JP2021070087A - 工作機械用カバー装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】カバー部材内に飛沫または粉塵が浸入しにくい工作機械用カバー装置を提供する。【解決手段】移動台16と、ガイドレール18の端部に臨む固定部20との間に、ガイドレール18を覆うように設けられ、固定部20側から移動台16側に飛来する飛沫等からガイドレール18を保護する工作機械用カバー装置1であって、ガイドレール18を挟んで対向配置された一対の側壁21、及び一対の側壁21の上端部同士を連結しガイドレール18の上方を覆う上壁22を一体に有するカバー部材2を複数備えると共に、大きさの異なる複数のカバー部材2を入れ子状に配置し、複数のカバー部材2がガイドレール18の軸方向に相対移動することにより伸縮可能に構成され、最も内側に配置される可動側カバー部材2aが移動台16に固定されており、最も外側に配置される固定側カバー部材2cが、固定部20に固定されている。【選択図】図2

Description

本発明は、研削装置等の工作機械に用いられる伸縮式の工作機械用カバー装置に関する。
自動車のエンジン用のカムシャフト等の研削に用いる研削装置では、主軸台と心押台とで研削対象物を挟み込むことで、研削対象物を回転可能に支持している。このような研削装置として、主軸台を移動可能に構成し、研削対象物の着脱を容易とすると共に、長さの異なる研削対象物に対応可能としたものが知られている。主軸台は、ガイドレールに沿って移動する移動台に載置されている。
上述の研削装置では、研削対象物にクーラント(研削液)を供給しつつ研削を行うが、このクーラントがガイドレールに付着すると、クーラントに含まれる切粉の影響で、移動台の移動がスムーズに行われなくなり、またガイドレールが損傷する等して移動台の送り精度(位置制御の精度)が低下するおそれがある。そこで、ガイドレールを覆うように、カバー装置が設けられている。
カバー装置としては、ガイドレールを挟んで対向配置された一対の側壁、及び一対の側壁の上端部同士を連結しガイドレールの上方を覆う上壁を一体に有するカバー部材を複数備えると共に、大きさの異なる複数のカバー部材を入れ子状に配置し、複数のカバー部材がガイドレールの軸方向に相対移動することにより伸縮可能に構成されたテレスコピックカバー(以下、テレスコカバーという)が一般に用いられている。
従来のカバー装置では、最も外側に配置されるカバー部材が移動台に固定され、最も内側に配置されるカバー部材が、ガイドレールの端部に臨む固定部に固定されていた(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−34489号公報
しかしながら、上述の従来のカバー装置では、固定部側から移動台側にクーラント等(飛沫または粉塵)が飛来した際に、軸方向に隣り合うカバー部材の間から、カバー部材内にクーラント等が浸入しやすいという課題があった。特に、前述の研削装置においては、固定部の上方、あるいは移動台から見て固定部よりも離れた位置に研削対象物が配置されるために、軸方向に隣り合うカバー部材の間から、カバー部材内にクーラント等が浸入しやすい。
そこで、本発明は、カバー部材内に飛沫または粉塵が浸入しにくい工作機械用カバー装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決することを目的として、ガイドレールに沿って移動する移動台を有する工作機械に用いられ、前記移動台と、前記ガイドレールの端部に臨む固定部との間に、前記ガイドレールを覆うように設けられ、前記固定部側から前記移動台側に飛来する加工時の飛沫または粉塵から前記ガイドレールを保護する工作機械用カバー装置であって、前記ガイドレールを挟んで対向配置された一対の側壁、及び前記一対の側壁の上端部同士を連結し前記ガイドレールの上方を覆う上壁を一体に有するカバー部材を複数備えると共に、大きさの異なる複数の前記カバー部材を入れ子状に配置し、前記複数のカバー部材が前記ガイドレールの軸方向に相対移動することにより伸縮可能に構成され、最も内側に配置される前記カバー部材である可動側カバー部材が、前記移動台に固定されており、最も外側に配置される前記カバー部材である固定側カバー部材が、前記固定部に固定されている、工作機械用カバー装置を提供する。
本発明によれば、カバー部材内に飛沫または粉塵が浸入しにくい工作機械用カバー装置を提供できる。
