JPS6257435B2 - - Google Patents

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Publication number
JPS6257435B2
JPS6257435B2 JP14131383A JP14131383A JPS6257435B2 JP S6257435 B2 JPS6257435 B2 JP S6257435B2 JP 14131383 A JP14131383 A JP 14131383A JP 14131383 A JP14131383 A JP 14131383A JP S6257435 B2 JPS6257435 B2 JP S6257435B2
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JP
Japan
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welding
arc
signal
impedance
welding torch
Prior art date
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Expired
Application number
JP14131383A
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English (en)
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JPS6033871A (ja
Inventor
Kazuhiko Wakamatsu
Hiroshi Shimoyama
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP14131383A priority Critical patent/JPS6033871A/ja
Publication of JPS6033871A publication Critical patent/JPS6033871A/ja
Publication of JPS6257435B2 publication Critical patent/JPS6257435B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K9/00Arc welding or cutting
    • B23K9/12Automatic feeding or moving of electrodes or work for spot or seam welding or cutting
    • B23K9/127Means for tracking lines during arc welding or cutting

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Arc Welding Control (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は消耗電極定速送給型自動アーク溶接装
置或いは消耗電極定速送給型アーク溶接ロボツト
における溶接トーチ・被溶接材間距離の自動制御
並びに溶接線の自動追従のための溶接用倣い検出
方法及び装置に関する。 自動アーク溶接装置或は教示・再生型アーク溶
接ロボツトを用いてアーク溶接を行なう場合、被
溶接材の取付誤差・寸法誤差或は溶接中の変形等
が発生しても、これらの変動量を検出し、自動的
に補正して常に適正な溶接が行なえるようにする
必要がある。従来、かかるアーク溶接に伴なう上
記変動量の検出方法としては種々提案・実用化さ
れているが、その中で特に溶接アークの電気的特
性値の変化を検出し、これを上記補正のための入
力信号として利用する、いわゆる“アークセン
サ”も屡々に利用されている。 ここで、現在主として用いられているアークセ
ンサの作動原理について、第1図、第2図を参照
して説明する。第1図は一般的な消耗電極定速送
給ガスシールドアーク溶接に於ける電流・電圧特
性と、一般的な溶接電源の外部特性例を示すもの
