JPS6255832B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、所定の送り路に沿つて喫煙物品をそ
の横軸方向に移送する間に、詰め物が入れられ、
被覆材料によつて包まれた空間と被覆体の外側の
空間との間に圧力差を形成し、かつ被覆体の通気
性に依存した検査信号を形成することによつて、
棒状の喫煙物品の被覆体内の所望の通気性の帯域
を検査するための方法に関する。

本発明は更に、喫煙物品を保持するための収受
部を備えた回転する検査用コンベヤ、並びに各々
の喫煙物品の詰め物が入れられ被覆材料によつて
包まれた空間を被覆体の外側の空間から一時的に
分離するための封隙手段と、二つの空間の一方を
圧力源とまた二つの空間の一方を圧力差を検出す
る測定装置と結合する接続手段とを有する検査機
構を備えた、棒状の喫煙物品の被覆体内の希望す
る通気性の帯域を検査するための装置に関する。

＜棒状の喫煙物品＞と云う概念は、フイルタ付
き又はフイルタ無しのシガレツト、チガリロ及び
葉巻を意味する。

≪所望の通気性の帯域≫と云う概念は一般に被
覆材料にパーフオレーシヨン（１列又は複数列の
孔）を形成することによつて作られる被覆体内の
所望の高い多孔性を持つ領域を意味する。これら
の喫煙物品を喫煙すると、喫煙物品の吸い口の近
くにあるこれらの帯域から二次の空気が吸い込ま
れ、タバコの煙と混合される。煙と混合される二
次空気の量によつて煙の内のニコチンや濃縮物の
分量を加減することが可能である。最近では喫煙
物品に関して包装紙の上にニコチンと濃縮物の値
が表示されているので、この表示値を維持するこ
とにも意を払わなければならない。そして、これ
は特に煙に混合される二次空気の分量が所定の値
を下廻わらない様にすることによつて保証され
る。しかし、これには上述の帯域の通気性の検査
を行なうことが必要であるが、この検査は完成さ
れた喫煙物品に関して行なわなければならない。
なぜならこの完成した喫煙物品において検査する
ことにより喫煙物品の製造過程に於いてこの帯域
が受けるかも知れない影響をも把握することが可
能となるからである。

棒状の喫煙物品の被覆材料の検査は周知であ
り、この目的のため、種々の方法で被覆材料によ
つて包まれた喫煙物品の内部空間と被覆体の外側
の空間との間に圧力差が形成され、形成された圧
力差が監視され。欠陥例えば、被覆材料の孔は圧
力差の減少を招く、したがつて例えば域値演算素
子を介してその被覆体の通気性が上記しきい値を
越えている喫煙物品が検出され、後続の処理（包
装）工程から排除される。既知の検査機構は、被
覆体の通気性が直径１ミリメートルの孔の通気性
に相当する所定の値からそれた喫煙物品を、確実
に検出することができる。これよりも小さなずれ
を確実に検出しようとすると問題が生じる。何故
ならば、制御しがたい外乱、例えば検査の際の封
隙の問題、タバコの密度の変化等々が検査信号を
狂わせることがあるからである。しかし、被覆体
の検査すべき帯域の通気性はやはり直径１ミリメ
ートルの孔の通気性以下であり、±２％の公差の
維持、従つてこの公差を越えるものの検出が期待
される。

本発明は、棒状の喫煙物品を横軸線方向に搬送
する間にその被覆体の所望の通気性を持つ帯域を
できるだけ高い精度で検査することを課題として
いる。

この課題は本発明によれば以下のようにして、
即ち、送り路の最初の搬送区間で喫煙物品に対し
て最初の検査を行い、各々の喫煙物品に関して第
一の検査信号を形成すること、送り路の第二の送
り区間で喫煙物品に対して第二の検査を行い、
各々の喫煙物品に関して第二の検査信号を形成
し、その際、所望の通気性の帯域の領域内で最初
の検査に関して異なる圧力差を形成すること、お
よび各々一本の喫煙物品の二つの検査信号からそ
の差に相応する評価信号を形成することによつて
解決される。

本発明の優れた実施例により、上記の両検査の
際に詰め物の入れられた被覆材料によつて包まれ
た空間とその都度の被覆体の外側の空間との間に
同一の方法で圧力差を形成した場合、検査信号に
対する外乱を極めて小さくすることが可能とな
る。本発明の一つの実施例によれば両検査の際に
被覆体の外側の空間で異なる圧力を所望の通気性
の帯域の領域内で形成することができる。その
際、好ましくは、両検査の一方の検査の際に被覆
体の外側の空間内で、所望の通気性のゾーンの外
側で隣接する領域内におけるよりも高い圧力が形
成される。

