JPS625952A - ビタミンa又はそのカルボン酸エステルの製造方法 - Google Patents

ビタミンa又はそのカルボン酸エステルの製造方法

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JPS625952A
JPS625952A JP60273052A JP27305285A JPS625952A JP S625952 A JPS625952 A JP S625952A JP 60273052 A JP60273052 A JP 60273052A JP 27305285 A JP27305285 A JP 27305285A JP S625952 A JPS625952 A JP S625952A
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純蔵 大寺
Tadakatsu Bandai
忠勝 萬代
Mikio Kawada
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Osaka Soda Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はビタミンA又はそのカルボン酸エステルの製造
方法に関する。
ビタミン人及びそのアセテート、パルミテートに代表さ
れるカルボン酸エステルは医薬、飼料添加剤などとして
多量に使用されている。
〔従来の技術〕
従来、ビタミンA又はそのカルボン酸エステルは次に示
すような方法により製造されることが知られている。
〔式中、Acはアセチル基を表わすHHelvetlc
aChjmiC& Acta、 30.1911(19
47)参照36式中、Phはフェニル基を表わし、Xは
ハロゲン原子を表わし、Acはアセチル基を表わす;C
hemie Ingeniuor Technlに、 
45.646(1973)参照〕 〔式中、Rはアリール基を表わし、Mはナトリウム又は
リチウムを表わし、 Acはアセチル基を表わす; H
e1vetica Chimica Acta、 59
. Faa(!、2゜387(1976)参照〕 NaHB4.Nkb、 t−BuOH −□          ビタミンA 〔式中、Xは塩素原子又は臭素原子を表わし、Arはア
リール基を表わし、Buはブチル基を表わす; J、 
Org、 Chem、、 41.3287(1976)
参照〕また。ビタミンA酸メチルの製造方法として。
最近、本発明者らとその共同研究者らによって下記のよ
うな方法が提案されている。
対1の混合物) 〔式中、Ph%Bu、 p−Ts、R及びEtはそれぞ
れフェニル基、ブチル基、トシル基、テトラヒドロビラ
ン−2−イル基及びエチル基を表わし、THFはテトラ
ヒドロフランを意味する:J。
Am、 Chem、 Soc、、 106.3670(
1984)参照〕〔発明が解決しようとする問題点〕 上記従来のビタミンA又はそのカルボン酸エステルの製
造法(1)〜(V)はいずれもβ−イオノンを出発原料
としている。このβ−イオノンはプソイドイオノンを濃
硫酸を大量に用いて閉環反応させることにより工業的に
製造されているが、収率がそれl′r!、ど高くないこ
と、副生ずるα−イオノンなどとの蒸留分離の困難さな
どから必ずしも安価に入手できる工業原料ではない。
また、上記(V)のビタミンA酸メチルの製造方法は、
全トランスに立体規制された7−ホルミル−3−メチル
−2,6−オクタジニンカルボン酸メチルを使用するに
もかかわらず、最終的には全トランス体と13−シス体
との1対lの混合物であるビタミンA酸メチルを与える
。従って、この方法により得られるビタミンAMメチル
を常法により還元したとしても立体規制されたビタミン
Aは得られない。
しかして、本発明の目的は安価にかつ容易に入手できる
工業原料から高収率でかつ容易にピタミ=7− ンA又はそのカルボン酸エステルを製造するための改良
方法を提出するにある。
また、本発明のもう1つの目的は立体規制されたビタミ
ンA又はそのカルボン酸エステルヲ展造するための改良
された方法を提供するにある。
〔問題点を解決するだめの手段〕
本発明によれば、上記の目的は、一般式(式中、R1は
置換されていてもよいアリール基を表わし、R21基は
水素原子又は低級アルカノイル基を表わし、R8は水酸
基のアセタール型保護基を表わす) で示される化合物を塩基で処理し、必要に応じて生成す
るビタミンAをアシル化することを特徴とスルビタミン
A又はそのカルボン酸エステルの製造方法を提供するこ
とによって達成され、また上記一般式(It−2)で示
される化合物として、一般式(式中 R1は置換されて
いてもよいアリール基を表わす) で示される化合物と一般式 (式中、R8は低級アルカノイル基を表わす)で示され
る化合物とを塩基の存在下に反応させることにより一般
式 (式中 R1及びR2は前記定義のとおりである)で示
される化合物を得、ついで該一般式(■−1)で示され
る化合物に水酸基のアセタール型保護基を導入し、必要
に応じて生成する化合物を非酸性条件下に加溶媒分解せ
しめることにより製造されたものを用いるビタミンA又
はそのカルボン酸エステルの製造方法を提供することに
よって達成される。
上記の一般式におけるR1.R2、R11及びR3を鮮
しく説明する。R1は置換されていてもよいアリール基
を表わし、ここで置換基としては、例えばメチル、エチ
ル、イソプロピル、n−プロピル、イソブチル、n−ブ
チル、Be2C−ブチル、tert−ブチルなどの低級
アルキル基;メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、n
−プロポキシ、イソブトキシ、n−ブトキシ、  te
rt−ブトキシなどの低級アルコキシ基;塩累、臭素、
ヨウ素などのハロゲン原子などが挙げられる。また、置
換基はオルト位、メタ位又はパラ位のいずれの位置にあ
ってもよく、1個又は2個以上の複数個であってもよい
。置換されていてもよいアリール基の具体例には、フェ
ニル基、0−トリル基、m−)リル基、p−hリル基、
p−エチルフェニル基1p−n−ニア’ロピルフェニル
asp−イソプロピルフェニル基、p−n−ブチルフェ
ニル基、2.4−ジメチルフェニル基、p−メトキシフ
ェニル基、2,4−ジメトキシフェニル基% p−クロ
ルフェニル基% p−ブロムフェニル基などが挙げられ
る。これらのうち R1として特に好適なものはフェニ
