JPS6254645A - スライド面を保護するカバ−装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、移動台を前後方向摺動可能に支持する固定台
のスライド面を、クーラント、切粉、脱落砥粒などから
保護するカバー装置、特に円筒研削盤の砥石台の如く、
最前進位置において、スライド面の前端に接近しあるい
は部分的に前端を越えるような移動台と共に使用するの
に通したスライド面を保護するカバー装置に関する。

〔従来技術〕

この種のスライド面を保護するカバー装置には、例えば
実公昭５２−２１６７６号公報に示す如く、移動台と固
定台に枢着した２枚のカバーを互いに摺動可能に係合し
て、移動台が最も前進した状態においてこの２枚のカバ
ーがほぼ垂直状態に重なるようにしたものがある。これ
によれば、カバー装置の張り出しが少なくなるので、他
部材を接近して配置することが可能となるなどの利点が
得られる。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、かかる従来技術においては、移動台の摺
動ストロークが長くなると各カバーの長さが大となるの
で、カバー装置を収納するために固定台の前側に設ける
空間の深さが大となり、固定台を支持するベッドを深く
えぐることが必要となって、ベッドの剛性が低下すると
いう問題があった。本発明は、３枚のカバーを設けると
共に中間のカバーを所定の位置に保持する姿勢維持機構
を設けて、この問題を解決したものである。

〔問題点を解決するための手段〕

このために、本発明によるスライド面を保護するカバー
装置は、添付図面の実施例に例示する如く、固定台１１
の上面に形成されて移動台１３を前後方向摺動可能に支
持するスライド面１２を保護するカバー装置において、
前記固定台１１の前部に左右方向軸線回りに枢支された
第１カバー２０と、前記移動台１３の前端部に左右方向
軸線回りに枢支されて前記第１カバー２０に向かって張
り出す第３カバー２２と、第１カバー２０の上面と第２
カバーの下面に当接して設けられる第２カバー２２と、
前記固定台１１及び移動台１３の何れか一方に前後方向
移動可能に設けられて移動台１３と連動して移動する支
持部材４２を有し同支持部材により第２カバー２１を左
右方向軸線回りに枢支して同第２カバーを第１及び第３
カバー２１．２２の間において此等両カバー２１．２２
と常に重合する位置に保持する姿勢維持機構４０を備え
たことを特徴とするものである。

〔作用〕

移動台１３が最後退位置にある状態では、第１カバー２
０の後部上面に第２カバー２１の前部が重合し、第２カ
バー２１の後部上面に第３カバー２２の前部が重合して
、３枚のカバー２０．２１゜２２によりスライド面１２
は保護される。移動台１３が前進すれば、第３カバー２
２はこれと共に前進し、また姿勢維持機構４０に保持さ
れた第２カバー２１も移動台１３の前進と連動して前進
する。移動台１３が最前進位置に達すれば、各カバー２
０．２１．２２は３枚とも重合した状態で各枢支軸線の
回りに回動してはり垂直状態となり、固定台１１の前側
に収納される。この状態より移動台１３が再び後退すれ
ば、前記と逆の作用により第２及び第３カバー２１．２
２は後退する。第２カバー２１は移動台１３と連動して
移動する支持部材４２により支持されているので、上記
作動に際して各カバー２０．２１．２２の間に隙間が生
ずることはない。

〔発明の効果〕

か＼る本発明によれば、３枚のカバーを使用したので、
移動台の摺動ストロークに比して各カバーの長さが短か
くなり、従って固定台の前側に設ける各カバーを収納す
る空間の深さが少なくて足りるので固定台を支持するベ
ッドに設けるえぐりが浅くてすみ、ベッドの剛性を低下
させることがない。また、第２カバーは、移動台と連動
して前後動する支持部材を有する姿勢維持機構により保
持したので、第１及び第３カバーとの間に隙間を生ずる
ことなく枢支することができ、スライド面を確実に保護
することができる。

・　〔実施例〕 以下に、添付図面により実施例の説明をする。

第１図及び第２図に示す如く、円筒研削盤等のベッド１
０上に固定された固定台１１上には、平スライド面１２
ａ及びＶスライド面１２ｂよりなるスライド面１２を介
して移動台１３が前後方向（第１図において左右方向）
に摺動可能に支持されている。ベッド１′ｏの前端側（
第１図において左側）に、えぐり部１０ａを隔てて設け
られた立上り部の上面にはスライド面１４を介して横送
りテーブル１５が設けられている。移動台１３は横方向
軸線回りに回転駆動される砥石車（図示せず）を支持し
、横送りテーブル１５上の工作物を研削するようになっ
ている。なお、えぐり部１０ａ内には、工作物の研削に
使用したクーラントを受けて排出路に導く樋１６が設け
られている。