本発明の一つの実施例では、両検査の際に被覆
体の内側の空間の中で所望の通気性の帯域の領域
内に異なる圧力が形成される。この際両検査の一
方の検査の際に被覆体の内側の空間内で、所望の
通気性の帯域の領域に、隣接する領域におけるよ
りも高い圧力が形成される。これは最も簡単に
は、本発明の他の実施例により両検査の一方の検
査の際に所望の通気性の帯域を通る空気の流れを
阻止することによつて達成することができる。喫
煙物品の被覆体の欠陥は、被覆材料の通気性の上
限値が定められ、両検査のいずれか一方の検査信
号がこの上限値の下側にある場合には検査された
喫煙物品が合格として評価され、かつ所望の通気
性の帯域内で被覆材料の通気性の下限値が定めら
れ、評価信号がこの下限値の上側にある場合に
は、検査された喫煙物品が合格として評価される
ことによつて確定される。欠陥のある喫煙物品は
検査信号が定められた限界値の外側にある時には
欠陥信号が形成され、この欠陥信号が検査された
欠陥喫煙物品の排除を制御することによつて、後
続の処理段から疎外される。

特に上記の方法を実施するために用いられる冒
頭に記載した装置は、被覆体の内側の空間と外側
の空間との間に第一の圧力差が形成されるように
構成された第一の検査機構が設けられているこ
と、被覆体の内側の空間と外側の空間との間に第
二の圧力差が形成されるように構成された第二の
検査機構が設けられており、その際所望の通気性
の帯域の領域内に於ける第二の圧力差は最初の圧
力差とは異なつており、かつこれらの両検査機構
が検査用コンベヤに相前後して設けられており、
測定装置が後方に設けられた検査機構と制御可能
な遅延要素を介して前方に設けられた検査機構と
結合されている形成器を備えていることを特徴と
する、優れた実施例では、上記の両検査機構は同
一の原理に基ずいて作られている。或る実施例で
は、両検査機構は所望の通気性の帯域内の被覆体
の外側の空間内で異なる圧力を形成するための手
段を備えている。更に、この検査用コンベヤには
被覆体の外側の空間を区切る室を一時的に形成す
るための封隙手段と、この室を圧力源と結合する
ための接続手段が設けられており、また両検査機
構の領域内に於いて喫煙物品の軸線方向で長さの
異なる室の内で圧力が形成され、その際短かい方
の室は被覆体の周囲の所望の通気性の帯域の外側
に存在している。他の実施例では両検査機構は、
所望の通気性の帯域内の被覆体の内側の空間内で
異なる圧力を形成するための手段を備えている。
更に、一方の検査機構に所望の通気性の帯域内の
被覆体を通る空気の流れを減少させるか、或いは
阻止するための手段が設けられている。測定装置
は圧力が上限値以上にある場合発生される信号と
圧力が下限値以下にある場合発生される信号のた
めにそれぞれ一つの信号発生器を備えている。こ
の測定装置は更に、各々の検査機構のために一つ
の空電式測定値変換器を備えており、かつ信号発
生器として二つの域値演算素子を備えており、こ
れらのうちの一つは圧力差形成器の出力に又もう
一つは測定値変換器の出力に接続されている。

被覆体に欠陥のある喫煙物品をその送り路から
取り除くために、測定機構は相応する制御機構と
結合されている。

以下に本発明を図面に図示した実施例に従つて
詳細に説明する： 第１図はハンブルグ―ベルゲドルフ在ハウニ・
ウエルケ社製のMAX Ｓ型のフイルタ装着機の概
略図である。収受ドラム１は、シガレツト製造機
で製造されたシガレツトを二つの段付きドラム２
へ引き渡し、この段付きドラムは少しずつ位置ず
れして送られて来るシガレツトのずれを無くし、
それぞれシガレツトの間に中間の間隔を明けなが
ら２本ずつ一列にして整列ドラム３へ引き渡す。
フイルタロツドはマガジン４から切断ドラム６の
上に達し、２枚の円形カツタ７によつて２倍の使
用長さのフイルタプラグに切断され、段付きドラ
ム８で少しずつ位置をずらされ、送りドラム９に
よつて相前後して並べられたフイルタプラグの列
に仕立てられ、加速ドラム１１によつて整列ドラ
ム３の上のシガレツト列の中間の隙間の中へ載置
される。シガレツト―フイルタ―シガレツト群は
ぴつたりと密接する様に押しつめられる。続いて
この群は引き渡しドラム１２によつて引取られ
る。被覆紙テープ１３は被覆紙のボビン１４から
引き出しロール１６によつて引き出される。被覆
紙テープ１３は鋭いエツジを備えたクラツシヤ１
７を中心にして方向転換され、のり塗付装置１８
でのりをつけられ被覆ロール１９の上でカツター
ドラム２１によつて切断される。切断された被覆
紙片は引き渡しドラム１２上のシガレツト―フイ
ルタ―シガレツト群の上に附着され、転動ドラム
２２上でロールハンド２３によつてシガレツト―
フイルタ―シガレツトのグループの周囲に巻き付
けられる。仕上げられた２本分のフイルタ付きシ
ガレツトの群は乾燥ドラム２４を介して切断ドラ
ム２６へ送られ、この切断ドラム上でフイルタプ
ラグの中央から切断され、個々のフイルタ付きシ
ガレツトに仕上げられる。その際同時に、欠陥の
あるフイルタ付きシガレツトは排除される。引き
渡しドラム２７および捕集ドラム２８と協同する
転向装置２９は一方のフイルタ付きシガレツトの
列を転向させ、同時にこれを引き渡しドラム２７
と捕集ドラム２８を通つて来た転向されなかつた
フイルタ付きシガレツトの列の中へ移送する。フ
イルタ付きシガレツトは検査ドラム３１を通つて
排出ドラム３２へ到達し、この排出ドラムの上で
は更に、排出過程に先立つて、フイルタ付きシガ
レツトの頭部の検出が行なわれる。ブレーキドラ
ム３３と一緒に作動する載置ドラム３４がフイル
タ付きシガレツトを載置ベルト３６の上へ載せ
る。

