JPS6260362B2 - - Google Patents

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JPS6260362B2
JPS6260362B2 JP58181555A JP18155583A JPS6260362B2 JP S6260362 B2 JPS6260362 B2 JP S6260362B2 JP 58181555 A JP58181555 A JP 58181555A JP 18155583 A JP18155583 A JP 18155583A JP S6260362 B2 JPS6260362 B2 JP S6260362B2
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JP
Japan
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vegetable oil
starch syrup
alcohol
catalyst
mixture
Prior art date
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Application number
JP58181555A
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English (en)
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JPS6072811A (ja
Inventor
Chuichi Takahashi
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Individual
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  • Dental Preparations (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は生活歯髄の切断時に使用される生活歯
髄覆罩兼根管充填剤の製造方法に関するものであ
る。 (従来技術) この種の充填剤は同一出願人が、この分野にお
いて長年に亘る研究を続け、その成果として例え
ば特公昭29−8197号(特許第212308号)、特公昭
45−39834号(特許第637507号)、特公昭46−4757
号(特許第621124号)、特公昭50−5513号(特許
第793126号)及び特願昭50−8066号などがある。
これらの発明は改良に改良を重ねた経緯があり、
特に前記特願昭50−8066号の発明は刺戟性の面及
び変色抑制の面で優れたものとなつている。同一
出願人に係るこれ等発明の概要を述べれば、グア
ヤコールなどのフエノール類とホルムアルデヒド
とを反応させるにあたり、アルコール可溶の植物
性油脂または同植物性油脂と多価アルコール類と
によるエステル交換体を添加して反応させた水飴
状中間縮合物を水洗、精製したもの(以下単に中
間縮合物と呼称する)を使用に際して、純粋な水
酸化カルシウムあるいは酸化カルシウムを主体と
し、これにエツクス線造影剤粉末を加えて練和し
て使用するものである。 このようにして成製した充填剤の問題点は、使
用後長期間経過すると赤褐色に着色してくるこ
と、及び僅かではあるが刺戟性があることであつ
た。この問題点の解決のために、前記先願の発明
は、フエノール類にアルコール可溶の植物性油脂
または同植物性油脂の多価アルコールとのエステ
ル交換体を添加したものに、ホルムアルデヒドま
たはその重合体と反応させるときの反応系に適量
のエタノールを添加し、フエノール、ホルムアル
デヒド、植物性油脂またはそのエステル交換体等
の反応組成物がエタノールを媒体として互いに溶
解し合つて均一な反応系を作ることであつた。 しかしながら、実際の使用に際して刺戟性は著
しく軽減され、変色も長期に亘つて抑制されては
いるが、8〜10年経過後においては局部的にわず
かではあるが変色が見られるようになつて来た。
これはやはり前記反応系においてわずかではある
がフエノールが完全に反応しない部分があり、こ
の未反応部分が長期間に亘つて酸化し変色するも
のと考えられる。 (発明の目的) 本発明は前記問題を解決するためになされたも
のであつて、その目的はフエノール類の未反応部
分をなくし、刺戟性を皆無にすると共に長期に亘
