得られるVDPCMデータとの関係を
第4図に示す。差分係数αが1の場合は、通常の差分す
なわち完全差分をとることを意味し、加算手段2の出力
としてDPCMPCMデータする完全差分データが得ら
れる。差分係数αが0の場合は、差分をとらないことを
意味し、通常のリニアPCMデータに相当するリニアデ
ータが得られる。そして、αが0と1との間の値(すな
わち、0〈α〈1)のときには、差分データ成分とリニ
アデータ成分とがαの値に応じた割合で含まれる不完全
差分データが得られる。αが1よりも大きいとき(1く
α)は、差分データ成分とリニアデータ成分とがαの値
に応じた割合で含まれ、さらにこの場合は、原データに
対して極性が反転した不完全差分データが得られる。
したがって、VDPCMデータを得る際の差分係数αの
制御においては、αが1であるときに相当する完全差分
データ伝送時のS/Nを維持し得るようにαの値を制御
することが条件と−なる。すなわち、S/Nの点では、
基本的に、完全差分データが最も優れており、次いで、
不完全差分データ、リニアデータの順となる。但し、こ
の関係も周波数と信号レベルによって変化し、上記3種
のデータのいずれによっても得られるS/Nが変らない
場合がある。そして、伝送エラー発生時に、誤り訂正で
処理できずに補正を行なった場合、ならびに、高域信号
と低域信号とが同時に含まれる2信号伝送の場合に関し
ては、リニアデータが最もよい結果が得られ、次いで不
完全差分データ、完全差分データの順となる。
そこで、本発明では、信号レベルに応じて伝送PCMデ
ータの生成方式を切換え制御し、全体として実質的に完
全差分PCMと等しいS/Nを得て、しかもエラー発生
時および2信号伝送時における完全差分PCMの問題点
を効果的に改善し得るようにする。
具体的な例について述べる。
14ビツトの原サンプリングデータを8ビツトに準瞬時
圧伸処理を施した場合のPCMデータは、圧伸される原
サンプルデータが、リニアデータであるときは、準瞬時
圧伸(near tnstantaneouscomp
anding ) P CM (以下、rNI−PCM
Jと称する)データと呼称し、圧伸される原サンプルデ
ータが、完全差分データであるときは、差分準瞬時圧伸
(diN’erential companding 
) P CM(以下、IDC−PCMJと称する)デー
タと呼称し、そして圧伸される原サンプルデータが、不
完全差分データであるときは、不完全DC−PCMデー
タと呼称する。
第5図に、周波数に対するS/Nの関係を示す。
第5図において、線AはDC−PCMの特性であり、線
BはNl−PCMの特性を示している。
ここで、原サンプルデータは14ビツトであり、圧伸が
行なわれる場合の圧縮されたデータ長は8ビツトとする
。14ビツトのデータが8ビツトに圧縮された場合、6
ビツトが切捨てられることになる。
■4ビットのデータにおける6ビツトは36dBに相当
する。このため、入力信号、すなわち原信号が一3f3
dB以下となった場合、圧縮が行なわれても切捨てられ
るビットはなく、すべてのデータを伝送することができ
る。これに対して、原信号が一38dBを超える大きさ
である場合には、8ビツトへのデータの圧縮が行なわれ
ると伝送ビットの欠落を生じS/Nが悪化する。したが
って、原信号レベルが一36dB以下の場合には、N1
−PCMでもDC−PCMでも実質的にS/Hに差を生
じない。このようにDC−PCMとNl−PCMのS/
Nが等しくなる入力レベルは第5図の線Cで示される。
この線Cよりも高い入力レベルのときにのみ、S/Nが
Nl−PCMよりもよくなり、DC−PCMによる利点
が生ずる。
次に、不完全DC−PCMにより、例えばαが778の
とき、N1−PCMと等しいS/Nが得られるレベル、
すなわち線りで示されるレベルについて説明する。
低い周波数域においては、αが7/8のときの不完全D
C−PCMデータはりニアPCMデータから778が差
引かれたデータ、すなわちリニアPCMデータの1/8
のデータとなる。したがって、この場合の不完全DC−
PCMは、リニアPCMよりも3ビツト少ないデータで
表わすことができる。
つまり、αが7/8の不完全DC−PCMは、低い周波
数域においては、Nl−PCMよりも18dB良好なS
/Nが得られる。
第5図において、OdBの線、すなわち信号レベルに相
当する線をEとすれば、線Eと線りとで囲まれる領域R
aに相当する信号はDC−PCM伝送時にのみ良好なS
/Nが得られる。線Cと線りとで囲まれる領域Rhに相
当する信号は、DC−PCMおよび不完全DC−PCM