ル基及びI)−)リル基である。R2は低級アルカノイ
ル基を表わし、R21は水素原子又は低級アルカノイル
基を表わす。
低級アルカノイル基としては、例えばホルZル基、アセ
チル基、ノロピオニル基、ブチリル基などが挙げられる
。R3は水酸基のアセタール型保護基を表わす。このア
セタール型保護基は、化学反応に際して水酸基の反応性
を一時的に遮蔽するために使用される通常のアセタール
型保護基が好ましく、具体的にはテトラヒドロピラン−
2−イル基、4−メチルテトラヒドロビラン−2−イル
基;テトラヒドロフラン−2−イル基;メトキシメチル
1−メトキシエチル、l−エトキシエチル、1−n−ブ
トキシエチルなどの1−低級アルコキシアルキル基など
である。なお、本明細書中、「低級」なる語は、この語
が付された基又は化合物の炭素原子数は6個以下、好ま
しくは4個用下であることを意味する。
本発明の方法に従えば、一般式(II−2)で示される
化合物を塩基で処理することにより式で示されるビタミ
ンAが製造される。この処理に用いられる塩基としては
、例えばカリウムメトキシド、カリウムエトキシド、カ
リウムイソプロポキシド、カリウムn−ブトキシド、カ
リウムn−ブトキシド、カリウムtert−ブトキシド
、水酸化カリウムなどのカリウムの低級アルコキシド及
び水酸化物が挙げられる。かかる塩基の使用量は臨界的
ではなく、用いる塩基の種類などに応じて広範囲にわた
り変えることができるが、一般には一般式(II−2)
で示される化合物1モルに対して約2〜30モル、好ま
しくは約2〜10モル、さらに好ましくは約3〜6モル
の範囲内とすることができる。この反応はヘキサン、ヘ
プタン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエンなどの脂
肪族又は芳香族の炭化水系などの溶媒中で行なうのが好
ましい。これらの溶媒は単独で用いてもよいし、また2
種以上の混合溶媒として用いてもよい。溶媒の使用量も
また臨界的ではないが、一般的には該溶媒中における一
般式(II−2)で示される化合物の濃度が約0.05
〜1モル/11好ましくは約0.1〜0.5モル/lの
範囲内となるような量で用いるのが有利である。上記の
処理の際の温度は用いる塩基の種類などに応じて変える
ことができるが、一般には約O〜ioo℃、好ましくは
約20〜80℃の範囲内の温度が適尚である。また、こ
の処理は通常、ヘリウム、窒素、アルゴンなどの不活性
ガス雰囲気中で行なうのが好ましい。
上記の塩基での処理反応により、一般式(It−2)で
示される化合物からビタミンAが高収率で生成する。生
成するビタミンAの反応混合物からの分離回収はそれ自
体既知の方法で行なうことができる。例えば、反応混合
物に水、塩化アンモニウム水溶液などに加え、有機層を
分離し、この有機層について必要により水洗及び/又は
無水硫酸ナトリウムでの乾燥及び/又は溶媒の減圧下で
の留去を行なうことにより、ビタミンAを分離すること
ができる。必要に応じてさらに、このようにして分離さ
れたビタミンAを再結晶などのn製手段に付することに
より高純度のビタミンAを取得することができる。
また上記の如くして得られるビタミンAを通常の方法に
よりアシル化することによりビタミンAのカルボン酸エ
ステルに誘導することができる0このアシル化反応は上
記のビタミンAの生成反応によって得られた反応混合物
から分離されたビタミンAを含有する有機層又は該有機
層から前述の如くして分離又はさらに精製されたビタミ
ンAに好適には有機溶媒中で第3級アミンの存在下にア
シル化剤を作用させることにより行なわれる。アシル化
剤としては、例えば、無水酢酸、塩化アセチル、塩化バ
ルミトイルなどが使用される。アシル化剤の使用量はビ
タミンAに対して約1〜10当量、特に1〜3当量の範
囲内が好ましい0有機溶媒としては、例えば、ベンゼン
、トルエンなどの炭化水素類;塩化メチレン、1,2−
ジクロルエタンなどのハロゲン化炭化水素類;ジエチル
エーテル、ジイソプロピルエーテルなどのエーテル類;
酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル類などが使用さ
れ、これらの有機溶媒はビタミンAの濃度が約0.1〜
5モル/lとなる程度の量を使用することが好ましい。
第3級アミンとしては、例えば、トリエチルアミン、ピ
リジンなどが使用される。これらの第3級アミンはビタ
ミンAに対して約1〜10当量用いることが好ましいが
、さらに過剰量を用いることによって該第3級アミンに
有機溶媒としての役割を兼ねさせることもできる。
該アシル化反応は一般に約−10℃〜30℃の温度範囲
内で行なうのが好適である。反応終了後、反応混合物か
ら必要に応じて沈殿物を濾別したのち、該反応混合物に
希硫酸、水、飽和重曹水などを加え、有機層を分離する
。得られた有機層を、必要により適宜水洗、乾燥、溶媒
留去などの前処理を行なうことによりビタミンAのカル
ボン酸エステルを分離することができる。必要に応じて
さらに、このものを再結晶などの精製手段に付すること
により高純度のビタミンAのカルボン酸エステルを得る
ことができる。
原料として使用する一般式(II−2)で示される化合
物は前述のとおり次の方法によりi造することができる
(III)            (IV)(TI−
2) (上記式中、R1、R2、R21及びR3は前記定義の
とおシである) 一般式(I[l)で示される化合物と一般式(mV)で
示される化合物との反応は塩基の存在下に行なわれる。
一般式(Ill)で示される化合物は一般に一般式(I
V)で示される化合物1モルに対して約0.1〜10モ
ル、好ましくは約1〜2モルの範囲内で使用される。反
応系内に存在させうる塩基は該一般式(2)で示される
化合物において一8OgR’基が結合している炭素原子
にカルボアニオンを発生させる能力のある塩基であり、
例えば、メチルリチウム、  n −ブチルリチウムな
どの有機リチウム化合物;メチルマグネシウムクロライ
ド、メチルマグネシウムブロマイド、エチルマグネシウ
ムクロライド、エチルマグネシウムブロマイドなどの4
1マグネシウムハライド(グリニヤール試薬):水素化
リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウムなどのア
ルカリ金属の水素化物:リチウムアミド、ナトリウムア
ミド、カリウムアミドなどのアルカリ金属アミド:リチ