第２図及び第３図には検査用コンベヤとして形
成された検査ドラム３１の構造が概略図で示され
ている。原則として、空気圧によつて棒状の喫煙
物品の被覆体を検査するすべての既知の検査装置
は本発明に応じた変更又は補足をした後使用する
ことができる。構造上ほとんど変更を加えずに本
発明のために使用することのできる検査装置は、
例えば本特許出願人のドイツ連邦共和国特許公開
明細書第2324055号又はこれに対応するアメリカ
合衆国特許第3948084号に示されている。これら
の検査装置の構造上の詳細は本発明の対象ではな
いので、本発明の説明にはこれを簡単な略図での
み示した。この概略図には、空気接続口及び／又
は制御スリツトの延長又は短縮された構造を簡単
に省くことによつて、第４図のブロツク図にも又
第５図の検査ブロツク図にも使用することができ
る。

中空軸３７の上に、３つの部材３８，３９及び
４１から構成されているドラム本体４２が回転可
能に支承されている。端面側において部材３９上
には、フイルタ付きシガレツトＺの収容部を形成
している凹み４３を備えた板４４が固定されてい
る。部材３９は槽形の室４６を備えており、この
室はそれぞれ、タバコロツドＴとフイルタＦとの
間の結合箇所に隣接するフイルタ付きシガレツト
ＺのフイルタＦの領域内で、同じく凹み４３を備
えたウエツブ４７によつて小室４６ａ及び４６ｂ
に分割されている。フイルタ付きシガレツトＺの
被覆紙片Ｂは、本例の場合には例えば１列の孔Ｌ
によつて形成されている所望の通気性帯域を有し
ている。これらの孔は前以つて被覆紙の中にあけ
ておくこともできるし、又或いはフイルタ付きシ
ガレツトの製造の際に、例えば紙巻きの過程で、
既知のやり方によつて被覆紙片Ｂにあけることも
できる。板４４の間には固定されたカバー板４８
の様式の封隙手段（第二の封隙手段）が設けられ
ている。この封隙手段は小室４６ａ及び４６ｂが
回転する際にこれらの小室を一時わずかなスリツ
トとなる迄閉じる。小室４６ａ及び４６ｂ内に異
なる圧力を形成するための手段として空気の供給
口４９が設けられている。この目的のため中空軸
３７は環状の壁５１によつて二つの室５２ａ及び
５２ｂに分割されており、これらの二つの室は、
第４図の検査ブロツク図から解かる通り圧力源と
結合されている。これらの室５２ａ及び５２ｂは
それぞれ、制御スリツト５３ａ又は５３ｂの様式
の接続手段を有しており、これを介して室５２ａ
及び５２ｂは小室４６ａ又は４６ｂとドラム本体
３９内のそれぞれに所属している通路５４ａ又は
５４ｂを介して連通可能である。フイルタ付きシ
ガレツトＺの被覆体の内側に圧力を形成するため
に〔第５図の検査ブロツク図〕及び／又は圧力差
を検出するための測定装置を接続するためにドラ
ム本体４２に一方の側で板５６の様式の封隙手段
〔第一の封隙手段〕が設けられており、この板５
６はドラム本体４２の部材３８の構成部材であ
る。この板５６には、板４４の凹み４３と一列と
なる孔５７があけられている。機械の壁５８に取
付けられた制御スリツト６２の様式の接続手段を
持つ制御リング６１がこの板５６に付属してい
る。ドラム本体４２の反対側には孔６４があけら
れたチユーブ６６の形をした板４４の凹み４３内
で２重矢印（←→６３の方向に制御可能な封隙手段
〔第一の封隙手段〕が設けられており、この封隙
手段はドラム本体４２の部材４１の構成部材であ
る板６７に支承されている。中空軸３７に固定さ
れた制御リング６８が板６７に設けられており、
この制御リングは同じく圧力源との接続及び／又
は圧力差を検出するための測定装置との接続に用
いられる制御スリツト６９の様式をした接続手段
を備えている。

