JPS6262108B2 - - Google Patents

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JPS6262108B2
JPS6262108B2 JP61303862A JP30386286A JPS6262108B2 JP S6262108 B2 JPS6262108 B2 JP S6262108B2 JP 61303862 A JP61303862 A JP 61303862A JP 30386286 A JP30386286 A JP 30386286A JP S6262108 B2 JPS6262108 B2 JP S6262108B2
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signal
frequency
crosstalk
audio
audio signal
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Masanori Ogino
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ビデオ信号記録再生装置などにおけ
る複数の信号間におけるクロストークを自動的に
補正する方式に関する。
〔従来の技術〕
近年、いわゆるビデオパツケージ機器に関心が
集まつてくるにつれ、これらの機器、例えばビデ
オデイスクプレヤー(以下VDPという)などの
性能向上が望まれるようになつてきた。
一般にVDPなどで代表される機器において
は、デイスクなどの記録媒体に対して高密度で記
録して記録媒体の交換なしに比較的長時間の記録
再生を可能にするため、記録媒体の同一記録トラ
ツクに映像信号と音声信号を多重化して記録し、
再生時に分離する方式が採られている。
そのため、特有な問題点として、これらの信号
間での干渉、信号の漏洩などいわゆるクロストー
クの処理がある。
以下、VDPを例にとつてクロストークについ
て説明する。
VDPは、回転円板(デイスク)の表面に円板
レコードと同様にら線状の記録トラツクを設け、
そのトラツクに信号を記録し、それから信号を再
生するようになつており、その記録再生される信
号は映像信号と音声信号を含んだもの、映像信号
は例えば約8MHzの搬送波を映像信号でFM変調し
たもの、音声信号は約2MHzの搬送波を音声信号
でFM変調したものとなつており、これにより周
波数多重化されて同一トラツクに記録されてい
る。
この記録過程においてクロストークが生じる。
これを図面によつて説明する。
第1図は光学的に回転円板に信号を記録.再生
する、いわゆる光方式VDPの記録.再生システ
ムにおける信号処理部分を示したもので、上側が
記録過程、下側が再生過程である。
FM変調器1で8MHzの搬送波をFM変調した8M
Hz±4MHzの映像信号とFM変調器2で2MHzの搬
送波をFM変調した2MHz±0.1MHz音声信号は加
算器3で合成され、リミツタ4により矩形波に整
形される。
このリミツタ4の出力に得られる矩形波信号は
その繰り返し周波数の変化が映像信号によるFM
成分を表わし、その矩形波形のデユーテイフアク
タの変化が音声信号によるFM成分を表わしてい
る。
この矩形波信号は光ビーム記録装置5によつて
回転円板上にら線状のトラツクとして記録され、
その記録状態は矩形波信号の正極性部分が光の通
過する透明部分となり、負極性部分が不透明部分
に対応したものとなる。
再生部では光ビーム読出装置6により回転円板
から信号を読出し、ハイパスフイルタ7で読出し
た矩形波信号の繰り返し周波数成分を取り出し、
FM復調器9で復調して映像信号を、バンドパス
フイルタ8でデユーテイフアクタの変化を取り出
しFM復調器10で復調して音声信号をそれぞれ
得るようになつている。
このような方式のVDPにおいて、クロストー
クが発生するのは、リミツタ4及び光ビーム記録
装置5に内在している。
まず、音声信号から映像信号へのクロストーク
について説明する。
いま、リミツタ4の入力における映像FM信号
を(Cos ωt)とし、音声FM信号を(ACos
at+X)とする。ここで、Aは通常0.1に選ばれ
る。定数、Xはスライスレベルのオフセツト誤差
である。
音声信号が0のときには、リミツタ4の出力に
得られる矩形波信号のデユーテイフアクタは本来
50%に保たれ、従つて回転円板に記録される透明
部分と不透明部分のデユーテイフアクタも50%に
なる筈である。
しかし、光ビーム記録過程ではフオトレジスト
技術などが使用されるため、デユーテイフアクタ
