JPH08509900A - 潤滑性カテーテルの製造方法 - Google Patents

潤滑性カテーテルの製造方法

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JPH08509900A JP7528485A JP52848595A JPH08509900A JP H08509900 A JPH08509900 A JP H08509900A JP 7528485 A JP7528485 A JP 7528485A JP 52848595 A JP52848595 A JP 52848595A JP H08509900 A JPH08509900 A JP H08509900A
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シー. エダー,ヨセフ
エイチ. ツイフォード,ロバート
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ターゲット セラピュウティクス,インコーポレイテッド
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、外科用器具、特にカテーテルの分野一般に関する。詳細には、本発明は、硬化可能な潤滑性ポリマーで内部をコーティングされた外科用器具およびその製造方法に関する。本発明は、心血管および血管内の手技において、人体または動物体内で、標的部位に、診断用、治療用、または血管閉塞用の薬剤を送達するために種々使用され得るカテーテルおよびその体内の特定部位に他のカテーテルを誘導するために用いられるカテーテルに関する。カテーテルの内部は、その内部が極めて滑りやすくなるように上記の手法を用いてコーティングされる。このコーティングは非常に耐久性がある。本発明はまた、架橋可能なポリマー、好ましくは親水性あるいは潤滑性の架橋可能なポリマーでカテーテルの内部をコーティングする特定の方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 潤滑性カテーテルの製造方法 発明の分野 本発明は、外科用器具、特にカテーテルの分野一般に関する。詳細には、本発 明は、架橋可能な潤滑性ポリマーで内部をコーティングされた外科用器具および その製造方法に関する。本発明は、心血管および血管内の手技において、人体ま たは動物体内の標的部位に、診断用、治療用、または血管閉塞用の薬剤を送達す るために種々使用され得るカテーテルおよびその体内の特定部位に他のカテーテ ルを誘導するために用いられるカテーテルに関する。カテーテルの内部は、その 内部が極めて滑りやすくなるように上記の手法を用いてコーティングされる。こ のコーティングは非常に耐久性がある。本発明はまた、架橋可能なポリマー、好 ましくは親水性あるいは潤滑性の架橋可能なポリマーでカテーテルの内部をコー ティングする特定の方法に関する。発明の背景 循環系などの系を通って到達可能な内部標的部位に、診断用または治療用の薬 剤および用具を送達するのに用いるカテーテルは、ますます広く使用されつつあ る。到達が困難な標的部位に達するために、体内の血管内にカテーテルを配置す るための一般的な方法は数多く存在する。ある技術によれば、トルク伝達可能な ガイドワイヤを血管系内に導入し、そしてガイドワイヤが体内の経路を通って前 進するのをモニターするための放射線撮影を用いて、ガイドワイヤのたわんだガ イド先端部が、(経路が選択されたときに)選択されたルートを進んで行き得る ようにガイドワイヤを回転させ、そして標的部位に向かって前進させる。ガイド ワイヤが前進する間、カテーテルの遠位端がガイドワイヤの遠位端に接近するま で、カテーテルは、所定の間隔をおいてガイドワイヤに沿って滑り込んで行く。 この手順は、カテーテルの遠位端が標的部位に配置されるまで繰り返される。こ の技術の一例が、米国特許第4,884,579号に記載されている。これは、血管系の 複雑な領域内の標的部位に接近する方法として、広く受容され尊重されている方 法である。しかし、ガイドワイヤおよびカテーテルを血管系内で回転させ進ませ る必要があるため、やや時間がかかるという欠点がある。 標的部位までカテーテルを進めるための第二の技術は、所望の標的部位にカテ ーテルの遠位端を配置する際の動力として血流を使用することである。このよう な方法では、しばしば、膨張可能であるが予めしぼませたバルーンを遠位端に有 する、可撓性に富んだカテーテルを使用する。使用に際し、バルーンは、部分的 に膨らまされ、そして血流によって標的部位内に運ばれる。配置される間、バル ーンから漏れ出る流体を補充するために、バルーンは連続的に膨らまされる。こ の技術にも、カテーテルの少なくとも遠位部分が非常に弱い(floppy)ので、押 されるとゆがんでしまうという事実などの欠点がある。その代わりに、カテーテ ルを標的部位まで推進するために、バルーンを膨らませるための注入流体を使用 してカテーテルを進めなければならない。バルーンを膨らませすぎたことによっ て血管が破裂するさらなる危険性も存在する。 上記の問題点のいくつかを解決するために、別の方法では、極めて可撓性のあ る遠位部分を有するが、遠位カテーテル先端部上でバルーンを使用しない、可撓 性カテーテルを用いる。この遠位部分は、標的部位へ流れて行く血液を原動力と して利用して、標的部位まで導かれ得る。これらの流動方向性カテーテルは、体 内の遠隔部分に非常に素早く到達し得るため、非常に迅速に使用し得るという利 点を有する。それらのカテーテルは、カテーテル遠位先端部が血流が最も速い場 所にしか進めないという明らかな限界を有する。さらに、カテーテルは、しばし ば、選択された部位まで運ばれる「荷重(load)」の大きさによって制限される 。上記の別の方法では、より大きな塞栓コイルまたは大直径の粒子を選択された 部位に送達する場合、バルーンのない流動方向性カテーテルを使用するのは、決 して望ましい選択ではない。 流動方向性カテーテルと比較すると、可変的な堅さを有する(しかし、非常に 強度があり、大きい管腔を通して塞栓コイルおよび大直径の粒子を送達し得る) オーバー-ザ-ワイヤ (over-the-wire)カテーテルは、到達に要する時間では、比較的かなり遅い。 ガイドカテーテルまたは血管経路の内部との摩擦は、操作時間をかなり遅らせて いる。カテーテルをガイドワイヤを越えて押し出すために要する時間は、単にガ イドワイヤとの接触ゆえにしばしば長くなる。オーバー-ザ-ワイヤカテーテルは 、流動方向性カテーテルでは到達し得ない血管系内の部分に導かれ得るという利 点を有している。内部あるいは外部の潤滑性を改善し、これにより体内の遠隔部 位への到達時間を改善するために、オーバー-ザ-ワイヤカテーテルの抵抗を低減 することが、本発明のさらに別の局面を構成する。 本発明は、一般的に、体内の開管腔の血管系などの系の潜在的に遠隔の部分に 、診断用、治療用、または血管閉塞用の薬剤または用具を送達するのに適した、 可撓性の異なる部分を代表的に有するカテーテルである。潤滑性ポリマーからな る薄いコーティングは、少なくともカテーテル内部に塗布され、そして必要に応 じてカテーテルの外側に塗布される。好ましいコーティングは非常に滑りやすく 、そして非常に耐久性がある。 本発明はまた、潤滑性の親水性ポリマーを用いてカテーテルの内部をコーティ ングする方法、および、そのようなポリマーの薄い層をポリマー性基材上に形成 する方法を包含する。 本発明はまた、カテーテルを標的部位に配置する方法、および、診断用、治療 用、または血管閉塞用の薬剤または用具 を標的部位に送達するか、あるいは他のカテーテルを標的部位付近の領域に送達 する方法を包含する。