制御リング６８内の制御スリツト６９は検査が
第５図に示された図に従つて行なわなければなら
ない場合にのみ設けられる。第４図の検査ブロツ
ク図の場合には制御スリツト６９とこの実施例で
は専ら封隙手段の役割だけを有しているチユーブ
６６内の孔６４とが無くなる。第４図による検査
ブロツク図による構成を第２図及び第３図にもと
ずいて説明した検査ドラム３１において実現する
には、制御リング６１に二つの制御スリツト６２
が相前後して設けられ、その際、各々の制御スリ
ツト６２に一つの制御スリツト５３ａが、但し最
初の制御スリツト６２だけに一つの制御スリツト
５３ｂが設けられる。このことは、第一の制御ス
リツト６２を介する検査の間はそれぞれ両方の小
室４６ａ及び４６ｂに負圧がかけられ、一方第二
の制御スリツト６２を介する第二の検査の際はそ
の時々の小室４６ａだけにしか負圧がかけられな
いことを意味している。

第４図は、フイルタ付きシガレツトの被覆体の
欠陥を検出するための評価装置を有する第一の空
気圧による検査ブロツク図を示している。

負圧源７６から調節弁８８を備えかつ予圧測定
装置８９が接続されている導管８７が第一の検査
機構７１ａ内を小室４６ａ及び４６ｂへ通じる導
管として導かれ、一方第二の検査機構７１ｂ内で
はこの導管８７は単に小室４６ａのみに通じる導
管８７ｂとして導かれている。導管８７は第２図
及び第３図に示された検査ドラム３１の場合には
室５２ａ及び５２ｂの内へ開口している。その
際、第４図に示されている導管８７ａ及び８７ｂ
は中空軸３７内の制御スリツト５３ａ及び５３ｂ
による二つの検査機構７１ａ及び７１ｂにおける
空気圧の異る制御だけしか示されていない。

制御リング６１内の第一の制御スリツト６２に
は検査機構７１ａのために導管８２ａが接続され
ている。この導管は絞り８３ａを備えており、こ
の絞りの前方に例えばアネロイド圧力計等の鈍い
圧力測定装置８４ａと、例えば本出願人のアメリ
カ合衆国特許第3412856の中に記されているよう
な空電式測定値変換器９１ａが接続されている。
検査機構７１ｂのためには制御リング６１の第二
の制御スリツト６２に導管８２ｂが接続されてい
る。この導管は絞り８３ｂを備えており、この絞
りの前方に鈍い圧力測定装置８４ｂと空電式変換
器９１ｂが接続されている。

検査信号を評価するために測定装置８６が設け
られており、上記の二つの測定値変換器９１ａ及
び９１ｂがこの測定装置に所属している。測定値
変換器９１ａ及び９１ｂの出力はそれぞれ制御可
能の記憶装置９８ａ又は９８ｂに接続されてお
り、これらの記憶装置のもう一つの入力はそれぞ
れタイミングジエネレータ９９と接続されてい
る。制御可能の記憶装置９８ａ及び９８ｂによつ
てそれぞれ正しい検査時間に、即ちそれぞれフイ
ルタ付きシガレツトＺが制御スリツト６２と結合
された時点で、測定値変換器９１ａ又は９１ｂの
信号の評価が行なわれる。記憶装置９８ａ及び９
８ｂの出力側は圧力差形成器１１１に接続されて
いる。圧力差形成器１１１内でその時々の検査機
構７１ａの検査信号とその時々の同じフイルタ付
きシガレツトＺに起因する検査機構７１ｂの検査
信号とを比較することができるようにするため、
記憶装置９８ａと圧力差形成器１１１の間に制御
可能の遅延要素１１２が設けられており、この遅
延要素内でアナログ検査信号がフイルタ付きシガ
レツト１１の搬送と同調して遅延されて与えられ
る。この目的のため遅延素子１１２は入力側でａ
……ｎ迄の出力をもつアナログ―デイジタル変換
器１１３を有している。このアナログ―デイジタ
ル変換器の各々の出力には、タイミングジエネレ
ータ９９によつて駆動されかつ、それぞれデイジ
タル―アナログ変換器１１６のａ……ｎ迄の入力
に接続されているシフトレジスタ１１４ａ……１
１４ｎが配置されている。シフトレジスタ１１４
ａ……１１４ｂの段階の数は２つの検査機構７１
ａと７１ｂ相互間の隔たりに応じて変つて来る。