第１図に示す如く、スライド面１２の移動台１３よりも
前方に位置する部分は、固定台１１の前部に左右方向軸
線回りに枢支された第１カバー２０と、後部が後述する
姿勢維持装置４０により左右方向軸線回りに枢支され前
部が第１カバー２０上に重合する第２カバー２１と、後
部が移動台１３の前端に左右方向軸線回りに枢支され前
部が第２カバー２１上に重合する第３カバー２２により
覆われている。

第１カバー２０は、第１図に示す如く、固定台１１前部
の前上側及び両側をそれぞれ覆う円弧状の前板２０ａ及
び左右の側板２０ｂよりなり、前記円弧の中心付近に位
置する左右方向の第１枢軸３０により固定台１１の前部
両側部に枢支されている。固定台１１両側の第１枢軸３
０よりや一上方に前後方向に設けられた凹溝１１ａ内に
は引張ばね５０が設けられ、その前後端はそれぞれ両側
板２０ｂ及び固定台１１に固定されたピン５Ｑａ。

５０ｂに係止されている。これにより第１カバー５０は
枢軸３０を中心として時計回転方向に付勢され、第１図
に示す移動台１３が後退した状態では、その下端の折曲
部２０ｄ内面が固定台１１前面下部に固定されたストッ
パ板２４の屈曲部２４、　ａの先端に当接して位置決め
されている。第１カバー５０の上端に屈曲形成されたフ
ランジ２０Ｃは、この状態において、第１枢軸３０のは
ソ′直上に位置している。

第１図及び第２図に示す如く、固定台１１には、スライ
ド面１２の両側方に位置して、第２カバー２１を枢支す
る左右各１組の姿勢維持機構４０゜４０が設けられてい
る。各姿勢維持機構４０は固定台１１上面両側に固定さ
れ前後方向に沿った案内溝４１ａを有する案内部材４１
と、案内溝４１ａに摺動可能に支持された支持部材４２
を有し、各支持部材４２の前端部は上下幅を大として段
部４２ａを形成している。支持部材４２後端のピン４３
ａと案内部材４１後部のピン（図示せず）の間には引張
ばね４３が設けられて支持部材４２を後向に付勢し、第
１図に示す状態では、段部４２ａは案内部材４１の前端
に当接して位置決めされている。左右の支持部材４２の
前端部の間には、第１図及び第２図に示す如く、第２カ
バー２１を枢支する左右方向の第２枢軸３１が設けられ
ている。移動台１３が、第１図に示す最後退位置から所
定距離だけ前進すれば、移動台１３に固定された連動ブ
ロック４５前面の溝部４５ａが第２枢軸３１に当接しく
第５図参照）、移動台１３が更に前進すれば引張ばね４
３に抗して支持部材４２が案内部材４１から引き出され
る（第６図参照）ようになる。本実施例における姿勢維
持機構４０の構造と移動台１３との連動関係は以上の通
りヤある。

第２カバー２１は、第１図及び第３図に示す如く、上板
２１２及び左右の側板２１ｂよりなり、後部左右に固着
された金具２１Ｃが前述の第２枢軸３１に挿通支持され
て、姿勢維持機構４０に保持されている。両側板２１ｂ
の下縁付近と固定台１１の両側面にそれぞれ固定された
ピン５１ａ。

５１ｂの間には引張ばね５１が張設され、これにより、
第２カバー２１は第２枢軸３１を中心として反時計回転
方向に付勢され、第１図の状態では、上板２１ａの前端
は第１カバー２０の上板２０ａの後部上側に重合当接さ
れている。また、この状態では、両側面２１ｂの前部は
第１カバー２０の両側板２Ｑｂの後部両側に重合されて
いる。

第１図及び第２図に示す如く、移動台１３の前面１３ａ
には支持ブロック３３が固定され、その両端には前方に
突出して支持部３４が設けられ、また、その両側より内
方下面には前述の連動ブロック４５が固定されている。

第３カバー２２は、上板２２ａ及び両側板２２ｂよりな
り、後部左右に固着されたボス２２Ｃと左右方向の第３
枢軸３２を介して支持部３４に枢支されている。両側板
２２ｂと移動台１３の左右にそれぞれ固定されたピン５
２ａ、５２ｂの間には引張ばね５２が張設され、これに
より第３カバー２２は第３枢軸３２を中心として反時計
回転方向に付勢され、第１図の状態では、上板２２ａの
前端は第２カバー２１の上板２１ａの後部上側に重合当
接され、両側板２２ｂの前部は第２カバー２１の両側板
２１ｂの後部両外側に重合されている。

第１図及び第２図に示す如く、移動台１３には固定カバ
ー２３が固定されている。固定カバー２３は移動台１３
の外周に沿った上板２３ａ及び両側板２３ｂよりなり、
上板２３ａはゴム又は合成樹脂等の柔軟性シートよりな
る補助カバー２５の後縁を間に挾んで支持ブロック３３
上面にねし止めされて第３カバー２２の上板２２ａの後
部上側を覆い、両側板２３ｂは第３カバー２２の両側板
２２ｂの後部両外側に重合されている。補助カバー２５
は各カバー２２．２１．２０の上板２２ａ。