ウムメトキシド、ナトリウムメトキシド、カリウムメト
キシド、カリウムエトキシド、カリウムtert−ブト
キシドなどのアルカリ金属の低級アルコキシドなどであ
る。これら塩基の使用量は臨界的ではなく、用いる塩基
の種類などに応じて変えることができるが、一般的にい
えば、一般式(III)で示される化合物1モルに対し
て約0.1〜1モル、好塘しくは0.5〜1モルの範囲
内で変えることができる。この反応は通常溶媒中で行な
われ、用いうる溶媒としては、例えばヘキサン、ヘプタ
ン、ベンゼン、トルエンなどの脂肪m又は芳香族炭化水
素;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テト
ラヒドロフラン、ジオキサンなどの鎖状又は環状エーテ
ル;ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、ジ
メチルスルホキシド、ヘキサメチルホスホリルトリアミ
ドなどの中から用いる塩基との組合わせにおいて適宜選
ばれる。反応は用いる塩基によっても異なるが、通常的
−100℃〜150℃、好゛ましくけ約−80℃〜50
℃の温度範囲内で行なわれる。また反応はヘリウム、窒
素、アルゴンなどの不活性ガス雰囲気下で行なうのが有
利である。反応時間は採用した塩基、溶媒、反応温度な
どによって変化するが5例えば塩基としてn−ブチルリ
チウムを使用し、テトラヒドロフラン溶媒中で約−80
°C〜−50℃の温度で反応を行なう場合には約2〜6
時間である。
反応混合液からの一般式(II−1)で示される化合物
の分離回収は通常の方法により行なうことができる。例
えば、反応混合液を水、塩化アンモニウム水溶液、希塩
酸などに注いだのち、有機層を分離し、その有機層を必
要によりこれについて水洗及び/又は無水硫酸ナトリウ
ムでの乾燥及び/又は溶媒の減圧下での留去を行なった
のち、再結晶、クロマトグラフィーなどの精製手段に付
することにより一般式(n−1)で示される化合物を単
離する。
一般式(II−1)で示される化合物のR21が低級ア
ルカノイル基を表わす場合の一般式(II−2)で示さ
れる化合物への変換は1例えば、一般式(II−1)で
示される化合物と3,4−ジヒドロ−2H−ピラン、4
−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラン、2゜3−
ジヒドロフラン、低級アルキルビニルエーテルなどのビ
ニルエーテル類とを酸性触媒の存在下に反応させるか、
又は−一般式(1−1)で示される化合物に五酸化リン
などの存在下にメテラールを作用させることにより行な
われる。一般式(II−1)で示される化合物とビニル
エーテル類との反応υ、必ずしも溶媒中で行なうことを
必要としないが、通常は塩化メチレン、テトラヒドロフ
ラン、ジエチルエーテル、ベンゼンなどの溶媒中で行な
うのが好ましい。酸性触媒としては、例えば、p=)ル
エンスルホン酸若しくはそのピリジン塩、硫酸、塩酸な
どを使用することができるが、p−1−ルエンスルホン
酸若しくはそのピリジン塩を使用するのが好ましい。こ
の反応において、ビニルエーテル類として3,4−ジヒ
ドロ−2pi−ピラン、4−メチル−3,4−ジヒドロ
−2H−ピラン又は2,3−ジヒドロフランを用いる場
合には、それぞれ一般式(II−2)においてR21が
低級アルカノイル基でありかつR3がテトラヒドロピラ
ン−2−イル基、4−メチルテトラヒドロピラン−2−
イル基又はテトラヒドロフラン−2−イル基である化合
物が得られる。またビニルエーテル類としてメチルビニ
ルエーテル、エチルビニルエーテル、フロビルビニルエ
ーテル、プチルビニルエーテルナトノ低級アルキルビニ
ルエーテルを用いる場合には、一般式(II−2)にお
いてR21が低級アルカノイル基でありかつR3が低級
アルコキシエチル基である化合物が得られる。他方、一
般式(II−1)で示される化合物に五酸化リンなどの
存在下にメチラールを作用させることにより、一般式(
II−2)においてR4が低級アルカノイル基でありか
つR3がメトキシメチル基である化合物が得られる。
上記の各反応により得られたR21が低級アルカノイル
基を表わす場合の一般式(n−2)で示される化合物の
反応混合物からの分離回収は通常の方法により行なうこ
とができる。例えば、反応混合物を水に注いだのち、ベ
ンゼン、ジエチルエーテル、酢酸エチルなどで抽出し、
抽出液を水洗して無水硫酸す) IJウムで乾燥する。
ついで、抽出液から低沸点物を減圧下に留去し、その残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付すること
によりR21が低級アルカノイル基を表わす場合の一般
式(n−2)で示される化合物を単離することができる
このようにして得られるR21が低級アルカノイル基を
表わす場合の一般式(ll−2)で示される化合物はそ
のまま前述の塩基による処理に付することかでき、又は
所望により該化合物を非酸性条件下に加溶媒分解せしめ
、生成するR21が水素原子を表わす場合の一般式(n
−2)で示される化合物を前述の塩基による処理に付す
ることもできる。非酸性条件下での加溶媒分解反応は、
例えばメタノール、エタノールな、どのアルコール類;
又はこれらのアルコール類ト水及び/又Hベンゼン、ト
ルエンなどの炭化水素類との混合物などの溶媒中で、好
ましくはアルカリ金属の水酸化物又は炭酸塩の存在下に
行なわれる。アルカリ金属の水酸化物又は炭酸塩として
は、例えば、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸
化リチウム、炭酸カリウムなどが使用される。アルカリ
金属の水酸化物又は炭酸塩の使用量はR81が低級アル
カノイル基を表わす場合の一般式(II−2)で示され
る化合物に対して約1〜2尚量の範囲内が好適である。
溶媒の使用量はRが低級アルカノイル基を表わす場合の
一般式(n−2)で示される化合物の濃度が約0.1〜
10モル/!となる程度の量であることが好ましい。溶
媒としてアルコール類と水及び/又は炭化水素類との混
合物を使用する場合には、該水及び/又は炭化水素類は
反応系が相分離を起こさない程度に用いることが好まし
い。反応は約−1O℃〜30℃の温度範囲内で行なうの
が適当である。この反応により得られるR21が水素原
子を表わす場合の一般式(1−2)で示される化合物の
反応混合物からの分離は1通常の方法により行なうこと
ができる。