圧力差形成器１１１の出力の後方には、基準値
発生器９４ｂが設けられているしきい値演算素子
９２ｂの様式の信号発生器が設けられている。こ
の信号発生器は、圧力差形成器１１１の出力信号
が基準値発生器９４ｂの信号を下廻つた場合に出
力信号を発生するように、接続されている。

制御可能の記憶装置９８ａの出力口には、遅延
要素１１２の他に、同じく基準値発生器９４ａが
設けられているしきい値演算素子９２ａの様式の
他の信号発生器が設けられており、この信号発生
器は、測定値変換器９１ａもしくは制御可能の記
憶装置９８ａの出力信号が基準値発生器９４ａの
信号を上廻つた場合に出力信号を発生するように
接続されている。両しきい値演算素子９２ａ及び
９２ｂは出力側でOR素子９７を介して、シフト
レジスタ１０１と結合されており、このシフトレ
ジスタはタイミングジエネレータ９９によつて駆
動されるシフトレジスタ１０１に接続され、その
出力は被覆体に欠陥のある喫煙物品をその移送軌
道から取り除くための制御機構１０２に接続され
ている。この制御機構１０２は増巾器１０３と電
磁弁１０４とを備えており、この電磁弁１０４は
圧縮空気源１０６を吹き出しノズル１０７に結合
している導管１０８内に設けられている。この吹
き出しノズル１０７は第１図に示されているフイ
ルタ装着機械の排出ドラム３３に設けられてい
る。

上述の検査機構の作動様式は以下の通りであ
る。

その都度カバー板４８の下に存在している室４
６に圧力源７６を介して負圧が加えられ、その
際、第一の検査機構７１ａの領域では２つの小室
４６ａ及び４６ｂの両方に負圧が加えられる。即
ち、これらの２つの小室は合して一つの室と考え
ることができる。これに対して第二の検査機構７
１ｂの領域では小室４６ａだけにしか負圧が加え
られない。室内でその時々に形成される負圧は同
じである。第二の検査機構７１ｂの領域では小室
４６ｂは好ましくは大気と接続されるが、これ
は、この領域内でカバー４８をしかるべく短かめ
に構成することによつて達成される。

タイミングジエネレータ９９を介してその時々
に正しい時点で記憶装置９８ａの中に収受された
測定値変換器９１ａの出力信号はフイルタ付きシ
ガレツトＺの被覆材料全体の通気性に依存して変
つて来る。この通気性が、例えばタバコロツドＴ
の領域内の被覆の欠陥によつて、或いは被覆紙片
Ｂの領域の過大なパーフオレーシヨン〔孔Ｌ〕に
よつて、基準値発生器９４ａによつて、あらかじ
め与えられていた値を上廻つた場合には、しきい
値演算素子９２ａがOR素子を介してシフトレジ
スタ１０１にシグナルを与へ、これによつて対応
するフイルタ付きシガレツトＦが排出ドラム３２
の制御機構１０２によつて吹き出される。

各々のフイルタ付きシガレツトＦの検査信号は
遅延要素１１２の内へ収受され、そこで、その都
度のフイルタ付きシガレツトＦが第二の検査機構
７１ｂに到達する迄タイミングを遅らされる。測
定値変換器９１ｂによつて与えられる信号は専ら
フイルタ付きシガレツトＦのタバコロツドＴの領
域の被覆体の通気性に依存している、したがつて
両方の検査信号を受ける圧力差形成器１１１の出
力信号はその大きさがフイルタ付きシガレツトＦ
の被覆紙片Ｂの内の孔Ｌの通気性に関する基準と
なる。それどころかこの出力信号は所望の通気性
のゾーンに関する非常に正確な情報となる。なぜ
ならば、各々のフイルタ付きシガレツトＦを同一
の検査方法によつて２回測定することによつて、
場合によつて、場合によつては生じ検査の誤差が
圧力差の形成によつて相殺されるからである。圧
力差形成器１１１の出力信号はフイルタ付きシガ
レツトＦの所望の通気性の帯域の通気性が少なす
ぎる場合にはしきい値演算素子が出力信号を発生
するようにして、しきい値演算素子９２ｂによつ
て監視される。この場合当該のフイルタ付きシガ
レツトＦは制御機構１０２を介してより分けられ
る。

もちろん、フイルタ付きシガレツトの検査は１
台の検査ドラムの上で２回検査する代わりに、相
前後して配置された２台の検査ドラムを用い、第
一の検査ドラムにおいて最初の検査機構をそして
第二の検査ドラムにおいて第二の検査機構を設け
ることによつて行なうことができる。

