JPS626916B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、果実、特にかんきつ果実類の搾汁機
の改良に関するものである。

第１図は従来の搾汁機の搾汁部を示す断面図
で、図示されていないホツパから投入された例え
ばみかんはカツターにより粗砕された後シユート
を径て回転圧搾スクリユー１の供給側端部１ａに
供給され、スクリユー１の回転により矢印イ方向
へ送られる。

スクリユー１の外周にはスクリーン２が設けら
れ、みかんはスクリユー１とスクリーン２との間
にはさまれて矢印イ方向へ送られる間に搾られ果
汁はスクリーン２を通つて果汁受け４に集めら
れ、適宜の手段により取出される。一方搾りカス
はスクリユー１の端部にエアシリンダ５の圧力に
よつて押し付けられている搾りカス抑え部６をエ
アシリンダ５の圧力に抗して後退させ、矢印口で
示すように外部へ排出されるようになつている。
なお、フレーム３と搾りカス抑え部６間は摺動可
能にシールされている。

しかし、上記した従来のものは、スクリーン２
が固定されているため、スクリーン２に付着した
繊維質等を洗い流すには外部より放水しながらブ
ラシ等を用いて洗浄するか、もしくはスクリーン
２を取り外して洗浄しなければならず、清掃に手
間がかかると共にスクリーン２の目に繊維質がか
らみ合つて目づまりを起しやすい間題があつた。

本発明は上記した間題に対処するため提案され
たもので、回転圧搾スクリユーと、同スクリユー
の外周に設けられたスクリーンとの間で、被搾汁
物を加圧圧搾するようにした搾汁機において、前
記スクリーンを回転駆動可能とし、同回転スクリ
ーン外表面に周方向に設けたフレームに接する案
内ローラと同案内ローラと一体となつて揺動可能
なスクレーパとを設け、同スクレーパが前記スク
リーン外表面に軸方向に設けられたスクリーンお
さえ部材と干渉する前記フレームの位置に同スク
レーパを外方へ揺動させる突出部を設け、さらに
前記回転スクリーンに圧力水を噴射するノズルを
設けたことを特徴とし、その目的とするところ
は、スクリーンの目づまりを防止することができ
ると共に清掃を容易化することができる搾汁機を
提供しようとするものである。

本発明は上記したように構成されているためス
クリーンの目からはみ出してからみ合い目づまり
の原因となる繊維質をスクリーンの回転により逐
次スクレーパで剪断除去できるので、スクリーン
の目づまりを防止することができるとともに、ス
クレーパとスクリーンおさえ部材との干渉をうま
く避けて剪断除去操作を一層効果的に行うことが
できる。またスクリーンが回転するので、圧力水
をジエツト噴射するノズルをスクリーンに向けて
設置しておくことにより、容易に清掃することが
できるようになる。

以下、本発明の一実施例を第２図乃至第４図に
基づいて説明する。

１０は被搾汁物例えばみかんを投入するための
ホツパー、１１はホツパーより投入されたみかん
を搬送しながらカツター等により粗砕する粗砕
部、１２は機枠で、粗砕部１１からの粗砕みかん
を圧搾スクリユー１４の供給側端部１４ａへ供給
するシユート１２ｂが形成されている。圧搾スク
リユー１４は図示されていない駆動源により回転
駆動されるようになつており、機枠１２に軸受１
３を介して回転自在に支承されている。１５はス
クリユー１４の外周に設けられたスクリーンで、
同スクリーン１５は機枠１２に回転自在に支承さ
れているスクリーンおさえ部材１５ａ及びプーリ
ー１６に一体に装着されプーリー１６、ベルト１
７、及び駆動プーリー１８を介して図示されてい
ない駆動源により回転駆動されるようになつてい
る。１９はスクリユー１４の供給側１４ａの外周
に粗砕みかんが供給されるように設けられたスク
リーンで機枠１２に固着されている。２０は、ス
クリーン１５及び１９の下方に設けられた果汁受
けで機枠１２に装着されており、果汁受け２０に
集められた果汁は適宜の手段で外部へ取出される
ようになつている。２１，２２はスクリーンおさ
え部材１５ａと一体をなすスクリーンフレーム、
２３は機枠１２ａと一体をなすブラケツトで、同
ブラケツト２３には図示されていない圧力水供給
源に連なる噴射ノズル２４がスクリーン１５及び
１９の長手方向に沿つて複数個設置されている。
２５はブラケツト２３に回転自在に支承されたス
クレーパ支持部材で、スクリーン１５の外表面に
接する第３図ａに示すような軟質スクレーパ２５
ａ又は第３図ｂに示すような硬質スクレーパ２５
ｂが装着されている。