つても変色しない生活歯髄覆罩兼根管充填剤の製
造方法を提供しようとするものである。 (発明の構成) 上記目的を達成するためになされた本発明は、
2価または3価の有機酸の単独またはこれらの混
合物を触媒とし、上記有機酸以外の有機酸、無機
酸またはこれらの塩類の1種または2種以上の混
合物を補助触媒とし、グアヤコール、クレオソー
ト、オイゲノールなどのフエノール類の単独また
はこれらの1種または2種以上の混合物にアルコ
ール可溶の植物性油脂または同植物性油脂の多価
アルコールとのエステル交換体を添加してホルム
アルデヒドまたはその重合体を反応させた水飴状
の中間縮合物を水洗、精製し、使用に際し水酸化
カルシウム単独、またはこれを主体としてエツク
ス線造影剤を混合した粉末を焙焼して該水酸化カ
ルシウムを酸化カルシウムに変化させた状態で混
合してペースト状に練和することから成る生活歯
髄覆罩兼根管充填剤の製造方法において、上記の
フエノール類にアルコール可溶の植物性油脂また
は同植物性油脂の多価アルコールとのエステル交
換体を添加したものにホルムアルデヒドまたはそ
の重合体を反応させるときの触媒を硫酸又は硫酸
亜鉛とし、加熱温度を100℃〜130℃にし、不活性
ガス雰囲気中で水飴状になるまで加熱し、水飴状
になつた重合物をPH7になるまで水洗し、適量の
ブドウ糖を添加することを特徴とする生活歯髄覆
罩兼根管充填剤の製造方法であつて、触媒として
硫酸又は硫酸亜鉛を使用すること及び加熱温度を
100℃〜130℃の範囲にすることにより重合が進ん
で未反応部分がほとんどなくなり、無色の重合体
が得られると共に不活性ガス雰囲気にすることで
重合中の変色が防止され、ブドウ糖を添加するこ
とでその後の変色が抑制され、PH7に水洗するこ
とで刺戟性がなくなるのである。 (実施例) 本発明に使用するフエノール類はグアヤコー
ル、クレオソート、クレゾール、オイゲノール、
レゾルシノールなどであり、グアヤコールとオイ
ゲノールを使用する場合が最も効果的である。ま
たホルムアルデヒドはパラホルムアルデヒドのよ
うな重合体として使用してもよい。 本発明方法に使用するアルコール可溶の植物性
油脂はヒマシ油などであり、また本縮合反応に使
用する植物性油脂のエステル交換体としてはその
原料として、ヒマシ油、大豆油、落花性油、オリ
ーブ油等があり、一方の多価アルコールとしては
グリセリン、ポリエチレングリコールまたはプロ
ピレングリコールなどである。エステル交換反応
においては上記油脂と多価アルコール類とを略等
量に配合し、これに飽和硫酸亜鉛などの触媒を約
10〜20c.c.添加する。 本発明方法に使用するフエノール類とアルデヒ
ドとの縮合反応に使用する触媒としては、蓚酸、
酒石酸、クエン酸等の2価又は3価の有機酸又は
1%の硫酸が約18g添加される。さらにこのフエ
ノール類とアルデヒドとの反応の際に一定の熱を
加える。この加熱温度は100℃以上で130℃を超え
ない範囲とし、しかも加熱中の変色を避けるため
に不活性ガスの雰囲気中で加熱撹拌される。撹拌
時間は約50分〜1時間で水飴状にし、それを数回
に亘つて水洗いしてから水分を除去し水飴状態を
維持させる。 このようにして得られた本発明の根管充填剤、
即ち中間縮合物の実際の使用は、酸化カルシウム
を主体とする組成物粉末と練和して使用する。こ
の練和物が固化するまでのポツトライフは8〜10
分であり、一般の治療医であれば充分かつ適当な
時間であり、しかも治療根管部に充填しても、刺
戟による不快感が全くないことが認められたばか
りでなく、長期に亘つても充填部分が赤褐色に部
分的にでも変色することがないことが認められ
た。 次に本願発明の具体的実施例1〜8を1つの表
に纒めて列記すると次の通りになる。
【表】 上記各実施例の混合物は、100℃以上130℃以
下、約120℃前後で窒素ガスのような不活性ガス
雰囲気中において撹拌しながら約1〜1.5時間反
応させ、水飴状を呈する状態で反応を中止させ
る。この場合加熱温度が100℃以下であると、反
応促進が遅く未反応部分が残つて変色及刺戟性が
残存し易く、130℃を超えると反応は早いが加熱
による変色が見られ、いづれにおいても好ましく
ない。このようにして反応させた水飴状の混合物
の粘度は大体50000〜70000cpsである。植物性油
脂またはエステル交換植物性油脂の添加は反応の
最初からでも良いが途中から添加しても良い。水
飴状となつた反応生成物は精製水によりPH7にな