である。同図にみる如く、被溶接材1と溶接トー
チ2との間の距離hがh0を中心に±Δhだけ上下
に変動することにより、特性曲線は略々相似のま
ま上下に移動する。一方、図示のような外部特性
(定電圧特性に近い)を有する溶接電源により上
記アークを負荷させる場合は、h=h0ではPN
h=h0+ΔhではPL、h=h0−ΔhではPSの各
交点でそれぞれ安定な通電が行なわれ、定常の溶
接状態が得られる。すなわち、被溶接材1と溶接
トーチ2との間の距離hの変化に対応して溶接電
源の動作点がPN,PL,PS等と変化し、この変
動により電流、電圧が変動する。図から明らかな
如く、h=h0からh=h0+Δhに変化すれば、電
流IはIOからIO−ΔIに、電圧EはEOからEO
+ΔEにそれぞれ変化し、またh=h0からh=h0
−Δhに変化すればI=IO+ΔI、E=EO−Δ
Eにそれぞれ変化することが分る。このように、
hの変化によりI、Eが共に変化するわけである
が、図からも分るように、Eの変化よりIの変化
が遥かに大幅なので、実際にはIの変化を利用し
て、hの目標値制御を行なうことが可能となるわ
けで、いわゆるアークセンサはこの現象を利用し
ている。 第2図は第1図の現象を利用して溶接トーチの
位置制御を行なう方法例の説明図である。第2図
aは平板上での溶接に際しての被溶接材1と溶接
トーチ2との間の距離h(すなわちZ軸)の目標
値自動制御の例を示す。同図bは突合せ溶接時の
hの目標値自動制御の例を、cはすみ肉溶接時の
hに関する目標値自動制御の例をそれぞれ示す。
第2図a〜cにおいて、tiは電流I又はアーク
電圧Eが加えられる入力端子、LPFはローパスフ
イルタ、COMはしきい値設定器SRの出力とロー
パスフイルタLPFの出力とを比較判別する比較判
別器、SAはサーボアンプ、SMはサーボモータ、
DMは溶接トーチ2の駆動機構で、この駆動機構
DMは紙面に対し垂直な方向をX軸としたとき図
示Z軸、Y軸方向に溶接トーチ2を駆動するもの
である。第2図aの場合はZ軸のみの駆動である
がb及びcの場合は、Z軸のみならず、Y軸の変
化に対してもhを変化させるので、両軸に係る自
動制御に利用できるようにしてある。すなわち、
第2図b,cにおいて、Y軸を固定すれば、aと
同様、Z軸の制御のみとなる。次に、Z軸を固定
すれば、Y軸方向の変化によりhが変化するの
で、予め溶接トーチ2をY軸方向に振動(オシレ
ーテイング或はウイービング)させ乍ら進行(X
軸方向)させる如く操作することにより、Y軸方
向の変化に伴なうhの変化を検出し、その検出値
をこれに対応する電気的しきい値と比較判別器
COMにより比較弁別して、ウイービング折返え
し点を決め、これをくり返えして進行させること
により、溶接線の自動追従機能を具備させてい
る。次に、第2図b,cに於いて、Z軸、Y軸と
もに制御対象とする場合はZ軸制御をY軸中央付
近のhに対して行ない、Y軸制御は前記同様、Y
軸方向ウイービング端部のhに対して行なうこと
により両立させ得る。 かくの如く、第1図に示すような現象を巧みに
利用することにより第2図のように電流Iの変化
を検出しながら溶接トーチの位置制御が可能とな
るが、この方式では次に述べる欠点を有する。 (1) hの変化に伴なうIの変化は、Eの変化に比
して遥かに大幅ではあるが、Z軸方向或はY軸
方向の微妙な制御を行なう場合、Iの変化によ
る入力信号では安定な比較弁別が困難となるこ
とがある。 (2) 溶滴移行を安定なスプレー移行とするために
は、溶接電流に鋭いパルス状電流を重畳させる
場合があり、このような場合のIにもとずく制
御用入力信号にも鋭いパルス状波形が重畳され
るため、制御回路の動作が不安定となることが
ある。 本発明はこのような欠点を緩和し、ノイズ妨害
が少なく、且つ微小変化にも確実に応答出来る高
精度で低コストの溶接用倣い検出方法及び装置を
提供することを目的としている。 本発明は上記目的を達成するために、溶接トー
チを位置制御するための制御入力信号としてアー
ク電圧Eを溶接電流Iで除して得られるアークの
インピーダンスZaを用いることにより、次のよ
うな特徴を挙げることが出来る。 溶接トーチ・被溶接材間距離hの変化に伴な
うアーク特性値の変化率の大きさはE<I<