 (この場合は、α−778−0,875)において良
好なS/Nが得られる。線Aと線Cとで挟まれる領域R
eに相当する信号は、DC−PCM、不完全DC−PC
MおよびN1−PCMのいずれによって伝送しても同じ
S/Nが得られる。
したがって、領域Raの信号はDC−PCMで伝送し、
領域Rbの信号は不完全DC−PCMで伝送し、領域R
eの信号はN1−PCMで伝送すれば最も良好な結果が
得られることになる。
このような原理に基づく、本発明の第1の実施例の構成
を第1図および第2図に示す。第1図は送信装置であり
、第2図は受信装置である。
第1図に示される送信装置において、入力端子11には
アナログ原信号が入力され、このアナログ信号は、A/
D (アナログ−ディジタル)コンバータ12で所定の
周波数でサンプリングされディジタル化される。このA
/DコンバータI2の出力は、可変差分器I3および判
別器■4に与えられる。可変差分器13は、第3図に示
された構成と同様の構成を有し、遅延手段としてのレジ
スタ13a s減算手段としての加算器13b 、およ
び乗算手段としての係数乗算器13Cで構成される。係
数乗算器i3cは、外部から与えられる係数制御信号に
応じた係数を入力に乗算して出力する係数可変の係数乗
算器である。判別器14は、原アナログ信号の信号レベ
ルおよび周波数が第5図に示された領域Ra、、Rhお
よびReのいずれに該当するかを判別するものである。
この判別器14は、例えば、図示のように一36dBお
よび一18dBをスレッシュホールドレベルとするレベ
ル判別用のコンパレータを用いて構成することができ、
この場合ディジタルコンパレータを用いて構成される。
なお、判別器をアナログコンパレータを用いて構成する
こともでき、その場合は、第1図に仮想線で示すように
、A/Dコンバータ12の出力でなく A/Dコンバー
タ■2の入力、すなわち入力端子11に入力されたアナ
ログ信号を判別器の入力とする。判別器14は、入力信
号(被判定信号)が−18dB以上のレベルを有する場
合は領域Raに属すると判定し、入力信号が一36dB
以下のレベルを有する信号は領域Reに属すると判定し
、これらのいずれにも該当しない信号は領域Rbに該当
すると判定する。そして、判別器14は、判別の結果を
示す判別データを出力するとともに、判別の結果に応じ
て差分係数αを切換えるためのα制御信号を差分器13
の係数乗算器13cに与える。差分器13は、このα制
御信号に応じて差分係数が切換えられる。すなわち、差
分器13は、判別器14で領域Raと判定されたときに
は、αが1に制御され、完全差分データを出力する。
差分器13は、判別器14で領域Rbと判定されたとき
には、αが0と1の間に制御され、不完全差分データを
出力する。差分器13は、判別器14で領域Rhと判定
されたときには、αが0に制御され、リニアデータを出
力する。なお、判別器14は、1ブロツクが32サンプ
ルとしてデータがブロック化されている場合、あるブロ
ック内で唯1つのデータでも上記判別条件の領域Raに
該当する場合には当該ブロックについて領域Raに該当
すると判定し、領域Raに該当すると判定されなかった
場合であってブロック内に唯1つのデータでも領域Rb
に該当する場合には当該ブロックについて領域Raに該
当すると判定する。差分器13の出力は、先に述べたV
DPCMデータであり、N l−PCMエンコーダ15
に与えられて準瞬時圧伸方式による圧縮処理が施される
。この場合、NI−PCMエンコーダ15には、アキュ
ムレータ1Bが接続されており、N1−PCMエンコー
ダ15によるデータ圧縮に際して切捨てられる欠落ビッ
トを上記アキュムレータ16で累積して後続の伝送デー
タに反映させ、上記欠落ビットによって生ずる伝送誤差
を補償するようにしている。このようにして得られたN
l−PCMエンコーダ15の出力データと判別器14か
ら出力される判別データとが、例えば時分割方式により
多重化され、伝送信号として出力端子17より伝送路へ
送出される。このとき、伝送路に送出される多重化され
た伝送信号は、第6図に図式化して示すように、Nl−
PCMエンコーダ15で得られた例えば8ビツトに圧縮
された1ブロツク32サンプルの信号データおよび該信
号データよりも少ないビット数の1ブロック当り1つの
スケールデータと、上記判別器14から出力される1ブ
ロック当り1つの判別データとで構成される。
第2図に示される受信装置において、入力端子21に入
力される伝送路からの伝送信号は、準瞬時圧伸方式に従
