JPS62708B2 - - Google Patents

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JPS62708B2
JPS62708B2 JP54032645A JP3264579A JPS62708B2 JP S62708 B2 JPS62708 B2 JP S62708B2 JP 54032645 A JP54032645 A JP 54032645A JP 3264579 A JP3264579 A JP 3264579A JP S62708 B2 JPS62708 B2 JP S62708B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
catheter
pva
degree
diameter
outer diameter
Prior art date
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Expired
Application number
JP54032645A
Other languages
English (en)
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JPS55125878A (en
Inventor
Hajime Handa
Yasuhiro Yonekawa
Sen Yamagata
Kazuo Taki
Yoshito Ikada
Hiroo Iwata
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
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Publication date
Application filed by Kuraray Co Ltd filed Critical Kuraray Co Ltd
Priority to JP3264579A priority Critical patent/JPS55125878A/ja
Priority to US06/080,037 priority patent/US4301803A/en
Priority to GB7934009A priority patent/GB2031734B/en
Publication of JPS55125878A publication Critical patent/JPS55125878A/ja
Publication of JPS62708B2 publication Critical patent/JPS62708B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は耐熱水性の優れたポリビニルアルコー
ル系(以下PVAと呼ぶ)のアセタール化物から
製作する微小径カテーテルに関する。
カテーテルとは液体を体内に注入、あるいは体
外に排出するための細長いチユーブ状医療器具で
あり、従来から診断および治療の両面において広
く使用されている。目的に応じて使いわけできる
ように種々の口径のカテーテルが市販されている
が、その大部分は、外径が約1mm以上である。と
ころが医学の急速な進歩に伴い、最近では、微小
な血管とかリンパ管の内部にまでカテーテルを導
入する必要がしばしば生じる。ただ、体内の奥深
くに位置する微小管にまでカテーテルを導入する
場合には、単に口径が小さいことだけではなく、
複雑に屈曲した血管部をスムーズに通過しなけれ
ばならないためにカテーテルがある程度の柔軟性
をもつていることが要求される。さらに、微小口
径カテーテルを通して可能な限り多量の液体を出
し入れすることが望まれる場合には、一定の口径
のもとでは、許される限りカテーテル壁が肉薄で
あるほうがよい。
現在、市販されているカテーテルには、これら
の条件をすべて満足させるものは、見当らない。
外径が0.6mm程度の微小径カテーテルは、確かに
市販されているが、その柔軟性が低く、強いて血
管の屈曲部にまでそれを押し進めると、血管の内
壁に損傷を与えてしまう。また柔軟性が十分に高
いカテーテルの場合は、肉厚なのでカテーテルの
内径は0.25mmときわめて小さい。すなわち材質が
柔軟性に富む、つまりヤング率が低いということ
は、伸びやすく、場合によつては引張り強度も低
いということにつながるため、必然的にカテーテ
ルも肉厚にならざるを得ない。
比較的口径の小さいカテーテルとして市販され
ているものは、結晶性高分子であるポリエチレ
ン、ナイロン、ポリテトラフルオロエチレンなど
から作られている。架橋ポリジメチルシロキサン
のようなエラストマーの場合、架橋度が低すぎる
と伸びやすく、高架橋度ではもろいという欠点が
ある。またポリ塩化ビニルのように可塑剤を必要
とする材料においては、可塑剤の溶出という問題
がある。またPVA系中空繊維もその結晶化度が
高い場合には37℃付近の水中においてカテーテル
として使用に耐える充分な強度をもつているが、
滅菌のための沸騰水には溶解するという欠点があ
り、また水中において柔軟になりすぎるという欠
点もある。
本発明者はこれらの欠点を改良したもので、ア
セタール化により耐熱水性を付与したPVA微小
径カテーテルである。本発明の微小径カテーテル
はアセタール化されたPVA中空繊維または細い
チユーブであるため、沸騰水中に溶解することは
ないし、さらに乾燥および湿潤強度もきわめて優
れている。さらに微小径、肉薄にしても水中にお
いて柔軟になりすぎることなく適度の柔軟性を有
するため血管を損傷させることなく、血管とくに
微小血管内をスムーズに通過させることができ
る。
本発明において、アセタール化PVAカテーテ
ルのアセタール化度は耐熱水性を付与するに充分
な程度を必要とし、たとえばホルムアルデヒドに
よるホルマール化の場合は20〜50モル%、好まし
くは30〜40モル%である。また、アセタール化
PVAカテーテルの外径は100〜800μ、好ましく
は300〜600μの微小径で、その肉厚は10〜200
μ、好ましくは40〜120μである。
アセタール化PVAカテーテルの製造は、まず
PVAから目的とする外径および内径をもつ中空
繊維またはチユーブを湿式あるいは乾式法などに
よつて作り、それを後アセタール化することによ
つて行なう。カテーテルの結晶化度および分子配
向度は、アセタール化を行なうまえに、熱処理条
件(温度、時間、雰囲気など)および延伸度を変
えることによつて調節することができる。
アセタール化に用いるアルデヒド類には、ホル
ムアルデヒド、アセトアルデヒド、プロピオンア
ルデヒド、ベンジルアルデヒドのようなモノアル
デヒドとかグリオキザール、グルタルアルデヒ
ド、テレフタルアルデヒドのようなジアルデヒド
を使用することができる。このうちホルムアルデ
ヒド、グルタルアルデヒドが好適である。アセタ
ール化反応条件は、アルデヒド類の反応性がその
分子構造によつて異なるので、一義的に規定する
ことはできない。ホルマール化の場合の反応条件
例を挙げると次の通りである。約15%のPVA水
溶液からボウ硝水溶液を凝固浴に用いて湿式法に