Zaとなり、Zaを制御入力信号として利用すれ
ば、従来のIを利用する場合よりも大きな変化
率が得られ、比較弁別に際しての精度向上並び
に誤動作防止に有効である。 溶接電源に内蔵されたパルス発生器によるパ
ルス状電流が流れる場合、電源の外部特性とは
余り拘りなく、アーク負荷の特性曲線に沿つて
電流変化と同一符号で電圧を変化するので、イ
ンピーダンスとしては余り変化せず、従つて、
鋭いパルス状電流によるノイズ妨害はそれだけ
減少することとなり、制御精度の向上が図れ
る。 インピーダンスZaは電圧Eを電流Iで除し
て得られるので回路構成も容易であり、低コス
トで実現出来る。 以下本発明の一実施例を図面を参照して説明す
る。 第3図は本発明に係る溶接用倣い検出方法を説
明するためのブロツク構成例を示し、また、第4
図はアークのインピーダンス検出のための具体的
回路構成例を示すものである。第3図は、一般的
な消耗電極定速送給ガスシールドアーク溶接に於
けるアークのインピーダンス検出と、これによる
溶接トーチの位置決めのためのブロツク構成例で
ある。第3図aは平板上での溶接の構成例とその
平板溶接における溶接トーチ・被溶接材間距離h
の目標値自動制御を、アークのインピーダンスを
入力信号としてZ軸制御を行なう場合のブロツク
構成例を示すものである。図中、1は被溶接材、
2は溶接トーチ、hは被溶接材1と溶接トーチ2
との間の距離、はアーク電圧、は溶接電流、
は溶接電源の極性、Z,Yは溶接トーチ位置
制御の対象となる駆動軸をそれぞれ示す。また、
3aは電流入力信号、3bはアーク電圧入力信
号、4はインピーダンス演算回路、5はインピー
ダンス信号、6はローパスフイルタ、7は比較弁
別回路、8は比較弁別用しきい値設定回路、9は
サーボ増幅器、10−ZはZ軸サーボモータ、1
1−ZはZ軸駆動機構をそれぞれ示す。従つて、
第3図aの構成例の場合、溶接電流Iとアーク電
圧EからアークのインピーダンスZaを算出し、
溶接トーチのZ軸方向の位置、すなわち溶接トー
チ・被溶接材間距離hを検出し、これをしきい値
で弁別した結果をZ軸サーボアンプへ印加してZ
軸駆動機構を作動させ、hを自動制御する機能を
有する。次に、第3図bは、突合わせ溶接時の構
成例と突合わせ溶接に於ける溶接トーチ、被溶接
材間距離hの目標値制御を、アークのインピーダ
ンスを入力信号としてZ軸制御により行なう場合
のブロツク構成例を示すもので、その各構成要素
については第3図aのそれらと同一構能を有する
構成要素である。従つて、第3図bの構成例の場
合は、前記第3図a同様に溶接トーチhのZ軸方
向の位置、すなわちhを自動制御する機能を有す
る。次に、第3図cはすみ肉溶接時の構成例とす
み肉溶接に於ける溶接線の自動追従制御を、アー
クのインピーダンスを入力信号としてY軸制御に
より行なう場合のブロツク構成例であつて、1,
2,h,,,,Z,Y及び3a,3b,
………9の各構成要素は同図a,bに於けるそれ
らと同一機能を有する構成要素であり、10−Y
はY軸サーボモータ、11−YはY軸駆動機構、
12は溶接トーチのY軸方向ウイービング機構を
それぞれ示す。従つて、第3図cの構成例の場合
は溶接トーチをY軸方向に振動(オシレテイング
或いはウイービング)させながらX軸方向へ進行
させることにより、Y軸方向の変化に伴うhの変
化を検出し、この検出値をこれに対応するしきい
値と比較弁別器により比較弁別してウイービング
折返し点を決め、これを繰返して進行させること
により、溶接線の自動追従機能を具備させてい
る。 第3図a,b,cの構成例に係る以上の説明か
ら、同図aの場合はZ軸方向のみの自動制御に限
定されるが、同図b及びcの場合はZ軸方向及び
Y軸方向のいずれの方向の変化に対してもhを変
化させるので、両軸に係る位置の自動制御、すな
わち溶接トーチ・被溶接材間距離の自動制御並び
に溶接線追従のための溶接トーチ位置自動制御に
利用出来ることが分る。 第4図は、第3図に於ける機能構成要素のう
ち、本発明の基本となるアークのインピーダンス
検出部と演算回路4の具体例を示すものである。
第4図aは、アーク電圧、電流から割算器と演算
増幅器によりインピーダンスを演算する場合の回
路構成例を示し、同図中、1は被溶接材、2は溶