にある程度の偏差が不可避的に生じてしまう。こ
の偏差は通常の場合、40%から60%の範囲にあり
この値はXの値に換算して±0.31のオフセツトに
相当したものとなる。
このような前提条件のもとでリミツタ4の出力
に得られる信号の波形を分析すると、その分析過
程は省略するが、映像FM信号の振幅は、本来1
であるべきところが次式のようになり、音声FM
信号によつて振巾変調されることが判る。
この式から明らかなように、オフセツト誤差X
が、X=0となつたときは、音声FM信号の2倍
の周波数2aの側波帯を発生する。
オフセツト誤差X≠0のときには、さらに音声
FM信号の基本波による側波帯を発生する。その
変調度は、2倍波に対してはA2/4であり、基
本波に対してはX:Aとなる。
ここで、実際に考えられる具体的な数値、A=
0.1、X=0.31を当てはめてみると、基本波によ
る側波帯の変調度は2倍波のそれより12倍も大き
くなり、これが支配的要素であることが判る。し
かも2倍波によるものは方式上一定の数値になる
のに対して基本波による方は誤差の変動によつて
変化する性格を有している。
このような振巾変調による歪みは、VDPの信
号処理過程において、上下側波帯が振巾、位相共
に忠実に伝送されていれば、その後、FM復調を
行なう前に振巾制限をすることにより除去するこ
とができる。
しかしながら、現実には、光ビーム読出過程で
のアパーチや特性の変化や信号処理系に含まれて
いる増巾器の位相特性の歪みなどによつて影響を
受け、これらの影響を除いて忠実に伝送すること
は極めて困難なことであり、FM復調器9の出力
にクロストークとして混入してしまうのを防ぐこ
とができなかつた。
この結果、映像信号に音声FM信号が混入して
再生画像面上に約2MHzのビート防害となつて現
われ、画質を大きく損なつていた。
次に、映像信号から音声信号へのクロストーク
について説明する。
前述の如く、回転円板への記録過程において、
円板上に形成される透明部分又は不透明部分の大
きさは、種々の要因により所望の寸法よりずれて
大きくなつたり、小さくなつたりする。いま、そ
れが大きくなる方の要因が支配的になつたものと
し、その大きくなつた量が映像信号の黒レベル信
号(このときFM搬送波の周波数は8MHz)の円板
上における記録波長の30%に相当するものであつ
たとする。そうすると、この大きくなつて本来の
寸法からはみ出した量は、白レベル信号(FM搬
送波の周波数は9.2MHz)の記録波長に換算する
と、30%×9.2/8=34.5%となる。
すなわち、円板上に記録された透明部分と不透
明部分のデユーテイフアクタの変化は、本来、音
声FM信号によるものであり、それによつて音声
信号を記録再生するためのものであるから、映像
信号によつて影響を受けてはならないものであ
る。にもかかわらず、上記の如く変化を受けてし
まいこの結果、音声FM信号は映像信号のベース
バンド信号によつても変調を受けたものとなつ
て、バンドパスフイルタ8(第1図)の出力には
映像信号中の約2MHzのベースバンドスペクトラ
ムが混入し、極端な場合には音声搬送波のレベル
よりも大きなレベルで洩れこみ、再生音中にいわ
ゆるバズ妨害と呼ばれるノイズを発生し、再生音
の質を大きく悪化させることになつていた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
そして、これら2種の態様のクロストークは、
記録再生方式上相互に関係があり、一方を減少さ
せようとすれば他方が増大してしまうという、い
わゆる2律背反的な命題であり、例えば音声バズ
妨害を減少させるべく音声FM信号の記録相対レ
ベルを上げれば、画面にビート妨害を大きく生じ
るようになり、反対にレベルを下げると画面ビー
ト妨害は減少するが音声に対するバズ妨害は増大
してしまうことになり、実用上はいずれかの妥協
において解決するしかなかつた。
以上説明したように、従来技術においては、ク
ロストークを少なくして優れた画質と音質を有す
るVDPを得ることが困難であつた。
なお、このクロストークの問題はビデオパツケ
ージに限られることなく、一般的に主FM信号に
周波数多重化してその低域周波数領域に他の情報
信号を重畳記録するシステムにおいて共通な問題
として捉えることのできるものである。
本発明の目的は、上記した従来技術の欠点を除
き、多重化信号の記録再生に際してクロストーク
を適切に打消し画面ビート妨害と音声バズ妨害を
除去し得るようにしたクロストーク軽減方式を提
供するにある。
〔問題点を解決するための手段〕
この目的を達成するため、本発明は、クロスト
ークの発生態様に応じて制御信号を得、これによ