より、延伸を加えながら得られたPVA中空繊維
またはチユーブを200〜240℃にて数分間、乾熱処
理後、ボウ硝150〜250g/、硫酸150〜250g/
、ホルムアルデヒド40〜60g/、温度50〜70
℃の条件下にて40〜60分間ホルマール化を行な
う。このようにして得られたPVA中空繊維また
はチユーブのホルマール化度は30〜40モル%であ
る。この値は、用いるPVAの重合度にも依存す
るが、カテーテル用として望ましいPVAの重合
度は1000〜3000である。カテーテルの外径、肉厚
は、PVA中空繊維またはチユーブの押し出し成
型時に用いる口金のサイズおよびその成型時の延
伸倍率によつて適宜変えることができる。本発明
でいうPVAには、ビニルアルコール単位が70モ
ル%以上のビニルアルコールと他のモノマーとの
共重合体またはこれらの誘導体が含まれる。
このようにして得られたアセタール化PVAカ
テーテルの滅菌は、従来の沸騰水、スチーム、エ
チレンオキシド、ホルマリン、アルコール、放射
線などによつて行なうことができる。なお、スチ
ーム滅菌を行なう場合には、アセタール化PVA
としては、ジアルデヒドで架橋されたものが高度
の耐熱水性を有するので好ましい。
以上のとおり、本発明のカテーテルは、製作は
容易であり、製作費も安い。しかし、このカテー
テルの最も大きな特徴は、微小口径ながらその肉
厚を薄くできるうえに、水中において容易には折
れ曲がつてしまわない適度の柔軟性ももち、しか
も滅菌のための沸騰水に充分耐えることである。
そのために、たとえば今まで不可能であつた経皮
的頭蓋内微小動脈へのカテーテリゼーシヨンが可
能になり、また二重カテーテルの内側用または外
側用カテーテルとして用いると、従来よりも二重
カテーテルの外側カテーテルの外径が減少するた
め、用途はさらに広範囲なものとなる。さらに、
この肉厚が小さいことのために、アセタール化
PVAカテーテルの先端にバルーンをつけたもの
を超選択的血管撮影に用いた場合、造影剤量が大
きくなり、位置確認が容易となる。液体の注入あ
るいは排出に用いる場合も、もちろん、液量は多
くなる。このように種々の特徴をもつカテーテル
が開発されたことは画期的であり、診断治療の両
面に大きな進歩をもたらすと考えられる。次に実
施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発
明はこれらの実施例によつて何ら限定されるもの
ではない。
実施例 1 乾燥時における外径400μ、肉厚50μのPVA中
空繊維(25℃水中におけるヤング率2.5Kg)をボ
ウ硝150g/、硫酸150g/、ホルムアルデヒ
ド50g/の混合液に浸漬し、60℃にて6時間ホ
ルマール化を行ない、ホルマール化度25モル%の
PVA中空繊維を得た。ホルマール化PVA中空繊
維を反応液から取り出して十分に水洗後、沸騰水
に2時間浸漬したが、沸騰水処理による変化は全
く認められなかつた。このホルマール化カテーテ
ルの乾燥時における外径は400μ、肉厚50μであ
り、25℃水中におけるヤング率は3.0Kgであつ
た。
実施例 2 脳動静脈奇形をもつ患者の右大腿動脈より、外
径2.1mm、内径1.6mmのポリエチレンカテーテルを
挿入し、これをX線透視下で、左椎骨動脈に誘導
した。このカテーテルを通し、実施例1で作製し
た、ホルマン化PVAカテーテルの先端にバルン
を固着したカテーテルを椎骨動脈に挿入した。次
にバルンを膨張させて血流にのせ、カテーテルを
末梢に送つた。このときバルンは椎骨動脈、脳底
動脈を通つた後、左後大脳動脈に誘導された。こ
のバルン先端にはピンホールがあらかじめ設けて
あり、これを通して血管造影剤2ccを注入し、X
線連続撮影を行なつた。これによりきわめて良好
な、超選択的後大脳動脈造影を得た。合併症は認
めなかつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 耐熱水性を有するアセタール化ポリビニルア
    ルコール系微小径カテーテル。 2 外径100〜800μ、肉厚10〜200μである特許
    請求の範囲第1項記載の微小径カテーテル。 3 微小血管用カテーテルである特許請求の範囲
    第1項または第2項記載の微小径カテーテル。 4 カテーテルの先端にバルーンを有する特許請
    求の範囲第1項、第2項または第3項記載の微小
    径カテーテル。
JP3264579A 1978-10-06 1979-03-19 Minute diameter catheter Granted JPS55125878A (en)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3264579A JPS55125878A (en) 1979-03-19 1979-03-19 Minute diameter catheter
US06/080,037 US4301803A (en) 1978-10-06 1979-09-28 Balloon catheter
GB7934009A GB2031734B (en) 1978-10-06 1979-10-01 Balloon catheter

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3264579A JPS55125878A (en) 1979-03-19 1979-03-19 Minute diameter catheter

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS55125878A JPS55125878A (en) 1980-09-29
JPS62708B2 true JPS62708B2 (ja) 1987-01-09

Family

ID=12364580

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3264579A Granted JPS55125878A (en) 1978-10-06 1979-03-19 Minute diameter catheter

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS55125878A (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53122287A (en) * 1977-03-31 1978-10-25 Junkosha Co Ltd Catheter tube

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53122287A (en) * 1977-03-31 1978-10-25 Junkosha Co Ltd Catheter tube

Also Published As

Publication number Publication date
JPS55125878A (en) 1980-09-29

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