接トーチ、3aは電流入力信号、3bはアーク電
圧入力信号、4はインピーダンス演算回路、5は
インピーダンス信号、SHは電流分流器である。
上記インピーダンス演算回路4は可変抵抗器VR
−1,VR−2、演算増幅器OP−1,OP−2、
割算器Dから構成され電圧入力信号は入力端子
iE、電流入力信号は入力端子tiIにそれぞれ
入力されるようになつている。そしてコモン端子
iCには共通線COMが接続されている。第4図
bは、アーク電圧、電流から掛算器と演算増幅器
によりインピーダンスを演算する場合の回路構成
例を示すもので、VR−1,VR−2は可変抵抗
器、OP−1〜OP−3は演算増幅器、Mは掛算器
である。第4図cは、アーク電圧、電流から演算
増幅器とトランジスタによりインピーダンスを演
算する場合の回路構成例を示すもので、同図中、
VR−1,VR−2は可変抵抗器、OP−1,OP−
2,OP−4〜OP−7は演算増幅器、TR−1〜
TR−3はトランジスタである。 次に上記のように構成された溶接用倣い検出装
置の作用について述べる。まずアークのインピー
ダンス検出に係る作用について説明する。 第3図a,b,cに於ける1,2,3a,3
b,4,5及び第4図a,b,cに於ける各機能
要素によりアークのインピーダンスは次のように
検出される。アークのインピーダンスZaは(1)式
の如く定義できる。 Za=E/I ………(1) 〔Za:アークのインピーダンス(Ω) I:電流(A) E:アーク電圧(V)〕 したがつて、第4図aに示す演算回路において
は割算器Dの基本的電算機能として V0′=10・Z′/X′ ………(2) 〔V0′:割算器出力(商) Z′: 〃 入力(被除数) X′: 〃 〃(除数)〕 を利用して、Z′にはI成分、X′にはE成分を入力
し、V0′としてZaを算出できるように回路構成し
たもので、図中OP−1,OP−2は線形増幅或は
符号反転作用、VR−1,VR−2はI成分及びE
成分のレベル調整器として作用する。したがつ
て、第4図aにおいて溶接におけるアーク電圧
E、アーク電流Iがそれぞれの入力端子に加えら
れると可変抵抗器VR−1,VR−2によりアーク
電圧E、アーク電流Iのレベルが調整されて演算
増幅器OP−1,OP−2に入力される。演算増幅
器OP−1,OP−2ではアーク電圧E、アーク電
流Iを線形増幅あるいは符号反転してそれぞれ割
算器Dに与え、ここでV0′=10・Z′/X′の演算が
行なわれ、V0′としてインピーダンスZaが出力さ
れる。また、第4図bに示す演算回路においては
掛算器Mの基本的演算機能として V0=1/10X・Y ………(3) 〔V0:掛算器出力(積) X: 〃 入力(被乗数) Y: 〃 〃(乗数)〕 を利用して、これを演算増幅器の負饋還回路に挿
入し、総合的に割算器を構成せしめてZa=E/Iを算 出する如く回路を構成したもので、図中、OP−
1〜P−3は線形増幅或は符号反転作用、VR−
1,VR−2はI成分及びE成分のレベル調整器
として作用する。したがつて、第4図aと同様の
信号経路を通して演算増幅器OP−1,OP−2に
レベル調整されたアーク電圧E、アーク電流Iが
入力されるとこれらの信号は線形増幅あるいは符
号反転されて演算増幅器OP−1の出力は演算増
幅器OP−3を通して掛算器Mの入力端Yに、ま
た演算増幅器OP−2の出力は掛算器Mの入力端
Xにそれぞれ加えられ、ここでV0=X・Y/10
の演算が行なわれる。そして、演算増幅器OP−
1の出力信号が入力される演算増幅器OP−3の
負帰還回路を通して前記演算結果V0を入力する
ことによつて総合的に割算が行なわれ、インピー
ダンスZaとして出力される。さらに第4図cに
示す演算回路においては演算増幅器とトランジス
タによる対数変換・逆対数変換機能を利用して
Za=E/Iを算出する如く回路を構成したものであ る。 Za=E/I=e(logeE-logeI) ………(4) 〔e:自然対数の底〕 図中、OP−1,OP−2,OP−4〜OP−7は
線形増幅、符号反転或はトランジスタTR−1〜
TR−3とともに対数・逆対数変換作用、VR−
1,VR−2はI成分及びE成分のレベル調整器
として作用する。したがつて、第4図aと同様に
演算増幅器OP−1,OP−2で線形増幅あるいは
符号反転されたアーク電圧E、アーク電流Iが演
