JPS62602Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 技術分野 本考案は特に果物ナイフ、フイツシユナイフ、
ペーパーナイフ、登山刀等に適する鞘に関するも
のである。

目 的 この考案の目的は刀身から鞘を外すことが容易
で、その取外し操作時に刀身の刃と鞘とが接触し
ないようにして刀身の刃を長持ちさせることがで
き、さらには使用者の指と刀身の刃とが対向しな
いようにして安全かつ軽便に使用可能なナイフ等
の鞘を提供するにある。

構 成 この考案は上記の目的を達成するために、指を
掛けるための指掛け部を、収納される刀身の背部
と対向する鞘本体の基端部背側に突設したもので
ある。

実施例 以下、この考案をナイフの鞘に具体化した一実
施例を図面に従つて詳述する。

１はナイフの刀身に嵌められる本考案に係る鞘
の本体であつて、合成樹脂材料によつて一体形成
されている。２は収納される刀身の背部と対向す
るように鞘本体１の基端部背部に突設した指掛け
部であつて、第１図に示すように基端側程低くな
るように傾斜し、の傾斜面を指当て面３としてい
る。刀身に嵌めた鞘をこの刀身から外すには、ナ
イフの柄を握つた方の手の親指を鞘の指掛け部２
に掛けてこれを先端方向に押せばよい。このよう
にすれば鞘に充分な力を掛けることができるの
で、刀身にしつかりと嵌められた鞘でもこれを簡
単に取外すことができる。また、ナイフの柄を握
つたままの状態で、刀身から鞘を外すことができ
るので鞘を外してから調理に至るまでの間、柄を
持ち変える必要はなく、取扱いが非常に便利であ
る。

また、鞘本体１の基端部背側に指掛け部２を形
成したため、指掛け部２を先端方向に押すとき、
本体１は上方から押圧され、本体１の下部内側と
ナイフの刀身の刃が接触することはない。従つ
て、ナイフの刃の寿命は長くなる。

さらに、ナイフの刀身から鞘を外すとき、指が
指掛け部２の指当て面３から誤つて滑つても、指
は刀身の背側に当り、刃に触れて傷つくことはな
い。

なお、指掛け部２は形状が変つても、その効果
が変るものではない。

なお、この考案は上記の実施例に拘束されるも
のではなく、例えば包丁、その他の刃物の鞘とし
て採用する等、考案の趣旨から逸脱しない限りに
おいて任意の変更は可能である。

以上詳述したようにこの考案は指を掛けるため
の指掛け部を、収納される刀身の背部と対向する
鞘本体の基端部背側に突設したことによつて、刀
身から鞘を外すことが容易で、その取外し操作時
に刀身の刃と鞘とが接触しないようにして刀身の
刃を長持ちさせることができ、さらには使用者の
指と刀身の刃とが対向しないようにして安全かつ
軽便に使用可能であるという優れた効果を奏す
る。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の鞘を具体化して示す正面
図、第２図はその側面図である。 鞘本体１、指掛け部２。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 指を掛けるための指掛け部２を鞘本体１の基
   端部背側に突設したことを特徴とするナイフ等
   の鞘。 ２ 前記指掛け部２は鞘本体１の基端側程低くな
   るように傾斜したものであることを特徴とする
   実用新案登録請求の範囲第１項に記載のナイフ
   等の鞘。