JPS6257671B2 - - Google Patents

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JPS6257671B2
JPS6257671B2 JP59246716A JP24671684A JPS6257671B2 JP S6257671 B2 JPS6257671 B2 JP S6257671B2 JP 59246716 A JP59246716 A JP 59246716A JP 24671684 A JP24671684 A JP 24671684A JP S6257671 B2 JPS6257671 B2 JP S6257671B2
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JP
Japan
Prior art keywords
zinc pyrithione
antifungal
general
paint
weight
Prior art date
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Expired
Application number
JP59246716A
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English (en)
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JPS61123679A (ja
Inventor
Tetsuya Yamaguchi
Tadamitsu Hirata
Jun Nakajima
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ASAHI PEN
Original Assignee
ASAHI PEN
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) この発明は汎用型水性防カビ塗料組成物に係
り、その目的は細菌、酵母菌、カビ等の広範囲の
対象物に対し殺菌能力が極めて高いジンク−2−
ピリジンチオール−1−オキシド(以下ジンクピ
リチオンと略。)を必須成分として汎用型水性防
カビ塗料組成物を調製しても塗料色の変色を生じ
させることのなく優れた防カビ効果を持つ汎用型
水性防カビ用塗料組成物の提供にある。 (従来の技術とその欠点) 一般に、ジンクピリチオンは効力対象菌の範囲
が広く優れた殺菌能力を持つとともに水、アルコ
ール等の有機溶剤に対する溶解能が低く従つて塗
膜からの溶脱がほとんどなくしかも人体には、無
毒であることが良く知られている。 従つて、このジンクピリチオンは現場のカビの
種類等に応じて防カビ剤をその都度選定して調合
する所謂調合型防カビ塗料の配合成分としてはそ
の価格が高価であるため適さないが、適用用途を
特に定めることができない汎用型の防カビ塗料に
は有効である。 ところが、このジンクピリチオンには大きな欠
点すなわち塗料中に多量に配合すると塗料が変色
するという欠点が有り、汎用型水性防カビ塗料組
成物の配合成分としては使用し難い。 従つて、従来汎用型水性防カビ塗料組成物には
このジンクピリチオンを配合する必要が有る場合
には他の防カビ剤と組み合わせて使用し、ジンク
ピリチオンの配合量を極力少ないものとする必要
があつた。 しかしながら、汎用型水性防カビ塗料組成物は
その使用用途が、塗料製造時に特定できなくまた
ジンクピリチオン程度適用範囲の広い防カビ剤は
他に見当らず、実際現在のところ汎用型水性防カ
ビ塗料組成物の防カビ効果は限定的なものでしか
なかつた。 (解決手段) この発明者らは、以上の様な従来の事情に照ら
し適用範囲が広く優れた防カビ効果を持ち、しか
も変色性のない防カビ効果に勝る汎用型水性防カ
ビ塗料組成物を創出せんと鋭意研究を重ねた結果
この発明に到達したもので、すなわち、この発明
はジンク−2−ピリジンチオール−1−オキシド
が0.05重量%以上含有されるとともに溶存鉄イオ
ン濃度が40ppm以下とされてなることを特徴と
する汎用型水性防カビ塗料組成物の提供にある。 (発明の構成) この発明で使用するジンクピリチオン(次式)
としては、通常50%水性懸濁液の状態で使用さ
れ、この50%水性懸濁液は白色又は灰白色の色調
を持ち、この懸濁状態のPHは6.0〜8.0であるもの
が使用される。 このジンクピリチオンは、多種類のカビ(例え
ば黒カビ(Aspergillus niger)、カビ
(Aureobasi dium pullulans)は勿論、酵母、バ
クテリア(例えばパン酵母(Saccharomyces
cerevisiae)、枯草菌(Bacillus subtillis)、緑濃
菌(Pseudomonas aeruginosa))等に対し強力
な殺菌効果を持つ。 又、その人体に対する毒性は、急性経口毒性
(マウス(雄))でLD50 331mg/Kgで、経皮毒性
は全くなく、一般にフケ取り用シヤンプー等に配
合されて使用されている如く人体に対し極めて安
全性の高い防カビ剤である。 又、水に対する溶解度が15ppmで、エタノー
ルに対する溶解度が0.031%と極めて小さく、塗
料組成物に配合して塗膜を形成しても、この塗膜
からのジンクピリチオンの溶脱はほとんど見られ
ない。 この発明に係る汎用型水性防カビ用塗料組成物
の使用用途としては、湿気の多い浴室内外壁や、
雨水がかかる外壁等が多いため、特に水に対する
塗膜からの非溶脱性の高いジンクピリチオンがこ
の発明においては有効である。 この発明において、このようなジンクピリチオ
ンを、固型分として全塗料重量に対し0.05重量%
以上含有させる。 この発明において、ジンクピリチオンの配合量
を0.05重量%以上含有させる理由は、少なくとも
0.05重量%以上ジンクピリチオンが含有されてい
ないとジンクピリチオン単独の使用で広範囲の菌
に対する有効な防カビ効果が発揮できないから
で、0.05重量%未満ではこの効果が得られないか
らである。 尚、従来はジンクピリチオンは塗料の変色性の
観点から0.02重量%以下しか配合できないものと