発明の要旨 本発明の1つの変形例は、曲がりくねった小血管の経路内に配置するために使 用され得る、コーティングされた内径を有するカテーテル、および、薬剤または 用具を標的部位に送達する方法である。コーティングは、非常に滑りやすく、そ して非常に耐久性がある。カテーテルは、標的部位までの血流によるか、または ガイドワイヤの使用によるかのいずれかにより、標的部位に導かれ得る。カテー テルは、近位端および遠位端と、これら端部の間に伸び、診断用、治療用、また は血管閉塞用の薬剤または用具が送達される管腔とを有する細長い管状体を有す る。管腔は、適切である場合は、ガイドワイヤの通路に使用され得る。 本発明のこの変形例に対して、細長い管状体は、(a)比較的堅くて、おそら くテーパー状に形成された近位セグメント、(b)比較的可撓性のある遠位セグ メント、および(c)近位セグメントおよび遠位セグメントの間にあり、遠位セ グメントよりも可撓性は少ないが、近位セグメントよりも可撓性がある1つまた はそれ以上の移行セクションまたは中間セクションから形成される。カテーテル の少なくとも遠位セグメントの内部、および、望ましくは移行セグメントの内部 は、潤滑性のポリマー性材料で処理される。カテーテルの近位セ クションも同様に処理され得る。所望であれば、カテーテルの外部全体あるいは その一部分は潤滑性ポリマーでコーティングされ得る。 本発明の別の変形例は、流動方向性カテーテルである。この変形例において、 細長い管状体は、代表的には、比較的堅くテーパー状に形成された近位セグメン ト、比較的可撓性があり強度のある遠位セグメント、および近位セグメントおよ び遠位セグメントの間にあり、遠位セグメントよりも可撓性は少ないが、近位セ グメントよりも可撓性がある移行セクション、から形成される。遠位セグメント は、しばしば、少なくとも約195psiの破裂圧を有し、そして材料の10セン チメートルを水平から10°屈曲させた場合に約1×10-4ポンド以下の力を示 す材料から形成される。 本発明のさらなる変形例は、本明細書中で記載されるように、内部がコーティ ングされたガイドカテーテルである。これらのカテーテルは、代表的には、上記 のガイドワイヤ方向性カテーテル、流動方向性カテーテル、およびバルーンカテ ーテルなどの血管接近カテーテルと共に用いられる。ガイドカテーテルは、それ らの他のカテーテルがガイドカテーテルの管腔を通過し得るために適した大きさ の内径を有している。そのようなガイドカテーテルは、かなり堅い近位セクショ ンを有し得、遠位セクション付近に配置されたより短い直線セクションをしばし ば有し、かつ遠位領域および遠位端に配置された極めて柔軟なセクションをしば しば有している。これ らのカテーテルは、最も有効となる位置に流動方向性カテーテルあるいはガイド ワイヤ方向性カテーテルを体内に迅速に配置するために用いられるか、あるいは 上記の別の方法では、これらのカテーテルは、マイクロカテーテルあるいは流動 方向性カテーテルの台(platform)として作用する。 カテーテル本体の内部は、希釈したポリマーまたはオリゴマー溶液からのポリ マーを塗布し、望ましくは、続いてそれと同時に溶液を除去し、塗布された前駆 体を硬化させる工程を包含する方法によって、親水性ポリマー材料でコーティン グされる。カテーテル内部の硬化は、カテーテル管腔内に配置された水晶あるい はガラスファイバーディプ-レグ(dip-leg)を用いることによって行われる。デ ィプ-レグファイバーは、そこに見い出されるポリマー性材料を硬化するために 、カテーテルの内部、およびいくつかの例においてはカテーテルの外部に紫外線 を照射する。ポリマー性材料の多層コーティングも有用であり得る。簡単な図面の説明 図1は、本発明の好適な実施態様によって構築された注入カテーテルを示す図 である。 図2は、本発明の流動方向性注入カテーテルの一実施態様による遠位端を示す 図であり、ここで、遠位端は「S」字形状に形成されている。 図3は、流動方向性注入カテーテル、スタイレット、およ びガイドカテーテルのアセンブリの図である。 図4は、ガイドワイヤと共に使用するようにされた、本発明による代表的なカ テーテルアセンブリの側面図である。 図5Aは、本発明によって製造されたガイドカテーテルの側面図である。 図5Bおよび図5Cは、図5Aのガイドカテーテルの先端部の側面図および断 面図である。発明の説明 本発明は、潤滑性ポリマーでコーティングされた内径を有するカテーテルであ り、そのコーティングは照射を用いてインサイチュ(in-situ)で架橋され、カ テーテルの内部と共有結合される。 必要に応じてガイドワイヤを含む本発明のカテーテルの1つの変形例は、様々 な可撓性を有する個々のセクションを有している。本発明の1つの好ましい変形 例においては、カテーテルは比較的堅い近位セクションおよびそれよりは堅くな い中間セクションを有している。流動方向性カテーテルとして用いられることを 意図された器具については、遠位端セクションは非常に可撓性である。ガイドワ イヤと共に用いられることを意図された器具については、遠位端セクションは所 定の経路を実質的に妨げずにガイドワイヤの経路をたどればよいだけなので、そ れほど可撓性である必要はない。カテーテルの種々のセクションはまた、可変の 可撓性を有し得るか、 またはカテーテルの全長は、可変の可撓性を有し得る。 カテーテルの内部の少なくともいくつかの部分は、ポリマー性材料でコーティ ングされて、その潤滑性を増大させ、かつガイドワイヤが、あるいは機械の治療 器具または血管閉塞用具がカテーテルの管腔内を通過するときに生じる摩擦を最 小限にする。カテーテルの中間外部セクションあるいは移行セクションはまた、 ポリマー性材料でコーティングされ得る。近位セクションの外部はまた、コーテ ィングされ得るが、最も望ましくは、よりよく制御を行うために小さい近位端部 分はコーティングされないままである。 本発明の別の変形例は、流動方向性カテーテルである。この変形例において、 細長い管状体は、代表的には、比較的堅くテーパー状に形成された近位セグメン ト、比較的可撓性を有し強度のある遠位セグメント、および近位セグメントおよ び遠位セグメントの間にあり、遠位セグメントよりも可撓性は少ないが、近位セ グメントよりも可撓性がある移行セクション、から形成される。遠位セグメント は、少なくとも約195psiの破裂圧をしばしば有し、そして材料の10センチ メートルを水平から10°屈曲させた場合に約1×10-4ポンド以下の力を示す 材料から形成される。 本発明のさらなる変形例は、本明細書で記載されるように、内部がコーティン グされたガイドカテーテルである。これらのカテーテルは、代表的には、上記の ガイドワイヤ方向性カテーテルおよび流動方向性カテーテルなどの血管接近カテ ー テルと共に用いられる。ガイドカテーテルは、それらの他のカテーテルがガイド カテーテルの管腔を通過し得るために適した大きさの内径を有している。このよ うなガイドカテーテルは、かなり堅い近位セクションを有し得、遠位セクション 付近に配置されたより短い直線セクションをしばしば有し、かつ遠位領域および 遠位端に配置された極めて柔軟なセクションをしばしば有している。これらのカ テーテルは、最も有効となる位置に流動方向性カテーテルあるいはガイドワイヤ 方向性カテーテルを体内に迅速に配置するために用いられる。