本発明の一実施の形態に係る工作機械用カバー装置を用いた研削装置を模式的に示した平面図である。 (a)は、主軸台、移動台、及び工作機械用カバー装置を示す斜視図であり、(b)はその移動台の移動方向に対して平行な断面を示す断面図である。 工作機械用カバー装置を固定部側から見た斜視図である。 (a)は工作機械用カバー装置の分解斜視図、(b)はカバー部材を組み合わせた際の斜視図である。 可動部側カバー部材と中間カバー部材との接続部分を拡大した断面図である。
[実施の形態]
本発明の実施の形態について、図1乃至図5を参照して説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、本発明を実施する上での好適な具体例として示すものであり、技術的に好ましい種々の技術的事項を具体的に例示している部分もあるが、本発明の技術的範囲は、この具体的態様に限定されるものではない。
(研削装置の全体構成)
図1は、本実施の形態に係る工作機械用カバー装置を用いた研削装置を模式的に示した平面図である。なお、図1の研削装置は、本発明の工作機械の一態様である。
図1に示すように、研削装置10は、平面視でL字状のベッド30と、砥石11が取り付けられ、砥石11を回転させる砥石台12と、研削対象物(ワーク)13を回転可能に支持する主軸台14及び心押台15と、を備えている。研削装置10は、ベッド30の上方に図略の全体カバーを有し、全体カバーで、クーラントと切りくずの飛散を防止している。
ベッド30上に、砥石11の回転軸と平行な方向に移動可能に砥石ベース40が載置されており、この砥石ベース40上に、砥石11の回転軸と垂直な方向に移動可能に砥石台12が載置されている。砥石ベース40を駆動装置により移動させることにより、砥石11が対抗する研削対象物13の研削箇所を選択し、砥石台12を別の駆動装置により移動させることにより、砥石11を研削対象物13に近づけ、回転する砥石11により研削対象物13の選択された研削箇所を研削するように構成されている。砥石台12は、砥石11の回転軸と同軸回りに回転するスピンドル41を備え、スピンドル41の一端に砥石11が同軸に取り付けられている。砥石11は、図略の砥石カバーで一部残して覆われ、砥石カバーに図略のクーラントノズルが取り付けられている。研削対象物13の研削箇所へクーラントが供給されるようクーラントノズルの一端42が開口している。ベッド30上の砥石ベース40の案内面を覆う砥石ベースカバー装置44が、砥石ベース40の移動方向に伸縮可能に設けられている。砥石ベース40上の砥石台12の案内面を覆う砥石台後カバー装置43が、砥石台12の移動方向に伸縮可能に設けられている。
ベッド30上に図略の固定テーブルが載置されており、固定テーブルには、主軸台14と心押台15が対向配置されており、研削対象物13を主軸台14と心押台15とで挟み込むことで、研削対象物13を回転可能に支持するように構成されている。研削対象物13は、例えば、自動車のエンジンに用いられるカムシャフトである。
(移動台16)
図2(a)は、固定テーブルに載置固定された主軸ベース50、主軸ベース50に研削対象物13の回転軸と平行な方向に移動可能に設けられた移動台16、移動台16に載置固定された主軸台14、及び工作機械用カバー装置1を示す斜視図であり、(b)はその移動台16の移動方向に対して平行な断面を示す断面図である。図3は、工作機械用カバー装置1を固定部20側から見た斜視図である。
図2(a),(b)及び図3に示すように、研削装置10では、研削対象物13の着脱を容易とすると共に、長さの異なる研削対象物13に対応可能とするために、主軸台14が、心押台15に対して進退可能に設けられている。主軸ベース50上に、一対のガイドレール18が載置固定され、一対のガイドレール18間に、後述するボールネジ192が回転可能に支持されている。主軸台14は、ガイドレール18に沿って移動する移動台16に載置されている。本実施の形態では、2本のガイドレール18が主軸台14と心押台15との対向方向に沿って延設されており、移動台16は、これら2本のガイドレール18に沿って移動可能に構成されている。
移動台16の移動は、駆動装置19により行われる。駆動装置19は、移動台16の下部に一体に設けられたボールナット191と、ガイドレール18に沿って延設されボールナット191と螺合するボールネジ192と、ボールネジ192を回転駆動することでボールナット191と共に移動台16を移動させるサーボモータと、を有する。このサーボモータは、主軸ベース50上に載置固定されている。
(工作機械用カバー装置1)