算増幅器OP−4,OP−5およびトランジスタ
TR−1,TR−2によりそれぞれ対数変換して加
算され、さらにマイナス信号のみ通過させて演算
増幅器OP−6,OP−7およびトランジスタTR
−3にて逆対数変換することによつて総合的に割
算が行なわれ、インピーダンスZaとして出力さ
れる。次にこのようにして演算回路により求めら
れるアークの特性値としてのインピーダンスZa
を、溶接トーチ・被溶接材間距離hの制御用入力
信号として利用する場合の作用を説明する。 第5図は一般的な消耗電極定速送給ガスシール
ドアーク溶接に於ける電流・電圧特性と、一般的
な溶接電源の外部特性例を示す。同図にみる如
く、溶接トーチ・被溶接材間距離hが、h0を中心
にΔhだけ上下に変動することにより、アーク電
圧特性曲線は略々相似形のまま上下に移動する。
一方、図示のような外部特性(定電圧特性に近
い)を有する溶接電源により上記アークを負荷さ
せる場合は、h=h0ではPN、h=h0+Δhでは
L、h=h0−ΔhはPSの各交点でそれぞれ安定
な通電が行なわれ、定常の溶接状態が得られる。
すなわち、被溶接材1と溶接トーチ2との間の距
離hの変化に対応して動作点がPN,PL,PS
と変動し、この変動により電流・電圧が変動す
る。図からも明らかな如く、h=h0からh=h0
Δhに変化すれば電流IはIOからIO−ΔIに、
電圧EはEOからEO+ΔEにそれぞれ変化し、h
=h0からh0−Δhに変化すればIはIO+ΔI
に、EはEO−ΔEにそれぞれ変化することが分
る。このようにhの変化によりI、Eが共に変化
するわけであるが、図からも分るように、Eの変
化よりIの変化が遥かに大幅なので、Iの変化を
利用してhの目標値制御が従来から行なわれてお
り、いわゆるアークセンサはこの原理に立脚した
ものである。 これに対し、本発明では、アークのインピーダ
ンスZaの変化を利用してhの目標値制御を行な
うものである。すなわち、第5図に於いて、破線
で示す曲線が、実線で示す電流・電圧特性曲線に
対応する電流・インピーダンス特性曲線であつ
て、h=h0(I=IO、E=EO)に於ける動作点
をPN′、これに対応するインピーダンスZaをZa
=Za・o、またはh=h0+Δh(I=IO−Δ
I、E=EO+ΔE)に於ける動作点をPL′,Za
をZa・o+ΔZa、さらにh=h0−Δh(I=IO
+ΔI、E=EO−ΔE)ではPS′、Za=Za・o
−ΔZaとしてそれぞれ表わしている。このよう
なインピーダンスZaをh制御入力信号として利
用する場合の特性につき第1表により説明する。
【表】 第1表はhの変化に伴うI、E、Zaの変化の
様子を比較した結果であるが、同表から分る如
く、hがh0からh0+Δh或はh0−Δhに変化した
場合、電流変化率I/IO或は電圧変化率E/EO
のいずれよりもインピーダンス変化率Za/Za・
oが大であり、このことはh制御用入力信号とし
てはEよりも、IよりもZaの方が高い識別度を
有すること、すなわちZaを入力信号とすること
により、制御の安定化並びに高精度化を図り得る
ことが分る。 次に、溶滴移行の安定化(スプレー化)のた
め、溶接電流にパルス状電流を重畳することがあ
る。このような場合、電流I、電圧E、インピー
ダンスZaの何れを制御信号として利用するかに
より、入力信号中に含まれるパルス波比率が異
る。その状況を第6図に示す。第6図は溶接電流
Iが、基準電流IOとパルス電流IPとが重畳して
構成される場合(I=IO+IP)の様子を示して
いる。また、このときのアーク電圧E及びインピ
ーダンスZaの変化状況並びにそれらの変化率を
第2表に示す。
【表】 第2表から分る如く、電流IがIOからIO+I
Pに変化すれば、動作値POはPPに移動し、電圧
EはEOからEO+EPに変化する。この場合の電
流変化率I/IO、電圧変化率E/EO及びインピ
ーダンス変化率Za/Za・oを比較してみると、
Za/Za・oが最も1に近いことが分る。すなわ
ち、Zaを制御用入力信号として利用すれば、仮
令電流中に鋭いパルス電流が重畳されていても、
他の特性値を利用するのに比して入力信号中のパ
ルス比率が小さく、制御精度の向上と安定化を図
ることができる。 このように前述した実施例からも明らかなよう