コーティング 本発明のカテーテルアセンブリにおけるコーティングとして特に適切なものは 、以下から選択されたモノマーのポリマーまたはオリゴマーである:エチレンオ キシドおよび6つまでの炭素原子を含むより高度のその同族体;2−ビニルピリ ジン;N−ビニルピロリドン;モノメトキシトリエチレングリコールモノ(メタ )アクリレート、モノメトキシテトラエチレングリコールモノ(メタ)アクリレ ート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレートを包含するモノアルコ キシポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレートなどのポリエチレングリ コールアクリレート;2−ヒドロキシエチルメタクリレート、グリセリルメタク リレートなどの親水性アクリレート;アクリル酸およびその塩;アクリルアミド およびアクリロニトリル;アクリルアミドメチルプロパンス ルホン酸およびその塩から選択されるモノマーのポリマーまたはオリゴマー、セ ルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース 、シアノエチルセルロース、セルロースアセテートなどのセルロース誘導体、ア ミロース、ペクチン、アミロペクチン、アルギン酸を包含するポリサッカライド 、および架橋ヘパリン;無水マレイン酸;アルデヒドなどを包含するポリマーま たはオリゴマーである。これらのモノマーは、ホモポリマー、あるいはブロック コポリマーまたはランダムコポリマー中に形成され得る。あるいは、これらのモ ノマーのオリゴマーをカテーテルのコーティングに用いてさらに重合させてもよ い。好ましいモノマーとしては、エチレンオキシド;2−ビニルピリジン;N− ビニルピロリドンおよびアクリル酸ならびにその塩;アクリルアミドおよびアク リロニトリルが挙げられ、各々はホモポリマー、あるいはランダムコポリマーま たはブロックコポリマー中に(実質的に架橋で、または架橋なしで)重合化され る。 さらに、得られたコポリマーの親水性が実質的に損なわれない限り、疎水性モ ノマーは、得られたコポリマーの約30重量%までの量でポリマー性コーティン グ材料中に含まれ得る。適切なモノマーとしては、エチレン、プロピレン、スチ レン、スチレン誘導体、アルキルメタクリレート、ビニルクロライド、ビニリデ ンクロライド、メタクリロニトリル、およびビニルアセテートが挙げられる。代 表的なポリマー性のカテーテル基材へ結合しやすい傾向のために、エチレン、プ ロピレン、スチレン、およびスチレン誘導体が好ましい。 下記の手順を用いて適用されるポリマーまたはオリゴマーは、光学活性基また は放射線活性基によって活性化または官能化されて、ポリマーまたはオリゴマー と、基礎となるポリマー性表面とを反応させる。適切な活性化基としては、ベン ゾフェノン、チオキサントンなど、アセトフェノンおよび以下の式によって特定 されるその誘導体が挙げられる: ここで、R1はHであり、R2はOHであり、R3はPhであり; または R1はHであり、R2は−OCH3、−OC23を含むアルコキシ基であり、R3は Phであり;または R1=R2=アルコキシ基であり、R3はPhであり;または R1=R2=アルコキシ基であり、R3はHであり;または R1=R2=Clであり、R3はHまたはClである。 他の公知の活性化剤も適切である。 次に、ポリマーコーティングは、選択された活性化剤に基づいて選択される公 知かつ適切な技術を用いて、好ましくは紫外線により、しかし熱または電離放射 線によっても、基材に結合され得る。ここで挙げたポリマーまたはオリゴマーと の架橋あるいは硬化は、過酸化アセチル、過酸化クミル、過酸化プロピオニル、 過酸化ベンゾイルなどの過酸化物または アゾ化合物を用いることによって成し遂げられ得る。ジビニルベンゼン、エチレ ングリコールジメタクリレート、トリメチロールプロパン、ペンタエリトリトー ルジ−(あるいはトリ−またはテトラ−)メタクリレート、ジエチレングリコー ル、もしくはポリエチレングリコールジメタクリレートなどの多官能性モノマー 、ならびに上記のポリマーおよびオリゴマーを結合し得る類似の多官能性モノマ ーもまた、本発明に適切である。 ポリマーコーティングは、任意の種々の方法、例えば、モノマーのポリマーま たはモノマーのオリゴマーの溶液もしくは懸濁液をカテーテル上にスプレーする ことにより、または(所望ならば、開口端を密閉した後に)カテーテルをその溶 液または懸濁液に浸漬することにより、カテーテル本体の外部または他のポリマ ー基材に適用され得る。開始剤は、溶液中に含有させるか、個々の工程において 添加され得る。ポリマーまたはオリゴマーをポリマー性本体の外部に適用して架 橋させた後、カテーテルは、連続して、または同時に乾燥して溶剤を除去し得る 。 内径コーティングの手順 ポリマー性コーティングは、前駆体の流体をカテーテル内部を通して押し出す 圧力を用いることによって、カテーテル内部に塗布され得る。カテーテル内部に 極めて滑らかで平坦な層を形成することが困難なため、カテーテル内部に用いら れるポリマー性前駆体溶液はUVあるいは電離放射線によって硬化されることが 好ましい。これは、ポリマー性前駆体溶液が架橋されたときに物理的に安定であ るべきであるからである。いくつかの例においては、このことは、カテーテル内 部をコーティングする層から溶剤が実質的に除去されたことを意味する。他の例 においては、流体コーティングは、内部に存在し得るが、光学活性基が十分な濃 度を有することによって内部カテーテル管腔に前駆体を結合させるように、代表 的には、大部分の溶剤を除去しなければならなかった。薄い溶液を重合化するこ とは極めて困難である。後者の場合においては、ファイバーディプ-レグが光学 活性基を活性化あるいは硬化させ、かつコーティングを硬化させるために用いら れる場合、得られるコーティングは、完全に均一ではないが、それにもかかわら ずカテーテル内部全体の滑りやすさを高めるために適している。流体コーティン グ、すなわち、架橋工程の間液体のままである(しかし、濃縮されている)コー ティングが用いられた場合、放射線源はコーティングを妨げないので、電離放射 線は前駆体溶液を重合化するために用いられ得る。 ポリマーの非常に薄い層のみがカテーテルの内部あるいは外部のいずれかに塗 布されるべきなので、溶液または懸濁液は、非常に希釈されているべきである。 溶剤に対して0.25%と5.0%(wt)との間、好ましくは0.5から2.0% (wt)の量のオリゴマーまたはポリマーが、薄くて完全な 被覆を有するポリマーを得るのに優れていることが見い出された。好ましいポリ マーおよび手法を用いる場合に、この手法に対して好ましい溶剤は、水、低分子 量アルコール(特に、メタノール、プロパノール、イソプロパノール、エタノー ル、およびそれらの混合物)、およびエーテルである。他の水混和性溶剤、例え ば、テトラヒドロフラン、メチレンジクロライド、メチルエチルケトン、ジメチ ルアセテート、エチルアセテート、ジメチルアセトアミドなどが、ここに挙げた ポリマーに適切であり、そしてポリマーの特徴に応じて選択されなければならな い。また、ポリマーおよびオリゴマーが親水性を有するが、これらの材料の末端 基が反応性を有するために、これらの溶剤は極性であるべきである。酸素、水酸 基などにより引き起こされる公知のクエンチング効果が、ポリマーおよび溶剤系 を選ぶ際に、このプロセスを実施する使用者によって認識されなければならない 。 下記のカテーテル本体のコーティングとして特に好ましいのは、ポリエチレン オキシド、ポリ2−ビニルピリジン、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸、 ポリアクリルアミド、およびポリアクリロニトリルのうち少なくとも1つのホモ オリゴマーの物理的混合物である。