第４図の検査ブロツク図によりフイルタ付きシ
ガレツトの検査は、フイルタ付きシガレツトの周
囲に形成される室内で負圧を生じさせることによ
つて行なわれたのに対し、第５図はフイルタ付き
シガレツトＦの内側に超過圧を形成する検査ブロ
ツク図を示している。しかし検査信号の評価は同
じ方法であり、わずかに第４図の検査ブロツク図
による場合と異り圧力の記号が逆になるにすぎな
い。第４図の測定装置８６はそのまま第５図のブ
ロツク図内に取入れられ、参照符号１８６で示さ
れ、その際、測定装置の詳細部分は省略した。第
４図の同じ部分と合致するその他の部分は同じ参
照符号に１００を加えた数字で示し、改めて説明
しなかつた。

圧力源１７６から圧力側に、調整弁１７８を含
む導管１７７が出ている。この導管１７７はそれ
ぞれ絞り１８１ａ又は１８１ｂを含む２本の導管
１７７ａ及び１７７ｂに分けられ、その際第一の
検査機構１７１ａ内の導管１７７ａはフイルタ付
きシガレツトＦの両側の端面に導かれる。即ち、
この導管は第２図及び第３図による検査ドラム３
１の上の、制御スリツト６２及び６９のその時々
の第一の制御スリツトに沿つて導かれる。小室４
６ａ及び４６ｂは検査機構１７１ａの領域では開
いている。なぜなら、第２図及び第３図に示され
ているカバー４８が第二の検査機構１７１ｂの領
域においてはじめて始つているからである。フイ
ルタ付きシガレツトＺの被覆材料全体の通気性に
起因する導管１７７ａの中の圧力損失は、第４図
に基づいて既に説明した通り、測定装置１８６に
よつて検出される。

導管１７７ｂは第二の検査機構１７１ｂ内で同
様にフイルタ付きシガレツトＺの両端面に導かれ
る。即ち、この導管は第二の制御スリツト６２及
び６９内に開口している。第二の検査機構１７１
ｂの領域では、圧力源は調整弁１８８ｂと絞り１
９０ｂとを含んでいる導管１８７ｂを介して小室
４６ｂと連結される。この連結は導管１８７ｂが
第２図の検査ドラムの中空軸３７の室５２ｂに接
続されることによつて達成される。導管１８７ｂ
の調整弁１８８ｂは、小室１４６ｂ内において、
導管１７７ｂを介してフイルタ付きシガレツトＺ
の被覆体の内側に形成される圧力に相当する圧力
が形成されるように調整されている。フイルタ付
きシガレツトＺのフイルタＦ部分に於けるシガレ
ツトの内側と小室１４６ｂとの間の圧力の平衡に
よつて、この領域では被覆体を通して空気が流れ
るということが無い。その結果、フイルタ付きシ
ガレツトＦの内側で、第二の検査過程の間にこの
領域内にタバコロツドの領域内におけるよりも高
い圧力がかかることになり、タバコロツドの被覆
体を通して空気が漏れ出る〔多孔性のタバコ巻
紙〕。従つて検査は第二の検査機構１７１ｂ内で
はフイルタ付きシガレツトＦの、小室１４６ａの
内にある部分に限られるので、第４図に関連して
説明した第一の検査機構１７１ａと第二の検査機
構１７１ｂから得られた検査信号の評価の際に、
再び所望の通気性の帯域内の被覆材料の通気性を
正確に決定することができる。

本発明の利点は、被覆体の通気性を２回の検査
―その際一つの検査の際に所望の通気性の帯域の
通気性は信号の形成に何の影響も与えない―およ
びそれに続いて行われる。二つの検査の検査信号
からの圧力差の形成によつて、所望の通気性のゾ
ーンの通気性を非常に正確に、かつ非常に小さな
公差の範囲内で監視することができ、その際、検
査信号に影響を与える外乱やその他の誤差はもは
や、このようにして得られた測定値を狂わせるこ
とが無い、と云うことに存している。