図2(a),(b)に示すように、工作機械用カバー装置(以下、主軸前カバー装置という)1は、移動台16とガイドレール18の端部に臨む固定部20との間に、ガイドレール18を覆うように設けられている。主軸前カバー装置1は、固定部20側から移動台16側に飛来する加工時の飛沫または粉塵(ここではクーラント)からガイドレール18を保護するためのものであり、移動台16よりも研削対象物13側のガイドレール18及びボールネジ192を覆うように設けられている。固定部20は、ベッドに立設された板状の部材であり、移動台16と対向するように、移動台16よりも研削対象物13側において主軸ベース50の一端面にボルトにより固定されている。なお、図3では固定部20を省略して示している。主軸後カバー装置55は、移動台16よりも研削対象物13と反対側のガイドレール18、サーボモータを覆うように設けられている。主軸後カバー装置55は、移動台16の他端面に固定された可動カバーと、主軸ベース50の他端面に固定された固定カバーとからなっている。
図4(a)は、主軸前カバー装置1の分解斜視図、図4(b)はカバー部材2を組み合わせた際の斜視図である。図2乃至図4に示すように、主軸前カバー装置1は、大きさの異なる複数のカバー部材2を入れ子状に配置し、複数のカバー部材2がガイドレール18の軸方向に相対移動することにより伸縮可能に構成された、所謂テレスコカバーである。各カバー部材2は、ガイドレール18を挟んで対向配置された一対の側壁21と、一対の側壁21の上端部同士を連結しガイドレール18の上方を覆う上壁22と、を一体に有している。
本実施の形態に係る主軸前カバー装置1では、最も内側に配置されるカバー部材2である可動側カバー部材2aが、移動台16の一端面に固定されており、最も外側に配置されるカバー部材2である固定側カバー部材2cが、固定部20に固定されている。研削装置10では、研削対象物13が主軸前カバー装置1よりも固定部20側に配置されるため、クーラントが固定部20側から移動台16側へと飛来する。そのため、従来のように最も外側に配置されるカバー部材2を移動台16側に固定し、最も内側に配置されるカバー部材2を固定部20側に固定すると、カバー部材2間の隙間が固定部20側に開口することになり、カバー部材2間の隙間にクーラントが浸入しやすくなってしまう。本実施の形態のように、最も内側に配置される可動側カバー部材2aを移動台16に固定し、最も外側に配置される固定側カバー部材2cを固定部20に固定する構造とすることで、カバー部材2間の隙間が移動台16側に開口することになるので、カバー部材2間の隙間にクーラントが浸入しにくくなる。
本実施の形態では、可動側カバー部材2aと、中間カバー部材2bと、固定側カバー部材2cの3つのカバー部材2を有する場合を説明するが、カバー部材2の数はこれに限定されず、2つ以上のカバー部材2を有していればよい。以下、説明を容易とするために、カバー部材2における移動台16側を後方、固定部20側を前方という。
可動側カバー部材2aは、その後方の縁部に可動側フランジ部23を有している。可動側フランジ部23は、上壁22及び両側壁21から外方に突出するように設けられている。両可動側フランジ部23には、複数のボルト穴23aが形成されており、このボルト穴23aを介してボルト23b(図2(b)及び図3参照)を移動台16の一端面に締結することで、可動側カバー部材2aが移動台16に固定されている。
固定側カバー部材2cは、その後方の縁部に固定側フランジ部24を有している。固定側フランジ部24は、上壁22から上方に突出するように設けられると共に、両側壁21から内方に突出するように設けられている。固定側フランジ部24には、複数のボルト穴24aが形成されており、このボルト穴24aを介してボルト24b(図2(b)参照)を固定部20に締結することで、固定側カバー部材2cが固定部20に固定されている。固定部20の上端部には、固定側フランジ部24の上方を覆うように後方へと突出する水平部20aが設けられており、この水平部20aにより、固定部20と固定側カバー部材2cとの間からカバー部材2内にクーラントが浸入することが抑制されている。
可動側カバー部材2aの一方の側面(図4(a)における手前側の側面)における外面には、前後に延びる線状のガイド突起25aが設けられている。このガイド突起25aは、中間カバー部材2bの一方の側面(図4(a)における手前側の側面)における内面に前後に延びるように形成されたガイド突起25b上を摺動し、可動側カバー部材2aの中間カバー部材2bに対するスライドをガイドする。同様に、中間カバー部材2bの一方の側面(図4(a)における手前側の側面)における外面には、前後に延びる線状のガイド突起25cが設けられている。このガイド突起25cは、固定側カバー部材2cの一方の側面(図4(a)における手前側の側面)における内面に前後に延びるように形成されたガイド突起25d上を摺動し、中間カバー部材2bの固定側カバー部材2cに対するスライドをガイドする。