外部コーティング ポリマー性コーティングをカテーテルの外部に塗布するとき、カテーテル本体 あるいは基材は、スプレーあるいは浸漬 され、乾燥され、そして照射されて、上記のモノマーあるいはオリゴマーの重合 、硬化および結合されたポリマー性外皮を生成することが好ましい。外部の潤滑 性親水性コーティングは、好ましくは、一般的に連続的な溶剤除去および架橋操 作を用いて生成される。コーティングは、溶液が「シート状」になり得るような 速度で、例えば、「伝線(runs)」がなく、肉眼で見て滑らかな層が形成される ような速度で適用される。下記の大抵のポリマー性基材に用いられる浸漬操作に おいて、最適なコーティング速度は、0.25インチ/秒と2.0インチ/秒との 間、好ましくは0.5インチ/秒と1.0インチ/秒との間の線形性除去速度であ ることが見い出される。 溶剤の蒸発操作は、25℃と、基礎となる基材のガラス転移温度(Tg)との 間の温度で表面を維持するのに適切な加熱チャンバを用いて行われ得る。好まし い温度は、50℃から125℃である。上記の好ましい溶剤系に対して最も好ま しいのは、75℃から110℃の範囲である。 ポリマー前駆体を基材のポリマー性器具上に架橋させるために、紫外線源が用 いられ得る。50〜1200mW/cm2、好ましくは50〜300mW/cm2 、最も好ましくは150〜250mW/cm2の照射密度を有する、90〜37 5nm(好ましくは300〜350nm)の紫外線源を有する照射チャンバ中を 3秒から7秒間移動させることが望ましい。3から9インチの長さを有するチャ ンバにおいて、0.25から2.0インチ/秒(0.5から1.0インチ/秒)の速 度でカ テーテルをチャンバ中に通過させるのが適切である。電離放射線を用いる場合は 、1から100kRad/cm2(好ましくは20から50kRad/cm2)の 照射密度が、ポリマー性基材上の溶液または懸濁液に適用され得る。 要するに、このプロセスは、実質的に均一なコーティングを生成し、乾燥し、 次いで紫外線を用いてコーティングを硬化する実質的な工程を包含し、それによ って基材に共有結合するコーティングを生成することが好ましい。 得られたコーティングの優れた耐久性は、浸漬/溶剤除去/照射の工程を5回 まで繰り返すことによって生じる。この工程を2回から4回繰り返すのが好まし い。内部コーティング ポリマー前駆体をカテーテルの外部に塗布した場合におけるように、ポリマー 前駆体の溶液または懸濁液は、非常に希釈されているべきである。溶剤中のオリ ゴマーあるいはポリマーの量は、カテーテルの内部表面を確実に覆うために、0 .10%と5.0%(wt)との間、好ましくは0.10%から2.5%(wt)で あることが望ましい。少量の流体添加物もまた望ましい。多くのカテーテルの内 径は、おそらく0.008インチ程度に小さいことに留意しなければならない。 この操作に適した溶剤は、外部コーティングについて列挙した溶剤と同じであ るが、前駆体溶液全体の粘度を低減するために低分子量の溶剤が好ましい。 同様に、外部カテーテルとして用いるために列挙されたポリマー前駆体はまた 、内部コーティングにも適している。 上述のように、コーティングは加圧源を用いて塗布されて、カテーテルに前駆 体溶液を通過させることが好ましい。一旦カテーテルは充填される。次いで、溶 液は圧搾されて内部をコーティングするが、プラグなどを形成しない。 加熱された(例えば、250°〜350°Fの)空気は、おそらく直接加熱さ れることによってカテーテルの領域に導入されて、溶剤を除去し、薄いコーティ ングを残しておく。均一なコーティングが必要である場合には、照射工程の前に その均一なコーティングを形成するために、この工程は、適切な速度で実施され なければならない。 次に、UV源に結合され、融解されたシリカ(ガラスあるいは水晶)ファイバ ーディプ-レグは、ポリマーを架橋するために適した速度でカテーテル管腔を通 過させられる。ディプ-レグファイバーは、短アーク水銀ランプあるいはレーザ ーなどのUV源と結合され得る。ディプ-レグは、UVの大部分が先端部を通過 して、カテーテル管腔の内部に照射されるように構成されている。反射性ファイ バーは、この操作に優れている。 ディプ-レグファイバーは、断面ID面積に比例した速度で移動される。例え ば、0.047インチのIDを有するカテーテルおよび融解された水晶ファイバ ーと連結された1000ワットの短アーク水銀ランプに対して、移動速度は約1 7イ ンチ/分である。 コーティング、乾燥、および架橋の工程は、2回またはそれ以上繰り返され得 る。 本発明のカテーテルの変形例 図1は、本発明の1つの実施態様により構築される注入カテーテル(100) を示す。カテーテル(100)は、近位端(104)および遠位端(106)を 備えた細長い管状本体(102)と、それらの端部間を伸びている中空内部管腔 (108)とを有している。細長い管状本体(102)は、3つのセグメントを 有している。それらは、比較的可撓性があり、かつ強度のある遠位セグメント( 120)、比較的堅いテーパー状の近位セグメント(122)、および近位セグ メントおよび遠位セグメントの間にあり、遠位セグメント(120)よりも可撓 性は少ないが、近位セグメント(122)よりも可撓性のある移行セクションま たは移行セグメント(124)である。 細長い管状本体(102)は、強度のある遠位セグメント(120)を有する 。その遠位セグメント(120)は、カテーテルが曲がりくねった血管経路を容 易に進み得るように、「比較的可撓性のある」のが望ましい。「比較的可撓性の ある」とは、10cmで約1×10-4ポンドの力が、水平から10°の材料の屈 曲に相当するか、または材料を水平から約80°屈曲させるためのわずか約5× 10-4ポンドの力に相 当することを意味する。「比較的強度がある」とは、材料が、195psiよりも 大きな破裂圧を有し、より好ましくは、破裂圧が約195psiと220psiとの間 であることを意味する。 可撓性のある遠位セグメント(120)は、診断用、治療用、または血管閉塞 用の薬剤を標的部位に注入することを可能にする開口端を有する。カテーテルが 流動方向性注入カテーテルである場合、可撓性のある遠位セグメント(120) は、好ましくは、低密度ポリエチレン;ポリウレタン;ポリアミド、ポリビニル クロライド、またはシリコーンのブロックコポリマー;あるいは上記からなるブ レンドなどの、弾力性があり、生体適合性であるポリマーから製造される。 可撓性のある遠位セグメント(120)は、1つまたはそれ以上の放射線不透 過性バンド(130)を有し得るか、または、血管内のカテーテルの遠位領域の 位置が、放射線撮影により肉眼で見え得るように、硫酸バリウム、三酸化ビスマ ス、炭酸ビスマス、タングステン、タンタルなどの放射線不透過性材料で処理( dope)され得る。遠位セグメント(120)は、代表的には、管状部材の全長の 約5%と25%との間を形成し、そして約5cmと40cmの間の長さ、好まし くは、約10cmと20cmとの間の長さである。遠位セグメント(120)の 内径は、約0.25mmと0.50mmとの間であり得、より好ましくは、約0. 25mmと0.35mmとの間であり得る。遠位セグメントの外径は、約0.50 mmと0.80mmとの間であり得、より好ましくは、約0.6 0mmと0.70mmとの間であり得る。遠位セグメント120の壁厚は、約0. 1mmと0.3mmとの間である。 細長い管状体(102)の近位セグメント(122)は、流動方向性注入カテ ーテルとして用いられる場合、容易に押されて、それによってガイドワイヤを支 持する必要がなくなるように比較的堅い。