【図面の簡単な説明】

第１図はフイルタ付きシガレツトを製造するた
めのフイルタ装着機の略図、第２図は第１図のフ
イルタ装着機の検査ドラムの部分断面図、第３図
は第２図に示された検査ドラムの―線に沿つ
た断面図、第４図は第２図及び第３図の検査ドラ
ムのための、喫煙物品の被覆体の欠陥を検出する
ための検査ブロツク図、第５図は第４図の変形し
た検査ブロツク図である。 １……収受ドラム、２……段付きドラム、３…
…整列ドラム、４……フイルタマガジン、６……
切断ドラム、７……円形カツタ、８……段付きド
ラム、９……送りドラム、１１……加速ドラム、
１２……引き渡しドラム、１３……被覆紙テー
プ、１４……被覆紙のボン、１６……引き出しロ
ール、１７……クラツシヤ、１８……のり付塗付
装置、１９……被覆ロール、２１……カツタード
ラム、２２……転動ドラム、２３……転しハン
ド、２４……乾燥ドラム、２６……切断ドラム、
２７……引き渡しドラム、２８……捕集ドラム、
２９……転向装置、３１……検査ドラム、３２…
…排出ドラム、３３……ブレーキドラム、３４…
…送り出しドラム、３６……送り出しベルト、３
７……中空軸、３８，３９，４１……ドラム本体
構成部分、４２……ドラム本体、４３……凹み、
４４……板、４６……槽形の室、４６ａ，４６ｂ
……小室、４７……支柱、４８……カバー板、４
９……空気の供給口、５１……環状の壁、５２
ａ，５２ｂ……室、５３ａ，５３ｂ……制御スリ
ツト、５４ａ，５４ｂ……通路、５６……板、５
７……孔、５８……機械の壁、６１……制御リン
グ、６２……制御スリツト、６３……２重矢印、
６４……孔、６６……チユーブ、６７……板、６
８……制御リング、６９……制御スリツト、７１
ａ……第一の検査機構、７１ｂ……第二の検査機
構、７６……負圧源、８２ａ，８２ｂ……導管、
８３ａ，８３ｂ……絞り、８４ａ，８４ｂ……圧
力値測定装置、８６……測定装置、８７……導
管、８７ａ，８７ｂ……導管の分岐路、８８……
調整弁、８９……予圧測定装置、９１ａ，９１ｂ
……測定変換器、９２ａ，９２ｂ……しきい値演
算素子、９４ａ，９４ｂ……基準値発生器、９７
……OR素子、９８ａ，９８ｂ……記憶装置、９
９……タイミングジエネレータ、１０１……シフ
トレジスタ、１０２……制御機構、１０３……増
巾器、１０４……電磁弁、１０６……圧縮空気
源、１０７……吹き出しノズル、１０８……導
管、１１１……圧力差形成器、１１２……遅延要
素、１１３……アナログ―デイジタル変換器、１
１４ａ…１１４ｎ……シフトレジスタ、１１６…
…デイジタル―アナログ変換器、１７７……導
管、１７７ａ，１７７ｂ……導管の分岐路、１８
１ａ，１８１ｂ，１９０ｂ……絞り、Ｂ……被覆
紙片、Ｆ……フイルタ付きシガレツトのフイル
タ、Ｌ……孔、Ｔ……タバコロツド、Ｚ……フイ
ルタ付きシガレツト。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 所定の送り路に沿つて喫煙物品をその横軸線
   方向に移送する間に、詰め物が入れられ被覆材料
   によつて包まれた空間と被覆体の外側の空間との
   間に圧力差を形成し、かつ被覆体の通気性に依存
   した検査信号を形成することによつて、棒状の喫
   煙物品の被覆体内の所望の通気性の帯域を検査す
   るための方法において、送り路の最初の搬送区間
   で喫煙物品に対して最初の検査を行い、各々の喫
   煙物品に関して第一の検査信号を形成すること、
   送り路の第二の送り区間で喫煙物品に対して第二
   の検査を行い、各々の喫煙物品に関して第二の検
   査信号を形成し、その際、所望の通気性の帯域の
   領域内で最初の検査に関して異なる圧力差を形成
   すること、および各々一本の喫煙物品の二つの検
   査信号からその差に相応する評価信号を形成する
   ことを特徴とする、上記方法。 ２ 二つの検査の際に、詰め物が入れられ被覆材
   料によつて包まれた空間と被覆体の外側のその都
   度の空間との圧力差を同一のやり方によつて形成
   する、特許請求の範囲第１項に記載の方法。 ３ 二つの検査の際に、被覆体の外側の空間にお
   いて、所望の通気性の帯域の領域内に異つた圧力
   を形成する、特許請求の範囲第１項または第２項
   記載の方法。 ４ 二つの検査のいずれか一方の際に被覆体の外
   側の空間において所望の通気性の帯域の領域内
   に、隣接する領域内におけるよりも高い圧力を形
   成する、特許請求の範囲第３項に記載の方法。 ５ 二つの検査の際に被覆体の内側の空間におい
   て、所望の通気性の帯域の領域内に、異つた圧力
   を形成する特許請求の範囲第１項または第２項記
   載の方法。 ６ 二つの検査のいずれか一方の検査の際に被覆
   体の内側の空間において所望の通気性の帯域の領
   域内で、隣接する領域内におけるよりも高い圧力