に本発明では、溶接ロボツト或は自動アーク溶接
に於ける溶接トーチ・被溶接材間距離hに関する
Z軸制御及びY軸制御のための入力信号としてア
ークのインピーダンスZaを用いるようにしたの
で、溶接電流I或はアーク電圧Eによる制御に比
して、信号識別能力が大で、高い制御精度と安定
度が得られ、また溶接電流中にパルス状電流が重
畳される場合、Zaを制御用入力信号として採用
することにより、信号中のパルス波比率を最小に
することが出来、制御安定度が向上する。また既
存自動アーク溶接装置或は溶接ロボツトに殆んど
改造・修正を加えることなく装備出来、しかも主
要部分は簡単なアナログ回路により構成している
ので、低コストで実現出来る。さらに溶接関連設
備自動化、ロボツト化による省人化の実現に有力
な手掛りを与えることができるばかりでなく、溶
接ロボツト或は自動溶接装置の機能向上、コスト
低減により市場競争力が強化される。 以上述べたように本発明によれば、溶接トーチ
を位置制御する制御入力信号としてアーク電圧を
溶接電流で除して得られるアークのインピーダン
スを用いることにより、ノイズ妨害が少なく且つ
微少変化にも確実に応答できる高精度で低コスト
の溶接用倣い検出方法及び装置を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は一般的な消耗電極定速送給ガスシール
ドアーク溶接における電流・電圧特性及び溶接電
源の外部特性例を示す図、第2図は第1図の特性
を利用して溶接トーチの位置制御を行なう場合の
説明図、第3図は本発明による溶接用倣い検出方
法及び装置を説明するための一実施例を示すブロ
ツク構成図、第4図は同実施例におけるアークの
インピーダンスを検出するための具体的構成例を
示す回路図、第5図は同実施例の作用を説明する
ための電流・電圧特性曲線に対応する電流・イン
ピーダンス特性曲線図、第6図は溶接電流にパル
ス状電流を重畳する場合の作用を説明するための
図である。 1……被溶接材、2……溶接トーチ、3a……
電流入力信号、3b……アーク電圧入力信号、4
……インピーダンス演算回路、5……インピーダ
ンス信号、6……ローパスフイルタ、7……比較
判別回路、8……しきい値設定回路、9……サー
ボ増幅器、10−Z,10−Y……サーボモー
タ、11−Z,11−Y……駆動機構。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 アーク電圧信号を溶接電流信号により除算し
    て得られるアークのインピーダンス信号を自動ア
    ーク溶接装置或いはアーク溶接ロボツトにおける
    溶接トーチと被溶接材間距離の検出信号とし、こ
    れを予め設定されたしきい値と比較弁別した比較
    弁別信号を溶接トーチと被溶接材間距離の溶接ト
    ーチ位置制御用入力信号としてサーボモータに与
    えて軸駆動機構を作動させることにより、前記溶
    接トーチと被溶接材間距離を一定に制御すること
    を特徴とする溶接用倣い検出方法。 2 溶接電流信号及びアーク電圧信号が入力され
    アーク電圧信号を溶接電流信号で除算してアーク
    のインピーダンス信号を求め、これをアーク溶接
    装置或いはアーク溶接ロボツトにおける溶接トー
    チと被溶接材間距離の検出信号として出力するイ
    ンピーダンス演算回路と、このインピーダンス演
    算回路から出力される検出信号としきい値設定器
    に設定されたしきい値とを比較する比較弁別器
    と、この比較弁別器で比較弁別された信号を溶接
    トーチと被溶接材間距離の自動制御のための溶接
    トーチ位置制御用入力信号として入力されるサー
    ボモータと、このサーボモータにより駆動され前
    記溶接トーチを軸方向に移動して被溶接材との間
    の距離を制御する軸駆動機構とを備えたことを特
    徴とする溶接用倣い検出装置。
JP14131383A 1983-08-02 1983-08-02 溶接用倣い検出方法及び装置 Granted JPS6033871A (ja)

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