JPS6254527B2 - - Google Patents

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JPS6254527B2
JPS6254527B2 JP54017242A JP1724279A JPS6254527B2 JP S6254527 B2 JPS6254527 B2 JP S6254527B2 JP 54017242 A JP54017242 A JP 54017242A JP 1724279 A JP1724279 A JP 1724279A JP S6254527 B2 JPS6254527 B2 JP S6254527B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acid
deodorizing
water
molecular weight
deodorizing method
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP54017242A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS55109432A (en
Inventor
Hiroshi Ueki
Tomoyuki Takahashi
Sotoo Kubo
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kurita Water Industries Ltd
Original Assignee
Kurita Water Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Kurita Water Industries Ltd filed Critical Kurita Water Industries Ltd
Priority to JP1724279A priority Critical patent/JPS55109432A/ja
Publication of JPS55109432A publication Critical patent/JPS55109432A/ja
Publication of JPS6254527B2 publication Critical patent/JPS6254527B2/ja
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  • Treating Waste Gases (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は臭気成分を含む気体を洗浄水と接触
させて脱臭する方法に関するものである。
酸化式もしくは消化式のし尿処理装置ではアン
モニア、硫化水素あるいは他の臭気成分を含む廃
ガスが発生するため、脱臭塔において洗浄水と接
触させて脱臭を行つている。洗浄水としては通常
淡水を使用するが、脱臭効果は必ずしも良好でな
かつた。これに対して海水は脱臭効果が優れてい
るが、脱臭塔内の充填材や配管などにスケール障
害が発生し、洗浄水として使用することができな
い。酸化式し尿処理場の脱臭装置の場合、洗浄水
として海水を使用すると、白色のスケールが生成
し、脱臭塔充填材の形状によつては3〜6ケ月で
目詰りを起し、充填材の取替えが必要となるとと
もに洗浄水の排出用配管が閉塞状態となり操業困
難となる。
本発明はこのような点を改善し、海水または地
下水を洗浄水として使用しても、スケール障害を
発生することなく脱臭を行うことのできる脱臭方
法を提案する。本発明は酸化式し尿処理施設から
排出されるアンモニアと炭酸ガスを主成分とする
脱臭成分を含む気体を洗浄水と接触させて脱臭す
る方法において、分子量500〜40000のポリカルボ
ン酸からなる水溶性の低分子ポリマー、重合リン
酸塩、およびホスホン酸塩から選ばれる1または
数種の薬剤を添加した海水を洗浄水として使用す
ることを特徴とする脱臭方法である。
本発明で対象とする臭気成分は酸化式し尿処理
施設から排出されるアンモニアと炭酸ガスを含む
ものであるが、他の成分例えば硫化水素、アミン
類、低級脂肪酸、チオエーテル、メルカプタン、
インドールなどを含むものであつてもよい。臭気
成分を含むガスの一例として、酸化式し尿処理装
置の曝気槽の廃ガスが挙げられる。
洗浄水としては海水が使用され、そのまま洗浄
水として使用できるが、さらに吸収剤を添加して
もよい。これらの水には炭酸塩が含まれるため、
アンモニア等の吸収効率がよい。ところが、海水
はPH8.4程度で数百ppmのカルシウムイオンが含
まれているが、アンモニアを吸収してPH9.3〜9.5
になると、海水中に溶解していたカルシウム塩の
うち炭酸塩の溶解度が小さくなるため炭酸カルシ
ウムが析出しスケールとなる。スケールはアラゴ
ナイト(CaCO3)である。また排ガス中には活性
汚泥から発生する炭酸ガスが含まれており、それ
が海水中に溶解して炭酸塩の過飽和度を高め、炭
酸カルシウムの析出を促進しているとも考えられ
る。
薬剤としては分子量500〜40000のポリカルボン
酸からなる水溶性の低分子ポリマー、重合リン酸
塩、ホスホン酸塩から選ばれる1または数種の化
合物が使用できる。低分子ポリマーとしては、例
えばアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸もし
くはその無水物、フマール酸、イタコン酸、クロ
トン酸等カルボキシル基を有する不飽和化合物の
単独重合体または共重合体が使用でき、中でもア
クリル酸/2−ヒドロキシエチルメタクリル酸共
重合体、無水マレイン酸/イソブチレン共重合
体、ナフタレン/ホルマリン共重合体(それぞれ
他の構造単位を導入したものを含む)は特に効果
的である。これらのポリマーは数種配合して使用
する方が効果がよい。
重合リン酸塩としてはトリポリリン酸塩、ヘキ
サメタリン酸塩、ウルトラリン酸塩等が使用で
き、ホスホン酸塩としてはホスホノブタントリカ
ルボン酸塩、ヒドロキシエチリデンジホスホン酸
塩、アミノトリ(メチレンホスホン酸)塩、エチ
レンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)塩等
が使用できる。
配合剤として使用する場合は、低分子ポリマー
と重合リン酸塩もしくはホスホン酸塩とを配合す
るのが好ましく、特に低分子ポリマーとホスホン
酸塩の配合が好ましい。配合剤に対するポリマー
の割合は30〜100重量%、好ましくは50〜90重量
%である。薬剤の添加量は洗浄水質によつても相
違するが、0.1〜100ppm好ましくは0.5〜50ppm
である。
薬剤を添加した洗浄水は脱臭装置に導き、臭気
成分を含む気体と接触させ脱臭を行う。この際脱