例えば5反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液、希
塩酸、希硫酸などを加えて残存するアルカリ金用の水酸
化物又は炭酸塩を中和し、必要に応じて溶媒として用い
たアルコール類を留去し、その残渣に水を加えたのち、
ベンゼン、塩化メチレン、ジエチルエーテル、酢酸エチ
ルなどで抽出し、抽出液を水洗して無水硫酸ナトリウム
で乾燥する。
次いで、抽出液から必要に応じて低沸点物を減圧下に留
去し、その残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
に付することによりR21が水素原子を表わす場合の一
般式(I[−2)で示される化合物を単離することがで
きる。
上記一般式(II−2)で示される化合物の製造におい
て出発原料として使用する一般式(R1)で水される化
合物はそれ自体既知の化合物であり(特許第1.168
,158号参照)、安価な工業原料であるリナロールか
ら好収率でかつ容易に製造することができる。例えば、
一般式(III)においてR1がフェニル基である化合
物は次の方法により製造される。
すなわち、リナロールに塩化チオニルを作用させること
によりゲラニルクロライドを得、該ゲラニルクロライド
とフェニルスルフィン酸ナトリウムとを反応させること
によりゲラニルフエニにスルホンを得る。ゲラニルフェ
ニルスルホンを酸触媒。
例えば硫酸と酢酸との混合酸の存在下に閉環反応させる
ことによりβ−シクロゲラニルフェニルスルホンを得る
。なお、閉環反応の際にβ−シクロケラニルフェニルス
ルホンの異性体でアルα−シクロゲラニルフェニルスル
ホンが副生ずるこトカあるが、両者の生成混合物をヘキ
サンなどの溶媒中で晶析することによシ高純度のβ−シ
クロゲラニルフェニルスルホンを得ることができる。ま
た、α−シクロゲラニルフェニルスルホンはこレヲ上記
の閉環反応系にもどすことにより目的とするβ−シクロ
ケラニルフェニルスルホンに変換すれる。
リナロールからのβ−シクロゲラニルフェニルスルホン
の合計収率は通常約70〜90チである。
またもう一方の出発原料である一般式(IV)で示され
る化合物もリナロールから好収率でかつ容易に製造する
ことができる。例えば、一般式(IV)においてR2が
アセチル基である化合物は次の方法によシ製造される。
一神=0易Vλへ。。0cHs スナワち、リナロールに無水酢酸を作用させることによ
シ、ゲラニルアセテートを得、該ゲラニルアセテートを
例えば、エタノール溶媒中で還流下に二酸化セレンに作
用させることにより目的とする8−アセトキシ−2,6
−シメチルー2,6−オクタジェナールを得る。リナロ
ールからの8−アセトキシ−2,6−シメチルー2,6
−オクタジェナールの合計収率は通常約60〜8(lで
ある。
上記の如くして製造される一般式(II−1)で示され
る化合物及び一般式(If−2)で示される化合物は従
来の文献に未載の新規な化合物である。一般式(n−1
)で示される化合物のうち R1としてはフェニル基又
はP−)!Jル基であるものが、そしてR″としてはア
セチル基であるものが好適である。また一般式(ト2)
で示される化合物のうち R1としてはフェニル基又は
p−)リル基であるものが、−26= そしてR11としては水嵩原子又はアセチル基であるも
のが、さらにR8としてはメトキシメチル基、1−エト
キシエチル基%1−n−ブトキシエチル基、テトラヒド
ロピラン−2−イル基又は4−メチルテトラヒドロピラ
ン−2−イル基であるものが好適である。
以上述べた本発明の方法により製造されるビタミンA及
[そのカルボン酸エステルの立体構造ハ、使用する一般
式(IV)で示される化合物の立体構造に依存する。
CHs      CHs (式中、R2は前記定義のとおりである)すなわち、一
般式(IV)において2位及び6位の炭素−炭素二重結
合に基づく立体構造がともにトランス(E)に規制され
ている化合物を使用する場合には、全トランスに立体規
制されたビタミンA1さらにはそのカルボン酸エステル
が優先的に得うれ、また一般式(IV)において2位の
炭素−炭素二重結合に基づく立体構造がトランス(E)
に規制され、6位のそれがシス(Z)に規制されている
化合物を使用する場合には、13−位の炭素−炭素二重
結合に基づく立体構造がシスに規制されたビタミンA1
さらにはそのカルボン酸エステルが優先的に得られる。
〔実施例〕
以下、実施例によシ本発明をさらに具体的に説明するが
、本発明はこれらの実施例により限定されるものではな
い。
実施例1 窒素ガスで置換しfC200厘I容三つロフラスコにβ
〜シクロクラニルフェニルスルホン(1)10.80g
(38,8mmol )及びトルエン100 mlを入
れ、ついでエチルマグネシウムプロミドのジエチルエー
テル溶液(1,06mol /1 ) 24.2ml 
(25,6mrnol )を内温20〜25℃で滴下し
た。滴下終了後、内温40〜45℃で3時間攪拌した。
次に、内温か−40〜−30℃となるように冷却し、こ
の溶液に8−アセトキシ−2,6−シスチルー2 (E
)、 6 (E)−オクタジエン−1−アール(2−1
”) 4.029 (19,1mmol )のトルエン
10WLlの溶液を滴下した。滴下終了後、同温度にて
ざらに2時間激しく攪拌した。
反応混合物に10チ塩酸水溶液を加え、トルエン層を分
嶋し大。このトルエン層を水洗し、さらに飽和塩化ナト
リウム水溶液で洗滌し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。このトルエン層からトルエンを留去し、その残渣を
シリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィー(溶出゛
液2ヘキサンと酢酸エチルとの容量比7対3の混合液)
によシ精製し、無色透明の油状物(3−1)8.46g
を得た。このものは下記の機器分析データによシ、1−
アセトキシー8−ヒドロキシ−3,7−シメチルー9−
(2,6,6−)ジメチル−1−シクロヘキセン−1−
イル)−9−フェニルスルホニル−2(E) 、6 (
E)−ノナジェンのジアステレオマーの混合物であるこ
とを確認した。収率91%。
CDα3 NMRδ(CHa )a S its i (CHs 
)s。
0.61 S−2,03(m、 28I() ; 2.
87(br、 IH) ;3.95.4.20(d、合
してIH); 4.50(d、2H)s4.85,4.
