JPS6259270B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、土地の地震予測作業に特に好適な音
響剪断波を発生する可動装置に関する。

音響剪断波を発生する如く構成される従来装置
は公知であり、該装置は、地面への結合面を有す
るターゲツト部材と、地面にほゞ平行な方向に沿
いターゲツト部材を打撃する塊とを主として備え
ている。該塊は、結合面に平行な成分を有すると
共に、ターゲツト部材に対してその方向を調節可
能な所定の大きさの速度を該塊に与える装置に結
合される。この装置は、例えば、その一端で塊を
支持し、モータ装置による作動の際、支持車輌の
フレームに対しその他端において旋回する如く構
成される腕を備えている。

ターゲツト部材は、支持車輌の関節式腕から懸
吊され、地面に接触する作業位置へ移送位置から
垂直に変位される如く構成される。そのような装
置は、特許第1214626号（特公昭58―47674号公報
参照）に記載されている。

特許第1292553号（特公昭60―15889号公報参
照）に記載された従来装置の他の実施例による
と、ターゲツト部材は、支持車輌の後輪用レール
を備えている。ターゲツト部材を地面に結合する
ことが所望の際、該部材は、所定の場所で地面に
載置され、移送位置において該部材を支持する関
節式腕から解放される。次に車輌は移動され、こ
の場合には２つの車軸と該車軸に装着される車輪
とから成るその後部がターゲツト部材上に載置さ
れ、その位置に固定、維持される。次に、塊は、
解放され、地面へ伝達される地震エネルギに関す
る限り、レールに当接する車輌の後部よりも大き
い効率でターゲツト部材を打撃する。

しかしながら該装置は、各「シヨツト」の前に
ターゲツト部材を地面に結合する車輌の運動を行
わなければならず、これ等の運動が連続する衝撃
の最大反復回数を減少する欠点を有している。

本発明の装置は、自動的にターゲツト部材を設
置して地面に結合する装置を設けることにより、
上述の欠点を排除する。

この装置は、塊と、所定の大きさの速度を該塊
に与える装置とが、装着された車輪を有する少く
とも１つの車軸を備える構造体に固定され、該車
軸が、構造体の少くとも一部に対して変位可能で
あり、車輪が地面に休止する第１位置から、ター
ゲツト部材が地面に結合される際、ターゲツト部
材に車輪が当接する第２位置へ該車軸を変位する
如く構成される駆動装置を該構造体が備え、前記
車輌がレールに沿つて移動して第２位置に達する
点で、優れている。

この装置は、第１位置から、車軸とその車輪と
がターゲツト部材に支持される第２位置へターゲ
ツト部材と、車軸とを同時に変位する装置を備え
るのが有利である。これ等の装置は、例えば、駆
動装置と協働する車軸と、ターゲツト部材との間
の結合装置から成る。このようにすることによ
り、ターゲツト部材を地面に移動する作用とター
ゲツト部材に車輌の重量を加える車輪の運動を同
時に行うことができるので、装置の作用を迅速に
行うことができる。

本発明のその他の特徴と、利点とは、添附図面
を参照する本発明の実施例の下記の説明によつて
明瞭になる。

可動装置は、車輪を有する２つの車軸１７１，
１７２上に休止する構造体１７０を備えている
（第１図乃至第４図）。構造体１７０は、塊１７３
と、所定の大きさの速度を該塊に与える装置とを
支持する。これ等の装置は、この実施例では、操
作腕１７４を備え、腕１７４の一端は、塊１７３
に固定され、その他端は、剛性構造体１７０に垂
直な平面内で、台１７５に固定された軸１８９の
まわりに旋回する如く構成される。

台１７５は、構造体１７０に固定されるターレ
ツト１８７上を旋回する如く構成され、その回転
軸線は、構造体に垂直である。腕１７４と、台１
７５とを回転する駆動装置は、図示されていな
い。

可動装置は、その側壁に打撃面１７７を有し構
造体１７０をその上に横たえる車軸の車輪に対す
るレール１７８をその上部に有するターゲツト部
材１７６を更に備えている。

レール１７８は、車輪がターゲツト部材１７６
に容易に登り得る如く輪郭を形成される。

例えば、ケーブルまたはチエーン１７９から成
る結合装置は、ターゲツト部材１７６の上部に固
定され、ターゲツト部材の垂直方向上方の剛性構
造体１７０の上部と、ほゞ２つの車軸１７１，１
７２のレベルの構造体１７０の下部とに軸を夫々
固定されるプーリ１８０，１８１上を通過して戻
る。２つの車軸１７１，１７２は、ケーブルまた
はチエーン１７９の他端の錨着個所を有してい
る。各車軸は、構造体１７０の長手方向軸線の両
側に２つの案内スライド１８２（第３、第４図）
を備え、該スライドは、構造体１７０の長手方向
軸線に平行に構造体１７０の下部に固定される２
つの案内レール１８３を摺動する如く構成され
る。