臭装置のスケール生成が防止されるとともに、洗
浄水中に含有される炭酸イオンの析出が抑制され
て、脱臭効率は高くなる。以下酸化式し尿処理装
置における脱臭について図面の系統図により説明
する。
図面において1は曝気槽、2は脱臭塔であり、
ダクト3により連絡されている。曝気槽1には生
し尿供給管4および処理水管5が連絡しており、
さらに下部に散気管6が設けられて空気供給管7
に連絡している。
生し尿供給管4から曝気槽1に入つた生し尿は
曝気槽内の活性汚泥を含む液と混合され、散気管
6から散気される空気によつて好気的処理を受け
処理水となつて処理水管5から流出する。曝気槽
1における散気により生し尿中のアンモニア、硫
化水素などの臭気成分ならびに活性汚泥によつて
生成する炭酸ガスなどを含むガスはダクト3から
脱臭塔2に流入する。
脱臭塔2には中央部に充填材層8が設けられて
おり、その上方に散水管9が設けられて洗浄水管
10が連絡している。脱臭塔2の頂部には排気管
11が設けられている。充填材層8の下にダクト
3および洗浄排水管12が連絡している。
洗浄水管10から洗浄水を送つて散水管9から
充填材層8上に散水し、ダクト3からの排ガスを
上向流で充填材層8に通して気液接触を行うと、
ガス中の臭気成分は洗浄水に吸収されて脱臭が行
われる。脱臭ガスは排気管11から放出し、洗浄
排水は洗浄排水管12から排出する。洗浄排水は
そのまま、または臭気成分を除去して系外へ排出
してもよく、また洗浄水管10に一部を還流して
循環使用したり、あるいは放流水の希釈用水とし
て利用することもできる。
このような脱臭方法において洗浄水として本発
明の薬剤を添加した海水または地下水を使用する
と、充填材層あるいは配管系等におけるスケール
の生成は防止されるとともに脱臭効率も上昇す
る。
図面の装置において、PH8.5の海水16m3/Hを
洗浄水管10から供給し、アンモニア100〜
500ppm、硫化水素5〜200ppmおよび炭酸ガス
6000〜10000ppmを含む曝気槽排ガス6000m3/H
をダクト3から送つて脱臭を行つたところ、洗浄
排水はPH9.3〜9.5になり、充填材、配管にアラゴ
ナイト(CaCO3)からなる白色のスケールが生成
し3〜6ケ月で閉塞が起つて操業困難となつた。
これに対して洗浄水にホスホノブタントリカルボ
ン酸ナトリウムとポリアクリル酸ナトリウム(分
子量8000)とを5:4の重量比で配合したものを
0.9〜1.25ppm添加したところ、6ケ月経過して
もスケールの付着は全くなく、若干の有機物の付
着が認められる程度であつた。
以上本発明を説明したが、本発明によれば、脱
臭効率の高い海水を用いて、臭気成分を含む気体
の脱臭を行うことができ、この場合でも長期間に
わたつてスケールを生成させることなく脱臭を行
うことができ、また脱臭効率を上げることもでき
る。このため脱臭塔の充填材を取替えたり、スケ
ール除去のための洗浄を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一例を説明するための系統図で
あり、1は曝気槽、2は脱臭塔、3はダクト、4
は生し尿供給管、5は処理水管、6は散気管、7
は空気供給管、8は充填材層、9は散水管、10
は洗浄水管、11は排気管、12は洗浄排水管で
ある。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 酸化式し尿処理施設から排出されるアンモニ
    アと炭酸ガスを主成分とする臭気成分を含む気体
    を洗浄水と接触させて脱臭する方法において、分
    子量500〜40000のポリカルボン酸からなる水溶性
    の低分子ポリマー、重合リン酸塩、およびホスホ
    ン酸塩から選ばれる1または数種の薬剤を添加し
    た海水を洗浄水として使用することを特徴とする
    脱臭方法。 2 薬剤は低分子ポリマーとホスホン酸塩との配
    合物である特許請求の範囲第1項記載の脱臭方
    法。 3 低分子ポリマーはアクリル酸、メタクリル
    酸、マレイン酸もしくはその無水物、フマール
    酸、イタコン酸、クロトン酸の単独重合体または
    共重合体である特許請求の範囲第1項または第2
    項記載の脱臭方法。 4 低分子ポリマーはアクリル酸/2−ヒドロキ
    シエチルメタクリル酸共重合体、無水マレイン
    酸/イソブチレン共重合体またはナフタレン/ホ
    ルマリン共重合体である特許請求の範囲第1項ま
    たは第2項記載の脱臭方法。 5 重合リン酸塩はトリポリリン酸塩、ヘキサメ
    タリン酸塩またはウルトラリン酸塩である特許請
    求の範囲第1項ないし第4項のいずれかに記載の
    脱臭方法。 6 ホスホン酸塩はホスホノブタントリカルボン
    酸塩、ヒドロキシエチリデンジホスホン酸塩、ア
    ミノトリ(メチレンホスホン酸)塩またはエチレ
    ンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)塩であ
    る特許請求の範囲第1項ないし第5項のいずれか
    に記載の脱臭方法。 7 薬剤はホスホノブタントリカルボン酸塩とポ
    リアクリル酸の配合物である特許請求の範囲第1
    項記載の脱臭方法。
JP1724279A 1979-02-19 1979-02-19 Deodorizing method Granted JPS55109432A (en)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023067826A1 (ja) * 2021-10-22 2023-04-27 株式会社ダリヤ 不快臭抑制剤

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JPS494669A (ja) * 1972-05-08 1974-01-16
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JPS526948A (en) * 1975-07-04 1977-01-19 Fuji Electric Co Ltd Busbar system, three stage closed power board
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JPS52141478A (en) * 1976-05-21 1977-11-25 Showa Denko Kk Treatment of waste gas exhausted from urea pelletizing process

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