近位セグメント(122)は、例えば 、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロンなどのポリアミド、ポリウレ タン、ポリイミド、ポリビニルクロライド、ポリスルホン、ポリフルオロカーボ ン、ポリエチレンテレフタレート、それらの混合物、コポリマー;あるいは、ポ リエステルエラストマーまたは編組みシャフト(金属性メッシュの内部コアを有 するポリマー外部コア)などの比較的堅くて、かつ生体適合性である、ポリマー 性材料または金属性材料から製造され得る。近位セグメント(122)は、近位 端取付具(150)および遠位セクション(132)に結合するためのテーパー 状の近位セクション(134)を有し得る。近位セグメント(122)の近位セ クション(134)は、管状部材(102)の全長の約60%と80%との間を 形成し得、そして代表的には、約90cmと130cmとの間の長さであり、好 ましくは、約100cmと120cmとの間の長さである。近位セクション(1 34)の最大内径は、管状部材(102)の近位端(104)で測定され、しば しば、約0.40mmと0.60mmとの間であり、より好ましくは、約0.45 mmと0.55mmとの間である。管状部材(10 2)の近位端(104)での近位セクション(134)の外径は、約0.8mm と1.2mmとの間である。近位セグメント(122)の近位セクション(13 4)の壁厚は、約0.1mmと0.4mmとの間であり、より好ましくは、約0. 2mmと0.3mmとの間である。 近位セグメント(122)の遠位セクション(132)は、管状体(102) の全長の10%と20%との間を形成し、そして約20cmと40cmとの間の 長さであり、好ましくは、約20cmと30cmとの間である。近位セグメント (122)の遠位セクション(132)の内径は、約0.20mmと0.50mm との間であり得、より好ましくは、約0.25mmと0.35mmとの間であり得 る。近位セグメント(122)の遠位セクション(132)の外径は、約0.6 0mmと0.90mmとの間であり、より好ましくは、約0.60mmと0.70 mmとの間である。近位セグメント(122)の遠位セクション(134)の壁 厚は、代表的には、約0.1mmと0.3mmとの間である。 細長い管状体(102)の移行セクション(124)は、近位セグメント(1 22)より堅くないが、遠位セグメント(120)よりも堅い。生体適合性の適 切な材料は、可撓性のある遠位セグメント(120)よりも大きなデュロメータ 示度(durometer reading)を有し(すなわち、より堅い)、ポリウレタン;ポ リアミド、ポリビニルクロライド、またはシリコーンのブロックコポリマー、な どのポリマーである。 移行セクション(124)は、放射線不透過性であり得、これによって、カテー テルが、血管系の特定部分で止まるか、またはゆがんだりすると観察可能となる 。ポリマー材料は、硫酸バリウム、炭酸ビスマス、三酸化ビスマス、タングステ ン、タンタルなどの放射線不透過性材料で処理され得る。三酸化ビスマスは、U V光に曝されると必ずしも色的に安定ではなく、そして色が褪せにくいこと(co lor-fastness)が望ましい選択である場合は、三酸化ビスマスの選択は望ましい こととはいえない。移行セクション(124)は、管状部材(102)の全長の 約10%と20%との間を形成し、そして約20cmと40cmとの間の長さで あり、好ましくは、約25cmと35cmとの間の長さである。移行セクション (124)は、一定の直径からなり得るか、またはテーパー状であり得る。移行 セクション(124)の内径は、約0.20mmと0.50mmとの間であり得、 より好ましくは、約0.20mmと0.35mmとの間であり得る。移行セクショ ン(124)の外径は、約0.50mmと0.90mmとの間であり得、より好ま しくは、約0.60mmと0.70mとの間であり得る。移行セクション(124 )の壁厚は、約0.1mmと0.3mmとの間であり得る。 近位セグメント(122)、移行セクション(124)、および遠位セグメン ト(120)は、接合部(140)および(142)でそれぞれ接合される。こ れらの接合部は、近位セグメント(122)および移行セクション(124)、 ならびに、移行セクション(124)および遠位セグメント(120)の材料を フレアし、重複させ、そして熱融解することによって形成され得る。接合部を形 成するための他の方法、例えば、熱溶接、溶剤溶接などもまた適切である。遠位 セグメント(120)、移行セクション(124)、および近位セグメント(1 22)の遠位セクション(132)はすべて、ほぼ同じ外径を有し得るか、また は移行セクション(124)、および近位セグメント(122)の遠位セクショ ン(132)はテーパー状にされ得る。 標準的な近位端取付具(150)は、しばしば、接着剤をつけることによって 、あるいは補強チューブを用いて熱融解によって、近位セグメント(122)の 近位端(134)に取り付けられる。 これらのカテーテルの実施態様の管腔は、遠位端(108)から遠位セクショ ン(120)、中間セクション(124)および近位セクション(122)を通 って伸びている。潤滑性を改善させるために本明細書中に記載されているポリマ ー性材料でコーティングされるのは、この管腔である。 図2は、カテーテルの遠位セグメント(120)の実施態様を示す。この場合 、カテーテルの先端部(160)は、蒸気で加熱することにより予め形状化され 、その結果、遠位端(106)が、血流の方向よりもむしろ血管壁の方へ向き、 そして曲がりくねった血管経路を通過させる操作をますます容易にする。図示さ れた特定の実施態様は、「S」字形状で あるが、先端部は、処理される特定の血管系に到達し得る任意の形状であり得る 。ある別の形状は、ホッケーのスティック形状である。この方法では、カテーテ ルが血管壁に対して止まるようになるなら、そのカテーテルを通っての液体の注 入は、カテーテルの遠位端(106)を血管壁から離れるように進ませる。堅い 近位セグメント(122)が押されると、遠位セグメント(120)は、血液の 激しい流れによって、標的部位まで運ばれる。 上記のカテーテルは、通常は、ガイドワイヤを必要とせずに、診断用、治療用 、または血管閉塞用の薬剤および用具を深部組織に送達する際に有用である。 図3は、注入カテーテル(100)を標的部位に配置させるためのカテーテル アセンブリ(200)を示す。適切なガイドカテーテル(202)は、標準的な 配置技術を用いて血管系に挿入される。回転止血バルブ(204)は、ガイドカ テーテルルアー(luer)アダプター(206)に接続することによって使用され 得る。ガイドカテーテル(202)は、連続的に生理食塩水でどっと流して洗浄 される。バルブ(204)の蝶ネジが開かれ、そして注入カテーテル(100) は、回転止血バルブ(204)を通して挿入される。必要に応じて、図3に示さ れるように、バルブ(204)内での注入カテーテル(100)のねじれを防止 するために、テフロンコーティングの施されたステンレス鋼製スタイレット(2 08)が最初に流動方向性注入カテーテル(100)中に挿入され る。注入カテーテル(100)の遠位端(106)は、ガイドカテーテル(20 2)の先端部に対して近位方向に進められる。次いで、スタイレット(208) は、注入カテーテル(100)から取り除かれる。一旦スタイレット(208) が取り除かれたならば、注入カテーテル(100)はガイドカテーテル(202 )から押し出される。流動方向性注入カテーテル(100)は、血管系内の血液 の流れによって優しく標的部位へと誘導される。必要に応じて、優しく押し引き すること、ならびに生理食塩水または造影媒体をカテーテル管腔(108)を介 して注入することは、カテーテルの標的部位での配置を補助し得る。 