車軸を変位する如く構成される駆動装置は、そ
の体部が構造体１７０に固定されそのロツドが２
つの車軸１７１，１７２に固定される２つのジヤ
ツキ１８４，１８５を備えている。この２つのジ
ヤツキは、その同時の伸張が、２つの車軸を近接
する位置へ移動しターゲツト部材を降下する作用
を有する如く方向づけられている。構造体１７０
上に配置され、図示されていない圧力装置は、２
つのジヤツキを付勢する如く使用される。ターゲ
ツト部材は、構造体に固定されるストツパ１８６
に対して上部位置で当接する。

近接した位置での２つの車軸間の間隔は、ター
ゲツト部材の長さよりも短く選定される。同様
に、ジヤツキのロツドの後退位置に対応する２つ
の車軸間の最大間隔は、ターゲツト部材１７６の
長さよりも長く選定される。更に、ケーブルまた
はチエーン１７９の長さは、ターゲツト部材１７
６が降下するとき、車輪がレール上を転がり始め
る直前に地面に達するように、また、引張り力が
ケーブルまたはチエーンに加わり始める際、車軸
間の間隔がターゲツト部材の長さよりも大きくな
る如く選定される。

可動装置が「地震のシヨツト」に対する所定の
場所に移動したとき（第１図）、２つのジヤツキ
１８４，１８５は、２つの車軸１７１，１７２を
相互に接近させると共に、ターゲツト部材１７６
を降下する如く作動され、ターゲツト部材は、土
に接触する様になる。ジヤツキで加えられる加圧
力が車軸に連続的に加わる際、車輪は、レール１
７８（第２図）へ登り、構造体１７０の重量でタ
ーゲツト部材１７６を押圧する。このとき、可動
装置は、「シヨツト」に先立つて準備される。

可動装置の「シヨツト」場所から他の場所への
移動は、非常に容易である。ジヤツキ１８４，１
８５のロツドは、２つの車軸１７１，１７２を離
隔する様に移動して車輪を地面に降下する如く、
後退位置へ作動される。ジヤツキのロツドを更に
後退させることは、ケーブルまたはチエール１７
９に引張り力を加える作用を有し、該引張り力
は、ターゲツト部材１７６に伝達される。従つ
て、ターゲツト部材は、その上部位置へ上昇し、
ストツパ１８６に当接する様になる（第１図）。
可動構造体１７０は、移送に対して準備される。

前、後輪を反対方向へ旋回する如く構成される
任意の他の駆動装置で２つのジヤツキを置換える
ことは、本発明の範囲外ではない。公知の型式の
油圧伝動装置に関連する液圧モータを使用可能で
ある。可動装置が移送状態にあるとき、２つの車
軸１７１，１７２は、構造体１７０に対して所定
の位置に固定され、車輪は、回転する如く同一方
向へ駆動される。ターゲツト部材のレールに車輪
を登らせる如く、車軸は、剛性構造体から解放さ
れ、例えば、前車軸１７１の車輪に加わる液圧伝
動は逆になる。液圧モータを作動することで、２
つの車軸は、相互に接近し、車輪は、ターゲツト
部材に登る様になる。同様に、伝動の方向を逆に
することにより、２つの車軸は、各「シヨツト」
後に、最初の固定位置へ復帰される。２つの車軸
を備え、該車軸の１つのみがターゲツト部材に登
り構造体１７０の重量の一部をターゲツト部材に
加える如く変位可能な装置を使用することは、本
発明の範囲外ではない。

同様に、別個の駆動装置を介してそれ等の変位
装置を作動することにより、一方では、１または
２の車軸を、他方では、ターゲツト部材を相互に
別個に移動することは可能である。

上述の異なる実施例では、構造体は剛性であ
り、車軸は、構造体に対して変位可能である。１
または２の車軸が固定される変位可能な構造体に
剛性構造体１７０を置換えることは、本発明の範
囲外ではない。非限定的な例として、これ等の構
造体は、車軸の１つを夫々支持する２つの部分の
形状でもよく、該部分は、相互に対して変位可能
である。