ったデータ伸長処理を行なうNl−PCMデコーダ22
および受信判別器23に与えられる。Nl−PCMデコ
ーダ22は、受信された伝送信号中のスケールデータを
用いて同受信伝送信号中の信号データを伸長して出力す
る。このN1−PCMデコーダ22の出力は、先に述べ
たVDF’CMデータに相当する信号であり、積分器2
4に与えられる。積分器24は、送信側の差分器13の
逆の操作をするものであり、1サンプル前の積分器24
出カデータを遅延保持する遅延手段としてのレジスタ2
4aと、このレジスタ24aの出力に積分係数βを乗算
する乗算手段としての係数乗算器24bと、この係数乗
算器24bの出力と入力データ、すなわちN1−PCM
デコーダ22の出力とを加算する加算手段としての加算
器24cとで構成されている。
この加算器24cの出力が、この積分器24の出力であ
り、レジスタ24aで保持される。また、係数乗算器2
4bは、乗数、すなわち係数βを可変とした係数乗算器
である。受信判別器23は、上記受信伝送信号中の判別
データに応じて積分係数βを制御するβ制御信号を出力
する。したがって、積分器24の積分係数βは受信判別
器23から出力されるβ制御信号に応じて切換えられ、
受信された判別データに対応した値となる。このときの
積分係数βを、送信側の差分係数αと等しい値として、
差分器13による差分処理に正しく対応する積分処理を
積分器24で行なわせる。積分器24の出力はD/A(
ディジタル−アナログ)コンバータ25に与えられ、ア
ナログ値に変換される。D/Aコンバータ25から出力
されるアナログ信号が出力端子2Bを介して出力され再
生に供される。先に述べたように、積分器24の積分係
数βを、送信側の差分器13の差分係数αと等しい値と
することにより、積分器24による積分処理が差分器1
3による差分処理に正しく対応し、正しい再生出力を得
ることが可能となる。
このようにした場合、一般の音楽信号やスピーチ等の信
号においては、Nl−PCMで伝送する時間が最も多く
なり、次に不完全DC−PCMで伝送する時間が多くな
って、DC−PCMで伝送されるのは極く短時間となる
。そして、信号伝送時にデータの欠落により訂正できな
いエラーが発生し補正を行なった場合でも、Nl−PC
M伝送時なら直流分のずれの間層は生じないし、不完全
DC−PCMで伝送されているときも直流分のずれはD
C−PCMの場合よりも少なくて済む。したがって、実
質的・に問題となる直流分のずれはほとんど生じない。
また、2信号入力時においても、Nl−PCM伝送時な
ら同等問題が生じることはなく、不完全DC−PCM伝
送でもDC−PCMよりも良好な条件で伝送が行なえる
。したがって、2信号伝送についても問題となることが
ほとんどない。
このように、上述の構成によれば、DPCM伝送時の問
題を大幅に改善できる。
なお、上述において、DC−PCM伝送時にも、充分に
低い周波数や直流に対しては、不完全DC−PCMとな
るようにして、非常に低い周波数や直流の信号の差分伝
送による累積誤差の問題を防止することもできる。
本発明の第2の実施例による送信装置の構成を第7図に
示す。この実施例では、差分係数αは、α−1、α−7
/8およびα−0の3段階を選択的に切換え、これらの
選択のための判別を差分出力より行なう。
第7図において、第1図と同様の部分には同符号を付し
て示しており、A/Dコンバータ12の出力が与えられ
る差分器31は、1サンプル分のデータ遅延用のレジス
タ31aと、このレジスタataの出力にそれぞれ差分
係数αとなる係数1.7/8および0を乗算するための
係数乗算器31bL、31b2および31b3と、これ
ら係数乗算器31b1.31b2および31b3の各出
力をA/Dコンバータ12の出力からそれぞれ減算する
加算器31C1,31C2および31c3とで構成され
る(実質的には、αが1の場合は、係数乗算器3tbi
は無いのと同じであり、αがOの場合は、係数乗算器3
1b3および加算器3103は機能していないが、ここ
では説明の便宜上これらを設けた構成としている)。こ
の差分器31の3つの加算器31cl、31c2および
31C3の出力は、これらを選択的に切換えるスイッチ
32を介してN1−PCMエンコーダ15に接続されて
いる。該差分器31の加算器31C1,31C2および
31C3の出力は、判別器33にも与えられる。この判
別器33から出力される切換え信号によりスイッチ32
の切換え選択が行なわれる。
これら判別器33およびスイッチ32の動作について説
明すると、差分器31の各加算器31c1.31c2.