一旦標的部位に到達したならば、所望の薬剤が注入される。このような薬剤は 、標的領域における血管の解剖学的構造および血流特性を観察するための放射線 不透過剤、標的血管によって供給される組織領域中で小動脈血管閉塞を発生させ るために用いられ得る血管閉塞剤、および抗腫瘍薬または標的部位で同定された 疾患状態に対して有効であるアルコール類などの硬化剤(sclerosing agent)な どの薬理学的薬剤を包含し得る。動静脈奇形の治療に有用な血管閉塞剤としては 、水などの極性溶剤の存在下で活性化されるポリマーが挙げられ、そしてn−ブ チルシアノアクリレートなどの材料が挙げられる。動静脈奇形の治療に有用な他 のタイプの血管閉塞剤としては、血液と接触した際に溶剤の拡散によって凝固す るポリマー溶液が挙げられる。ジメチルスルホキシド中に溶解 したポリビニルアセテートは、そのような薬剤の1つである。あるいは、血管閉 塞コイルは、注入カテーテル内に注入され得、そして標的部位に送達されてその 部位で血流を閉塞し得る。 図4は、血流を利用するよりもむしろガイドワイヤを使用することによって、 カテーテルが目的の部位に誘導されるようにした発明の一変形例を示す。上記の 器具のように、カテーテルアセンブリ(400)は、近位端(404)および遠 位端(406)を有する細長い部材(402)ならびにそれらの2つの端部の間 を伸びる内部管腔を有している。本明細書中で記載されるポリマー性材料でコー ティングされ、それによって潤滑性が改善されるのは、この管腔である。細長い 管状体(402)は、3つのセグメントを有している;すなわち、比較的可撓性 のある遠位セグメント(408)、比較的堅い近位セグメント(410)、およ び近位セグメントおよび遠位セグメントの間にあり、遠位セグメント(408) よりも可撓性が少ないが、近位セグメント(410)よりも可撓性が高い移行セ クションまたは中間セグメント(412)(接合部(414)において近位セグ メントから分離される)である。カテーテルアセンブリの管腔内には、血管系中 の通過を容易にするための屈曲した先端部(416)をしばしば有するガイドワ イヤ(414)が存在している。潤滑性を改善させるために、ガイドワイヤ自体 もまた本明細書中で記載される材料で処理され得る。代表的には、このようなカ テー テルは、金、白金、パラジウムなどからなる小さな放射線不透過性バンド(41 8)を有して、ガイドワイヤの先端部に対して、またはガイドワイヤがカテーテ ル中に無い場合には血管系自体に対してカテーテル先端部の位置をモニターする ことを可能にする。標準的な近位端取付具(420)は、しばしば補強チューブ と共に熱融解することによって、近位セグメント(410)の近位端(404) に取り付けられ得る。Engelsonの米国特許第4,739,768号に記載されているよう に、個々の同軸チューブのセクションを用いることによって、例えば、(410 )にある内部チューブ接合部を有する近位セクション(410)において低密度 ポリエチレンまたはシリコーンの可撓性チューブにより覆われた、ポリプロピレ ンまたは高密度ポリエチレンの堅い内部チューブを用いることによって、可撓性 の変化がカテーテルアセンブリに導入され得る。近位セクション(410)に見 い出されるのと同じポリマーからなるより薄い壁を有する内部チューブは、中間 セクション(412)において内部チューブとして使用されて、中間セクション (412)における堅さの減少を与え得る。そのような例では、外側同軸層は、 近位端(404)から遠位端(406)まで同一の組成および寸法からなり得る 。近位端に強度を与え、遠位端に極度の可撓性を与えて複数の屈曲によるガイド ワイヤのねじれに適合可能にさせ、そしてゆがみまたは圧縮なしで圧力およびト ルクを近位端から遠位端に伝達するために十分な強度を有する中間セクションを 与え るように、堅さを変化させる他の方法がある。様々なセクション(特に内部セク ション)は、テーパー形状にされて、そのセクションにおけるまたはカテーテル 全体にわたり可変の堅さを提供し得る。 図5Aは、本発明のカテーテルのさらに別の変形例を示している。この例にお いて、器具は、ガイドカテーテル(500)である。上述のように、ガイドカテ ーテルは、他のカテーテルが本体外部の(通常は導入具の補助によって)入口部 位と、マイクロカテーテルが用いられるべき部位付近との間の距離を通るための 導管として用いられる血管内カテーテルである。従って、ガイドカテーテルの内 径は、上記のカテーテルの外径よりも大きい。グループとしてこれらのカテーテ ルは周知である。しかし、特定の特性を有するガイドカテーテルが発明され、こ のような特性は上記のような内部潤滑性コーティングを含んでいる。 詳細には、本発明のガイドカテーテル(500)は、その遠位端から近位端ま で伸びる管腔を有する管状体を有している。この管腔を通って、内部カテーテル が伸びている。カテーテルは、4つの一般的に別個のセクションから形成されて いる。すなわち、遠位セクション(502)、中間セクション(504)、狭い 近位セクション(504)、および幅広の近位セクション(508)である。全 体では、カテーテルの長さは、代表的には、70cmと120cmとの間である 。 遠位セクション(502)は適度に堅くなければならない が、挿入され、選択された位置へ前進させられた後に、血管内部の損傷を防ぐた めに柔軟な材料から形成されなければならない。遠位セクション(502)は、 ショア「A」スケールで80から100のデュロメータ示度、3000psiから 10000psiの曲げ率(ASTM D790)、および少なくとも7000PSiの最大抗 張力(ASTM D412)を有する材料から形成されることが好ましい。器具のこの部 分に好ましい材料は、Thermedics Tecothane 1095Aなどのポリウレタンである。 器具のこの部分を構成するポリマーは、三酸化ビスマス、硫酸バリウム、タンタ ル粉末、タングステン粉末あるいは他の公知の乳白剤などのX線不透過性充填材 によって充填されることが好ましい。本発明のカテーテルについては、タングス テン粉末が好ましい。 カテーテル中間セクション(504)は、堅い近位セクション(506、50 8)および柔軟な遠位セクション(502)との間で、硬さおよび大きさの移行 を形成する材料から形成されることが好ましい。隣接するセクションの材料と混 合可能あるいは結合可能な材料が選択される。ショア「D」スケールで45から 60のデュロメータ示度、10,000psiから35,000psiの曲げ率(ASTM D790)、および少なくとも7000psiの最大抗張力(ASTM D412)を有する材 料が好ましい。器具のこの部分に好ましい材料は、Thermedics Tecothane 1055D などのポリウレタン、およびATOCHEM PEBAX5533などのポリエーテルブロックア ミド(PEBA)から選択さ れる。後者が好ましい。また、器具のこの部分を構成するポリマーは、三酸化ビ スマス、硫酸バリウム、タンタル粉末、タングステン粉末あるいは他の公知の乳 白剤などのX線不透過性充填材によって充填されることが好ましい。このセクシ ョンには、より遠位のセクションからこのセクションを区別するために硫酸バリ ウムが好ましい。中間セクション(504)の内径は、遠位セクション(502 )のように、約40から50ミルである。中間セクション(504)の外径は、 遠位セクション(502)のように、約65から80ミルである。中間セクショ ン(504)および遠位セクション(502)の全長は、通常、わずか約2〜1 2cmにすぎない。 