97(d、合しテI H) = 5−25,5.62 
(m2合して2H);7.40〜8.03 (m、 5
H) IR(フィルム)ν(m−’)+3500(OH)、1
735(C=O)。
FD−MASS m/a : 488(M )100d
容’i’zf形7 ラ、X :I K化合*(3−1)
2.67/i (5,5mmol )及びメチラール9
.65WL/ (110mmol )を入れ攪拌して溶
液とした。この溶液に五酸化リン0.22.!i’ (
1,54mmol )を添加シテ室温下で攪拌し次。五
酸化リン添加の2時間後及び5時間後にそれぞれ五酸化
リン0.219を加えて24時間反応させた。分液ロー
トに飽和重曹水を入れ、この中に反応混合物の溶液部分
を加えて分液し穴〇一方、その残渣にトルエンと飽和重
曹水とを加え、攪拌することによりタール分を溶解させ
た。得られた水層と有機層とを分液ロートに移して分液
しに0有機層を合し、飽和重曹水で洗滌し、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥した0無水硫酸マグネシウムを濾別し
たのち、40℃で溶媒を留去することによシ赤色の油状
物を得穴。この油状物をシリカゲルクロマトグラフィー
(展開液;酢酸エチルとヘキサンとの容量比1対6〜1
対4の混合液)に付することによル、生成物2.687
7を得fCoこのものは下記の機器分析データによシ、
1−アセトキシ−3,7−シメチルー8−メトキシメト
キシ−9−フェニルスルホニル−9−(2,6,6−)
ジメチル−1−シクロヘキセン−1−イル)−2(E)
、6(E)−ノナジェン(4)であることを確認した。
収率92 %。
0.69〜1.99 (rn、 28H) : 3.1
6,3.35 (at 3H) :3.96〜5.60
 (m、 8H) ; 7,38〜8.01 (m、 
5H)IR(フィルム)ν(I−+1 ’ ) : 1
730(C−0)、 1140(Sα0FD−MAS 
S m/ e : 532(M )〜        
   −32− 100J容なす形フラスコに化合物(4)2.68p(
5,04mmol )及びメタノール目、mlを入れて
溶液としたのち、この溶液に水酸化ナトリウム0.33
 Iiを加えて室温下で1.5時間攪拌した。反応混合
液を分液ロートへ移し、これに大量の水及びトルエンを
加えて抽出した。トルエン抽出液を飽和塩化アンモニウ
ム水及び水で洗滌し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した
。無水硫酸マグネシウムを濾別し虎のち、40℃でトル
エンを減圧下に留去して、赤色の油状物を得々。この油
状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開液;
酢酸エチルとヘキサンとの容量比1対4〜1対1の混合
液)に付することにより、生成物2.349を得た。こ
のものは下記の機器分析データにより、1−ヒドロキシ
−3,7−シメチルー8−メトキシメトキシ−9−フェ
ニルスルホニル−9−(2,6,6−)ジメチル−1−
シクロヘキセン−1−イル) −2(E)%6(E)−
ノナジェン(5)であることを確認した。
0.68〜2.04(m、 26H) ; 3.15.
3.36(s、 3H) 1−33= 3.95〜5.60(m、 8H) : 7.40〜8
.00(m、 5H)IR(フィルム)v (ttn−
” ): 3500(OH)、1140(802)窪素
ガス雰囲気下、501容褐色なす形フラスコに化合物(
5)0.5121g(1,05mmol)及びトルエン
51を入れ、攪拌して溶液とした。この溶液にカリウム
メトキシド0.21.!i’ (3,15mmol )
を加え、室温で5分間、さらに40℃で2時間攪拌した
。反応混合物にヘキサン20d及び水15dを加え、得
られた混合液を分液ロートに移して分液した。水層をヘ
キサン151IIt/で抽出した。ヘキサン層を合し、
水で2回洗滌したのち、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。無水硫酸マグネシウムを濾別し、35℃で減圧下に
溶媒を留去して、オレンジ色の油状物(6−1)を得た
。このもののIRスペクトルは市販のビタξンAのそれ
と一致した。
窒素ガス雰囲気下、100m1容かっ色なす形フラスコ
に上記の油状物、ヘキサン411t及びトリエチルアン
ン1.1 mを入れ、氷水浴で冷却した。この混合物に
無水酢酸0.68 mlを加え、冷却下に20分間、さ
らに室温下で16時間攪拌しfco反応混合物にへΦサ
ン25*lを加え、氷水浴中で冷却したのち、これに飽
和重曹水10m1/を加えた。15分間攪拌したのち、
混合物を分液ロートに移し、これにヘキサン151t/
及び飽和重曹水1011gを加えて分液した。ヘキサン
層を飽和重曹水で洗滌し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。無水硫酸マグネシウムを濾別したのち、溶媒を3
5℃で減圧下に留去して、オレンジ色の油状物0.37
23 、!i+を得た。
このものは高速液体クロマトグラフィー分析(カラム二
μmボラシル、展開液:ヘキサンとインノロビルエーテ
ルとの容量比9対1の混合液)の結果、ビタンンAアセ
テ−) (7−1)(全トランス体比率95%)を0.
2755g含んでいた0化合物(5)からの合計収率は
80%でめった。
実施例2 アルゴンガスで置換した2 00 ml容フラスコにβ
−シクロケラニルフェニルスルホン(1)5.00,9
(18,Ommol )及びテトラヒドロンラン60耐
を入れ、−78℃に冷却したのち、n−ブチルリチウム
のヘキサン溶液(1,5mol/l) 6.6ml (
9,9mmol )を滴下し、同温度で3時間攪拌した
。次に、この溶液中に8−アセトキシ−2,6−シメチ
ルー2(E)、6(E)−オクタジエン−1−アール(
2−1)1.8917 (9,0mmol )のテトラ
ヒトo7う715*#の溶液を一78℃で滴下し、同温
度で2時間攪拌し、さらに−50℃で2時間攪拌した。
−78℃に冷却したのち、反応混合物に水を加え、つい
で常温まで昇温させた。得られた混合物をベンゼン10
0 dで3回計300 mlで抽出した。抽出液を水洗
し、無水硫酸す) IJウムで乾燥した。この抽出液か
らベンゼンを留去し、その残渣をシリカゲルを用いたカ
ラムクロマトグラフィ=(溶出液・ヘキサンと酢酸エチ
ルとの容量比5対1の混合液)によシ精製し、無色透明
の油状物(3−1)4.01pを得た。このものは下記
の機器分析データにより、1−アセトキシ−8−ヒドロ
キシ−3,7−シメチルー9− (2,6,6−ドリメ
チルー1−シクロヘキセン−1−イル)−9−フェニル
スルホニル−2<E> 、 6 (E)−ノナジェンで
あることを確認した。収率93%。
0.62〜1.94(m、 28H) 、 3.73(
br、 IH) 。
3.81(d、 IH) 、 4゜41(d、 2H)
 、 4.90(d、 IH) 。
5.21 (m、 2H) 、 7.38〜7.99(
m、 5H)IR(フィルA)l’ (cIn’ ):
 3500(OH)+ 1735(C=0)+1140
(SOs+) FD−MASS m/e : 488(M )1001
1j容フラスコに1−アセトキシ−3,7−シメチルー
8−ヒドロキシ−9−フェニルスルホニル−9−(2,
6,6−)ジメチル−1−シクロヘキセン−1−イル)
 −2(E)、6(E)−ノナジェン(3−1) 1.