可動側カバー部材2a及び中間カバー部材2bの前方の縁部には、カバー部材2間の隙間から浸入したクーラントをせき止めるためのフランジ状の壁部26が設けられている。また、可動側カバー部材2a及び中間カバー部材2bの壁部26は、上壁22及び両側壁21から外方及び内方に突出するように設けられている。中間カバー部材2bの両側壁21から内方に突出している部分の壁部26には、可動側カバー部材2aの壁部26の衝突、及び固定側カバー部材2cの固定側フランジ部24への衝突を抑制するためのゴム製の緩衝部材29が、壁部26の後面及び前面にそれぞれ設けられている。移動台16を前進させて主軸前カバー装置1を短縮させる際には、移動台16と共に移動する可動側カバー部材2aの壁部26が、中間カバー部材2bの壁部26の緩衝部材29に押し当たることで、中間カバー部材2bが固定側カバー部材2c内へと押し込まれる。
図5に示すように、中間カバー部材2bにおける上壁22の後方の縁部には、自身の可動側カバー部材2aの上壁22へと押し付けられるように配置された水切り用のゴム製のスクレイパー27が設けられている。さらに、スクレイパー27の前方の上壁22の下面には、壁部26に干渉して抜け止めを行うストッパ28が設けられている。移動台16を後退させて主軸前カバー装置1を伸長させる際には、移動台16と共に移動する可動側カバー部材2aの壁部26が、中間カバー部材2bのストッパ28に干渉して、固定側カバー部材2cから中間カバー部材2bが引き出される。図示していないが、固定側カバー部材2bにも、同様にスクレイパー27及びストッパ28が設けられている。
本実施の形態では、主軸前カバー装置1は、固定側カバー部材2cの上壁22から上方に突出するように設けられ、一対の側壁21の対向方向に沿って延設された仕切壁3を有する。仕切壁3を有することで、固定部20側から飛来したクーラントの一部を仕切壁3で遮蔽し、クーラントが移動台16側へと移動しにくくなるため、カバー部材2内へのクーラントの浸入をより抑制することが可能になる。
さらに、本実施の形態では、主軸前カバー装置1は、移動台16から複数のカバー部材2の上方へと延出された庇部4をさらに有している。庇部4は、移動台16、あるいは移動台16に載置された主軸台14に固定されており、主軸前カバー装置1の一部あるいは全体の上方を覆うように設けられている。庇部4を有することで、固定部20側から飛来したクーラントが下方のカバー部材2側へと移動しにくくなるため、カバー部材2内へのクーラントの浸入をより抑制することが可能になる。庇部4と仕切壁3との間の隙間がなるべく少なくなるように、庇部4の高さ位置及び仕切壁3の高さを適宜調整することで、クーラントの中間カバー部材2b側への浸入がより抑えられ、カバー部材2内へのクーラントの浸入をより効率的に抑制することが可能になる。ここでは、庇部4と一体に、庇部4の後方の縁部から上方に延びる遮蔽壁5を設け、遮蔽壁5の後方へのクーラントの浸入を抑制している。
また、本実施の形態では、各カバー部材2の上壁22は、一対の側壁21の対向方向に傾斜するように設けられている(図3及び図4参照)。本実施の形態では、庇部4も、一対の側壁21の対向方向に傾斜するように設けられている。これにより、クーラントがカバー部材2の側方へと排出されやすくなり、クーラントのカバー部材2内への浸入をより抑制することが可能になる。
さらにまた、本実施の形態では、可動側カバー部材2a及び中間カバー部材2bは、上壁22の前方の縁部に沿って延設され、軸方向に隣り合うカバー部材2の上壁22同士の間から浸入した飛沫(ここではクーラント)をガイドレール18の側方へと導く排出溝6を有する。排出溝6は、壁部26から前方に延出された底板61と底板61の前方の端部から上方に延出された側板62とを一体に有している(図5参照)。また、排出溝6は、上壁22と共に、側壁21の対向方向に傾斜するように設けられている。排出溝6を有することで、たとえ壁部26を超えてクーラントが浸入しようとした場合であっても、クーラントが排出溝6を介してガイドレール18の側方へと排出され、ガイドレール18にクーラントが付着してしまうことを抑制できる。
また、主軸前カバー装置1は、各カバー部材2内でガイドレール18の上方を覆うように配置された蛇腹カバー7を備えている。蛇腹カバー7は、クーラントがガイドレール18に付着することを抑制する最終的なカバーであり、移動台16の移動に応じて伸縮可能に設けられている。蛇腹カバー7は、例えば布製であり、クーラントを吸収すると共に切粉の遮蔽を行う。
(実施の形態の作用及び効果)