りクロストーク打消のための帰還信号が制御され
るようにしたことを特徴とする。
〔作用〕
本発明の特徴によれば、発生しているクロスト
ークに応じて検出された制御信号によつてクロス
トークしている原信号が制御されてクロストーク
を除去すべき信号から減算されてクロストークが
除かれる。
〔実施例〕
以下本発明の実施例を図面について説明する。
第2図は、音声バズ妨害を軽減するようにした
本発明の原理的実施例を示す。この図において、
11はハイパスフイルタで第1図のハイパスフイ
ルタ7に相当するもの、12はFM復調器で同じ
く第1図のFM復調器9に相当するもの、13は
バンドバスフイルタで第1図のバンドバスフイル
タ8に相当し、その出力は第1図のFM復調器1
0に相当するものに供給される。14は検出用の
バンドパスフイルタ、15は減算器、16は第1
の乗算器、17はローパスフイルタ、18は第2
の乗算器である。なお、映像信号はFM復調器1
2の出力から、音声信号はバンドパスフイルタ1
3に続くFM復調器の出力から得られる。
次に動作について説明する。
入力に、上述の如く光ビーム読出装置からの信
号が加えられると、ハイパスフイルタ11で8M
Hz±4MHzの帯域に含まれた映像FM信号が取り出
され、FM復調器12で映像信号が出力に得られ
る。また、減算器15を経てバンドパスフイルタ
13に加えられた入力信号からは2MHz±0.1MHz
の音声FM信号が取り出され、音声用のFM復調
器に供給されて音声信号を得る。
これとは別に、減算器15からバンドパスフイ
ルタ14に供給された入力信号からは、映像FM
信号(8MHz±4MHz)と音声FM信号(2MHz±
0.1MHz)を除いた、4MHz以下の帯域内の任意の
帯域の信号成分が取り出される。このバンドパス
フイルタ14は、クロストークを検出するための
信号成分を取りだすものであり、本来信号成分が
ない部分のみを通過させる特性を持たせる。この
本来信号の無い部分に信号成分が存在すればそれ
はクロストークが生じていることを示すことにな
る。このバンドパスフイルタの特性は、例えば
4MHz以上の周波数に対して20dB程度以上の減衰
度を持ち、かつ、音声FM信号の帯域2MHz±
0.1MHzで同様に20dB程度以上の減衰度を持つよ
うに設定すれば良い。このような特性は周知のフ
イルタの技術、例えば、定K型フイルタの設計に
よつて容易に得られる。
このバンドパスフイルタ14から出力される信
号成分は第1の乗算器16に供給され復調器12
からの映像信号と乗算される。この乗算器16は
例えば周知の平衡変調回路などで構成されたもの
で、出力にはバンドパスフイルタ14と復調器1
2からのそれぞれの信号間に相関関係があつたと
きだけ信号が現われる。
すなわち、これら2つの入力信号が平衡してい
るとき、つまり、これら2つの入力信号間に相関
関係が存在していないときには乗算器の出力は0
となり、正の相関関係があつたときには正極性の
出力を生じ、負の相関関係にあつたときには負極
性の出力を生じ、それら正と負の極性の信号の絶
対値は入力信号間の相関の強さに比例したものと
なる。
乗算器16からの出力はローパスフイルタ17
で低域成分だけとなり、制御信号として第2の乗
算器18の一方の入力に加えられる。
この第2の乗算器18はローパスフイルタ17
からの制御信号の大きさと極性に応じて復調器1
2からの映像信号の大きさと極性を制御した帰還
信号を作り、減算器15の減算入力に供給してバ
ンドパスフイルタ13,14に対する入力信号か
ら減算させる。
いま、光ビーム読出装置からの信号の中で、映
像信号から音声FM信号を含む4MHz以下の帯域内
に対するクロストークが全く無い状態にあつたと
すれば、バンドパスフイルタ14の出力信号と復
調器12からの出力である映像信号との間には全
く相関関係がないから、第1の乗算器16の出力
は0に保たれ、第2の乗算器18に対する制御信
号も0となり、したがつて、乗算器18から減算
器15に供給される帰還信号も0になつてバンド
パスフイルタ13と14には入力からの信号がそ
のまま加えられ、バンドパスフイルタ13の出力
には音声FM信号がもとのままで取り出されてい
る。
しかしながら、入力信号において、映像信号か
ら音声FM信号にクロストークが生じているとき
には、バンドパスフイルタ14で取り出された
4MHz以下の帯域の信号成分中にも当然に映像信
号が洩れ込んでいる筈であるから、第1の乗算器
16の入力信号間に相関関係を生じる。これによ
り乗算器16の出力に信号が現われ、その極性と
大きさは映像信号によるクロストークの状態によ
り決まるものとなる。この信号はローパスフイル