   を形成する特許請求の範囲第５項に記載の方法。 ７ 二つの検査のいずれか一方の検査の際に所望
   の通気性の帯域を通る空気の流れを阻止する特許
   請求の範囲第１項から第６項までのうちのいずれ
   か一つに記載の方法。 ８ 被覆体の通気性の上限値を定め、二つの検査
   のいずれか一方の検査信号がこの上限値の下側に
   ある場合には、検査された喫煙物品を合格として
   評価し、かつ所望の通気性の帯域内で被覆体の通
   気性の下限値を定め、評価信号がこの下限値の上
   側にある場合には、検査された喫煙物品を合格と
   して評価する、特許請求の範囲第１項から第７項
   までのうちのいずれか一つに記載の方法。 ９ 検査信号が一定の限界値の外側にある場合に
   は欠陥信号を形成しかつこの欠陥信号により検査
   された欠陥のある喫煙物品の排出を行なわせる特
   許請求の範囲第１項から第８項までのうちのいず
   れか一つに記載の方法。 １０ 喫煙物品を保持するための収受部を備えた
   回転する検査用コンベヤ、並びに各々の喫煙物品
   の詰め物が入れられ被覆材料によつて包まれた空
   間を被覆体の外側の空間から一時的に分離するた
   めの封隙手段と、二つの空間の一方を圧力源とま
   た二つの空間の一方を圧力差を検出する測定装置
   と結合する接続手段とを有する検査機構を備え
   た、棒状の喫煙物品の被覆体内の希望する通気性
   の帯域を検査するための装置において、被覆体の
   内側の空間と外側の空間との間に第一の圧力差が
   形成されるように構成された第一の検査機構７１
   ａ，１７１ａが設けられていること、被覆体の内
   側の空間と外側の空間との間に第二の圧力差が形
   成されるように構成された第二の検査機構１７
   ｂ，１７１ｂが設けられており、その際所望の通
   気性の帯域の領域内に於ける第二の圧力差は最初
   の圧力差とは異なつていること、およびこれらの
   両検査機構が検査用コンベヤ３１に相前後して設
   けられていることおよび測定装置８６，１８６が
   後方に設けられた検査機構と制御可能な遅延要素
   １１２を介して前方に設けられた検査機構と結合
   されている圧力差形成器１１１を備えていること
   を特徴とする、上記装置。 １１ 両検査機構７１ａ，７１ｂ，１７１ａ，１
   ７１ｂが同一の原理に基づいて形成されているこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第１０項に記載の
   装置。 １２ 両検査機構７１ａ，７１ｂが、所望の通気
   性の帯域内の被覆体の外側の空間４６ｂ内に異な
   る圧力を形成するための手段４９を備えている、
   特許請求の範囲第１０項または第１１項記載の装
   置。 １３ 検査用コンベヤ３１に、被覆体の外側の空
   間を区切る室４６を一時的に形成するための封隙
   手段４８と、この室を圧力源７６と結合するため
   の接続手段５３ａ，５３ｂが設けられており、両
   検査機構の領域内に於いて喫煙物品Ｚの軸線方向
   で長さの異なる室（46a＋46b；46a）内に圧力が
   形成され、その際、短かい方の室４６ａが被覆体
   の周囲の所望の通気性の帯域の外側に存するよう
   に構成した、特許請求の範囲第１２項に記載した
   装置。 １４ 両検査機構１７１ａ，１７１ｂが、喫煙物
   品Ｚの所望の通気性の帯域内の被覆体の内側の空
   間内に異なる圧力を形成するための手段１４６
   ｂ，５３ｂ，１７６を備えている、特許請求の範
   囲第１０項または第１１項記載の装置。 １５ 検査機構１７１ｂに、喫煙物品Ｚの所望の
   通気性の帯域内の被覆を通る空気の流れを減少さ
   せるか、或いは阻止するための手段１４６ｂ，５
   ３ｂ，１７６が設けられていることを特徴とする
   特許請求の範囲第１４項に記載の装置。 １６ 測定装置８６が、圧力が上限値の上方にあ
   る時に発せられる信号と圧力が下限値の下方にあ
   る際に発生される信号のためにそれぞれ一つずつ
   の信号発生器９２ａ，９２ｂを備えている、特許
   請求の範囲第１０項から第１５項までのうちのい
   ずれか一つに記載の装置。 １７ 測定装置８６，１８６が各々の検査機構７
   １ａ，７１ｂ，１７１ａ，１７１ｂのために一つ
   ずつの空電式測定値変換器９１ａ，９１ｂを備え
   ており、信号発生器として二つのしきい値演算素
   子９２ａ，９２ｂが設けられており、そのうちの
   一つ９２ｂは差圧形成器１１１の出力に、もう一
   つ９２ａは測定値変換器９１ａの出力に接続され
   ている特許請求の範囲第１６項に記載の装置。 １８ 測定機構８６が、被覆体に欠陥のある喫煙
   物品Ｚをその送り路３２から取り除くための制御
   機構１０２と結合されている、特許請求の範囲第
   １６項または第１７項記載の装置。