36.!ir (2,8mmol )、触媒量のp−)
#エンスルホン酸ピリジン塩及び塩化メチレン15dを
とり、氷水で冷却した。この溶液中に3,4−ジヒド0
−2H−ビラン0.73 yd (8,4mmol )
を滴下し、水冷下で3時間攪拌した。反応混合液中に重
曹水を注ぎ、塩化メチレンで抽出した0塩化メチレン抽
出液を水洗したのち、無水硫酸ナトリウム上で乾燥した
。抽出液から塩化メチレンをエバポレーターで留去した
のち、残った油分をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(展開液;酢酸エチルとヘキサンとの容量比1対5の
混合液)にかけ、1−アセトキシ−3,7−シメチルー
8−(テトラヒドロビラン−2−イル)オキシ−9−フ
ェニルスルホニル−9−(2,6,6−)リメチル−1
〜シクロヘキセン−1−イル) −2(E)、6(E)
 −ノナジェン(8−1)を1.59II得た0収率9
9%。
生成物の機器分析データを次に示す。
CDα8 NMRδ(Cf(a)gSiO8i(CHs)a ’0
.62〜2.03(m、 34H) i 3.23〜5
.36(m、 9H) ニア、43〜8.15 (m、
 5H) IJフィルA)v (cm−”): 1745(C=0
)、1150(Sα0FD−MASS m/e ; 5
73(M +1)、 572(M )窒素ガス冨囲気下
、1ooy容褐色フラスコに化合物(8−1) 1,5
9.9及びトルエン15.9dを入れ、攪拌して溶液と
した。この溶液に同温を27℃に保ちながらカリウムメ
トキシド0.9711を加え、その温度で0.3時間、
ざらに内温38℃で1.5時間攪拌した。反応混合物に
ヘキサン60d及び水45dを加えて攪拌したのち、混
合液を分液ロートに移して分液した。水層をヘキサン4
51で抽出し六。へ中サン層を合し、水で2回洗滌し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥した。無水硫酸マグネシウ
ムを濾別し、35℃で減圧下に溶媒を留去して、オレン
ジ色の油状物(6−1)を得た。
窒素ガス雰囲気下、100d容褐色なす形フラスコに上
記の油状物、ヘキサ710.6mJ及びトリエチルアミ
ン2,9dを入れ、氷水浴で冷却した。この混合物に無
水酢#R1,8−を加え、冷却下に20分間、さらに室
温下で16時間攪拌した。反応混合物にヘキサン70−
を加え、氷水浴中で冷却したのち、これに飽和型1水2
7WIlを加えて15分間攪拌した。この混合物を分液
ロートに移し、これにヘキサン40.wJ及び飽和重曹
水27dを加えて分液した。ヘキサン層を飽和重曹水で
洗滌し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。無水硫酸マ
グネシウムを濾別したのち、溶媒を35℃で減圧下に留
去して、オレンジ色の油状物を得た。このものは高速液
体クロマトグラフィー分析(カラム:μmボラシル、展
開液:ヘキサンとインプロピルエーテルとの容量比9対
1の混合液)の結果、ビタンンAア七チー) (7−1
)(全トランス体比率95%)を0.70 、p含んで
いた。化合物(8)からの合計収率は77チでめった。
実施例3 窒素ガス雰囲気下、1001Ll容褐色なす形フラスコ
に実施例1@で得た1−アセトキシ−3,7−シメチル
ー8−メトキンメトキシ−9−フェニルスルホニル−9
−(2,6,6−)ジメチル−1−シクロヘキセン−1
−イル) −2(E)、 6 (E)−ノナジェン(4
)2.68g及びシクロヘキサン80dを入れ、攪拌し
て溶液とし喪。この溶液にカリウムメトキシド3.53
 gを加え、内温39℃で1.8時間攪拌し大。反応混
合物にヘキサン961及び水72mを加えて攪拌し喪の
ち、混合液を分液ロートに移した。
水層をヘキサン96dで抽出した。ヘキサン層を合し、
水で2回洗滌したのち、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。無水硫酸マグネシウムを濾別し、35℃で減圧下に
溶媒を留去して、オレンジ色の油状物(6−x)を得た
次に窒素ガス雰囲気下、300mA’容褐色なす形フラ
スコに上記の油状物、ヘキサン(9,2d及びトリエチ
ルアミン5.3dを入れ、氷水浴で冷却し穴。
この混合物に無水酢酸3.26 *lを加え、冷却下に
20分間、さらに室温下で16時間攪拌した。反応混合
物にヘキサン120dを加え、氷水浴中で冷却したのち
、仁れに飽和重曹水4B−を加えた。15分間攪拌した
のち、混合物を分液ロートに移し、これにヘキサン72
d及び重曹水48dを加えて分液した。ヘキサン層を飽
和重曹水で洗滌し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。
無水硫酸マグネシウムを濾別したのち、溶媒を35℃で
減圧下に留去して、オレンジ色の油状物を得た。このも
のは高速液体クロマトグラフィー分析(カラム;μmボ
ラシル、展開液:ヘキサンとインプロピルエーテルとの
容量比9対1の混合液)の結果、ビタインAアセテ−)
(7−1)(全トランス体比率95%)を1.29g含
んでいた。化合物(4)からの合計収率は78%であっ
た。
実施例4 アルゴンガスで置換した200m/容3つ目フラスコに
β−シクロゲラニル−p−トリルスルホン(9)7.0
1 ? (24,0mmol )及びテトラヒドロフラ
ン70weを入れ、−78℃に冷却したのち、n−ブチ
ルリチウムのヘキサン溶液(1,5mol / l )
 9.6鰐e(14,4mmol)を滴下し、同温度で
2時間攪拌した。次に、この溶液中に8−アセトキシ−
2,6−シメチルー2(E)、6(E)−オクタジエン
−1−アール(2−1,)2.529 (12,0mm
ol )のテトラヒドロピラン15+w#の溶液を一7
8℃で滴下し、同温度で3時間攪拌した。反応混合物に
水を加え、常温まで昇温させた。
得られた混合物をベンゼン50nlで3回i+ 150
 ll+1で抽出し、ベンゼン抽出液を水洗し、無水硫
酸マグネシウムで乾燥した。この抽出液から溶媒を留去
し、その残渣をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラ
フィー(溶出液:ヘキサンと酢酸エチルとの容量比5対
1〜3対1の混合液)により精製し、白色の固型物4.