タ17から制御信号として第2の乗算器18の一
方の入力に供給され、この制御信号の極性と大き
さに応じた極性と大きさの映像信号が出力に現わ
れ、帰還信号として減算器15に加えられる。
そして、減算器15によつてバンドパスフイル
タ13,14に供給されている入力信号中から帰
還信号が減算されるが、この帰還信号は入力信号
中において生じているクロストークにより4MHz
以下の帯域内に洩れ込んでいる映像信号と同じ極
性と大きさになつているから、減算器15により
入力信号から減算されることによりクロストーク
を丁度打消してしまう。このとき、バンドパスフ
イルタ14、乗算器16,18、減算器15は閉
ループ制御系を構成しているから、クロストーク
の状態に応じて自動的に帰還信号の極性と大きさ
が制御され、常にクロストークが最小になるよう
に動作する。
従つて、バンドパスフイルタ13の出力にはク
ロストークが除かれた音声FM信号が得られ、音
声バズ妨害を防止することができる。
なお、バンドパスフイルタ13と14は、その
通過帯域が異なつており、したがつて、第2の乗
算器18から得られる帰還信号の極性と大きさは
必ずしもバンドパスフイルタ13の出力に得られ
る音声FM信号中に洩れ込んだ映像信号と同じに
はならないかも知れないが、実際上は4MHz以下
の帯域内でのクロストークが選択的に起こるので
はなく、ほぼ均等に起こるものであり、しかも多
少は選択的な傾向を示したとしてもバンドパスフ
イルタ14の通過域を適当なものに選定すること
により音声FM信号中に生じるクロストークとほ
ぼ同じ状態でのクロストークを検出することがで
きるので、音声バズ妨害をほぼ完全に除くことが
できる。
そして、これにより音声バズ妨害に対して余裕
を生じるので、音声FM信号の相対レベルを下げ
ることができ、音声FM信号から映像信号へのク
ロストークを減少させることができるから、音声
バズ妨害の減少に加えて画面ビート妨害をも軽減
させることができる。
例えば、音声FM信号の相対レベルを3dB低下
させる(先に述べたAの値を0.1から0.07に低減
させることに相当)と、これによつて映像信号へ
のクロストークはその分だけ低下するから、画面
上に表れるビート妨害を約3dB低減することがで
きる。その際、音声信号に対する映像信号のクロ
ストークは増加するが、上記の動作によりクロス
トーク成分が帰還信号で打ち消されるのでバズ妨
害が増加することはなく、音声FM信号の相対レ
ベルを下げない場合と同程度に保つことができ
る。
次に、本発明の一実施例を第3図に示す。
この実施例は、映像信号に対する音声FM信号
のクロストークを除去するように構成したもので
ハイパスフイルタ11、FM復調器12、バンド
パスフイルタ13は第2図に示した実施例と同じ
であり、減算器15′も設置場所が異なるだけで
ある。
19は映像信号の水平又は垂直帰線期間中だけ
開くゲート回路、20は第1の乗算器で第2図の
乗算器16に対応するもの、21はローパスフイ
ルタで第2図のフイルタ17に対応するもの、2
2は第2の乗算器で同じく第2図の乗算器18に
対応するものである。
ゲート回路19はテレビジヨン技術において周
知のものでよく、これに対するゲート信号も映像
信号より同期分離した信号からこれも周知のテレ
ビジヨン技術により容易に得られるものである。
次に動作について説明する。
入力信号中において、映像信号中に音声FM信
号がクロストークを生じていないときには、ゲー
ト回路で抜取られた映像信号の水平又は垂直帰線
期間中の信号の中にも音声FM信号成分は混入し
ていない。したがつて、第1の乗算器20の入力
相互間、すなわち、バンドパスフイルタ13から
の音声FM信号とゲート回路19からの信号との
間には相関関係がない。そのため、乗算器20の
出力は0で第2の乗算器22から減算器15′に
加えられる帰還信号も0に保たれ、減算器15′
からの映像信号は復調器12から得られた映像信
号そのままである。
入力信号中でクロストークが生じ、音声FM信
号成分が映像信号中に洩れ込んでいた場合には、
乗算器20の2つの入力信号間に相関関係が現わ
れ、第2図の場合で説明したように、その極性、
大きさに応じた信号が乗算器20の出力に発生す
る。この信号はローパスフイルタ21から制御信
号として第2の乗算器22に供給され、その極性
と大きさに応じた音声FM信号が帰還信号として
取り出されて減算器15に供給され、復調器12
からの映像信号から減算される。このときの乗算
器22からの帰還信号は、第2図の場合と同様に
入力信号中において映像信号中に洩れ込んだ音声
FM信号と同じものとなつているから、減算器1