更に、構造体は、別個の車輌で牽引されるか、
または自己推進式でもよい。後者の場合には、車
輌を移動する駆動装置は、車軸と、ターゲツト部
材とを変位する駆動装置と別個であるか（これ
は、ジヤツキ１８４，１８５を使用する場合であ
る）、または同一でもよい（これは、車輪がター
ゲツト部材１７６へ登る如く、例えば、液圧伝動
装置で車輪が直接作動される場合である）。

【図面の簡単な説明】

第１図はターゲツト部材が上部位置にあり２つ
の車軸が離隔した位置にある可動装置の立面図、
第２図はターゲツト部材が地面に接触し２つの車
軸がターゲツト部材に支持される接近した関係に
ある同上の可動装置の立面図、第３図はターゲツ
ト部材に支持される可動装置の側面図、第４図は
同上の装置の部分詳細図を示す。 １７０……構造体、１７１，１７２……車軸、
１７３……塊、１７４……操作腕、１７６……タ
ーゲツト部材、１７８……レール、１７９……ケ
ーブル（チエーン）、１８０，１８１……プー
リ、１８２……案内スライド、１８３……案内レ
ール、１８４，１８５……ジヤツキ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 地面との結合面を有するターゲツト部材を備
   え、該ターゲツト部材が、第１移送位置から地面
   に接触する第２位置へ変位可能でかつレールを有
   し、更に、該ターゲツト部材を打撃する塊と、前
   記結合面に平行な成分を有する速度を該塊に与え
   る装置とを備える地中への音響剪断波の発生装置
   において、前記塊と、所定の大きさの速度を該塊
   に与える前記装置とが、車輪を装着する少くとも
   １つの車軸を有する構造体に固定され、該車軸
   が、該構造体の少くとも一部に対して変位可能で
   あり、前記車輪が地面に休止する第１位置から、
   前記ターゲツト部材が地面に接触している際、前
   記車輪が該ターゲツト部材に当接する第２位置へ
   前記車輪を変位する如く構成される駆動装置を前
   記構造体が有し、前記車輪がレールに沿つて移動
   することにより第２位置に達することを特徴とす
   る、地中への音響剪断波の発生装置。 ２ 前記構造体が、可動な前記車軸の変位を案内
   する装置を備えることを特徴とする特許請求の範
   囲第１項記載の地中への音響剪断波の発生装置。 ３ 前記車軸を変位する如く構成される駆動装置
   が、少くとも１つの液圧ジヤツキを備えることを
   特徴とする特許請求の範囲第２項記載の地中への
   音響剪断波の発生装置。 ４ 前記車軸を変位する如く構成される駆動装置
   が、２つの反対の回転方向へ前記車軸の車輪を継
   続的に回転して駆動するモータを備えることを特
   徴とする特許請求の範囲第２項記載の地中への音
   響剪断波の発生装置。 ５ 前記ターゲツト部材と、車軸とをその第１位
   置から、該ターゲツト部材を該車軸が押圧する
   夫々の第２位置へ同時に変位する装置を備えるこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第２項記載の地中
   への音響剪断波の発生装置。 ６ 前記ターゲツト部材と、車軸とを同時に変位
   する装置が、プーリと協働して前記ターゲツト部
   材に前記車軸を結合する装置を備え、前記駆動装
   置による前記車軸の変位が、前記ターゲツト部材
   の変位を生じることを特徴とする特許請求の範囲
   第５項記載の地中への音響剪断波の発生装置。 ７ 前記構造体が、駆動モータにより自己推進式
   に作られることを特徴とする特許請求の範囲第３
   項記載の地中への音響剪断波の発生装置。 ８ 前記構造体が、２つの反対の回転方向へ継続
   的に前記車輪を回転する如く構成された伝動装置
   と協働する駆動モータにより自己推進式に作られ
   ることを特徴とする特許請求の範囲第７項記載の
   地中への音響剪断波の発生装置。 ９ 前記車軸の車輪が前記ターゲツト部材の両側
   で地面に接触する第１位置から、該ターゲツト部
   材が地面に接触している際、該車輪が該ターゲツ
   ト部材を押圧する第２位置へ、反対方向に可動な
   ２つの車軸を前記車輌が備えることを特徴とする
   特許請求の範囲第１項乃至第８項のいづれかの項
   記載の地中への音響剪断波の発生装置。 １０ 前記構造体が、前記車軸の固定される少く
   とも１つの変位可能な部分を備えることを特徴と
   する特許請求の範囲第１項記載の地中への音響剪
   断波の発生装置。