余談であるが、本明細書中に記載されたポリウレタンは、比較的べたべたして いると考えられ、従って、器具の機能の一部分として滑り性を有さなければなら ない器具に対して、ポリウレタンを選択することには疑問が残る。本明細書中で 特定されたコーティングを付加することによって、このような操作においてポリ マーが使用できるようになる。 狭い近位セクション(506)は、中間セクション(504)および遠位セク ション(502)と同一の一般内径および外径を有している。この狭い近位セク ションおよび幅広の近位セクションには、90,000psiを越える曲げ率(AST M D790)および少なくとも8500psiの最大抗張力(ASTM D412)を有する材料 が好ましい。器具のこの部分に好ましい材料は、RilsanラインでATOCHEMによっ て販売されている材料な どのナイロン12およびPEBAX 1147などのポリエーテルブロックアミド(PEBA) から選択される。後者が好ましい。これらのセクションには、乳白剤として硫酸 バリウムが好ましい。 最後に、幅広の近位セクション(508)は、狭い近位セクションと同一の材 料から構成されている。幅広の近位セクションは、少なくとも約80ミルの外径 を有している点において狭い近位セクションと異なっている。 ガイドカテーテルの別の代替例は、上記の2つの直径を有する形態から形成さ れていない近位セクションを有している。例えば、近位セクションは、一定の直 径を有し、そして上記のポリマーから形成され得る。近位セクションは、ガイド ワイヤによって誘導されるカテーテルに関して上述したような多層構造を有し得 る。近位セクションは、編組みされ、そして全体が上記の堅さを有するコーティ ングされた繊維編組み体から形成され得る。編組み体は、管の2つの同軸層の間 に配置され得る。 図5Bは、遠位先端部(510)の拡大断面図を示し、ここで、先端部は、カ テーテルが血管系内を通って前進していくときに外傷を防ぐために角取りされて いる。この先端部(510)のテーパー角は、一般的には、12°から25°で あり、好ましくは15±1°である。 図5Cは、遠位先端部(512)の拡大断面図を示し、ここで、先端部は、カ テーテルが血管系内を通って前進していくときに外傷を防ぐために角が丸くされ ている。 カテーテルの内部は、上述の他のカテーテルと同一の材料で、かつ同一の方法 でコーティングされている。 本発明の好適な実施態様が本明細書中に記載されたが、以下の請求の範囲に示 される発明の主旨から逸脱することなく様々な変更および改変が行われ得ること が理解される。
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Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.近位端および遠位端を有する細長い管状部材と、これらの端部間を伸びる 内部管腔と、該内部管腔の少なくとも一部分上のポリマー性潤滑性コーティング とを備えたカテーテルであって、該コーティングが照射により該内部管腔とイン サイチュで共有結合されている、カテーテル。 2.前記内部管腔の全体がポリマー性潤滑コーティングでコーティングされて いる、請求項1に記載のカテーテル。 3.前記カテーテルが外部表面を有し、そして該外部表面がポリマー性潤滑性 コーティングで少なくとも部分的にコーティングされている、請求項1に記載の カテーテル。 4.カテーテルアセンブリであって、該カテーテルは、近位端および遠位端を 有する細長い管状部材と、これら端部間を伸びる内部管腔および外部表面とを備 え、該管状部材が、 a)比較的堅い近位セグメント; b)比較的可撓性がある遠位セグメント; c)該近位セグメントおよび該遠位セグメントの間にあり、該遠位セグメント よりも可撓性が少ないが、該近位セグメントよりも可撓性が高い移行セクション ;および d)該内部管腔の少なくとも一部分上のポリマー性潤滑性コーティングであっ て、該コーティングがインサイチュで該内部管腔と共有結合されている、コーテ ィング、 を有している、カテーテルアセンブリ。 5.前記内部管腔の全体がポリマー性潤滑性コーティングでコーティングされ ている、請求項4に記載のカテーテル。 6.前記カテーテル外部表面が、ポリマー性潤滑性コーティングで少なくとも 部分的にコーティングされている、請求項4に記載のカテーテル。 7.前記遠位セグメントの前記外部表面の少なくとも一部分が、ポリマー性潤 滑性コーティングでコーティングされている、請求項6に記載のカテーテル。 8.前記遠位セグメントおよび前記移行セグメントの前記外部表面が、ポリマ ー性潤滑性コーティングでコーティングされている、請求項6に記載のカテーテ ル。 9.前記近位セグメントの前記外部表面の少なくとも一部分が、ポリマー性潤 滑性コーティングでコーティングされている、請求項6に記載のカテーテル。 10.前記コーティングが、エチレンオキシド;2−ビニルピリジン;N−ビ ニルピロリドン;ポリエチレングリコールアクリレート、2−ヒドロキシエチル メタクリレート、グリセリルメタクリレート;アクリル酸およびその塩、アクリ ルアミドおよびアクリロニトリル;アクリルアミドメチルプロパンスルホン酸お よびその塩、の少なくとも1つから選択されるモノマーを含有するポリマーまた はオリゴマー、セルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシ メチルセルロース、シアノエチルセルロース、セルロースアセテートなどのセル ロース誘導体、アミロース、ペクチン、 アミロペクチン、アルギン酸を包含するポリサッカライド、および架橋ヘパリン を包含するポリマーまたはオリゴマーである、請求項4に記載のカテーテル。 11.前記コーティングが、モノメトキシトリエチレングリコールモノ(メタ )アクリレート、モノメトキシテトラエチレングリコールモノ(メタ)アクリレ ート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレートを包含するモノアルコ キシポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレートから選択されるモノマー を含有するポリマーまたはオリゴマーである、請求項4に記載のカテーテル。 12.前記遠位セグメントが、少なくとも約195psiの破裂圧を有し、そし て材料の10センチメートルを水平から10°屈曲させた場合に約10-4ポンド 以下の力を示す材料から形成される、請求項4に記載のカテーテル。 13.前記遠位セグメントの前記破裂圧が、約195psiと220psiとの間で ある、請求項12に記載のカテーテル。 14.前記遠位セクションが、材料を水平から1°屈曲する毎に約10-5ポン ド以下の追加的な力をさらに示す材料から形成される、請求項13に記載のカテ ーテル。 15.前記近位セグメントが、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、ポ リビニルクロライド、ポリエチレンテレフタレートまたは他のポリエステルエラ ストマーからなる群より選択されるポリマー性材料、または金属メッシュ内部コ アおよびそのラミネートを有するポリマー外部コアから形成 される、請求項4に記載のカテーテル。 16.前記遠位セグメントが、ポリエチレン;ポリプロピレン;ポリウレタン ;ポリアミド、ポリビニルクロライド、シリコーンのブロックコポリマー;なら びにそれらのブレンドからなる群より選択されるポリマー性材料から形成される 、請求項4に記載のカテーテル。 17.前記遠位セグメントの前記ポリマー性材料が、硫酸バリウム、三酸化ビ スマス、炭酸ビスマス、タングステン、およびタンタルからなる群より選択され る放射線不透過性材料と混合される、請求項4に記載のカテーテル。 