88 fiを得た。このものは下記の機器分析データに
よシ、1−アセトキシ−8−ヒドロキシ−3,7−シメ
チルー9−(2,6,6−トリメチル−1−7クロヘキ
センー1−イル)−9−(p−トリル)スルホニル−2
(E)、6(E)−ノナジェン(10)であることを確
認した。収率81q6゜CDα3 NMRδ(CHg)asiO8i(CHs)a ’0.
61〜2.01(m、 28H)、 2.37(s、 
3H)、 3.71(br、、 IH)。
3゜94(d、 IH)、 4.49(d、 2H)、
 4.97(d、 IH)。
5.16(m、 2H) 、 7.26(d、 2H)
、 7.86(d、 2H)IR(フィルム)ν(副−
” ): 3480(OH)、1735(C−0)。
100ml容なす形フラスコに化合物(す)1.00g
(1,99mmol )、3,4−ジヒドo−2H−ピ
ラン0、52 ml 、塩化メチレン10x/及び触媒
量のp−トルエンスルホン酸を入れ、0℃で6時間攪拌
した。
分液ロートに飽和重曹水を入れ、この甲に反応混合物の
溶液部分を加えて分液した。水層を塩化メチレンで抽出
しfco塩化メチレン層を合し、水洗したのち、無水硫
酸マグネシウムで乾燥した。無水硫酸マグネシウムを濾
別したのち、塩化メチレンをエバポレーターで留去して
、粘稠な油分1.47gを得た。この油分をシリカゲル
クロマトグラフィー(展開液:酢酸エチルとへキサンと
の容量比1対3の混合液)に付することにより、生成物
1.09gを得た。このものは下記のIRスペクトルに
よシ、1−アセトキシ−3,7−シメチルー8−(テト
ラヒドロピラン−2−イル)オキシ−9−(p−CT〒 )     −(2,6,6−)ジメチル−1−シクロ
ヘキセン−1−イル) −2(E)% 6 (E)−ノ
ナジェン(11)であることを確認した0収率93%。
IR(フィルム)ν(備−1): 2930,1740
,1600,1450゜1380.1365,1300
,1230,1140,1080,1020,960゜
10(1wj容褐色なす形フラスコにカリウムメトキシ
ド0.6077 (8,53mmol )及び) ルx
 y 25 xiを入れ、アルゴン雰囲気下としたのち
、化合物(11)1.00g(1,71mmol)を5
−のトルエンに溶かした溶液を室温下で加えた。室温で
30分間、さらに40℃で2時間攪拌した。反応混合物
を塩化アンモニウム水溶液に注ぎ、ジエチルエーテルで
抽出した。抽出液を水洗し、さらに飽和食塩水で洗滌し
たのち、無水硫酸マグネシウムで乾燥した〇無水硫酸マ
グネシウムを濾別したのち、ジエチルエーテル及びトル
エンを留去して、赤黄色の油分(6−1)0.76II
を得ft。
次いで、上記の油分を5*lのピリジンに溶かし、46
一 この溶液に無水酢酸5 ml及び触媒量のジメチルアイ
ノビリジンを加えて、室温下で2時間攪拌した。
反応混合物を多音の水に注き゛、ヘキサンで抽出し穴。
ヘキサン抽出液を80−のメタノール水溶液で洗滌し、
さらに水で3回洗滌したのち、無水硫酸マグネシウムで
乾燥した。無水硫酸マグネシウムを濾別し九〇ち、ヘキ
サンを留去して、赤黄色の油分0.649を得た。この
油分は液体クロマトグラフィー分析の結果、ビタミンA
アセテ−)(7−1)(全トランス体比率95tlb)
を0.34.9含んでいfC。
化合物(11)からの合計収率は619gであった。
実施例5〜7 実施例2囚で得た1−アセトキシ−3,7−シメチルー
8−ヒドロキシ−9−フェニルスルホニル−9−(2,
6,6−1リメチル−1−シクロヘキセン−1−イル)
 −2(E)、6(E)−ノナジェン(3−1)1、3
61/ (2,8mmol )及び塩化メチレン15d
を使用して第1表に示す条件を採用する以外は実施例2
@におけると同様にして反応及び処理を行ない、対応す
るアセタール類(12〜14)を得た。結果を第1表に
示す。
化合物(12) 〜(14)の1.05 rnmol及
ヒカリウムメトキシド5.25 mmolを用いて第2
表に示す条件を採用する以外は実施例1oにおけると同
様にして反応及び処理を行ない、ビタミンAアセテート
(7−1)を得た。結果を第2表に示す。
実施例8 実施例40においてトルエン溶媒中で化合物(11)と
カリウムメトキシドとの反応によって得られた赤黄色の
油分(6−1) 0.769を5mlのピリジンに溶か
し、氷水浴中で冷却した。次いで、この溶液中にバルミ
トイルクロリド0.71g(2,58mmol)を加え
、冷却下に0,5時間、さらに室温下で5時間攪拌した
。反応混合物を多量の水に注ぎ、ヘキサンで抽出した。
ヘキサン抽出液を水で3回洗滌したのち、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。無水硫酸マグネシウムを濾別し、
ヘキサンを減圧下に留去することにより、赤黄色の油分
0.73gを得た。この油分は液体クロマトグラフィー
分析(カラム:μmボラシル、展開液:インプロビルエ
ーテルとヘキサンとの容量比2対98の混合液)ノ結果
、ビタミンAパルミテート(全トランス体比率95% 
)を0.55.9を含んでいた。
実施例9 アルゴンガスで置換した200111容フラスコにβ−
シクロゲラニルフェニルスルホン(1)8.70p(3
1,2mmol )及びテトラヒドロフラン60WLl
を入れ、−78℃に冷却したのち、n−ブチルリチウム
のヘキサン溶液(1,5mol /l ) 20.8y
d (31,2mmol )を滴下し、同温度で3時間
攪拌した。次に、この溶液中に8−アセトキシ−2,6
−シメチルー2(E)% 6 (z)  # クタシエ
/1−7−ル(22)6.59 、!i’ (31,3
mmol )のテトラヒトo7うy15dの溶液を一7
8℃で滴下し、同温度で2時間攪拌し、さらに−50℃
で2時間攪拌した。−78℃に冷却したのち、反応混合
物に水を加え、ついで常温まで昇温させた。得られた混
合物をベンゼン100+Jで3回針300−で抽出した
。抽出液を水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。こ
の抽出液からベンゼンを留去し、その残漬をシリカゲル
を用いたカラムクロマトグラフィー(溶出液:ヘキサン
と酢酸エチルとの容量比5対1の混合液)により精製し
、無色透明の油状物13.87gを得た。このものは下
