JPS626427Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は生物実験に用いる無菌室或いは精密工
業における無塵室等の無塵無菌室におけるエアロ
ツク室に関する。

斯種無塵無菌室の人間出入用の入口においてそ
の無塵無菌室１が直接外界と連通するのを防止す
るためにエアロツク室２を設け、また、実験室に
おける給気中の雑菌の除去のみならず、実験室か
ら排出される排気中の有毒菌を除去するため、第
１図示のように無塵無菌室１には高性能のヘパフ
イルタ３，４を設けていたが、これではその据付
スペースが大きくなると共に無塵無菌室の壁に２
つの透孔及び外枠５，６等を設けなければならな
いのでその取付作業が面倒である欠点がある。

本考案はかかる欠点を除去するもので、上記エ
アロツク室に給気用及び排気用のヘパフイルタを
設けたものである。

以下図面につき本考案の一実施例を詳細に説明
する。

第２図示ように無塵無菌室１１の隅角部にエア
ロツク室１２を設け、このエアロツク室１２には
外界に開く外側の気密扉１３と無塵無菌室１１内
に開く内側の気密扉１４を設ける。なお上記気密
扉１３，１４には互に一方の気密扉を開いたとき
に他方の気密扉を鎖錠するインターロツク装置を
設ける。また、上記エアロツク室１２の天井には
照明ランプ１５及び殺菌用の紫外線ランプ１６，
１６を設け、その内面には紫外線反射板或いは塗
装膜を設ける。上記エアロツク室１２の一側部の
天井には無塵無菌室１１内に空気を送る高性能の
給気用ヘパフイルタ１７及び無塵無菌室内より空
気を排出する排気用のヘパフイルタ１８を設け
る。

１９，２０は給気用及び排気用のブロアであ
る。なお給気用ヘパフイルタ１７の空気吹出口と
ヘパフイルタ１８の空気吸込口とはエアロツク室
１２の異つた面にあるようにする。

次にこの装置の動作を説明する。

外界の人が無塵無菌室１１に入るときには気密
扉１３を明け、エアロツク室１２内に入り、気密
扉１３を閉じる。よつて、エアロツク室１２内に
は殺菌用の紫外線ランプ１６，１６を設けている
ので、外界よりエアロツク室１２に入つた人間及
び空気は完全に殺菌され、無塵無菌室内に雑菌が
入るのを防止する。

次に気密扉１４を開いて人は無塵無菌室１１内
に入ることができるが前記のようにエアロツク室
１２の外側及び内側の気密扉１３，１４には互に
一方の気密扉を開いたときに他方の気密扉を鎖錠
するインターロツク装置を設けているので、両方
の扉が同時に開くことがなく、したがつて無塵無
菌室が直接外界に連通することがない。

外界の新鮮な空気はブロア１９により給気用ヘ
パフイルタ１７を通り雑菌或いは埃を除去されて
無塵無菌室１１内に流出し、一方無塵無菌室１１
内で消費された空気はブロア２０により排気用ヘ
パフイルタ１８により有毒な菌が除去され、安全
な空気となつて排出されるものである。

而して本考案によれば無塵無菌室内に空気を送
る給気用ヘパフイルタ１７及び無塵無菌室内より
空気を排出する排気用ヘパフイルタ１８はエアロ
ツク室に設けているのでエアロツク室を無塵無菌
室に装置することにより給気用及び排気用のヘパ
フイルタも装置され、したがつてその取付作業を
省略することができると共にそれらの据付スペー
スも小型で済むものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の無塵無菌室の概要を示す平面
図、第２図は本考案による無塵無菌室の平面図で
ある。 １１……無塵無菌室、１２……エアロツク室、
１３，１４……気密扉、１７……給気用ヘパフイ
ルタ、１８……排気用ヘパフイルタ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 無塵無菌室内にエアロツク室を設け、このエア
   ロツク室には外界に開く外側の気密扉と無塵無菌
   室内に開く内側の気密扉とを設け、このエアロツ
   ク室には無塵無菌室内に空気を送る給気用ヘパフ
   イルタ及び無塵無菌室内より空気を排出する排気
   用ヘパフイルタを設けてなる無塵無菌室における
   エアロツク装置。