以上説明したように、本実施の形態に係る主軸前カバー装置1では、入れ子状に配置された複数のカバー部材2のうち、最も内側に配置される可動側カバー部材2aが、移動台16に固定されており、最も外側に配置される固定側カバー部材2cが、固定部20に固定されている。
このように構成することで、カバー部材2間の隙間が移動台16側に開口することになるため、固定部20側から飛来した飛沫または粉塵(ここではクーラント)がカバー部材2内に浸入しにくくなる。その結果、クーラントに含まれる切粉の影響により移動台16の移動がスムーズに行われなくなったり、あるいはガイドレール18が損傷してしまったりすることが抑制され、移動台16の送り精度(位置制御の精度)の低下を抑制することが可能になる。
(付記)
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明したが、これらの実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。
また、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変形して実施することが可能である。例えば、上記実施の形態では、工作機械用カバー装置1を研削装置10に適用する場合について説明したが、工作機械用カバー装置1を適用する工作機械は研削装置10に限定されず、例えばワークを切削する切削装置等にも適用可能である。
1…工作機械用カバー装置(主軸前カバー装置)
2…カバー部材 2a…可動側カバー部材
2b…中間カバー部材 2c…固定側カバー部材
21…側壁 22…上壁
23…可動側フランジ部 23a…ボルト穴
23b…ボルト 24…固定側フランジ部
24a…ボルト穴 24b…ボルト
25a,25b,25c,25d…ガイド突起 26…壁部
27…スクレイパー 28…ストッパ
29…緩衝部材 3…仕切壁
4…庇部 5…遮蔽壁
6…排出溝 61…底板
62…側板 7…蛇腹カバー
10…研削装置 11…砥石
12…砥石台 13…研削対象物
14…主軸台 15…心押台
16…移動台 18…ガイドレール
19…駆動装置 191…ボールナット
192…ボールネジ 20…固定部
20a…水平部 30…ベッド
40…砥石ベース 41…スピンドル
42…クーラントノズルの一端 43…砥石台後カバー装置
44…砥石ベースカバー装置 50…主軸ベース
55…主軸後カバー装置

Claims (6)

  1. ガイドレールに沿って移動する移動台を有する工作機械に用いられ、前記移動台と、前記ガイドレールの端部に臨む固定部との間に、前記ガイドレールを覆うように設けられ、前記固定部側から前記移動台側に飛来する加工時の飛沫または粉塵から前記ガイドレールを保護する工作機械用カバー装置であって、
    前記ガイドレールを挟んで対向配置された一対の側壁、及び前記一対の側壁の上端部同士を連結し前記ガイドレールの上方を覆う上壁を一体に有するカバー部材を複数備えると共に、大きさの異なる複数の前記カバー部材を入れ子状に配置し、前記複数のカバー部材が前記ガイドレールの軸方向に相対移動することにより伸縮可能に構成され、
    最も内側に配置される前記カバー部材である可動側カバー部材が、前記移動台に固定されており、
    最も外側に配置される前記カバー部材である固定側カバー部材が、前記固定部に固定されている、
    工作機械用カバー装置。
  2. 前記工作機械が研削装置であり、
    前記移動台には、研削対象物を支持する主軸台が載置されており、
    前記複数のカバー部材は、前記移動台よりも前記研削対象物側の前記ガイドレールを覆うように設けられている、
    請求項1に記載の工作機械用カバー装置。
  3. 前記固定側カバー部材の前記上壁から上方に突出するように設けられ、前記一対の側壁の対向方向に沿って延設された仕切壁を有する、
    請求項1または2に記載の工作機械用カバー装置。
  4. 前記移動台から前記複数のカバー部材の上方へと延出された庇部をさらに有する、
    請求項1乃至3の何れか1項に記載の工作機械用カバー装置。
  5. 前記各カバー部材の前記上壁は、前記一対の側壁の対向方向に傾斜するように設けられている、
    請求項1乃至4の何れか1項に記載の工作機械用カバー装置。
  6. 前記複数のカバー部材のうち少なくとも1つは、前記上壁の前記固定部側の縁部に沿って延設され、軸方向に隣り合う前記カバー部材の前記上壁同士の間から浸入した液体を前記ガイドレールの側方へと導く排出溝を有する、
    請求項1乃至5の何れか1項に記載の工作機械用カバー装置。
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