31c3の出力を比較し、完全差分データ、すなわちα
が1の加算器31c1の出力が選択されているときに、
該完全差分データの有効ビット数が伝送ビット数に比し
て著しく少なくなったならば、不完全差分データ、すな
わちαが7/8の加算器31c2の出力を選択させる。
不完全差分データ、すなわちαが7/8の加算器31c
2の出力が選択されている状態で、該不完全差分データ
の有効ビット数が伝送ビット数に比して著しく少なくな
ったならば、リニアデータ、すなわち加算器31c3の
出力を選択させる。そして、リニアデータ、すなわち加
算器3Lc3の出力が選択されている状態で、不完全差
分データ、すなわちαが7/8の加算器31c2の出力
の有効ビット数が充分なビット数となったならば、不完
全差分データ、すなわち加算器31c2の出力を選択さ
せる。不完全差分データ、すなわちαが7/8の加算器
31C2の出力が選択されている状態で、完全差分デー
タ、すなわちαが1の加算器31clの出力の有効ビッ
ト数が充分なビット数となったならば、完全差分データ
、すなわち加算器31c1の出力を選択させる。
したがって、第8図(a)に示すように、完全差分デー
タの有効ビット数カ5伝送ビツト数にほぼ見合った値で
あるときには、リニアデータおよび不完全差分データが
伝送ビット数よりも多いビット数となり、このときは完
全差分データを選択し伝送に供する。第8図(b)に示
すように、不完全差分データの有効ビット数が伝送ビッ
ト数にほぼ見合った値であるときには、リニアデータが
伝送ビット数よりも多いビット数、完全差分データが伝
送ビット数よりも少ないビット数となり、このときは不
完全差分データを選択し伝送に供する。
第8図(c)に示すように、リニアデータの有効ビット
数が伝送ビット数にほぼ見合った値であるときには、完
全差分データおよび不完全差分データが伝送ビット数よ
りも少ないビット数となり、このときはリニアデータを
選択し伝送に供する。
判別器33からは、上述の判別結果を示す判別データも
出力され、この判別データはN l−PCMエンコーダ
15に与えられ、準瞬時圧伸のスケールデータに合成さ
れる。
このように準瞬時圧伸を行なっている場合、上記完全差
分データの有効ビット数が伝送ビット数よりも小さくな
るのは、スケールデータの示すスケール値が0、すなわ
ちデータ圧縮が行なわれない場合である。したがって、
この実施例では、スケール値が0のときに3つの伝送状
態が存在するので、これを区別するためにスケール値に
負の極性を設ける。例えば、本来の準瞬時圧伸における
スケール値が7〜0であれば、本実施例におけるスケー
ル値は7〜−2とすれば、上記3つの状態もスケール値
により区別できる。すなわち、この場合のスケール値に
は、判別データの判別情報も含むことになる。この場合
のスケールデータのビット数は、上記本来のスケール値
を示すために必要なビット数に対して1ビツト増やすだ
けで済む。
この実施例の場合の受信装置の例は特に図示しないが、
第2図の場合と異なる点は、判別器がスケールデータを
もとに動作することのみであり、他の点では第2図と全
く同様でよい。
なお、本発明は、上述し且つ図面に示した実施例にのみ
限定されることなくその要旨を変更しない範囲内で種々
変形して実施することができる。
例えば、リニアデータ、完全差分データおよび不完全差
分データの全てを準瞬時圧伸する代りに、これらの一部
のみを準瞬時圧伸するようにしたり、これら全てを圧伸
しないようにしたりしてもよい。
また、不完全差分における差分係数αの値を例えば3/
4  (−0,75) 、7/8  (−0,875)
 、15/16等と複数個用いて切換え選択するように
してもよく、判別データの点で不都合の生じない範囲で
ほぼ連続的に制御するようにしてもよい。
また、先に述べたように、完全差分データを用いずに、
不完全差分データとりニアデータのみを用いて実施する
こともできる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、アナログ原信号の逐次差分データの伝
送を利用して、しかも伝送エラーに起因する直流分のず
れ等の悪影響を実質的に防止し、その上、高周波成分と
低域成分とが同時に存在する場合にも良好な伝送特性を
得ることの可能なPCM伝送方式およびその実施に直接
使用するPCM送信装置ならびにPCM受信装置を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本発明の第1の実施例における送