5′で減算することにより復調器12からの映像
信号中に洩れ込んでいた音声FM信号を打消して
クロストークを除去することができる。
そして、この減算器15′から第1と第2の乗
算器20,22を含んだ系は帰還ループを形成し
ているから、第2図の場合と同様にクロストーク
の状態に応じて自動的に補正を行ない、音声FM
信号から映像信号に対するクロストークが常に最
小になるように動作する。
また、この第3図の実施例においても、閉ルー
プを形成している帰還ループ系に供給されている
のは映像信号そのままではなくて、ゲート回路1
9により取り出された水平又は垂直帰線期間中の
信号であるが、クロストークが帰線期間中だけ異
なるということはあり得ないし、帰線期間中もロ
ーパスフイルタ21の働きにより第2の乗算器2
2からは帰還信号が継続して減算器15′に供給
されるから、映像信号に対するクロストーク除去
作用は充分に行なわれる。
したがつて、この第3図の実施例によれば、音
声FM信号による画面ビート妨害を充分に除去す
ることができ、極めて良好な画質の画像を再生す
ることができる。
すなわち、先に述べたオフセツト誤差Xが0.31
の場合、従来の音声信号に対する映像信号のクロ
ストークによるバズ妨害の点で実用になる音声
FM信号の相対レベルを保つてこの実施例を適用
すれば音声FM信号の映像信号へのクロストーク
は上記のように打ち消されるので、画面上のビー
ト妨害は約3dB程度は低減できる。
ところで、この第3図に示した実施例は、音声
FM信号波の基本波成分によるクロストークにつ
いての軽減方式であるが、他の実施例として音声
FM信号の2倍高調波によるクロストークの軽減
方式としても適用できるものを得ることができ
る。
この実施例の場合には、第3図の実施例におい
て、バンドパスフイルタ13と第1及び第2の乗
算器20,22との間の経路に、2乗回路と2倍
周波に対するバンドパスフイルタを追加して設け
ればよい。
この2乗回路としては周知の非直線性素子によ
る回路などが適用でき、その動作等については第
3図の実施例と同様であるから、説明は省略す
る。
また、以上の実施例では、音声信号情報が1種
類の場合について示したが、低域側に複数種の副
信号、たとえば複数種の音声信号を有する方式の
ものにも適用できる。
このような実施例としては、第3図のバンドパ
スフイルタ13を周波数帯域毎に複数個設ければ
よく、第1と第2の乗算器20,22に対しては
複数のバンドパスフイルタからの信号を並列にし
て加えるようにするだけで済み、乗算器の個数を
増やす必要は特にない。
また、この実施例を前記2倍波に対する実施例
に適用する場合には、前記の2乗回路と2倍周波
に対するバンドパスフイルタのほかに、さらに2
種の信号の差の周波数による成分に対するバンド
パスフイルタを設けることが望ましい。
第4図は、本発明のさらに別の実施例で、第2
図の実施例と第3図の実施例を組合わせ縦続接続
したものに相当し、まず音声バズ妨害を除去して
から画面ビート妨害を除去するように構成されて
いるが、これと反対の順序にしてもよい。
各部の構成は第2図、第3図の実施例と同じで
あり動作についても同様であるから、詳しい説明
は省略するが、音声バズ妨害となるクロストーク
が除かれた音声FM信号はバンドパスフイルタ1
3の出力から得られ、画面ビート妨害となるクロ
ストークが除かれた映像信号は減算器15′の出
力から取り出される。
なお、以上の各実施例の説明において、18,
22で示される減算器を使用すると説明したが、
この部分は、実際への適用に際しては、単に利得
制御回路で代用することも可能である。
即ち、通常の場合、クロストーク消去のために
必要な帰還信号の極性は、片方に偏つていること
が多く、従つて、17または21で得た制御信号
によつて、帰還信号の利得を制御することで済ま
せ得る。
また、15,15′の減算器は別の極性反転器
と組合わせれば、一般概念として加算器と称し得
るものである。
以上の実施例では、本発明を光方式のVDPに
適用した場合について説明したが、本発明はこれ
に限ることなく、他の方式のVDPにも適用可能
であり、例えば静電方式のVDP、圧電方式の
VDPにおいても映像信号と音声信号が上記の光
方式の場合と同様に同一トラツクに記録されてい
るから、本発明がそのまま適用できることは明ら
かである。
また、いわゆるM方式と呼ばれる民生用VTR
にも本発明は適用可能である。このような民生用
VTRにおいては、通常音声信号は映像信号とは
別のトラツクに記録されているから、映像信号と
音声信号間には本発明におけるようなクロストー