18.前記移行セクションが、ポリエチレン;ポリプロピレン;ポリウレタン ;ポリアミド、ポリビニルクロライド、およびシリコーンのブロックコポリマー ;ならびにそれらのラミネートからなる群より選択されるポリマー性材料から形 成される、請求項4に記載のカテーテル。 19.前記移行セクションの前記ポリマー性材料が、硫酸バリウム、三酸化ビ スマス、炭酸ビスマス、タングステン、およびタンタルからなる群より選択され る放射線不透過性材料と混合されている、請求項4に記載のカテーテル。 20.前記遠位セグメントが、S字形状またはホッケーのスティック形状であ る、請求項4に記載のカテーテル。 21.近位端および遠位端を有する細長い管状部材と、これら端部間を伸びる 内部管腔および外部表面とを備えるガイドカテーテルであって、該管状部材が、 a)比較的堅い近位セグメント; b)比較的可撓性がある遠位セグメント; c)該近位セグメントおよび該遠位セグメントの間にあり、該遠位セグメント よりも可撓性が少ないが、該近位セグメントよりも可撓性が高い移行セグメント ;および d)該内部管腔の少なくとも一部分上のポリマー性潤滑性コーティングであっ て、該コーティングは、紫外線照射を用いてインサイチュで該内部管腔と共有結 合されている、コーティング、 を有している、ガイドカテーテル。 22.前記内部管腔の全体が、ポリマー性潤滑性コーティングでコーティング されている、請求項21に記載のガイドカテーテル。 23.前記カテーテル外部表面が、ポリマー性潤滑性コーティングで少なくと も部分的にコーティングされている、請求項21に記載のガイドカテーテル。 24.前記遠位セクションが、ショア「A」スケールで80から100のデュ ロメータ示度、3000psiから10000psiの曲げ率(ASTM D790)、および 少なくとも7000psiの最大抗張力(D412)を有するポリウレタンである、請 求項21に記載のガイドカテーテル。 25.前記移行セクションが、ショア「D」スケールで45から60のデュロ メータ示度、10,000psiから35,000psiの曲げ率(ASTM D790)、およ び少なくとも7000 psiの最大抗張力(ASTM D412)を有するポリウレタンあるいはポリエーテルブロ ックアミド(PEBA)である、請求項21に記載のガイドカテーテル。 26.前記近位セグメントが、90,000psiを越える曲げ率(ASTM D790) および少なくとも8500psiの最大抗張力(ASTM D412)を有するナイロン12 あるいはポリエーテルブロックアミド(PEBA)である、請求項21に記載のガイ ドカテーテル。 27.前記コーティングが、エチレンオキシド;2−ビニルピリジン;N−ビ ニルピロリドン;ポリエチレングリコールアクリレート、2−ヒドロキシエチル メタクリレート、グリセリルメタクリレート;アクリル酸およびその塩、アクリ ルアミドおよびアクリロニトリル;アクリルアミドメチルプロパンスルホン酸お よびその塩;の少なくとも1つから選択されるモノマーを含有するポリマーまた はオリゴマー、セルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシ メチルセルロース、シアノエチルセルロース、セルロースアセテートなどのセル ロース誘導体、アミロース、ペクチン、アミロペクチン、アルギン酸を包含する ポリサッカライド、および架橋ヘパリンを包含するポリマーまたはオリゴマーで ある、請求項21に記載のガイドカテーテル。 28.前記コーティングが、モノメトキシトリエチレングリコールモノ(メタ )アクリレート、モノメトキシテトラエチレングリコールモノ(メタ)アクリレ ート、ポリエチレン グリコールモノ(メタ)アクリレートを包含するモノアルコキシポリエチレング リコールモノ(メタ)アクリレートから選択されるモノマーを含有するポリマー またはオリゴマーである、請求項21に記載のガイドカテーテル。 29.前記近位セグメント、前記遠位セグメント、および該近位セグメントと 該遠位セグメントとの間の移行セグメントを含む前記ポリマー性材料が、硫酸バ リウム、三酸化ビスマス、炭酸ビスマス、タングステン、およびタンタルからな る群より選択される放射線不透過性材料と混合される、請求項21に記載のガイ ドカテーテル。 30.細長い管状部材の内部であるポリマー性基材上に共有結合されたポリマ ーコーティングの薄いコーティングを形成する方法であって、 a)溶剤とポリマーまたはオリゴマーとの希釈溶液または懸濁液を選択された ポリマー性基材に塗布して、該溶剤およびポリマーまたはオリゴマーを含有する シートを形成する工程と、 b)該シートから該溶剤の少なくとも実質的な一部分を除去する工程と、 c)光ファイバーディプ-レグを該管状部材の内部に導入し、そして該ポリマ ーまたはオリゴマーを該ディプ-レグからの紫外線照射によって硬化して、該ポ リマーを該管状部材の該内部に共有結合させる工程と、 を包含する方法。 31.前記工程c)の前に前記工程a)および前記b)を最大4回まで順次繰 り返す工程を更に包含する、請求項30に記載の方法。 32.前記極性溶液が、エーテル、アルコール、水、および混合物から選択さ れる溶剤を含有する、請求項30に記載の方法。 33.前記極性溶液が、メタノール、エタノール、イソプロパノール、水、お よび混合物から選択される溶剤を含有する、請求項32に記載の方法。 34.前記極性溶液が、ポリマー前駆体を0.25%〜5.0%(wt)含有す る、請求項32に記載の方法。 35.前記極性溶液が、ポリマー前駆体を0.25%〜2.5%(wt)含有す る請求項34に記載の方法。 36.前記ポリマー前駆体溶液が、エチレンオキシド;2−ビニルピリジン; N−ビニルピロリドン;モノアルコキシポリエチレングリコールモノ(メタ)ア クリレート、モノメトキシトリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、 モノメトキシテトラエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリエチレ ングリコールモノ(メタ)アクリレートを包含するポリエチレングリコールアク リレート;2−ヒドロキシエチルメチルアクリレート、グリセリルメチルアクリ レート、アクリル酸およびその塩などの親水性アクリレート;アクリルアミドお よびアクリロニトリル;アクリルアミドメチルプロパンスルホン酸およびその塩 、から選択されるモノ マーからなるポリマーまたはオリゴマー、セルロース、セルロース誘導体、メチ ルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、シアノエチル セルロース、セルロースアセテート、アミロース、ペクチン、アミロペクチン、 アルギン酸などのポリサッカライドおよび架橋ヘパリンを包含するポリマーまた はオリゴマーを含有する、請求項30に記載の方法。 37.前記溶剤を除去する工程の温度が、25℃と前記ポリマー性基材のガラ ス転移温度との間である、請求項30に記載の方法。 38.前記溶剤を除去する工程の温度が、50℃と125℃との間である、請 求項37に記載の方法。 39.前記硬化工程が、紫外線を照射密度100〜1200mW/cm2で前 記ポリマー性基材に照射することを包含する、請求項30に記載の方法。 40.前記硬化工程が、紫外線を照射密度150〜250mW/cm2で前記 ポリマー性基材に照射することを包含する、請求項39に記載の方法。
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