るまで数回水洗を行つて、残留する触媒を完全に
除去してから、例えば吸引減圧等の手段により水
分を充分除去し、水飴状物のみを残す。このよう
にして得られた水飴状物、即ち中間縮合物に後日
の変色を更に防止するため適量(0.4〜5%程
度)のブドウ糖を混入させてから、空気流通、湿
気及び光線を避けてペースト剤として密閉保存す
る。 一方、酸化カルシウムを主体とする組成物粉末
は、エツキス線造影剤を含むものであつて、その
組成は下記の通りである。 水酸化カルシウム 20〜90g (好ましくは50g前後) 酸化亜鉛 約20g 硫酸バリウム 約30g 水酸化カルシウム単独または上記の組成物は
540〜750℃で空気中で焙焼して水酸化カルシウム
を酸化カルシウムの形に変化させて前記と同じよ
うに活性カルシウム剤として密閉保存する。 (発明の効果) 前記した中間縮合物のペースト剤と粉末組成の
活性カルシウム剤とは、その使用時に混練して使
用するものであつて、混練後速かに患部に充填又
は被着させるものである。例えば有髄歯の齲窩、
生活歯髄切断時の歯髄創面の被覆(覆髄とい
う)、或は感染根管等に根管充填するときは、良
く歯髄または根端組織の疾患治療に有効に働き、
消毒効果も充分であるので再感染を防止すると共
に、歯科疾患の治療および消毒、生活歯髄切断時
の覆罩充填剤として優れたものであり、更に本剤
の歯牙石灰質との結合固結はカルシウムイオンの
イオン交換作用によつて歯牙象牙質の中にある小
管内に逐次深く侵入して行われると共に本方法に
よる中間縮合物自身も亦縮合が進行して自ら強固
に硬化結合することとなり、これがため歯牙象牙
質中の細管内に侵入した細菌も殺滅されるか、ま
たは再び外部に進出して来ないように固く封鎖さ
れ従つて再感染を完全に防止することができるも
のであることは勿論であるが、その製造において
100℃〜130℃の温度で重合反応させても不活性ガ
ス雰囲気中であるので変色することなく充分な反
応が促進されて未反応部分が残らないと共に適量
のブドウ糖を添加することで長期間経た後でも変
色しないと云う優れた効果を奏する。又、水飴状
の中間縮合物がPH7になるまで水洗いすることで
残存する触媒が除去されて患部への刺戟性がほと
んどなくなる等の優れた効果も奏する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 2価または3価の有機酸の単独またはこれら
    の混合物を触媒とし、上記有機酸以外の有機酸、
    無機酸またはこれらの塩類の1種または2種以上
    の混合物を補助触媒とし、グアヤコール、クレオ
    ソート、オイゲノールなどのフエノール類の単独
    またはこれらの1種または2種以上の混合物にア
    ルコール可溶の植物性油脂または同植物性油脂の
    多価アルコールとのエステル交換体を添加してホ
    ルムアルデヒドまたはその重合体を反応させた水
    飴状の中間縮合物を水洗、精製し、使用に際し水
    酸化カルシウム単独、またはこれを主体としてエ
    ツクス線造影剤を混合した粉末を焙焼して該水酸
    化カルシウムを酸化カルシウムに変化させた状態
    で混合してペースト状に練和することから成る生
    活歯髄覆罩兼根管充填剤の製造方法において、上
    記のフエノール類にアルコール可溶の植物性油脂
    または同植物性油脂の多価アルコールとのエステ
    ル交換体を添加したものにホルムアルデヒドまた
    はその重合体を反応させるときの触媒を硫酸又は
    硫酸亜鉛とし、加熱温度を100℃〜130℃にして不
    活性ガス雰囲気中で水飴状になるまで加熱し、水
    飴状になつた重合物をPH7になるまで水洗し、適
    量のブドウ糖を添加することを特徴とする生活歯
    髄覆罩兼根管充填剤の製造方法。
JP58181555A 1983-09-29 1983-09-29 生活歯髄覆罩兼根管充填剤の製造方法 Granted JPS6072811A (ja)

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JPS6072811A JPS6072811A (ja) 1985-04-24
JPS6260362B2 true JPS6260362B2 (ja) 1987-12-16

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