クの問題は生じない。
しかしながら、映像信号中の輝度信号と色信号
とは本発明の場合のように周波数分離されて同一
トラツクに記録されているから、これを本発明の
実施例の場合に対比させてみると、VTRにおけ
る輝度FM信号はVDPの映像FM信号に、そして
VTRの低減変換搬送色信号はVDPの音声FM信号
に対応している。したがつて、本発明をそのまま
適用できることは明らかである。
なお、VTRのような磁気記録系においては、
第1図で説明したようなリミツタ4は記録系に存
在しないのが通常である。しかしながら、これは
磁気記録の物性自体にリミツタ効果が内在されて
いるからであり、したがつてクロストークに関し
ては程度の差こそあれ第1図で説明したようなこ
とがいえるものである。
以上、特定の実施例について説明してきたが、
本発明は、一般的について、第5図に示したよう
な周波数領域多重化信号を復調再生する装置なら
どのような方式のものにでも適用してクロストー
クを軽減させることができるものである。
この第5図について説明すると、主変調信号3
1は第1の周波数領域約±/2に配置され、 副重畳信号32が第2の周波数領域約0〜/2に 配置されていて、主変調信号31は同期信号と輝
度信号を含み、両者は時分割処理されているもの
とする。そして、この信号の再生装置以前の処理
過程内に非直線性特性が存在し、これにより図の
点線で示したようなクロストーク成分が発生する
ものとする。このクロストーク成分を本発明の適
用により自動的に軽減することができる訳であ
る。
以上説明したように、本発明によれば、従来2
律背反的性格を有していて除去が困難であつた
VDPなどにおける音声バズ妨害と画面ビート妨
害を軽減して、音質、画質ともに優れた画像再生
を行なうことができ、VDPなどの性能向上とコ
ストダウンをはかることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はビデオデイスクプレヤーシステムなど
におけるクロストークの発生を説明するためのブ
ロツク図、第2図、第3図、第4図は本発明の各
実施例に係るクロストーク軽減方式のブロツク
図、第5図は本発明が適用可能なシステムを説明
するための信号のスペクトラムを示す説明図であ
る。 11……ハイパスフイルタ、12……映像信号
用FM復調器、13,14……バンドパスフイル
タ、15,15′……減算器、16,20……第
1の乗算器、17,21…ローパスフイルタ、1
8,22……第2の乗算器、19……ゲート回
路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 帰線期間を有する映像信号で変調された周波
    数変調映像信号が高域周波数領域に配置され、そ
    の占有周波数帯域の下側に音声信号で変調された
    周波数変調音声信号が配置されて周波数多重化し
    て合成された複合信号から映像信号及び音声信号
    を復調再生する方式において、上記周波数変調映
    像信号及び周波数変調音声信号をそれぞれの帯域
    に応じて分離する手段と、分離された周波数変調
    映像信号を復調した映像信号から帰線期間を抽出
    するゲート手段と、このゲート手段の出力と分離
    された周波数変調音声信号とを乗算して制御信号
    を発生する制御信号発生手段と、この制御信号に
    応じて復調された音声信号の振幅及び極性を制御
    して帰還信号とする制御手段と、この制御手段か
    ら出力される帰還信号を上記復調された映像信号
    に加算する手段とから成り、上記映像信号に含ま
    れる音声信号のクロストーク成分を打消すように
    したことを特徴とするクロストーク軽減方式。 2 特許請求の範囲第1項記載のクロストーク軽
    減方式において、上記制御信号発生手段は上記ゲ
    ート手段の出力と、2乗回路及び周波数変調音声
    信号の2倍の周波数を選択的に通過させる帯域フ
    イルタを通した上記周波数変調音声信号とを乗算
    して制御信号を発生し、上記制御手段は、上記2
    乗回路及び周波数変調音声信号の2倍の周波数を
    選択的に通過させる帯域フイルタを通した周波数
    変調音声信号の振幅及び極性を制御して帰還信号
    としたことを特徴とするクロストーク軽減方式。
JP61303862A 1986-12-22 1986-12-22 クロスト−ク軽減方式 Granted JPS62202689A (ja)

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