されていた。 従つて、従来少量しか配合できないジンクピリ
チオンを添加した防カビ塗料組成物にあつては、
他の防カビ剤例えば2−ベンズイミダゾールカル
バミン酸メチルエステル、2−ベンズイミダゾー
ルカルバミン酸エチルエステル等と併用されてい
たものである。 この発明においても、ジンクピリチオンの配合
量が少なくとも0.05重量%以上含有されてさえい
れば他の防カビ剤を併入、混合して防カビ効果を
高めても良い。 この場合ジンクピリチオン100部に対し、併合
する他の防バイ剤は50〜600部程度とすればよ
い。 この発明においては塗料組成物中の溶存鉄イオ
ンの含有量の濃度を40ppm以下とするのが望ま
しい。 その理由はジンクピリチオンはその構造中の
Znと塗料組成物中の不純物たる溶存鉄イオン特
に第3価鉄イオンあるいは稀に第2価鉄イオンの
置換反応により、汎用型水性防カビ塗料組成物を
変色させるためである。 この発明においてこの溶存鉄イオンの含有量を
40ppm以下とすることによつて防カビ塗料組成
物の変色が完全に防止できる理由は、前記ジンク
ピリチオン中のZnイオンと第3価鉄イオン等に
溶存鉄の置換反応は、塗料組成物のPH値と溶存鉄
イオン濃度の間に強い相関性があり、40ppm以
下では塗料組成物が調製されるPH値においては
ZnとFeの置換反応が生じず従つて塗料組成物の
変色が起こらないからである。 因に、この発明者らの実験的知得によれば通常
PH値を9程度に調整された汎用型防カビ塗料組成
物においては、溶存鉄濃度が40ppm存在してい
ても変色反応は生じない。 しかしながら、PH値を7程度に調整して調製し
た汎用型防カビ塗料組成物においては溶存鉄濃度
を2ppm以下とするのが、同時に望ましいことを
解明している。 この明細書において溶存鉄とは第2価、第3価
の鉄イオン及び水酸化鉄の両者をいう。 この発明において溶存鉄濃度を40ppm以下に
調整する方法としては、この汎用型水性防カビ塗
料組成物中に配合する顔料を予め脱鉄イオン処理
したもの或いは本来Fe3価イオンの含有が少ない
ものを用いることによつて行うのが望ましい。 尚、顔料は塗膜の耐水特性を低下させないもの
が好ましいため、このような耐水特性を持つ着色
顔料として二酸化チタン、体質顔料としてはクレ
イ、タルク、炭酸カルシウム等がこの発明におい
て好ましく使用でき、従つてこのような顔料を予
め脱鉄イオン処理するか若しくは本来Fe3価イオ
ンの含量の少ない顔料を選択して配合する。 この発明に係る汎用型水性防カビ塗料組成物の
ビヒクル樹脂としては、塗膜の耐水特性に優れる
アクリル系樹脂、酢酸ビニル系、酢酸ビニル共重
合系樹脂、等の水性エマルジヨン樹脂が好ましく
使用できる。 (発明の効果) この発明はジンク−2−ピリジンチオール−1
−オキシドが0.05重量%以上含有されるとともに
溶存鉄イオン濃度が40ppm以下とされてなるこ
とを特徴とする汎用型水性防カビ塗料組成物であ
るから、以下の効果を奏する。 すなわち、ジンク−2−ピリジンチオール−1
−オキシド(ジンクピリチオン)が0.05重量%以
上含有されているので、各種条件下での汎用的防
カビ機能を有し、しかも溶存鉄イオン濃度が
40ppm以下であるから、ジンクピリチオンが0.05
重量%以上含有されているにも係らず塗料及び塗
膜自体の変色の抑制機能をも併有し、特に白塗料
又は白塗料をパステル調の淡い色(淡彩色)に調
色して出荷しておいても、購入者が使用する際に
変色してしまつているというトラブルが生じな
い。 (実施例) 以下この発明の効果をより明確なものとするた
め実施例、比較例、および試験例を以下記載す
る。 実施例1乃至3、比較例1及び2 次の表に記載する組成の実施例1乃至3及び比
較例1,2の5種類の汎用型防カビ塗料組成物を
調製した。
【表】 試験例 前記実施例1〜3、比較例1,2の汎用型防カ
ビ塗料を容器内に充填した直後の状態を調べた。 その結果を第2表に示す。
【表】 これらの5種類の塗料を用いてJISZ2911「カ
ビ抵抗性試験法」に準じて防カビ試験を行つた。 結果を第3表に示す。 (実験例) 前記実施例1に準じた配合で第4表に示すジン
クピリチオン濃度及び溶存鉄イオン濃度の防カビ
塗料組成物を実験例1〜5として調製した。 これらを前記試験例の試験法により変色、防カ
ビ試験を行つた。 結果を第4表に示す。
【表】
【表】 実験例1〜3から明らかな通り、ジンクピリチ
オン濃度が0.05重量%以上であると防カビ機能が
発揮される。 実験例1・3・4・5から明らかな通り、溶存
鉄イオンが40ppmを越えるとジンクピリチオン
濃度が0.05重量%であつても変色を生じるのに対
し、40ppm以下であるとジンクピリチオン濃度
が0.05重量%を越えても変色を生じない。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ジンク−2−ピリジンチオール−1−オキシ
    ド(次式1)が0.05重量%以上含有されるととも
    に溶存鉄イオンが40ppm以下とされることを特
    徴とする汎用型水性防カビ塗料組成物。
JP24671684A 1984-11-20 1984-11-20 汎用型水性防カビ塗料組成物 Granted JPS61123679A (ja)

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JPS61123679A JPS61123679A (ja) 1986-06-11
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JP6135237B2 (ja) * 2013-03-28 2017-05-31 大日本印刷株式会社 積層シート及び発泡積層シート

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5415939A (en) * 1978-07-01 1979-02-06 Hokko Chem Ind Co Ltd Underwater antifouling coating compound

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