記の機器分析データにより、1−アセトキシ−8−ヒド
ロキシ−3,7−シメチルー9−(2,6,6−ドリメ
チルー1−シクロヘキセン−1−イル)−9−フェニル
スルホニル−2(Z) 、a (E)−ノナジェン(3
−2)であることを確認した。収率91ts。
0.60〜2.20(m、 28H) 、 3.67(
br、 IH) 。
3.98(d、 IH) 、 4.50(d、 2H)
 、 5.00(d、 IH) 。
5−34 (m* 2H) + ’1.55〜8.20
 (m、5H)IR(フィルム) ν(crn−” )
: 3500(OH)、1735(C−0)。
1140(SO2) FD−MASS m/e : 488(M+)100 
ml容なす形フラスコに化合物(3−2)4.88Ii
(10mmol)、  p−)ルエ7 スルホン酸・1
水和物0.02,9 (0,1mmol )及び塩化メ
チレン30M1を入れ、氷水浴で冷却した。この溶液に
3,4−ジヒドロ−2H−ピラフ2.6 at (30
mmol )を滴下し、滴下終了後、冷却下に2時間攪
拌した。反応混合物に重曹0.52 gを加え、5分間
攪拌したのち蟻飽和重曹水20dを加えた。得られた混
合物をジエチルエーテル100m/で抽出し、この抽出
液を飽和重曹水20厘Iで洗滌し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥したのち、これよりエバポレーターで溶媒ヲ留
去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(展開液:酢酸エチルとヘキサンとの容量比1対5の混
合液)にかけ、化合物(8−2)を5、7577得た。
収率100%。生成物の機器分析データを次に示す。
0.60〜2.02(m、 34f() ; 3.17
〜5.40(m、 9H) ;7.38 ヘ8.11(
m、 5H) IR(フィルム)y (crn−’): 1745(C
−0)、1150(802)アルゴンガス雰囲気下、5
0I11容褐色なす形フラスコに化合物(8−2) 0
.5678g(0,993mmol)、シクロヘキサン
15gJ及びカリウムメトキシド0.709 (10m
mol )を入れ、40℃で内容物を1.2S時間攪拌
した。反工6混合物をジインプロピルエーテル501及
び塩化アンモニウムの飽和水溶液15dの混合液にあけ
、有機層を分離した。この有機層を塩化アンモニウムの
飽和水溶液10dで洗滌し、無水硫酸マグネシウムで乾
燥した。エバポレーターで溶媒を留去し、得られfc残
留物をヘキサン4dに溶かし、仁の溶液を50111容
褐色なす形フラスコに移した。
上記のフラスコを氷水浴中で冷却し、これにトリエチル
アミン1,1m/、次いで無水酢酸0.68 mlを加
えた。混合物を室温で1日間攪拌した。反応混合物をヘ
キサ750rrtl及び飽和重曹水10mにあけ、有機
層を分離した。この有機層を飽和重曹水10gjで2置
針20m1で抽出し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し穴
。溶媒をエバポレーターで留去して、オレンジ色の油状
物0.3635 Iiを得た。この油状物は高速液体ク
ロマトグラフィー分析(カラム二μmポラシル、展開液
:ヘキサンとジインプロピルエーテルとの容量比9対1
の混合液)の結果、ビタミンAアセテ−) (7−2)
を0.248p含んでいることが判明した。収率76 
soなお、このビタミンAアセテート中の13−シス体
の比率は90%で6つ大。
〔発明の効果〕
本発明の方法によれば、上記の実施例から明らかなとお
)、安価な工業原料であるリナロールから容易にかつ好
収率でともに製造される一般式(II)で示される化合
物及び一般式(M)で示される化合物の塩基の存在下で
の反応により高収率でかつ容易に製造δれる一般式1−
1)で示される化合物を経由し、この化合物から銹導さ
れる一般式(ll−2)で示δれる化合物を塩基で処理
することによシ高収率でかつ容易に、しかも一般式(■
)で示される化合物の立体構造に依存する立体規制され
たビタインA1さらにはそのカルボン酸エステルヲ製造
することができる。
特許出願人 株式会社 り ラ し 同  大阪曹達株式会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼(II−2) (式中、R^1は置換されていてもよいアリール基を表
    わし、R^2^1基は水素原子又は低級アルカノイル基
    を表わし、R^3は水酸基のアセタール型保護基を表わ
    す)で示される化合物を塩基で処理し、必要に応じて生
    成するビタミンAをアシル化することを特徴とするビタ
    ミンA又はそのカルボン酸エステルの製造方法。 2、塩基がカリウムの低級アルコキシド及び水酸化カリ
    ウムからなる群より選ばれる特許請求の範囲第1項記載
    の方法。 3、該処理を脂肪族炭化水素及び芳香族炭化水素からな
    る群より選ばれる溶媒中で行なう特許請求の範囲第1項
    記載の方法。 4、該処理を約20〜80℃の範囲内の温度で行なう特
    許請求の範囲第1項記載の方法。 5、該処理を不活性ガス雰囲気中で行なう特許請求の範
    囲第1項記載の方法。 6、一般式(II−2)で示される化合物が、一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼(III) (式中、R^1は置換されていてもよいアリール基を表
    わす) で示される化合物と一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼(IV) (式中、R^2は低級アルカノイル基を表わす)で示さ
    れる化合物とを塩基の存在下に反応させることにより一
    般式 ▲数式、化学式、表等があります▼(II−1) (式中、R^1及びR^2は前記定義のとおりである。 )で示される化合物を得、ついで該一般式(II−1)で
    示される化合物に水酸基のアセタール型保護基を導入し
    、必要に応じて生成する化合物を非酸性条件下に加溶媒
    分解せしめることにより製造されたものである特許請求
    の範囲第1項記載の方法。
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