信装置および受信装置の構成をそれぞれ示すブロック図
、第3図〜第5図は本発明の原理について説明するため
の図、第6図は上記第1の実施例を詳細に説明するため
の図、第7図は本発明の第2の実施例による送信装置の
構成を示すブロック図、第8図は同実施例の作用を説明
するための図、第9図は従来の方式による問題点を説明
するための図である。 12・・・A/D (アナログ−ディジタル)コンバー
タ、13.31・・・差分器、14.33・・・判別器
、15・・・N1−PCMエンコーダ、1B・・・アキ
ュムレータ、22・・・Nl−PCMデコーダ、23・
・・受信判別器、24・・・積分器、25・・・D/A
 (ディジタル−アナログ)コンバータ、32・・・ス
イッチ。 出願人代理人 弁理士 鈴江武彦 第3図 基溌イ土数べ1変え1=帛不秘基分デザ@4図 も、 fo    h  f2f3f4fs  fs  f7
faタイグぐン2しシン 9PJ9  図 V 型創逓¥

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)アナログ原信号または該アナログ原信号から得ら
    れる信号に基づいて上記アナログ原信号の逐次差分値に
    対応するディジタル差分データを算出するとともに、該
    アナログ原信号のレベルを実質的に判別し、該判別結果
    に応じて上記差分データの算出における差分係数を可変
    制御してディジタル伝送データを得て、該伝送データお
    よび実質的に上記判別結果に対応する判別情報を送信し
    、これら伝送データおよび判別情報を受信して、受信伝
    送データの積分処理を行なうとともに、受信判別情報に
    基づき送信側の上記差分係数に対応させて上記積分処理
    における積分係数を制御し、この積分結果をアナログ再
    生信号への変換に供することを特徴とするPCM伝送方
    式。
  2. (2)アナログ原信号または該アナログ原信号から得ら
    れた信号から上記アナログ原信号の逐次差分値に対応す
    るディジタル差分データを算出するとともに該算出にお
    ける差分係数を可変とした差分演算手段と、実質的に上
    記アナログ原信号または該アナログ原信号から得られた
    信号に基づいて上記アナログ原信号のレベルを判別し、
    該判別結果に応じて上記差分演算手段の差分係数を可変
    制御する判別制御手段と、上記差分演算手段の出力デー
    タと上記判別制御手段における判別結果とを実質的に伝
    送系に送出する送信手段とを具備したことを特徴とする
    PCM送信装置。
  3. (3)アナログ原信号のレベルに応じて可変制御された
    差分係数による逐次差分値に対応するディジタル差分デ
    ータからなる伝送データと、上記差分係数に実質的に対
    応する判別情報とを含む伝送信号を受信・復調し、上記
    アナログ原信号に対応する情報を得るためのPCM受信
    装置において、これら伝送データおよび判別情報を伝送
    系から受信する受信手段と、この手段で受信された受信
    伝送データの積分値を算出して再生系へ出力するととも
    に、該算出における積分係数を可変とした積分演算手段
    と、上記受信手段で受信された受信判別情報に基づき送
    信側の上記差分係数に対応させて上記積分演算手段の積
    分係数を可変制御する係数制御手段とを具備したことを
    特徴とするPCM受信装置。
JP14604285A 1985-07-03 1985-07-03 Pcm伝送方式およびその装置 Pending JPS627234A (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59223034A (ja) * 1983-06-01 1984-12-14 Sony Corp デイジタル信号伝送装置
JPS6031325A (ja) * 1983-07-29 1985-02-18 Nec Corp 予測停止adpcm符号化方式およびその回路

Patent Citations (2)

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JPS59223034A (ja) * 1983-06-01 1984-12-14 Sony Corp デイジタル信号伝送装置
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