２６はスクレーパ支持部材２５に回転自在に支
承された案内ローラで、同ローラ２６はスクリー
ンフレーム２１，２２の外周に係合するようにな
つている。なお、スクリーンフレーム２１，２２
にはスクリーンおさえ部材１５ａと対応する部分
に突出部２１ａ，２２ａが設けられている。２７
はスクリユー１４の先端と当接するよう機枠１２
に固着された圧搾カス排出用の案内筒、２８は機
枠１２に固着された加圧シリンダで、図示されて
いない圧力供給源に連なつており、そのロツド２
８ａは、スクリユー１４の反圧搾カス排出部側端
部に被搾汁物通路外で当接しており、スクリユー
１４を圧搾カス排出案内筒２７に押圧している。
なお、スクリユー１４とスクリーン１５は互に反
対方向に回転されるようになつている。

つぎに作用を説明する。

予め、皮をむかれたみかんは、ポツパー１０に
投入され、粗砕部１１で粗砕されてシユート１２
ｂから圧搾スクリユー１４の供給部１４ａ側に供
給される。このようにして供給された粗砕みかん
は、スクリユー１４の回転により、スクリユー１
４とスクリーン１９及び１５との間にはさまれて
圧搾されながら矢印イ方向に送られ、圧搾によつ
て生じる果汁はスクリーン１５及び１９を通つて
果汁受け２０に滴下する。一方圧搾カスはスクリ
ユー１４の端部へ送られてスクリユー１４とスク
リーン１５との間で圧縮され、その内圧が加圧シ
リンダ２８による押圧力より大きくなると、加圧
シリンダ２８による押圧力に抗してスクリユー１
４を矢印ハ方向に移動させ、スクリユー１４の端
部と案内筒２７との間の間隙を押し広げ、案内筒
２７を介して外部へ矢印ロで示すように排出され
る。また、スクリーン１５は、スクリユー１４と
は反対方向に回転しており、スクレーパ２５ａ又
は２５ｂが外表面に接しているため、スクリーン
１５の外表面上にはみ出してくる果肉中に含まれ
る繊維は、スクレーパ２５ａ又は２５ｂにより剪
断される。なお、スクレーパ２５ａ又は２５ｂは
ローラ２６がスクリーンフレーム２１，２２の外
周を転動することによつて案内され突出部２１
ａ，２２ａの作用によつて、スクリーンおさえ部
材１５ａとの干渉がさけられることになる。さら
に上記したような搾汁作業終了後圧力水供給源よ
り噴射ノズル２４に圧力水を供給して、回転する
スクリーン１５等に水を噴射し、清掃することが
できる。

従つて、本実施例によると次下のような実用的
価値の高い効果を得ることができる。

(1) 加圧シリンダ２８を反圧搾カス排出部側の被
搾汁物通路外に設けているため、圧搾カスの処
理あるいは搾汁作業終了後の清掃がしやすくな
り作業性を向上させることができる。

(2) みかん果肉は繊維質を含んでおり、スクリー
ン１５の目からはみ出した果肉中の繊維は隣接
スクリーンの目からはみ出した繊維とからみ合
つて目づまりを起しやすく、しかもこれが成長
する傾向があるが、スクリーン１５を回転させ
てこれにスクレーパを当てて、目づまりが成長
しないうちに剪断するようにしているため、ス
クリーン１５の目づまりを防止することができ
る。

(3) 搾汁作業終了後の清掃に際しては、スクリー
ン１５を回転させながら噴射ノズル２４から圧
力水を吹きつけることができるため、ノズル２
４からのジエツトはまんべんなくスクリーン１
５に吹きつけられ、スクリーン１５の内面に付
着しているからみ合つた果肉繊維をも解きほぐ
すようにして洗い出すことができるので、清掃
作業を容易化することができる。

(4) スクレーパ２５ａ，２５ｂがローラ２６がス
クリーンフレーム２１，２２の外周を転動する
ことによつて案内され、突出部２１ａ，２２ａ
の作用によつてスクリーンおさえ部材１５ａと
の干渉を簡単な構造で効果的に避け、剪断効果
を一層向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の搾汁機の搾汁部を示す断面図、
第２図は本発明の一実施例を示す斜視図、第３図
ａ，ｂはそれぞれ異なる実施例を示す第２図のＡ
―Ａ断面相当図、第４図は第２図のＢ―Ｂ断面相
当図である。 １４：スクリユー、１５：スクリーン、１６：
プーリー、１７：ベルト、１８：駆動プーリー、
２５ａ，２５ｂ：スクレーパ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 回転圧搾スクリユーと、同スクリユーの外周
   に設けられたスクリーンとの間で被搾汁物を加圧
   圧搾するようにした搾圧機において、前記スクリ
   ーンを回転駆動可能とし、同回転スクリーン外表
   面に周方向に設けたフレームに接する案内ローラ
   と同案内ローラと一体となつて揺動可能なスクレ
   ーパとを設け、同スクレーパが前記スクリーン外
   表面に軸方向に設けられたスクリーンおさえ部材
   と干渉する前記フレームの位置に同スクレーパを
   外方へ揺動させる突出部を設け、さらに前記回転
   スクリーンに圧力水を噴射するノズルを設けたこ
   とを特徴とする搾汁機。