２１ａ及び前板２０ａに沿って前方に延びて、その前縁
は第１カバー２０下端の折曲部２０ｄに固定されている
。なお、前述の引張ばね５２を係止するビン５２ｂは固
定カバー２３の両側板２３ｂに固定されている。

次に本実施例の作動について述べれば、移動台１３が最
後退位置にある第１図の状態では、前述の如く第１〜第
３カバー２０．２１．２２は連続して重合し、各前板２
０ａ１上板２１ａ、２２ａ及び側板２０ｂ、２１ｂ、２
２ｂによりスライド面２２は保護されている。この状態
から移動台１３が前進すれば、第３カバー２２は移動台
１３と共に前進するが、連動ブロック４５が第２枢軸３
Ｉと当接するまでは第１及び第２カバー２０，２１は移
動せず、第３カバー２２の上板２２ａは第２カバー２１
の上板２１ａ上を前方に摺動し、次第に深（重合する。

引張ばね５２により付勢された第３カバー２２は、この
摺動により第３枢支軸３２を中心として多少反時計回転
方向に回動する。

第５図に示す如く、第３枢軸３２が第２枢軸３１の上方
を多少前方に通り過ぎて連動ブロック４５が第２枢軸３
１と当接した後は、第２カバー２１ははソ′全面的に重
合した第３カバー２２と共に前進し、第２カバー２１の
上板２１ａは第１カバー２０前板２Ｏａ上を前方に摺動
し、次第に深く重合する。第２及び第３カバー２１．２
２は、この摺動により各枢軸３１．３２を中心として反
時計方向に回動して垂直方向に近付く。

第６図に示す如く、移動台１３の前面１３ａ　（特に第
２図に示すＶスライド面１２ｂと係合する下方への突出
部）が第１カバー２０のフランジ２０ｃに当接した状態
では第１〜第３カバー２０゜２１．２２ははソ°全面的
に重合する。移動台１３が更に前進すれば第１カバー２
０は移動台１３に押され、第１枢軸３０を中心として反
時計回転方向に回動すると同時に第２及び第３カバー２
１゜２２も同方向に回動し、移動台１３の前面１３ａが
スライド面１２の前端を越える最前進位置に達した第４
図の状態では、各カバー２０．２１．２２ははゾ全面的
に重合すると共にはゾ垂直となって、えぐり部１０ａ内
に収納される。この状態における各カバー２０．２１．
２２の全体としての高さは、移動台１３の摺動ストロー
クに比して小であり、また前方への張り出しも小となる
。

なお、姿勢維持機構４０の構造は上記した実施例に限ら
れるものではなく、支持部材４２は移動台１３に前後方
向摺動可能に設けてもよい。また移動台１３との連動関
係も、本実施例に如く摺動ストロークの前半において停
止し、後半において移動するものに限られるものではな
（、第２カバー２１を、第１及び第３カバー２０．２２
の間において此等両カバー２０．２２と常に重合する位
置に保持するような連動関係を与えるものならば任意の
機構を使用することができる。

【図面の簡単な説明】

添付図面は本発明によるスライド面を保護するカバー装
置の一実施例を示し、第１図は移動台の最後退状態にお
ける側断面図で第２図の１−１断面図に相当し、第２図
は右半部を第１図のｆｆ−ｆｆ線に沿って破断した正面
図、第３図は第１図の■−Ｉ［［線に沿った部分断面図
、第４図は最前進状態における第１図相当図、第５図及
び第６図は途中迄前進した状態における要部の部分側断
面図である。 符号の説明 １１・・・固定台、１２・・・スライド面、１３・・・
移動台、２０・・・第１カバー、２１・・・第２カバー
、２２・・・第３カバー、４０・・・姿勢維持機構、４
２・・・支持部材。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 固定台の上面に形成されて移動台を前後方向摺動可能に
   支持するスライド面を保護するカバー装置において、前
   記固定台の前部に左右方向軸線回りに枢支された第１カ
   バーと、前記移動台の前端部に左右方向軸線回りに枢支
   されて前記第１カバーに向かって張り出す第３カバーと
   、第１カバーの上面と第２カバーの下面に当接して設け
   られる第２カバーと、前記固定台及び移動台の何れか一
   方に前後方向移動可能に設けられて移動台と連動して移
   動する支持部材を有し同支持部材により第２カバーを左
   右方向軸線回りに枢支して同第２カバーを第１及び第３
   カバーの間において此等両カバーと常に重合する位置に
   保持する姿勢維持機構を備えたことを特徴とするスライ
   ド面を保護するカバー装置。